JPH10208955A - 高圧トランス - Google Patents
高圧トランスInfo
- Publication number
- JPH10208955A JPH10208955A JP9019704A JP1970497A JPH10208955A JP H10208955 A JPH10208955 A JP H10208955A JP 9019704 A JP9019704 A JP 9019704A JP 1970497 A JP1970497 A JP 1970497A JP H10208955 A JPH10208955 A JP H10208955A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- voltage transformer
- bobbin
- winding
- voltage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
- Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高圧トランスの小型化を達成すると共に、信
頼性の向上を図る。 【構成】 閉磁路型コア1と、該閉磁路型コア1に装着
可能な中空穴3を有するボビン2と、該ボビン2に巻回
されたコイルとからなる高圧トランスにおいて、少なく
とも2次側コイル6は前記ボビン2に配設された単層整
列巻であることを特徴とする高圧トランス。
頼性の向上を図る。 【構成】 閉磁路型コア1と、該閉磁路型コア1に装着
可能な中空穴3を有するボビン2と、該ボビン2に巻回
されたコイルとからなる高圧トランスにおいて、少なく
とも2次側コイル6は前記ボビン2に配設された単層整
列巻であることを特徴とする高圧トランス。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高電圧を必要とす
る冷陰極ランプあるいはメタルハライドランプ等の点灯
に用いられる高圧トランスに関する。
る冷陰極ランプあるいはメタルハライドランプ等の点灯
に用いられる高圧トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高圧の点灯として一般に知られて
いるのは、パソコンあるいはワープロ等の液晶表示の裏
側に取り付けられている冷陰極ランプがあり、高圧トラ
ンスを使用して数十Vの電圧を数kVに昇圧して冷陰極
ランプを点灯させ、液晶を明るく表示させていた。図7
が前記高圧トランスの断面図を示したものである。両端
にフランジ101の施された中空穴102を有すボビン
103を有し、前記フランジ101間には、低電圧側の
1次側コイル104と高圧側の2次側コイル105が巻
回され、1次側コイル104と2次側コイル105間に
は絶縁壁106aが設けられ、さらに2次側コイル10
5は絶縁壁106bにより分割巻されている。そして、
ボビン103の中空穴102にフェライトからなるコア
107を組み込んで高圧トランスを構成している。
いるのは、パソコンあるいはワープロ等の液晶表示の裏
側に取り付けられている冷陰極ランプがあり、高圧トラ
ンスを使用して数十Vの電圧を数kVに昇圧して冷陰極
ランプを点灯させ、液晶を明るく表示させていた。図7
が前記高圧トランスの断面図を示したものである。両端
にフランジ101の施された中空穴102を有すボビン
103を有し、前記フランジ101間には、低電圧側の
1次側コイル104と高圧側の2次側コイル105が巻
回され、1次側コイル104と2次側コイル105間に
は絶縁壁106aが設けられ、さらに2次側コイル10
5は絶縁壁106bにより分割巻されている。そして、
ボビン103の中空穴102にフェライトからなるコア
107を組み込んで高圧トランスを構成している。
【0003】また近年では、自動車のヘッドライトとし
てメタルハライドランプなる高圧放電灯が登場してい
る。この高圧放電灯は、従来のヘッドライト用ハロゲン
ランプに比べ輝度が高く明るく照らすことができるが、
点灯始動時の電圧が20kV以上の高電圧を必要とす
る。前記高圧放電灯に用いられる高圧トランスとして
は、図8に示す特開平8−130127号公報に開示さ
れた高圧トランスがある。この高圧トランスは、スプー
ル118内に円柱形状のコア119が収納され、2次側
コイル117aが巻かれている。これらをケース120
内に収納し充填樹脂により一体化し、ホルダー状の1次
側コイル122は、ケース120に一体化されたスプー
ル118に巻回された2次側コイル117aおよびコア
119を覆うように上方より取り付けられる。
てメタルハライドランプなる高圧放電灯が登場してい
る。この高圧放電灯は、従来のヘッドライト用ハロゲン
ランプに比べ輝度が高く明るく照らすことができるが、
点灯始動時の電圧が20kV以上の高電圧を必要とす
る。前記高圧放電灯に用いられる高圧トランスとして
は、図8に示す特開平8−130127号公報に開示さ
れた高圧トランスがある。この高圧トランスは、スプー
ル118内に円柱形状のコア119が収納され、2次側
コイル117aが巻かれている。これらをケース120
内に収納し充填樹脂により一体化し、ホルダー状の1次
側コイル122は、ケース120に一体化されたスプー
ル118に巻回された2次側コイル117aおよびコア
119を覆うように上方より取り付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の高圧トランスは、いずれも2次側コイルが分割巻され
層間電圧を低く抑えているものの、高圧側である2次側
コイルの電圧が例えば25KVといったように高くなる
と、それぞれの分割巻線内のコイル電位差が非常に高く
なり、信頼性に欠けるという問題点があった。また、2
次側コイルの分割数を増すことにより分割巻線内のコイ
ル電位差を低くすることはできるが、高圧トランスとし
てのサイズが大きくなるという問題点があった。
の高圧トランスは、いずれも2次側コイルが分割巻され
層間電圧を低く抑えているものの、高圧側である2次側
コイルの電圧が例えば25KVといったように高くなる
と、それぞれの分割巻線内のコイル電位差が非常に高く
なり、信頼性に欠けるという問題点があった。また、2
次側コイルの分割数を増すことにより分割巻線内のコイ
ル電位差を低くすることはできるが、高圧トランスとし
てのサイズが大きくなるという問題点があった。
【0005】また、特開平8−130127号公報にお
いて、トランスとしての磁心は円柱形状のコアのみで構
成されているため、開磁路での動作となる。この開磁路
構造のため、必要な電圧を発生させるためにはコイルの
巻回数を増加させる、又はコアサイズを大きくしないと
必要とする特性を得ることができず、どうしても重量お
よび取付面積が大きくなるという問題点があった。さら
に、自動車へのトランス搭載方法は、他素子と一緒にユ
ニットとして組み込まれるものであり、前記トランスは
開磁路の磁心により構成されているため、漏れ磁束によ
ってユニット内の他素子に影響を及ぼすものであった。
いて、トランスとしての磁心は円柱形状のコアのみで構
成されているため、開磁路での動作となる。この開磁路
構造のため、必要な電圧を発生させるためにはコイルの
巻回数を増加させる、又はコアサイズを大きくしないと
必要とする特性を得ることができず、どうしても重量お
よび取付面積が大きくなるという問題点があった。さら
に、自動車へのトランス搭載方法は、他素子と一緒にユ
ニットとして組み込まれるものであり、前記トランスは
開磁路の磁心により構成されているため、漏れ磁束によ
ってユニット内の他素子に影響を及ぼすものであった。
【0006】本発明は、以上のことを考慮し小型、軽量
で高電圧に対する信頼性を向上させた高圧トランスの提
供を目的とするものである。
で高電圧に対する信頼性を向上させた高圧トランスの提
供を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、閉磁路型コア
と、該閉磁路型コアに装着可能な中空穴を有するボビン
と、該ボビンに巻回されたコイルとからなる高圧トラン
スにおいて、少なくとも2次側コイルは前記ボビンに配
設された単層整列巻とした高圧トランスである。
と、該閉磁路型コアに装着可能な中空穴を有するボビン
と、該ボビンに巻回されたコイルとからなる高圧トラン
スにおいて、少なくとも2次側コイルは前記ボビンに配
設された単層整列巻とした高圧トランスである。
【0008】また本発明における1次側コイルは、前記
ボビンのフランジに1ターンコイルとして形成されてい
るものである。
ボビンのフランジに1ターンコイルとして形成されてい
るものである。
【0009】また本発明における前記2次側コイルは、
単層整列巻コイルが多層に配置され、それぞれのコイル
の巻き始め同士および巻き終わり同士がそれぞれ同一端
子に接続されている高圧トランスである。
単層整列巻コイルが多層に配置され、それぞれのコイル
の巻き始め同士および巻き終わり同士がそれぞれ同一端
子に接続されている高圧トランスである。
【0010】また本発明における前記2次側コイルは、
多本平行線を巻軸に対し垂直に巻回した単層整列巻コイ
ルの多層構造からなり、それぞれのコイルの巻き始め同
士および巻き終わり同士がそれぞれ同一端子に接続され
ている高圧トランスである。
多本平行線を巻軸に対し垂直に巻回した単層整列巻コイ
ルの多層構造からなり、それぞれのコイルの巻き始め同
士および巻き終わり同士がそれぞれ同一端子に接続され
ている高圧トランスである。
【0011】また本発明における前記閉磁路型コアは、
直流重畳特性が非線形である高圧トランスである。
直流重畳特性が非線形である高圧トランスである。
【0012】また本発明は、昇圧比が10〜200で、
出力が10KV以上である高圧トランスに適用すること
が望ましく、また放電ランプ点灯回路用に用いられるこ
とが好ましい。
出力が10KV以上である高圧トランスに適用すること
が望ましく、また放電ランプ点灯回路用に用いられるこ
とが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明では、コアを閉磁路型コア
とすることにより、巻数を少なく、かつ高電圧を得るこ
とができる構造とするとともに、2次側コイルを単層整
列巻にすることにより、コイルの線間の絶縁性を向上さ
せることができる。
とすることにより、巻数を少なく、かつ高電圧を得るこ
とができる構造とするとともに、2次側コイルを単層整
列巻にすることにより、コイルの線間の絶縁性を向上さ
せることができる。
【0014】例えば、2次側コイルが25kVとなる場
合にその巻数を100ターンとしたときは、その個々の
線間としては、250Vの電位差となる。この250V
の電位差であれば、電線の耐電圧で保証できる範囲であ
る。たとえば、耐電圧が400Vの電線を用いれば、そ
の電線の被膜で十分保証できる。
合にその巻数を100ターンとしたときは、その個々の
線間としては、250Vの電位差となる。この250V
の電位差であれば、電線の耐電圧で保証できる範囲であ
る。たとえば、耐電圧が400Vの電線を用いれば、そ
の電線の被膜で十分保証できる。
【0015】これに対し、従来の2次側コイルを複数の
フランジで分けた分割巻の場合、例えば、5つに分けた
場合、一つの分割の耐電圧が5kVとなり、耐電圧が4
00Vの電線では、とても保証できないことになる。こ
のように、単層整列巻は、耐電圧特性に優れた巻線であ
ることがわかる。
フランジで分けた分割巻の場合、例えば、5つに分けた
場合、一つの分割の耐電圧が5kVとなり、耐電圧が4
00Vの電線では、とても保証できないことになる。こ
のように、単層整列巻は、耐電圧特性に優れた巻線であ
ることがわかる。
【0016】また単層整列巻の場合、同じ巻数であれ
ば、長い巻枠が必要となり、トランスが大型化する。し
かし、本発明では、閉磁路コアを用いることにより、巻
数を少なくでき、大型化を防いでいる。つまり、コアを
閉磁路構造とすることにより、同じ巻線であれば、高い
インダクタンスを得ることができる。そのため、同じイ
ンダクタンスを得るためには、開磁路構造に比較し、閉
磁路であれば、少ない巻数で達成できるものである。
ば、長い巻枠が必要となり、トランスが大型化する。し
かし、本発明では、閉磁路コアを用いることにより、巻
数を少なくでき、大型化を防いでいる。つまり、コアを
閉磁路構造とすることにより、同じ巻線であれば、高い
インダクタンスを得ることができる。そのため、同じイ
ンダクタンスを得るためには、開磁路構造に比較し、閉
磁路であれば、少ない巻数で達成できるものである。
【0017】また単層整列巻の場合に、高い電流容量を
必要とする場合、又は直流抵抗値を小さくしたい場合は
太い線材を用いることになる。この太い線材を用いる
と、必然的に巻枠の長さが長くなり、大型化を招く。こ
の対策として、単層整列巻を多層に構成し、それを並列
に接続することにより、細い線材であっても、高電流容
量及び低直流抵抗に対応でき、大型化を防ぐことができ
る。
必要とする場合、又は直流抵抗値を小さくしたい場合は
太い線材を用いることになる。この太い線材を用いる
と、必然的に巻枠の長さが長くなり、大型化を招く。こ
の対策として、単層整列巻を多層に構成し、それを並列
に接続することにより、細い線材であっても、高電流容
量及び低直流抵抗に対応でき、大型化を防ぐことができ
る。
【0018】この単層整列巻を多層に構造するために
は、単層整列巻を単に多層に構成すれば可能であるし、
或は複数の線材が一体に形成された多本平行線を巻軸に
対し、垂直に巻回することにより構成することもでき
る。
は、単層整列巻を単に多層に構成すれば可能であるし、
或は複数の線材が一体に形成された多本平行線を巻軸に
対し、垂直に巻回することにより構成することもでき
る。
【0019】また、本発明の閉磁路コアは、一部にギャ
ップを用いても良いし、このギャップ構造を多段とし、
非線形の直流重畳特性をもつものとしてもよい。
ップを用いても良いし、このギャップ構造を多段とし、
非線形の直流重畳特性をもつものとしてもよい。
【0020】
【実施例】本発明に係る一実施例の分解斜視図を図1に
示す。この実施例は、一対のU型コア1を突き合わせて
なる閉磁路型コアを用いている。このコア1の脚部が挿
入可能な中空穴3を有し、両端にフランジ4、5を有す
るボビン2を有する。このボビン2のフランジ4、5間
には、2次側コイルが単層で、整列されて巻かれてい
る。また1次側コイルは、一方のフランジ4に、挿入孔
7を有し、そこへ約1ターン状のコイル8が挿入され、
構成されている。
示す。この実施例は、一対のU型コア1を突き合わせて
なる閉磁路型コアを用いている。このコア1の脚部が挿
入可能な中空穴3を有し、両端にフランジ4、5を有す
るボビン2を有する。このボビン2のフランジ4、5間
には、2次側コイルが単層で、整列されて巻かれてい
る。また1次側コイルは、一方のフランジ4に、挿入孔
7を有し、そこへ約1ターン状のコイル8が挿入され、
構成されている。
【0021】この実施例において、1次側コイルは0.
8φの導体物を用い、2次側コイルは0.2φのUEW
線を105ターン巻回して、1次側の電圧1000Vか
ら2次側の電圧20000Vを得ることができた。この
実施例の高圧トランスは、メタルハライドランプ点灯用
高圧トランスとして使用可能であった。このとき、トラ
ンスの全体の寸法は、20mm×40mm×高さ25m
mの高圧トランスを得ることができた。これは、従来品
に比べ約2/3の体積で高圧トランスを構成できた。
8φの導体物を用い、2次側コイルは0.2φのUEW
線を105ターン巻回して、1次側の電圧1000Vか
ら2次側の電圧20000Vを得ることができた。この
実施例の高圧トランスは、メタルハライドランプ点灯用
高圧トランスとして使用可能であった。このとき、トラ
ンスの全体の寸法は、20mm×40mm×高さ25m
mの高圧トランスを得ることができた。これは、従来品
に比べ約2/3の体積で高圧トランスを構成できた。
【0022】本発明に係る第2実施例の説明図を図2に
示す。この図2は、ボビン2に2つのコイルA,Bを単
層整列巻した様子を示している。まず一つのコイルAを
単層整列巻し、その上に別のコイルBを単層整列巻した
ものである。そして、この2つの単層整列巻コイルA,
Bを図3に示す回路図のように、巻き始め同士を接続
し、また巻き終わり同士を接続して、高圧トランスを構
成するものである。このようにすることにより、電流容
量を1層に比べ2層とすることにより2倍にすることが
できる。同時に直流抵抗値も半分にすることができる。
この場合、2層であるが3層以上としても良い。しかし
ながら、この層数を増やせば増やすほど、整列巻の不整
列を生じ易く、信頼性の面から3層以下が望ましい。
示す。この図2は、ボビン2に2つのコイルA,Bを単
層整列巻した様子を示している。まず一つのコイルAを
単層整列巻し、その上に別のコイルBを単層整列巻した
ものである。そして、この2つの単層整列巻コイルA,
Bを図3に示す回路図のように、巻き始め同士を接続
し、また巻き終わり同士を接続して、高圧トランスを構
成するものである。このようにすることにより、電流容
量を1層に比べ2層とすることにより2倍にすることが
できる。同時に直流抵抗値も半分にすることができる。
この場合、2層であるが3層以上としても良い。しかし
ながら、この層数を増やせば増やすほど、整列巻の不整
列を生じ易く、信頼性の面から3層以下が望ましい。
【0023】本発明に係る第3実施例の説明図を図4に
示す。この実施例は、2本の線材が一体に形成された平
行線9を用い、この平行線9をコイルの巻軸に対して垂
直に巻き付けたものである。これにより、図2で示した
単層整列巻の2層構造と同一のものを構成できる。もち
ろん、3本以上の平行線を用いても良い。この平行線の
場合、不整列となる可能性は小さく多層化が可能であ
る。
示す。この実施例は、2本の線材が一体に形成された平
行線9を用い、この平行線9をコイルの巻軸に対して垂
直に巻き付けたものである。これにより、図2で示した
単層整列巻の2層構造と同一のものを構成できる。もち
ろん、3本以上の平行線を用いても良い。この平行線の
場合、不整列となる可能性は小さく多層化が可能であ
る。
【0024】本発明では、1次側コイルは、図1で示し
たようなフランジに設けた1ターン構造に限られるもの
ではなく、例えばターン数を増やしても良いし、他の場
所にコイルを設けても良い。また、コアは、図1に示し
たようなUU型コアに限ること無く、UI型、EE型、
EI型などどのような形状でも良い。また、このコアの
材質としては、耐圧性の高いフェライトコアが望まし
く、Ni−Zn系フェライトコアが望ましい。また、こ
の閉磁路型コアの一部にギャップを設けても良いし、こ
のギャップを多段構造等とし、非線形の直流重畳特性を
もつものとしてもよい。
たようなフランジに設けた1ターン構造に限られるもの
ではなく、例えばターン数を増やしても良いし、他の場
所にコイルを設けても良い。また、コアは、図1に示し
たようなUU型コアに限ること無く、UI型、EE型、
EI型などどのような形状でも良い。また、このコアの
材質としては、耐圧性の高いフェライトコアが望まし
く、Ni−Zn系フェライトコアが望ましい。また、こ
の閉磁路型コアの一部にギャップを設けても良いし、こ
のギャップを多段構造等とし、非線形の直流重畳特性を
もつものとしてもよい。
【0025】本発明に係る第4実施例の分解斜視図を図
5に示す。この実施例は、一対のU型コア1を突き合わ
せて構成されるロ字型の閉磁路コアの2つの突き合わせ
脚部に同じコイルを配置したものである。このコイル
は、図1の実施例と同じであって、ボビン2の一方のフ
ランジ4に1ターンの1次側コイル4が配設されてい
て、2つのフランジ4、5間に2次側コイル6が単層の
整列巻で構成されている。しかし、この2つの2次側コ
イルは、巻方向が逆になっている。
5に示す。この実施例は、一対のU型コア1を突き合わ
せて構成されるロ字型の閉磁路コアの2つの突き合わせ
脚部に同じコイルを配置したものである。このコイル
は、図1の実施例と同じであって、ボビン2の一方のフ
ランジ4に1ターンの1次側コイル4が配設されてい
て、2つのフランジ4、5間に2次側コイル6が単層の
整列巻で構成されている。しかし、この2つの2次側コ
イルは、巻方向が逆になっている。
【0026】この実施例の回路図を図6に示す。この実
施例では、2次側コイルの結線をを同じ端子に接続
し、を同じ端子に接続して2次側コイルを構成して
いる。このため、隣り合う2次側コイル同士は、同電位
となり、高圧となっても放電しない構造となっている。
また、この2次側コイルは、片側のみに配置した場合の
2倍の電流容量及び半分の直流抵抗値となる。また、1
次側コイルは、2つの1ターンコイルを並列に接続して
も良いし、直列に接続しても良い。
施例では、2次側コイルの結線をを同じ端子に接続
し、を同じ端子に接続して2次側コイルを構成して
いる。このため、隣り合う2次側コイル同士は、同電位
となり、高圧となっても放電しない構造となっている。
また、この2次側コイルは、片側のみに配置した場合の
2倍の電流容量及び半分の直流抵抗値となる。また、1
次側コイルは、2つの1ターンコイルを並列に接続して
も良いし、直列に接続しても良い。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、高圧トランスにおい
て、閉磁路構造のコアを用いることにより、トランスの
小型化を達成し、また2次側コイルを単層整列巻とする
ことにより、コイル間の耐圧特性改善するものであり、
また閉磁路構造のため、漏れ磁束が少なく、電磁ノイズ
の発生を大幅に減少させることができるものであり、高
圧トランスの小型化を達成すると共に、信頼性の向上を
図ることができるものであり、極めて有益なものであ
る。
て、閉磁路構造のコアを用いることにより、トランスの
小型化を達成し、また2次側コイルを単層整列巻とする
ことにより、コイル間の耐圧特性改善するものであり、
また閉磁路構造のため、漏れ磁束が少なく、電磁ノイズ
の発生を大幅に減少させることができるものであり、高
圧トランスの小型化を達成すると共に、信頼性の向上を
図ることができるものであり、極めて有益なものであ
る。
【図1】本発明に係る一実施例の分解斜視図である。
【図2】本発明に係る第2実施例の説明図である。
【図3】本発明に係る第2実施例を説明する回路図であ
る。
る。
【図4】本発明に係る第3実施例の説明図である。
【図5】本発明に係る第4実施例の分解斜視図である。
【図6】本発明に係る第4実施例の回路図である。
【図7】従来例の断面図である。
【図8】別の従来例の分解斜視図である。
1 U型コア 2 ボビン 3 中空部 4、5 フランジ 6 2次側コイル 7 挿入孔 8 1次側コイル 9 2本平行線
Claims (7)
- 【請求項1】 閉磁路型コアと、該閉磁路型コアに装着
可能な中空穴を有するボビンと、該ボビンに巻回された
コイルとからなる高圧トランスにおいて、少なくとも2
次側コイルは前記ボビンに配設された単層整列巻である
ことを特徴とする高圧トランス。 - 【請求項2】 1次側コイルは前記ボビンのフランジに
1ターンコイルとして形成されていることを特徴とする
請求項1記載の高圧トランス。 - 【請求項3】 前記2次側コイルは、単層整列巻コイル
が多層に配置され、それぞれのコイルの巻き始め同士お
よび巻き終わり同士がそれぞれ同一端子に接続されてい
ることを特徴とする請求項1記載の高圧トランス。 - 【請求項4】 前記2次側コイルは、多本平行線を巻軸
に対し垂直に巻回した単層整列巻コイルの多層構造から
なり、それぞれのコイルの巻き始め同士および巻き終わ
り同士がそれぞれ同一端子に接続されていることを特徴
とする請求項1記載の高圧トランス。 - 【請求項5】 前記閉磁路型コアは、直流重畳特性が非
線形であることを特徴とする高圧トランス。 - 【請求項6】 昇圧比が10〜200で、出力が10K
V以上であることを特徴とする請求項1記載の高圧トラ
ンス。 - 【請求項7】 放電ランプ点灯回路用に用いられること
を特徴とする請求項1記載の高圧トランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9019704A JPH10208955A (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | 高圧トランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9019704A JPH10208955A (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | 高圧トランス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10208955A true JPH10208955A (ja) | 1998-08-07 |
Family
ID=12006674
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9019704A Pending JPH10208955A (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | 高圧トランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10208955A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004031517A (ja) * | 2002-06-24 | 2004-01-29 | Tokyo Coil Engineering Kk | 巻線方法 |
JP2011181889A (ja) * | 2010-02-04 | 2011-09-15 | Mitsubishi Electric Corp | 電源装置およびパワーモジュール |
-
1997
- 1997-01-17 JP JP9019704A patent/JPH10208955A/ja active Pending
Cited By (2)
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