JP2011181889A - 電源装置およびパワーモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】薄型かつ小型軽量で、信頼性が高く、高性能で低コストの電源装置およびこれを用いたパワーモジュールを提供する。
【解決手段】多層プリント基板に電源トランスを搭載した電源装置であって、電源トランス50は、多層プリント基板30に配置された1次側コイルパターンおよび複数の2次側コイルパターンと、1次側コイルパターンおよび複数の2次側コイルパターンと電磁結合する環状のコア部材71とで構成される。コア部材71は、多層プリント基板30に設けられた2つ貫通穴31,32に取り付けられる。1次側コイルパターンは、貫通穴31の周りに第1方向に巻回された第1サブコイル51aと、貫通穴32の周りに、第1方向とは反対の第2方向に巻回された第2サブコイル51bとを有する。2次側サブコイル52a,52bは、貫通穴31,32の周りにそれぞれ巻回されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、プリント基板に電源トランスを搭載した電源装置およびこれを用いたパワーモジュールに関する。
例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などのパワー半導体素子を搭載したパワーモジュールの場合(特許文献1参照)、複数のパワー半導体素子を駆動制御するための複数の制御回路の電源回路において、複数のパワー半導体素子を独立制御するために複数の絶縁電源が必要になる。そのため、トランス用コアと、プリント基板に配置された1次側および2次側コイルパターンからなる単一の電源トランスを複数搭載して、各巻線回路から各制御回路への絶縁された電圧を分配している。
特開2009−213214(図4、図5、図6) 特許第3620415号公報(図4) 特開2001−156252号公報(図1、図3)
従来の電源トランスでは、環状コアを取付けるための2つの貫通穴を多層プリント基板に設け、一方の貫通穴の周りに1次側コイルパターンを巻回させ、他方の貫通穴の周りに2次側コイルパターンを巻回させている。
しかし、1つのコアについて複数の2次側コイルパターンを各貫通穴の周りにそれぞれ配置した場合、1次側コイルパターンと同じ貫通穴の周りに配置した2次側コイルパターンと、1次側コイルパターンが配置されていない他方の貫通穴の周りに配置した2次側コイルパターンとでは、コイル間の磁気結合に差が生じてしまう。そのため、複数の2次側コイルパターンの出力電圧が不均一になるという問題がある。
また、一方の貫通穴の周りに1次側コイルパターンを巻回させ、他方の貫通穴の周りに複数の2次側コイルパターンを巻回させ、コイルの巻回中心を別々にした場合、1次側コイルパターンと2次側コイルパターンとの間の距離が大きくなり、コイル間の磁気結合が低下し、複数の2次側コイルパターンのレギュレーションが悪化してしまうという問題がある。
本発明の目的は、上記のような問題点を解決するため、薄型かつ小型軽量で、信頼性が高く、高性能で低コストの電源装置、およびこれを用いたパワーモジュールを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、多層プリント基板に電源トランスを搭載した電源装置であって、
前記電源トランスは、多層プリント基板に配置された1次側コイルパターンおよび複数の2次側コイルパターンと、1次側コイルパターンおよび複数の2次側コイルパターンと電磁結合する環状のコア部材とで構成され、
前記コア部材は、前記多層プリント基板に設けられた第1および第2貫通穴に取り付けられ、
前記1次側コイルパターンは、第1貫通穴の周りに第1方向に巻回された第1サブコイルと、第2貫通穴の周りに、第1方向とは反対の第2方向に巻回された第2サブコイルとを有し、
各2次側コイルパターンは、第1貫通穴または第2貫通穴の周りに巻回されていることを特徴とする。
本発明によれば、電源トランスの1次側および2次側コイルをプリント基板のコイルパターンで構成することにより、トランスの薄型化、小型軽量化が図られる。
また、1次側コイルパターンを2つのサブコイルに分割し、第1サブコイルを第1貫通穴の周りに第1方向に巻回させ、第2サブコイルを第2貫通穴の周りに、第1方向とは反対の第2方向に巻回させることによって、複数の2次側コイルパターンを第1貫通穴または第2貫通穴の周りに巻回させた場合、1次側コイルパターンと各2次側コイルパターンの間の磁気結合が向上するとともに、2次側コイルパターンでの結合アンバランスを解消できる。その結果、各2次側回路において、安定したほぼ同じ出力電圧を得ることができる。
また、1次側コイルパターンを2つの貫通穴の周りに分散配置しているため、1次側コイルで発生する熱も分散し、局所的な加熱を防止できる。
また、1つの環状コア部材で多出力の電源回路を構成できるため、部品点数を低減でき、低コストで信頼性のある電源トランスが得られる。
また、同層の隣り合うコイルパターンに流れる電流方向は互いに逆向きとなるため、近接効果による交流抵抗を低減することができ、発熱や損失を抑制することができる。
さらに、外部ノイズ磁束が1次側コイルパターンの第1および第2サブコイルをそれぞれ貫通した場合、各サブコイルに流れるノイズ電流は互いに逆方向となって打ち消しあうため、耐ノイズ性を大幅に向上させることができる。
本発明に係る電源装置の一例を示す概略斜視図である。 コイルパターンのレイアウトの一例を示す平面図であり、図2(a)は1次側コイルパターンを示し、図2(b)は2次側コイルパターンを示す。 図1のA−A線に沿った電源トランスの断面図である。 1次側コイルパターンにおけるノイズ電流の発生状態を示す平面図である。 図3の1次側コイルパターンおよび2次側コイルパターンの電流方向を示す説明図である。 本発明に係る電源装置の一例を示す回路図である。 電源トランス50のコイルパターンのレイアウトの他の例を示す平面図であり、図7(a)は1次側コイルパターンを示し、図7(b)は2次側コイルパターンを示す。 電源トランス50のコイルパターンのレイアウトのさらに他の例を示す平面図であり、図8(a)は1次側コイルパターンを示し、図8(b)は2次側コイルパターンを示す。 電源トランス50のコイルパターンのレイアウトのさらに他の例を示す平面図であり、図9(a)は1次側コイルパターンを示し、図9(b)は2次側コイルパターンを示す。 本発明に係るパワーモジュールの一例を示す分解斜視図である。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る電源装置の一例を示す概略斜視図である。図2は、コイルパターンのレイアウトの一例を示す平面図であり、図2(a)は1次側コイルパターンを示し、図2(b)は2次側コイルパターンを示す。図3は、図1のA−A線に沿った電源トランスの断面図である。
電源装置は、プリント基板30と、プリント基板30上に搭載された少なくとも1つ以上の電源トランス50とを備える。図1では3つの電源トランス50を例示しているが、少なくとも1つ以上の電源トランス50を搭載することも可能である。
プリント基板30には、電源トランス50の両側に1次側回路Pと2次側回路Sがそれぞれ設けられる。1次側回路Pには、電源トランス50の1次側コイルと接続される駆動回路42が設けられ、例えば、発振回路37、MOSFET38、バイパスコンデンサ39などの各種回路素子が搭載される。2次側回路Sには、電源トランス50の2次側コイルと接続される整流出力部41が設けられ、例えば、整流ダイオード41a、平滑コンデンサ41bなどの各種回路素子が搭載される。
プリント基板30は、導体層と電気絶縁層とが交互に積層された多層プリント基板として構成される。
電源トランス50は、図2と図3に示すように、1次側コイルパターンを構成するサブコイル51a,51bと、2次側コイルパターンを構成するサブコイル52a,52bと、1次側コイルパターンおよび2次側コイルパターンと電磁結合するコア部材71とで構成される。1次側のサブコイル51a,51bと2次側のサブコイル52a,52bとは、プリント基板30の異なる導体層にそれぞれ配置される。
プリント基板30には2つの貫通穴31,32が形成されている。コア部材71は、例えば、コ字状の分割コアに予め二分されており、プリント基板30の両面側から各分割コアを貫通孔31,32に装着すると、分割コアを一体化したコア部材71が完成する。
1次側コイルパターンに関して、図2(a)に示すように、1次側サブコイル51aは、貫通穴31の周りに第1方向(例えば、内側から外側へ時計回り)に巻回され、一方、1次側サブコイル51bは、貫通穴32の周りに第1方向とは反対の第2方向(例えば、内側から外側へ反時計回り)に巻回される。
本実施形態では、1次側サブコイル51a,51bは直列接続されている。即ち、サブコイル51aの内端は、スルーホール33およびジャンパライン(破線)を介して一方のリードラインに接続される。サブコイル51aの外端は、スルーホール33およびジャンパライン(破線)を介してサブコイル51bの内端に接続される。サブコイル51bの外端は、そのまま他方のリードラインとして引き出されている。
2次側コイルパターンに関して、図2(b)に示すように、2次側サブコイル52aは、貫通穴31の周りに第1方向(例えば、内側から外側へ時計回り)に巻回され、一方、2次側サブコイル52bは、貫通穴32の周りに第1方向とは反対の第2方向(例えば、内側から外側へ反時計回り)に巻回される。サブコイル52aの内端は、スルーホール33およびジャンパライン(破線)を介して一方のリードラインに接続される。サブコイル52aの外端は、そのまま他方のリードラインとして引き出されている。また、サブコイル52bの内端は、スルーホール33およびジャンパライン(破線)を介して一方のリードラインに接続される。サブコイル52bの外端は、そのまま他方のリードラインとして引き出されている。こうして2つの2次側コイルパターンが得られる。さらに、こうした2次側コイルパターンをプリント基板30の他の導体層に追加形成することによって、3つ以上の2次側コイルパターンが得られる。
図3に示すように、プリント基板30が、上から下へ向かって電気絶縁層、第1導体層、電気絶縁層、第2導体層、電気絶縁層という順に積層されている場合、左側の貫通穴31を巻回する1次側サブコイル51a、および右側の貫通穴32を巻回する1次側サブコイル51bが第1導体層に配置される。一方、左側の貫通穴31を巻回する2次側サブコイル52a、および右側の貫通穴32を巻回する2次側サブコイル52bが第2導体層に配置される。コア部材71は、2つの貫通穴31,32を通る閉じた磁気回路を構成している。そのため、1次側コイルパターンに電流が流れると電磁誘導により磁界が発生し、発生した磁界はコア部材71を通過して、2次側コイルパターンに電流を生じさせる。
こうした構成では、2つの貫通穴31,32に分けて1次側コイルパターンを巻回しているため、1つの貫通穴に集中して1次側コイルパターンを巻回した場合と比べて熱集中を分散することができる。さらに、図4に示すように、1次側サブコイル51a,51bを互いに逆方向に巻回することによって、例えば、外部ノイズの磁束方向90が紙面下向きに貫通した場合、1次側サブコイル51a,51bに流れるノイズ電流60a、60bの方向は互いに逆向きとなって打ち消しあうために、耐ノイズ性が向上する。
また、1次側サブコイル51a,51bと2次側サブコイル52a,52bをより近い配置で同じ距離で結合することができるため、1次側コイルパターンと2次側コイルパターンの結合バランスを等しくでき、2次側コイルパターンの出力バランスを均等にすることができる。また、サブコイル51aの巻数とサブコイル51bの巻数は同じであることが好ましい。
本実施形態では、電源トランスの数を増やすことなく、安定した同じ複数の出力を容易に得ることができ、さらに1つのコアで複数の出力が得られる。そのため、部品点数を低減でき、信頼性の高い電源トランスを安価に作ることができる。また、複数の電源回路が必要な場合、実装面積を著しく縮小することができる。
1次側コイルパターンは、プリント基板30の最外層に配置してもよいが、プリント基板30の内層に配置することが好ましい。これにより1次側コイルパターンと2次側コイルパターンの間だけでなく、1次側コイルパターンとコア部材71との間にも電気絶縁層が介在するため、コイル間の絶縁耐圧だけでなく、コア−コイル間の絶縁耐圧も高く確保できる。
2次コイルパターンもプリント基板30の最外層に配置してもよいが、プリント基板30の内層に配置することが好ましい。これによりコイル間の絶縁耐圧およびコア−コイル間の絶縁耐圧をより改善できる。
図5は、図3の1次側コイルパターンおよび2次側コイルパターンの電流方向を示す説明図である。1次側サブコイル51aおよび2次側サブコイル52aに流れる電流方向は互いに逆向きであり、さらに1次側サブコイル51bおよび2次側サブコイル52bに流れる電流方向は互いに逆向きである。そのため近接効果による交流抵抗を低減することができ、発熱や損失を抑制することができる。
図6は、本発明に係る電源装置の一例を示す回路図である。駆動回路42は外部電源と接続されており、外部電源の正極Vin+に接続される正ラインと外部電源の負極Vin−に接続される負ラインとの間には、バイパスコンデンサ39と、発振回路37と、各電源トランス50の1次側コイル(サブコイル51a,51bの直列接続)の多段並列回路およびMOSFET38からなる直列回路とが接続される。なお、本実施例では各電源トランス50を並列接続としているが、直列接続、または直列並列が混在した接続でもかまわない。
各電源トランス50の2次側コイル(サブコイル52a,52b)には、個別の整流出力部41が接続される。各整流出力部41は、整流ダイオード41aと平滑コンデンサ41bを備える。
発振回路37は、所定の周期および所定のデューティ比を持つパルスを発生する。MOSFET38は、発振回路37からのパルスに応じて、各電源トランス50の1次側コイルに流れる電流をパルス状にスイッチングする。各電源トランス50の1次側コイルには、外部電源電圧と同じ電圧が印加され、各電源トランス50は、1次側コイルと2次側コイルの巻線比に応じた電圧に変換し、各整流出力部41に供給する。各整流出力部41で得られた直流電圧は外部に供給される。なお、バイパスコンデンサ39は、パルス状の電流がノイズとなって外部へ漏出するのを防止している。
実施の形態2.
図7は、電源トランス50のコイルパターンのレイアウトの他の例を示す平面図であり、図7(a)は1次側コイルパターンを示し、図7(b)は2次側コイルパターンを示す。電源トランス50は、1次側コイルパターンを構成するサブコイル51a,51bと、2次側コイルパターンを構成するサブコイル52a,52bと、1次側コイルパターンおよび2次側コイルパターンと電磁結合するコア部材71とで構成される。1次側のサブコイル51a,51bと2次側のサブコイル52a,52bとは、プリント基板30の異なる導体層にそれぞれ配置される。
プリント基板30には2つの貫通穴31,32が形成されている。コア部材71は、例えば、コ字状の分割コアに予め二分されており、プリント基板30の両面側から各分割コアを貫通孔31,32に装着すると、分割コアを一体化したコア部材71が完成する。
図7(b)に示す2次側コイルパターンに関しては、図2(b)と同じ構成である。
図7(a)に示す1次側コイルパターンに関して、貫通穴31の周りに巻回された1次側サブコイル51aと、貫通穴32の周りに巻回された1次側サブコイル51bとが、スルーホール33およびジャンパライン(破線)を介して中間付近で互いに交差するように1ターンずつ接続され、全体として2つの貫通穴31,32を囲む8字状のコイルパターンとして形成される。サブコイル51aの内端は、スルーホール33およびジャンパライン(破線)を介して一方のリードラインに接続される。サブコイル51bの外端は、そのまま他方のリードラインとして引き出されている。
サブコイル51aの内端からサブコイル51bの外端へ向かって電流が流れる場合、電流方向は貫通穴31の周りで反時計回りで、貫通穴32の周りで時計回りとなり、サブコイル51a,51bは、図2(a)と同様に、互いに反対方向に巻回されていることに相当する。
こうした構成でも実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態3.
図8は、電源トランス50のコイルパターンのレイアウトのさらに他の例を示す平面図であり、図8(a)は1次側コイルパターンを示し、図8(b)は2次側コイルパターンを示す。
1次側コイルパターンを構成する1次側サブコイル51a,51bは、図2(a)と同じパターンを有するが、それぞれ異なる導体層に配置され、スルーホール33を介して相互接続されている。2次側コイルパターンを構成する2次側サブコイル52a,52bも、図2(b)と同じパターンを有するが、それぞれ異なる導体層に配置されている。また、使用する導体層の数を節約するため、1次側サブコイル51aと2次側サブコイル52bを同じ導体層に配置してもよく、1次側サブコイル51bと2次側サブコイル52aを同じ導体層に配置してもよい。
こうした構成でも実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態4.
図9は、電源トランス50のコイルパターンのレイアウトのさらに他の例を示す平面図であり、図9(a)は1次側コイルパターンを示し、図9(b)は2次側コイルパターンを示す。
電源トランス50は、1次側コイルパターンを構成するサブコイル51a,51bと、2次側コイルパターンを構成するサブコイル52a,52bと、1次側コイルパターンおよび2次側コイルパターンと電磁結合するコア部材71とで構成される。1次側のサブコイル51a,51bと2次側のサブコイル52a,52bとは、プリント基板30の異なる導体層にそれぞれ配置される。
プリント基板30には2つの貫通穴31,32が形成されている。コア部材71は、例えば、コ字状の分割コアに予め二分されており、プリント基板30の両面側から各分割コアを貫通孔31,32に装着すると、分割コアを一体化したコア部材71が完成する。
図9(b)に示す2次側コイルパターンに関しては、図2(b)と同じ構成である。
図9(a)に示す1次側コイルパターンに関して、1次側サブコイル51aは、貫通穴31の周りに第1方向(例えば、内側から外側へ時計回り)に巻回され、一方、1次側サブコイル51bは、貫通穴32の周りに第1方向とは反対の第2方向(例えば、内側から外側へ反時計回り)に巻回される。
本実施形態では、1次側サブコイル51a,51bは並列接続されている。即ち、サブコイル51aの内端およびサブコイル51bの内端は、スルーホール33およびジャンパライン(破線)を介して一方のリードラインに接続される。サブコイル51aの外端およびサブコイル51bの外端は、そのまま他方のリードラインとして引き出されている。
1次側サブコイル51a,51bの並列接続により、直列接続の場合と比べて各サブコイル51a,51bに流れる電流を半減することができるので、発熱量を大きく低減することができる。
さらに、各サブコイル51a,51bでの電流が半分になるため、サブコイル51a,51bのパターン幅を狭くすることができ、電源トランスの実装面積を低減できる。逆に、コイルのパターン幅を広くした場合、プリント基板30のパターンの投影面積を拡大することができるため、例えば、パワーモジュールの電源としてパワーモジュールにプリント基板30を重ねて使用した場合、大電流を流すパワー半導体素子から放射される輻射ノイズを遮蔽するシールド板として機能させることができる。そのため、シールド板を省略したり、あるいは使用するシールド板の量を削減できる。
実施の形態5.
図10は、本発明に係るパワーモジュールの一例を示す分解斜視図である。パワーモジュールは、ベース基板4と、プリント基板30と、ケース部材20などを備える。
ベース基板4は、放熱性能の優れた電気絶縁層の上に配線パターンが形成され、例えば、アルミニウム基板、セラミック基板などで構成される。ベース基板4には、複数のパワー半導体素子、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)5と、複数のダイオード6と、複数の接続端子13などが搭載される。ベース基板4は、通常、外部のヒートシンク(不図示)に搭載される。
ケース部材20は、ベース基板4およびプリント基板30を所定の間隔で保持するために、ベース基板4の周囲を取り囲むように設けられる。
プリント基板30には、IGBT5を個別に駆動するための複数のIGBT駆動回路と、各駆動回路に対して個別に電力を供給するための複数の駆動用電源回路などが搭載され、図10に示すように、例えば、発振回路37、MOSFET38、バイパスコンデンサ39、整流出力部41、駆動回路42、トランジスタ43、電源トランス50などの各種回路素子が搭載される。
ベース基板4には、多数の接続端子13が立設しており、プリント基板30をケース部材20に収納した状態でベース基板4の配線パターンとプリント基板30の配線パターンとを電気接続するために用いられる。
ケース部材20には、多数のモジュール端子21が配置され、外部回路と電気接続するために用いられる。
なお、図10では、内部構造を説明するためにプリント基板30を上方に取り外した様子を示しているが、実際のプリント基板30は、ケース部材20の内部に収納されるとともに、ベース基板4とプリント基板30との間の内部空間およびプリント基板30の上面側には樹脂封止材25が注入されて、モジュール全体がモールド封止される。
このパワーモジュールの電源トランス50として、実施の形態1〜4で説明した本発明に係る電源装置を採用することによって、パワーモジュールの小型化、薄型化が可能になる。
また、多層プリント基板30に高耐熱仕様のものを採用し、電源トランス50を使用することで、はんだ付け箇所を必要としない構成であるため、はんだクラックによる不良が発生せず、高温モジュール内でも使用可能となる。
4 ベース基板、 5 IGBT、 20 ケース部材、 30 プリント基板、
31,32 貫通穴、 33 スルーホール、
37 発振回路、 38 MOSFET、 39 バイパスコンデンサ、
41 整流出力部、 42 駆動回路、 50 電源トランス、
51a,51b 1次側サブコイル、 52a,52b 2次側サブコイル、
60a,60b ノイズ電流方向、 71 コア部材、 80 電流方向、
90 外部ノイズの磁束方向、 P 1次側回路、 S 2次側回路。

Claims (5)

  1. 多層プリント基板に電源トランスを搭載した電源装置であって、
    前記電源トランスは、多層プリント基板に配置された1次側コイルパターンおよび複数の2次側コイルパターンと、1次側コイルパターンおよび複数の2次側コイルパターンと電磁結合する環状のコア部材とで構成され、
    前記コア部材は、前記多層プリント基板に設けられた第1および第2貫通穴に取り付けられ、
    前記1次側コイルパターンは、第1貫通穴の周りに第1方向に巻回された第1サブコイルと、第2貫通穴の周りに、第1方向とは反対の第2方向に巻回された第2サブコイルとを有し、
    各2次側コイルパターンは、第1貫通穴または第2貫通穴の周りに巻回されていることを特徴とする電源装置。
  2. 第1サブコイルおよび第2サブコイルは、直列接続されていることを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 第1サブコイルおよび第2サブコイルは、並列接続されていることを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  4. 第1サブコイルの巻数と第2サブコイルの巻数が同じであることを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  5. 複数のパワー半導体素子と、
    各パワー半導体素子を駆動するための複数の素子駆動回路と、
    各素子駆動回路に電力を供給するための請求項1〜4のいずれかに記載の電源装置とを備えることを特徴とするパワーモジュール。
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