JPH10208771A - ナトリウム−硫黄電池 - Google Patents
ナトリウム−硫黄電池Info
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- JPH10208771A JPH10208771A JP9010776A JP1077697A JPH10208771A JP H10208771 A JPH10208771 A JP H10208771A JP 9010776 A JP9010776 A JP 9010776A JP 1077697 A JP1077697 A JP 1077697A JP H10208771 A JPH10208771 A JP H10208771A
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- container flange
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 接合部界面に不純物が濃縮するのを充分に防
止し、接合部の耐食性を向上することのできること。 【解決手段】 ナトリウム−硫黄電池の負極容器フラン
ジ2及び正極容器フランジ3と絶縁リング1とを接合す
るに際し、絶縁リング1と正極容器フランジ3及び負極
容器フランジ2との間に、純アルミニウムより融点の低
いアルミブレージング材より成る中間材9を挟み、更に
前記フランジの外側端部に下方への凸部10を周設し、
該フランジの下面が前記中間材9を介して絶縁リング1
と摩擦圧接され、その摩擦熱により接合される。
止し、接合部の耐食性を向上することのできること。 【解決手段】 ナトリウム−硫黄電池の負極容器フラン
ジ2及び正極容器フランジ3と絶縁リング1とを接合す
るに際し、絶縁リング1と正極容器フランジ3及び負極
容器フランジ2との間に、純アルミニウムより融点の低
いアルミブレージング材より成る中間材9を挟み、更に
前記フランジの外側端部に下方への凸部10を周設し、
該フランジの下面が前記中間材9を介して絶縁リング1
と摩擦圧接され、その摩擦熱により接合される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナトリウム−硫黄
電池の絶縁リングと金属容器フランジとの接合に係り、
特に摩擦圧接による短時間接合することにより、接合部
のナトリウム及び硫黄による耐食性を向上するに好適な
ナトリウム−硫黄電池及びその製造方法に関する。
電池の絶縁リングと金属容器フランジとの接合に係り、
特に摩擦圧接による短時間接合することにより、接合部
のナトリウム及び硫黄による耐食性を向上するに好適な
ナトリウム−硫黄電池及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のナトリウム−硫黄電池の構造は、
例えば特開昭63−26947号公報、特開平2−12
1272号公報及び特開平2−126572号公報に開
示されている。その構造は絶縁リングとしてα−アルミ
ナを使用し、この絶縁リングと鋼製の正極及び負極容器
フランジを熱圧接する際に、α−アルミナ面に無酸素銅
層を設け、その上にニッケルろうを塗布処理後に熱圧接
を実施しており、耐食性のニッケル材を使用することで
熱圧接部の耐食性を向上することや、絶縁材と固体電解
質管及び正極と負極の接合の組合わせに際し、熱膨張係
数を考慮して熱応力の発生の面から熱サイクル及び耐食
性を向上することや、正極容器を熱圧接部の下部で全周
にわたって内側に湾曲させ凹状溝を形成することにより
正極活物質の移動を防止して、耐食性を向上する工夫が
なされている。
例えば特開昭63−26947号公報、特開平2−12
1272号公報及び特開平2−126572号公報に開
示されている。その構造は絶縁リングとしてα−アルミ
ナを使用し、この絶縁リングと鋼製の正極及び負極容器
フランジを熱圧接する際に、α−アルミナ面に無酸素銅
層を設け、その上にニッケルろうを塗布処理後に熱圧接
を実施しており、耐食性のニッケル材を使用することで
熱圧接部の耐食性を向上することや、絶縁材と固体電解
質管及び正極と負極の接合の組合わせに際し、熱膨張係
数を考慮して熱応力の発生の面から熱サイクル及び耐食
性を向上することや、正極容器を熱圧接部の下部で全周
にわたって内側に湾曲させ凹状溝を形成することにより
正極活物質の移動を防止して、耐食性を向上する工夫が
なされている。
【0003】また特開平8−5023号公報に開示され
ているように残留応力を改善することによって耐食性を
向上する工夫等がなされている。また特開平1−221
866号公報には、絶縁リングと陰極容器又は正極容器
とを相対回転させながら摩擦圧接する接合方法が記載さ
れている。
ているように残留応力を改善することによって耐食性を
向上する工夫等がなされている。また特開平1−221
866号公報には、絶縁リングと陰極容器又は正極容器
とを相対回転させながら摩擦圧接する接合方法が記載さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来は、上記の如く接
合部材そのものの耐食性を向上するための工夫及び発生
応力に対する工夫、液面移動に対す工夫等によって耐食
性改善がなされている。しかし、接合時間を極短時間と
して、接合界面に不純物が濃縮することを防止すること
により正極及び負極活物質に対する耐食性を向上するた
めの配慮がなされていなかった。特開平1−22186
6号公報に開示された接合方法は接合時間を幾分か短時
間にする配慮をしたものであるが、まだ充分とは言いえ
なかった。
合部材そのものの耐食性を向上するための工夫及び発生
応力に対する工夫、液面移動に対す工夫等によって耐食
性改善がなされている。しかし、接合時間を極短時間と
して、接合界面に不純物が濃縮することを防止すること
により正極及び負極活物質に対する耐食性を向上するた
めの配慮がなされていなかった。特開平1−22186
6号公報に開示された接合方法は接合時間を幾分か短時
間にする配慮をしたものであるが、まだ充分とは言いえ
なかった。
【0005】本発明の課題は、接合部界面に不純物が濃
縮するのを充分に防止し、接合部の耐食性を向上するこ
とのできるナトリウム−硫黄電池及びその製造方法を提
供することにある。
縮するのを充分に防止し、接合部の耐食性を向上するこ
とのできるナトリウム−硫黄電池及びその製造方法を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するた
め、請求項1記載発明は、ナトリウム−硫黄電池の負極
容器フランジ及び/又は正極容器フランジと絶縁リング
との接合が、該絶縁リングと前記負極容器フランジ及び
/又は正極容器フランジとの間に、純アルミニウムより
融点の低いアルミブレージング材より成る中間材を挟ん
だ状態で摩擦圧接されて成るものであることを特徴とす
るナトリウム−硫黄電池である。本発明によれば、摩擦
圧接による接合を採用し、しかもその際、純アルミニウ
ムより融点の低いアルミブレージング材より成る中間材
を挟んだ状態で摩擦圧接するので、接合時間を大幅に短
短縮でき、これにより接合界面への不純物の濃縮を防止
して活物質のナトリウム等に対する耐食性を向上できる
ため、ナトリウム−硫黄電池の強度信頼性を向上するこ
とが可能と成る。
め、請求項1記載発明は、ナトリウム−硫黄電池の負極
容器フランジ及び/又は正極容器フランジと絶縁リング
との接合が、該絶縁リングと前記負極容器フランジ及び
/又は正極容器フランジとの間に、純アルミニウムより
融点の低いアルミブレージング材より成る中間材を挟ん
だ状態で摩擦圧接されて成るものであることを特徴とす
るナトリウム−硫黄電池である。本発明によれば、摩擦
圧接による接合を採用し、しかもその際、純アルミニウ
ムより融点の低いアルミブレージング材より成る中間材
を挟んだ状態で摩擦圧接するので、接合時間を大幅に短
短縮でき、これにより接合界面への不純物の濃縮を防止
して活物質のナトリウム等に対する耐食性を向上できる
ため、ナトリウム−硫黄電池の強度信頼性を向上するこ
とが可能と成る。
【0007】また請求項2記載発明は、ナトリウム−硫
黄電池の負極容器フランジ及び正極容器フランジとなる
金属材と絶縁リングとが摩擦圧接により接合された後、
該フランジとなる金属材の周方向に絶縁用スリットを設
けて分離し、分離された一方が正極容器フランジ、他方
が負極容器フランジとされた構造のナトリウム−硫黄電
池である。本発明によれば、1回の摩擦圧接により負極
容器フランジと絶縁リングとの接合及び正極容器フラン
ジと絶縁リングとの接合を行えるため、製造工程を簡略
化できる。
黄電池の負極容器フランジ及び正極容器フランジとなる
金属材と絶縁リングとが摩擦圧接により接合された後、
該フランジとなる金属材の周方向に絶縁用スリットを設
けて分離し、分離された一方が正極容器フランジ、他方
が負極容器フランジとされた構造のナトリウム−硫黄電
池である。本発明によれば、1回の摩擦圧接により負極
容器フランジと絶縁リングとの接合及び正極容器フラン
ジと絶縁リングとの接合を行えるため、製造工程を簡略
化できる。
【0008】また請求項3記載発明は、請求項2記載発
明において、前記絶縁リングと前記フランジとなる金属
材との間に、純アルミニウムより融点の低いアルミブレ
ージング材より成る中間材を挟んだ状態で摩擦圧接され
て成るものであることを特徴とするナトリウム−硫黄電
池である。これにより、短時間接合が可能となり、接合
部界面に不純物が濃縮するのを防止し、接合部の耐食性
を向上することができる。
明において、前記絶縁リングと前記フランジとなる金属
材との間に、純アルミニウムより融点の低いアルミブレ
ージング材より成る中間材を挟んだ状態で摩擦圧接され
て成るものであることを特徴とするナトリウム−硫黄電
池である。これにより、短時間接合が可能となり、接合
部界面に不純物が濃縮するのを防止し、接合部の耐食性
を向上することができる。
【0009】また請求項4記載発明は、前記のいずれか
において、負極容器フランジ及び正極容器フランジはア
ルミニウム合金又はアルミニウムから成ることを特徴と
するものである。また請求項5記載発明は、前記のいず
れかにおいて、絶縁リングはαーアルミナであることを
特徴とするナトリウム硫黄電池である。
において、負極容器フランジ及び正極容器フランジはア
ルミニウム合金又はアルミニウムから成ることを特徴と
するものである。また請求項5記載発明は、前記のいず
れかにおいて、絶縁リングはαーアルミナであることを
特徴とするナトリウム硫黄電池である。
【0010】また請求項6記載発明は、ナトリウム−硫
黄電池の負極容器フランジ及び/又は正極容器フランジ
と絶縁リングとを接合するに際し、該絶縁リングと正極
容器フランジ及び/又は負極容器フランジとの間に純ア
ルミニウムより融点の低いアルミブレージング材より成
る中間材を挟まれた状態で摩擦圧接され、その摩擦熱に
より接合される工程を有するナトリウム−硫黄電池の製
造方法である。これにより請求項1記載発明のナトリウ
ム−硫黄電池を容易に製造できる。
黄電池の負極容器フランジ及び/又は正極容器フランジ
と絶縁リングとを接合するに際し、該絶縁リングと正極
容器フランジ及び/又は負極容器フランジとの間に純ア
ルミニウムより融点の低いアルミブレージング材より成
る中間材を挟まれた状態で摩擦圧接され、その摩擦熱に
より接合される工程を有するナトリウム−硫黄電池の製
造方法である。これにより請求項1記載発明のナトリウ
ム−硫黄電池を容易に製造できる。
【0011】また請求項7記載発明は、ナトリウム−硫
黄電池の負極容器フランジ及び/又は正極容器フランジ
と絶縁リングとを接合するに際し、該絶縁リングと正極
容器フランジ及び/又は負極容器フランジとの間に、純
アルミニウムより融点の低いアルミブレージング材より
成る中間材を挟み、更に前記フランジの外側端部に下方
への凸部を周設し、該フランジの下面が前記中間材を介
して前記絶縁リングと摩擦圧接され、その摩擦熱により
接合される工程を有するナトリウム−硫黄電池の製造方
法である。
黄電池の負極容器フランジ及び/又は正極容器フランジ
と絶縁リングとを接合するに際し、該絶縁リングと正極
容器フランジ及び/又は負極容器フランジとの間に、純
アルミニウムより融点の低いアルミブレージング材より
成る中間材を挟み、更に前記フランジの外側端部に下方
への凸部を周設し、該フランジの下面が前記中間材を介
して前記絶縁リングと摩擦圧接され、その摩擦熱により
接合される工程を有するナトリウム−硫黄電池の製造方
法である。
【0012】また請求項8記載発明は、請求項7記載発
明において、前記凸部により接合冷却過程で生じる熱収
縮曲げモーメントを利用して、絶縁リングと前記フラン
ジの界面の外側端部に圧縮応力を付与し、該圧縮応力に
よって熱応力に起因する絶縁リング割れを防止すること
を特徴とするナトリウム−硫黄電池の製造方法である。
明において、前記凸部により接合冷却過程で生じる熱収
縮曲げモーメントを利用して、絶縁リングと前記フラン
ジの界面の外側端部に圧縮応力を付与し、該圧縮応力に
よって熱応力に起因する絶縁リング割れを防止すること
を特徴とするナトリウム−硫黄電池の製造方法である。
【0013】また請求項9記載発明は、ナトリウム−硫
黄電池の負極容器フランジ及び正極容器フランジとなる
金属材と絶縁リングとが摩擦圧接により接合され、その
後、該フランジとなる金属材の周方向に絶縁用スリット
を設けて分離し、この分離により一方を正極容器フラン
ジとし、他方を負極容器フランジとする工程を有するナ
トリウム−硫黄電池の製造方法である。これにより請求
項2記載発明のナトリウム−硫黄電池を容易に製造でき
る。
黄電池の負極容器フランジ及び正極容器フランジとなる
金属材と絶縁リングとが摩擦圧接により接合され、その
後、該フランジとなる金属材の周方向に絶縁用スリット
を設けて分離し、この分離により一方を正極容器フラン
ジとし、他方を負極容器フランジとする工程を有するナ
トリウム−硫黄電池の製造方法である。これにより請求
項2記載発明のナトリウム−硫黄電池を容易に製造でき
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のナトリウム−硫黄電池の
一実施の形態例を図1〜図3に示す。ナトリウム導伝性
のβ”−アルミナ製の固体電解質管8の上部にα−アル
ミナ製の絶縁リング1が設置され、この絶縁リング1に
鋼製の負極容器フランジ2及び正極容器フランジ3が接
合されている。β”−アルミナ製の固体電解質管8の内
側には負極活物質7のナトリウムが、外側にはモールド
に含浸された正極活物質6の硫黄が納められている。本
実施の形態例では、絶縁リング1と正極及び負極フラン
ジ2、3を摩擦圧接にて短時間で接合してある。
一実施の形態例を図1〜図3に示す。ナトリウム導伝性
のβ”−アルミナ製の固体電解質管8の上部にα−アル
ミナ製の絶縁リング1が設置され、この絶縁リング1に
鋼製の負極容器フランジ2及び正極容器フランジ3が接
合されている。β”−アルミナ製の固体電解質管8の内
側には負極活物質7のナトリウムが、外側にはモールド
に含浸された正極活物質6の硫黄が納められている。本
実施の形態例では、絶縁リング1と正極及び負極フラン
ジ2、3を摩擦圧接にて短時間で接合してある。
【0015】負極容器フランジ2と絶縁リング1の場
合、摩擦圧接は、図2に示すように絶縁リング1と容器
フランジ2の間にアルミブレージング材の中間材9を挟
み、図3に示すように、負極容器フランジ2側を高速で
回転させ、摩擦熱により発熱した時点で加圧力Pを負荷
し接合させた。
合、摩擦圧接は、図2に示すように絶縁リング1と容器
フランジ2の間にアルミブレージング材の中間材9を挟
み、図3に示すように、負極容器フランジ2側を高速で
回転させ、摩擦熱により発熱した時点で加圧力Pを負荷
し接合させた。
【0016】その際、この実施の形態例では負極容器フ
ランジ2の先端部外側には凸部10を周設した。凸部1
0は図4に示すように、接合の冷却過程で生じる熱収縮
曲げモーメントMにより、絶縁リング1と中間材9の接
合界面外側端部に圧縮の応力σを付与するため、接合冷
却時にα−アルミナ絶縁材1が割れるのを防止する効果
がある。
ランジ2の先端部外側には凸部10を周設した。凸部1
0は図4に示すように、接合の冷却過程で生じる熱収縮
曲げモーメントMにより、絶縁リング1と中間材9の接
合界面外側端部に圧縮の応力σを付与するため、接合冷
却時にα−アルミナ絶縁材1が割れるのを防止する効果
がある。
【0017】また、絶縁リング1と負極容器フランジ2
の間に挟む中間材9は純アルミニウムの融点より低い融
点を有するアルミブレージング材を使用することによ
り、より低い温度で摩擦圧接できるため、発生する熱応
力を一層低減でき、絶縁リング1の割れを防止する効果
が得られる。
の間に挟む中間材9は純アルミニウムの融点より低い融
点を有するアルミブレージング材を使用することによ
り、より低い温度で摩擦圧接できるため、発生する熱応
力を一層低減でき、絶縁リング1の割れを防止する効果
が得られる。
【0018】接合終了後に図5に示したように、接合時
にはみ出た部分を削除し、かつ負極容器フランジ2の所
望の形状に加工して仕上げた。
にはみ出た部分を削除し、かつ負極容器フランジ2の所
望の形状に加工して仕上げた。
【0019】正極容器フランジ3においても、上記負極
容器フランジ2の摩擦圧接と同様に加工した。
容器フランジ2の摩擦圧接と同様に加工した。
【0020】本摩擦圧接では数10秒の短時間で接合で
きるため、絶縁リング1と中間材9の界面に鉄元素(F
e)などの不純物が濃縮することを防止でき、ナトリウ
ム7及び硫黄6に対する腐食強度が増し、ナトリウム−
硫黄電池全体の強度信頼性を向上する効果が得られる。
きるため、絶縁リング1と中間材9の界面に鉄元素(F
e)などの不純物が濃縮することを防止でき、ナトリウ
ム7及び硫黄6に対する腐食強度が増し、ナトリウム−
硫黄電池全体の強度信頼性を向上する効果が得られる。
【0021】図6は本願他の発明例である。負極容器フ
ランジ2及び正極容器フランジ3となる金属材と絶縁リ
ング1とが摩擦圧接により接合され、その後、該フラン
ジとなる金属材の周方向に絶縁用スリット11を設けて
分離し、この分離により一方を正極容器フランジ2と
し、他方を負極容器フランジ3とする工程を経て作られ
たものである。すなわち摩擦圧接終了後に容器フランジ
の周方向に機械加工により絶縁用スリット11を設ける
ことで負極容器フランジ2と正極容器フランジ3を製作
した。この場合は1回の摩擦圧接で正極と負極容器フラ
ンジが製作できる効果がある。
ランジ2及び正極容器フランジ3となる金属材と絶縁リ
ング1とが摩擦圧接により接合され、その後、該フラン
ジとなる金属材の周方向に絶縁用スリット11を設けて
分離し、この分離により一方を正極容器フランジ2と
し、他方を負極容器フランジ3とする工程を経て作られ
たものである。すなわち摩擦圧接終了後に容器フランジ
の周方向に機械加工により絶縁用スリット11を設ける
ことで負極容器フランジ2と正極容器フランジ3を製作
した。この場合は1回の摩擦圧接で正極と負極容器フラ
ンジが製作できる効果がある。
【0022】また、固体電解質管8と絶縁リング1とは
1000℃近傍の高温でガラス半田接合されるため、こ
のガラス半田接合の後に前記摩擦圧接工程を行うことに
なる。このような状態で絶縁リング1の下面に正極容器
フランジ3を接合しようとすると、その際にできるバリ
によって固体電解質管8を破損する恐れがある。図6の
方法によれば、このような破損の恐れは全く無くせる効
果がある。
1000℃近傍の高温でガラス半田接合されるため、こ
のガラス半田接合の後に前記摩擦圧接工程を行うことに
なる。このような状態で絶縁リング1の下面に正極容器
フランジ3を接合しようとすると、その際にできるバリ
によって固体電解質管8を破損する恐れがある。図6の
方法によれば、このような破損の恐れは全く無くせる効
果がある。
【0023】尚、本発明では絶縁リング1にα−アルミ
ナを使用し、負極容器フランジ2及び正極容器フランジ
3はアルミニウム又はアルミニウム合金を使用した。
ナを使用し、負極容器フランジ2及び正極容器フランジ
3はアルミニウム又はアルミニウム合金を使用した。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、負極フランジ及び正極
フランジと絶縁リングを中間材を介して摩擦圧接するこ
とで、接合時間を短縮でき、これにより接合界面への不
純物の濃縮を防止して活物質のナトリウム等に対する耐
食性を向上できるため、ナトリウム−硫黄電池の強度信
頼性を向上することができる。特に中間材により接合温
度を下げることができるため、熱応力及び残留応力を低
減する効果がある。
フランジと絶縁リングを中間材を介して摩擦圧接するこ
とで、接合時間を短縮でき、これにより接合界面への不
純物の濃縮を防止して活物質のナトリウム等に対する耐
食性を向上できるため、ナトリウム−硫黄電池の強度信
頼性を向上することができる。特に中間材により接合温
度を下げることができるため、熱応力及び残留応力を低
減する効果がある。
【図1】本発明の一実施の形態例を示すナトリウム−硫
黄電池の断面図である。
黄電池の断面図である。
【図2】本発明の負極フランジ材と絶縁材及び中間材を
設置し摩擦圧接する前段状態を示す断面図である。
設置し摩擦圧接する前段状態を示す断面図である。
【図3】本発明の摩擦圧接している状態を示す断面図で
ある。
ある。
【図4】本発明の摩擦圧接終了後の冷却過程を示す断面
図である。
図である。
【図5】本発明の機械加工した状態を示す断面図であ
る。
る。
【図6】本願他の実施の形態例を示す断面図である。
1 絶縁リング 2 負極容器フランジ 3 正極容器フランジ 4 負極容器 5 正極容器 6 正極活物質 7 負極活物質 8 固体電解質管 9 中間材 10 凸部 11 絶縁用スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 波東 久光 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 有働 竜二郎 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内
Claims (9)
- 【請求項1】 ナトリウム−硫黄電池の負極容器フラン
ジ及び/又は正極容器フランジと絶縁リングとの接合
が、該絶縁リングと前記負極容器フランジ及び/又は正
極容器フランジとの間に、純アルミニウムより融点の低
いアルミブレージング材より成る中間材を挟んだ状態で
摩擦圧接されて成るものであることを特徴とするナトリ
ウム−硫黄電池。 - 【請求項2】 ナトリウム−硫黄電池の負極容器フラン
ジ及び正極容器フランジとなる金属材と絶縁リングとが
摩擦圧接により接合された後、該フランジとなる金属材
の周方向に絶縁用スリットを設けて分離し、分離された
一方が正極容器フランジ、他方が負極容器フランジとさ
れた構造のナトリウム−硫黄電池。 - 【請求項3】 請求項2において、前記絶縁リングと前
記フランジとなる金属材との間に、純アルミニウムより
融点の低いアルミブレージング材より成る中間材を挟ん
だ状態で摩擦圧接されて成るものであることを特徴とす
るナトリウム−硫黄電池。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、負極
容器フランジ及び正極容器フランジはアルミニウム合金
又はアルミニウムから成ることを特徴とするナトリウム
−硫黄電池。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、絶縁
リングはαーアルミナであることを特徴とするナトリウ
ム硫黄電池。 - 【請求項6】 ナトリウム−硫黄電池の負極容器フラン
ジ及び/又は正極容器フランジと絶縁リングとを接合す
るに際し、該絶縁リングと正極容器フランジ及び/又は
負極容器フランジとの間に純アルミニウムより融点の低
いアルミブレージング材より成る中間材を挟まれた状態
で摩擦圧接され、その摩擦熱により接合される工程を有
するナトリウム−硫黄電池の製造方法。 - 【請求項7】 ナトリウム−硫黄電池の負極容器フラン
ジ及び/又は正極容器フランジと絶縁リングとを接合す
るに際し、該絶縁リングと正極容器フランジ及び/又は
負極容器フランジとの間に、純アルミニウムより融点の
低いアルミブレージング材より成る中間材を挟み、更に
前記フランジの外側端部に下方への凸部を周設し、該フ
ランジの下面が前記中間材を介して前記絶縁リングと摩
擦圧接され、その摩擦熱により接合される工程を有する
ナトリウム−硫黄電池の製造方法。 - 【請求項8】 請求項7において、前記凸部により接合
冷却過程で生じる熱収縮曲げモーメントを利用して、絶
縁リングと前記フランジの界面の外側端部に圧縮応力を
付与し、該圧縮応力によって熱応力に起因する絶縁リン
グ割れを防止することを特徴とするナトリウム−硫黄電
池の製造方法。 - 【請求項9】 ナトリウム−硫黄電池の負極容器フラン
ジ及び正極容器フランジとなる金属材と絶縁リングとが
摩擦圧接により接合され、その後、該フランジとなる金
属材の周方向に絶縁用スリットを設けて分離し、この分
離により一方を正極容器フランジとし、他方を負極容器
フランジとする工程を有するナトリウム−硫黄電池の製
造方法。
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