JPH08132255A - 抵抗溶接用電極とその製造法 - Google Patents
抵抗溶接用電極とその製造法Info
- Publication number
- JPH08132255A JPH08132255A JP6275272A JP27527294A JPH08132255A JP H08132255 A JPH08132255 A JP H08132255A JP 6275272 A JP6275272 A JP 6275272A JP 27527294 A JP27527294 A JP 27527294A JP H08132255 A JPH08132255 A JP H08132255A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- current
- electrode tip
- carrying member
- carrying
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Arc Welding In General (AREA)
- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
Abstract
えられても、電極チップが通電部材から脱落しない程の
接合力を有し、電極チップが熱変形せず、さらには、金
属線束と電極チップとが溶着することのない抵抗溶接用
電極の提供。 【構成】 W、Moのような高融点金属からなる電極チ
ップの全体の1/5以上の基部部分がCu単体金属ある
いはCu−Crのような通電性材料からなる通電部材中
に溶融埋没し、その電極チップの先端部分の作働部は通
電部材から開放されている。
Description
カシメあるいは溶接に好適に用いられる抵抗溶接用電極
に関する。
電気伝導度と熱伝導度が高く、しかも、機械的強度に優
れている耐熱合金を電極材とし、これにアルミナ分散C
u、Cu−Re、Cr−Cu合金等からなる通電部材を
ロー付けしたもの、さらには、電極チップと通電部材と
を同一材料にして一体化させたものも知られている。
チップと通電部材との接合を強化するために、電極チッ
プを通電部材中に完全に埋設したものが特開平4−49
84号公報に開示されている。
ながら熱カシメしたり、溶接するための電極が具備すべ
き条件として、電極チップが通電部材から脱落しないこ
と、電極チップが溶接相手側と溶着しないことと共に、
電極チップが熱変形しないという条件がある。この条件
から見て、完全に電極チップが通電部材中に埋設された
型の電極は、通電部材が通常軟らかな金属のために全体
が熱変形しやすい或いは通電部材と溶接相手が溶着する
という不都合が生じ易い。
まないで、電極チップと通電部材との接合を強化するた
めの手段として、接点部材ではあるが、タングステンス
ケルトンを使用し、これに通電材としてのCuを溶浸せ
しめて直接接合した構造のものが特開平1−12071
8号公報に開示されており、この溶浸法による接合を熱
カシメのための抵抗溶接用電極における電極チップと通
電部材との接合に適用することも考えられるが、電極チ
ップ材料として強度上の不安があり、抵抗溶接用電極と
してはより耐熱性に優れ接合面を強化したものが要求さ
れる。
線束の熱カシメに適用に際して外力が加えられても、電
極チップが通電部材から脱落しない程の接合力を有し、
しかも電極チップが熱変形せず、さらには、金属線束と
電極チップとが溶着することのない抵抗溶接用電極を提
供することにある。
は、電極チップの基部のみが通電部材中に溶融埋没し、
その電極チップの先端部分の作働部は通電部材から開放
されてなることを特徴とする。
の長さにして、1/5以上の長さの基部部分が埋没して
いることが、接合面の接合強度及び通電面積を大きくす
ることが熱変形対策の点から好ましい。
らの複合物のような高融点金属が使用でき、通電部材と
しては、Cu単体金属あるいはCu−Crのような通電
性と電極材として充分な強度を有する金属材が使用でき
る。
のよくない、黒鉛、あるいはセラミックス製のような耐
熱性の鋳込治具容器内に、電極チップを通電部材内への
埋没深さに相当する部分をその底面からの空間内に入り
込んだ状態で設置し、この空間域に通電部を形成する量
の通電部材を装入し、その通電部材を非酸化性雰囲気中
で加熱溶融することによって、電極チップの埋没面と溶
融通電部とが強固に密着して接合した抵抗溶接用電極を
製造できる。
一部にNiあるいはNi−Pの鉄族金属を塗布又はメッ
キ等の手段を用いて介在させることによって、通電部材
の溶融時に拡散反応を生じさせて通電部材と電極チップ
との間に一層強固な接合面を形成できる。
るみに際して、電極チップの加熱状態から冷却に際して
の熱収縮量よりも通電部材の溶融状態から固化状態、さ
らに固化後の熱収縮量が大きいために、電極チップへの
通電部の食い込み力が大きく、また、固溶は生じなくて
も電極部材と通電部材とが非常に接近して原子間に引力
が働き、強固な接合力を得ることができる。Ni等が存
在すれば、当然固溶現象により強固な接合力が得られる
が、電気抵抗の増加という好ましくない現象を生じるの
で、Ni等は少ない方が望ましい。
た例について説明する。
図2はその断面構造を示す。図中、通電部1が電極チッ
プ2の埋没部22の全埋没面を取り囲み、その作働部2
1が通電部1から開放された構造となっている。通電部
1は20mm径で高さが20mmの円柱状のCuからな
り、電極チップ2は厚みが3mm、巾が12mm、長さ
が22mmのW製であって、電極チップ2の全長さの2
/5が通電部1に埋没している。
て、3は黒鉛あるいはセラミックスからなる鋳込治具容
器を示す。そして、この鋳込治具容器3は、図1と図2
に示す通電部材1の形状、大きさに相当する空間を形成
した一体容器を示しているが、割型構造とすることもで
きる。その鋳込治具容器3の底部の中央には凹部4が形
成され、その凹部4にW製電極チップ2を装入し、次に
鋳込治具容器3の空間にCu粉あるいはCu片5を充填
し、鋳込治具容器3全体を窒素ガス雰囲気中で、130
0℃に加熱し、充填Cuを溶融しW製電極チップ2と一
体化した通電部1を形成する。これを鋳込治具容器3か
ら取り外せば図1と図2に示す電極10が得られる。
をCu線束の熱カシメに適用する状態を示す。同図に示
すように、細線径の線材複数本を束にしたCu線束7と
Cu板6をセットして、その両側から電極10を、両側
から機械的に加圧して押し付けて熱カシメを行い、Cu
線束の端部とCu板が一体化したものを得た。
付けした電極と、電極チップの全体を通電部に埋設した
構造の電極を用いて、同様の条件で線束を熱カシメを行
った結果、ロウ付型はロウ付部分の剥離が生じるものも
あり、その寿命は平均、本発明と比べて2割減程度であ
った。また、全埋設型は電極チップの側面がCu材であ
るため、発熱により側面のCuが軟化し、Cu線束を加
圧することができなかった。
て、通電部1内の埋没面の1面が開放された電極20の
外観とその電極チップ2の埋没状態を示すもので、その
埋没部21は、一面のみが開放され、他の3面は通電材
1内に埋没している。この実施例の場合は、実施例1の
場合と比較して、実施例1の方が構造上結合強度の点で
優れたものである。同図に示す電極20は、W製電極チ
ップ2の全長さの基部1/2を、その3面がCu製の通
電部1に埋没した構造を有し、その製造に際しては、電
極チップ2の埋没面にあらかじめNi−Pメッキを施し
ておく。これによって、通電部材の溶融時に拡散反応を
生じ、その接合面9の強度を向上することができた。こ
の電極20を用いて、実施例1の場合と同様のCu線束
の熱カシメを行ったところ実施例1の場合と同様の結果
を得た。
くなった。これはNi−PとCuとWとの合金が結合界
面に形成され、界面の電気抵抗が高くなったためであ
る。
Pメッキをしなくても十分な性能を有する電極が得られ
る。
通電能に優れた電極を得ることができる。
ており、そのカシメ部を一体の金属として取扱いができ
程の熱カシメに適用できる。
抵抗は小さく、しかもそのバラツキもなく、安定した溶
接ができる。
す。
す。
2 電極チップ 3 鋳込治具容器 4 鋳込治具容器の凹部 5
溶融Cu材 6 ガイド 7 線束
Claims (2)
- 【請求項1】 電極チップの基部のみが通電部材中に溶
融埋没し、同電極チップの作働部は通電部材から開放さ
れてなることを特徴とする抵抗溶接用電極。 - 【請求項2】 耐熱性の鋳込治具容器内に、電極チップ
を通電部材内への埋没深さに相当する部分をその底面か
らの空間内に入れ込んだ状態で設置し、この空間域に通
電部を形成する量の通電部材を装入し、その通電部材を
非酸化性雰囲気中で加熱溶融して電極チップの埋没面と
溶融通電部とを直接接合することを特徴とする抵抗溶接
用電極の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27527294A JP3602582B2 (ja) | 1994-11-09 | 1994-11-09 | 抵抗溶接用電極の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27527294A JP3602582B2 (ja) | 1994-11-09 | 1994-11-09 | 抵抗溶接用電極の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08132255A true JPH08132255A (ja) | 1996-05-28 |
JP3602582B2 JP3602582B2 (ja) | 2004-12-15 |
Family
ID=17553117
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27527294A Expired - Fee Related JP3602582B2 (ja) | 1994-11-09 | 1994-11-09 | 抵抗溶接用電極の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3602582B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003031203A (ja) * | 2001-07-13 | 2003-01-31 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | アルカリ電池用抵抗溶接電極及び集合型電池の製造方法 |
JP2015006688A (ja) * | 2013-06-25 | 2015-01-15 | 日本タングステン株式会社 | 抵抗溶接用電極 |
JP2015069826A (ja) * | 2013-09-28 | 2015-04-13 | 日本タングステン株式会社 | プラズマ発生電極およびその製造方法 |
-
1994
- 1994-11-09 JP JP27527294A patent/JP3602582B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003031203A (ja) * | 2001-07-13 | 2003-01-31 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | アルカリ電池用抵抗溶接電極及び集合型電池の製造方法 |
JP2015006688A (ja) * | 2013-06-25 | 2015-01-15 | 日本タングステン株式会社 | 抵抗溶接用電極 |
JP2015069826A (ja) * | 2013-09-28 | 2015-04-13 | 日本タングステン株式会社 | プラズマ発生電極およびその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3602582B2 (ja) | 2004-12-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS5873707A (ja) | ディスクブレ−キ用摩擦要素の製造方法およびその製造装置 | |
EP0296942B1 (fr) | Procédé de brasage au four sous atmosphère raréfiée ou contrôlée de deux pièces | |
JPS5942580B2 (ja) | 電気接点の製造方法 | |
JPH08132255A (ja) | 抵抗溶接用電極とその製造法 | |
JP3797853B2 (ja) | 通電接合によるアルミニウム合金複合部材の製造方法 | |
JP2000106391A (ja) | 半導体支持装置、その製造方法、接合体の製造方法および接合体 | |
KR20020079898A (ko) | 냉각부재 및 냉각부재의 제조방법 | |
US6257481B1 (en) | Metal bonding | |
US3279042A (en) | Method for producing a contact layer on a silicon-containing material | |
JP5275987B2 (ja) | テルミット溶接用端子 | |
JPH10208771A (ja) | ナトリウム−硫黄電池 | |
JPS6238802B2 (ja) | ||
JPH06268114A (ja) | 半導体装置 | |
JP2023512826A (ja) | フリーはんだ箔 | |
JPH044984A (ja) | 抵抗溶接用電極およびその製造方法 | |
JP2000246549A (ja) | 異種金属材料の接合構造及び接合方法 | |
JP2899197B2 (ja) | セラミックヒータのリード端子接続装置 | |
JP4033417B2 (ja) | 異種金属材料の接合構造 | |
JP3864202B2 (ja) | 接合電極及び耐高エネルギー密度利用機器用部材 | |
JP3818393B2 (ja) | 電気機械的なリレー及び電気機械的なリレーを製造する方法 | |
JP3888077B2 (ja) | 金属接合用電極及びその製造方法、並びに金属接合用電極を備えた溶接設備及びそれにより溶接された製品 | |
US3941971A (en) | Resistance brazing of solid copper parts to stranded copper parts with phos-silver | |
JP2542038B2 (ja) | 電 極 | |
JPS643012B2 (ja) | ||
JP2001345402A (ja) | モジュール型半導体装置及びその方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040608 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040611 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040809 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040827 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040924 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081001 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081001 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091001 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091001 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101001 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111001 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121001 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121001 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |