JP2542038B2 - 電 極 - Google Patents
電 極Info
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- JP2542038B2 JP2542038B2 JP63077625A JP7762588A JP2542038B2 JP 2542038 B2 JP2542038 B2 JP 2542038B2 JP 63077625 A JP63077625 A JP 63077625A JP 7762588 A JP7762588 A JP 7762588A JP 2542038 B2 JP2542038 B2 JP 2542038B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ガス開閉機器等の電力用開閉機器等に使用
される電極に関する。
される電極に関する。
従来、ガス開閉機器等の電力用開閉機器等に使用され
る電極は、第2図に示すように銅系の通電用台部材11の
一端に銅タングステン系合金接点10をろう接により接合
した構造をしていた。
る電極は、第2図に示すように銅系の通電用台部材11の
一端に銅タングステン系合金接点10をろう接により接合
した構造をしていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕 従来の電極は、銅タングステン系合金接点と銅系の通
電用台部材とが、低融点のろう材で接合されているた
め、短絡電流遮断時などの過酷な熱衝撃や曲げ応力によ
り、ろう層部分より接点の剥離や脱落が起こりやすい。
電用台部材とが、低融点のろう材で接合されているた
め、短絡電流遮断時などの過酷な熱衝撃や曲げ応力によ
り、ろう層部分より接点の剥離や脱落が起こりやすい。
そこで、本発明は前記問題点に鑑み、熱衝撃や曲げ応
力が働くことにより、接合部分から銅タングステン系合
金接点が剥離しにくい、あるいは脱落しにくい電極を提
供することを目的とする。
力が働くことにより、接合部分から銅タングステン系合
金接点が剥離しにくい、あるいは脱落しにくい電極を提
供することを目的とする。
本発明者は、銅タングステン系合金接点と銅系の通電
用台部材とを溶浸接合して電極を形成し、電極内部に鉄
系補強用心部材を設けた構造にすることにより前記問題
点を解決した。
用台部材とを溶浸接合して電極を形成し、電極内部に鉄
系補強用心部材を設けた構造にすることにより前記問題
点を解決した。
銅タングステン系合金接点は、一般にタングステン粉
末を所定形状に加圧成形し、水素雰囲気で焼結した後、
銅溶浸を行なうことにより製造されている。
末を所定形状に加圧成形し、水素雰囲気で焼結した後、
銅溶浸を行なうことにより製造されている。
本発明においては、銅溶浸時にカーボン治具を用い
て、タングステン焼結体の片面中央部に鉄系補強用心部
材を突設し、該心部材を溶浸銅の余剰部分が覆うように
工夫する。このようにすることによって銅タングステン
系合金接点と通電用台部材を同時に形成することがで
き、これらは溶浸接合しているので接合強度が高く、し
かも曲げ強度も向上する。接合部での曲げ強度の観点か
ら、タングステン焼結体と該心部材とは嵌合構造になる
形状が好ましい。このようにすると、余剰の溶浸銅が銅
タングステン系合金接点と鉄系補強用心部材を銅ろう付
けしたのと同様な状態となり、接点と通電用台部材の接
合強度の向上に寄与する。更に、通電用台部材の表面硬
化処理を行なえば、曲げ強度に優れた電極を得ることが
できる。補強用心部材としては、銅溶浸時に焼鈍しにく
く、熱膨張率も差が大きくないものがよく、しかも電気
伝導率が良いものとして鉄または鉄合金が最適である。
て、タングステン焼結体の片面中央部に鉄系補強用心部
材を突設し、該心部材を溶浸銅の余剰部分が覆うように
工夫する。このようにすることによって銅タングステン
系合金接点と通電用台部材を同時に形成することがで
き、これらは溶浸接合しているので接合強度が高く、し
かも曲げ強度も向上する。接合部での曲げ強度の観点か
ら、タングステン焼結体と該心部材とは嵌合構造になる
形状が好ましい。このようにすると、余剰の溶浸銅が銅
タングステン系合金接点と鉄系補強用心部材を銅ろう付
けしたのと同様な状態となり、接点と通電用台部材の接
合強度の向上に寄与する。更に、通電用台部材の表面硬
化処理を行なえば、曲げ強度に優れた電極を得ることが
できる。補強用心部材としては、銅溶浸時に焼鈍しにく
く、熱膨張率も差が大きくないものがよく、しかも電気
伝導率が良いものとして鉄または鉄合金が最適である。
本発明を実施例により具体的に説明する。
タングステン粉末を圧力2ton/cm2の条件で加圧成形
し、外形寸法φ21×6mmの形状で、片面中央部にφ10.3
×の3mm凹部を有する圧粉体を作製し、次に1300℃の水
素雰囲気炉で焼結した。この焼結体をφ21×80mmの穴を
明けたカーボンボックスに凹部を上にして入れ、その凹
部に合わせてφ10×50mmの鉄系補強用心部材を嵌合し、
この心部材を覆うように周囲に銅屑を詰めて、1300℃の
水素雰囲気炉で銅溶浸を行なった。更に、余剰溶浸銅で
できた通電用台部材の表面を鍛圧硬化し、所定形状に加
工して本発明の電極を作製した。以下にその性状を示す
と、 形状・・・・・・・・・φ20×50mm(接点厚5mm) 接点組成・・・・・・W−29.6wt%Cu 接点硬度・・・・・・・・・・・・・HRB−89 接点の電導率・・・・・・・46IACS% 通電用台部材の硬度・・・・HRF−73 以上のようにして作製された本発明の電極と、従来の
銅通電用台部材に銅タングステン系合金接点をろう接し
た電極を作製して、実機試験を行なった。その結果、従
来の電極は短絡電流遮断時に接点の脱落により寿命に達
した。これに対して、本発明の電極では接点の脱落等の
不具合が起こらず、アークエロージョン、酸化等の必然
的な消耗により寿命に達した。本発明品、従来品それぞ
れ10本の寿命の平均をとったが、本発明品は従来品の約
5倍と大幅に寿命を延ばすことができた。
し、外形寸法φ21×6mmの形状で、片面中央部にφ10.3
×の3mm凹部を有する圧粉体を作製し、次に1300℃の水
素雰囲気炉で焼結した。この焼結体をφ21×80mmの穴を
明けたカーボンボックスに凹部を上にして入れ、その凹
部に合わせてφ10×50mmの鉄系補強用心部材を嵌合し、
この心部材を覆うように周囲に銅屑を詰めて、1300℃の
水素雰囲気炉で銅溶浸を行なった。更に、余剰溶浸銅で
できた通電用台部材の表面を鍛圧硬化し、所定形状に加
工して本発明の電極を作製した。以下にその性状を示す
と、 形状・・・・・・・・・φ20×50mm(接点厚5mm) 接点組成・・・・・・W−29.6wt%Cu 接点硬度・・・・・・・・・・・・・HRB−89 接点の電導率・・・・・・・46IACS% 通電用台部材の硬度・・・・HRF−73 以上のようにして作製された本発明の電極と、従来の
銅通電用台部材に銅タングステン系合金接点をろう接し
た電極を作製して、実機試験を行なった。その結果、従
来の電極は短絡電流遮断時に接点の脱落により寿命に達
した。これに対して、本発明の電極では接点の脱落等の
不具合が起こらず、アークエロージョン、酸化等の必然
的な消耗により寿命に達した。本発明品、従来品それぞ
れ10本の寿命の平均をとったが、本発明品は従来品の約
5倍と大幅に寿命を延ばすことができた。
本発明の電極を用いると、熱衝撃や曲げ応力による接
点の脱落や変形等の不具合がなくなり、しがって寿命を
大幅に延ばすことができる。
点の脱落や変形等の不具合がなくなり、しがって寿命を
大幅に延ばすことができる。
第1図は本発明の電極の縦断面図、第2図は従来の電極
の縦断面図である。図中、 10……銅タングステン系合金接点 11……銅系の通電用台部材 12……鉄系補強用心部材。
の縦断面図である。図中、 10……銅タングステン系合金接点 11……銅系の通電用台部材 12……鉄系補強用心部材。
Claims (1)
- 【請求項1】銅系の通電用台部材の一端に銅タングステ
ン系合金接点を有する電極において、該接点と該台部材
が溶浸接合されていて、該電極の内部に鉄系補強用心部
材が設けられていることを特徴とする電極。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63077625A JP2542038B2 (ja) | 1988-03-29 | 1988-03-29 | 電 極 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63077625A JP2542038B2 (ja) | 1988-03-29 | 1988-03-29 | 電 極 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01248409A JPH01248409A (ja) | 1989-10-04 |
JP2542038B2 true JP2542038B2 (ja) | 1996-10-09 |
Family
ID=13639085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63077625A Expired - Fee Related JP2542038B2 (ja) | 1988-03-29 | 1988-03-29 | 電 極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2542038B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT13815U3 (de) * | 2014-02-21 | 2015-05-15 | Plansee Powertech Ag | Kontaktstift und Rohrkontakt sowie Verfahren zur Herstellung |
-
1988
- 1988-03-29 JP JP63077625A patent/JP2542038B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01248409A (ja) | 1989-10-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |