JPH10207073A - 感光性樹脂積層体 - Google Patents

感光性樹脂積層体

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JPH10207073A
JPH10207073A JP881797A JP881797A JPH10207073A JP H10207073 A JPH10207073 A JP H10207073A JP 881797 A JP881797 A JP 881797A JP 881797 A JP881797 A JP 881797A JP H10207073 A JPH10207073 A JP H10207073A
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JP
Japan
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adhesive layer
photosensitive resin
solvent
thickness
parts
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Application number
JP881797A
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English (en)
Inventor
Yuji Taguchi
裕二 田口
Toshikazu Kawahara
敏和 川原
Keiichi Motoi
慶一 本井
Takamasa Ariki
孝允 有木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加工性に優れた展示パネル、装飾用楯、ネーム
プレート、表示パネル、点字表示板等の表示板に用いら
れる感光性樹脂積層体を得ること。 【解決手段】支持体上に、少なくとも接着層、感光性樹
脂層を積層した感光性樹脂積層体において、前記接着層
が、アセトン溶剤で24時間浸漬後の鉛筆ひっかき値が
3B以上であり且つ厚みが0.2〜100μmであるこ
とを特徴とする感光性樹脂積層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は加工性に優れた展示
パネル、装飾用楯、ネームプレート、表示パネル、点字
表示板等の表示板に用いられる感光性樹脂積層体に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、表示板は一般的にアルミ板
等の金属板をエッチングして製造する方法、熱可塑性
樹脂を成型加工することによって製造する方法、感光
性樹脂で製造する方法等によって凹凸パターンを形成
し、必要によりアクリル樹脂等の塗料で被覆する方法に
よって製造されている。しかし、ではエッチング液を
使うためにその廃液の処理が面倒である。またでは特
別な金型又は母型を必要とするために小ロットの生産で
は製造コスト上不利である。なおの方法は具体的には
支持体上に設けた感光性樹脂版材を使って原図(ネガフ
ィにルム等)を版材上に重ね紫外線を露光して未露光部
分を水で洗い出してパターンを作成し、得られたパター
ン表面をスプレー等で樹脂被覆する方法(特開昭57-189
813 号公報) が提案されているが、の方法では、パタ
ーン形成が容易であるという反面、樹脂被覆する工程で
樹脂被覆の失敗を修正する時に次のような問題点が発生
している。つまり、被覆に失敗した樹脂の除去をアセト
ン等の溶剤で行うが、溶剤で膨潤した接着層が支持体よ
り剥れるという問題を起こし、その改善が求められてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、銘版等を製
造する工程において、樹脂被覆での失敗を修正するため
に被覆した樹脂をアセトン等の溶剤で除去する際に、接
着層が支持体より剥がれることのない優れた感光性樹脂
積層体を得ることを課題をするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明者らは、鋭意、研究、検討した結果、遂に本
発明を完成するに到った。すなわち本発明は、支持体上
に、少なくとも接着層、感光性樹脂層を積層した感光性
樹脂積層体において、前記接着層が、アセトン溶剤で2
4時間浸漬後の鉛筆ひっかき値が3B以上であり且つ厚
みが0.2〜100μmであることを特徴とする感光性
樹脂積層体である。
【0005】次に本発明について、さらに詳細に説明す
る。本発明で使用する接着層としては、公知の接着剤層
が使用可能であるが、アセトン溶剤で24時間浸漬後の
鉛筆ひっかき値が3B以上硬いことが必要であり、好ま
しくは2B以上、特にH以上が望ましい。なお4Bや5
Bなど3B未満では被覆した樹脂を溶剤で除去する際に
支持体より接着剥がれとなるので好ましくない。前記接
着層の要件を満たすためには、例えばポリエステル樹脂
を多価イソシアネートを反応させた接着層を用いること
により達成することができる。本発明では、特にイソシ
アヌレート型多価イソシアネートを含有、または分子量
が7000〜50000の有機溶剤に可溶な飽和ポリエ
ステルとイソシアヌレート型多価イソシアネートを含有
する組成物からなる接着層が好ましい。
【0006】上記多価イソシアネートとしては、公知の
多価イソシアネートが使用可能であるが、その中でもイ
ソシアヌレート型多価イソシアネートが好ましく、具体
的な例は下記の一般式〔1〕〜〔3〕で示される化合物
を挙げることができる。
【0007】
【化1】
【0008】
【化2】
【0009】
【化3】
【0010】また、有機溶剤に可溶な飽和ポリエステル
は、分子量が7000〜50000の範囲にあることが
必要である。分子量が7000未満の場合には、多価イ
ソシアネートによる硬化が完了してもアセトン等の有機
溶剤による接着層の剥離が発生し、耐溶剤性が不充分で
ある。また分子量が50000を超えると耐溶剤性は優
れるものの塗布液粘度が著しく高くなり、接着層塗布工
程で筋等の欠点が発生するため好ましくない。このよう
な理由から、有機溶剤に可溶な飽和ポリエステルの分子
量は7000〜50000であり、好ましくは1000
0〜40000、特に15000〜30000が望まし
い。なお有機溶剤に可溶な飽和ポリエステルとして2種
類以上のものを混合してもよい。
【0011】本発明において、接着層組成物には、他の
少量成分を添加することができ、添加剤としては、可塑
剤、染料、紫外線吸収剤、ハレーション防止剤、界面活
性剤、光重合性ビニルモノマー等が挙げられる。
【0012】接着層の厚みは、0.2〜100μmの範
囲にあることが必要であり、好ましくは1.0〜50μ
m、特に3.0〜30μmが望ましい。厚みが0.2μ
m以下では感光性樹脂層と接着層間の接着力が発現しな
い。また接着層の厚みが100μmを超えると塗工液を
乾燥する時に発泡して気泡が混入するという問題点が発
生するので好ましくない。
【0013】次に本発明で使用する支持体は、公知のプ
ラスチックが使用可能である。具体的には、フェノール
樹脂、アクリル樹脂、ナイロン樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、などがあげられるが、その中でも平面性や耐溶
剤性に優れるフェノール樹脂が好ましい。支持体の厚み
は用途に応じて選ばれるが、表示板としては2mm〜6
mmの範囲にあることが必要である。支持体厚みが2m
m未満の場合は、表示板として高さが不足しているため
更に別の板と張り合わせる必要がある。また6mmを超
える場合は表示板としては重すぎるため重量の面より好
ましくない。
【0014】接着層を支持体上に設ける方法としては、
接着層組成物溶液を所定の厚みに塗布した後溶剤を除去
するのが一般的である。塗布方法としては、ロールコー
ター、カーテンフローコーター、スリットダイコータ
ー、グラビアコーター、スプレーなど公知の方法が使用
可能である。溶剤の除去は、通常、乾燥炉の中で熱風を
吹きつける方法が採用される。本発明では、この乾燥時
に、多価イソシアネートが有機溶剤に可溶な飽和ポリエ
ステルと反応し、耐溶剤性が付与されるものと思われ
る。有機溶剤に可溶な飽和ポリエステルと多価イソシア
ネートとの反応は、乾燥するための加熱のみで反応する
ことは可能であるが、限られた温度と時間で反応を進め
させるためには、反応を促進するための触媒を添加する
ことが好ましい。触媒としては、公知のウレタン反応用
触媒が使用可能である。具体的には錫系触媒、アミン系
触媒等が挙げられるが、室温でのポットライフを長くす
るためには3級アミン系触媒が好ましい。
【0015】本発明で用いる感光性樹脂層を構成する組
成物は、公知のものを使用することが可能であり、具体
的には可溶性高分子化合物(例えば、ポリビニルアルコ
ール、ポリアミド、ポリエーテルエステルアミド、ポリ
エーテルアミド、ポリウレタンなど)、光重合性又は光
架橋性モノマー(例えば、多価アルコールのアクリレー
ト、多価アルコールのエポキシアクリレート、N−メチ
ロールアクリルアミドなど)、光重合開始剤(例えば、
ベンジルジメチルケタール、ベンゾインジメチルエーテ
ル等)、必要によって熱安定剤、可塑剤、界面活性剤、
染料等を配合してなる感光性樹脂組成物である。
【0016】本発明積層体を得る方法としては、公知の
方法を採用することができ、例えば熱プレス、注型、或
は溶融押出し、溶液キャストなどの任意方法で接着層を
設けたプラスチックの支持体上に感光性樹脂を積層する
ことにより得ることができる。
【0017】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお実施例中単に部とあるのは重量部を示す。また
本発明の感光性樹脂積層体の鉛筆引っかき値及び現像時
間は以下の方法により測定した。 鉛筆引っかき値:24時間アセトンに浸漬した測定サン
プルをアセトンより取り出し、JIS K5400に準
ずる手かき法を使って塗膜の破れで評価した。 現像時間:25℃の中性水を入れたブラシ式ウォッシャ
ー(ブラシ:120 μφナイロンブラシ)で現像し、未露
光部を除去するのに必要な時間を測定した。ブラシ式ウ
ォッシャーは日本電子精機(株)のA2サイズ用ウォッ
シャー(JW-A2- PD) を使用した。
【0018】実施例1 N,N’−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジン87
部をメタノール600部に溶解した後、該ジアミン溶液
にポリエチレングリコール(平均分子量1000)500部
とヘキサメチレンジイソシアネート185部を反応させ
て得られた実質的に両末端にイソシアネート基を有する
ウレタンオリゴマー353部を、撹拌下徐々に添加し
た。両者の反応は約10分で完了した。このようにして
得られたポリマー55部を60℃のメタノール200部
に溶解した後、グリシジルメタクリレート2部を加えて
3時間攪拌し、ポリマー末端にグリシジルメタクリレー
トを反応させた。その後平均分子量400のポリエチレ
ングリコールのジグリシジルエーテルとアクリル酸との
開環付加反応によって得られたジアクリレート29部、
N−ブチルベンゼンスルホンアミド15部、ハイドロキ
ノンモノメチルエーテル0.1 部、ベンジルジメチルケタ
ール1.0 部を加え感光性樹脂組成物の溶液を得た。この
溶液をテフロンコートしたシャーレに流延し、暗所にて
メタノールを蒸発除去後、更に1昼夜40℃で減圧乾燥
し、厚み約800μmの組成物のシートを得た。
【0019】接着層用組成物溶液は、次のように調整し
た。有機溶剤に可溶なポリエステル樹脂としては、バイ
ロンRV−200(東洋紡績(株)製品、分子量約15
000〜20000)60重量部をトルエン/メチルエ
チルケトン=80/20(重量比)の混合溶剤1940
gに80℃で加熱して溶解した。冷却後、イソシアヌレ
ート型多価イソシアネートとしてヘキサメチレンジイソ
シアネートを原料としたコロネートHK(日本ポリウレ
タン(株)製)12重量部、ハレーション防止剤として
チヌビン−327(Ciba−Geigy製品)を0.
3重量部、硬化触媒としてトリエチレンジアミン0.0
6重量部を添加し、60分攪拌した。このようにして得
られた接着層用組成物溶液を厚み15μmになるように
厚さ2mmのフェノール板にバーコーターでコートし、
140℃で2分間乾燥炉に入れて接着層を得た。この接
着層を塗布した2mmのフェノール板上に上記800μ
mの組成物シート、上面に厚さ125μmのポリエステ
ルフィルムでカバーし、120℃で熱プレスして、接着
層の厚みが約15μm、感光性樹脂層の厚みが約700
μmの感光性樹脂積層版を作成した。次いでこの原版か
らカバーフィルムを剥離し、感光性樹脂層表面に文字及
び絵柄のネガフィルムを密着させ、ケミカルランプで3
分間露光後、ネガフィルムを剥離し、ブラシ式ウオッシ
ャーで中性水で2分25秒現像し、乾燥後露光して、レ
リーフ版を得た。
【0020】得られたレリーフ版に合成樹脂塗料スプレ
ー 金色(アサヒペン(株)製アクリル樹脂塗料)を約
40μ塗布した後、アセトンに24時間浸漬して取り出
し、表面に付着したスプレーを綿のガーゼで拭き取っ
た。その後、接着層の鉛筆硬度を測定したところ、2B
の鉛筆硬度であった。またレリーフの接着層を確認した
ところ、支持体からの剥離はなく、性能上使用可能なも
のであった。
【0021】比較例1 実施例1における接着層用組成物溶液で使用したイソシ
アヌレート型多価イソシアネートをトリメチロールプロ
パンとトリレンジイソシアネートとの付加体(日本ポリ
ウレタン(株)製 コロネートL)に変更した以外は全
て実施例1と同様にして、接着層を2mmのフェノール
板上に設け、実施例1と同様に更に感光性樹脂層を設け
た。その後、実施例1と同様にレリーフを作成して合成
樹脂塗料をスプレーし、同様の取扱いをして接着層の鉛
筆硬度を測定したところ、その結果は4Bであった。ま
たレリーフの接着層を確認したところ、支持体からの剥
離があり、性能上使用できないものであった。
【0022】実施例2 実施例1における接着層用組成物溶液で使用したイソシ
アヌレート型多価イソシアネートを下記一般式〔4〕で
示される多価イソシアネート(住友バイエルウレタン
(株)製 デスモジュール HL)に変更した以外は全
て実施例1と同様にして、接着層を2mmのフェノール
板上に設け、実施例1と同様に更に感光性樹脂層を設け
た。その後、実施例1と同様にレリーフを作成して合成
樹脂塗料をスプレーし、同様の取扱いをして接着層の鉛
筆硬度を測定した。その結果は、1Bであった。またレ
リーフの接着層を確認したところ、支持体からの剥離が
なく、性能上使用可能なものであった。
【0023】
【化4】
【0024】比較例2 実施例1における接着層用組成物溶液で使用したイソシ
アヌレート型多価イソシアネートをトリメチロールプロ
パンとヘキサメチレンジイソシアネートとの付加体(住
友バイエルウレタン(株)製スミジュールHT)に変更
した以外は全て実施例1と同様に接着層を2mmのフェ
ノール板上に設け、実施例1と同様に更に感光性樹脂層
を設けた。その後、実施例1と同様にレリーフを作成し
て合成樹脂塗料をスプレーし、同様の取扱いをして接着
層の鉛筆硬度を測定した。その結果は、4Bであった。
またレリーフの接着層の剥離を確認したところ、支持体
からの剥離があり、性能上使用できないものであった。
【0025】実施例3 ε−カプロラクタム525部、N−(2−アミノエチ
ル)ピペラジンとアジピン酸とのナイロン塩400部、
1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとアジピ
ン酸とのナイロン塩75部を、オートクレーブ中で溶融
重縮合して、共重合ナイロンを得た。得られたポリマー
55部を60℃のメタノール200部に溶解した後グリ
シジルメタクリレート2部を加えて3hrs攪拌し、ポ
リマー末端にグリシジルメタクリレートを反応させた。
この溶液にメタクリル酸(上記重合体の主鎖中のピペラ
ジン環の塩基性第3級窒素および末端アミノ基とアンモ
ニウム塩を形成し、上記重合体を水溶性化する)4部を
添加し、そののちトリメチロールプロパンのトリグリシ
ジルエーテルとアクリル酸との開環付加反応によって得
られたアクリレート35部、N−エチルトルエンスルホ
ンアミド5部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1
部、ベンジルジメチルケタール1.0 部を加え感光性樹脂
組成物の溶液を得た。この溶液をテフロンコートしたシ
ャーレに流延し、暗所にてメタノールを蒸発除去後、更
に1昼夜40℃で減圧乾燥し、厚み約800μの組成物
のシートを得た。
【0026】次に、接着層用組成物溶液を実施例1と同
様にして得、この接着層を塗布した2mmのフェノール
板上に上記800μの組成物シート、上面に厚さ125
μのポリエステルフィルムでカバーし、120℃で熱プ
レスして、接着層の厚みが約15μm、感光性樹脂層の
厚みが約700μの感光性樹脂積層版を作成した。次い
でこの原版からカバーフィルムを剥離し、実施例1と同
様にしてレリーフ板を得、接着層の鉛筆硬度を測定した
ところ、2Bの鉛筆硬度であった。またレリーフの接着
層を確認したところ、支持体からの剥離はなく、性能上
使用可能なものであった。
【0027】比較例3 実施例3で使用したイソシアヌレート型多価イソシアネ
ートをトリメチロールプロパンとトリレンジイソシアネ
ートとの付加体(日本ポリウレタン(株)製コロネート
L)に変更した以外は全て実施例3と同様にして、接着
層を2mmのフェノール板上に設け、実施例3と同様に
更に感光性樹脂層を設けた。その後、実施例3と同様に
レリーフを作成して合成樹脂塗料をスプレーし、同様の
取扱いをして接着層の鉛筆硬度を測定した。その結果
は、4Bであった。またレリーフの接着層を確認したと
ころ、支持体からの剥離があり、性能上使用できないも
のであった。
【0028】実施例4 実施例3における接着層用組成物溶液で使用したイソシ
アヌレート型多価イソシアネートを前記一般式〔4〕で
示される多価イソシアネート(住友バイエルウレタン
(株)製 デスモジュール HL)に変更した以外は全
て実施例3と同様にして、接着層を2mmのフェノール
板上に設け、実施例3と同様に更に感光性樹脂層を設け
た。その後、実施例3と同様にレリーフを作成して合成
樹脂塗料をスプレーし、同様の取扱いをして接着層の鉛
筆硬度を測定した。その結果は、1Bであった。またレ
リーフの接着層を確認したところ、支持体からの剥離が
なく、性能上使用可能ないものであった。
【0029】比較例4 実施例3で使用したイソシアヌレート型多価イソシアネ
ートをトリメチロールプロパンとヘキサメチレンジイソ
シアネートとの付加体(住友バイエルウレタン(株)製
スミジュールHT)に変更した以外は全て実施例3と
同様にして、接着層を2mmのフェノール板上に設け、
実施例3と同様に更に感光性樹脂層を設けた。その後、
実施例3と同様にレリーフを作成して合成樹脂塗料をス
プレーし、同様の取扱いをして接着層の鉛筆硬度を測定
した。その結果は、4Bであった。またレリーフの接着
層を確認したところ、支持体からの剥離があり、性能上
使用できないものであった。
【0030】実施例5 実施例1で使用した2mmのフェノール板をアクリル板
に変更した以外は全て実施例1と同様にして、接着層を
2mmのアクリル板上に設け、実施例1と同様に更に感
光性樹脂層を設けた。その後、実施例1と同様にレリー
フを作成して合成樹脂塗料をスプレーし、同様の取扱い
をして接着層の鉛筆硬度を測定した。その結果は、2B
であった。またレリーフの接着層を確認したところ、支
持体からの剥離がなく、性能上使用できるものであっ
た。
【0031】実施例6 実施例3で使用した2mmのフェノール板をアクリル板
に変更した以外は全て実施例3と同様にして、接着層を
2mmのアクリル板上に設け、実施例3と同様に更に感
光性樹脂層を設けた。その後、実施例3と同様にレリー
フを作成して合成樹脂塗料をスプレーし、同様の取扱い
をして接着層の鉛筆硬度を測定した。その結果は、2B
であった。またレリーフの接着層を確認したところ、支
持体からの剥離がなく、性能上使用できるものであっ
た。
【0032】実施例7 実施例1において、接着層用組成物溶液として、前記一
般式〔4〕で示されるイソシアネレート型多価イソシア
ネート(住友バイエルウレタン(株)製 デスモジュー
ルHL)5部、ハレーション防止剤としてチヌビン−3
27(Ciba−Geigy製品)0.3重量部を酢酸
エチルエステル 95部に添加し、10分攪拌して得ら
れた接着層用組成物溶液を用いた以外は全て実施例1と
同様にして、接着層用組成物溶液を厚み2μになるよう
に厚さ2mmのフェノール板にバーコーターでコート
し、80℃で2分間乾燥炉に入れて接着層を得た。この
接着層を塗布した2mmのフェノール板上に実施例1と
同様にして得られた800μの組成物シート、上面に厚
さ125μのポリエステルフィルムでカバーし、120
℃で熱プレスして、接着層の厚みが約15μm、感光性
樹脂層の厚みが約700μの感光性樹脂積層版を作成し
た。次いでこの原版からカバーフィルムを剥離し、感光
性樹脂層表面に文字及び絵柄のネガフィルムを密着さ
せ、ケミカルランプで3分間露光後、ネガフィルムを剥
離し、ブラシ式ウオッシャーで中性水で2分25秒現像
し、乾燥後露光した。得られたレリーフ版に合成樹脂塗
料スプレー金色(アサヒペン(株)製アクリル樹脂塗
料)を約40μ塗布した後、アセトンに24時間浸漬し
て取り出し、表面に付着したスプレーを綿のガーゼで拭
き取った。その後、接着層の鉛筆硬度を測定したとこ
ろ、2Bの鉛筆硬度であった。またレリーフの接着層を
確認したところ、支持体からの剥離はなく、性能上使用
可能なものであった。
【0033】実施例8 数平均分子量600のポリオキシエチレンの両末端にア
クリロニトリル付加し、これを水素還元して得たα、ω
−ジアミノポリオキシエチレンとアジピン酸との当モル
塩を55部、ε−カプロラクタム25部、およびヘキサ
メチレン重ジアミンとアジピン酸との当モル塩20部
を、通常の条件で溶融重合して相対に粘度(ポリマー1
gを抱水クロラール100mlに溶解し、25℃で測
定)が 2.1のポリマーを得た。得られたポリマー55
部を60℃のメタノール200部に溶解した後グリシジ
ルメタクリレート2部を加えて3時間攪拌し、ポリマー
端にグリシジルメタクリレートを反応させた。その後ト
リメチロールロールプロパンのトリグリシジルエーテル
とアクリル酸との開環付加反応によって得られたアクリ
レート35部、N−エチルトルエンスルホンアミド5
部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1 部、ベンジ
ルジメチルケタール1.0 部を加え感光性樹脂組成物の溶
液を得た。この溶液をテフロンコートしたシャーレに流
延し、暗所にてメタノールを蒸発除去後、更に1昼夜4
0℃で減圧乾燥し、厚み約800μの組成物のシートを
得た。
【0034】次に、接着層用組成物溶液を実施例7と同
様にして得、得られた接着層用組成物溶液を厚み2μm
になるように厚さ2mmのフェノール板にスプレーでコ
ートし、80℃で2分間乾燥炉に入れて接着層を得た。
この接着層を塗布した2mmのフェノール板上に上記の
800μの組成物シート、上面に厚さ125μのポリエ
ステルフィルムでカバーし、120℃で熱プレスして感
光性樹脂層の厚みが約700μの感光性樹脂積層版を作
成した。次いでこの原版からカバーフィルムを剥離し、
感光性樹脂層表面に文字及び絵柄のネガフィルムを密着
させ、ケミカルランプで3分間露光後、ネガフィルムを
剥離し、ブラシ式ウオッシャーで中性水で3分15秒現
像し、乾燥後露光した。得られたレリーフ版に合成樹脂
塗料スプレー 金色 (アサヒペン(株)製アクリル樹
脂塗料)を約40μ塗布した後、アセトンに24時間浸
漬して取り出し、表面に付着したスプレーを綿のガーゼ
で拭き取った。その後、接着層の鉛筆硬度を測定したと
ころ、2Bの鉛筆硬度であった。またレリーフの接着層
を確認したところ、支持体からの剥離はなく、性能上使
用可能なものであった。
【0035】
【発明の効果】以上かかる構成よりなる本発明感光性樹
脂積層体は、アセトン等の溶剤で膨潤することがなく、
支持体より剥離することがないため、展示パネル、装飾
用楯、ネームプレート、表示パネル、点字表示板等の表
示板に好適に用いられるものであり、産業界に寄与する
こと大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有木 孝允 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、少なくとも接着層、感光性樹
    脂層を積層した感光性樹脂積層体において、前記接着層
    が、アセトン溶剤で24時間浸漬後の鉛筆ひっかき値が
    3B以上であり且つ厚みが0.2〜100μmであるこ
    とを特徴とする感光性樹脂積層体。
  2. 【請求項2】接着層が、下記A及びB成分を含有する組
    成物からなる請求項1記載の感光性樹脂積層体。 A.有機溶剤に可溶な分子量3000〜50000の飽
    和ポリエステル0〜200重量% B.イソシアヌレート型多価イソシアネート 5〜10
    0重量%
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