JP2002040665A - 感光性樹脂積層体およびそれからなる標識板用版材 - Google Patents

感光性樹脂積層体およびそれからなる標識板用版材

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JP2002040665A
JP2002040665A JP2000227433A JP2000227433A JP2002040665A JP 2002040665 A JP2002040665 A JP 2002040665A JP 2000227433 A JP2000227433 A JP 2000227433A JP 2000227433 A JP2000227433 A JP 2000227433A JP 2002040665 A JP2002040665 A JP 2002040665A
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Japan
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photosensitive resin
plate
resin laminate
support
glass
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JP2000227433A
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Akira Tomita
晃 富田
Koji Ogi
浩二 小木
Hajime Koda
元 幸田
Yuji Taguchi
祐二 田口
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】展示パネル、装飾用楯、ネームプレート、点字
表示板等の標識板に用いられる感光性樹脂積層体であっ
て、意匠性の優れた標識板を提供し、特に耐薬品性、耐
熱性や透明性において優れた感光性樹脂積層体を得るこ
と。 【解決手段】少なくとも支持体上に直接または接着層
を介して感光性樹脂層を有する感光性樹脂積層体におい
て、前記支持体の厚さが1mm以上の無機ガラス板であ
ることを特徴とする感光性樹脂積層体。および該感光
性樹脂積層体から得られる標識板用版材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、展示パネル、装飾
用楯、ネームプレート、点字表示板等の標識板に用いら
れる感光性樹脂積層体およびそれからなる標識板用版材
に関するもので、特に意匠性の優れた標識板を提供する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、表示板用感光性樹脂積層体と
して、感光性樹脂層によって、画像パターンを形成し、
必要によりアクリル樹脂等の塗料で被覆する方法につい
ては、特開昭57−189813公報等ですでに提案さ
れている。また表示板用感光性樹脂積層体で用いられる
支持体としては、重量や強度の面よりフェノール板やア
クリル樹脂板等のプラスチック板が使用されており、特
開平9−6267公報には特定のフェノール樹脂板を使
用することが提案されている。しかし、一般的に使用さ
れているこれらの樹脂板は表示板加工時に使用するアセ
トンなどに対する耐有機溶剤性、表示時における光透明
性や耐熱性がに問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、展示パネ
ル、装飾用楯、ネームプレート、点字表示板等の標識板
に用いられる感光性樹脂積層体であって、意匠性の優れ
た標識板を提供し、特に耐薬品性、耐熱性や透明性にお
いて優れた感光性樹脂積層体を得ることを課題とするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため、鋭意、研究、検討した結果、遂に本発
明を完成するに到った。すなわち本発明は、少なくと
も支持体上に直接または接着層を介して感光性樹脂層を
有する感光性樹脂積層体において、前記支持体の厚さが
1mm以上の無機ガラス板であることを特徴とする感光
性樹脂積層体。および該感光性樹脂積層体から得られ
る標識板用版材である。
【0005】
【発明の実施の形態】次に本発明について、さらに詳細
に説明する。本発明における支持体(以下支持板ともい
う場合がある)の無機ガラス板とは、酸化物ガラス、と
くに二酸化ケイ素を含むケイ酸塩ガラスである。具体的
には石英ガラス、96%ケイ酸ガラス、ソーダ石灰ガラ
ス、鉛アルカリガラス、ホウケイ酸ガラスやアルミノケ
イ酸ガラスであり、実用化されて板状のガラスとして容
易に入手できるものである。これらは必要に応じて普通
板ガラス、すりガラス、アミ入り板ガラス、色板ガラ
ス、熱線吸収ガラス、ハーフミラー、合わせガラス、複
層ガラスなどの形態で使用できるし、熱的あるいは化学
的強化法による強化ガラス処理を行ったもの、あるいは
泡ガラス化して軽量化処理してもよい。
【0006】この支持体の厚みは用途によって選ばれる
が、1mm以上が好ましく、通常1mmから10mmの
範囲で使用される。
【0007】本発明における感光性樹脂層として用いら
れる感光性樹脂組成物としては公知のものを使用するこ
とが可能であり、具体的には可溶性高分子化合物(例え
ば、ポリビニルアルコール、ポリアミド、ポリエーテル
エステルアミド、ポリエーテルアミド、ポリウレタンな
ど)、光重合性又は光架橋性モノマー(例えば、多価ア
ルコールのアクリレート、エポキシアクリレート、ウレ
タンアクリレートなど)、光重合開始剤(例えば、ベン
ジルジメチルケタール、ベンゾインジメチルエーテルな
ど)、必要によって熱安定剤、可塑剤、染料等を配合し
た感光性樹脂組成物が挙げられる。
【0008】次に、本発明感光性樹脂積層体を得る方法
としては、前記支持板上に後述する接着剤を塗布し、感
光性樹脂層を積層するが、公知の方法で積層することが
できる。例えば熱プレス、注型、あるいは溶融押出し、
溶液キャスト、ラミネートなどの任意方法で前記支持体
上に積層することができる。
【0009】前記感光性樹脂層は、予め、例えばポリエ
チレンテレフタレート等の樹脂製フィルムを支持体とし
て、その上に積層したもの(以下、感光性樹脂積層体前
駆体という)作成しておき、それを標識板とするとき
に、樹脂製フィルムをはがし、前記無機ガラス板上に積
層してもよい。
【0010】なお、前記感光性樹脂積層体前駆体の作成
方法としては、通常の印刷版用感光性樹脂積層体を製造
する方法が採用でき、例えば、前記樹脂製フィルム(こ
の場合、接着剤を付与しない方が好ましい)と、粘着性
のない透明で現像液に分散又は溶解する高分子(ポリビ
ニルアルコールやセルロース類等であり、スリップコー
ト層ともいう)を1〜3μmの厚みで塗布した、カバー
フィルムとなる例えば、ポリエステルの125μm厚み
のフイルムとの間に、感光性樹脂組成物を溶融押し出し
して積層し、つまり、下から順に、樹脂製フィルム、感
光性樹脂層、スリップコート層およびカバーフィルムか
らなる感光性樹脂積層体前駆体が得られる。
【0011】本発明において、前記無機ガラス板に、感
光性樹脂層(さらにスリップコート層やカバーフィルム
を有していてもよい)を貼り合わせる際に、使用する接
着層としては、公知の接着剤を使用すること可能であ
り、公知の接着剤を使用する事が可能である。例えば、
エポキシ系接着剤やポリエステルウレタン系接着剤など
である。接着層組成物にはハレーション防止剤や光重合
性モノマーなどを混合することも可能である。
【0012】接着層を支持体上に設ける方法としては接
着層用組成物溶液を所定の厚みに塗布した後に、溶剤を
除去するのが一般的である。塗布方法としてはロールコ
ーター、スリットダイコーター、グラビアコーターやス
プレーなど公知の方法が可能である。
【0013】接着層の厚みは05μmから100μmの
厚みにあることが好ましい。厚みが05μm以下では感
光性樹脂層と接着層間の接着力が発現し難く、また接着
層の厚みが100μmを超えると塗工液を乾燥する時に
発砲して気泡が混入する問題が発生する。このような理
由から接着層の厚みは05μmから100μmの範囲に
あることが好ましく、特に1μmから50μmがより好
ましい。
【0014】以上、支持板、接着剤層および感光性樹脂
層(さらにスリップコート層やカバーフィルムを有して
いてもよい)を有する本発明感光性樹脂積層体から標識
板を作成する方法としては、通常の印刷版を作成する方
法を採用することができ、例えば、感光性樹脂層上にス
リップコート層を介して、あるいは介さず、透明画像部
を有するネガフィルムまたはポジフィルムを密着して重
ね合せ、その上方から活性光線を照射して露光をおこな
うと、露光部のみが不溶化ならびに硬化する。活性光線
は通常300〜450nmの波長を中心とする高圧水銀
灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、キセノン
灯、ケミカルランプなどの光源を用いることができる。
【0015】次いで、適当な溶剤、特に本発明では中性
の水により非露光部分を溶解除去することによって、鮮
明な画像部を有するレリーフ板を得る。このためには、
スプレー式現像装置、ブラシ式現像装置などを用いるこ
とができる。
【0016】以上の方法により、レリーフを有する標識
板を作成することができ、レリーフの上には、さらに着
色剤や紫外線吸収剤等を含んだ塗料を塗布したり、文字
や画像の上に箔押しを施したり、塗料で色をつけたり、
支持体中に色素を含有させたり、支持体の裏側に色や模
様を付けたり、化粧板などと張り合わせたりする等の方
法により、種々の標識板が得られ、その用途を拡大する
ことができる。
【0017】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0018】実施例1 支持体として厚さ13mmのソーダガラス板(高尾製作
所(株)製)を使用した。接着層はポリエステルウレタ
ン系接着剤を用い、接着層用組成物溶液は次のように調
製した。東洋紡績(株)製ポリエステル系樹脂「バイロ
ンRV−200」80重量部をトルエン/メチルエチル
ケトン=8/2(重量比)の混合溶剤1940重量部に
80℃で溶解した。冷却後、イソシアヌレート系多価イ
ソシアネートとして住友バイエルウレタン(株)製「デ
スモジュールHL」を20重量部、硬化触媒としてトリ
エチレンジアミン006重量部を添加し、十分攪拌混合
した。このようにして得られた接着層用組成物溶液を膜
厚みが7μmとなるように厚さ13mmの硼ケイ酸ガラ
ス板の上に塗布し、50℃で15分間乾燥して支持体を
えた。
【0019】積層する感光性樹脂組成物としては、ε−
カプロラクタム525部、N、N’−ビス(γ−アミノ
プロピル)ピペラジンアジペート400部、1、3−ビ
スアミノメチルシクロヘキサンアジペート75部と水1
00部を反応器に加え、充分な窒素置換を行った後に、
密閉して徐々に加熱する。内圧が10Kg/cm2に達した
時点から反応器内の水を徐々に留出させて約1時間で常
圧に戻し、その後05時間常圧で反応させた。最高重合
温度は210℃であった。得られた重合体は融点140
℃、比粘度183の透明淡黄色のポリアミド−1をえ
た。
【0020】ポリアミド−1を550部、N−エチルト
ルエンスルホン酸アミドを77部、1、4−ナフトキノ
ンを002部、メタノール500部と水10部を攪拌付
き加熱溶解釜中で60℃、2時間混合してポリマーを完
全に溶解してから、トリメチロールプロパントリグリシ
ジルエーテルのアクリル酸付加物を301部、メタクリ
ル酸を31部、ハイドロキノンモノメチルエーテルを0
1部、亜硫酸アンモニウム03部とベンジルジメチルケ
タールを10部を混ぜて30分間溶解した。次に徐々に
昇温してメタノールと水を留出させて、釜内の温度が1
10℃になるまで濃縮した。この段階で、流動性のある
粘稠な感光性樹脂組成物が得られた。加熱ロールを用い
てポリエステルフイルム間に厚み800μmの感光性樹
脂組成物のシートを作成した。
【0021】以上のようにして得られた感光性樹脂組成
物シートのポリエステルフイルムの一面側を剥離する。
この剥離面と接着層を塗布した支持体の接着層面との間
に水を注入しながら室温下でゴムローラーを用いて圧着
して感光性樹脂組成物シートと支持体を接着させて、感
光性樹脂積層体を作成した。一日間放置した後、ポリエ
ステルフイルムを剥離してネガフイルムを乗せ、露光、
現像、乾燥及び後露光処理を行い、標識板のパターンを
形成した。得られた標識板は製版時に支持体の変形は全
くおこらなかった。またこの支持体をアセトンに30分
間浸漬しても失透や変形などの問題は見られなかった。
【0022】比較例1 支持体として厚さ2mmのアクリル板を使用した。支持
体以外を実施例1と同様の接着層を用いて実施例1と同
様の操作で感光性樹脂積層体の作成と表示板の作成を行
った。実施例1と同様の露光、現像、乾燥操作で乾燥温
度を80℃にしたところ、アクリル板の変形が発生し
た。またこの表示板を10分間アセトン中に浸漬したと
ころアクリル板が白化、溶解してしまった。
【0023】実施例2 支持体として厚さ13mmの硼ケイ酸ガラス板を使用し
た。支持体以外を実施例1と同様の接着層を用いて実施
例1と同様の操作で感光性樹脂積層体の作成と表示板の
作成を行った。実施例1と同様の露光、現像、乾燥操作
で乾燥温度を90℃にしても支持体の変形は全くおこら
なかった。またこの支持体をアセトンに30分間浸漬し
ても失透や変形などの問題は発生しなかった。
【0024】
【発明の効果】以上かかる構成よりなる本発明の感光性
樹脂積層体は、支持体に無機ガラス板を用いることによ
り、支持体の耐熱性、耐溶剤性に優れた標識板を得るも
のであり、かつ、無機ガラスの特性である透明性、加工
性、耐キズ性やコストの面においても従来のプラスチッ
クス板より優れているので、産業界に寄与すること大で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田口 祐二 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 2H025 AA00 AB20 AC01 AD01 BC42 CB24 DA19 DA20 EA08 FA03 FA14 4F100 AG00A AK01B AK25 AK48 AK51G AL06 BA02 CB02 EJ91 GB00 JB07 JB14B JJ03 JK16 JL01 JL04 JN01 JN17B YY00A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、支持体上に、直接または接着
    層を介して感光性樹脂層を有する感光性樹脂積層体にお
    いて、前記支持体の厚さが1mm以上の無機ガラス板で
    あることを特徴とする感光性樹脂積層体。
  2. 【請求項2】請求項1記載の感光性樹脂積層体からなる
    標識板用版材。
JP2000227433A 2000-07-27 2000-07-27 感光性樹脂積層体およびそれからなる標識板用版材 Withdrawn JP2002040665A (ja)

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