JPH1020568A - 自動原稿搬送装置 - Google Patents

自動原稿搬送装置

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Publication number
JPH1020568A
JPH1020568A JP8168788A JP16878896A JPH1020568A JP H1020568 A JPH1020568 A JP H1020568A JP 8168788 A JP8168788 A JP 8168788A JP 16878896 A JP16878896 A JP 16878896A JP H1020568 A JPH1020568 A JP H1020568A
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JP
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tray
discharge tray
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Application number
JP8168788A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Fukano
博司 深野
Akihiro Tsuno
昭弘 津野
Hiromasa Matsuura
広昌 松浦
Masaya Takai
真哉 高井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1020568A publication Critical patent/JPH1020568A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、原稿のサイズと第1原稿排紙台の
伸縮状態が不一致になることにより、第1原稿排紙台に
排紙された原稿が第1原稿排紙台上から落下したり、ス
タック不良等が発生するのを防止することができ、原稿
の取り出し性を大幅に向上させることができる自動原稿
搬送装置を提供するものである。 【解決手段】 第1排紙トレイ8が伸状態または縮状態
にあることを補助トレイ検知センサ111、112によって検
知し、第1排紙トレイ8が縮状態にあり、かつコピース
タートスイッチが押下されたときに表示ランプによって
警告を発生させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ装置、スキャナー装置等の画像処理装置に装着され
た自動原稿搬送装置に関し、詳しくは、複数の原稿束か
ら原稿を1枚ずつ分離して読取位置に搬送し、読取位置
で読取りが終了した原稿を2つの原稿排紙台の何れか一
方に選択的に排紙することができる自動原稿搬送装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から複写機、ファクシミリ装置、ス
キャナー装置等の画像処理装置にあっては、両面原稿お
よび片面原稿の両方の原稿の読取りが可能なようになっ
ており、このような装置にあっては、原稿載置台に載置
された原稿束から原稿を1枚分離して読取位置に搬送し
た後、読取りが終了した原稿を両面搬送モードおよび片
面搬送モードに応じた異なる原稿排紙台に排紙するよう
になっている。
【0003】従来のこの種の自動原稿搬送装置として
は、例えば、特開平3−171162号公報に記載され
たようなものがある。このものにあっては、片面の搬送
モードで原稿を読取る際には、原稿載置台上から分離さ
れた原稿をコンタクトガラス上の所定位置に搬送・停止
し、読取りが終了後に原稿の表裏面を反転して自動原稿
搬送装置の上面に設けられた第1排紙トレイに排紙し、
両面モードで原稿を読取る際には原稿載置台上から分離
された原稿をコンタクトガラス上の所定に搬送・停止
し、読取りが終了後に原稿の表裏面を反転させて再びコ
ンタクトガラス上の所定位置に搬送・停止させ、裏面の
読取りが終了した原稿の裏表面を反転させることなしに
自動原稿搬送装置の側方から突出する第2排紙トレイに
排紙するようにしている。このように原稿の種類に応じ
て異なる排紙トレイに原稿を排紙することにより、原稿
の頁順を揃えることができ、原稿の取り出し性を向上さ
せることができる。
【0004】また、この種の自動原稿搬送装置にあって
は、装置の設置面積の低減化を図るために、原稿載置台
上から分離された原稿をコンタクトガラス上の所定位置
に搬送・停止するための経路をターン経路として原稿を
反転させてコンタクトガラス上に搬送するとともに、装
置の側方から突出する排紙トレイを伸縮可能なように分
割してこの排紙トレイを縮状態にするようにしたものが
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動原稿搬送装置にあっては、装置の側方か
ら突出する排紙トレイを伸縮自在に分割し、装置の設置
面積を低減させるために排紙トレイを縮状態にするよう
になっていたため、小サイズの原稿を排紙トレイ上に排
紙する際には問題にならないが、大サイズの原稿を縮状
態にある排紙トレイ上に排紙する場合には、原稿に比較
して排紙トレイの面積が小さくなってしまい、原稿が排
紙トレイ上から落下したり、揃えてスタックすることが
できないという問題があった。
【0006】そこで本発明は、原稿のサイズと第1原稿
排紙台の伸縮状態が不一致になることにより、第1原稿
排紙台に排紙された原稿が第1原稿排紙台上から落下し
たり、スタック不良等が発生するのを防止することがで
き、原稿の取り出し性を大幅に向上させることができる
自動原稿搬送装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するために、画像処理装置に搭載された
自動原稿搬送装置であって、複数の原稿からなる原稿束
を載置可能な原稿載置台と、該原稿載置台に載置された
原稿束から原稿を1枚ずつ分離して読取位置に向かって
搬送する分離・搬送手段と、該分離・搬送手段によって
読取位置に向かって搬送された原稿を読取位置上に搬送
するとともに、読取りが終了した原稿を読取位置から搬
出する搬入・搬出手段と、該搬入・搬出手段によって読
取位置から搬出された原稿を表裏面を反転させずにその
まま直線経路を通して本自動原稿搬送装置または画像処
理装置の側方から突出して伸縮可能に分割された第1原
稿排紙台に排紙する第1排紙位置、表裏面を反転させて
返送経路を通して再び読取位置に返送する返送位置、お
よび読取位置に返送された原稿を表裏面を反転させて反
転経路を通して原稿載置台下方に設けられた第2原稿排
紙台上に排紙する第2排紙位置に切換え可能な排紙手段
と、を備え、両面原稿の搬送モード時に原稿を第2原稿
排紙台に排紙するとともに片面原稿の搬送モード時に原
稿を第1原稿排紙台に排紙するように排紙手段が切換制
御される自動原稿搬送装置において、第1原稿排紙台が
伸状態または縮状態にあることを検知する伸縮状態検知
手段と、警告を発生する警告手段と、伸縮状態検知手段
からの検知信号に基づき、第1原稿排紙台が縮状態にあ
り、かつ原稿の給紙スタートスイッチが押下されたとき
に前記警告手段によって警告を発生させる制御手段と、
を設けたことを特徴としている。
【0008】その場合、片面の搬送モード時に大サイズ
の原稿を第1原稿排紙台に排紙する際に、予め第1原稿
排紙台を確実に伸状態にすることができるため、第1原
稿排紙台を大サイズの原稿を受入れるだけの十分な面積
にすることができる。この結果、第1原稿排紙台に排紙
された原稿が第1原稿排紙台上から落下したり、スタッ
ク不良等が発生するのを防止することができ、原稿の取
り出し性を大幅に向上させることができる。
【0009】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項1記載の発明において、原稿のサイズ
を検知するサイズ検知手段を設け、前記制御手段は、第
1原稿排紙台が縮状態にあるときにサイズ検知手段から
の検知信号に基づき警告手段を作動させることを特徴と
している。その場合、大サイズの片面原稿を搬送する搬
送モード時に、第1原稿排紙台が縮状態にあるときに警
告を発生させることにより、予め第1原稿排紙台を確実
に伸状態にして第1原稿排紙台を大サイズの原稿を受入
れるだけの十分な面積にすることができる。また、小サ
イズの片面原稿を搬送する搬送モード時に、第1原稿排
紙台が縮状態にあるときに警告を発生させないようにす
ることにより、第1原稿排紙台をそのままの状態にし
て、第1原稿排紙台を小サイズの原稿を受入れるだけの
十分な面積にすることができる。このため、小サイズの
原稿の搬送を直ちに開始することができ、小サイズの原
稿の搬送開始時間を早めて原稿の搬送能力を大幅に向上
させることができる。
【0010】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項1記載の発明において、前記制御手段
は、伸縮状態検知手段からの検知信号に基づき、第1原
稿排紙台が伸状態になったときに警告手段の作動を解除
することを特徴としている。その場合、第1原稿排紙台
がオペレータが所望する状態になったときにオペレータ
の操作により原稿の搬送をスムーズに開始することがで
き、自動原稿搬送装置の使用性を向上させることができ
る。
【0011】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項1記載の発明において、原稿載置台上
の原稿の有無を検知する原稿検知手段を設け、前記制御
手段は、原稿検知手段からの検知信号に基づき原稿載置
台上に原稿がある場合に第1原稿排紙台が伸状態になっ
たときに自動的に原稿の給紙を開始することを特徴とし
ている。
【0012】その場合、第1原稿排紙台がオペレータが
所望する状態になったときに自動的に原稿の搬送を開始
することができ、原稿の搬送を開始させるための操作を
不要にして自動原稿搬送装置の使用性を向上させること
ができる。請求項5記載の発明は、上記課題を解決する
ために、画像処理装置に搭載された自動原稿搬送装置で
あって、複数の原稿からなる原稿束を載置可能な原稿載
置台と、該原稿載置台に載置された原稿束から原稿を1
枚ずつ分離して読取位置に向かって搬送する分離・搬送
手段と、該分離・搬送手段によって読取位置に向かって
搬送された原稿を読取位置上に搬送するとともに、読取
りが終了した原稿を読取位置から搬出する搬入・搬出手
段と、該搬入・搬出手段によって読取位置から搬出され
た原稿を表裏面を反転させずにそのまま直線経路を通し
て本自動原稿搬送装置または画像処理装置の側方から突
出して伸縮可能に分割された第1原稿排紙台に排紙する
第1排紙位置、表裏面を反転させて返送経路を通して再
び読取位置に返送する返送位置、および読取位置に返送
された原稿を表裏面を反転させて反転経路を通して原稿
載置台下方に設けられた第2原稿排紙台上に排紙する第
2排紙位置に切換え可能な排紙手段と、を備え、両面原
稿の搬送モード時に原稿を第2原稿排紙台に排紙すると
ともに片面原稿の搬送モード時に原稿を第1原稿排紙台
に排紙するように排紙手段が切換制御される自動原稿搬
送装置において、第1原稿排紙台が伸状態または縮状態
にあることを検知する伸縮状態検知手段と、原稿のサイ
ズを検知するサイズ検知手段と、伸縮状態検知手段から
の検知信号に基づき第1原稿排紙台が縮状態にあり、か
つ、片面原稿の搬送モードが設定されたときには、サイ
ズ検知手段からの検知信号に基づいて小サイズの原稿を
第1原稿排紙台に排紙するとともに大サイズの原稿を第
2原稿排紙台に排紙するように前記排紙手段を制御する
制御手段と、を設けたことを特徴としている。
【0013】その場合、大サイズの原稿を片面の搬送モ
ードで搬送する際に第1原稿排紙台が縮状態にある場合
には、この原稿を原稿載置台の下方に設けられた大面積
の第2原稿排紙台に排紙するとともに、小サイズの原稿
を片面の搬送モードで搬送する際には、第1原稿排紙台
に排紙することができ、原稿のサイズと第1原稿排紙台
の伸縮状態に応じて最適な原稿排紙台を選択して原稿を
排紙することができる。この結果、第1原稿排紙台に排
紙された原稿が第1原稿排紙台上から落下したり、スタ
ック不良等が発生するのを防止することができ、原稿の
取り出し性を大幅に向上させることができる。また、原
稿サイズに応じて自動的に原稿排紙台を選択して原稿の
搬送を行なうことができるため、原稿の搬送開始時間を
早めて原稿の搬送能力を大幅に向上させることができ
る。
【0014】請求項6記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項5記載の発明において、前記制御手段
は、片面原稿の搬送モードが設定され、かつ、大サイズ
の原稿の搬送時には、排紙手段を第2排紙位置に切換え
てそのまま第2原稿排紙台に排紙することを特徴として
いる。その場合、大サイズの原稿を片面の搬送モードで
搬送する際に第1原稿排紙台が縮状態にある場合には、
原稿を再度読取位置に返送しないで(通常の両面原稿の
搬送時のように排紙手段を返送位置および第2排紙位置
の順に切換制御せずに)第2原稿排紙台に排紙すること
により、原稿の搬送経路を短くして原稿の搬送時間を短
くすることができ、複数の原稿のトータル搬送時間を短
縮して原稿の搬送能力を大幅に向上させることができ
る。
【0015】請求項7記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項5記載の発明において、前記制御手段
は、片面原稿の搬送モードが設定され、かつ、大サイズ
の原稿の搬送時には、排紙手段を返送位置および第2排
紙位置の順に切換制御して原稿を第2原稿排紙台に排紙
することを特徴としている。その場合、大サイズの原稿
を片面の搬送モードで搬送する際に第1原稿排紙台が縮
状態にある場合には、両面原稿の搬送時のように片面原
稿を読取位置に表裏面を反転して返送した後、読取位置
から裏表面を反転して第2原稿排紙台に排紙するため、
片面原稿の頁順を揃えた状態で排紙することができ、片
面原稿の取り出し作業を良好に行なうことができる。
【0016】請求項8記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項5記載の発明において、前記制御手段
は、原稿を反転させる独立した反転機構を有し、片面原
稿の搬送モードが設定され、かつ、大サイズの原稿の搬
送時には、原稿を反転機構で反転させた後、第2原稿排
紙台に排紙することを特徴としている。その場合、大サ
イズの原稿を片面の搬送モードで搬送する際に第1原稿
排紙台が縮状態にある場合には、独立した反転機構で片
面原稿を反転した後、第2原稿排紙台に排紙するため、
片面原稿の頁順を揃えた状態で排紙することができ、片
面原稿の取り出し作業を良好に行なうことができる。
【0017】請求項9記載の発明は、上記課題を解決す
るために、画像処理装置に搭載された自動原稿搬送装置
であって、複数の原稿からなる原稿束を載置可能な原稿
載置台と、該原稿載置台に載置された原稿束から原稿を
1枚ずつ分離して読取位置に向かって搬送する分離・搬
送手段と、該分離・搬送手段によって読取位置に向かっ
て搬送された原稿を読取位置上に搬送するとともに、読
取りが終了した原稿を読取位置から搬出する搬入・搬出
手段と、該搬入・搬出手段によって読取位置から搬出さ
れた原稿を表裏面を反転させずにそのまま直線経路を通
して本自動原稿搬送装置または画像処理装置の側方から
突出して伸縮可能に分割された第1原稿排紙台に排紙す
る第1排紙位置、表裏面を反転させて返送経路を通して
再び読取位置に返送する返送位置、および読取位置に返
送された原稿を表裏面を反転させて反転経路を通して原
稿載置台下方に設けられた第2原稿排紙台上に排紙する
第2排紙位置に切換え可能な排紙手段と、を備え、両面
原稿の搬送モード時に原稿を第2原稿排紙台に排紙する
とともに片面原稿の搬送モード時に原稿を第1原稿排紙
台に排紙するように排紙手段が切換制御される自動原稿
搬送装置において、第1原稿排紙台が伸状態または縮状
態にあることを検知する伸縮状態検知手段と、前記第1
原稿排紙台を自動的に伸縮させる駆動手段と、伸縮状態
検知手段からの検知信号に基づき、第1原稿排紙台が縮
状態にあり、かつ原稿の給紙スタートスイッチが押下さ
れたとき、駆動手段を駆動して第1原稿排紙台を伸状態
にする制御手段と、を設けたことを特徴としている。
【0018】その場合、片面の搬送モード時に原稿を第
1原稿排紙台に排紙する際に、予め第1原稿排紙台を自
動的に伸状態にすることができるため、第1原稿排紙台
を大サイズの原稿を受入れるだけの十分な面積にするこ
とができる。この結果、第1原稿排紙台に排紙された原
稿が第1原稿排紙台上から落下したり、スタック不良等
が発生するのを防止することができ、原稿の取り出し性
を大幅に向上させることができる。また、予め第1原稿
排紙台を自動的に伸状態にすることができるため、自動
原稿搬送装置の操作性を向上させることができる。
【0019】請求項10記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項9記載の発明において、前記第1原稿
排紙台に障害物を検知する障害物検知手段を設けたこと
を特徴としている。その場合、第1原稿排紙台の周囲の
状況を容易に認識することができる。請求項11記載の発
明は、上記課題を解決するために、請求項10記載の発明
において、前記制御手段は障害物検知手段が障害物を検
知したとき、前記駆動手段を停止させることを特徴とし
ている。
【0020】その場合、第1原稿排紙台が障害物に衝突
して破損するのを確実に防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1〜4は本発明に係る自動原稿搬
送装置の第1実施形態を示す図であり、請求項1〜4何
れかに記載の発明に対応し、本発明の自動原稿搬送装置
を画像処理装置に装着した例を示している。なお、画像
処理装置としては、複写機、ファクシミリ装置、スキャ
ナー装置等に適用することができるが、本実施形態は画
像処理装置として複写機に適用した例を示している。
【0022】まず、構成を説明する。図1、2におい
て、1は画像処理装置としての複写機であり、この複写
機1の上面にはコンタクトガラス2が設けられている。
また、複写機1の上部には自動原稿搬送装置(以下、単
にADFという)3が設けられており、このADF3は
コンタクトガラス2を開閉するように複写機1に図示し
ないヒンジ等を介して連結されている。
【0023】このADF3は、複数の原稿からなる原稿
束Pを載置可能な原稿載置台としての原稿トレイ4と、
原稿トレイ4に載置された原稿束から原稿を1枚ずつ分
離してコンタクトガラス2に向かって搬送する分離・搬
送手段5と、分離・搬送手段5によってコンタクトガラ
ス2に向かって搬送された原稿をコンタクトガラス2上
の読取位置に搬送・停止させるとともに、コンタクトガ
ラス2の下方に配設された複写機1の読取手段(公知の
露光ランプ、ミラー、レンズ等)により読取りが終了し
た原稿をコンタクトガラス2から搬出する搬入・搬出手
段6と、搬入・搬出手段6によってコンタクトガラス2
の読取位置から搬出された原稿を複写機1の側方から突
出する第1排紙トレイ(第1原稿排紙台)8または原稿
トレイ4の下方に配設された第2排紙トレイ(第2原稿
排紙台)9の何れか一方に排紙する排紙手段7と、から
構成されている。
【0024】また、第1排紙トレイ8は複写機1に取付
けられた本体トレイ40および本体トレイ40に対して出没
自在に設けられた補助トレイ41から構成されており、伸
縮可能なように分割されている。なお、第1排紙トレイ
8はADF3の側方から突出するように設けても良い。
分離・搬送手段5は、呼出しコロ10、給紙コロ11、リバ
ースコロ12、プルアウト駆動コロ13、プルアウト従動コ
ロ14およびレジストセンサ15から構成されている。これ
ら呼出しコロ10、給紙コロ11、リバースコロ12、プルア
ウト駆動コロ13は給紙モータ100によって駆動され、こ
の給紙モータ100との間に歯車機構等の駆動系を介して
接続されている。
【0025】給紙モータ100はコントローラ101からの出
力信号によって駆動されるようになっており、コントロ
ーラ101は複写機1から給紙スタート信号が入力される
と、給紙モータ100を正・逆転駆動するようになってい
る。給紙モータ100が正転駆動されると、呼出しコロ10
が時計方向に回転して原稿束Pから最上位に位置する原
稿が給紙されるとともに、給紙コロ11およびリバースコ
ロ12が時計方向に回転されて原稿束Pから最上位の原稿
のみが分離される。この分離された原稿は反時計方向に
回転するプルアウト駆動コロ13とこれに連れ回りするプ
ルアウト従動コロ14に挟持されて給紙コロ11およびリバ
ースコロ12から引抜かれてコンタクトガラス2に向かっ
て搬送される。
【0026】この原稿の先端がレジストセンサ15によっ
て検知されると、コントローラ101はレジストセンサ15
からの出力信号に基づいて給紙モータ100を逆転駆動さ
せる。このとき、給紙モータ100と呼出しコロ10、給紙
コロ11、リバースコロ12およびプルアウト駆動コロ13の
間に介装された駆動系により呼出しコロ10と給紙コロ11
が停止され、プルアウト駆動コロ13が反時計方向に継続
して回転されるとともにリバースコロ12が時計方向に継
続して回転されることにより、後続する原稿が給紙コロ
121とリバースコロ12のニップ部に進入するのを防止し
て分離されないようになっている。
【0027】搬入・搬出手段6は搬送ベルト16と、この
搬送ベルト16の両端部に設けられた搬送ベルト駆動コロ
17および搬送ベルト従動コロ18と、搬送ベルト16の内部
に設けられ、搬送ベルト16をコンタクトガラス2に加圧
する複数の加圧コロ19と、から構成されている。搬送ベ
ルト駆動コロ17は搬送ベルトモータ102によって駆動さ
れるようになっており、このモータ102はレジストセン
サ15によって上述したように原稿の先端が検知されたと
き、コントローラ101からの信号に基づいて正転駆動す
ることにより、駆動コロ17を介して搬送ベルト16を駆動
して原稿をコンタクトガラス2上に搬送するようになっ
ている。
【0028】また、コントローラ101はレジストセンサ1
5が原稿の後端を検知したとき、この検知時点からの搬
送ベルトモータ102の回転パルスをカウントし、回転パ
ルスが所定値に達したときに、駆動コロ17の駆動を停止
して搬送ベルト16を停止することにより、原稿をコンタ
クトガラス2上の読取位置に停止させる。また、コント
ローラ101はレジストセンサ15によって原稿の後端が検
知された時点で、給紙モータ100を再び駆動し、後続す
る原稿を上述したように分離してコンタクトガラス2に
向かって搬送し、この原稿がレジストセンサ15によって
検知された時点からの給紙モータ100のパルスが所定パ
ルスに到達したときに、給紙モータ100を停止させて次
原稿を先出し待機させる。
【0029】そして、原稿がコンタクトガラス2の読取
位置に停止したとき、複写機1によって原稿の読取りお
よび露光が行なわれる。この読取りおよび露光が終了す
ると、コントローラ101には複写機1から再スタート信
号が入力されるため、コントローラ101はこの信号が入
力すると、搬送ベルトモータ102を正転駆動して、搬送
ベルト16によって原稿をコンタクトガラス2から排紙手
段7に搬出する。
【0030】排紙手段7は、反転駆動コロ20、排紙従動
コロ21、反転ガイドコロ22、反転従動コロ23、第1切換
爪24、第2切換爪25、排紙駆動コロ26、排紙従動コロ2
7、反転センサ28および反転センサ29から構成され、反
転駆動コロ20、反転ガイドコロ22および排紙駆動コロ26
は排紙モータ103によって駆動されるようになってい
る。
【0031】第1切換爪24は第1ソレノイド104によっ
て切換駆動されるようになっており、片面原稿の排紙時
には、コンタクトガラス2と第1排紙トレイ8を連通す
るホームボジション位置(切換爪24の下面が原稿の搬送
路の一部を構成する)に待機したままの状態となってい
る。コントローラ101は、通常の片面原稿を搬送する片
面モードのとき(複写機1に設けられた操作表示部106
によって片面モードを指定しなくても初期設定は片面モ
ードに設定されている)、第1ソレノイド104を駆動せ
ずに第1切換爪24をホームポジション位置に待機させる
とともに、原稿の読取りおよび露光の終了後に搬送ベル
トモータ102を駆動するのと同時に排紙モータ103を駆動
させる。このため、反転駆動コロ20および排紙従動コロ
21によって挟持された原稿が第1排紙トレイ8に表裏面
を反転されずに直線的に排紙される。
【0032】一方、コントローラ101は複写機1に設け
られた操作表示部106によって両面モードが指定された
とき、第1ソレノイド104を駆動して第1切換爪24をホ
ームポジション位置からコンタクトガラス2と反転経路
30を連通する位置に移動させるとともに(図1に示すよ
うに切換爪24の上面が原稿の搬送路の一部を構成す
る)、両面原稿の片面の読取りおよび露光の終了後に搬
送ベルトモータ102を駆動するのと同時に排紙モータ103
を駆動させる。このため、原稿は反転駆動コロ20および
排紙従動コロ21によって挟持された反転経路30に案内さ
れ、反転ガイドコロ22によって第2切換爪25に向かって
搬送される。
【0033】第2切換爪25は第2ソレノイド105によっ
て駆動されるようになっており、片面の読取りが終了し
た原稿がコンタクトガラス2から搬出される際には、第
2ソレノイド105によって駆動されずに反転経路30とコ
ンタクトガラス2の間に設けられた返送経路31を開放す
るホームボジション位置(図1に示すように第2切換爪
25の下面が原稿の搬送路の一部を構成する)に切換られ
るようになっている。
【0034】このため、コンタクトガラス2から搬出さ
れる原稿は、第1切換爪24によって反転経路30に搬送さ
れた後、第2切換爪25によって返送経路31に表裏面が反
転された状態で反転駆動コロ20および反転従動コロ23に
挟持されてコンタクトガラス2に返送される。反転経路
30上に設けられた反転センサ28によって原稿の先端が検
知されると、コントローラ101は搬送ベルトモータ102を
逆転駆動して搬送ベルト16を逆転駆動し、反転センサ28
によって原稿の先端が検知された時点からの搬送ベルト
モータ102の回転パルスが所定値に到達したときに原稿
をコンタクトガラス2上の読取位置に搬送したものと判
断して搬送ベルトモータ102を停止させる。
【0035】読取位置で原稿の読取りおよび露光が終了
すると、コントローラ101には複写機1から信号が入力
されるため、コントローラ101はこの信号が入力する
と、搬送ベルトモータ102を正転駆動し、さらに、第1
ソレノイド104を駆動するとともに第2ソレノイド105の
駆動を停止し、第1切換爪24によってコンタクトガラス
2と反転経路30を連通させるとともに、第2切換爪25に
よって反転経路31と第2排紙トレイ9を連通させること
により(第2切換爪25の上部が原稿の搬送路の一部を構
成する)、コンタクトガラス2から搬出される原稿は反
転駆動コロ20および反転従動コロ21に挟持されて搬送さ
れた後、排紙駆動コロ26および排紙従動コロ27によって
挟持されて第2排紙トレイ9上に排紙される。
【0036】なお、本実施形態では、第1切換爪24がコ
ンタクトガラス2と第1排紙トレイ8を連通する位置を
第1排紙位置、第1切換爪24および第2切換爪25がコン
タクトガラス2、反転経路30、返送経路31およびコンタ
クトガラス2をループ状に連通する位置を返送位置、第
1切換爪24および第2切換爪25がコンタクトガラス2、
反転経路30および第2排紙トレイ9を連通する位置を第
2排紙位置という。
【0037】一方、第1排紙トレイ8の本体トレイ40内
部には一対の補助トレイ検知センサ(伸縮状態検知手
段)111、112が設けられており、この検知センサ111、1
12は補助トレイ41の基部に形成された突出部41aを検知
することにより、補助トレイ41の位置を検知してコント
ローラ101に信号を出力するようになっている。コント
ローラ101はこの検知センサ111、112からの検知信号に
基づいて第1排紙トレイ8の伸縮状態を判断するように
なっており、検知センサ111が補助トレイ41を検知した
場合には、第1排紙トレイ8が縮状態にあるものと判断
し、検知センサ112が補助トレイ41を検知した場合に
は、第1排紙トレイ8が伸状態にあるものと判断する。
【0038】コントローラ101はレジストセンサ15が原
稿の先端を検知してから後端を検知するまでの給紙モー
タ100の回転パルスをカウントすることにより、原稿の
サイズ(原稿の搬送方向長さ)を検知するようになって
おり、コントローラ101およびレジストセンサ15はサイ
ズ検知手段を構成している。そして、コントローラ101
はレジストセンサ15からの原稿の前後端情報と検知セン
サ111、112からの検知情報に基づいて操作表示部106に
設けられた警告ランプを点灯あるいは消灯するようにな
っており、制御手段を構成し、また、操作表示部106は
警告手段を構成している。なお、この警告は操作表示部
106に設けられた表示ランプに限らず、警告表示または
警報音であっても良い。
【0039】また、原稿トレイ4上には原稿検知センサ
ー113が設けられており、この検知センサ113は原稿トレ
イ4上の原稿の有無を検知するようになっている。そし
て、コントローラ101は原稿検知センサ113により原稿ト
レイ4上に原稿があることが検知され、補助トレイ検知
センサ112からの検知情報に基づいて第1排紙トレイ8
が伸状態になったものと判断したときに、原稿の搬送を
自動的に開始するようになっている。
【0040】なお、本実施形態では、コピースタートス
イッチを押下して、原稿のサイズを検知することによっ
て表示ランプにより表示を行なう場合と、サイズの検知
を行なわずに表示ランプにより表示を行なうのかを選択
する選択スイッチが操作表示部106に設けられており、
オペレータはこの選択スイッチを押下すると、原稿のサ
イズを検知することによって表示ランプにより表示を行
なう制御に切換えられるようになっている。
【0041】また、複写機1とADF3はインターフェ
ース107、108を介して接続されており、複写機1からの
コピースタート信号および再スタート信号はインターフ
ェース107、108を介してコントローラ101に入力される
ようになっている。次に、片面原稿の搬送モードによる
搬送動作を説明する。まず、最初に第1排紙トレイ8と
原稿のサイズの関係について説明する。
【0042】補助トレイ41が本体トレイ40内に収納され
て第1排紙トレイ8が縮状態にある場合には、A4横サ
イズの面積に相当し、補助トレイ41が本体トレイ40内か
ら突出して第1排紙トレイ8が伸状態になる場合には、
A3縦サイズの面積に相当する。ここで、小サイズの原
稿とは搬送方向長さがA4横以下のサイズであり、大サ
イズの原稿とは搬送方向長さがA3縦以上のサイズであ
るものとする。
【0043】さて、片面原稿の搬送モードによって原稿
を搬送するには、オペレータが操作表示部106の選択ス
イッチを押下しない状態で原稿トレイ4に複数の片面原
稿からなる原稿束Pを載置して複写機1の図示しないス
タートスイッチを押下すると、インターフェース107、1
08を介して複写機1からADF3に給紙スタート信号が
入力される。
【0044】このとき、原稿検知センサ113が原稿があ
ることを検知するとともに、補助トレイ検知センサ111
が補助トレイ41の突出部41aを検知した場合には、コン
トローラ101はこの検知情報に基づいて第1排紙トレイ
8が縮状態であるものと判断して、操作表示部106の表
示ランプを点灯して警告を発生させるとともに、原稿の
給紙を行なわない。
【0045】オペレータがこの表示ランプを見て補助ト
レイ41aを本体トレイ40から突出させると、補助トレイ
検知センサ112が補助トレイ41の突出部41aを検知する
ため、コントローラ101はこの検知情報に基づいて第1
排紙トレイ8が伸状態であるものと判断する。この場合
には、警告ランプを消灯して警告を解除して原稿を給紙
を開始する。
【0046】このとき、コントローラ101は給紙モータ1
00を正転駆動して呼出しコロ10が時計方向に回転されて
原稿束Pから最上位に位置する原稿が給紙されるととも
に、給紙コロ11およびリバースコロ12が時計方向に回転
されて原稿束Pから最上位の原稿のみが分離される。こ
の分離された原稿は反時計方向に回転するプルアウト駆
動コロ13とこれに連れ回りするプルアウト従動コロ14に
挟持されて給紙コロ11およびリバースコロ12から引抜か
れてコンタクトガラス2に向かって搬送される。
【0047】この原稿の先端がレジストセンサ15によっ
て検知されると、コントローラ101はレジストセンサ15
からの出力信号に基づいて給紙モータ100を逆転駆動さ
せるとともに搬送ベルトモータ102を正転駆動させる。
このとき、給紙モータ100と呼出しコロ10、給紙コロ1
1、リバースコロ12およびプルアウト駆動コロ13の間に
介装された駆動系により呼出しコロ10と給紙コロ11が停
止され、プルアウト駆動コロ13が反時計方向に継続して
回転されるとともにリバースコロ12が時計方向に継続し
て回転されることにより、後続する原稿が給紙コロ11と
リバースコロ12のニップ部に進入するのを防止して分離
されないようになっている。この搬送に際してレジスト
センサ15が原稿の後端を検知したとき、コントローラ10
1はこの検知時点からの搬送ベルトモータ102の回転パル
スをカウントし、回転パルスが所定値に達したときに、
駆動コロ17の駆動を停止して搬送ベルト16を停止するこ
とにより、原稿をコンタクトガラス2上の読取位置に停
止させる。
【0048】また、コントローラ101はレジストセンサ1
5によって原稿の後端が検知された時点で、給紙モータ1
00を再び駆動し、後続する原稿を上述したように分離し
てコンタクトガラス2に向かって搬送し、この原稿がレ
ジストセンサ15によって検知された時点からの給紙モー
タ100のパルスが所定パルスに到達したときに、給紙モ
ータ100を停止させて次原稿を先出し待機させる。
【0049】そして、原稿がコンタクトガラス2の読取
位置に停止したとき、複写機1によって原稿の読取りお
よび露光が行なわれる。この読取りおよび露光が終了す
ると、インターフェース107、108を介してコントローラ
101には複写機1から再スタート信号が入力されるた
め、コントローラ101はこの信号が入力すると、搬送ベ
ルトモータ102を正転駆動して、搬送ベルト16によって
原稿をコンタクトガラス2から排紙手段7に搬出する。
【0050】このとき、第1切換爪24がホームポジショ
ン位置に待機しているため、コントローラ101が原稿の
読取りおよび露光の終了後に搬送ベルトモータ102を駆
動するのと同時に排紙モータ103を駆動させる。このた
め、反転駆動コロ20および排紙従動コロ21によって挟持
された原稿が表裏面を反転されずに第1排紙トレイ8に
直線的に排紙される。
【0051】次に、原稿のサイズに応じて原稿を搬送す
る場合について説明する。この場合には、オペレータが
操作表示部106の選択スイッチを押下してサイズによる
搬送モードを選択して原稿トレイ4に複数の片面原稿か
らなる原稿束Pを載置して複写機1の図示しないスター
トスイッチを押下すると、インターフェース107、108を
介して複写機1からADF3に給紙スタート信号が入力
される。
【0052】このため、上述したように原稿の給紙が開
始される。このとき、レジストセンサ15からの原稿の前
後端の検知情報に基づいて原稿が小サイズであるか否か
を判別し、小サイズ原稿である場合には、トレイ検知セ
ンサ111、112からの検知情報に基づいて第1排紙トレイ
8が伸状態であるか縮状態であるのかを判別する。この
とき、第1排紙トレイ8が伸状態または縮状態の何れの
場合でも、上述した原稿の搬送処理を行なって原稿を第
1排紙トレイ8に排紙する。
【0053】一方、レジストセンサ15から原稿の前後端
の検知情報に基づいて原稿が大サイズであるか否かを判
別し、大サイズ原稿である場合には、トレイ検知センサ
111、112からの検知情報に基づいて第1排紙トレイ8が
伸状態であるか縮状態であるのかを判別する。このと
き、第1排紙トレイ8が縮状態である場合には、警告ラ
ンプを点灯して原稿の搬送を中断し、オペレータによっ
て第1排紙トレイ8が伸状態になされたことをトレイ検
知センサ112によって検知された場合に、原稿の搬送を
再開して上述した原稿の搬送処理を行なって原稿を第1
排紙トレイ8に排紙する。
【0054】このように本実施形態では、第1排紙トレ
イ8が伸状態または縮状態にあることを補助トレイ検知
センサ111、112によって検知し、第1排紙トレイ8が縮
状態にあり、かつコピースタートスイッチが押下された
ときに表示ランプによって警告を発生させるようにした
ため、片面の搬送モード時に大サイズの原稿を第1排紙
トレイ8に排紙する際に、予め第1排紙トレイ8を確実
に伸状態にすることができるため、第1排紙トレイ8を
大サイズの原稿を受入れるだけの十分な面積にすること
ができる。この結果、第1排紙トレイ8に排紙された原
稿が第1排紙トレイ8上から落下したり、スタック不良
等が発生するのを防止することができ、原稿の取り出し
性を大幅に向上させることができる。
【0055】また、第1排紙トレイ8が伸状態になった
ときに警告ランプの作動を解除するようにしたため、第
1排紙トレイ8がオペレータが所望する状態になったと
きにオペレータの操作により原稿の搬送をスムーズに開
始することができ、ADF3の使用性を向上させること
ができる。また、原稿検知センサ113からの検知信号に
基づき原稿トレイ4上に原稿がある場合に第1排紙トレ
イ8が伸状態になったときに自動的に原稿の給紙を開始
するようにしたため、第1排紙トレイ8がオペレータが
所望する状態になったときに自動的に原稿の搬送を開始
することができ、原稿の搬送を開始させるための操作を
不要にしてADF3の使用性を向上させることができ
る。
【0056】さらに、サイズによる搬送モードを選択す
るスイッチを押下した場合に、第1排紙トレイ8が縮状
態にあるときに警告ランプを作動(点灯または消灯)さ
せるようにしたため、大サイズの片面原稿を搬送する搬
送モード時に、第1排紙トレイ8が縮状態にあるときに
警告を発生させることにより、予め第1排紙トレイ8を
確実に伸状態にして第1排紙トレイ8を大サイズの原稿
を受入れるだけの十分な面積にすることができる。
【0057】また、小サイズの片面原稿を搬送する搬送
モード時に、第1排紙トレイ8が縮状態にあるときに警
告を発生させないようにすることにより、第1排紙トレ
イ8をそのままの状態にして、第1排紙トレイ8を小サ
イズの原稿を受入れるだけの十分な面積にすることがで
きる。このため、小サイズの原稿の搬送を直ちに開始す
ることができ、小サイズの原稿の搬送開始時間を早めて
原稿の搬送能力を大幅に向上させることができる。
【0058】なお、本実施形態では、第1排紙トレイ8
を本体トレイ40に補助トレイ41が出没するように態様に
して伸縮自在にしているが、これに限らず、図4に示す
ように補助トレイ51を本体トレイ50に対して回動自在に
設け、本体トレイ50に設けられた溝部内に補助トレイ51
が収納されるような分割構造にし、補助トレイ51が本体
トレイ50の溝部内に収納されたときを第1排紙トレイ52
の縮状態とし、補助トレイ51が本体トレイ50の溝部内か
ら取り出されて本体トレイ50と同一平面内に位置したと
きを第1排紙トレイ52の伸状態となるようにしても良
い。
【0059】この場合、コントローラ101は、1つの補
助トレイ検知センサ111によって補助トレイ51を検知し
た場合に第1排紙トレイ52の縮状態になったものと判断
し、この状態から補助トレイ51の回動量を考慮して検知
センサ111がOFFになってから所定時間経過したとき
に補助トレイ51が本体トレイ50と同一平面内に位置して
第1排紙トレイ52が伸状態になったものと判断する。
【0060】次に、図1〜4を用いて本発明に係る自動
原稿搬送装置の第2実施形態を説明する。なお、本実施
形態では基本的な構成は上記実施形態と同様であるが、
原稿のサイズと第1排紙トレイの伸縮状態に応じて原稿
を第1排紙トレイ8または第2排紙トレイ9に選択的に
排紙する点が第1実施形態と異なっている。本実施形態
では、補助トレイ検知センサ111、112からの検知信号に
基づき第1排紙トレイ8が縮状態にあり、かつ、片面原
稿の搬送モードが設定されたときには、コントローラ10
1がレジストセンサ15の原稿の前後端の検知信号、すな
わち、原稿のサイズ情報に基づいて小サイズの原稿を第
1排紙トレイ8に排紙するとともに大サイズの原稿を第
2排紙トレイ9に排紙するように排紙手段7を制御する
ようになっており、コントローラ101が制御手段を構成
する。
【0061】また、コントローラ101は、片面原稿の搬
送モードが設定され、かつ、大サイズの原稿の搬送時に
は、排紙手段7を第2排紙位置に切換えてそのまま第2
排紙トレイ9に排紙するようになっている。次に、作用
を説明する。片面原稿の搬送モードによって原稿を搬送
するには、原稿トレイ4に複数の片面原稿からなる原稿
束Pを載置して複写機1の図示しないスタートスイッチ
を押下すると、インターフェース107、108を介して複写
機1からADF3に給紙スタート信号が入力される。
【0062】このとき、補助トレイ検知センサ111が補
助トレイ41の突出部41aを検知した場合には、コントロ
ーラ101はこの検知情報に基づいて第1排紙トレイ8が
縮状態であるものと判断する。このため、上述したよう
に原稿の給紙が開始される。このとき、レジストセンサ
15からの原稿の前後端の検知情報に基づいて原稿が小サ
イズであるか否かを判別し、小サイズ原稿である場合に
は、第1実施形態と同様の搬送処理を行なって原稿を第
1排紙トレイ8に排紙する。
【0063】一方、レジストセンサ15からの原稿の前後
端の検知情報に基づいて原稿が大サイズであるか否かを
判別し、大サイズ原稿である場合には、以下に示す処理
を行なう。この場合には、コントローラ101は分離・搬
送手段5および搬入・搬出手段6を制御して、原稿をコ
ンタクトガラス2に搬送・停止させるとともに、後続す
る原稿をコンタクトガラス2の上流側に先出し待機させ
る。
【0064】次いで、複写機1によって原稿の読取りお
よび露光が終了すると、コントローラ101に複写機1か
ら再スタート信号が入力されるため、コントローラ101
はこの信号が入力すると、搬送ベルトモータ102を正転
駆動して、搬送ベルト16によって原稿をコンタクトガラ
ス2から排紙手段7に向かって搬出する。このとき、搬
送ベルトモータ102を正転駆動し、さらに、第1ソレノ
イド104を駆動するとともに第2ソレノイド105の駆動を
停止する。このため、第1切換爪24によってコンタクト
ガラス2と反転経路30が連通されるとともに、第2切換
爪25によって反転経路30と第2排紙トレイ9が連通され
るため、コンタクトガラス2から搬出される原稿が第2
排紙トレイ9上に排紙される。
【0065】このように本実施形態では、大サイズの原
稿を片面の搬送モードで搬送する際に第1排紙トレイ8
が縮状態にある場合には、この原稿を原稿トレイ4の下
方に設けられた大面積の第2排紙トレイ9に排紙すると
ともに、小サイズの原稿を片面の搬送モードで搬送する
際には、第1排紙トレイ8に排紙することができ、原稿
のサイズと第1排紙トレイ8の伸縮状態に応じて最適な
原稿トレイ8または9を選択して原稿を排紙することが
できる。
【0066】この結果、第1排紙トレイ8に排紙された
原稿が第1排紙トレイ8上から落下したり、スタック不
良等が発生するのを防止することができ、原稿の取り出
し性を大幅に向上させることができる。また、原稿サイ
ズに応じて自動的に排紙トレイ8、9を選択して原稿の
搬送を行なうことができるため、原稿の搬送開始時間を
早めて原稿の搬送能力を大幅に向上させることができ
る。
【0067】また、第1排紙トレイ8が縮状態にあると
きに大サイズの原稿を搬送する際には、排紙手段7を第
2排紙位置に切換えてそのまま第2排紙トレイ9に排紙
するようにしたため、原稿を再度コンタクトガラス2に
返送しないで(通常の両面原稿の搬送時のように排紙手
段を返送位置および第2排紙位置の順に切換制御せず
に)第2排紙トレイ9に排紙することにより、原稿の搬
送経路を短くして原稿の搬送時間を短くすることがで
き、複数の原稿のトータル搬送時間を短縮して原稿の搬
送能力を大幅に向上させることができる。
【0068】なお、本実施形態では、第2排紙トレイ9
に原稿を排紙する際に原稿をコンタクトガラス2に返送
しないでそのまま第2排紙トレイ9に排紙しているが、
これに限らず、コンタクトガラス2に返送した後、第2
排紙トレイ9に排紙するようにしても良い。この場合に
は、分離・搬送手段5および搬入・搬出手段6を制御し
て、原稿をコンタクトガラス2に搬送・停止させるとと
もに、後続する原稿をコンタクトガラス2の上流側に先
出し待機させる。
【0069】次いで、複写機1によって原稿の読取りお
よび露光が終了すると、コントローラ101に複写機1か
ら再スタート信号が入力されるため、コントローラ101
はこの信号が入力すると、搬送ベルトモータ102を正転
駆動して、搬送ベルト16によって原稿をコンタクトガラ
ス2から排紙手段7に向かって搬出する。また、コント
ローラ101は第1ソレノイド104を駆動して第1切換爪24
をホームポジション位置からコンタクトガラス2と反転
経路30を連通する位置に移動させるとともに、両面原稿
の片面の読取りおよび露光の終了後に搬送ベルトモータ
102を駆動するのと同時に排紙モータ103を駆動させる。
このため、反転駆動コロ20および排紙従動コロ21によっ
て挟持された原稿は反転経路30および反転ガイドコロ22
によって第2切換爪25に向かって搬送される。
【0070】また、搬送ベルトモータ102が駆動される
のと同時に、第2ソレノイド105が駆動されて切換爪25
がホームポジション位置から反転経路30と返送経路31を
連通する位置に切換えられるため、反転駆動コロ20およ
び排紙従動コロ21によって搬送される原稿は第2切換爪
25によって返送経路31に表裏面が反転された状態で反転
され、駆動コロ20および反転従動コロ23に挟持されてコ
ンタクトガラス2に返送される。
【0071】また、反転経路30上に設けられた反転セン
サ29によって原稿の先端が検知されると、コントローラ
101は搬送ベルトモータ102を逆転駆動して搬送ベルト16
を逆転駆動し、反転センサ28によって原稿の先端が検知
された時点からの搬送ベルトモータ102の回転パルスが
所定値に到達したときに原稿をコンタクトガラス2上の
読取位置に搬送して搬送ベルトモータ102を停止させ
る。
【0072】次いで、読取位置で原稿の読取りおよび露
光を行なわずに搬送ベルトモータ102を正転駆動し、さ
らに、第1ソレノイド104を駆動するとともに第2ソレ
ノイド105の駆動を停止する。このため、第1切換爪24
によってコンタクトガラス2と反転経路30が連通される
とともに、第2切換爪25によって反転経路30と第2排紙
トレイ9が連通され、コンタクトガラス2から搬出され
る原稿が第2排紙トレイ9上に排紙される。
【0073】このようにした場合には、片面原稿の頁順
を揃えた状態で排紙することができ、片面原稿の取り出
し作業を良好に行なうことができる。図5、6は本発明
に係る自動原稿搬送装置の第3実施形態を示す図であ
り、請求項8記載の発明に対応している。なお、本実施
形態では、独立した反転経路である切換爪およびスイッ
チバック通路を設けた点が第2実施形態と異なるのみで
ある。
【0074】図5、6において、61は切換爪であり、こ
の切換爪61は返送経路31とコンタクトガラス2を連通す
る位置(破線で示す)と返送経路31と搬送ベルト16の上
方に設けられたスイッチバック通路62を連通する位置
(実線で示す)に切換えられるようになっている。な
お、この切換えに際してはコントローラ101によってO
N−OFF駆動される切換ソレノイド120がONされる
ときに切換爪61が実線で示す切換位置に切換えられ、O
FFされると破線で示す位置に切換えられるようになっ
ている。
【0075】また、スイッチバック通路61には搬送コロ
対63が設けられており、この搬送コロ対63はコントロー
ラ101からの出力信号に基づいて正逆回転されるスイッ
チバックモータ121によって駆動側が正逆回転される。
また、このスイッチバック通路62は第2排紙トレイ9に
連通しており、スイッチバック通路62からスイッチバッ
クされる原稿は排紙コロ対64によって第1排紙トレイ9
に排紙される。
【0076】次に、作用を説明する。本実施形態では、
第2実施形態で説明したように第1排紙トレイ8が縮状
態であるときに、レジストセンサ15からの原稿の前後端
の検知情報に基づいて原稿が小サイズであるか否かを判
別し、大サイズ原稿である場合には、コントローラ101
は分離・搬送手段5および搬入・搬出手段6を制御し
て、原稿をコンタクトガラス2に搬送・停止させるとと
もに、後続する原稿をコンタクトガラス2の上流側に先
出し待機させる。
【0077】次いで、複写機1によって原稿の読取りお
よび露光が終了すると、コントローラ101に複写機1か
ら再スタート信号が入力されるため、コントローラ101
はこの信号が入力すると、搬送ベルトモータ102を正転
駆動して、搬送ベルト16によって原稿をコンタクトガラ
ス2から排紙手段7に向かって搬出する。また、コント
ローラ101は第1ソレノイド104を駆動して第1切換爪24
をホームポジション位置からコンタクトガラス2と反転
経路30を連通する位置に移動させるとともに、両面原稿
の片面の読取りおよび露光の終了後に搬送ベルトモータ
102を駆動するのと同時に排紙モータ103を駆動させる。
このため、反転駆動コロ20および排紙従動コロ21によっ
て挟持された原稿は反転経路30および反転ガイドコロ22
によって第2切換爪25に向かって搬送される。
【0078】また、搬送ベルトモータ102が駆動される
のと同時に、第2ソレノイド105が駆動されて切換爪25
がホームポジション位置から反転経路30と返送経路31を
連通する位置に切換えられるとともに、切換ソレノイド
120がONされることによって切換爪61が反転経路31と
スイッチバック通路62を連通する位置に切換えられる。
このため、反転駆動コロ20および排紙従動コロ21によっ
て搬送される原稿は第2切換爪25によって返送経路31に
表裏面が反転された状態で反転され、スイッチバック通
路62に案内される。
【0079】この原稿はスイッチバックモータ121によ
って正転駆動される搬送コロ対63によって搬送方向後端
部が搬送コロ63に挟持される位置まで搬送される。次い
で、切換ソレノイド120をOFFすることによって切換
爪61をスイッチバック通路62と第2排紙トレイ9を連通
する位置に切換えるとともに、スイッチバックモータ12
1を逆転駆動することによって、スイッチバックされた
原稿を反転して排紙コロ対64によって第2排紙トレイ9
に排紙する。
【0080】本実施形態では、大サイズの原稿を片面の
搬送モードで搬送する際に第1排紙トレイ8が縮状態に
ある場合には、独立した反転機構で片面原稿を反転した
後、第2排紙トレイ9に排紙することができるため、片
面原稿の頁順を揃えた状態で排紙することができ、片面
原稿の取り出し作業を良好に行なうことができる。図7
〜9は本発明に係る自動原稿搬送装置の第4実施形態を
示す図であり、請求項9〜11何れかに記載の発明に対応
している。なお、本実施形態では、第1実施形態と基本
的な構成は同一であり、第1実施形態と同様の構成には
同一番号を付して説明を省略する。
【0081】図7〜9において、71は第1排紙トレイ
(第1原稿排紙台)であり、この第1原稿排紙台71は複
写機1に取付けられた本体トレイ72および本体トレイ72
に対して出没自在に設けられた補助トレイ73から構成さ
れており、伸縮可能なように分割されている。補助トレ
イ73には長手方向に延在するラック74が固定されてお
り、このラック74は本体トレイ72に設けられた伸縮モー
タ76の出力軸に取付けられたピニオン75に噛合してい
る。伸縮モータ76はコントローラ101からの出力信号に
よって正逆回転駆動されるようになっており、ピニオン
75を介してラック74を移動させることにより、補助トレ
イ73を本体トレイ72から出没させることにより、第1排
紙トレイ71を伸縮するようになっている。本実施形態で
は、ラック74、ピニオン75および伸縮モータ76が移動手
段を構成している。
【0082】また、本体トレイ72には一対の補助トレイ
検知センサ(伸縮状態検知手段)77、78が設けられてお
り、この検知センサ77、78は補助トレイ73の基部に形成
された突出部を検知することにより、補助トレイ73の位
置を検知してコントローラ101に信号を出力するように
なっている。また、補助トレイ73の先端部にはマイクロ
スイッチや圧力センサ等からなる障害物検知センサ79が
設けられており、この検知センサ79は第1排紙トレイ71
の周囲の障害物を検知して、コントローラ101に信号を
出力するようになっている。
【0083】コントローラ101は補助トレイ検知センサ7
7、78からの検知情報に基づいて第1排紙トレイ71が縮
状態にあるものと判断したときに、伸縮モータ76を駆動
して第1排紙トレイ71を伸状態にするとともに、障害物
検知センサ79からの検知情報に基づいて障害物が検知さ
れた場合には、伸縮モータ75の駆動を停止するようにな
っている。
【0084】次に、作用を説明する。原稿トレイ4に複
数の片面原稿からなる原稿束Pを載置して複写機1の図
示しないスタートスイッチを押下すると、インターフェ
ース107、108を介して複写機1からADF3に給紙スタ
ート信号が入力される。このとき、補助トレイ検知セン
サ77が補助トレイ73の突出部を検知した場合には、コン
トローラ101はこの検知情報に基づいて第1排紙トレイ7
1が縮状態であるものと判断して、伸縮モータ76を正転
駆動する。このため、ピニオン75を介してラック74を移
動させることにより、補助トレイ73を本体トレイ72から
突出させて第1排紙トレイ71を伸状態にする。
【0085】この際、障害物検知センサ79が障害物を検
知するようになっているため、補助トレイ73が何等かの
障害物に衝突した場合には、伸縮モータ76の駆動を停止
するとともに、障害物に検知しない場合には、そのまま
補助トレイ73を突出させ、検知センサ78によって補助ト
レイ73の突出部が検知された時点で伸縮モータ76の駆動
を停止して、第1実施形態と同様の搬送制御を行なう。
【0086】本実施形態では、ラック74、ピニオン75お
よび伸縮モータ76により第1排紙トレイ71を自動的に伸
縮させるとともに、第1排紙トレイ71が縮状態にあり、
かつ原稿のコピースタートが押下されたとき、伸縮モー
タ76を駆動して第1排紙トレイ71を伸状態にするように
したため、片面の搬送モード時に原稿を第1排紙トレイ
71に排紙する際に、予め第1排紙トレイ71を自動的に伸
状態にすることができ、第1排紙トレイ71を大サイズの
原稿を受入れるだけの十分な面積にすることができる。
この結果、第1排紙トレイ71に排紙された原稿が第1排
紙トレイ71上から落下したり、スタック不良等が発生す
るのを防止することができ、原稿の取り出し性を大幅に
向上させることができる。また、予め第1排紙トレイ71
を自動的に伸状態にすることができるため、ADF3の
操作性を向上させることができる。
【0087】また、補助トレイ73に障害物を検知する障
害物検知センサ79を設けたため、第1排紙トレイ71の周
囲の状況を容易に認識することができる。さらに、障害
物検知センサ79が障害物を検知したとき、伸縮モータ76
を停止するようにしたため、補助トレイ73が障害物に衝
突して破損するのを確実に防止することができる。
【0088】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、片面の搬
送モード時に大サイズの原稿を第1原稿排紙台に排紙す
る際に、予め第1原稿排紙台を確実に伸状態にすること
ができるため、第1原稿排紙台を大サイズの原稿を受入
れるだけの十分な面積にすることができる。この結果、
第1原稿排紙台に排紙された原稿が第1原稿排紙台上か
ら落下したり、スタック不良等が発生するのを防止する
ことができ、原稿の取り出し性を大幅に向上させること
ができる。
【0089】請求項2記載の発明によれば、大サイズの
片面原稿を搬送する搬送モード時に、第1原稿排紙台が
縮状態にあるときに警告を発生させることにより、予め
第1原稿排紙台を確実に伸状態にして第1原稿排紙台を
大サイズの原稿を受入れるだけの十分な面積にすること
ができる。また、小サイズの片面原稿を搬送する搬送モ
ード時に、第1原稿排紙台が縮状態にあるときに警告を
発生させないようにすることにより、第1原稿排紙台を
そのままの状態にして、第1原稿排紙台を小サイズの原
稿を受入れるだけの十分な面積にすることができる。こ
のため、小サイズの原稿の搬送を直ちに開始することが
でき、小サイズの原稿の搬送開始時間を早めて原稿の搬
送能力を大幅に向上させることができる。
【0090】請求項3記載の発明によれば、第1原稿排
紙台がオペレータが所望する状態になったときにオペレ
ータの操作により原稿の搬送をスムーズに開始すること
ができ、自動原稿搬送装置の使用性を向上させることが
できる。請求項4記載の発明によれば、第1原稿排紙台
がオペレータが所望する状態になったときに自動的に原
稿の搬送を開始することができ、原稿の搬送を開始させ
るための操作を不要にして自動原稿搬送装置の使用性を
向上させることができる。
【0091】請求項5記載の発明によれば、大サイズの
原稿を片面の搬送モードで搬送する際に第1原稿排紙台
が縮状態にある場合には、この原稿を原稿載置台の下方
に設けられた大面積の第2原稿排紙台に排紙するととも
に、小サイズの原稿を片面の搬送モードで搬送する際に
は、第1原稿排紙台に排紙することができ、原稿のサイ
ズと第1原稿排紙台の伸縮状態に応じて最適な原稿排紙
台を選択して原稿を排紙することができる。この結果、
第1原稿排紙台に排紙された原稿が第1原稿排紙台上か
ら落下したり、スタック不良等が発生するのを防止する
ことができ、原稿の取り出し性を大幅に向上させること
ができる。また、原稿サイズに応じて自動的に原稿排紙
台を選択して原稿の搬送を行なうことができるため、原
稿の搬送開始時間を早めて原稿の搬送能力を大幅に向上
させることができる。
【0092】請求項6記載の発明によれば、大サイズの
原稿を片面の搬送モードで搬送する際に第1原稿排紙台
が縮状態にある場合には、原稿を再度読取位置に返送し
ないで(通常の両面原稿の搬送時のように排紙手段を返
送位置および第2排紙位置の順に切換制御せずに)第2
原稿排紙台に排紙することにより、原稿の搬送経路を短
くして原稿の搬送時間を短くすることができ、複数の原
稿のトータル搬送時間を短縮して原稿の搬送能力を大幅
に向上させることができる。
【0093】請求項7記載の発明によれば、大サイズの
原稿を片面の搬送モードで搬送する際に第1原稿排紙台
が縮状態にある場合には、両面原稿の搬送時のように片
面原稿を読取位置に表裏面を反転して返送した後、読取
位置から裏表面を反転して第2原稿排紙台に排紙するた
め、片面原稿の頁順を揃えた状態で排紙することがで
き、片面原稿の取り出し作業を良好に行なうことができ
る。
【0094】請求項8記載の発明によれば、大サイズの
原稿を片面の搬送モードで搬送する際に第1原稿排紙台
が縮状態にある場合には、独立した反転機構で片面原稿
を反転した後、第2原稿排紙台に排紙するため、片面原
稿の頁順を揃えた状態で排紙することができ、片面原稿
の取り出し作業を良好に行なうことができる。請求項9
記載の発明によれば、片面の搬送モード時に原稿を第1
原稿排紙台に排紙する際に、予め第1原稿排紙台を自動
的に伸状態にすることができるため、第1原稿排紙台を
大サイズの原稿を受入れるだけの十分な面積にすること
ができる。この結果、第1原稿排紙台に排紙された原稿
が第1原稿排紙台上から落下したり、スタック不良等が
発生するのを防止することができ、原稿の取り出し性を
大幅に向上させることができる。また、予め第1原稿排
紙台を自動的に伸状態にすることができるため、自動原
稿搬送装置の操作性を向上させることができる。
【0095】請求項10記載の発明によれば、第1原稿排
紙台の周囲の状況を容易に認識することができる。請求
項11記載の発明によれば、第1原稿排紙台が障害物に衝
突して破損するのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動原稿搬送装置の第1実施形態
および第2実施形態の概略構成図である。
【図2】第1実施形態および第2実施形態の制御系のブ
ロック図である。
【図3】第1実施形態および第2実施形態の第1排紙ト
レイ部分の概略構成図である。
【図4】第1実施形態および第2実施形態の第1排紙ト
レイの他の態様を示す概略構成図である。
【図5】本発明に係る自動原稿搬送装置の第3実施形態
を示す図であり、排紙手段の概略構成図である。
【図6】第3実施形態の制御系のブロック図である。
【図7】本発明に係る自動原稿搬送装置の第4実施形態
を示す概略構成図である。
【図8】第4実施形態の第1排紙トレイの構成図であ
る。
【図9】第4実施形態の制御系のブロック図である。
【符号の説明】
1 複写機(画像処理装置) 2 コンタクトガラス(読取位置) 3 ADF(自動原稿搬送装置) 4 原稿トレイ(原稿載置台) 5 分離・搬送手段 6 搬入・搬出手段 7 排紙手段 8、52、71 第1排紙トレイ(第1原稿排紙台) 9 第2原稿排紙台 15 レジストセンサ(サイズ検知手段) 74 ラック(移動手段) 75 ピニオン(移動手段) 76 伸縮モータ(移動手段) 77、78、111、112 補助トレイ検知センサ(伸縮状態
検知手段) 79 障害物検知センサ(障害物検知手段) 101 コントローラ(制御手段) 106 操作表示部(警告手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B65H 31/20 B65H 31/20 (72)発明者 高井 真哉 愛知県名古屋市中区錦2丁目2番13号 リ コーエレメックス株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像処理装置に搭載された自動原稿搬送装
    置であって、 複数の原稿からなる原稿束を載置可能な原稿載置台と、 該原稿載置台に載置された原稿束から原稿を1枚ずつ分
    離して読取位置に向かって搬送する分離・搬送手段と、 該分離・搬送手段によって読取位置に向かって搬送され
    た原稿を読取位置上に搬送するとともに、読取りが終了
    した原稿を読取位置から搬出する搬入・搬出手段と、 該搬入・搬出手段によって読取位置から搬出された原稿
    を表裏面を反転させずにそのまま直線経路を通して本自
    動原稿搬送装置または画像処理装置の側方から突出して
    伸縮可能に分割された第1原稿排紙台に排紙する第1排
    紙位置、表裏面を反転させて返送経路を通して再び読取
    位置に返送する返送位置、および読取位置に返送された
    原稿を表裏面を反転させて反転経路を通して原稿載置台
    下方に設けられた第2原稿排紙台上に排紙する第2排紙
    位置に切換え可能な排紙手段と、を備え、 両面原稿の搬送モード時に原稿を第2原稿排紙台に排紙
    するとともに片面原稿の搬送モード時に原稿を第1原稿
    排紙台に排紙するように排紙手段が切換制御される自動
    原稿搬送装置において、 第1原稿排紙台が伸状態または縮状態にあることを検知
    する伸縮状態検知手段と、 警告を発生する警告手段と、 伸縮状態検知手段からの検知信号に基づき、第1原稿排
    紙台が縮状態にあり、かつ原稿の給紙スタートスイッチ
    が押下されたときに前記警告手段によって警告を発生さ
    せる制御手段と、を設けたことを特徴とする自動原稿搬
    送装置。
  2. 【請求項2】原稿のサイズを検知するサイズ検知手段を
    設け、前記制御手段は、第1原稿排紙台が縮状態にある
    ときにサイズ検知手段からの検知信号に基づき警告手段
    を作動させることを特徴とする請求項1記載の自動原稿
    搬送装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、伸縮状態検知手段からの
    検知信号に基づき、第1原稿排紙台が伸状態になったと
    きに警告手段の作動を解除することを特徴とする請求項
    1記載の自動原稿搬送装置。
  4. 【請求項4】原稿載置台上の原稿の有無を検知する原稿
    検知手段を設け、前記制御手段は、原稿検知手段からの
    検知信号に基づき原稿載置台上に原稿がある場合に第1
    原稿排紙台が伸状態になったときに自動的に原稿の給紙
    を開始することを特徴とする請求項1記載の自動原稿搬
    送装置。
  5. 【請求項5】画像処理装置に搭載された自動原稿搬送装
    置であって、 複数の原稿からなる原稿束を載置可能な原稿載置台と、 該原稿載置台に載置された原稿束から原稿を1枚ずつ分
    離して読取位置に向かって搬送する分離・搬送手段と、 該分離・搬送手段によって読取位置に向かって搬送され
    た原稿を読取位置上に搬送するとともに、読取りが終了
    した原稿を読取位置から搬出する搬入・搬出手段と、 該搬入・搬出手段によって読取位置から搬出された原稿
    を表裏面を反転させずにそのまま直線経路を通して本自
    動原稿搬送装置または画像処理装置の側方から突出して
    伸縮可能に分割された第1原稿排紙台に排紙する第1排
    紙位置、表裏面を反転させて返送経路を通して再び読取
    位置に返送する返送位置、および読取位置に返送された
    原稿を表裏面を反転させて反転経路を通して原稿載置台
    下方に設けられた第2原稿排紙台上に排紙する第2排紙
    位置に切換え可能な排紙手段と、を備え、 両面原稿の搬送モード時に原稿を第2原稿排紙台に排紙
    するとともに片面原稿の搬送モード時に原稿を第1原稿
    排紙台に排紙するように排紙手段が切換制御される自動
    原稿搬送装置において、 第1原稿排紙台が伸状態または縮状態にあることを検知
    する伸縮状態検知手段と、 原稿のサイズを検知するサイズ検知手段と、 伸縮状態検知手段からの検知信号に基づき第1原稿排紙
    台が縮状態にあり、かつ、片面原稿の搬送モードが設定
    されたときには、サイズ検知手段からの検知信号に基づ
    いて小サイズの原稿を第1原稿排紙台に排紙するととも
    に大サイズの原稿を第2原稿排紙台に排紙するように前
    記排紙手段を制御する制御手段と、を設けたことを特徴
    とする自動原稿搬送装置。
  6. 【請求項6】前記制御手段は、片面原稿の搬送モードが
    設定され、かつ、大サイズの原稿の搬送時には、排紙手
    段を第2排紙位置に切換えてそのまま第2原稿排紙台に
    排紙することを特徴とする請求項5記載の自動原稿搬送
    装置。
  7. 【請求項7】前記制御手段は、片面原稿の搬送モードが
    設定され、かつ、大サイズの原稿の搬送時には、排紙手
    段を返送位置および第2排紙位置の順に切換制御して原
    稿を第2原稿排紙台に排紙することを特徴とする請求項
    5記載の自動原稿搬送装置。
  8. 【請求項8】前記制御手段は、原稿を反転させる独立し
    た反転機構を有し、片面原稿の搬送モードが設定され、
    かつ、大サイズの原稿の搬送時には、原稿を反転機構で
    反転させた後、第2原稿排紙台に排紙することを特徴と
    する請求項5記載の自動原稿搬送装置。
  9. 【請求項9】画像処理装置に搭載された自動原稿搬送装
    置であって、 複数の原稿からなる原稿束を載置可能な原稿載置台と、 該原稿載置台に載置された原稿束から原稿を1枚ずつ分
    離して読取位置に向かって搬送する分離・搬送手段と、 該分離・搬送手段によって読取位置に向かって搬送され
    た原稿を読取位置上に搬送するとともに、読取りが終了
    した原稿を読取位置から搬出する搬入・搬出手段と、 該搬入・搬出手段によって読取位置から搬出された原稿
    を表裏面を反転させずにそのまま直線経路を通して本自
    動原稿搬送装置または画像処理装置の側方から突出して
    伸縮可能に分割された第1原稿排紙台に排紙する第1排
    紙位置、表裏面を反転させて返送経路を通して再び読取
    位置に返送する返送位置、および読取位置に返送された
    原稿を表裏面を反転させて反転経路を通して原稿載置台
    下方に設けられた第2原稿排紙台上に排紙する第2排紙
    位置に切換え可能な排紙手段と、を備え、 両面原稿の搬送モード時に原稿を第2原稿排紙台に排紙
    するとともに片面原稿の搬送モード時に原稿を第1原稿
    排紙台に排紙するように排紙手段が切換制御される自動
    原稿搬送装置において、 第1原稿排紙台が伸状態または縮状態にあることを検知
    する伸縮状態検知手段と、 前記第1原稿排紙台を自動的に伸縮させる駆動手段と、 伸縮状態検知手段からの検知信号に基づき、第1原稿排
    紙台が縮状態にあり、かつ原稿の給紙スタートスイッチ
    が押下されたとき、駆動手段を駆動して第1原稿排紙台
    を伸状態にする制御手段と、を設けたことを特徴とする
    自動原稿搬送装置。
  10. 【請求項10】前記第1原稿排紙台に障害物を検知する障
    害物検知手段を設けたことを特徴とする請求項9記載の
    自動原稿搬送装置。
  11. 【請求項11】前記制御手段は障害物検知手段が障害物を
    検知したとき、前記駆動手段を停止させることを特徴と
    する請求項10記載の自動原稿搬送装置。
JP8168788A 1996-06-28 1996-06-28 自動原稿搬送装置 Pending JPH1020568A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7016090B2 (en) 2001-03-21 2006-03-21 Ricoh Company, Ltd. Automatic document feeder and image forming apparatus including the same

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US7016090B2 (en) 2001-03-21 2006-03-21 Ricoh Company, Ltd. Automatic document feeder and image forming apparatus including the same

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