JPH0850381A - 自動原稿搬送装置 - Google Patents

自動原稿搬送装置

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JPH0850381A
JPH0850381A JP18427094A JP18427094A JPH0850381A JP H0850381 A JPH0850381 A JP H0850381A JP 18427094 A JP18427094 A JP 18427094A JP 18427094 A JP18427094 A JP 18427094A JP H0850381 A JPH0850381 A JP H0850381A
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JP18427094A
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Inventor
Takashi Taruki
隆志 樽木
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、自動原稿搬送装置に関し、小さな
スペースで両面原稿を反転搬送させることができる小
型、低コストな自動原稿搬送装置を提供することを目的
としている。 【構成】 排紙トレイ19を原稿テーブル2の下方側に配
置するとともに、第1搬送路7、第2搬送路15およびス
イッチバック通路22を互いに連通するループ状に形成
し、原稿P11〜P13の表面の露光後に、排紙コロ17a、
17bを正転駆動して露光された原稿P11〜P13を一旦本
装置本体外方に排紙した状態で排紙コロ17a、17bによ
って保持した後、原稿P11〜P13の裏面を露光する際
に、排紙コロ17a、17bを逆転駆動して、原稿P11〜P
13をスイッチバック通路22を介して第1搬送路7に返送
することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動原稿搬送装置に関
し、詳しくは、画像形成装置に設けられ、両面原稿の反
転搬送を少ないスペースで簡単に行なうことができる自
動原稿搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機等の画像形成装置にあっ
ては、コピー作業の作業性向上を図るために複数の原稿
束からなる原稿を1枚づつ順次露光位置に自動的に搬送
する自動原稿搬送装置が設けられている。一方、近時で
は、その表面に画像面を有する片面原稿の他にその表裏
両面に画像面を有する両面原稿をコピーする複写機も出
現していることから、自動原稿搬送装置にあっても原稿
の両面を露光位置まで確実に搬送することが要求されて
いる。
【0003】従来のこの種の自動原稿搬送装置として
は、例えば、特開平4−269770号公報に記載され
たようなものがあり、このものは、コンタクトガラス上
に原稿を停止させた状態を光源を移動させることによ
り、原稿面を読み取るようにした画像読取装置に適用さ
れるものである。このものにあっては、装置本体の一方
側に設けられた原稿載置台から給紙された原稿をコンタ
クトガラスに搬送する搬送路および搬送ベルトと、コン
タクトガラス上で原稿を停止させた状態で露光が終了し
た後の原稿をコンタクトガラスから装置本体の他方側に
排出する排出口に案内する第1切換位置およびコンタク
トガラス側に返送する反転経路に案内する第2切換位置
の何れか一方に切換可能な切換爪と、露光後の原稿を切
換爪側に搬送する反転入口ローラと、を備えている。
【0004】このような構成を有する自動原稿搬送装置
にあっては、両面原稿の複写時に原稿面が下側に位置す
るようにして複数の原稿を原稿載置台に載置した後、該
原稿束の下側に位置する原稿を1枚づつ搬送路を通して
コンタクトガラスに向かって搬送する。露光後、原稿を
搬送ベルトおよび反転入口ローラよって切換爪に向かっ
て搬送する。このとき、切換爪を第2切換位置に切換え
ることにより、原稿を反転経路に搬送することにより、
原稿の露光面を反転させて再びコンタクトガラス上にス
イッチバックして原稿の裏面を露光する。
【0005】露光後、原稿を搬送ベルトおよび反転入口
ローラよって切換爪に向かって搬送する。このとき、切
換爪を第1切換位置に切換えることにより、原稿を排出
口から装置本体の他方側から排紙トレイ上に排紙する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動原稿搬送装置にあっては、固定された光
源を有し、原稿をコンタクトガラス上に固定して原稿面
を露光しているため、原稿面よりも大きな面積を有する
コンタクトガラスが必要であるとともに、両面原稿を反
転する反転経路が装置本体の他方側に設けられ、装置本
体の一方側に設けられた原稿載置台からコンタクトガラ
スを介して装置本体の他方側で原稿を反転させなければ
ならないため、原稿の搬送距離が直線的に非常に長くな
ってしまい、自動原稿搬送装置の面積が非常に大きなも
のとなってしまった。
【0007】このため、この自動原稿搬送装置を備えた
画像形成装置の設置面積も必然的に大きくなってしま
い、多大な設置スペースが必要となってしまうという問
題があった。そこで、請求項1記載の発明は、小さなス
ペースで両面原稿を反転搬送させることができる小型、
低コストな自動原稿搬送装置を提供することを目的とし
ている。
【0008】また、請求項2記載の発明は、複数の原稿
を排紙トレイ上に排紙したときに原稿面を揃えることが
でき、排紙された原稿の取出し作業の作業性を向上させ
ることができる自動原稿搬送装置を提供することを目的
としている。請求項3記載の発明は、原稿の搬送路が非
常に短い場合でも、搬送方向長さが長い原稿の先端部と
後端部が重なることを防止することができ、原稿のジャ
ムが発生するのを防止することができる自動原稿搬送装
置を提供することを目的としている。
【0009】請求項4記載の発明は、原稿を第2搬送路
から副スイッチバック通路あるいは排紙手段の何れか一
方の搬送路に各コロによって挟持して確実に案内するこ
とができ、原稿の搬送性能を向上させることができる自
動原稿搬送装置を提供することを目的としている。請求
項5記載の発明は、第1搬送路からスリットガラス上
に、あるいは第2搬送路からスリットガラス上に原稿を
搬送する際に、傾斜面を通してスリットガラス上に原稿
をスムースに搬送することができ、異なる方向から原稿
を確実に搬送することができる自動原稿搬送装置を提供
することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するために、固定された光源を有する露
光部によって光が照射されるスリットガラスを有し、両
面原稿の表面を露光面としてスリットガラス上に搬送し
た後に、該原稿を反転して該原稿の裏面を露光面として
再度スリットガラス上に搬送可能な自動原稿搬送装置で
あって、複数の原稿からなる原稿束を載置可能な原稿載
置台と、原稿載置台上の原稿束から原稿を1枚ずつ分離
して給紙する分離給紙手段と、該分離給紙手段から給紙
された原稿を第1搬送路を介してスリットガラス上に搬
送する第1搬送手段と、スリットガラス上で露光された
原稿を第2搬送路を介して排紙手段に向かって搬送する
第2搬送手段と、前記原稿載置台の下方に設けられ、排
紙手段によって外部に排紙された原稿が載置される排紙
トレイと、排紙手段入口部から第1搬送路に向かって延
在され、排紙手段によって原稿が第1搬送路にスイッチ
バックされるスイッチバック通路と、排紙手段と第2搬
送路とを連通する第1切換位置および排紙手段とスイッ
チバック通路を連通する第2切換位置に切換可能な第1
切換手段と、分離給紙手段と第1搬送路とを連通する第
1連通位置およびスイッチバック通路と第1搬送路を連
通する第2連通位置に切換可能な第2切換手段と、前記
第1搬送手段、第2搬送手段、第1切換手段、第2切換
手段および排紙手段を駆動制御する制御手段と、を備
え、前記第1搬送路、第2搬送路およびスイッチバック
通路が互いに連通するようにループ状に成形され、前記
制御手段は、原稿の表面を露光する際に、第1切換手段
を第1切換位置に切換えるとともに、排紙手段を正転駆
動して露光された原稿を一旦本装置本体外方に排紙した
後、排紙手段の駆動を停止して原稿を本装置本体外方に
排紙した状態で保持し、原稿の裏面を露光する際に、第
1切換手段を第2切換位置に切換えるとともに第2切換
手段を第2切換位置に切換えた状態で排紙手段を逆転駆
動することにより、排紙手段によって保持された原稿を
スイッチバック通路を介して第1搬送路に返送すること
により、原稿の露光面を反転させてスリットガラス上に
搬送することを特徴としている。
【0011】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項1記載の発明において、前記制御手段
は、両面の露光が終了した原稿を排紙する際に、原稿が
排紙手段によって本装置本体外方に保持された状態か
ら、第1切換手段を第2切換位置に切換えるとともに第
2切換手段を第2切換位置に切換えた状態で排紙手段を
逆転駆動することにより、原稿を反転させてその表面を
下面にして第1搬送路および第2搬送路上を搬送させた
後、第1切換手段を第1切換位置に切換えるとともに、
排紙手段を正転駆動して原稿を排紙トレイ上に排紙する
ことを特徴としている。
【0012】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項1記載の発明において、前記第2搬送
路から分岐され、第2搬送路から排紙トレイの下方側に
原稿が搬送される副スイッチバック通路と、第2搬送路
と副スイッチバック通路の間に設けられ、第2搬送路と
排紙手段とを連通する第1切換位置および第2搬送路と
副スイッチバック通路を連通する第2切換位置に切換可
能な第3切換手段と、を備え、前記制御手段は、両面の
露光が終了した原稿を排紙する際に、第3切換手段を第
2切換位置に切換えて原稿を副スイッチバック通路に搬
送した後、第2搬送手段を逆転駆動して原稿をスイッチ
バックして第2搬送路、第1搬送路およびスイッチバッ
ク通路に返送した後、第1切換手段を第2切換位置に切
換えるとともに排紙手段を正転駆動することにより原稿
の表面を下面にして排紙トレイ上に排紙することを特徴
としている。
【0013】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項3記載の発明において、前記排紙手段
の上流側に正逆回転可能な1つの駆動コロと該駆動コロ
に摺接する2つの第1および第2従動コロとを設け、第
1従動コロと駆動コロの摺接部が排紙手段の入口部に位
置するとともに、第2従動コロと駆動コロの摺接部が副
スイッチバック通路の入口部に位置するように駆動コロ
と第1および第2従動コロが配設されることを特徴とし
ている。
【0014】請求項5記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項3または4記載の発明において、前記
スリットガラスの原稿搬送方向両端部に、原稿を案内す
る傾斜面が形成されたことを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明では、排紙トレイが原稿載
置台の下方側に位置されるとともに、第1搬送路、第2
搬送路およびスイッチバック通路が互いに連通するルー
プ状に形成される構造となっており、原稿の表面の露光
後に、第1切換手段が第1切換位置に切換えられるとと
もに、排紙手段が正転駆動されて露光された原稿が一旦
本装置本体外方に排紙された状態で排紙手段によって保
持される。次いで、原稿の裏面が露光される際に、第1
切換手段が第2切換位置に切換えられるとともに第2切
換手段が第2切換位置に切換えられた状態で排紙手段が
逆転駆動されることにより、排紙手段によって保持され
た原稿がスイッチバック通路を介して第1搬送路に返送
されることにより、原稿の露光面が反転されてスリット
ガラス上に搬送される。
【0016】したがって、ループ状の簡素な搬送経路で
原稿が容易に反転され、原稿の搬送経路が簡単で、かつ
省スペースなものになる。これに加えて、固定された光
源を有する露光部上のスリットガラスに原稿が搬送され
るので、原稿を停止させた状態で露光する必要がなく、
従来のように原稿面よりも大きなコンタクトガラスを配
設する必要がない。このため、自動原稿搬送装置の小型
化が図られ、自動原稿搬送装置の設置面積が低減される
とともに、そのコストが低減される。
【0017】請求項2記載の発明では、両面の露光が終
了した原稿を排紙する際に、原稿が排紙手段によって本
装置本体外方に保持された状態から、第1切換手段を第
2切換位置に切換えるとともに第2切換手段を第2切換
位置に切換えた状態で排紙手段を逆転駆動することによ
り、原稿を反転してその表面を下面にして第1搬送路お
よび第2搬送路上を搬送した後、第1切換手段を第1切
換位置に切換えるとともに、排紙手段を正転駆動して原
稿を排紙トレイ上に排紙するようになっている。
【0018】したがって、原稿が排紙トレイ上に排紙さ
れたときに、その表面が下面となった状態になる。この
ため、該原稿に後続して排紙された原稿もその表面が下
面となって積層されていく。この結果、原稿載置台に載
置した順序で原稿が排紙トレイから取り出され、原稿の
取出し作業の作業性が向上する。請求項3記載の発明で
は、両面の露光が終了した原稿を排紙する際に、第3切
換手段を第2切換位置に切換えて原稿を排紙トレイの下
方に設けられた副スイッチバック通路に搬送した後、第
2搬送手段を逆転駆動して原稿をスイッチバックして第
2搬送路、第1搬送路およびスイッチバック通路に返送
した後、第1切換手段を第2切換位置に切換えるととも
に排紙手段を正転駆動することにより、原稿の表面を下
面にして排紙トレイ上に排紙するようになっいる。
【0019】したがって、原稿の排紙時に、一旦原稿が
副スイッチバック通路に搬送されるので、搬送路が非常
に短い場合でも、A3等の搬送方向長さが長い原稿の先
端部と後端部が重なることがなく、原稿のジャムが発生
することがない。また、原稿が排紙トレイ上に排紙され
たときに、その表面が下面となった状態になり、該原稿
に後続して排紙された原稿もその表面が下面となって積
層されていく。この結果、原稿載置台に載置した順序で
原稿が排紙トレイから取り出され、原稿の取出し作業の
作業性が向上する。
【0020】また、副スイッチバック通路により原稿を
排紙トレイの下方側に搬送しているので、排紙トレイの
下方を有効に利用することができ、自動原稿搬送装置の
省スペース化を図ることができる。請求項4記載の発明
では、排紙手段の上流側に正逆回転可能な1つの駆動コ
ロと該駆動コロに摺接する2つの第1および第2従動コ
ロとが設けられ、第1従動コロと駆動コロの摺接部が排
紙手段の入口部に位置するとともに、第2従動コロと駆
動コロの摺接部が副スイッチバック通路の入口部に位置
するように駆動コロと第1および第2従動コロが配設さ
れる。
【0021】したがって、原稿が第2搬送路から副スイ
ッチバック通路あるいは排紙手段の何れか一方の搬送路
に各コロに挟持されて確実に案内され、原稿の搬送性能
が向上する。請求項5記載の発明では、スリットガラス
の原稿搬送方向両端部に、原稿を案内する傾斜面が形成
されるので、第1搬送路からスリットガラス上に、ある
いは第2搬送路からスリットガラス上に原稿が搬送され
る際に、傾斜面を通してスリットガラス上に原稿がスム
ースに搬送され、異なる方向からスリットガラスに原稿
が確実に搬送される。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1〜4は請求項1または2記載の発明に係る自動原稿
搬送装置の一実施例を示す図である。まず、構成を説明
する。図1において、1は複写機等の図示しない画像形
成装置上に設けられた自動原稿搬送装置であり、この搬
送装置1は上部に複数の原稿の原稿面を上向きにして積
層させた原稿束Pを載置可能な原稿載置台としての原稿
テーブル2を有している。なお、本実施例では、片面原
稿の場合には、原稿面を表面と表現し、両面原稿の場合
には、上向きの原稿面を表面と表現する。
【0023】原稿テーブル2の下方には原稿セットセン
サー3が設けられており、このセンサー3は原稿テーブ
ル2に原稿がセットされるのを検出して図示しないコン
トローラに信号を出力する。また、原稿テーブル3の上
方には呼出コロ4が設けられており、このコロ4はコン
トローラからの出力信号に基づいて駆動され、テーブル
3上の原稿束Pを分離コロ5a、5bに向かって給紙す
るようになっている。
【0024】分離コロ5a、5bは何れも矢印で示すよ
うに同方向(時計回転方向)に回転駆動されるようになっ
ており、原稿束Pから最上位に位置する原稿を分離する
ようになっている。分離された原稿はプルアウトコロ6
a、6bによって第1搬送路7に搬送されるようになっ
ている。なお、上述した分離コロ5a、5bおよびプル
アウトコロ6a、6bは分離給紙手段を構成している。
【0025】また、第1搬送路7上には分離センサ8が
設けられており、このセンサ8は原稿の先端を検出して
コントローラに信号を出力する。コントローラはこの信
号が入力されると、分離コロ5a、5bの駆動を停止す
るようになっている。第1搬送路7上の原稿は搬送コロ
(第1搬送手段)9a、9bによってスリットガラス10に
向かって搬送されるようになっている。スリットガラス
10は複写機本体上面に設けられているものであり、この
スリットガラス10の下面には複写機本体に備えられた露
光部11が設けられている。この露光部11はスリットガラ
ス10を通して原稿面を光を照射する固定された露光ラン
プ(光源)12および原稿面からの反射光を図示しないレン
ズ系を介して読取部に反射させる反射ミラー13等を備え
ており、搬送される原稿面を露光するものである。
【0026】また、第1搬送路7上には先端検知センサ
ー14が設けられており、このセンサー14は原稿の先端部
を検知すると信号をコントローラに出力するようになっ
ている。また、スリットガラス10上で露光部11によって
露光が終了した原稿は第2搬送路15に搬送されるように
なっており、この第2搬送路15上には原稿を排紙コロ
(排紙手段)17a、17bに向かって搬送する第2搬送手段
としての搬送路コロ16a、16bが設けられている。
【0027】また、第2搬送路15上には後端検知センサ
ー18が設けられており、センサー18は原稿の後端部を検
知すると信号をコントローラに出力するようになってい
る。コントローラは先端検知センサ14が原稿の先端を検
知したときに、複写機に信号を出力して複写機により露
光部11を作動させて原稿面の露光を開始させるととも
に、後端検知センサ18が原稿の後端を検知したときに、
同様に複写機に信号を出力して複写機により露光部11の
作動を終了させて原稿面の露光を終了させるようになっ
ている。
【0028】また、排紙コロ17a、17bは原稿を本装置
本体1aの外方に排出するものであり、コントローラか
らの出力信号に基づいて正・逆回転するようになってい
る。そして、露光後の原稿は第2搬送路15から排紙路
(排紙手段)20に搬送され、排紙コロ17a、17bによって
排紙トレイ19上に排紙される。排紙トレイ19は本体1a
の側方に設けられており、原稿テーブル2の下方に配設
されている。また、排紙路20上には排紙センサー21が設
けられており、この排紙センサー21は原稿の後端を検知
して信号をコントローラに出力するようになっている。
コントローラはこの信号を受け取ると、排紙コロ17a、
17bを正転あるいは逆転駆動したり、あるいは次原稿の
給紙を開始するようになっている。
【0029】また、排紙路20の入口部から第1搬送路7
に向かってスイッチバック通路22が設けられており、排
紙コロ17a、17bが逆転駆動されると、排紙路21からス
イッチバック通路22を介して第1搬送路7に原稿がスイ
ッチバックされるようになっている。また、上述された
第1搬送路7、第2搬送路15およびスイッチバック通路
22は互いに連通するようにループ状に形成されており、
原稿は各搬送路7、15およびスイッチバック通路22上を
搬送されるようになっている。
【0030】一方、排紙路20と第2搬送路15の間には第
1切換手段としての第1切換爪23が設けられており、こ
の第1切換爪23は排紙路20と第2搬送路15とを連通する
第1切換位置(実線で示す位置)および排紙路20とスイッ
チバック通路22を連通する第2切換位置(破線で示す位
置)に切換えられるようになっている。また、分離コロ
5a、5bとプルアウトローラ6a、6bの間の搬送路
には第2切換手段としての第2切換爪24が設けられてお
り、この第2切換爪24は分離コロ5a、5bと第1搬送
路7とを連通する第1連通位置(実線で示す位置)および
スイッチバック通路22と第1搬送路7を連通する第2連
通位置(破線で示す位置)に切換えられるようになってい
る。
【0031】これら第1切換爪23および第2切換爪24は
コントローラからの出力信号に基づいて切換制御される
ようになっており、コントローラはその他に呼出コロ
4、プルアウトコロ6a、6a、搬送コロ9a、9bお
よび搬送コロ16a、16bを駆動制御するようになってい
る。次に、図2〜4に基づいて片面原稿および両面原稿
の搬送方法について説明する。
【0032】片面原稿の場合 図2において、P1〜P3は片面原稿を示し、この原稿P
1〜P3において黒い突起状のものが形成されている面は
原稿面を示す。片面原稿の場合には、原稿面を上面にし
て原稿束Pを原稿テーブル2上に載置した後に、原稿の
コピーを行なう前に例えば、片面コピーモードを選択し
てスタートキーを押下する(片面モードを押す必要がな
い場合にはそのままスタートキーを押下する)。このと
き、原稿セットセンサー3によって原稿束Pがテーブル
2上に載置されたことが検知されるため、コントローラ
は呼出コロ4を駆動して原稿束Pを分離コロ5a、5b
に向かって給紙する。このとき、第2切換爪24は第1切
換位置に第1切換爪23は第1切換位置に位置している。
【0033】次いで、分離コロ5a、5bによって原稿
束Pの最上位に位置する原稿P1を分離した後、原稿P1
をプルアウトコロ6a、6bによって第1搬送路7に向
かって搬送する。第1搬送路7に原稿が搬送されると分
離センサー8によって原稿が検知されるため、コントロ
ーラはこのセンサ情報に基づいて分離コロ5a、5bの
駆動を停止し、後述する原稿P2、P3が分離給紙される
のを防ぐ。
【0034】第1搬送路7に搬送された原稿P1は搬送
コロ9a、9bによってスリットガラス10に搬送され
る。このとき、原稿P1の先端部が先端検知センサー14
によって検知されると、コントローラから複写機本体に
信号を出力し、露光部11を駆動して原稿P1の露光を開
始する。スリットガラス10を経て第2搬送路15に搬送さ
れる原稿P1は搬送コロ16a、16bによって排紙路20に
向かって搬送される。また、第2搬送路15上の原稿の後
端部が後端検知センサー18によって検知されると、コン
トローラはこの検出情報に基づいて複写機本体に信号を
を出力し、露光部11による原稿P1の露光を停止する。
【0035】次いで、第1切換爪23は実線で示す第1切
換位置に位置しているため、第2搬送路15から排紙路20
に搬送された原稿P1は、原稿面が下向きとなった状態
で排紙コロ17a、17bによって排紙トレイ19に排紙され
る。このとき、原稿P1の後端部が排紙センサー21によ
って検知されるため、コントローラはこの検出情報に基
づいて分離コロ5a、5bを駆動して後続する原稿
2、P3の搬送を上述した手順と同様の手順で行なう。
【0036】両面原稿の場合 図3、4において、P11〜P13は片面原稿を示し、この
原稿P11〜P13において白い突起状のものが形成されて
いる原稿面は表面を表し、黒い突起状のものが形成され
ている原稿面は裏面を表す。両面原稿の場合には、表面
を上面にして原稿束Pを原稿テーブル2上に載置した後
に、原稿のコピーを行なう前に両面コピーモードを選択
してスタートキーを押下すると、上述した片面原稿の場
合と同様ので順で原稿P11がスリットガラス10を通って
第2搬送路15に搬送され、表面の露光が行なわれる。
【0037】表面の露光終了後に、排紙路20に搬送され
た原稿P11は排紙コロ17a、17bによって一旦本体1a
の外部に排紙される(図3(a)参照)。このとき、原稿P
11の後端部が排紙センサー21によって検知されると、コ
ントローラはこのセンサ情報に基づいて排紙コロ17a、
17bの駆動を停止して排紙コロ17a、17bによって本体
1aから原稿が排紙された状態で原稿P11を保持させる
とともに、第1切換爪23を破線で示す第2切換位置に切
換え、さらに、第2切換爪24を破線で示す第2切換位置
に切換える(図3(b)参照)。
【0038】次いで、排紙コロ17a、17bを逆転駆動す
ることにより、原稿P11をスイッチバック通路22にスイ
ッチバックした後、第1搬送路7を介してスリットガラ
ス10に搬送することにより、原稿P11が反転される(図
3(c)参照)。このため、原稿P11の裏面を露光するこ
とができる。原稿P11の裏面が露光された後、第2搬送
路15を介して再び排紙路20に搬送される。なお、裏面の
露光時もコントローラはセンサー14、18の出力情報に基
づいて複写機本体に信号を出力して露光部11の作動・停
止を行なう。
【0039】また、コントローラは第1搬送路7上を搬
送される原稿P11の先端が原稿先端センサー14によって
検知されたときに、この出力情報に基づいて第1切換爪
23を実線で示す第1切換位置に切換える。次いで、原稿
の裏面(すなわち、両面)の露光が終了した原稿P11が排
紙路20に搬送されると、この原稿P11は排紙コロ17a、
17bによって一旦本体1aの外部に排紙される。このと
き、原稿P11の後端部が排紙センサー21によって検知さ
れると、コントローラはこのセンサ情報に基づいて排紙
コロ17a、17bの駆動を停止して排紙コロ17a、17bに
よって本体1aから原稿が排紙された状態で原稿P 11
保持させるとともに、第1切換爪23を破線で示す第2切
換位置に切換え、さらに、第2切換爪24を破線で示す第
2切換位置に維持する(図4(a)参照)。
【0040】次いで、排紙コロ17a、17bを逆転駆動す
ることにより、原稿P11をスイッチバック通路22にスイ
ッチバックした後、第1搬送路7を介してスリットガラ
ス10に搬送することにより、原稿P11を反転させる。こ
のため、原稿P11の表面が下面となって第2搬送路15を
介して再び排紙路20に搬送される。また、コントローラ
は第1搬送路7上を搬送される原稿P11の先端が原稿先
端センサー14によって検知されたときに、この出力情報
に基づいて第1切換爪23を実線で示す第1切換位置に切
換える。
【0041】次いで、排紙コロ17a、17bを正転駆動す
ることによって排紙路20上を搬送される原稿P11をその
表面を下面にして排紙トレイ19に排紙する。また、この
とき、原稿P11の後端部が排紙センサー21によって検知
されるため、コントローラはこの検出情報に基づいて分
離コロ5a、5bを駆動するとともに、第2切換爪24を
実線で示す第1切換位置に切換え、後続する原稿P12
分離搬送を上述した手順と同様の手順で行ない、原稿P
12の表面を下面にして先に排紙された原稿P11上に排紙
する。原稿P13も上述したものと同様の手順で搬送され
た後、その表面を下面にして先に排紙された原稿P12
に排紙される(図4(b)参照)。
【0042】このように本実施例では、排紙トレイ19を
原稿テーブル2の下方側に配置するとともに、第1搬送
路7、第2搬送路15およびスイッチバック通路22を互い
に連通するループ状に形成し、原稿P11〜P13の表面の
露光後に、排紙コロ17a、17bを正転駆動して露光され
た原稿P11〜P13を一旦本装置本体外方に排紙した状態
で排紙コロ17a、17bによって保持した後、原稿P11
13の裏面を露光する際に、排紙コロ17a、17bを逆転
駆動して、原稿P11〜P13をスイッチバック通路22を介
して第1搬送路7に返送することにより、原稿P11〜P
13の露光面を反転してスリットガラス10上に搬送してい
るため、ループ状の簡素な搬送経路を原稿P11〜P13
容易に反転することができ、原稿P11〜P13の搬送経路
を簡単で、かつ省スペースなもにすることができる。
【0043】これに加えて、固定された露光ランプ12を
有する露光部11上のスリットガラス10に原稿P11〜P13
を搬送しているので、原稿P11〜P13を停止した状態で
露光する必要がなく、従来のように原稿面よりも大きな
コンタクトガラスを配設するのを不要にできる。この結
果、自動原稿搬送装置の小型化を図ることができ、自動
原稿搬送装置の設置面積を低減さすることができるとと
もに、そのコストを低減することができる。
【0044】また、両面の露光が終了した原稿P11〜P
13を排紙する際に、原稿P11〜P13を排紙コロ17a、17
bによって本体1a外方に保持した状態から、排紙コロ
17a、17bを逆転駆動することにより、原稿P11〜P13
を反転してその表面を下面にして第1搬送路7および第
2搬送路上15を搬送した後、排紙トレイ19上に排紙する
ようにしているため、原稿P11〜P13を排紙トレイ19上
に排紙したときに、図4(b)に示すようにその表面を下
面にすることができる。このため、原稿P11に後続して
排紙された原稿P12およびP13もその表面を下面にして
積層することができる。この結果、原稿テーブル2に載
置した順序で原稿P11〜P13を排紙トレイ19から取り出
すことができ、原稿P11〜P13の取出し作業の作業性を
向上させることができる。
【0045】なお、本実施例では、原稿の分離や搬送部
材としてコロを使用しているが、これに限らず、ローラ
でも良く、一対のコロのうち、一方をローラにしても良
い。また、分離コロ5a、5bによって原稿束Pのうち
の最上位に位置する原稿を分離しているが、これに限ら
ず、最下位に位置する原稿を分離しても良い。この場合
には分離コロ5a、5bを何れも反時計回転方向に駆動
すれば良い。
【0046】図5〜8は請求項3〜5何れかに記載の発
明に係る自動原稿搬送装置の一実施例を示す図である。
なお、本実施例では、上記実施例と同様の構成には同一
番号を付して説明を省略する。図5において、スリット
ガラス41の原稿搬送方向両端部には傾斜面41a、41bが
形成されており、原稿は該傾斜面41a、41bによってス
リットガラス41の中央部に案内されるようになってい
る。
【0047】また、第2搬送路15の下流側には副スイッ
チバック通路42が分岐されており、この副スイッチバッ
ク通路42は第2搬送路15から排紙トレイ19の下方側に原
稿を搬送するようになっている。このスイッチバック通
路42と第2搬送路15の間には第3切換手段としての第3
切換爪43が設けられており、この第3切換爪43はコント
ローラからの信号に基づいて第2搬送路15と排紙路20と
を連通する第1切換位置(実線で示す位置)および第2搬
送路15と副スイッチバック通路42を連通する第2切換位
置(破線で示す位置)に切換えられるようになっている。
【0048】また、排紙経路20の上流側には正逆回転可
能な1つの駆動コロ44と該従動コロ44に摺接する第1従
動コロ45および第2従動コロ46が設けられており、第1
従動コロ45と駆動コロ44の摺接部は排紙路20の入口部に
位置しているとともに、第2従動コロ46と駆動コロ44の
摺接部は副スイッチバック通路42の入口部に位置してい
る。
【0049】次に、図6〜8に基づいて片面原稿および
両面原稿の搬送方法について説明する。片面原稿の場合 図6において、P21〜P23は片面原稿を示し、この原稿
21〜P23において黒い突起状のものが形成されている
面は原稿面を示す。
【0050】片面原稿の場合には、原稿面を上面にして
原稿束Pを原稿テーブル2上に載置した後に、原稿のコ
ピーを行なう前に片面コピーモードを選択するか、ある
いはそのままスタートキーを押下する。このとき、原稿
セットセンサー3によって原稿束Pがテーブル2上に載
置されたことが検知されるため、コントローラは呼出コ
ロ4を駆動して原稿束Pを分離コロ5a、5bに向かっ
て給紙する。このとき、第2切換爪24は実線で示す第1
切換位置にあるとともに、第3切換爪43は実線で示す第
1切換位置に位置している。なお、本実施例では、原稿
21をスリットガラス41に搬送するまでは上記実施例と
同様であるため、それ以降の動作について説明する。
【0051】スリットガラス44に搬送されて露光された
原稿P21は搬送コロ16a、16bによって排紙路20に向か
って搬送される。第2搬送路15上の原稿の後端部が後端
検知センサー18によって検知されると、コントローラは
この検出情報に基づいて複写機本体に信号を出力し、露
光部11による原稿P21の露光を停止する。次いで、第1
切換爪23および第3切換爪43がそれぞれ第1切換位置に
位置しているため、原稿P21は第2搬送路15から排紙路
20に搬送された後、原稿面が下向きとなった状態で排紙
コロ17a、17bによって排紙トレイ19に排紙される。こ
のとき、原稿P21の後端部が排紙センサー21によって検
知されるため、コントローラはこの検出情報に基づいて
分離コロ5a、5bを駆動して後続する原稿P22、P23
搬送を上述した手順と同様の手順で行なう。
【0052】両面原稿の場合 図7、8において、P31〜P33は片面原稿を示し、この
原稿P31〜P33において白い突起状のものが形成されて
いる原稿面は表面を表し、黒い突起状のものが形成され
ている原稿面は裏面を表す。両面原稿の場合には、表面
を上面にして原稿束Pを原稿テーブル2上に載置した後
に、原稿のコピーを行なう前に両面コピーモードを選択
してスタートキーを押下すると、上述した片面原稿の場
合と同様の手順で原稿P31がスリットガラス10を通って
第2搬送路15に搬送され、表面の露光が行なわれる。こ
のとき、原稿はスリットガラス41の傾斜面41aによって
スリットガラス41の中央部に案内される。次いで、第1
切換爪23および第3切換爪43がそれぞれ実線で示す第1
切換位置に位置しているため、露光終了後に搬送コロ16
a、16bによって第2搬送路15を搬送される原稿P31
駆動コロ44および第1従動コロ45に挟持されて搬送路20
に搬送される。なお、このとき駆動コロ44はコントロー
ラからの信号により正転駆動されている。
【0053】そして、搬送路20に搬送された原稿P31
排紙コロ17a、17bによって一旦本体1aの外部に排紙
される(図7(a)参照)。このとき、原稿P31の後端部が
排紙センサー21によって検知されると、コントローラは
このセンサ情報に基づいて排紙コロ17a、17bの駆動を
停止して排紙コロ17a、17bによって本体1aから原稿
が排紙された状態で原稿P31を保持させるとともに、第
1切換爪23を破線で示す第2切換位置に切換え、さら
に、第2切換爪24を破線で示す第2切換位置に切換える
(図7(b)参照)。
【0054】次いで、排紙コロ17a、17bおよび駆動コ
ロ44を逆転駆動することにより、原稿P31をスイッチバ
ック通路22にスイッチバックした後、第1搬送路7を介
してスリットガラス10に搬送することにより、原稿P31
が反転される(図7(b)(c)参照)。このため、原稿P31
の裏面を露光することができる。次いで、原稿P31の裏
面の露光が終了した後、原稿P31は第2搬送路15上を搬
送される。このとき、コントローラはセンサー14、18の
出力情報に基づいて複写機本体に信号を出力して露光部
11の作動・停止を行なう。
【0055】また、コントローラはセンサー14の出力情
報に基づいて第3切換爪43を破線で示す第2切換位置に
切換えるので、原稿P31は正転駆動される駆動コロ44お
よび第2従動コロ46によって挟持されて副スイッチバッ
ク通路42に搬送される。さらに、第2搬送路15から副ス
イッチバック通路42に搬送される原稿の後端部がセンサ
18によって検知されると、コントローラはこの検出情報
に基づいて搬送コロ16a、16bおよび駆動コロ44を逆転
駆動して副スイッチバック通路42から第2搬送路15に原
稿P31をスイッチバックしてスリットガラス41に向かっ
て搬送する(図8(a)参照)。また、コントローラはこの
センサ情報に基づいて第1切換爪23を破線で示す第2切
換位置に切換えるとともに、第2切換爪24を破線で示す
第2切換位置に維持する。
【0056】第2搬送路15にスイッチバックされた原稿
31はスリットガラス41の傾斜面41bに案内されてスリ
ットガラス41の中央部に向かって案内された後、逆転駆
動される搬送コロ9a、9bによって第1搬送路7上を
搬送された後、図8(b)に示すように逆転駆動されるプ
ルアウトコロ6a、6bによってスイッチバック通路22
に搬送された後、正転駆動される駆動コロ44および第1
従動コロ45に挟持されて搬送路20に搬送される。そし
て、搬送路20に搬送された原稿P31は正転駆動される排
紙コロ17a、17bに挟持され、その表面を下面にして排
紙トレイ19に排紙される。
【0057】このとき、原稿P31の後端部が排紙センサ
ー21によって検知されるため、コントローラはこの検出
情報に基づいて分離コロ5a、5bを駆動して後続する
原稿P32の搬送を上述した手順と同様の手順で行ない、
原稿P32の表面を下面にして先に排紙された原稿P31
に排紙する。原稿P33も上述したものと同様の手順で搬
送した後、その表面を下面にして先に排紙された原稿P
32上に排紙される(図8(c)参照)。
【0058】このように本実施例では、両面の露光が終
了した原稿P3133を排紙する際に一旦副スイッチバッ
ク通路42に搬送した後、原稿をスイッチバックして第2
搬送路15、1搬送路7およびスイッチバック通路22に返
送した後、原稿P3133の表面を下面にして排紙トレイ
19上に排紙しているため、搬送路が非常に短い場合で
も、A3等の搬送方向長さが長い原稿の先端と後端部が
重なるのを防止することができ、原稿P3133のジャム
が発生するのを防止することができる。
【0059】また、原稿P3133を排紙トレイ19上に排
紙したときに、その表面を下面にすることができ、先行
する原稿に後続して排紙された原稿もその表面を下面に
して積層することができる。この結果、原稿テーブル2
に載置した順序で原稿を排紙トレイ19から取り出すこと
ができ、原稿の取出し作業の作業性を向上させることか
できる。
【0060】また、排紙路20の上流側に正逆回転可能な
1つの駆動コロ44と該駆動コロ44に摺接する第1および
第2従動コロ45、46とを設け、第1従動コロ45と駆動コ
ロ44の摺接部が排紙路20の入口部に位置するとともに、
第2従動コロ46と駆動コロ44の摺接部が副スイッチバッ
ク通路42の入口部に位置するように駆動コロ44と第1お
よび第2従動コロ45、46を配設しているので、原稿P31
33を第2搬送路15から副スイッチバック通路42あるい
は排紙路20の何れか一方の搬送路に各コロ44〜46によっ
て挟持して確実に案内することができ、原稿の搬送性能
を向上させることができる。
【0061】さらに、スリットガラス41の原稿搬送方向
両端部に、原稿P3133を案内する傾斜面41a、41bを
形成しているので、第1搬送路7からスリットガラス41
上に、あるいは第2搬送路15からスリットガラス41上に
原稿P3133を搬送する際に、傾斜面41a、41bを通し
てスリットガラス41上に原稿P3133をスムースに搬送
することができ、異なる方向からスリットガラス41に原
稿P3133を確実に搬送することができる。
【0062】また、副スイッチバック通路42により原稿
を排紙トレイ19の下方側に搬送しているので、排紙トレ
イ19の下方を有効に利用することができ、自動原稿搬送
装置の省スペース化を図ることができる。
【0063】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ループ状
の簡素な搬送経路で原稿を容易に反転させることがで
き、原稿の搬送経路を簡単で、かつ省スペースなものに
することができる。これに加えて、固定された光源を有
する露光部上のスリットガラスに原稿を搬送しているの
で、原稿を停止させた状態で露光する必要がなく、従来
のように原稿面よりも大きなコンタクトガラスを配設す
る必要がない。このため、自動原稿搬送装置の小型化を
図ることができ、自動原稿搬送装置の設置面積を低減す
ることができるとともに、そのコストを低減することが
できる。
【0064】請求項2記載の発明によれば、原稿を排紙
トレイ上に排紙したときに、その表面を下面にすること
ができるので、該原稿に後続して排紙された原稿もその
表面を下面にして積層することができる。この結果、原
稿載置台に載置した順序で原稿を排紙トレイから取り出
すことができ、原稿の取出し作業の作業性を向上させる
ことができる。
【0065】請求項3記載の発明によれば、原稿の排紙
時に、原稿を一旦副スイッチバック通路に搬送している
ので、搬送路が非常に短い場合でも、A3等の搬送方向
長さが長い原稿の先端と後端部が重なるのを防止するこ
とができ、原稿のジャムが発生するのを防止することが
できる。また、原稿が排紙トレイ上に排紙されたとき
に、原稿を排紙トレイ上に排紙したときに、その表面を
下面にすることができるので、該原稿に後続して排紙さ
れた原稿もその表面を下面にして積層することができ
る。この結果、原稿載置台に載置した順序で原稿を排紙
トレイから取り出すことができ、原稿の取出し作業の作
業性を向上させることができる。
【0066】また、副スイッチバック通路により原稿を
排紙トレイの下方側に搬送しているので、排紙トレイの
下方を有効に利用することができ、自動原稿搬送装置の
省スペース化を図ることができる。請求項4記載の発明
によれば、原稿を第2搬送路から副スイッチバック通路
あるいは排紙手段の何れか一方の搬送路に各コロによっ
て挟持して確実に案内することができ、原稿の搬送性能
を向上させることができる。
【0067】請求項5記載の発明によれば、第1搬送路
からスリットガラス上に、あるいは第2搬送路からスリ
ットガラス上に原稿を搬送する際に、傾斜面を通してス
リットガラス上に原稿をスムースに搬送することがで
き、異なる方向からスリットガラスに原稿を確実に搬送
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1または2記載の発明に係る自動原稿搬
送装置の一実施例を示すその構成図である。
【図2】片面原稿の搬送状態を示す図である。
【図3】両面原稿の搬送順序を示す図である。
【図4】図3の搬送順序に続くその原稿の搬送順序を示
す図である。
【図5】請求項3〜5何れかに記載の発明に係る自動原
稿搬送装置の一実施例を示すその構成図である。
【図6】片面原稿の搬送状態を示す図である。
【図7】両面原稿の搬送順序を示す図である。
【図8】図7の搬送順序に続くその原稿の搬送順序を示
す図である。
【符号の説明】
1 自動原稿搬送装置 1a 自動原稿搬送装置の本体 2 原稿テーブル(原稿載置台) 5a、5b 分離コロ(分離給紙手段) 6a、6b プルアウトコロ(分離給紙手段) 7 第1搬送路 9a、9b 搬送コロ(第1搬送手段) 10、41 スリットガラス 11 露光部 12 露光ランプ(光源) 15 第2搬送路 16a、16b 搬送コロ(第2搬送手段) 17a、17b 排紙コロ(排紙手段) 19 排紙トレイ 20 排紙路(排紙手段) 22 スイッチバック通路 23 第1切換爪(第1切換手段) 24 第2切換爪(第2切換手段) 41a、41b 傾斜面 42 副スイッチバック通路 43 第3切換爪(第3切換手段) 44 駆動コロ 45 第1従動コロ 46 第2従動コロ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定された光源を有する露光部によって光
    が照射されるスリットガラスを有し、両面原稿の表面を
    露光面としてスリットガラス上に搬送した後に、該原稿
    を反転して該原稿の裏面を露光面として再度スリットガ
    ラス上に搬送可能な自動原稿搬送装置であって、 複数の原稿からなる原稿束を載置可能な原稿載置台と、 原稿載置台上の原稿束から原稿を1枚ずつ分離して給紙
    する分離給紙手段と、 該分離給紙手段から給紙された原稿を第1搬送路を介し
    てスリットガラス上に搬送する第1搬送手段と、 スリットガラス上で露光された原稿を第2搬送路を介し
    て排紙手段に向かって搬送する第2搬送手段と、 前記原稿載置台の下方に設けられ、排紙手段によって外
    部に排紙された原稿が載置される排紙トレイと、 排紙手段の入口部から第1搬送路に向かって延在され、
    排紙手段によって原稿が第1搬送路にスイッチバックさ
    れるスイッチバック通路と、 排紙手段と第2搬送路とを連通する第1切換位置および
    排紙手段とスイッチバック通路を連通する第2切換位置
    に切換可能な第1切換手段と、 分離給紙手段と第1搬送路とを連通する第1連通位置お
    よびスイッチバック通路と第1搬送路を連通する第2連
    通位置に切換可能な第2切換手段と、 前記第1搬送手段、第2搬送手段、第1切換手段、第2
    切換手段および排紙手段を駆動制御する制御手段と、を
    備え、 前記第1搬送路、第2搬送路およびスイッチバック通路
    が互いに連通するようにループ状に成形され、 前記制御手段は、原稿の表面を露光する際に、第1切換
    手段を第1切換位置に切換えるとともに、排紙手段を正
    転駆動して露光された原稿を一旦本装置本体外方に排紙
    した後、排紙手段の駆動を停止して原稿を本装置本体外
    方に排紙した状態で保持し、 原稿の裏面を露光する際に、第1切換手段を第2切換位
    置に切換えるとともに第2切換手段を第2切換位置に切
    換えた状態で排紙手段を逆転駆動することにより、排紙
    手段によって保持された原稿をスイッチバック通路を介
    して第1搬送路に返送することにより、原稿の露光面を
    反転させてスリットガラス上に搬送することを特徴とす
    る自動原稿搬送装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、両面の露光が終了した原
    稿を排紙する際に、原稿が排紙手段によって本装置本体
    外方に保持された状態から、第1切換手段を第2切換位
    置に切換えるとともに第2切換手段を第2切換位置に切
    換えた状態で排紙手段を逆転駆動することにより、原稿
    を反転させてその表面を下面にして第1搬送路および第
    2搬送路上を搬送させた後、 第1切換手段を第1切換位置に切換えるとともに、排紙
    手段を正転駆動して原稿を排紙トレイ上に排紙すること
    を特徴とする請求項1記載の自動原稿搬送装置。
  3. 【請求項3】前記第2搬送路から分岐され、第2搬送路
    から排紙トレイの下方側に原稿が搬送される副スイッチ
    バック通路と、 第2搬送路と副スイッチバック通路の間に設けられ、第
    2搬送路と排紙手段とを連通する第1切換位置および第
    2搬送路と副スイッチバック通路を連通する第2切換位
    置に切換可能な第3切換手段と、を備え、 前記制御手段は、両面の露光が終了した原稿を排紙する
    際に、第3切換手段を第2切換位置に切換えて原稿を副
    スイッチバック通路に搬送した後、 第2搬送手段を逆転駆動して原稿をスイッチバックして
    第2搬送路、第1搬送路およびスイッチバック通路に返
    送した後、 第1切換手段を第2切換位置に切換えるとともに排紙手
    段を正転駆動することにより原稿の表面を下面にして排
    紙トレイ上に排紙することを特徴とする請求項1記載の
    自動原稿搬送装置。
  4. 【請求項4】前記排紙手段の上流側に正逆回転可能な1
    つの駆動コロと該駆動コロに摺接する2つの第1および
    第2従動コロとを設け、第1従動コロと駆動コロの摺接
    部が排紙手段の入口部に位置するとともに、第2従動コ
    ロと駆動コロの摺接部が副スイッチバック通路の入口部
    に位置するように駆動コロと第1および第2従動コロが
    配設されることを特徴とする請求項3記載の自動原稿搬
    送装置。
  5. 【請求項5】前記スリットガラスの原稿搬送方向両端部
    に、原稿を案内する傾斜面が形成されたことを特徴とす
    る請求項3または4記載の自動原稿搬送装置。
JP18427094A 1994-08-05 1994-08-05 自動原稿搬送装置 Pending JPH0850381A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001215760A (ja) * 1999-11-23 2001-08-10 Xerox Corp 片面複写モード及び両面複写モードにおいて動作可能なイメージ複写装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001215760A (ja) * 1999-11-23 2001-08-10 Xerox Corp 片面複写モード及び両面複写モードにおいて動作可能なイメージ複写装置

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