JP3369077B2 - 自動原稿送り装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やファクシ
ミリなどの画像読取装置に用いられる自動原稿送り装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば複写機本体上に設置された
自動原稿送り装置は、給紙トレイ上に載置してある原稿
を一枚ずつ自動的に送り出して複写機本体上の読取手段
へと搬送し、複写機本体内の光学系に読取らせた後、原
稿を排紙部に搬送する構成が一般に採用されている（類
似の技術として特開平８−１３３５５１がある）。

【０００３】ところで、給紙トレイから送り出された原
稿の読取りを行う前に、原稿サイズの情報を予め複写機
本体側に知らせておく必要があるが、従来にあっては給
紙トレイ上に検出センサを搬送方向に沿って複数配置し
ておき、原稿を載置した時に検出センサのオン・オフに
よって原稿の長さを検出していた。

【０００４】しかしながら、上述の検出手段では、給紙
トレイ上にサイズの異なる原稿を混在して載置した場
合、検出センサが常にその中での最大サイズの原稿を検
出してしまうために、正確なサイズ情報が得られないと
いった問題があった。

【０００５】そこで、従来にあっては給紙トレイから複
写機本体の読取手段に対向した原稿読取部までの搬送路
上に検出センサを配置し、給紙トレイから一枚ずつ送り
出された原稿のサイズを、画像読取り前の搬送路上で検
出する構成のものがある。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように搬送路内で原稿サイズを検出する方法では、最大
サイズの原稿（例えば、Ａ３版の縦長原稿）を検出する
だけの長い搬送経路が必要となるため、自動原稿送り装
置自体が大型化してしまうといった問題があった。

【０００７】そこで本発明は、装置自体を大型化するこ
となく、短い搬送路で画像読み取り前に原稿サイズを確
実に検知することができる自動原稿送り装置を提供する
ことを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手役】上記課題を解決するため
に、請求項１に係る本発明の自動原稿送り装置は、原稿
給紙部と、原稿読取部と、原稿排紙部と、これらの間を
つなぐ原稿搬送路と、該原稿搬送路に沿って原稿を搬送
する正逆転可能な搬送ローラとを備え、前記原稿給紙部
に積層された原稿を前記原稿読取部へ順次給送して原稿
面の読み取りを行い、その後に前記原稿排紙部へ原稿を
排送する自動原稿送り装置において、異なるサイズの原
稿を混載するモードを備えると共に、該モード時に原稿
の先端と後端を検出する第１の検出手段と、前記第１の
検出手段の原稿搬送路下流に配置され原稿の先端を検出
する第２の検出手段と、前記原稿読取部より上流側に原
稿退避路とを有し、前記モード時に前記搬送ローラを正
転させて原稿を先端から搬送し、前記第１の検出手段に
よって原稿の後端を検出した後、該原稿の先端部が前記
原稿読取部より上流側に位置するまで前記搬送ローラを
逆転させ、該原稿の後端側を前記原稿退避路中に送り込
むことを特徴とする。

【０００９】また、請求項２に係る本発明の自動原稿送
り装置は、前記原稿退避路が原稿給紙部とその下方側に
位置する原稿排紙部との間に配設されていることを特徴
とする。

【００１０】また、請求項３に係る本発明の自動原稿送
り装置は、前記原稿退避路が原稿搬送路から分岐して設
けられ、原稿搬送路との切り替えがフラッパにより行わ
れることを特徴とする。

【００１１】また、請求項４に係る本発明の自動原稿送
り装置は、前記第１の検出手段が原稿の後端を検出した
ときの検出信号に基づいて原稿を逆方向に搬送させ、原
稿の後端側を原稿退避路に送り込む一方、該逆方向への
搬送時に前記第２の検出手段が原稿の先端を検出したと
きの検出信号に基づいて再度原稿を原稿読取部側に搬送
して原稿の読み取りを行うことを特徴とする。

【００１２】また、請求項５に係る本発明の自動原稿送
り装置は、前記原稿給紙部から原稿読取部に向けて原稿
を給送したときに、前記第１の検出手段が原稿の後端を
検出する前に、前記第２の検出手段が原稿の先端を既に
検出しているときに原稿を逆方向に搬送させて原稿退避
路に送り込むことを特徴とする。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
に係る自動原稿送り装置の実施の形態を詳細に説明す
る。図１はこの実施例に係る自動原稿送り装置の全体概
略図、図２は主要部の拡大図である。

【００１４】この実施例に係る自動原稿送り装置１は、
原稿を載置する給紙トレイ２と、給紙口３の近傍に設け
られた原稿取出手段４と、給紙口３から複写機本体Ｈの
原稿読取手段５に対向した原稿読取部に至る給紙経路６
と、給紙経路６の途中に設けられて原稿の先端を整合す
るレジストローラ７と、整合された原稿を原稿読取部に
搬送する搬送手段８と、原稿読取手段５で読み取った後
の原稿を排紙するための原稿排紙部９と、原稿読取部と
原稿排紙部９との間に設けられた原稿反転部１０とを備
え、給紙トレイ２に載置された原稿を原稿読取部へ向け
て順次給送し、原稿の表面を読み取ったのち原稿排紙部
９に排紙するか、あるいは原稿読取り後に原稿反転部１
０でスイッチバックさせて、再び搬送手段８で原稿読取
部に給送して裏面側の読取りを行う構成となっている。

【００１５】複写機本体Ｈは、原稿の自動送り時に原稿
読取手段５で画像読取りを行うための透明ガラス１１
と、本などの原稿を載せ置いた時に読取るプラテン１２
とを備えている。

【００１６】給紙トレイ２は、装置本体の給紙口３に向
かって傾斜して配置され、原稿幅方向に移動可能なガイ
ド板１３が設けられている。原稿の幅はこのガイド板１
３の位置によって検出される。また、給紙トレイ２には
給送方向の原稿長さを検出するサイズ検出センサＳ１が
給送方向に２個配置されている。このサイズ検出センサ
Ｓ１は、例えばリミットスイッチや光センサ等で構成さ
れる。給紙トレイ２上に載置される原稿が全て同一サイ
ズである通常モード時の場合には、前記ガイド板１３と
サイズ検出センサＳ１とを利用した原稿のサイズ検出が
行われ、異系サイズの原稿を混載するいわゆる異系混載
モード時の場合にはこれらのガイド板１３やサイズ検出
センサＳ１を用いずに後述する手段に基づいて行う。

【００１７】原稿取出手段４は、給紙口３近傍に設置さ
れており、給紙トレイ２上に載置された原稿の厚さ方向
に変位可能な給紙口一ラ１４と、この給紙ローラ１４を
回転可能に支持するアーム１５と、アーム１５の他端側
に位置する分離ローラ１６とで構成される。給紙ローラ
１４は通常待機位置にあり、給紙クラッチ１７ａの作動
により侍機位置から給紙位置に移動し、分離ローラ１６
の回転に従動して回転し、給紙トレイ２上の原稿を送り
出す。給紙反転モータ１８の逆回転と同時に作動する給
紙クラッチ１７ｂによって分離ローラ３１が回転し、分
離パットとの間で原稿を一枚ずつ分離して給送経路６に
送り出す。

【００１８】上記分離ローラ１６の下流側近傍にはレジ
ストセンサＳ２が配置され、さらにその下流側近傍にレ
ジストローラ７が配置される。レジストセンサＳ２は、
通常モード時には原稿の先端検出を行うが、異系混載モ
ード時には先端検出に加えて後端検出も行う。異系混載
モード時の場合、レジストセンサＳ２によって検出され
る原稿の先・後端信号から原稿の長さを求めることによ
り、原稿サイズを判別している。レジストローラ７は、
駆動ローラ２０と従動ローラ２１とで構成され、給紙反
転モータ１８の正転によって駆動ローラ２０が所定のタ
イミングで回転する。原稿の先端部がレジストローラ７
に当接して先端が整列されると、一定時間待機後に駆動
ローラ２０が回転し、従動ローラ２１との間に原稿を挟
み込んで給紙経路６に搬送する。

【００１９】搬送手段８は、原稿を捲回搬送する搬送ロ
ーラ２２と、この搬送ローラ２２の周面上に配置された
ピンチローラ２３，２４とで構成され、搬送ローラ２２
とピンチローラ２３，２４との間で原稿をグリップして
原稿読取手段５に対向した原稿読取部へ送り込む。搬送
ローラ２２はパルスモータ２５の正転・逆転によって回
転方向が切り替わる。

【００２０】原稿読取部の上流側にはリードセンサＳ３
が配置される。このリードセンサＳ３は、通常モード時
には原稿の先端検出に用いられ、その検出信号に基づい
て搬送ローラ２２の回転を止めて原稿を読取り待機状態
とするが、異系混載モード時には逆送する原稿の先端
（逆送時は送り方向後端）検出も合わせて行う。複写機
本体Ｈ側から送られる読取開始信号によって原稿の搬送
が再開される。原稿が透明ガラス１１の面上を通過する
時に、原稿読取手段５により原稿の読み取りが行われ
る。

【００２１】原稿反転部１０は、原稿読取部より下流側
に位置し、導入ガイド２７と、その近傍に配置された一
対の反転ローラ２８と、この反転ローラ２８の後側に設
けられたスイッチバック路２９とで構成される。導入ガ
イド２７の入口端と出口端にはそれぞれピンチローラ３
０，３１が配設され、排紙経路３２での搬送、及び原稿
反転部１０での搬入・排出を助けると共に、ピンチロー
ラ３１は両面読取りの際の反転レジストとしての機能も
持つ。反転ローラ２８は、ソレノイド３３によって開閉
する他、給紙反転モータ１８によって正転・逆転が可能
であり、反転ローラ２８の正転と逆転によって原稿の搬
送方向を先端側から後端側にスイッチバックさせてから
送り出す。なお、反転ローラ２８の近傍には反転センサ
Ｓ４が配置されている。

【００２２】原稿排紙部９は、前記給紙トレイ２の下側
に配設され、排紙口から連続する上下一対のガイド３５
と、このガイド３５の途中に設けられた一対の排紙ロー
ラ３６と、排紙トレイ３７とで構成される。排紙ローラ
３６はパルスモータ２５によって正逆回転が可能となっ
ている。なお、排紙ローラ３６の近傍には排紙センサＳ
５が配置されて原稿の排紙を検出する。

【００２３】前記搬送ローラ２２の周りには、原稿反転
部１０の入口近傍と、原稿排紙部９の入口近傍にそれぞ
れ原稿の搬送方向を切り替えるフラッパ３８，３９が配
設されている。これらのフラッパ３８，３９はソレノイ
ド４０によって切り替えが可能であり、第１のフラッパ
３８は、原稿読取部から搬送される原稿を排紙経路３２
と原稿反転部１０とに切り替え、また第２のフラッパ３
９は原稿排紙部９と再び原稿読取部に搬送するための経
路とに切り替える。

【００２４】この実施例ではレジストローラ７と搬送ロ
ーラ２２に圧接するピンチローラ２３との間の給紙経路
６に、該給紙経路６から下方側に分岐した原稿退避路４
１が形成されている。この原稿退避路４１は、常時は上
方側にバネ付勢されて先端が給紙経路６内に突出するフ
ラッパ４２と、このフラッパ４２の下面との間で湾曲状
の退避パスを形成するガイド板４３とで構成される。フ
ラッパ４２は、その上を原稿が搬送される時に下方側に
押されて給紙経路６から没する一方、原稿がない時には
フラッパ４２の先端が給紙経路６内に突出して退避パス
が開放されている。

【００２５】次に上記構成からなる自動原稿送り装置で
の原稿の自動読取りを図３乃至図６のタイミングチャー
ト及び図７乃至図１０に示す原稿の流れ図に基づいて説
明する。

【００２６】まず、図３、図４及び図７に基づいて、同
一サイズの原稿を給紙トレイ２上に載置した時の通常モ
ードでの片面読取りについて説明する。図３及び図７
（ａ）に示すように、給紙トレイ２上に複数枚の同一サ
イズの原稿Ｇをセットするとエンプティセンサがオンし
て原稿Ｇを検出すると同時に、サイズ検出センサＳ１に
よって直ちに原稿サイズが検知され、複写機本体Ｈ側に
原稿サイズが送信セットされる。複写機本体Ｈ側のスタ
ートボタンをオンすると、給紙反転モータ１８及び給紙
クラッチ１７ａが作動して給紙ローラ１４のアーム１５
が回動すると共に、分離ローラ１６及び給紙ローラ１４
を回転させて、給紙トレイ２上にセットされた原稿Ｇの
うち最上位の原稿を分離して送り出す。

【００２７】レジストセンサＳ２が原稿Ｇの先端を検出
すると、ｔ１時間経過後に分離ローラ１６の回転が停止
し、原稿Ｇの先端をレジストローラ７に突き当たて整合
を行う。レジストローラ７による整合が行われたのちｔ
２時間待機させてからレジストローラ７を回転させて原
稿Ｇを給紙経路６に送り込む。ｔ３時間経過して原稿Ｇ
が搬送ローラ２２の手前に到達した時にパルスモータ２
５を正転させて搬送ローラ２２を回転し、搬送ローラ２
２とピンチローラ２３，２４との間で原稿Ｇをニップし
て搬送する。原稿Ｇの先端をリードセンサＳ３が検出し
たのちｔ７時間後に搬送ローラ２２が停止してスキャン
待機する。図４に示すように、複写機本体Ｈからの読取
開始信号によってパルスモータ２５が再び駆動されて搬
送ローラ２２が回転し、原稿Ｇの表面の読み取りが開始
される。読取り時の搬送ローラ２２の回転スピードは、
読取り前の搬送速度より遅い低速の読取速度で制御され
る。図７（ｂ）に示すように、原稿Ｇの先端部が原稿排
紙部９に入ると排紙センサＳ５が検出し、搬送ローラ２
２と同様パルスモータ２５の駆動により回転する排紙ロ
ーラ３６によって排紙トレイ３７上に排紙される。図７
（ｃ）に示すように、原稿読取中に次原稿Ｇ１の給紙が
開始されると共に、読取が完了して所定時間後にパルス
モータ２５の回転を速めて高速排紙を行い、所定時間ｔ
９後に再び減速排紙に切り替えて排紙を完了する。

【００２８】次に通常モードでの両面読取について説明
する。この場合、原稿Ｇの先端をリードセンサＳ３が検
出し、搬送ローラ２２が停止して原稿読取り前にスキャ
ン待機するまでは、図３及び図７（ａ）に示したのと同
様の制御が行われる。図５及び図８（ａ）に示したよう
に、原稿Ｇの読取り開始からｔ１１時間後に給紙反転モ
ータ１８が駆動して反転ローラ２８を回転するととも
に、ソレノイド４０がオンして両方のフラッパ３８，３
９が切り替わり、原稿反転部１０側の経路が形成され
る。原稿Ｇの先端側がスイッチバック路２９内に搬送さ
れると反転センサＳ４が検出する。図８（ｂ）に示した
ように、表面の読取りを終えた原稿Ｇは、リードセンサ
Ｓ３のオフ時からｔ８時間後に搬送ローラ２２の高速搬
送によって全体がスイッチバック路２９内に送り込ま
れ、原稿Ｇの後端が反転ローラ２８に挟持された状態と
なる。次に反転ローラ２８を逆方向に回転させて原稿Ｇ
をスイッチバックさせ、原稿Ｇの後端側を先頭にして送
り出す。この時、図８（ｃ）に示したように、出口近傍
に配置されたピンチローラ３１と搬送ローラ２２との圧
接部に原稿Ｇの先端が突き当たりｔ１３の間反転レジス
トが行われる。また、図２に示したように、原稿Ｇの先
端がフラッパ３８に突出形成されたガイド４４によって
規制されることで搬送ローラ２２との接触が避けられ、
先端のレジストの妨げになることはない。レジストされ
た後、搬送ローラ２２が高速回転して原稿Ｇを素早く読
取り位置まで搬送する。原稿Ｇの先端をリードセンサＳ
３が検出したのち、ｔ１６時間後に搬送ローラ２２を停
止させてスキャン待機する。複写機本体Ｈ側からの読取
開始信号によって原稿Ｇの裏面側が読取られ、図９
（ｄ）に示したように、原稿Ｇの先端は再び原稿反転部
１０内に搬送される。図９（ｅ）に示したように、読取
を完了すると再び高速搬送によって原稿反転部１０のス
イッチバック路２９内に全体が搬送される。その後、ソ
レノイド４０がオフとなって両方のフラッパ３８，３９
が切り替わり、原稿排紙部９側の経路が形成されるため
に、図９（ｆ）に示したように、原稿反転部１０で表裏
が反転された原稿Ｇは、搬送ローラ２２及び排紙ローラ
３６によって高速排紙され、排紙トレイ３７上に排出さ
れて完了する。このように、原稿Ｇの両面を読取る場合
には、原稿Ｇの表裏を反転させてから排紙することで、
給紙トレイ２上に積載される原稿Ｇの順番と、排紙トレ
イ３７上に積載される原稿Ｇの順番を一致させることが
できる。

【００２９】次に給紙トレイ２上にサイズの異なる原稿
が混在するいわゆる異系混載モード時の原稿読取りを図
６及び図１０に基づいて説明する。異系混載の場合にも
給紙トレイ２上に載置された原稿Ｇを分離ローラ１６に
よって送り出し、レジストローラ７で整合したのち、搬
送ローラ２２で原稿読取部に向けて搬送するまでは通常
モード時と同じであるが、給紙トレイ２上に設置された
サイズ検出センサＳ１では原稿サイズの検出を行わない
点が異なる。即ち、レジストされた原稿Ｇを原稿読取部
の手前で停止することなくそのまま通過させ、図１０
（ｂ）に示したように、原稿Ｇの先端側を排紙トレイ３
７上に送り出す。このとき、原稿Ｇの読取りは行わな
い。原稿Ｇが原稿読取部を通過する過程において、レジ
ストセンサＳ２は原稿Ｇ先端検出からカウントを開始
し、レジストセンサＳ２が原稿Ｇの後端を検出した時に
その間のカウント数で原稿Ｇの長さを検出し、それを複
写機本体Ｈ側に送る。レジストセンサＳ２が原稿Ｇの後
端を検出したのちｔ４時間経過後に搬送ローラ２２の回
転を停止させる。このとき、原稿Ｇの後端は、図１０
（ｂ）に示したように、原稿退避路４１のフラッパ４２
を乗り越えた位置にある。次に、図１０（ｃ）に示した
ように、搬送ローラ２２を高速で逆転させて原稿Ｇを逆
方向に搬送すると、原稿Ｇの後端はフラッパ４２にガイ
ドされながら退避路４１内に送り込まれる。原稿Ｇの逆
送によって再びリードセンサＳ３が原稿Ｇの先端を検出
し、先端が原稿読取部５から外れたことを確認すると搬
送ローラ２２が停止する。次いで、搬送ローラ２２を正
転させて原稿Ｇを送り込み、リードセンサＳ３が先端を
検出した後で待機する。複写機本体Ｈ側から読取開始信
号を得て搬送ローラ２２が正転し、原稿Ｇの読取りを行
う。原稿Ｇの読取りから排紙トレイ３７上への原稿Ｇの
排紙までは、図７（ｂ），（ｃ）に示した上記通常モー
ド時の片面読取りと同じである。一方、原稿反転部１０
に送り込んで両面の読取りを行う場合には、図１０
（ｃ）のあとは原稿Ｇの流れは、図８及び図９の（ａ）
〜（ｆ）に示した通常モード時の両面読取りと同じ流れ
となるので、詳細な説明は省略する。

【００３０】なお、異系混載の場合でも原稿読取部手前
のリードセンサＳ３で原稿Ｇの先端を検出する前にレジ
ストセンサＳ２で原稿Ｇの後端を検出した場合には原稿
退避路４１に原稿Ｇを退避させることなく、通常モード
と同様にそのまま原稿読取りを行うことができる。

【００３１】上述したように、原稿搬送路の途中に原稿
の退避路を設け、異系混載モード時にはこの退避路を利
用して原稿の長さを検出することで、従来のように原稿
の搬送経路を長くとる必要がなく、装置の小型化が図ら
れる。

【００３２】また、原稿退避路を、原稿給紙部とその下
方側に位置する原稿排紙部との間に配設し、且つ原稿搬
送路から分岐して設けることで、退避路として排紙トレ
イ上の空間を利用することができ、より一層のコンパク
ト化を達成できる他、構造が簡易なものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図ｌ】本発明に係る自動原稿送り装置の全体概略図で
ある。

【図２】本発明に係る自動原稿送り装置の要部拡大図で
ある。

【図３】通常モードにおける片面読取時の給紙タイミン
グチャートである。

【図４】通常モードにおける片面読取時の搬送・排紙タ
イミングチャートである。

【図５】通常モードにおける両面読取時の搬送・排紙タ
イミングチャートである。

【図６】異系混載モードにおける給紙タイミングチャー
トである。

【図７】通常モードにおける片面読取時の原稿の流れを
示す説明図である。

【図８】両面読取モードにおいて表面読取時の原稿の流
れを示す説明図である。

【図９】両面読取モードにおいて裏面読取時の原稿の流
れを示す説明図である。

【図１０】異系混載モードにおける給紙時の原稿の流れ
を示す説明図である。

【符号の説明】

１ 自動原稿送り装置 ２ 給紙トレイ ５ 原稿読取手段 ６ 給紙経路（原稿搬送路） ９ 原稿排紙部 １０ 原稿反転部 ２２ 搬送ローラ ３２ 排紙経路（原稿搬送路） ４１ 原稿退避部 Ｇ 原稿 Ｈ 複写機本体 Ｓ２ レジストセンサ Ｓ３ リードセンサ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 康人 山梨県南巨摩郡増穂町小林430番地１ ニスカ株式会社内 (56)参考文献 特開 平５−341593（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−81121（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−274341（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−133551（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−275832（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G03G 15/00 G03G 21/00 H04N 1/04 - 1/207 B65H 7/00 - 7/20 B65H 43/00 - 43/08 B65H 83/00 - 85/00

Claims (5)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 原稿給紙部と、原稿読取部と、原稿排紙
   部と、これらの間をつなぐ原稿搬送路と、該原稿搬送路
   に沿って原稿を搬送する正逆転可能な搬送ローラとを備
   え、前記原稿給紙部に積層された原稿を前記原稿読取部
   へ順次給送して原稿面の読み取りを行い、その後に前記
   原稿排紙部へ原稿を排送する自動原稿送り装置におい
   て、 異なるサイズの原稿を混載するモードを備えると共に、
   該モード時に原稿の先端と後端を検出する第１の検出手
   段と、前記第１の検出手段の原稿搬送路下流に配置され
   原稿の先端を検出する第２の検出手段と、前記原稿読取
   部より上流側に原稿退避路とを有し、前記モード時に前
   記搬送ローラを正転させて原稿を先端から搬送し、前記
   第１の検出手段によって原稿の後端を検出した後、該原
   稿の先端部が前記原稿読取部より上流側に位置するまで
   前記搬送ローラを逆転させ、該原稿の後端側を前記原稿
   退避路中に送り込むことを特徴とする自動原稿送り装
   置。
2. 【請求項２】 前記原稿退避路は、原稿給紙部とその下
   方側に位置する原稿排紙部との間に配設されていること
   を特徴とする請求項１記載の自動原稿送り装置。
3. 【請求項３】 前記原稿退避路は、原稿搬送路から分岐
   して設けられ、原稿搬送路との切り替えがフラッパによ
   り行われることを特徴とする請求項１又は２記載の自動
   原稿送り装置。
4. 【請求項４】 前記第１の検出手段が原稿の後端を検出
   したときの検出信号に基づいて原稿を逆方向に搬送さ
   せ、原稿の後端側を原稿退避路に送り込む一方、該逆方
   向への搬送時に前記第２の検出手段が原稿の先端を検出
   したときの検出信号に基づいて再度原稿を原稿読取部側
   に搬送して原稿の読み取りを行うことを特徴とする請求
   項１記載の自動原稿送り装置。
5. 【請求項５】 前記原稿給紙部から原稿読取部に向けて
   原稿を給送したときに、前記第１の検出手段が原稿の後
   端を検出する前に、前記第２の検出手段が原稿の先端を
   既に検出しているときに原稿を逆方向に搬送させて原稿
   退避路に送り込むことを特徴とする請求項４記載の原稿
   読取装置。