JPH10204960A - 糞尿処理装置 - Google Patents

糞尿処理装置

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JPH10204960A
JPH10204960A JP9007409A JP740997A JPH10204960A JP H10204960 A JPH10204960 A JP H10204960A JP 9007409 A JP9007409 A JP 9007409A JP 740997 A JP740997 A JP 740997A JP H10204960 A JPH10204960 A JP H10204960A
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JP
Japan
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water
deodorizing
tank
shower
discharged
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JP9007409A
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English (en)
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Kaneyuki Suzuki
鐘行 鈴木
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Individual
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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  • Chimneys And Flues (AREA)
  • Non-Flushing Toilets (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 糞尿等を焼却する糞尿処理装置であって、装
置全体が小型化可能で且つ省資源可能な糞尿処理装置を
提供する。 【解決手段】 糞尿等を焼却する焼却釜14から排出さ
れた焼却煙を脱臭処理して系外に排出する焼却煙処理装
置と、便器洗浄水等の汚濁水を浄化して循環使用する水
循環装置とを具備する糞尿処理装置であって、該焼却煙
処理装置には、焼却煙にシャワー水を散布するシャワー
散布装置74A、74Bと、シャワー散布装置74A、
74Bから排出された排出気体流を脱臭する脱臭装置9
0A、90Bと、脱臭装置90A、90Bで脱臭された
気体流を系外に排出する排出送風機92とが設けられ、
且つ前記水循環装置には、前記脱臭装置と別体に形成さ
れ、シャワー散布装置74A、74Bから排出された排
出水や便器洗浄水等の汚濁水を受け入れて浄化する浄化
タンク93と、前記シャワー水を供給する供給ポンプ7
9と、台所等から排出された生活排水を浄化して得た浄
化水を浄化タンク93に供給する配管94とが設けられ
ていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は糞尿処理装置に関
し、更に詳細には糞尿等を焼却する焼却釜から排出され
た焼却煙を脱臭処理して系外に排出する焼却煙処理装置
と、前記焼却煙処理装置等から排出された汚濁水を浄化
して循環使用する水循環装置とを具備する糞尿処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、特開平2−289729号
公報等に、便器洗浄水と分離された糞尿等を焼却する焼
却釜を具備する水洗式トイレ装置を提案した。かかる水
洗式トイレ装置は、便器と糞尿を焼却する焼却釜とを連
結する垂直な落下筒の中途部に、落下筒を開閉するシャ
ッターと、排尿・排便の際には、糞尿が焼却釜に落下す
るように、落下筒の開口方向にシャッターを駆動すると
共に、排尿・排便が終了した際には、便器洗浄水が焼却
釜とは別個に設けられた貯留タンクに流れるように、落
下筒の閉鎖方向にシャッターを駆動する制御部と、貯留
タンクの水を再利用できるように濾過する濾過装置とを
具備するものである。この水洗式トイレ装置は、小型で
あり、且つ糞尿は焼却されて微量な灰塵となると共に、
便器洗浄水は循環使用されるため、狭い場所にも設置可
能であり、且つその後の取扱も極めて容易である。この
ため、微生物を利用した家庭用の小型浄化槽等の建設が
不可能な場所にも容易に設置できる。
【0003】しかし、前記水洗式トイレ装置では、排尿
・排便の際に、臭気がトイレ室内に漏れること、及び糞
尿の焼却中にはトイレの使用回数が制限されることが判
明した。このため、本発明者は、特開平8−26644
3号公報において、改良された水洗式トイレ装置を提案
した。この水洗式トイレ装置は、図10に示す様に、糞
尿を一時的に貯留する調整タンク22と便器とを途中に
シャッター18が設けられた落下筒16で連結し、便器
と焼却釜14とを分離してトイレの使用回数の制限を解
消した。更に、焼却釜14の焼却煙及び調整タンク22
からの臭気を吸引して臭気を除去した気体流を系外に排
出する吸引システムと、便器洗浄水等を濾過し循環使用
する水循環システムとを設け、排尿・排便の際に、臭気
がトイレ室内に漏れることを防止した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図10に示すトイレ装
置において、64A〜64Gの7室に網等で仕切られて
いる側面L字状箱体から成る脱臭濾過装置64は、その
内部の空気が吸引機70によって吸引されている。この
ため、焼却釜14からの焼却煙は、シャワー散布装置7
4Aを介して脱臭濾過装置64に吸引される。また、シ
ャッター18が開いたとき、調整タンク22からの臭気
は、落下筒16に設けられたシャッター18の上方で分
岐された分岐管62を経由して吸引機63で吸引されて
脱臭濾過装置64に送風される。この様に、脱臭濾過装
置64に吸引又は送風された臭気を含む気体流は、モレ
キュラシーブ等の多孔体から成る吸着材が充填された脱
臭室64F、64Gを通過して脱臭された後、吸引機7
0からシャワー散布装置76Aを通過して配管64から
系外に排出される。一方、便器洗浄水も、落下筒16の
分岐管62を経由して脱臭濾過装置64に送り込まれ、
且つシャワー散布装置74A、76Aから排出されて臭
気成分を含むシャワー水も脱臭濾過装置64に送り込ま
れる。かかる便器洗浄水等の汚濁水は、濾過材が充填さ
れた濾過室64A〜64Eによって濾過されて浄化され
た後、再度、送水ポンプ79、81を介してシャワー散
布装置74A、76Aに使用される。
【0005】かかる図10に示すトイレ装置では、脱臭
部分と水濾過部分とが一体に形成された脱臭濾過装置6
4の全体を、焼却釜14よりも負圧にしなければ焼却煙
を吸引できない。このため、脱臭濾過装置64の外壁全
体が肉厚となり且つ吸引機70も大型化し、装置全体が
大型化し易い傾向にある。更に、脱臭濾過装置64及び
循環水の水量は、系外に排出する気体流に伴って水蒸気
等の水成分も排出されるために徐々に減少する。このた
め、時々、脱臭濾過装置64に水道水を補給することを
要する。しかし、この様に、糞尿処理に清浄度の高い水
道水を使用することは、省資源の観点からは好ましくな
い。そこで、本発明の課題は、糞尿等を焼却する糞尿処
理装置であって、装置全体が小型化可能で且つ省資源可
能な糞尿処理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく検討を重ねた結果、脱臭濾過装置64を脱臭
部と水濾過部とを別体に形成すると、水濾過部を大気圧
下とすることができること、及び台所等から発生する生
活排水を濾過した濾過水は補給水として使用できること
が判明し、本発明に到達した。すなわち、本発明は、糞
尿等を焼却する焼却釜から排出された焼却煙を脱臭処理
して系外に排出する焼却煙処理装置と、前記焼却処理装
置等から排出された汚濁水を浄化して循環使用する水循
環装置とを具備する糞尿処理装置であって、該焼却煙処
理装置には、焼却煙にシャワー水を散布するシャワー散
布装置と、前記シャワー散布装置から排出された排出気
体流を脱臭する脱臭装置と、前記脱臭設備で脱臭された
気体流を系外に排出する排出装置とが設けられ、且つ前
記水循環装置には、前記脱臭装置と別体に形成され、前
記シャワー散布装置から排出された排出水等の汚濁水を
受け入れて浄化する浄化タンクと、前記シャワー散布装
置等に浄化タンク内の水を供給する供給ポンプと、台所
等から排出された生活排水を浄化して得た浄化水を前記
浄化タンクに供給する水供給装置とが設けられているこ
とを特徴とする糞尿処理装置にある。
【0007】かかる本発明において、汚濁水の浄化を行
う濾過部材を浄化タンク内に設けることによって糞尿処
理装置を更に小型化でき、且つ生活排水の浄化を行う濾
過装置を設けることにより補給水用の浄化水を容易に得
ることができる。また、一対の脱臭装置が設けられてい
る糞尿処理装置であって、前記一対の脱臭装置の一方に
気体流を循環する循環回路に循環送風機を設け、且つ前
記循環回路から気体流の一部をシャワー散布装置と前記
一対の脱臭装置の他方とを経由して抜き出し系外に排出
する排出用送風機を設けることによって、焼却煙等が大
量に発生しても処理可能である。更に、焼却釜からシャ
ワー散布装置に至る焼却煙排出管の途中に、排熱回収用
の温水タンクを設けることにより、排熱の有効利用を図
ることができる。
【0008】本発明に係る糞尿処理装置においては、脱
臭装置と浄化タンクとを別体に形成したため、浄化タン
クを大気圧下とすることができ、その構造を非耐圧化構
造とすることができる。このため、糞尿処理装置中で大
容積の浄化タンクの構造を簡単化でき、糞尿処理装置が
設置場所に適合できるように、且つ装置全体がコンパク
ト化できるように、浄化タンクの形状等を容易に変形で
きる。また、糞尿処理装置に補給する補給水としては、
台所等から排出された生活排水を浄化して得た浄化水を
用いるため、省資源も図ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を図面によって更に詳細に
説明する。図1は、本発明の糞尿処理装置に係るトイレ
装置の一例を説明するための略線図である。図1におい
て、図10に示すトイレ装置を構成する装置と同一装置
は同一番号を付した。図1に示す焼却釜14は、調整タ
ンク22に一時的に貯留された糞尿等を焼却する釜であ
る。かかる焼却釜14には、釜外に設置された送風機6
6から空気が連続的に送風されて糞尿等が焼却される。
この焼却の際には、糞尿等中の水分が蒸発した水蒸気、
糞尿等が熱分解した分解成分、及び臭気成分等から成る
焼却煙が発生する。この焼却煙は、焼却釜14から延出
された煙排出管15bによって、第1シャワー散布装置
74Aに供給され、焼却煙にシャワー水を散布して水に
可溶性の臭気成分等を除去する。かかるシャワー水の散
布によって、焼却煙中の臭気成分の大部分は除去される
が、残存臭気成分を除去すべく、第1シャワー散布装置
74Aから排出された気体流を、第1脱臭槽90Aに供
給する。第1脱臭槽90Aには、モレキュラシーブ等の
多孔体から成る吸着材が充填されており、気体流中の残
存臭気成分を吸着除去する。更に、第1シャワー散布装
置74Aから排出されたシャワー水も、シャワー水から
再蒸発する臭気成分を吸着除去すべく、第1脱臭槽90
Aに供給される。
【0010】第1脱臭槽90Aから排出された気体流中
には、臭気成分の殆どが除去されているが、僅かな臭気
成分が残存していても臭気を感ずる。このため、第1脱
臭槽90Aから排出された気体流は、循環送風機91に
よって、第1脱臭槽90Aに循環され、臭気を感じなく
なるまで臭気成分の吸着を図る。この様に、第1脱臭槽
90Aを循環する気体流の一部を、第2シャワー散布装
置74Bと第2脱臭槽90Bとを経由して排出送風機9
2によって抜き出し、系外に排出する。この際、図1に
示す第2シャワー散布装置74Bからは、シャワー水と
共に気体流が第2脱臭槽90Bに供給される。この気体
流は、第2脱臭槽90Bに充填されたモレキュラシーブ
等の多孔体から成る吸着材と接触し、気体流中に微量に
含まれている臭気成分が吸着除去されて排出送風機92
から系外に排出される。尚、第2脱臭槽90Bは、気体
流中の微量の臭気成分を吸着除去するため、第1脱臭槽
90Aよりも小型化でき、容易に耐圧構造とすることが
できる。
【0011】また、図1のトイレ装置において、第1シ
ャワー散布装置74Aから第1脱臭槽90Aを経由した
排出水及び第2シャワー散布装置74Bからのシャワー
水は、第2脱臭槽90Bを経由して浄化タンク93の第
1室93Aに供給される。この浄化タンク93の第1室
93Aには、更に便器を洗浄した便器洗浄水が、調整タ
ンク22と便器とを連結する落下筒16に設けられたシ
ャッター18の直上で分岐された分岐パイプ62を経由
して供給される。かかる浄化タンク93の第1室93A
に汚濁水を供給する各配管の先端部は、第1室93Aの
水中に浸漬されてシールされており、浄化タンク93か
ら第2脱臭槽90B及び便器への空気の逆流を防止して
いる。この分岐パイプ62の浄化タンク93側端部近傍
には、焼却釜14に空気を供給する送風機66への空気
吸込管66aが連結され、送風機66は連続運転されて
いる。このため、分岐パイプ62を介して落下筒16の
シャッター18よりも上部の空気が吸引され、焼却釜1
4に供給される。かかる空気吸込管66aの少なくとも
一部は、分岐パイプ62よりも高くなるように設けられ
ており、分岐パイプ62の便器洗浄水が流れても、便器
洗浄水が送風機66に供給されることがない。更に、浄
化タンク93の第1室93Aには、焼却釜14に残留し
た灰分等の焼却残渣と添加水とを吸引装置56で吸引
し、灰塵濾過装置57で濾別した水も配管57aを介し
て供給される。尚、分岐パイプ62に便器洗浄水が流れ
た際に、空気吸込管66aから空気が吸引されなくなる
が、便器洗浄水が流れることは時々であり且つ短時間で
あるため問題ない。
【0012】この様に、汚濁水が供給される浄化タンク
93は、三室に区切られており、第1室93A及び第2
室93Bには砂、モレキュラシーブ等の多孔体、及び/
又は濾布等から成る濾過部材が充填されており、第1室
93A及び第2室93Bを通過して浄化された浄化水を
第3室93Cに貯留する。第3室93Cに貯留された浄
化水は、送水ポンプ79によって、配管78を介して第
1シャワー散布装置74A及び第2シャワー散布装置7
4Bに送水され、シャワー水として使用される。また、
浄化水は便器洗浄水としても使用される。この場合、配
管78に設けた電磁弁(図示せず)を閉じ、送水ポンプ
79からの水を全量便器に送水することが好ましい。配
管78の電磁弁を閉じて第1シャワー散布装置74A及
び第2シャワー散布装置74Bへの浄化水の送水を停止
しても、便器洗浄水への送水は時々であり且つ送水時間
は短時間であるため問題ない。この様に、図1に示すト
イレ装置では、水が循環使用されるが、排出送風機92
によって系外に排出される気体流に伴って水蒸気等の水
成分も排出される。このため、系内に保有されている水
量も徐々に減少し、浄化タンク93の第3室93Cの水
面が所定レベルまで低下したことがセンサ(フロート)
で検知されたとき、配管94の電磁弁94aが開いて補
給水を補給する。この補給水は、台所等から発生した生
活排水を浄化して得た浄化水である。
【0013】図1に示すトイレ装置において、排出送風
機92によって系外に排出される排出量と送風機66に
よって焼却釜14に送り込まれる送風量とがバランスし
ている。このため、分岐パイプ62から便器近傍を含む
空気が常に吸引されており、排尿・排便中又はシャッタ
ー18が移動して落下筒16が開口されても、調整タン
ク22からの臭気は便器外に漏れだすことを防止でき
る。また、循環送風機91の能力を排出送風機92より
も大きくすることが、第1脱臭槽90Aへの循環気体流
の循環回数が多くなり好ましい。
【0014】図1に示す調整タンク22上には、図2に
示す便器10が床12に設置されており、便座11a及
び蓋体11bが設けられている。この便器10には、下
方に延びる落下筒16が連結され、且つ洗浄水供給パイ
プ11が接続されている。かかる落下筒16の中途部
に、落下筒16を遮断するシャッター18が設けられて
いる。このシャッター18は、アクチュエータ20によ
り落下筒16の開閉を行うことができ、便器10の便座
11a又は蓋体11bを開けたとき、アクチュエータ2
0が作動して落下筒16が開口する方向に移動し、落下
筒16が開口した状態で排便・排尿した後、便座11a
又は蓋体11bを閉じたとき、落下筒16が閉鎖する方
向に移動する。この様なアクチュエータ20の作動等
は、操作部11cによって制御される。
【0015】かかる落下筒16の下端は、調整タンク2
2に連結されている。この調整タンク22は、糞尿を一
旦貯留するタンクである。調整タンク22には、軸線上
に攪拌羽根24が設けられている。この攪拌羽根24
は、調整タンク22内の糞尿を攪拌して均一にするもの
である。攪拌羽根24は、回転軸24aの下端に設けら
れており、回転軸24aの上端に固定されている歯車2
6aに駆動モータ27の駆動軸先端に設けた歯車26b
が噛み合っている。このため、モータ27の駆動によ
り、攪拌羽根24を回転させ、調整タンク22内の糞尿
を攪拌して均一化することができる。この落下筒16に
は、そのシャッター18の直上から分岐する分岐パイプ
62が設けられている。この分岐パイプ62は、洗浄水
供給パイプ11から供給され便器10の内側を洗浄した
便器洗浄水が排出される排出管であり、シャッター18
が移動して落下筒16が開口された際に、調整タンク2
2からの臭気を便器10外に出さないように、吸引する
吸引管でもある。また、シャッター18により落下筒1
6が閉鎖された状態では、分岐パイプ62とシャッター
18とが同一高さでないため、間隔L(図2)の部分に
水が少し溜まった状態となる。この水は、排便等の際
に、シャッター18が開いて調整タンク22内に落下し
て糞尿等の付着を防止すると共に、糞尿等にある程度流
動性を持たせることができる。尚、図1及び図2に示す
トイレ装置を公衆トイレに使用する場合には、便器10
から調整タンク22内に投入されることがある缶等の異
物に因る攪拌羽根24等の損傷を防止すべく、目の粗い
網やパンチングプレート等の網体21を調整タンク22
に設けることが好ましい。
【0016】調整タンク22内に一旦貯留した糞尿は、
図3に示す様に、調整タンク22の近傍に設けられた焼
却釜14に送られて焼却される。調整タンク22内の糞
尿の焼却釜14への送りは、調整タンク22内に設けら
れた水中ポンプ28によって行われる。水中ポンプ28
からは焼却釜14に送り管30が設けられており、焼却
釜14から調整タンク22への焼却煙等が逆流しないよ
うに、送り管30の途中にはUシール部38が設けられ
ている。この様な、調整タンク22に所定量の糞尿が溜
まったとき、水中ポンプ28が起動されて焼却釜14内
に糞尿を供給する。また、焼却釜14に送られた糞尿
は、水分が飛散した乾燥された後、着火温度まで急激に
昇温される。このため、焼却釜14の温度が急激に上昇
開始したとき、調整タンク22内に設けられた水中ポン
プ28を再起動して調整タンク22に残留している糞尿
を焼却釜14に送るようにしてもよい。この様に水中ポ
ンプ28を再起動する操作によって、調整タンク22を
可及的に空とすることができるからである。
【0017】焼却釜14は、有底筒状の釜本体14aの
底面直下に電熱ヒータ13が設けられており、且つ電熱
ヒータ13の熱を釜本体14aに反射させるために、電
熱ヒータ13は皿状の反射体14bにより覆われてい
る。また、釜本体14aは蓋体15により覆われて密閉
されており、焼却釜14の外面全面は断熱材40で覆わ
れている。かかる焼却釜14を構成する蓋体15には、
図4に示す様に、三つの開口部が形成されている。第1
の開口部15aは落下筒32が連結され、第2の開口部
15bには、焼却釜14内で発生した焼却煙が排出され
る煙排出管15bが連結される。更に、第3の開口部1
5cは点検口15dが設けられている。この様な、焼却
釜14の蓋体15の中心部には、攪拌ユニット41が設
けられている。この攪拌ユニット41は、図5に示す様
に、蓋体15上に設けられた攪拌台42の上下面に軸受
44が設けられており、この軸受44に中空の駆動軸4
6が軸支されている。かかる駆動軸46の蓋体15より
上方に突出する部分に設けられた歯車46aと、攪拌ユ
ニット41内の駆動モータ48の駆動軸に固定された歯
車46bとが歯合している。駆動軸46の中途部は軸線
からずれるように湾曲しており(図3)、下端には回転
羽根49が設けられている。この回転羽根49は平面S
字状に形成されており、焼却釜14内に投入された屎尿
等を攪拌して効率のよい焼却を行うものである。この回
転羽根49は焼却釜14の底面より若干上方に位置して
いる。焼却釜14内には、楕円球状の焼け石としての楕
円球50が投入されている。この楕円球50は加熱に耐
えられるものであれば自然石を用いてもよく、またセラ
ミック等でもよい。
【0018】駆動軸46は中空に形成され、下端は開口
された吸引口である。一方、駆動軸46の上端にはベア
リング52が連接されている。このベアリング52には
吸引管54が接続されおり、吸引装置56に接続されて
いる。このため、焼却釜14内で焼却された灰は吸引装
置56により駆動軸46を介して吸引され、吸引装置5
6に隣接して設けられた灰濾過装置57に水と共に送ら
れる。この水は、中途部に電磁弁(図示せず)が設けら
れている水供給管58によって焼却釜14内に供給され
る。水供給管58から焼却釜14内に水を供給する時期
は、焼却釜14内の糞尿等を焼却した後である。水が供
給された後、焼却釜14を加熱しつつ回転羽根49を回
転させることによって、楕円球50が回転しながら焼却
釜14の内周面や底面に付着している塩分等を削り取る
と共に、削り取った塩分等を水に溶かす。かかる加熱
は、供給した水の一部が残った状態で停止し、水の温度
が低下してから焼却釜14内の塩分等を含む残留物を吸
引装置56で吸引する。その後、隣接して設けられた灰
塵濾過装置57により水と灰塵等とを濾別し、濾別した
水を配管57aによって浄化タンク93の第1室93A
に戻される。
【0019】図1に示すトイレ装置においては、浄化タ
ンク93の第3室に配管94を介して補給される補強水
は、図6及び図7に示す濾過装置によって台所等で発生
した生活排水を浄化して得たものである。台所等で使用
した生活排水は、集合配管100に集合されて排水タン
ク102に設けられた第1濾過室104に供給され、フ
ィルター106で一次濾過が施された一次処理水は貯留
室108に貯留される。貯留室108に貯留された一次
処理水は、ポンプ109によって配管109を介して図
7に示す二次処理装置110に送水された二次処理され
る。二次処理装置110は、砂、濾布、及び/又はモレ
キュラーシーブ等の多孔体が充填された筒状の濾過器1
10a〜110eが直列に連結されたものであり、トイ
レ装置が設置されたボックス内に設けられている。かか
る二次処理装置110で二次処理された浄化水は、補給
水タンク112に貯められ、図1に示す浄化タンク93
の第3室93Cの水面が所定レベルまで低下したとき、
配管94を介して第3室93Cに補給される。補給水タ
ンク112は、浄化タンク93よりも高所に設置されて
おり、浄化タンク93の第3室93Cの水面が所定レベ
ルまで低下したとき、配管94の電磁弁94aが開き、
補給水は自重で浄化タンク93に補給される。尚、補給
水タンク112は、円筒状のタンク上部にオーバーフロ
ー管113が設けられており、補給水タンク112から
オーバーフローした浄化水は、排水路等に放水される。
【0020】以上、説明してきた図1に示すトイレ装置
では、第1シャワー散布装置74A、第2シャワー散布
装置74B、及び便器洗浄用の水を一台の送水ポンプ7
9によって送水しているが、図10に示す様に、各々の
装置に専用の送水ポンプを設けてもよい。更に、図8に
示す様に、浄化タンク93の第3室93Cに設けた水中
ポンプ95を送水ポンプとして使用してもよい。
【0021】ところで、近年、養護老人施設等において
は、使用済オムツの処理が問題となりつつある。つま
り、使用済オムツには、糞尿がしみ込んでいるために容
易に焼却できず、通常のゴミ用焼却炉では処理が困難で
ある。この点、図1〜図8に示すトイレ装置で用いた焼
却炉14を利用して使用済オムツを焼却できる。図9に
使用済オムツを焼却可能としたオムツ焼却処理装置を示
す。図9において、図1に示す装置等と同一装置につい
ては、原則として同一番号を付して詳細な説明を省略す
る。図9に示すオムツ焼却処理装置では、焼却釜14を
図1に示す焼却釜14よりも大型化し、且つ図4に示す
点検口15dを改良して使用済オムツを投入可能として
いる。更に、図1〜図8に示すトイレ装置とは異なり、
固形物である使用済オムツを焼却するため、焼却釜14
への焼却用空気は、一端が大気中に開放され且つ他端が
焼却釜14に装着されている空気取入口14cから取り
入れられる。
【0022】また、使用済オムツを焼却する際には、糞
尿の他にオムツを形成する吸水性樹脂等を焼却するた
め、多量の焼却煙が発生する。このため、シャワー散布
装置を三台(74A、74B、74C)とし、第1脱臭
槽90Aを循環送風機91によって循環する気体流は、
第2シャワー散布装置74B及び第3シャワー散布装置
74Cを直列に通過して、第1脱臭槽90Aに戻るよう
にした。更に、焼却釜14から第1シャワー散布装置7
4Aに至る煙排出管15bの途中には、排熱回収用の温
水タンク96を設けた。一方、第1シャワー散布装置7
4Aからの排出水は、配管98によって第2シャワー散
布装置74B、及び第2脱臭槽90Bを経由して浄化タ
ンク93の第1室63Aに送られる。かかる配管98の
第1シャワー散布装置74Aの直前に、Uシール部97
を設けておくことが、循環気体流の逆流を防止でき好ま
しい。
【0023】図9の使用済オムツ処理装置に設けられた
排出送風機92は連続して系外に気体流を排出している
ため、排出送風機92から排出される気体排出量とバラ
ンスした空気が焼却釜14の空気取入口14cから系内
に流入する。このため、焼却釜14に空気を供給する送
風機を設けることを要しない。かかる図9に示す使用済
オムツ処理装置によれば、使用済オムツの焼却は勿論の
こと、生ゴミ等の焼却もでき、且つ温水も排熱利用で得
ることができるため、養護老人施設等に好適に設置でき
る。尚、図1に示すトイレ装置においても、焼却釜14
から第1シャワー散布装置74Aに至る煙排出管15b
の途中に排熱回収用の温水タンク96を設けてもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明の糞尿処理装置によれば、糞尿等
を臭気を外部に排出することなく焼却できるため、取扱
が容易で且つ衛生的である。このため、微生物処理用の
浄化槽等を設置できない箇所は勿論のこと、街中でも充
分に設置可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトイレ装置を説明するための略線
図である。
【図2】本発明に係るトイレ装置で用いる調整タンク及
び便器を説明するための部分断面図である。
【図3】本発明に係るトイレ装置で用いる調整タンク及
び焼却釜を説明するための部分断面図である。
【図4】本発明に係るトイレ装置で用いる調整タンク及
び焼却釜の上部構造を説明するための部分平面図であ
る。
【図5】本発明に係るトイレ装置で用いる焼却釜の蓋体
の中央に設けられた機構を説明するための部分断面図で
ある。
【図6】本発明に係るトイレ装置で用いる補給水として
用いる生活排水の一次処理装置を説明するための部分断
面図である。
【図7】本発明に係るトイレ装置で用いる補給水として
用いる生活排水の一次処理水を二次処理する二次処理装
置の部分側面図である。
【図8】本発明に係るトイレ装置で用いる浄化タンクの
構造を説明するための部分断面図である。
【図9】本発明に係る使用済オムツ処理装置を説明する
ための略線図である。
【図10】従来のトイレ装置を説明するための略線図で
ある。
【符号の説明】
11 便器洗浄水の供給パイプ 14 焼却釜 15b 煙排出管 16 落下筒 18 シャッター 22 調整タンク 62 分岐パイプ 74A、74B シャワー散布装置 78 シャワー散布装置に浄化水を供給する配管 79 送水ポンプ 90A、90B 脱臭槽 91 循環送風機 92 排出送風機 93 浄化タンク 94 補給水用の配管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糞尿等を焼却する焼却釜から排出された
    焼却煙を脱臭処理して系外に排出する焼却煙処理装置
    と、前記焼却煙処理装置等から排出された汚濁水を浄化
    して循環使用する水循環装置とを具備する糞尿処理装置
    であって、 該焼却煙処理装置には、焼却煙にシャワー水を散布する
    シャワー散布装置と、前記シャワー散布装置から排出さ
    れた排出気体流を脱臭する脱臭装置と、前記脱臭設備で
    脱臭された気体流を系外に排出する排出装置とが設けら
    れ、 且つ前記水循環装置には、前記脱臭装置と別体に形成さ
    れ、前記シャワー散布装置から排出された排出水等の汚
    濁水を受け入れて浄化する浄化タンクと、前記シャワー
    散布装置等に浄化タンク内の水を供給する供給ポンプ
    と、台所等から排出された生活排水を浄化して得た浄化
    水を前記浄化タンクに供給する水供給装置とが設けられ
    ていることを特徴とするトイレ装置。
  2. 【請求項2】 汚濁水の浄化を行う濾過部材が浄化タン
    ク内に設けられている請求項1記載の糞尿処理装置。
  3. 【請求項3】 生活排水の浄化を行う濾過装置が設けら
    れている請求項1又は請求項2記載の糞尿処理装置。
  4. 【請求項4】 一対の脱臭装置を具備する糞尿処理装置
    であって、前記一対の脱臭装置の一方に気体流を循環す
    る循環回路に循環送風機が設けられ、 且つ前記循環回路から気体流の一部をシャワー散布装置
    と前記一対の脱臭装置の他方とを経由して抜き出し系外
    に排出する排出用送風機が設けられている請求項1〜3
    のいずれか一項記載の糞尿処理装置。
  5. 【請求項5】 焼却釜からシャワー散布装置に至る焼却
    煙排出管の途中に、排熱回収用の温水タンクが設けられ
    ている請求項1〜4のいずれか一項記載の糞尿処理装
    置。
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