JP3812798B2 - 屎尿焼却処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は屎尿を効率よく焼却処理することができると共に、排煙中の臭気を除去できる屎尿焼却処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、屎尿を焼却処理できる屎尿焼却処理装置が知られている。例えば、特開昭8−266443号公報に示されているトイレ装置では、トイレの落下筒から落下された屎尿を焼却する焼却釜を備え、この焼却釜から排出される蒸気を含む排煙を吸収筒に導入し、この吸収筒で水をシャワリングして水に蒸気や臭気成分を吸収させ、この臭気成分等が溶かし込まれた水を濾過装置で濾過して排煙の脱臭をするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の装置では、臭気成分の除去のために水をシャワリングする吸収筒を設け、さらに臭気成分が溶け込んだ水を濾過するための濾過装置を設けているので、装置全体が大型かつ複雑化するという課題がある。
【0004】
本発明は、これらの課題を解消した、装置全体が小型かつ簡略化できる屎尿焼却処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る屎尿焼却処理装置は、屎尿投入口を有し、投入された屎尿を焼却する焼却釜と、該焼却釜の底面板下方に設けられた電熱ヒーター室内に配置され、焼却釜を加熱する第1の電熱ヒーターとを具備する屎尿焼却処理装置において、前記第1の電熱ヒーター室の底面板を天板として第1の電熱ヒーター室の下方に設けられた偏平構造の燃焼室と、前記焼却釜と前記燃焼室とを連絡し、前記焼却釜内で発生した一次排煙を前記燃焼室に導入する第1の排気パイプと、前記燃焼室に設けられた給気口とを備え、前記第1の排気パイプを移動して前記燃焼室に導入された一次排煙中の臭気成分が前記第1の電熱ヒーターにより加熱されて焼却されることを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る屎尿焼却処理装置の全体構成を表す説明図である。 10は便器であり、便座11a及び蓋体11bが設けられている。この便器10は、トイレの床12上に設置されている。この便器10には、下方に延びる屎尿落下筒16が連結されている。また、便器10の後面には洗浄水供給パイプ11が接続されている。洗浄水供給パイプ11の他端は、洗浄ポンプ58に接続されている。洗浄ポンプ58は後記する濾過タンク51に接続され、濾過タンク51内の水を便器10に洗浄水として供給するのである。。
【0007】
18はスライド式のシャッターであり、屎尿落下筒16の中途部に設けられ、屎尿落下筒16を遮断あるいは上下連通するようになっている。20はシャッター18開閉用のアクチュエータである。42は分岐パイプであり、シャッター18の直上の屎尿落下筒16から分岐され、横方向に伸び、他端が濾過タンク51に接続されている。43は脱臭パイプであり、分岐パイプ42の中途部から一旦上方に起立して分岐され、横方向に伸びた後、エアポンプ19、中空パイプ91、中空パイプ92を介して焼却釜14に接続されている。
【0008】
22は調整タンクであり、屎尿落下筒16の下端に連結され、屎尿を一旦貯留するようになっている。50は汚物ポンプであり、モーターにより駆動され、調整タンク22内の屎尿を汚物管57を通じて焼却釜14に供給する。 汚物管57の中途部は、正面形状U字状をなすトラップ(Uシール部)57aに形成されている。
【0009】
焼却釜14は有底の筒状をなし、上面は蓋体15で密閉されている。焼却釜14の蓋体15には3つの開口部が形成されている。第1の開口部は屎尿投入口45であり、汚物管57が接続され、第2の開口部には、第1の排気パイプ34が接続され、また、第3の開口部は、焼却釜14内の点検口になっている。
【0010】
焼却釜14には、攪拌ユニット23が設けられている。すなわち、蓋体15の上下面に軸受(図示せず)が設けられ、この軸受に蓋体15を上下に貫通する筒状の駆動軸31が軸線を中心に回動自在に軸受けされている。駆動軸31の下端は開口されている。駆動軸31は、攪拌モータ25により、駆動軸25a、モータ歯車31b、ギアチェーン31c、駆動軸31に固定された歯車31aを介して駆動される。
【0011】
駆動軸31の中途部は、軸線からずれるように湾曲しており、下端には回転羽根32が設けられている。回転羽根32は平面S字状に形成され、焼却釜14の底面板14aより若干上方に位置している。30は焼け石であり、楕円球状をなし、焼却釜14内に投入されている。この焼け石30は、加熱に耐えられるものであれば、自然石あるいはセラミックでもよい。
【0012】
一方、駆動軸31の上端は、適宜シール部材(図示せず)を介して、前記中空パイプ92に回転自在に接続されている。21は第2の分岐パイプであり、中空パイプ92の中途部から分岐したものである。この第2の分岐パイプ21は、正面形状U字状をなすトラップ(Uシール部)21aに形成され、他端は吸引管54を介して集塵機55に接続されている。集塵機55には、吸引部(図示せず)と灰濾過装置59が内蔵されている。また、集塵機55の底面部55aには排水口55bが形成され、この排水口55bには集塵排水管56が接続され、集塵排水管56は濾過タンク51に接続されている。 また、集塵排水管56の中途部の排気口55b直下には、弁56aが設けられている。53は消火水配管であり、吸引管54の中途部から分岐したものであり、他端には消火ポンプ62が接続されている。消火ポンプ62は濾過タンク51内の水を、消火水配管53、吸引管54、第2の分岐パイプ21、中空パイプ92、駆動軸31を介して焼却釜14内に供給するようになっている。 消火水配管53の中途部には、消火ポンプ電磁弁52が設けられている。
【0013】
前記濾過タンク51は仕切り壁70、71により、第1室51a、第2室51b、第3室51cの3室に区画されている。仕切り壁70の下部は切り欠かれ、これによって第1室51a、第2室51bの下部は連通している。 また、第1室51aの中途部及び第2室51bの中途部には濾過層60a、60bがそれぞれ設けられている。前記分岐パイプ42及び前記集塵排水管56は、濾過タンク51の第1室51aに接続されている。したがって、第1室51aに供給された水は、濾過層60a、60bで濾過された後、仕切り壁71をオーバーフローして第3室51cに流下する。
【0014】
第3室51c内には、前記洗浄ポンプ58と消火ポンプ62が、接続されている。80は水道管であり、第3室51cに水道電磁弁60を介して接続されている。
【0015】
34は前記第1の排気パイプであり、一端が焼却釜14に接続され、下端は集合部34aに形成されている。この集合部34aは、第1の排気パイプ34より、径が大きく形成されている。13は第1の電熱ヒーター室であり、焼却釜14の底面板14aの下方に設けられ、内部には第1の電熱ヒーター13aが配置されている。
【0016】
47は燃焼室であり、第1の電熱ヒーター室13の底面板13bを天板として、第1の電熱ヒーター室13の下方に設けられている。47aは燃焼室47に設けられた給気口であり、集合部34aに接続されている。47bは燃焼室47に設けられた排気口である。また、給気口47aと排気口47bとは、互いに反対側に位置している。
【0017】
燃焼室47は高さの低い偏平構造に形成されている。図2で示すように、35は邪魔板であり、前記偏平構造に形成された燃焼室47内に適宜複数個、設けられている。邪魔板35は、給気口47aの前方に邪魔板35aが配設され、この邪魔板35aのさらに前方であって両側に邪魔板35b、35cが配設され、さらに排気口47bの手前に邪魔板35dが配設されている。 尚、邪魔板35a、35b、35c、35dは必ずしも設けなくてもよい。
【0018】
36は第2の排気パイプであり、下端は集合部36aに形成されている。 この集合部36aは排気口47bに接続されている。集合部36aは、第2の排気パイプ36より、径が大きく形成されている。
【0019】
37は燃焼筒であり、下端は集合部37aに形成されている。この集合部37aには給気口37bが形成され、この給気口37bに第2の排気パイプ36の上端が接続されている。
【0020】
燃焼筒37は、外筒37dと内筒37cとからなる二重パイプ構造をなし、さらに内筒37c内に第2の密閉された電熱ヒーター室37fが形成され、この第2の電熱ヒーター室37f内に第2の電熱ヒーター37gが配設されている。第2の電熱ヒーター室37fの下端と内筒37c下端との間の隙間が給気口37eに形成され、この給気口37eは集合部37aに連通している。外筒37d下部は、集合部37aの天板37hにより閉塞されている。 また、外筒37dの頂部は、密閉蓋37mにより密閉されている。外筒37dの下部には排気口37kが設けられている。
【0021】
39は冷却筒であり、下端は集合部39aに形成されている。この集合部39aは、冷却筒39より、径が大きく形成されている。また、排気口37kと集合部39aに形成された給気口39eとは、第3の排気パイプ38を介して接続されている。39bは空気循環パイプであり、冷却筒39の中心部に、垂直方向に貫通して設けられている。この空気循環パイプ39bは、中空をなし、内部は外気が循環している。冷却筒39の内部には、空気循環パイプ39bを包み込むように内筒39cが設けられ、また、内筒39cの外側には、内筒39cを包み込むように外筒39dが設けられている。このように、冷却筒39は、内筒39cと外筒39dとを併設した二重パイプ構造をなしている。外筒39d上端は密閉され、また外筒39dの下部に排気口39fが設けられている。
【0022】
33は脱臭筒であり、内部には、脱臭剤が装填された2つの脱臭剤層34,34が配設されている。この2つの脱臭剤層34、34は、空間層33aを介在して垂直方向に縦列して配設されている。脱臭筒33の下部には、給気口33bが形成され、第4の排気パイプ40を介して排気口39fに接続されている。44は吸引ファンであり、脱臭筒33の頂部に設けられている。
【0023】
以上のような構成の屎尿焼却処理装置の使用方法について説明する。
【0024】
便器10の便座11aあるいは蓋体11bを開けると、アクチュエータ20が作動して、シャッター18が開いて屎尿落下筒16が開口する。このとき、分岐パイプ42から分岐している脱臭パイプ43の中途部のエアポンプ19は連続運転しており、シャッター18が開いた際に、調整タンク22内から発生する悪臭を吸引して焼却釜14に送り込むので、便器10まで悪臭が到達することがない。この状態で、排便あるいは排尿を行う。
【0025】
排便あるいは排尿が終了すると、アクチュエータ20が作動して、シャッター18が閉鎖して屎尿落下筒16が閉塞される。次いで、洗浄ポンプ58が駆動され、便器10を洗浄する。なお、シャッター18が閉鎖され、屎尿落下筒16が閉塞されたときのみ、便器10の洗浄水を流すように制御され、これによりシャッター18が開いている際には、余分な水は流れない。この洗浄水は、分岐パイプ42に流れ、濾過タンク51内の第1室51aに誘導される。尚、洗浄水は、脱臭パイプ43が分岐パイプ42から一旦上方に起立して分岐されているため、脱臭パイプ43内へ流入する恐れはない。
【0026】
第1室51a内へ誘導された洗浄水は、第1室51a内の第1濾過層60aにより濾過が施された後、濾過タンク51内の第2室51bへ誘導される。 そして、第2室51b内の第2濾過層60bにより再び濾過が施された後、第2室51b内に、一旦貯留される。この第2室51b内に一旦貯留された濾過水の水位が所定レベルを越えた際、即ち、仕切り壁70を乗り越えた量の濾過水は、第3室51cへ誘導される。この第3室51c内に貯留された濾過水は、便器10の洗浄水として、洗浄時に洗浄ポンプ58が作動し、洗浄水供給パイプ11を介して便器10に送り込まれ、循環使用されるのである。
【0027】
尚、分岐パイプ42とシャッター18が同一高さではないため、シャッター18により屎尿落下筒16が閉鎖された状態では、間隔Lの部分に水が、常に少し溜まった状態になっている。この水は、排便あるいは排尿の際に、シャッター18が開いて調整タンク22内に落下して屎尿の付着を防止すると共に、排便にある程度の流動性を好適に持たせることができる。このとき、トイレを使用するたびに、間隔Lの部分に溜まる水は、トイレ使用後は、シャッター18が開くと、調整タンク22内に落下するため、間隔Lの部分に溜まっている水の量だけ、水の供給源である濾過タンク51内の水量は減少するが、濾過タンク51内の水面が所定レベルまで低下したとき、水道電磁弁60が開いて水道管80から、水道水が補給される。
【0028】
調整タンク22内に所定の量の屎尿が貯留されると、汚物ポンプ50用のモーターが作動し、屎尿は汚物管57を経由して焼却釜14へ供給される。
【0029】
焼却釜14内で屎尿を焼却するには、第1の電熱ヒーター室13内の第1の電熱ヒーター13aに通電し、焼却釜14を加熱する。このとき、回転羽根32を回転させて、屎尿を攪拌しつつ効率のよい焼却を行う。尚、焼却釜14への外気の供給は、常時、連続運転しているエアポンプ19の作動により、第1の中空パイプ61から第2の中空パイプ92を介して駆動軸31の開口された下端から行われる。
【0030】
屎尿の焼却が終了したら、第1の電熱ヒーター13aへの通電を切って、焼却釜14の温度がある程度低下したときに、消火ポンプ62が作動し、消火ポンプ電磁弁52が開いて、第3室51c内の水が消火水配管53から第2の分岐パイプ21へ誘導され、駆動軸31の開口された下端から、焼却釜14内に供給される。次いで、再度、第1の電熱ヒーター13aへの電源を入れる。そして、回転羽根32を回転させつつ加熱することにより、焼け石30が焼却釜14の内周面や底面に付着している塩分等を削り取りつつ、水に塩分等を溶かし、攪拌する。そして、焼却釜14内部に水分が残った状態で、第1の電熱ヒーター13aへの通電を切り、水の温度がある程度低下したら、回転羽根32を回転させつつ、集塵機55内の吸引部を作動させ、焼却釜14内の塩分等を含む残留物を、駆動軸31の開口された下端から第2の分岐パイプ21、吸引管54を介して集塵機55へ吸引させる。集塵機55へ吸引された残留物は、灰濾過装置59で灰分と水に濾別し、灰分は集塵機55内に残留し、水は排水口55bから集塵排水管56を移動して濾過タンク51内の第1室51a内へ誘導される。この誘導された水は、第1室51a内の第1濾過層60aにより濾過された後、第2室51bへ移動し、第2室51b内の第2濾過層60bにより再び濾過され、第3室51c内へ誘導され、一旦貯留される。この一旦貯留される水は、便器10の洗浄水として循環使用される。集塵機55内に残留した灰分は、所定量貯まったところで、排出口55cから排出パイプ55dを介して外部に排出する。また、排出パイプ55dの中途部の排出口55c直下には、バルブ55eが設けられている。
【0031】
一方、焼却釜14内で屎尿を焼却することにより発生する焼却釜14内の一次排煙は、臭気管17の開口された下端から第1の排気パイプ34内を移動して燃焼室47へ導入され、二次焼却される。二次焼却においては、焼却釜14内で屎尿を焼却する際に通電した熱が再利用される。このように、第1の電熱ヒーター13aは、一次焼却と二次焼却の両段階に寄与するため、熱効率に優れている。
【0032】
燃焼室47内は偏平構造になっている上、適宜複数個の邪魔板35が設けられているため、給気口47aから導入された一次排煙は、図2に示すように、邪魔板35aにぶつかって両側方へ流れた後、邪魔板35b、35cの間に集束し、さらに35dに衝突し、両側方へ流れ、排気口47bから第2の排気パイプ36へ排出される。このように、一次排煙が蛇行しうるようになっており、このため、一次排煙と燃焼室47の内壁面との接触する時間が長くなり、第1の電熱ヒーター13aの熱を、なお一層効率よく利用できると共に、一次排煙中の臭気成分を好適に焼却することができる。
尚、邪魔板35a、35b、35c、35dは、必ずしも設けなくともよい。燃焼室47を偏平構造に、かつ、焼却釜14とほぼ同じ大きさの広い面積にすることによって、一次排煙の接触面積が大きくなり、効率よく焼却させることができるからである。
【0033】
燃焼室47内で発生した二次排煙は、第2の排気パイプ36内を移動して、集合部37a内に導入し、一旦貯留される。この一旦貯留された二次排煙は、集合部37cから内筒37c内を上昇して移動する間に臭気成分が焼却された後、外筒37d内を下降し、その間に温度が低下する。燃焼筒37内に導入された二次排煙が移動する内筒37c内が外筒37dにより覆われているため、外気の温度から影響を受けず、内筒37c内が高温維持でき、熱効率がよい。尚、エアポンプ19は、常時、連続運転されているため、焼却釜14内での屎尿の焼却、燃焼室47、及び燃焼筒37内での臭気成分を焼却するのに必要な十分の空気を供給することができる。
【0034】
燃焼筒37内で発生した三次排煙は、排気口37kから排出され、第3の排気パイプ38内を移動して給気口39eを介して集合部39a内へ導入され、一旦貯留される。この一旦貯留された三次排煙は、集合部39aから内筒39c内を上昇して移動する間に空気循環パイプ39b内を循環する外気によって冷却された後、外筒39d内を下降し、その間に十分に冷却される。
【0035】
冷却筒39内で冷却された冷却煙は、排気口39fから排出され、第4の排気パイプ40内を移動して給気口33bを介して脱臭筒33内へ導入される。この導入された冷却煙は、2つの脱臭剤層34と接触し、微量に含まれている臭気成分が吸着除去された後、吸引ファン44から系外へ放流される。 このとき、脱臭剤層34は、空間層33aを介在して2つの層が垂直方向に縦列して設けられているため、目詰まりすることなく、好適に臭気成分を吸着除去することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、焼却釜の下方に偏平な燃焼室を設け、焼却釜中の屎尿を焼却する第1の電熱ヒーターにより、焼却釜から燃焼室内に導入された排煙中の臭気成分をも燃焼させるようにしたから、第1の電熱ヒーターによる焼却効率を高めることができる。しかも、従来のように水吸収筒を併設する必要がないため、全体装置の小型化、簡略化が図れる。
【0037】
また、燃焼室内に邪魔板を設けたり、燃焼筒や脱臭筒を設ければ、さらに臭気成分を効率よく除去できる。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】屎尿焼却処理装置の全体構成を表す説明図である。
【図2】燃焼室の内部を表す平面図である。
【0039】
【符号の説明】
10 便器
13 第1の電熱ヒーター室
13a第1の電熱ヒーター
14 焼却釜
22 調整タンク
33 脱臭筒
34 第1の排気パイプ
35 邪魔板
36 第2の排気パイプ
37 燃焼筒
38 第3の排気パイプ
39 冷却筒
40 第4の排気パイプ
47 燃焼筒
Claims (5)
- 屎尿投入口を有し、投入された屎尿を焼却する焼却釜と、
該焼却釜の底面板下方に設けられた電熱ヒーター室内に配置され、焼却釜内を加熱する第1の電熱ヒーターとを具備する屎尿焼却処理装置において、
前記第1の電熱ヒーター室の底面板を天板として第1の電熱ヒーター室の下方に設けられた偏平構造の燃焼室と、
前記焼却釜と前記燃焼室とを連絡し、前記焼却釜内で発生した一次排煙を前記燃焼室に導入する第1の排気パイプと、
前記燃焼室に設けられた給気口とを備え、
前記第1の排気パイプを移動して前記燃焼室に導入された一次排煙中の臭気成分が前記第1の電熱ヒーターにより加熱されて焼却されることを特徴とする屎尿焼却処理装置。 - 前記燃焼室内に邪魔板を備え、
導入された一次排煙を蛇行させる構造を持つことを特徴とする請求項1記載の屎尿焼却処理装置。 - 前記燃焼室から排出される二次排煙が、前記燃焼室の排気口に接続された第2の排気パイプを介して導入され、該二次排煙中の臭気成分を焼却するための第2の電熱ヒータを備えた二重パイプ構造の燃焼筒を具備することを特徴とする請求項1または2記載の屎尿焼却処理装置。
- 前記燃焼筒から排出される三次排煙が前記燃焼筒の排気口に接続された第3の排気パイプを介して導入され、該三次排煙を冷却するための冷却筒を具備することを特徴とする請求項3記載の屎尿焼却処理装置。
- 脱臭剤が装填され、前記冷却筒にて冷却された排煙が導入されて臭気成分を吸着する脱臭筒を具備することを特徴とする請求項4記載の屎尿焼却処理装置。
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