JPH10204537A - 高周波焼入装置 - Google Patents

高周波焼入装置

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JPH10204537A
JPH10204537A JP9005282A JP528297A JPH10204537A JP H10204537 A JPH10204537 A JP H10204537A JP 9005282 A JP9005282 A JP 9005282A JP 528297 A JP528297 A JP 528297A JP H10204537 A JPH10204537 A JP H10204537A
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JP
Japan
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wall surface
surface layer
induction
heating coil
groove
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Application number
JP9005282A
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English (en)
Inventor
Yoshimasa Tanaka
嘉昌 田中
Yoshitaka Misaka
佳孝 三阪
Yutaka Kiyozawa
裕 清澤
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Neturen Co Ltd
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Neturen Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属部品の中空部に形成された円周方向に延び
る溝の壁面層を高周波焼入れするに際し、この壁面層を
焼入れ温度に加熱するための時間が短くて済み、しか
も、中空部が狭い金属部品にも容易に適用できて充分な
冷却能力をもつ高周波焼入装置を提供する。 【解決手段】円弧部28を壁面層14aに一様に近付け
たままの状態で、金属部品10を矢印B方向に回転させ
ながら高周波電源16から誘導加熱コイル22に交流電
流を供給して壁面層14aを加熱する。壁面層14aが
焼入れ温度に達すると、交流電流の供給を停止すると共
に冷却ジャケット40の噴出孔42aから冷却液を噴出
して壁面層14aを急冷する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属部品の中空部
に形成された円周方向に延びる溝の壁面層を高周波焼入
れする高周波焼入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、誘導加熱を利用して金属部品
の表面層を焼入れする高周波焼入れが広く行われてい
る。高周波焼入れされる金属部品のなかには、円柱状の
中空部を有し、この中空部の内壁に円周方向に延びる溝
が形成された金属部品がある。このような金属部品で
は、中空部のうち、溝が形成された部分の内径と溝の無
い部分の内径とを比べると、溝が形成された部分の内径
の方が溝の深さ分だけ大きい。このため、この溝の壁面
層を高周波焼入れする技術には種々の工夫がなされてい
る。
【0003】このような工夫がなされた技術の一つとし
て、中空部のうち、溝の無い部分の内径よりも小さい外
径を有する円環状の誘導加熱コイルを中空部の開口から
溝の形成された部分にまで挿入し、誘導加熱に適切な所
定距離だけ誘導加熱コイルを溝の壁面に近付け、金属部
品を回転させながら誘導加熱コイルに交流電流を流し、
溝の壁面層を所定温度に誘導加熱して焼入れする技術が
知られている(特公平1−44770号公報参照)。
【0004】この技術で用いる円環状の誘導加熱コイル
は、上述したように、中空部のうち、溝の無い部分の内
径よりも小さい外径を有するので、この誘導加熱コイル
の外径と中空部のうち、溝が形成された部分の内径とを
比べると、誘導加熱コイルの外径の方がかなり小さい。
従って、中空部の溝の位置にまで挿入された円環状の誘
導加熱コイルを、誘導加熱に適切な所定距離だけ溝の壁
面に近付けようとしても、誘導加熱コイルのほんの一部
分だけが溝の壁面に所定距離近付くものの、誘導加熱コ
イルの残りの大部分は溝の壁面から所定距離以上離れて
いることとなる。この結果、焼入れに最適な所定温度に
まで溝の壁面層を加熱するのに時間がかかり、消費電力
も多いという問題がある。さらに、所定温度にまで溝の
壁面層を加熱するのに時間がかかる結果、焼入れパター
ンにむらが生じるおそれもある。このような問題を解決
する技術として、金属部品の中空部のうち、溝が形成さ
れた部分の内径とほぼ同じ内径の円弧状の加熱導体部を
有する誘導加熱コイルと、金属部品の中空部の内径より
も充分に小さい冷却ジャケットとを備えた高周波焼入装
置を用いて、溝の壁面層を高周波焼入れする技術が知ら
れている(特開平3−119681号公報参照)。
【0005】この技術では、誘導加熱コイルを中空部の
開口から溝の位置にまで挿入すると共に冷却ジャケット
を中空部に挿入し、誘導加熱に適切な所定距離だけ円弧
状の加熱導体部を溝の壁面に近付け、金属部品を回転さ
せながら誘導加熱コイルに交流電流を流し、溝の壁面層
を所定温度に誘導加熱した後に冷却ジャケットから冷却
液を噴出して焼入れする。溝の壁面層を誘導加熱する際
には、円弧状の加熱導体部の全体が溝の壁面に所定距離
だけ近付いているので、焼入れに最適な所定温度にまで
溝の壁面層を加熱する時間が短くて済み、消費電力も少
ない。また、焼入れパターンにむらが生じるおそれも無
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この技術で
は、金属部品の中空部の内径よりも充分に小さい冷却ジ
ャケットをこの中空部に挿入するので、中空部が狭い金
属部品では冷却ジャケットが非常に小さくなる。このた
め、中空部が狭い金属部品には、この技術を適用しにく
いという問題がある。また、冷却ジャケットが金属部品
の中空部の内径よりも充分に小さいので、この中空部が
狭くなるほど冷却ジャケットから噴出する冷却液の量が
少なくなり冷却能力が劣るという問題もある。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、金属部品の中
空部に形成された円周方向に延びる溝の壁面層を高周波
焼入れするに際し、この壁面層を所定温度に加熱するた
めの時間が短くて済み、しかも、中空部が小さい金属部
品にも容易に適用できて充分な冷却能力をもつ高周波焼
入装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の高周波焼入装置は、円柱状の中空部を有し、
この中空部の内壁に円周方向に延びる溝が形成された金
属部品の上記溝の壁面層を高周波焼入れする高周波焼入
装置において、 (1)上記中空部のうち、上記溝が形成された部分の半
径と略同一の半径を有して中心角が180°未満である
円弧部を有する、上記壁面層を誘導加熱するための扇形
状の誘導加熱コイル (2)誘導加熱コイルに流れる交流電流によって発生す
る交番磁束のうち、上記壁面層を加熱するためのうず電
流を誘導する交番磁束以外の交番磁束を遮る、上記誘導
加熱コイルに張り付けられたコア (3)上記金属部品の外側から上記壁面層に冷却液を噴
出する、上記誘導加熱コイルに固定された冷却ジャケッ
ト (4)冷却ジャケットから噴出された冷却液が上記壁面
層から外れた領域に飛散することを防止する、上記冷却
ジャケットに固定された飛散防止部材を備えたことを特
徴とするものである。
【0009】ここで、上記誘導加熱コイルの上記円弧部
は、 (5)上記壁面層に所定間隔だけ一様に近付けられるも
のであることが好ましい。
【0010】また、上記冷却ジャケットは、 (6)冷却液が噴出する多数の噴出孔が周縁部に形成さ
れた、上記誘導加熱コイルの半径以上の半径を有する円
盤状のものであることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の高
周波焼入装置の実施形態を説明する。
【0012】図1、図2を参照して高周波焼入装置を説
明する。
【0013】図1は、金属部品の溝の壁面層を高周波焼
入れする高周波焼入装置を模式的に示す底面図であり、
図2は、図1のA−A断面図である。
【0014】高周波焼入装置20の処理対象物となる金
属部品10は円柱状の中空部12を有しており、この中
空部12の内壁12aには円周方向に延びる溝14が形
成されている。高周波焼入装置20は、溝14の壁面層
14aを高周波焼入れするものであり、高周波焼入れに
当っては、高周波焼入装置20を固定しておき、金属部
品10を例えば矢印B方向に回転させる。
【0015】高周波焼入装置20は、中心角Θが120
°の扇形状で銅製の誘導加熱コイル22を備えている。
この誘導加熱コイル22の半径は、中空部12のうち、
溝14が形成された部分の半径と同じである。誘導加熱
コイル22の両端部にはそれぞれ、導線24,26が接
続されており、これら導線24,26は高周波電源16
に接続されている。また、誘導加熱コイル22には、誘
導加熱に適切な間隔(本発明にいう所定間隔の一例であ
る)だけ溝14の壁面層14aに一様に近付けられる円
弧部28が形成されている。この円弧部28は全長にわ
たって溝14との間隔が等しくなっている。
【0016】誘導加熱コイル22で溝14の壁面層14
aを加熱するに際しては、上述したように、円弧部28
の全体が溝14の壁面層14aに一様に近付くので、効
率良く壁面層14aを加熱できる。この結果、壁面層1
4aを所定温度に加熱するための時間が短くて済み、消
費電力も少なくて済む。
【0017】誘導加熱コイル22の内部には、円弧部2
8に沿って延びる冷却用中空部30が形成されている。
この冷却用中空部30には冷却水の注入口と排出口(両
者ともに図示せず)が形成されており、注入口と排出口
は外部の冷却管に接続されて、冷却用中空部30には誘
導加熱コイル22を冷却する冷却水が流れるようになっ
ている。
【0018】また、誘導加熱コイル22のうち、金属部
品10の溝14の近傍以外の部分には、交番磁束を遮る
コア32が張り付けられている。このコア32は、誘導
加熱コイル22に流れる交流電流によって発生する交番
磁束のうち、溝14の壁面層14aを加熱するためのう
ず電流を誘導する交番磁束以外の交番磁束を遮る。従っ
て、溝14の壁面層14aが主に加熱され、壁面層14
a以外の部分はほとんど加熱されないので、壁面層14
a以外の部分に熱がほとんど伝導せず、効率良く壁面層
14aを加熱できる。
【0019】誘導加熱コイル22の中心部は円柱状の保
持部材34に固定されている。この保持部材34には、
金属部品10の外側から溝14の壁面層14aに冷却液
を噴出する冷却ジャケット40も保持されており、保持
部材34を介して誘導加熱コイル22に冷却ジャケット
40が固定されている。冷却ジャケット40は、誘導加
熱コイル22の半径とほぼ同じかそれ以上の半径を有す
る円盤状のものである。冷却ジャケット40の周縁部に
は、溝14に斜めに向き合う対向部42が形成されてお
り、この対向部42には、冷却液44が噴出する多数の
噴出孔42aが形成されている。冷却ジャケット40の
内部には空洞46が形成されており、この空洞46に
は、冷却液を空洞46に供給するための冷却管(図示せ
ず)が接続されている。
【0020】上述したように、冷却ジャケット40は金
属部品10の外側に配置されているため、金属部品10
の中空部12の大きさには関係無く冷却ジャケット40
の大きさを決められる。このため、中空部12が狭くて
も大きな冷却ジャケット40を使用でき、充分な冷却能
力を確保できる。
【0021】冷却ジャケット40の外周には、冷却ジャ
ケット40の噴出孔42aから噴出した冷却液44が溝
14の壁面層14aから外れた領域に飛散することを防
止する飛散防止部材50が固定されている。このため、
噴出孔42aから噴出した冷却液44が周囲に飛び散る
ことが防止され、溝14の壁面層14aを効率良く冷却
できる。
【0022】次に、金属部品10の溝14の壁面層14
aを高周波焼入れする手順の一例を説明する。
【0023】先ず、固定された誘導加熱コイル22の下
方の載置台(図示せず)に金属部品10を載置する。こ
の載置に際しては、金属部品10の中空部12の中心線
12bを誘導加熱コイル22の中心22aから少しずら
す。この状態で、誘導加熱コイル22を金属部品10に
接触させないようにして載置台と共に金属部品10を上
昇して、中空部12のうち、溝14が形成された部分ま
で誘導加熱コイル22を挿入する。その後、誘導加熱に
適切な間隔だけ円弧部28が溝14の壁面層14aに一
様に近付くように金属部品10を水平方向に移動する。
【0024】このようにして円弧部28を溝14の壁面
層14aに一様に近付けたままの状態で、金属部品10
を例えば矢印B方向に回転させながら高周波電源16か
ら誘導加熱コイル22に交流電流を供給する。この交流
電流によって交番磁束が発生するが、誘導加熱コイル2
2にはコア32が張り付けられているので、溝14の壁
面層14aを加熱するためのうず電流を誘導する交番磁
束以外の交番磁束が遮られる。この結果、主に溝14の
壁面層14aにうず電流が誘導され、このうず電流によ
るジュール熱で壁面層14aが加熱される。壁面層14
aが焼入れ温度に達すると、交流電流の供給を停止する
と共に冷却ジャケット40の噴出孔42aから冷却液を
噴出して壁面層14aを急冷する。これにより壁面層1
4aには所定の焼入れパターンが形成される。なお、上
述の例では、金属部品10を動かして誘導加熱コイル2
2を中空部12に挿入したが、金属部品10を固定して
おき、誘導加熱コイル22を動かす構成にしてもよい。
【0025】図3、図4、及び図5を参照し、上述した
高周波焼入装置20を用いて溝14の壁面層14aを焼
入れした実験例を説明する。
【0026】図3は、熱処理サイクルを示すグラフであ
る。また、図4は、焼入れ後の壁面層14aを模式的に
示す断面図であり、図5は、壁面層14aの断面硬さ分
布を示すグラフである。
【0027】この実験で使用した金属部品10(図2参
照)は、材質がS53C(JIS規格)であり、外径が
130mmの円筒状のものである。この円筒状の金属部
品10の内部には、内径が100mmの円柱状の中空部
12が形成されている。この中空部12の壁面12aに
は、深さが2.2mmで幅が6.5mmであり円周方向
に延びる溝14が形成されている。溝14の壁面層14
aを加熱するに際しては、誘導加熱コイル22の円弧部
28の全体を壁面層14aに所定間隔近付け、この状態
で金属部品10を矢印B方向(図1参照)に回転させ
た。表1に熱処理条件を示す。
【0028】
【表1】 表1に示すように、加熱時間は1.8秒であり、金属部
品10の回転数は、1分間当り400回転である。ま
た、高周波電源16(図2参照)の周波数は150kH
z、陽極電圧は6.7kV〜7.3kV、陽極電流は2
2A、格子電流は2.1A〜2.2Aである。冷却ジャ
ケット40からは冷却液として水を噴出し、その噴出量
は1分間当り57リットル〜60リットルである。
【0029】図3に示すように本実験の熱処理サイクル
では、1.8秒間の加熱で所定の焼入れ温度まで加熱し
た後に急冷した。焼入れ後の壁面層14aには、図4に
示すように、ほぼ一様な深さの硬化層14bが得られ
た。この硬化層14bの断面硬さ分布は、図5に示すよ
うに、約1.0mmの深さまでHv700以上となり、
深さ約1.2mmの位置ではHv520となった。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の高周波焼
入装置によれば、処理対象物である金属部品の中空部の
うち、溝が形成された部分の半径と略同一の半径を有し
て中心角が180°未満である円弧部を有する誘導加熱
コイルを用いるので、溝の壁面層を広い範囲にわたって
一様に誘導加熱でき、この壁面層を所定温度に加熱する
ための時間が短くて済む。また、この誘導加熱コイルに
張り付けられたコアは、誘導加熱コイルに流れる交流電
流によって発生する交番磁束のうち、溝の壁面層を加熱
するためのうず電流を誘導する交番磁束以外の交番磁束
を遮るので、壁面層が主に加熱されて壁面層以外の部分
はほとんど加熱されない。この結果、加熱された壁面層
を急冷する際に、壁面層以外の部分から壁面層に熱がほ
とんど伝導してこないので効率良く壁面層を急冷でき
る。さらに、冷却ジャケットは金属部品の外側に配置さ
れるので、金属部品の中空部の大きさには関係無く冷却
ジャケットの大きさを決められ、中空部が狭くても大き
な冷却ジャケットを使用できて充分な冷却能力を確保で
きる。さらにまた、飛散防止部材によって、冷却液が周
囲に飛び散ることが防止されるので、溝の壁面層を効率
良く冷却できる。
【0031】ここで、誘導加熱コイルの円弧部が、溝の
壁面層に所定間隔だけ一様に近付けられるものである場
合は、溝の壁面層をいっそう効率良く一様に誘導加熱で
き、この壁面層を所定温度に加熱するための時間がいっ
そう短くて済む。
【0032】また、冷却ジャケットが、冷却液が噴出す
る多数の噴出孔が周縁部に形成された、誘導加熱コイル
の半径以上の半径を有する円盤状のものである場合は、
いっそう充分な冷却能力を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属部品の溝の壁面層を高周波焼入れする高周
波焼入装置を模式的に示す底面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】一実験例の熱処理サイクルを示すグラフであ
る。
【図4】焼入れ後の壁面層を模式的に示す断面図であ
る。
【図5】壁面層の断面硬さ分布を示すグラフである。
【符号の説明】
10 金属部品 12 中空部 14 溝 14a 壁面層 20 高周波焼入装置 22 誘導加熱コイル 28 円弧部 32 コア 40 冷却ジャケット 42a 噴出孔 50 飛散防止部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05B 6/10 331 H05B 6/10 331

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱状の中空部を有し、該中空部の内壁
    に円周方向に延びる溝が形成された金属部品の前記溝の
    壁面層を高周波焼入れする高周波焼入装置において、 前記中空部のうち、前記溝が形成された部分の半径と略
    同一の半径を有して中心角が180°未満である円弧部
    を有する、前記壁面層を誘導加熱するための扇形状の誘
    導加熱コイルと、 該誘導加熱コイルに流れる交流電流によって発生する交
    番磁束のうち、前記壁面層を加熱するためのうず電流を
    誘導する交番磁束以外の交番磁束を遮る、前記誘導加熱
    コイルに張り付けられたコアと、 前記金属部品の外側から前記壁面層に冷却液を噴出す
    る、前記誘導加熱コイルに固定された冷却ジャケット
    と、 該冷却ジャケットから噴出された冷却液が前記壁面層か
    ら外れた領域に飛散することを防止する、前記冷却ジャ
    ケットに固定された飛散防止部材とを備えたことを特徴
    とする高周波焼入装置。
  2. 【請求項2】 前記誘導加熱コイルの前記円弧部は、 前記壁面層に所定間隔だけ一様に近付けられるものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の高周波焼入装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却ジャケットは、 冷却液が噴出する多数の噴出孔が周縁部に形成された、
    前記誘導加熱コイルの半径以上の半径を有する円盤状の
    ものであることを特徴とする請求項1又は2記載の高周
    波焼入装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104169443A (zh) * 2012-03-02 2014-11-26 高周波热錬株式会社 细长工件的加热线圈、热处理装置和热处理方法

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