JP2008169432A - 鋼球の熱処理方法および鋼球の熱処理装置 - Google Patents
鋼球の熱処理方法および鋼球の熱処理装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】鋼球同士のスパークによる溶着を防止しつつ、複数の鋼球を一括して誘導加熱できる方法および装置を提供する。
【解決手段】鋼球1の表面に絶縁性被膜5を形成した後、あるいは鋼球間に絶縁性粒子を混在させた後、複数の鋼球を誘導加熱コイルにて発生される磁束中において撹拌しながら一括して加熱し、さらに誘導加熱コイル2にて発生される磁束の方向と回転軸が一致しないように鋼球1を回転させながら、鋼球1を誘導加熱する。
【選択図】図1
【解決手段】鋼球1の表面に絶縁性被膜5を形成した後、あるいは鋼球間に絶縁性粒子を混在させた後、複数の鋼球を誘導加熱コイルにて発生される磁束中において撹拌しながら一括して加熱し、さらに誘導加熱コイル2にて発生される磁束の方向と回転軸が一致しないように鋼球1を回転させながら、鋼球1を誘導加熱する。
【選択図】図1
Description
本発明は鋼球の熱処理方法および鋼球の熱処理装置に関し、特に、誘導加熱による鋼球の熱処理方法に適用して好適なものである。
軸受鋼は、軸受外輪や鋼球などの軸受を構成する部品に加工された後、焼き入れや焼き戻しが施されることにより硬さが調整され、軸受に重要な特性である転動疲労寿命について所望の性能が得られるようにされている。
例えば、特許文献1には、転動疲労寿命を向上させるために、軸受鋼の焼き入れの際に急速加熱を行うことにより、旧オーステナイト粒径を4μm以下にまで微細化させる方法が開示されている。
例えば、特許文献1には、転動疲労寿命を向上させるために、軸受鋼の焼き入れの際に急速加熱を行うことにより、旧オーステナイト粒径を4μm以下にまで微細化させる方法が開示されている。
また、軸受を構成する部品のうち鋼球についても、転動疲労寿命は重要な特性であることから、旧オーステナイト粒径を微細化させるために、急速加熱を行う方法は有用であると考えられる。
ここで、鋼球の急速加熱を行う代表的な方法としては、誘導加熱コイルを用いた誘導加熱を挙げることができる。
ここで、鋼球の急速加熱を行う代表的な方法としては、誘導加熱コイルを用いた誘導加熱を挙げることができる。
例えば、特許文献2には、半径方向に沿って放射状に延びる複数のスリットが形成された金属製の円筒体の外周に配設される螺旋状の高周波誘導加熱コイルの中央部で、鋼球の表面を磁気変態点以上の温度に予備加熱し、次いでこの鋼球を上方に移動させて電磁力にて浮揚状態として水平軸を中心に自転を生ぜしめた状態の下で高周波誘導加熱することにより、鋼球の表面を均一加熱する方法が開示されている。
図5(a)は、従来の鋼球の熱処理方法のその他の例を示す断面図、図5(b)は、図5(a)の方法にて熱処理された鋼球の状態を示す側面図である。
図5(a)において、保持具103には複数の鋼球101が接触された状態で収容されるとともに、保持具103の周囲には誘導加熱コイル102が配置されている。そして、誘導加熱コイル102にコイル電流を流すことにより、誘導加熱コイル102の周回面と直交する方向に磁束が発生する。そして、磁束が鋼球101を貫通すると、鋼球101には、磁束と直交する周回面を流れる誘導電流が発生する。そして、鋼球101に誘導電流が発生すると、鋼球101が発熱し、鋼球101の急速加熱が行われる。
特開2006−152407号公報
特開平6−116646号公報
図5(a)において、保持具103には複数の鋼球101が接触された状態で収容されるとともに、保持具103の周囲には誘導加熱コイル102が配置されている。そして、誘導加熱コイル102にコイル電流を流すことにより、誘導加熱コイル102の周回面と直交する方向に磁束が発生する。そして、磁束が鋼球101を貫通すると、鋼球101には、磁束と直交する周回面を流れる誘導電流が発生する。そして、鋼球101に誘導電流が発生すると、鋼球101が発熱し、鋼球101の急速加熱が行われる。
しかしながら、特許文献2に開示された方法では、鋼球の急速加熱が1個づつ個別に行われ、複数の鋼球を一度に熱処理することができないことから、生産効率が悪いという問題があった。
また、複数の鋼球101を一括して誘導加熱するために、図6に示すように、複数の鋼球101を接触させた状態でこれらの鋼球101を誘導加熱コイル102により誘導加熱すると、接触した複数の鋼球101の最外周を周回するように誘導電流104が流れることから、鋼球101間にスパークが生じて表面が溶融し、鋼球101同士が溶着するという問題があった。スパークを防ぐためには、鋼球101同士が多数接触しない程度に数を減らせばよいが、生産性が劣るという問題があった。
そこで、本発明の目的は、鋼球同士の溶着を防止しつつ、複数の鋼球を一括して誘導加熱することが可能な鋼球の熱処理方法および鋼球の熱処理装置を提供することである。
また、複数の鋼球101を一括して誘導加熱するために、図6に示すように、複数の鋼球101を接触させた状態でこれらの鋼球101を誘導加熱コイル102により誘導加熱すると、接触した複数の鋼球101の最外周を周回するように誘導電流104が流れることから、鋼球101間にスパークが生じて表面が溶融し、鋼球101同士が溶着するという問題があった。スパークを防ぐためには、鋼球101同士が多数接触しない程度に数を減らせばよいが、生産性が劣るという問題があった。
そこで、本発明の目的は、鋼球同士の溶着を防止しつつ、複数の鋼球を一括して誘導加熱することが可能な鋼球の熱処理方法および鋼球の熱処理装置を提供することである。
上述した課題を解決するために、請求項1記載の鋼球の熱処理方法によれば、鋼球の表面に絶縁性被膜を形成する工程と、前記絶縁性被膜が形成された複数の鋼球を誘導加熱コイルにて発生される磁束中において攪拌しながら一括して誘導加熱する工程とを備えることを特徴とする。
また、請求項2記載の鋼球の熱処理方法によれば、絶縁性物質中に鋼球を配置する工程と、前記絶縁性物質中に配置された複数の鋼球を誘導加熱コイルにて発生される磁束中において攪拌しながら一括して誘導加熱する工程とを備えることを特徴とする。
また、請求項2記載の鋼球の熱処理方法によれば、絶縁性物質中に鋼球を配置する工程と、前記絶縁性物質中に配置された複数の鋼球を誘導加熱コイルにて発生される磁束中において攪拌しながら一括して誘導加熱する工程とを備えることを特徴とする。
また、請求項3記載の鋼球の熱処理方法によれば、鋼球間に絶縁性粒子を混在させる工程と、前記絶縁性粒子を混在させながら誘導加熱コイルにて発生される磁束中において複数の鋼球を攪拌しながら一括して誘導加熱する工程とを備えることを特徴とする。
また、請求項4記載の鋼球の熱処理方法によれば、前記誘導加熱コイルにて発生される磁束の方向と回転軸が一致しないように前記鋼球を回転させることを特徴とする。
また、請求項4記載の鋼球の熱処理方法によれば、前記誘導加熱コイルにて発生される磁束の方向と回転軸が一致しないように前記鋼球を回転させることを特徴とする。
また、請求項5記載の鋼球の熱処理方法によれば、複数の鋼球を保持容器内で攪拌することにより前記鋼球を回転させることを特徴とする。
また、請求項6記載の鋼球の熱処理装置によれば、請求項5に記載の鋼球の熱処理方法に用いる鋼球の熱処理装置であって、鋼球の誘導加熱を行う誘導加熱コイルと、前記誘導加熱コイルにて発生される磁束中において複数の鋼球を保持する保持容器と、前記保持容器中で前記鋼球を攪拌することにより、前記誘導加熱コイルにて発生される磁束の方向と回転軸が一致しないように前記鋼球を回転させる攪拌手段とを備えることを特徴とする。
また、請求項6記載の鋼球の熱処理装置によれば、請求項5に記載の鋼球の熱処理方法に用いる鋼球の熱処理装置であって、鋼球の誘導加熱を行う誘導加熱コイルと、前記誘導加熱コイルにて発生される磁束中において複数の鋼球を保持する保持容器と、前記保持容器中で前記鋼球を攪拌することにより、前記誘導加熱コイルにて発生される磁束の方向と回転軸が一致しないように前記鋼球を回転させる攪拌手段とを備えることを特徴とする。
また、請求項7記載の鋼球の熱処理装置によれば、請求項5に記載の鋼球の熱処理方法に用いる鋼球の熱処理装置であって、鋼球の誘導加熱を行う誘導加熱コイルと、前記誘導加熱コイルにて発生される磁束中において複数の鋼球を保持する保持容器と、前記複数の鋼球を保持させたまま前記保持容器を傾動させる傾動手段と、前記複数の鋼球を保持させたまま前記保持容器を回転させることにより、前記誘導加熱コイルにて発生される磁束の方向と回転軸が一致しないように前記鋼球を回転させる回転手段とを備えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、鋼球の表面に絶縁性被膜を形成することで、複数の鋼球を積載した場合においても、鋼球同士が直接接触しないようにすることができ、鋼球間が電気的に短絡するのを防止することができる。このため、鋼球に誘導電流が流れた場合においても、鋼球間にスパークが生じて表面が溶融するのを防止することができ、鋼球同士の溶着を防止しつつ、複数の鋼球を一括して誘導加熱することが可能となる。
以下、本発明の実施形態に係る鋼球の熱処理方法について図面を参照しながら説明する。
図1から図3は、本発明の第1実施形態に係る鋼球の熱処理方法を示す断面図である。
図1において、保持容器3内に複数の鋼球1を入れ、鋼球1が浸されるように絶縁液4を鋼球1に注ぐ。そして、絶縁液4が注がれた保持容器3内で鋼球1を攪拌することにより、鋼球1の表面に絶縁性被膜5を形成する。
図1から図3は、本発明の第1実施形態に係る鋼球の熱処理方法を示す断面図である。
図1において、保持容器3内に複数の鋼球1を入れ、鋼球1が浸されるように絶縁液4を鋼球1に注ぐ。そして、絶縁液4が注がれた保持容器3内で鋼球1を攪拌することにより、鋼球1の表面に絶縁性被膜5を形成する。
なお、絶縁液4としては、鋼球1の表面に絶縁性被膜5を形成可能なもので、例えば、オイルやグリースなどを用いることができる。また、絶縁性被膜5としては、オイル膜やグリース膜などの他、例えば、酸化珪素膜や窒化珪素膜などを用いるようにしてもよい。また、酸化珪素膜や窒化珪素膜などを鋼球1の表面に形成する方法としては、スパッタやプラズマCVDなどの方法を用いるようにしてもよい。あるいは、鋼球1の表面を樹脂でコーティングするようにしてもよい。
次に、図2に示すように、絶縁性被膜5が形成された鋼球1を保持容器6に移し変える。ここで、保持容器6の周囲には、鋼球1の誘導加熱を行う誘導加熱コイル2が配置され、保持容器6は誘導加熱コイル2にて発生される磁束中に複数の鋼球1を保持することができる。また、保持容器6には、複数の鋼球1を保持させたまま保持容器6を傾動させる傾動手段9および複数の鋼球1を保持させたまま保持容器6を回転させる回転手段7が設けられている。そして、傾動手段9および回転手段7は、保持容器6中で鋼球1を攪拌することにより、誘導加熱コイル2にて発生される磁束の方向と回転軸が一致しないように鋼球1を回転させることができる。
そして、絶縁性被膜5が形成された鋼球1が保持容器6に移し変えられると、保持容器6中で鋼球1を攪拌しながら、誘導加熱コイル2にて磁束を発生させる。そして、保持容器6中で鋼球1が攪拌されると、誘導加熱コイル2にて発生される磁束の方向と回転軸が一致しないように鋼球1が回転させながら磁束が鋼球1を貫通し、磁束と直交する周回面を流れる誘導電流が鋼球1に発生して、鋼球1が誘導加熱される。
次に、図3に示すように、誘導加熱された鋼球1が所定の温度に達すると、傾動手段9は保持容器6が逆さになるまで傾け、保持容器6に保持された鋼球1を水焼き入れ装置8に落下させる。そして、鋼球1が水焼き入れ装置8に落下されると、水焼き入れ装置8にて冷却されることにより、鋼球1の焼き入れを行うことができる。
ここで、鋼球1の表面に絶縁性被膜5を形成することで、複数の鋼球1を保持容器6中に入れた場合においても、鋼球1同士が直接接触しないようにすることができ、鋼球1間が電気的に短絡するのを防止することができる。このため、鋼球1に誘導電流が流れた場合においても、鋼球1間にスパークが生じて表面が溶融するのを防止することができ、鋼球1同士の溶着を防止しつつ、複数の鋼球1を一括して誘導加熱することが可能となる。
ここで、鋼球1の表面に絶縁性被膜5を形成することで、複数の鋼球1を保持容器6中に入れた場合においても、鋼球1同士が直接接触しないようにすることができ、鋼球1間が電気的に短絡するのを防止することができる。このため、鋼球1に誘導電流が流れた場合においても、鋼球1間にスパークが生じて表面が溶融するのを防止することができ、鋼球1同士の溶着を防止しつつ、複数の鋼球1を一括して誘導加熱することが可能となる。
また、誘導加熱コイル2にて発生される磁束の方向と回転軸が一致しないように鋼球1を回転させることにより、磁束の方向に対して鋼球1の向きを変化させることができ、鋼球1に流れる誘導電流を全表面に分散させることが可能となる。このため、偏熱の発生を伴うことなく、複数の鋼球1を一括して急速加熱することが可能となり、製造効率を劣化させることなく、鋼球1の転動疲労寿命について所望の性能を得ることが可能となる。
図4は、本発明の第2実施形態に係る鋼球の熱処理方法を示す断面図である。
図4において、複数の鋼球11を絶縁性粒子15とともに保持容器16内に入れる。ここで、保持容器16の周囲には、鋼球11の誘導加熱を行う誘導加熱コイル12が配置され、保持容器16は誘導加熱コイル12にて発生される磁束中に複数の鋼球11を絶縁性粒子15とともに保持することができる。また、保持容器16には、複数の鋼球11を保持させたまま保持容器16を傾動させる傾動手段19および複数の鋼球11を保持させたまま保持容器16を回転させる回転手段7が設けられている。そして、傾動手段19および回転手段17は、保持容器16中で鋼球11を攪拌することにより、誘導加熱コイル12にて発生される磁束の方向と回転軸が一致しないように鋼球11を回転させることができる。
図4において、複数の鋼球11を絶縁性粒子15とともに保持容器16内に入れる。ここで、保持容器16の周囲には、鋼球11の誘導加熱を行う誘導加熱コイル12が配置され、保持容器16は誘導加熱コイル12にて発生される磁束中に複数の鋼球11を絶縁性粒子15とともに保持することができる。また、保持容器16には、複数の鋼球11を保持させたまま保持容器16を傾動させる傾動手段19および複数の鋼球11を保持させたまま保持容器16を回転させる回転手段7が設けられている。そして、傾動手段19および回転手段17は、保持容器16中で鋼球11を攪拌することにより、誘導加熱コイル12にて発生される磁束の方向と回転軸が一致しないように鋼球11を回転させることができる。
なお、絶縁性粒子15としては、例えば、ガラス玉やセラミック粉末などを用いることができる。また、絶縁性粒子15の代わりに、オイルなどの液体を用いるようにしてもよい。
そして、複数の鋼球11が絶縁性粒子15とともに保持容器16内に入れられると、保持容器16中で鋼球11を攪拌しながら、誘導加熱コイル12にて磁束を発生させる。そして、保持容器16中で鋼球11が攪拌されると、誘導加熱コイル12にて発生される磁束の方向と回転軸が一致しないように鋼球11が回転させながら磁束が鋼球11を貫通し、磁束と直交する周回面を流れる誘導電流が鋼球11に発生して、鋼球11が誘導加熱される。
そして、複数の鋼球11が絶縁性粒子15とともに保持容器16内に入れられると、保持容器16中で鋼球11を攪拌しながら、誘導加熱コイル12にて磁束を発生させる。そして、保持容器16中で鋼球11が攪拌されると、誘導加熱コイル12にて発生される磁束の方向と回転軸が一致しないように鋼球11が回転させながら磁束が鋼球11を貫通し、磁束と直交する周回面を流れる誘導電流が鋼球11に発生して、鋼球11が誘導加熱される。
そして、誘導加熱された鋼球11が所定の温度に達すると、鋼球11を水冷して焼き入れを行うことができる。
このような方法にて誘導加熱が行われた後、水冷して焼き入れが行われた鋼球11では、鋼球断面で45°ごとの深さ方向において硬度分布に違いは認められることはなく、全ての方向において鋼球11の表層の1mm程度の部分に均一な焼き入れが施されていることが確認できた。
なお、保持容器16中で鋼球11を攪拌する方法としては、保持容器16を傾動させながら回転させる方法に他、攪拌棒などを用いて鋼球11を攪拌するようにしてもよい。
このような方法にて誘導加熱が行われた後、水冷して焼き入れが行われた鋼球11では、鋼球断面で45°ごとの深さ方向において硬度分布に違いは認められることはなく、全ての方向において鋼球11の表層の1mm程度の部分に均一な焼き入れが施されていることが確認できた。
なお、保持容器16中で鋼球11を攪拌する方法としては、保持容器16を傾動させながら回転させる方法に他、攪拌棒などを用いて鋼球11を攪拌するようにしてもよい。
1、11 鋼球
2、12 誘導加熱コイル
3、6、16 保持容器
4 絶縁液
5 絶縁性被膜
7、17 回転手段
9、19 傾動手段
8 水焼き入れ装置
15 絶縁性粒子
2、12 誘導加熱コイル
3、6、16 保持容器
4 絶縁液
5 絶縁性被膜
7、17 回転手段
9、19 傾動手段
8 水焼き入れ装置
15 絶縁性粒子
Claims (7)
- 鋼球の表面に絶縁性被膜を形成する工程と、
前記絶縁性被膜が形成された複数の鋼球を誘導加熱コイルにて発生される磁束中において攪拌しながら一括して誘導加熱する工程とを備えることを特徴とする鋼球の熱処理方法。 - 絶縁性物質中に鋼球を配置する工程と、
前記絶縁性物質中に配置された複数の鋼球を誘導加熱コイルにて発生される磁束中において攪拌しながら一括して誘導加熱する工程とを備えることを特徴とする鋼球の熱処理方法。 - 鋼球間に絶縁性粒子を混在させる工程と、
前記絶縁性粒子を混在させながら誘導加熱コイルにて発生される磁束中において複数の鋼球を攪拌しながら一括して誘導加熱する工程とを備えることを特徴とする鋼球の熱処理方法。 - 前記誘導加熱コイルにて発生される磁束の方向と回転軸が一致しないように前記鋼球を回転させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の鋼球の熱処理方法。
- 複数の鋼球を保持容器内で攪拌することにより前記鋼球を回転させることを特徴とする請求項4記載の鋼球の熱処理方法。
- 請求項5に記載の鋼球の熱処理方法に用いる鋼球の熱処理装置であって、
鋼球の誘導加熱を行う誘導加熱コイルと、
前記誘導加熱コイルにて発生される磁束中において複数の鋼球を保持する保持容器と、
前記保持容器中で前記鋼球を攪拌することにより、前記誘導加熱コイルにて発生される磁束の方向と回転軸が一致しないように前記鋼球を回転させる攪拌手段とを備えることを特徴とする鋼球の熱処理装置。 - 請求項5に記載の鋼球の熱処理方法に用いる鋼球の熱処理装置であって、
鋼球の誘導加熱を行う誘導加熱コイルと、
前記誘導加熱コイルにて発生される磁束中において複数の鋼球を保持する保持容器と、
前記複数の鋼球を保持させたまま前記保持容器を傾動させる傾動手段と、
前記複数の鋼球を保持させたまま前記保持容器を回転させることにより、前記誘導加熱コイルにて発生される磁束の方向と回転軸が一致しないように前記鋼球を回転させる回転手段とを備えることを特徴とする鋼球の熱処理装置。
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---|---|---|---|
JP2007003640A JP2008169432A (ja) | 2007-01-11 | 2007-01-11 | 鋼球の熱処理方法および鋼球の熱処理装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104862455A (zh) * | 2015-05-27 | 2015-08-26 | 登封市荣泰机械配件有限公司 | 一种回火方法及与之配套的回火装置 |
EP3476956A4 (en) * | 2016-06-24 | 2019-12-11 | NTN Corporation | INDUCTION HEATING APPARATUS AND METHOD |
-
2007
- 2007-01-11 JP JP2007003640A patent/JP2008169432A/ja active Pending
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