JPH1020412A - 焼付機 - Google Patents

焼付機

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JPH1020412A
JPH1020412A JP17939496A JP17939496A JPH1020412A JP H1020412 A JPH1020412 A JP H1020412A JP 17939496 A JP17939496 A JP 17939496A JP 17939496 A JP17939496 A JP 17939496A JP H1020412 A JPH1020412 A JP H1020412A
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JP
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photographic
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pattern image
printed
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JP17939496A
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English (en)
Inventor
Noriyoshi Suzuki
紀善 鈴木
Wataru Isogawa
渡 五十川
Hiroshi Kouchi
浩志 古内
Kenji Yamauchi
賢治 山内
Yoshio Miyanochi
義夫 宮後
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Light Sources And Details Of Projection-Printing Devices (AREA)
  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パターン画像をくっきりと識別できるパター
ン画像様の白抜きの写真画像のプリントを得ること。 【解決手段】 写真感光材料に、投影焼付法で写真原稿
から写真画像を焼き付ける焼付機において、像様透過率
変化部材が前記写真感光材料に密着したり投影焼付法で
写真原稿から写真画像を焼き付ける際の前記写真感光材
料の位置から離脱したりできるものであり、投影焼付法
で写真原稿から写真画像を焼き付ける際に、前記像様透
過率変化部材が前記写真感光材料に密着し、パターン画
像に応じた画像信号を前記像様透過率変化部材に送り、
前記写真感光材料にパターン画像様の低露光量の部分を
生じさせ、前記写真感光材料を投影焼付法で写真原稿か
ら写真画像を焼き付ける際の位置に位置付ける際と、投
影焼付法で写真原稿から写真画像を焼き付けられた前記
写真感光材料を出す際に、前記像様透過率変化部材が前
記写真感光材料に密着したり投影焼付法で写真原稿から
写真画像を焼き付ける際の前記写真感光材料の位置から
離脱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真焼付の技術分
野に属し、焼付機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開昭61−238039号には、写真
感光材料に、投影焼付法で写真原稿からカラー写真画像
を焼き付け、前記カラー写真画像の焼付とは別に前記カ
ラー写真画像と重なる位置にパターン画像を焼き付ける
焼付機が開示されている。そして、この焼付機がパター
ン画像を記録したリスフィルムから投影焼付によりパタ
ーン画像を焼き付けることが記載されている。そして、
パターン画像を焼き付ける周辺のカラー写真画像の濃度
に応じて、パターン画像が所望の色となるように、焼き
付けるパターン画像のカラー露光制御量を制御すること
が記載されている。また、前記写真原稿に密着させて液
晶や偏光素子を設け、焼き付けるパターン画像の位置に
応じて、パターン画像を焼き付ける周辺の濃度を変化さ
せることが記載されている。
【0003】特開平7−225433号には、写真感光
材料に、投影焼付法で写真原稿からカラー写真画像を焼
き付け、前記カラー写真画像の焼付とは別に前記カラー
写真画像と重なる位置にパターン画像を焼き付ける焼付
機が開示されている。そして、この焼付機がパターン画
像の画像信号により発光する発光素子からの光を個々に
光ファイバーで写真感光材料に導く焼き込みヘッドによ
りパターン画像を焼き付けることが記載されている。そ
して、パターン画像が所望の色となるようにすることが
記載されている。また、前記写真感光材料を白焼き用の
マスクやカットフィルタをマスクにして、パターン画像
を焼き付ける周辺の濃度やカラーバランスを変化させる
ことが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、パタ
ーン画像が所望の色となるようになるようにすること
や、パターン画像が所望の色となるように、焼き付ける
パターン画像のカラー露光制御量を制御することが記載
されているが、どのように所望の色を決定するかについ
ては記載されていない。従って、これらの技術はアイデ
アとしては存在するが、実際には、写真画像とマッチす
るパターン画像の色を決定することは難しい。そして、
写真感光材料に、投影焼付法で写真原稿からカラー写真
画像を焼き付け、前記カラー写真画像の焼付とは別に前
記カラー写真画像と重なる位置にパターン画像を焼き付
ける焼付機は、近年ようやく生産されてきたが、パター
ン画像の色が黒色であるものやパターン画像の露光制御
量のカラーバランスが固定であるものが殆どである。
【0005】第一の発明の目的は、写真感光材料に、投
影焼付法で写真原稿からカラー写真画像を焼き付け、前
記カラー写真画像の焼付とは別に前記カラー写真画像と
重なる位置にパターン画像を焼き付ける焼付機におい
て、パターン画像のカラーを選択するための操作者の思
考をより簡単化又は省略でき、写真画像のカラーとパタ
ーン画像のカラーとのバランスが良好となるパターン画
像のカラーとなるようなパターン画像の焼付ができるよ
うにすることである。
【0006】また、従来の技術では、パターン画像が所
望の濃度となるようになるようにすることや、パターン
画像が一定の濃度となるように、焼き付けるパターン画
像のカラー露光制御量を制御することが記載されてい
る。しかし、パターン画像が所望の濃度となるようにな
るようにすることや、パターン画像が一定の濃度となる
ように、焼き付けるパターン画像のカラー露光制御量を
制御すると見栄えが悪いものが得られる場合があること
が判った。この原因を探ると、パターン画像の周辺の写
真画像の露光量が低い場合、パターン画像の露光量がパ
ターン画像の周辺の写真画像の露光量に比べて著しく高
いと、第一にパターン画像の濃度とパターン画像の周辺
の写真画像の濃度差が大きくなり違和感の強い画像が得
られること、第二にパターン画像の露光の迷光がパター
ン画像の周辺の写真画像に影響を及ぼし、パターン画像
の周辺の写真画像がパターン画像に近い程濃度が変って
しまう異常な画像が得られることによるものであること
が判った。
【0007】第二の発明の目的は、パターン画像の濃度
とパターン画像の周辺の写真画像の濃度差が大きくなり
違和感の強い画像に成ったり、パターン画像の周辺の写
真画像がパターン画像に近い程濃度が変ってしまう異常
な画像になったりせず、なおかつ、パターン画像が写真
画像と識別できるようにすることである。
【0008】また、従来の技術では、パターン画像の位
置の周辺の写真画像が低露光量で形成される濃度となる
ようになるようにすることが記載されているが、どの程
度低露光量にするかを決定する方法については記載され
ていない。従って、これらの技術はアイデアとしては存
在するが、実際には、写真画像とマッチするパターン画
像の色を決定することは難しい。よって、写真感光材料
に、投影焼付法で写真原稿からカラー写真画像を焼き付
け、前記カラー写真画像の焼付とは別に前記カラー写真
画像と重なる位置にパターン画像を焼き付ける焼付機
は、近年ようやく生産されてきたが、パターン画像の位
置の周辺の写真画像の露光量を低くさせるものはない。
【0009】第三の発明の目的は、写真感光材料に、投
影焼付法で写真原稿からカラー写真画像を焼き付け、前
記カラー写真画像の焼付とは別に前記カラー写真画像と
重なる位置にパターン画像を焼き付ける焼付機におい
て、パターン画像の位置の周辺の写真画像をどの程度低
濃度化させるか選択するための操作者の思考をより簡単
化又は省略でき、パターン画像の位置の周辺の写真画像
の低濃度化による不自然さとパターン画像の見にくさと
のバランスをとってより良好な画像となるような焼付が
できるようにすることである。
【0010】また、特開昭61−238039号に記載
されているように、写真原稿に密着させて液晶や偏光素
子を設け、焼き付けるパターン画像の位置に応じて、パ
ターン画像を焼き付ける周辺の露光量を低くさせるので
は、一般に写真原稿の駒画像はかなり小さいものである
ので、液晶や偏光素子の画素単位がかなり小さいものを
用いないと、適切な領域の露光量を低くさせることがで
きず、また、液晶や偏光素子の画素単位のギザギザが目
立ってしまう。また、特開平7−225433号に記載
されているように、白焼き用のマスクやカットフィルタ
のマスクを挿入して、パターン画像を焼き付ける周辺の
露光量を低くさせるのでは、一定の場所の露光量を低く
させることしかできず、パターン画像の位置を変えた場
合に対応することはできない。
【0011】第四の発明の目的は、写真感光材料に、投
影焼付法で写真原稿からカラー写真画像を焼き付け、前
記カラー写真画像の焼付とは別に前記カラー写真画像と
重なる位置にパターン画像を焼き付ける焼付機におい
て、液晶や偏光素子などの像様透過率変化部材の画素単
位がかなり小さいものを用いなくても、また、液晶や偏
光素子などの像様透過率変化部材の画素単位のギザギザ
が目立たずに、様々なパターン画像の位置に対して、パ
ターン画像の周辺の適切な位置の写真画像の露光量を低
くさせることができるようにすることである。
【0012】第五の発明の目的は、写真感光材料に、投
影焼付法で写真原稿からカラー写真画像を焼き付け、前
記カラー写真画像の焼付とは別に前記カラー写真画像と
重なる位置にパターン画像を焼き付ける焼付機におい
て、液晶や偏光素子などを用いなくても、様々なパター
ン画像の位置に対して、パターン画像の周辺の適切な位
置の写真画像の露光量を低くさせることができるように
することである。
【0013】また、従来の技術では、パターン画像の位
置の周辺の写真画像の露光量が低くしてパターン画像の
露光量を高くすることが記載されているが、パターン画
像の位置の周辺の写真画像の露光量に比べてパターン画
像の露光量を低くする方法については記載されていな
い。
【0014】第六の発明の目的は、写真感光材料に、投
影焼付法で写真原稿から写真画像を焼き付ける焼付機に
おいて、パターン画像の位置の周辺の写真画像の露光量
に比べてパターン画像の露光量を低くすることができる
ようにすることである。
【0015】また、特開昭61−238039号に記載
されているようにパターン画像を記録したリスフィルム
から投影焼付によりパターン画像を焼き付けるのでは、
写真画像を焼き付けるステージとは別に写真感光材料を
停止させて、パターン画像を焼き付ける必要があり、制
御が複雑になり、また、焼き付けの効率もよくない。
【0016】また、特開平7−225433号に記載さ
れているように、パターン画像の画像信号により発光す
る発光素子からの光を個々に光ファイバーで写真感光材
料に導く焼き込みヘッドによりパターン画像を焼き付け
るのでは、写真感光材料を一定速度で搬送しなければな
らず、高度な搬送制御が要求され、また、装置自体もコ
スト高なものとなる。
【0017】第七の発明の目的は、写真画像を焼き付け
るステージとは別に写真感光材料を停止させて、パター
ン画像を焼き付ける必要もなく、写真感光材料を一定速
度で搬送する必要もなく、低コストでパターン画像を焼
き付けることができるようにすることである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、特許請
求の範囲の各請求項に記載の発明を特定するために必要
な事項の全てにより達成される。以下、各請求項を説明
し、その後に共通する事項について説明する。なお、各
請求項の説明において、引用項の説明と重複する説明は
省略する。
【0019】〔請求項1の説明〕『写真感光材料に、投
影焼付法で写真原稿からカラー写真画像を焼き付け、前
記カラー写真画像の焼付とは別に前記カラー写真画像と
重なる位置にパターン画像を焼き付ける焼付機におい
て、パターン画像を焼き付ける位置の周辺のカラー写真
画像の得られるプリントで推定されるカラーに応じて、
焼き付けるパターン画像のカラーを変化させることを特
徴とする焼付機。』により、パターン画像のカラーを選
択するための操作者の思考をより簡単化又は省略でき、
写真画像のカラーとパターン画像のカラーとのバランス
が良好となるパターン画像のカラーとなるようなパター
ン画像の焼付ができるようになる。
【0020】〔請求項2の説明〕『投影焼付法で前記パ
ターン画像の原稿から前記パターン画像を焼き付けるも
のであり、前記パターン画像の露光制御量のカラーバラ
ンスを変化させることにより、前記パターン画像のカラ
ーを変化させることを特徴とする請求項1に記載の焼付
機。』により、カラーバランスの異なるパターン画像の
原稿を複数用意しておき、写真画像のカラーに応じて適
切なカラーバランスのパターン画像の原稿を用いたり、
パターン画像を焼き付ける位置の周辺のカラー写真画像
のカラーに応じてパターン画像の原稿を作成したりする
よりも、はるかに容易に写真画像のカラーとパターン画
像のカラーとのバランスが良好となるパターン画像のカ
ラーとなるようなパターン画像の焼付ができる。
【0021】〔請求項3の説明〕『デジタル露光により
前記パターン画像を焼き付けるものであり、前記パター
ン画像のデジタル露光の露光制御量のカラーバランスを
変化させることにより、前記パターン画像のカラーを変
化させることを特徴とする請求項1に記載の焼付機。』
により、パターン画像の原稿を作成する手間なくパター
ン画像を焼き付けることができ、パターン画像の変更が
容易であり、さらに、写真画像に応じてパターン画像の
カラーを変更させることも容易である。
【0022】〔請求項4の説明〕『前記写真原稿を撮像
して得られたカラー画像情報と投影焼付法で前記写真原
稿から前記写真画像を焼き付ける際の露光制御量に応じ
て、前記パターン画像のカラーを変化させることを特徴
とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の焼付
機。』により、焼き付けるパターン画像のカラーを、パ
ターン画像を焼き付ける位置の周辺のカラー写真画像の
カラーに適切に応じたものにすることができる。
【0023】〔請求項5の説明〕『写真感光材料に、投
影焼付法で写真原稿からカラー写真画像を焼き付け、前
記カラー写真画像の焼付とは別に前記カラー写真画像と
重なる位置にパターン画像を焼き付ける焼付機におい
て、本焼付機により焼き付けることにより写真感光材料
から得られるプリントを多数比較すると、操作入力によ
らず、プリントのパターン画像を焼き付ける位置の周辺
のカラー写真画像のカラーに応じて、プリントの焼き付
けるパターン画像のカラーが変化しているものであるこ
とを特徴とする焼付機。』により、パターン画像のカラ
ーを選択するための操作者の思考をより簡単化又は省略
でき、写真画像のカラーとパターン画像のカラーとのバ
ランスが良好となるパターン画像のカラーとなるような
パターン画像の焼付ができるようになる。
【0024】〔請求項6の説明〕『写真感光材料に、投
影焼付法で写真原稿から写真画像を焼き付け、前記写真
画像の焼付とは別に前記写真画像と重なる位置にパター
ン画像を焼き付ける焼付機において、パターン画像を焼
き付ける位置の周辺の写真画像の露光量が低いと、焼き
付けるパターン画像の露光量を低くさせることを特徴と
する焼付機。』により、パターン画像の濃度とパターン
画像の周辺の写真画像の濃度差が大きくなり違和感の強
いプリントに成ったり、パターン画像の周辺の写真画像
がパターン画像に近い程濃度が変ってしまう異常なプリ
ントになったりせず、なおかつ、パターン画像が写真画
像と識別できるようにすることができる。
【0025】なお、「パターン画像を焼き付ける位置の
周辺の写真画像の露光量が写真感光材料の特性曲線の直
線部にある場合に、パターン画像を焼き付ける位置の周
辺の写真画像の露光量と焼き付けるパターン画像の露光
量との露光量比が所定の値以下となるように、パターン
画像の露光量を制御すること」により、上述のような違
和感の強いプリントや異常なプリントになったりせず、
なおかつ、パターン画像が写真画像と識別できるように
することができ好ましい。
【0026】〔請求項7の説明〕『投影焼付法で前記パ
ターン画像の原稿から前記パターン画像を焼き付けるも
のであり、前記パターン画像の露光制御量を低くさせる
ことにより、前記パターン画像の露光量を低くさせるこ
とを特徴とする請求項6に記載の焼付機。』により、濃
度の異なるパターン画像の原稿を複数用意しておき、写
真画像の露光量に応じて適切な濃度のパターン画像の原
稿を用いたり、パターン画像を焼き付ける位置の周辺の
写真画像の露光量に応じてパターン画像の原稿を作成し
たりするよりも、はるかに容易に、パターン画像の濃度
とパターン画像の周辺の写真画像の濃度差が大きくなり
違和感の強い画像に成ったり、パターン画像の周辺の写
真画像がパターン画像に近い程濃度が変ってしまう異常
な画像になったりせず、なおかつ、パターン画像が写真
画像と識別できるようにすることができる。
【0027】〔請求項8の説明〕『デジタル露光により
前記パターン画像を焼き付けるものであり、前記パター
ン画像のデジタル露光の露光制御量を低くさせることに
より、前記パターン画像の露光量を低くさせることを特
徴とする請求項6に記載の焼付機。』により、パターン
画像の原稿を作成する手間なくパターン画像を焼き付け
ることができ、パターン画像の変更が容易であり、さら
に、写真画像に応じてパターン画像の露光量を変更させ
ることも容易である。
【0028】〔請求項9の説明〕『前記写真原稿を撮像
して得られた画像情報と投影焼付法で前記写真原稿から
前記写真画像を焼き付ける際の露光制御量から、前記パ
ターン画像を焼き付ける位置の周辺の写真画像の露光量
情報を検知し、検知された露光量情報がパターン画像を
焼き付ける位置の周辺の写真画像の露光量が低いもので
あると、焼き付けるパターン画像の露光量を低くさせる
ことを特徴とする請求項6〜請求項9のいずれか1項に
記載の焼付機。』により、焼き付けるパターン画像の露
光量を、パターン画像を焼き付ける位置の周辺の写真画
像の露光量に適切に応じたものにすることができる。
【0029】〔請求項10の説明〕『写真感光材料に、
投影焼付法で写真原稿から写真画像を焼き付け、前記写
真画像の焼付とは別に前記写真画像と重なる位置にパタ
ーン画像を焼き付ける焼付機において、本焼付機により
焼き付けることにより写真感光材料から得られるプリン
トを多数比較すると、操作入力によらず、プリントのパ
ターン画像を焼き付ける位置の周辺の写真画像の部分が
露光量が低い場合に得られる濃度であると、プリントの
パターン画像の部分がパターン画像の露光量が低い場合
に得られる濃度に変化しているものであることを特徴と
する焼付機。』により、パターン画像の濃度とパターン
画像の周辺の写真画像の濃度差が大きくなり違和感の強
いプリントに成ったり、パターン画像の周辺の写真画像
がパターン画像に近い程濃度が変ってしまう異常なプリ
ントになったりせず、なおかつ、パターン画像が写真画
像と識別できるようにすることができる。
【0030】なお、パターン画像の露光量が低い場合に
得られる濃度とは、写真画像の露光とパターン画像の露
光の多重露光であっても、パターン画像の位置の写真画
像の露光量が減少した分以上の減少した露光量から得ら
れる濃度のことであり、本焼付機により焼き付けること
により写真感光材料から得られるプリントを多数比較す
ることにより明らかに判別できる。
【0031】〔請求項11の説明〕『写真感光材料に、
焼き付けるパターン画像の位置の周辺の写真画像の露光
量を減少させて投影焼付法で写真原稿から写真画像を焼
き付け、前記写真画像の焼付とは別に前記カラー写真画
像と重なる位置にパターン画像を焼き付ける焼付機にお
いて、焼き付けるパターン画像の位置の周辺の写真画像
の本来の露光量に応じて、焼き付けるパターン画像の位
置の周辺の写真画像の露光量を変化させることを特徴と
する焼付機。』により、パターン画像の位置の周辺の写
真画像をどの程度低濃度化させるか選択するための操作
者の思考をより簡単化又は省略でき、パターン画像の位
置の周辺の写真画像の低濃度化による不自然さとパター
ン画像の見にくさとのバランスをとってより良好な画像
となるような焼付ができるようにすることができる。
【0032】〔請求項12の説明〕『前記投影焼付の露
光光路上に、透過率を変化させる透過率変化部材を有
し、投影焼付法で写真原稿から写真画像を焼き付ける際
に、焼き付けるパターン画像の位置の周辺の写真画像の
本来の露光量に応じて、前記写真感光材料にパターン画
像の位置に相当する位置の透過率変化部材の透過率を変
化させて、前記写真感光材料にパターン画像の位置の周
辺の写真画像の露光量を変化させることを特徴とする請
求項11に記載の焼付機。』により、パターン画像の位
置の周辺以外の写真画像の露光量を殆ど変更することな
く、パターン画像の位置の周辺の写真画像の露光量だけ
を変更することが容易である。
【0033】〔請求項13の説明〕『前記投影焼付の露
光光路上に挿入離脱可能な半透明部材を有し、投影焼付
法で写真原稿から写真画像を焼き付ける際に、焼き付け
るパターン画像の位置の周辺の写真画像の本来の露光量
に応じて、露光光路上に半透明部材を挿入することによ
り、前記写真感光材料にパターン画像の位置の周辺の写
真画像の露光量を変化させることを特徴とする請求項1
1に記載の焼付機。』により、パターン画像の位置の周
辺以外の写真画像の露光量を殆ど変更することなく、パ
ターン画像の位置の周辺の写真画像の露光量だけを変更
することができる。
【0034】〔請求項14の説明〕『前記投影焼付の露
光光路上に露光光を反射する反射部材を有し、当該反射
部材の一部に反射率が異なる異反射率領域を有し、当該
反射部材の異反射率領域の位置を変えることができるも
のであり、投影焼付法で写真原稿から写真画像を焼き付
ける際に、焼き付けるパターン画像の位置の周辺の写真
画像の本来の露光量に応じて、前記異反射率領域をパタ
ーン画像の位置に相当する位置に変えるか否か制御し
て、パターン画像の位置の周辺の写真画像の露光量を変
化させることを特徴とする請求項11に記載の焼付
機。』により、パターン画像の位置の周辺以外の写真画
像の露光量を殆ど変更することなく、パターン画像の位
置の周辺の写真画像の露光量だけを変更することがで
き、また、異反射率領域の位置を変えることでその露光
量の変更もできる。
【0035】〔請求項15の説明〕『前記写真原稿を撮
像して得られた画像情報と投影焼付法で前記写真原稿か
ら前記写真画像を焼き付ける際の露光制御量から、前記
パターン画像を焼き付ける位置の周辺の写真画像の露光
量情報を検知し、検知されたパターン画像を焼き付ける
位置の周辺の写真画像の露光量情報に応じて、パターン
画像の位置の周辺の写真画像の露光量を変化させること
を特徴とする請求項11〜請求項14のいずれか1項に
記載の焼付機。』により、パターン画像を焼き付ける位
置の周辺の写真画像の露光量を、パターン画像を焼き付
ける位置の周辺の写真画像の本来の露光量に適切に応じ
たものにすることができる。
【0036】〔請求項16の説明〕『写真感光材料に、
焼き付けるパターン画像の位置の周辺の写真画像の露光
量を減少させて投影焼付法で写真原稿から写真画像を焼
き付け、前記写真画像の焼付とは別に前記カラー写真画
像と重なる位置にパターン画像を焼き付ける焼付機にお
いて、露光光路上に、前記写真原稿の駒画像を前記写真
感光材料に結像させるための結像部材を有し、前記結像
部材の露光光路下流側で前記写真感光材料の露光光路上
流側に、画像信号に応じて透過率を変化させる像様透過
率変化部材を有し、投影焼付法で写真原稿から写真画像
を焼き付ける際に、パターン画像の位置に応じた画像信
号を前記像様透過率変化部材に送り、前記写真感光材料
にパターン画像の位置の周辺に低露光量の部分を生じさ
せることを特徴とする焼付機。』により、像様透過率変
化部材の画素単位がかなり小さいものを用いなくても、
投影焼付で拡大される像側に像様透過率変化部材が設け
られているので、適切な領域の露光量を低くさせること
ができ、また、像様透過率変化部材の画素単位のギザギ
ザが目立たずに、様々なパターン画像の位置に対して、
パターン画像の周辺の適切な位置の写真画像の露光量を
低くさせることができる。
【0037】〔請求項17の説明〕『投影焼付法で写真
原稿から写真画像を焼き付ける際に、前記像様透過率変
化部材が前記写真感光材料に密着していないことを特徴
とする請求項16に記載の焼付機。』により、像様透過
率変化部材が結像位置から離れた位置にあるので、パタ
ーン画像の位置の周辺の写真画像の低露光量の部分が他
の部分とくっきり区別されるような見苦しい画像になら
ず、なだらかに露光量が低くなり、また、画素単位のギ
ザギザも結像のボケにより、より目立たなくなる。
【0038】〔請求項18の説明〕『前記像様透過率変
化部材が当該焼付機で焼き付ける最大サイズの写真感光
材料への露光光路の全面を覆うものであることを特徴と
する請求項16又は請求項17に記載の焼付機。』によ
り、当該焼付機で焼き付ける最大サイズの写真感光材料
であっても写真感光材料への露光光路の全面を覆うの
で、像様透過率変化部材が間に存在する露光光路と存在
しない露光光路とが存在することによる露光ムラを防止
できる。
【0039】〔請求項19の説明〕『前記パターン画像
の位置が前記写真感光材料のサイズに応じて、制御され
るものであることを特徴とする請求項18に記載の焼付
機。』により、当該焼付機で焼き付ける最大サイズの写
真感光材料への露光光路の全面を覆うものであるので、
パターン画像の位置を前記写真感光材料のサイズに応じ
て適切な位置にしても、前記写真感光材料にパターン画
像の位置の周辺に低露光量の部分を生じさせることがで
きる。
【0040】〔請求項20の説明〕『写真感光材料に、
焼き付けるパターン画像の位置の周辺の写真画像の露光
量を減少させて投影焼付法で写真原稿から写真画像を焼
き付け、前記写真画像の焼付とは別に前記カラー写真画
像と重なる位置にパターン画像を焼き付ける焼付機にお
いて、露光光路上に、前記写真原稿の駒画像を前記写真
感光材料に結像させるための結像部材を有し、前記結像
部材の露光光路下流側で前記写真感光材料の露光光路上
流側に、露光光を前記写真感光材料に反射させる反射部
材を有し、投影焼付法で写真原稿から写真画像を焼き付
ける際に、パターン画像の位置の周囲に低露光量の部分
が生じるように、前記反射部材を制御することを特徴と
する焼付機。』により、液晶や偏光素子などを用いなく
ても、様々なパターン画像の位置に対して、パターン画
像の周辺の適切な位置の写真画像の露光量を低くさせる
ことができる。
【0041】〔請求項21の説明〕『写真感光材料に、
焼き付けるパターン画像の位置の周辺の写真画像の露光
量を減少させて投影焼付法で写真原稿から写真画像を焼
き付け、前記写真画像の焼付とは別に前記カラー写真画
像と重なる位置にパターン画像を焼き付ける焼付機にお
いて、露光光路上に、前記写真原稿の駒画像を前記写真
感光材料に結像させるための結像部材を有し、前記結像
部材の露光光路上流側で前記写真原稿の露光光路下流側
に、前記写真原稿からの露光光を前記結像部材に反射さ
せる反射部材を有し、投影焼付法で写真原稿から写真画
像を焼き付ける際に、パターン画像の位置の周囲に低露
光量の部分が生じるように、前記反射部材を制御するこ
とを特徴とする焼付機。』により、液晶や偏光素子など
を用いなくても、様々なパターン画像の位置に対して、
パターン画像の周辺の適切な位置の写真画像の露光量を
低くさせることができる。
【0042】〔請求項22の説明〕『前記反射部材が画
像信号に応じて反射率を変化させるものであり、前記反
射部材に前記パターン画像の位置に応じた画像信号を送
り、前記写真感光材料に前記パターン画像の位置の周辺
に低露光量の部分を生じさせることを特徴とする請求項
20又は請求項21に記載の焼付機。』により、パター
ン画像の位置の周辺以外の写真画像の露光量を殆ど変更
することなく、パターン画像の位置の周辺の写真画像の
露光量だけを変更することが容易である。
【0043】〔請求項23の説明〕『前記反射部材は、
その表面の一部に反射率が異なる異反射率領域を有する
ものであり、また、前記異反射率領域の位置を変えるこ
とができるものであり、前記パターン画像の位置に応じ
て、前記異反射率領域の位置を変更することにより、前
記写真感光材料に前記パターン画像の位置の周辺に低露
光量の部分を生じさせることを特徴とする請求項20又
は請求項21に記載の焼付機。』により、パターン画像
の位置の周辺以外の写真画像の露光量を殆ど変更するこ
となく、パターン画像の位置の周辺の写真画像の露光量
だけを変更することができる。
【0044】〔請求項24の説明〕『写真感光材料に、
投影焼付法で写真原稿から写真画像を焼き付ける焼付機
において、前記写真感光材料の露光光路上流側に、画像
信号に応じて像様に透過率を変化させる像様透過率変化
部材を有し、投影焼付法で写真原稿から写真画像を焼き
付ける際に、パターン画像に応じた画像信号を前記像様
透過率変化部材に送り、前記写真感光材料にパターン画
像様の低露光量の部分を生じさせることを特徴とする焼
付機。』により、簡単に、パターン画像の位置の周辺の
写真画像の露光量に比べてパターン画像の露光量を低く
することができる。
【0045】〔請求項25の説明〕『投影焼付法で写真
原稿から写真画像を焼き付ける際に、前記像様透過率変
化部材が前記写真感光材料に密着することを特徴とする
請求項24に記載の焼付機。』により、パターン画像の
位置の周辺の写真画像の露光量に比べてパターン画像の
露光量を低く、くっきりとしたパターン画像を得ること
ができる。
【0046】〔請求項26の説明〕『前記像様透過率変
化部材が前記写真感光材料に密着したり投影焼付法で写
真原稿から写真画像を焼き付ける際の前記写真感光材料
の位置から離脱したりできるものであり、投影焼付法で
写真原稿から写真画像を焼き付ける際に、前記像様透過
率変化部材が前記写真感光材料に密着し、前記写真感光
材料を投影焼付法で写真原稿から写真画像を焼き付ける
際の位置に位置付ける際と、投影焼付法で写真原稿から
写真画像を焼き付けられた前記写真感光材料を出す際
に、前記像様透過率変化部材が前記写真感光材料に密着
したり投影焼付法で写真原稿から写真画像を焼き付ける
際の前記写真感光材料の位置から離脱することを特徴と
する請求項25に記載の焼付機。』により、前記写真感
光材料を投影焼付法で写真原稿から写真画像を焼き付け
る際の位置に位置付ける際と、投影焼付法で写真原稿か
ら写真画像を焼き付けられた前記写真感光材料を出す際
に、前記像様透過率変化部材が前記写真感光材料の移送
の邪魔になることを防止できる。
【0047】〔請求項27の説明〕『写真感光材料に、
投影焼付法で写真原稿から写真画像を焼き付け、前記写
真画像の焼付とは別に前記カラー写真画像と重なる位置
にパターン画像を焼き付けるうる焼付機において、前記
写真感光材料の露光光路上流側に、画像信号に応じて像
様に透過率を変化させる像様透過率変化部材を有し、投
影焼付法で写真原稿から写真画像を焼き付ける際に、パ
ターン画像に応じた画像信号を前記像様透過率変化部材
に送り、前記写真感光材料にパターン画像様の低露光量
の部分を生じさせることと、パターン画像の位置に応じ
た画像信号を前記像様透過率変化部材に送り、前記写真
感光材料にパターン画像の位置の周辺に低露光量の部分
を生じさせることと、ができ、パターン画像の位置に応
じた画像信号を前記像様透過率変化部材に送り、前記写
真感光材料にパターン画像の位置の周辺に低露光量の部
分を生じさせるときに、前記写真画像の焼付とは別に前
記カラー写真画像と重なる位置にパターン画像を焼き付
けることを特徴とする焼付機。』により、1つの像様透
過率変化部材で、パターン画像の位置の周辺の写真画像
の露光量が低くしてパターン画像の露光量を高くするこ
とと、パターン画像の位置の周辺の写真画像の露光量に
比べてパターン画像の露光量を低くすることができるこ
との両方ができる。
【0048】〔請求項28の説明〕『前記像様透過率変
化部材が前記写真感光材料に密着したり投影焼付法で写
真原稿から写真画像を焼き付ける際の前記写真感光材料
の位置から離脱したりできるものであり、投影焼付法で
写真原稿から写真画像を焼き付ける際に、前記写真感光
材料にパターン画像様の低露光量の部分を生じさせると
きに、前記像様透過率変化部材が前記写真感光材料に密
着し、投影焼付法で写真原稿から写真画像を焼き付ける
際に、前記写真感光材料にパターン画像の位置の周辺に
低露光量の部分を生じさせるときと、前記写真感光材料
を投影焼付法で写真原稿から写真画像を焼き付ける際の
位置に位置付ける際と、投影焼付法で写真原稿から写真
画像を焼き付けられた前記写真感光材料を出す際とで、
前記像様透過率変化部材が前記写真感光材料に密着した
り投影焼付法で写真原稿から写真画像を焼き付ける際の
前記写真感光材料の位置から離脱することを特徴とする
請求項27に記載の焼付機。』により、1つの像様透過
率変化部材で、パターン画像の位置の周辺の写真画像の
露光量が低くしてパターン画像の露光量を高くする際
に、像様透過率変化部材が結像位置から離れた位置にあ
るので、パターン画像の位置の周辺の写真画像の低露光
量の部分が他の部分とくっきり区別されるような見苦し
い画像にならず、なだらかに露光量が低くなり、また、
画素単位のギザギザも結像のボケにより、より目立たな
くなり、かつ、パターン画像の位置の周辺の写真画像の
露光量に比べてパターン画像の露光量を低くする際に、
前記像様透過率変化部材が前記写真感光材料に密着する
ので、くっきりとしたパターン画像を得ることができ、
また、前記写真感光材料を投影焼付法で写真原稿から写
真画像を焼き付ける際の位置に位置付ける際と、投影焼
付法で写真原稿から写真画像を焼き付けられた前記写真
感光材料を出す際に、前記像様透過率変化部材が前記写
真感光材料の移送の邪魔になることを防止できる。
【0049】〔請求項29の説明〕『前記像様透過率変
化部材が当該焼付機で焼き付ける最大サイズの写真感光
材料の全面を覆うものであることを特徴とする請求項2
4〜請求項28のいずれか1項に記載の焼付機。』によ
り、当該焼付機で焼き付ける最大サイズの写真感光材料
であっても写真感光材料への露光光路の全面を覆うの
で、像様透過率変化部材が間に存在する露光光路と存在
しない露光光路とが存在することによる露光ムラを防止
できる。
【0050】〔請求項30の説明〕『前記パターン画像
の位置が前記写真感光材料のサイズに応じて、制御され
るものであることを特徴とする請求項29に記載の焼付
機。』により、当該焼付機で焼き付ける最大サイズの写
真感光材料への露光光路の全面を覆うものであるので、
パターン画像の位置を前記写真感光材料のサイズに応じ
て適切な位置にしても、前記写真感光材料にパターン画
像の位置の周辺に低露光量の部分を生じさせることがで
きる。
【0051】〔請求項31の説明〕『写真感光材料に、
投影焼付法で写真原稿から写真画像を焼き付け、前記写
真画像の焼付とは別にパターン画像を焼き付ける焼付機
において、前記パターン画像をストロボ光で焼き付ける
ことを特徴とする焼付機。』により、ストロボ光は瞬時
発光であるので、写真画像を焼き付けるステージとは別
に写真感光材料を停止させて、パターン画像を焼き付け
る必要もなく、写真感光材料を一定速度で搬送する必要
もなく、低コストで良好なパターン画像を焼き付けるこ
とができる。
【0052】なお、ストロボ光は通常1msec以下の
発光時間(ピーク光量の半分以上の光量で発光する時
間)で発光するものであり、本発明においては、とりわ
け100μsec以下(特に50μsec以下(さらに
30μsec以下))の発光時間であることが好まし
い。また、発光光量や写真感光材料の相反則不軌などの
観点から、10μsec以上の発光時間であることが好
ましい。
【0053】〔請求項32の説明〕『前記写真感光材料
を搬送中に、前記パターン画像をストロボ光で焼き付け
ることを特徴とする請求項31に記載の焼付機。』によ
り、写真感光材料を一定速度で搬送する必要もなく、効
率よく低コストで良好なパターン画像を焼き付けること
ができる。
【0054】〔請求項33の説明〕『前記パターン画像
を前記写真画像と重なる位置に焼き付けることを特徴と
する請求項31又は請求項32に記載の焼付機。』によ
り、前記パターン画像を前記写真画像と重なる位置に焼
き付けるものであっても、請求項31又は請求項32に
記載の焼付機であるので良好に焼き付けることができ
る。
【0055】〔請求項34の説明〕『前記写真画像がカ
ラー写真画像であり、ストロボ光をフィルタにより調光
することを特徴とする請求項31〜請求項33のいずれ
か1項に記載の焼付機。』により、例えば、通常のカラ
ー印画紙のように青感度が高く赤感度が低い写真感光材
料のように、そのまま露光したのではニュートラルに再
現できない写真感光材料であっても、良好に焼き付ける
ことができる。
【0056】〔請求項35の説明〕『前記写真画像がカ
ラー写真画像であり、フィルタにより調光が、前記パタ
ーン画像の露光制御量に応じて制御可能であることを特
徴とする請求項34に記載の焼付機。』により、パター
ン画像の露光量やカラーバランスを制御することができ
る。
【0057】〔請求項36の説明〕『前記パターン画像
の位置を前記写真画像に応じて制御することを特徴とす
る請求項1〜請求項35のいずれか1項に記載の焼付
機。』により、パターン画像の位置をより好ましい位置
にすることができる。
【0058】〔請求項37の説明〕『前記写真原稿を撮
像して得られた画像情報に基づいて、前記パターン画像
の位置を制御することを特徴とする請求項36に記載の
焼付機。』により、自動的にパターン画像の位置をより
好ましい位置にすることができる。
【0059】〔請求項38の説明〕『前記写真原稿に記
録されている写真画像の天地を示す天地情報に基づい
て、前記パターン画像の位置を制御することを特徴とす
る請求項1〜請求項35のいずれか1項に記載の焼付
機。』により、パターン画像の位置を、写真画像の天地
に合う、より好ましい位置にすることができる。
【0060】〔請求項39の説明〕『前記パターン画像
が文字画像であることを特徴とする請求項1〜請求項3
8のいずれか1項に記載の焼付機。』により、前記パタ
ーン画像が文字画像であることで、請求項1〜請求項3
8の効果がより有用なものとなる。
【0061】〔共通事項の説明〕写真感光材料は通常、
焼き付けられた後、現像機で現像処理することにより、
画像を形成する。この画像を形成した状態では、通常感
光性はないので、本願では、写真感光材料から得られる
画像を形成したものをプリントと呼ぶ。また、焼付機に
は、この現像機と連設したプリンタプロセッサと呼ばれ
るものや、焼付機単体のものがある。また、焼付機に
は、写真原稿を撮像するための部材を有するものや、写
真原稿を撮像する別の装置からの画像情報を受信する機
能を有するものや、これらの機能がないものなどがあ
る。
【0062】写真感光材料に写真画像を焼き付けた場合
は、その写真画像を再現する写真画像(階調を有する画
像)が得られる。そして、写真感光材料には、カラー写
真画像を形成するカラー写真感光材料と、モノクロ写真
画像を形成するモノクロ写真感光材料があり、カラーの
焼き付けが問題となる請求項に係わる発明においては、
カラー写真感光材料を焼き付ける場合に、その効果が得
られる。
【0063】また、写真感光材料には、複写用感光材料
やプリント用感光材料などが挙げられる。複写用感光材
料は、写真原稿を複製するための感光材料で、複写用の
分光特性を有する感光材料が好ましいが、一般撮影用感
光材料を代用してもよい。また、プリント用感光材料
は、鑑賞に用いるプリントを得るための感光材料であ
り、モノクローム印画紙、カラー印画紙などの印画紙や
プリント用写真フイルムなどが挙げられる。また、写真
感光材料としては、感光性樹脂、青写真感光紙やジアゾ
感光紙などの感光紙、ハロゲン化銀写真感光材料などが
挙げられ、特に、ハロゲン化銀写真感光材料が好まし
い。
【0064】投影焼付法には、写真原稿に記録されてい
る駒画像全体を同時に写真感光材料に投影焼付する方法
や、写真原稿に記録されている駒画像全体をスリットの
走査により順次に写真感光材料に投影焼付する方法など
がある。
【0065】パターン画像を焼き付ける位置の周辺の写
真画像とは、パターン画像を焼き付ける位置の周辺に再
現される写真画像又はパターン画像を焼き付ける位置の
周辺に再現されると推定される写真画像のことで、パタ
ーン画像を焼き付ける位置の周辺のカラー写真画像と
は、パターン画像を焼き付ける位置の周辺に再現される
カラー写真画像又はパターン画像を焼き付ける位置の周
辺に再現されると推定されるカラー写真画像のことであ
る。
【0066】本焼付機により焼き付けることにより写真
感光材料から得られるプリントを多数(例えば100
枚)比較するには、焼付機自体が安定した状態で、同一
の安定した写真特性の写真原稿の多数の画像駒(例えば
100駒)から同一倍率で同一の安定した写真特性の写
真感光材料に焼き付け、同一の安定した状態の処理機で
同一の処理条件で処理して多数のプリント(例えば10
0枚)を得ることが好ましく、不安定であったり、条件
が異なる場合はその影響の補正をして検討する必要があ
る。
【0067】本願において露光量とは、写真感光材料に
与える露光量のことである。また、この露光量を決定づ
ける因子の1つである原稿の濃度を除く、この露光量を
制御するための量を露光制御量と呼ぶ。なお、露光制御
の分野の特許出願明細書の多くにおいて、この露光制御
量を露光量と呼んでいるので混乱しないように。
【0068】デジタル露光とは、入力されたデジタル画
像情報に応じて、デジタル画像情報が表現する画像を再
現する露光である。デジタル露光には、入力されたデジ
タル画像情報に応じて写真感光材料に入射するレーザ光
の露光強度を変化させながらレーザ光を走査して露光す
る形態や、入力されたデジタル画像情報に応じてデジタ
ル画像情報が表現する画像を表示するCRTの表示面の
画像を写真感光材料に結像させる形態や、特開平7−2
25433号に示すように、デジタル画像情報により発
光する発光素子からの光を個々に光ファイバーで写真感
光材料に導く焼き込みヘッドにより露光する形態や、実
施形態1に示すように、デジタル画像情報に応じてデジ
タル画像情報が表現する画像を表示する液晶や偏光素子
などの透過率変更部材から写真感光材料に露光する形態
などが挙げられる。
【0069】
【発明の実施の形態】以下に本発明に関する具体例の一
例を実施形態として示すが、本発明はこれらに限定され
ない。また、実施形態には、用語等に対する断定的な表
現があるが、本発明の好ましい例を示すもので、本発明
の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0070】実施形態1 本実施形態の焼付機の概略構成図を図1に示す。本焼付
機は、写真原稿に記録されている写真画像を単純に焼き
付けることと、文字画像などのパターン画像と写真原稿
に記録されている写真画像を多重焼付することと、写真
原稿に記録されている写真画像をパターン画像様に低露
光量の部分(ネガカラー印画紙では白抜き部分)を設け
て焼き付けることと、を選択して行える焼付機である。
以下、図1に基づいて、適宜他の図を参照しながら、詳
細に説明する。
【0071】本焼付機では、写真原稿1や写真感光材料
2は限定されないが、鑑賞用のプリントを得るには、写
真原稿1がカラーネガフィルムである場合は、写真感光
材料2はカラーネガ印画紙、写真原稿1がカラーポジフ
ィルムである場合は、写真感光材料2はカラーリバーサ
ル印画紙、写真原稿1がモノクロフィルムである場合
は、写真感光材料2はモノクロ印画紙であることが好ま
しい。以下、濃度などの説明では、写真原稿1がカラー
ネガフィルムであり、写真感光材料2がγが2〜3のカ
ラーネガ印画紙であることを前提に説明するが、逆に考
えれば、写真原稿1がカラーポジフィルムであり、写真
感光材料2はカラーリバーサル印画紙である場合などに
も応用できるであろう。
【0072】先ず、本焼付機の構造を説明する。
【0073】露光光源部5は以下の構造である。光源用
ランプ51は写真原稿を露光する時及び撮像する時に発
光する。そして、赤外線透過ミラー52は光源用ランプ
51の背面側の発光を拡散ボックス57の方へ反射させ
る。防熱フィルタ53は、光源用ランプ51からの光を
可視光のみ透過して、防熱フィルタ53より露光光路下
流側に赤外線が通過して、特に写真原稿1などが熱を持
たないようにしている。イエローカットフィルタ54、
マゼンタカットフィルタ55、シアンカットフィルタ5
6は、各原色の露光制御量に応じて、白色減色法による
露光のために適宜露光光路に挿入される。拡散ボックス
57は露光光を位置的にバラツキのない均等な露光光に
するためのもので、具体的には、散乱用アクリル樹脂板
を露光光路に垂直に複数設け、その最前の散乱用アクリ
ル樹脂板と最後の散乱用アクリル樹脂板との間の四方を
ミラーで囲んだ構造になっている。
【0074】この拡散ボックス57の露光光路下流側直
近にネガキャリア6がある。写真原稿1の駒画像がネガ
マスク61に位置づけられて、撮像されたり、焼き付け
られたりするように、ネガキャリア6は写真原稿1を搬
送する。ネガマスク61は写真原稿1の駒画像のサイズ
に応じた所定のサイズに開口されており、余計な迷光が
露光光路下流側に透過しないようにしている。
【0075】そして、ネガキャリア6の露光光路下流側
に焼付用レンズ7が設けられており、焼付用レンズ7は
ネガキャリア6のネガマスク61に位置決めされた写真
原稿1に記録されている写真画像からの露光光を写真感
光材料搬送台4上に載せられた写真感光材料2に結像す
る。また、ミラー8がネガキャリア6と焼付用レンズ7
との間の露光光路に挿入離脱可能に設けられている。そ
して、ネガキャリア6のネガマスク61に位置決めされ
た写真原稿1に記録されている写真画像を撮像する時
は、ミラー8は露光光路に挿入され、ネガキャリア6の
ネガマスク61に位置決めされた写真原稿1に記録され
ている写真画像からの光を撮像装置12に反射し、ネガ
キャリア6のネガマスク61に位置決めされた写真原稿
1に記録されている写真画像から焼き付ける時は、ミラ
ー8は露光光路から離脱し、焼き付けの邪魔にならない
ようにする。
【0076】撮像装置12は、ネガキャリア6のネガマ
スク61に位置決めされた写真原稿1に記録されている
写真画像を、撮像用レンズ11によりその撮像素子上に
結像されて、撮像する。そして、写真原稿1に記録され
ている写真画像の画像情報を得る。そして、図示しない
制御部が、得られた画像情報に基づいて、焼付条件を決
定したり、後述する動作の様々な制御を行ったりする。
【0077】焼付用レンズ7の露光光路下流側で、写真
感光材料搬送台4より露光光路上流側に、像様透過率変
化部材である液晶部材3が設けられている。液晶部材3
と写真感光材料搬送台4との関係を示す斜視図である図
2、断面図である図3及び図4に示すように、液晶部材
3は、通常時には、図3に示すように写真感光材料搬送
台4に載せられた写真感光材料2より若干上方に在り、
時により、図4に示すようにその液晶板31が写真感光
材料搬送台4に載せられた写真感光材料2に密着する位
置に移動する。いずれの場合も、液晶部材3の液晶板3
1は焼付位置の写真感光材料と平行になっている。ま
た、液晶板31は本焼付機で焼き付けられる最大サイズ
の写真感光材料を覆え、かつ、本焼付機で焼き付けられ
る最大サイズの写真感光材料への露光光路全てを覆うこ
とができるサイズである。液晶板31の周囲に液晶板3
1を支える液晶板保持枠32が設けられている。液晶板
保持枠32の露光光路下流側の面は液晶板31の露光光
路下流側の面と面一であり、液晶板保持枠32の内側の
面321は液晶板保持枠32の反射光が液晶板31に入
射しないように、露光光路上流側に傾斜している。この
液晶板31は透明時の透過率と暗色化時の透過率との比
が10倍以上である。
【0078】写真感光材料搬送台4は、写真感光材料2
を空気減圧により吸引しながら搬送する台であり、ま
た、焼付位置の部分の平面性は高い。そして、焼付時に
写真感光材料2を空気減圧により吸引することで、写真
感光材料2を密着して平面性を出し、搬送時に写真感光
材料2を空気減圧により吸引することで、写真感光材料
2が写真感光材料搬送台4から離れることなく、写真感
光材料2を確実に搬送する。そして、写真感光材料搬送
台4は図1において左の方向へ写真感光材料2を搬送す
る。そして、写真原稿1に記録された写真画像を焼き付
けられた写真感光材料2は、副露光部9の前を通って図
示しない本焼付機の出口へ搬送される。
【0079】副露光部9はストロボ光で文字などのパタ
ーン画像を写真感光材料2に焼き付けるものである。以
下、副露光部9について説明する。ストロボ発光源91
が暗箱92の内側に設けられている。暗箱92は写真感
光材料搬送台4側の面を除いて、他の方向から光が入射
せず、他の方向へ光が漏れないようになっている。そし
て、暗箱92の写真感光材料搬送台4側の面に液晶板9
3が設けられている。そして、この液晶板93の周囲に
液晶板93を支える液晶板保持枠94が設けられてい
る。そして、液晶板保持枠94は暗箱92に固定されて
いる。ストロボ発光源91は点状の光源であり、液晶板
保持枠94と暗箱92の内面には光反射を防止するため
の光防止部材としてビロード95が設けられており、こ
の副露光部9が実質的に点状の光源部として機能するこ
とで、文字などのパターン画像のボケを防いでいる。ま
た、ストロボ発光源91と液晶板93との間のストロボ
発光源91の極近くにフィルタ96が設けられている。
フィルタ96は、ストロボ発光源91から液晶板93へ
の露光経路を全て覆うもので、写真感光材料2にニュー
トラルな露光を行うようにストロボ発光源91のカラー
バランスを補正する。なお、フィルタ96は、ストロボ
発光源91と液晶板93との間のストロボ発光源91の
極近くに設けることで、フィルタ96によってフレアが
生じてもその影響を最小限にしている。
【0080】次に、焼付動作について、図5に基づい
て、適宜他の図を参照しながら、説明する。
【0081】先ず、S1で、写真感光材料搬送台4が、
既に焼き付けられた写真感光材料2を排出し、次の写真
感光材料2を搬送し、焼付位置に位置決めて、S2に進
む。この排出の際に、副露光部9の前を通過した時に、
後述するように場合により、ストロボ光による副露光を
行う。
【0082】S2で、当該写真感光材料2に白抜き文字
などのパターン画像様の白抜き写真画像を焼き付けるの
か否か判断する。当該写真感光材料2に白抜き文字など
のパターン画像様の白抜き写真画像を焼き付ける場合、
S6に進み、当該写真感光材料2に白抜き文字などのパ
ターン画像様の白抜き写真画像を焼き付けるのではない
場合、S3に進む。
【0083】S3で、黒文字などのパターン画像を後で
副露光し、そのパターン画像を後で副露光する位置の周
囲(即ち背景)が濃いか否かを判断する。黒文字などの
パターン画像を後で副露光し、そのパターン画像を後で
副露光する位置の周囲(即ち背景)が濃い場合は、S5
に進み、黒文字などのパターン画像を後で副露光しない
場合やパターン画像を後で副露光する位置の周囲(即ち
背景)が薄い場合などのように、黒文字などのパターン
画像を後で副露光し、そのパターン画像を後で副露光す
る位置の周囲(即ち背景)が濃い場合以外は、S4に進
む。
【0084】S4で、通常の焼付を行い、この写真感光
材料2に対する写真画像の焼き付けを終了する。通常の
焼付を行う際は、液晶板31は全ての画素が透明な状態
となる。図6は、このように通常の焼付で、写真原稿1
に記録されている駒画像をそのまま写真感光材料2に焼
き付けた場合に得られるプリントを示した図である。
【0085】S5で、黒文字などのパターン画像を後で
副露光し、そのパターン画像を後で副露光する位置の周
囲(即ち背景)が濃い場合の背景を低濃度化するための
焼付を行う。すなわち、パターン画像を別に焼き付ける
際に、写真画像を焼き付ける露光量がそのパターン画像
を焼き付ける位置の周囲で高い場合のパターン画像を焼
き付ける位置の周囲の露光量を下げて焼き付ける。そし
て、この写真感光材料2に対する写真画像の焼き付けを
終了する。
【0086】これは、例えば、文字などのパターン画像
を焼き付ける位置14の背景が図6に示すように暗い場
合、文字などのパターン画像が見にくいという問題があ
るからで、図7に示すように、液晶板31上での写真感
光材料2の縁の主たる露光経路34の内側の、パターン
画像を焼き付ける位置の周囲に対応する領域33を暗色
化させる画像信号を液晶板31に入力し、液晶板31の
領域33を暗色化(透過率を低くする。)して、露光光
の所定割合を吸収する。そして、図8に示すように、パ
ターン画像を焼き付ける位置の周囲24を低濃度化させ
る。このようにすることで、後述するように文字などの
パターン画像を副露光すると文字などのパターン画像2
5が背景から分離してはっきりと判るようになる。
【0087】なお、黒文字などのパターン画像を後で副
露光する場合に、パターン画像を焼き付ける位置の周囲
(即ち背景)が濃い場合の背景を低濃度化するための焼
付を行うか、通常の焼付を行うかは、焼き付けるパター
ン画像の位置の周辺の写真画像の本来の露光量(Eb
c、Egc、Erc)に応じて決定する。この露光量
(Ebc、Egc、Erc)は、写真原稿に記録されて
いる当該カラー写真画像を撮像して得られた濃度情報D
bfc、Dgfc、Drfcと当該カラー写真画像を焼
き付ける際のカラー露光制御量Eb、Eg、Erとから
算出される。そして、この露光量(Ebc、Egc、E
rc)が全て所定露光量(EbC、EgC、ErC)以
上であれば、パターン画像を焼き付ける位置の周囲(即
ち背景)が濃い場合の背景を低濃度化するための焼付を
行う。
【0088】S6で、白抜き文字などのパターン画像様
の白抜き写真画像を焼き付けるために、図4に示すよう
に液晶部材3を写真感光材料2に密着させるべく、液晶
部材3を移動させ、S7に進む。
【0089】S7で、白抜き文字などのパターン画像様
の白抜き写真画像を焼き付けて、S8に進む。以下、白
抜き文字などのパターン画像様の白抜き写真画像を焼き
付ける方法について説明する。
【0090】これは、例えば、文字などのパターン画像
様の白抜きを行う位置14の背景が図6に示すように暗
い場合に有用で、図10に示すように、液晶板31上で
の写真感光材料2の縁に相当する領域36の内側の、パ
ターン画像様の白抜きを行う領域37を暗色化させる画
像信号を液晶板31に入力し、液晶板31の領域37を
暗色化して、露光光の所定割合を吸収する。そして、図
11に示すように、パターン画像様の白抜きがされた写
真画像を焼き付ける。このようにし、液晶板31が写真
感光材料2に密着されることで、文字などのパターン画
像様の白抜きがボケがなくはっきりと判るようになる。
【0091】S8で、図3に示すように液晶部材3を写
真感光材料2から離脱させるべく、液晶部材3を移動さ
せ、この写真感光材料2に対する写真画像の焼き付けを
終了する。
【0092】なお、このフローを終了してから、次の写
真感光材料2の焼き付けのためのフローを開始するが、
次の写真感光材料2の焼き付けのためのフローを開始し
ない場合は、写真感光材料2の排出だけは行われる。
【0093】次に、副露光について説明する。副露光部
9は、写真感光材料搬送台4と平行で、写真感光材料2
の搬送方向と垂直な方向に、移動可能である。そして、
写真感光材料2に対して写真画像を焼き付けている間
に、パターン画像を焼き付ける位置に対応する位置に移
動する。そして、写真感光材料2が搬送されパターン画
像を焼き付ける位置を通過する時、ストロボ光を発光さ
せて、副露光を行う。本実施形態のストロボ光の発光は
20μsecであるので、焼付機の搬送速度としては速
い方である250mm/secの搬送速度で搬送したと
しても、ブレ量は5.0×10-3mm以下であり、全く
問題ないレベルである。
【0094】この際に、液晶板93は、焼き付けるパタ
ーン画像に相当する画像信号を受け、焼き付けるパター
ン画像に相当する領域だけを透明化し、それ以外の領域
は暗色化する。そして、図9に示すようなパターン画像
25や図13に示すようなパターン画像26を焼き付け
る。
【0095】この際の露光量は一定ではない。以下、パ
ターン画像を焼き付ける際の露光量について図12に基
づいて説明する。パターン画像を焼き付ける位置の周辺
(背景)の写真画像の露光量が露光量E2のように大き
い場合は、パターン画像の露光量も大きくなければ殆ど
濃度が変わらず全く識別できないので、露光量E2に応
じて十分に大きな露光量ESで露光する。すると、この
部分の露光量は写真画像を焼き付けるための露光量E2
とパターン画像の露光量ESの合計E2+ESとなり、パ
ターン画像を焼き付けた位置のプリントの濃度D2Sは、
パターン画像を焼き付けなかった場合のプリントの濃度
2と濃度差ΔD2Sが生じ、パターン画像を識別するこ
とができる。すなわち、図9に示すようにハッキリと識
別できる。なお、パターン画像を焼き付ける位置の周辺
の写真画像の露光量がそのままではプリントの濃度が最
高濃度近くになるような場合、パターン画像を焼き付け
る位置の周辺の写真画像の露光量だけを少なくする。
【0096】これに対して、パターン画像を焼き付ける
位置の周辺(背景)の写真画像の露光量が露光量E1
ように小さい場合は、パターン画像の露光量が露光量E
Sのように大きいと、第一にパターン画像の露光の迷光
が副露光効果となり、パターン画像に近くなる程写真画
像の濃度が高くなる異常な画像となったり、濃度差ΔD
1Sのように濃度差が大きすぎてドギツイ画像となったり
するので、露光量E1に応じて十分に小さな露光量EL
露光する。すると、この部分の露光量は写真画像を焼き
付けるための露光量E1とパターン画像の露光量ELの合
計E1+ELとなり、パターン画像を焼き付けた位置のプ
リントの濃度D1Lは、パターン画像を焼き付けなかった
場合のプリントの濃度D1と濃度差ΔD1Lが生じ、パタ
ーン画像を識別することができつつ、パターン画像に近
くなる程写真画像の濃度が高くなる異常な画像となら
ず、ドギツイ画像にもならない。すなわち、図13に示
すような、すっきりとした画像が得られる。
【0097】このようにすることで、異なる写真画像を
本焼付機により焼き付けることにより写真感光材料から
得られるプリントを例えば100枚などの多数比較する
と、操作入力によらず、プリントのパターン画像を焼き
付ける位置の周辺の写真画像の露光量に応じて、プリン
トの焼き付けるパターン画像の露光量が変化しているこ
とが濃度を観察したり測定したりすることで識別でき
る。
【0098】なお、上述の説明では、パターン画像の焼
き付けが写真感光材料に対してニュートラルな露光であ
るが、写真原稿がカラー写真原稿であり、写真感光材料
がカラー写真感光材料である場合は、フィルタ96を露
光光路に挿入離脱可能なイェローカットフィルタ、マゼ
ンタカットフィルタ、シアンカットフィルタとで構成す
るなどにより、パターン画像の焼き付けをニュートラル
でないカラーバランスの焼き付けであってもよい。この
場合は、パターン画像を焼き付ける位置の周辺のカラー
写真画像の得られるプリントで推定されるカラー濃度D
bc、Dgc、Drcを、写真原稿に記録されている当
該カラー写真画像を撮像して得られた濃度情報Dbf
c、Dgfc、Drfcと当該カラー写真画像を焼き付
ける際のカラー露光制御量Eb、Eg、Erとから次式
で推定する。
【0099】(Dbc、Dgc、Drc)=F(Eb−
Dbfc、Eg−Dgfc、Er−Drfc) なお、F(B、G、R)は、写真感光材料に与える露光
量B、G、Rから得られるプリントの濃度DB、DG、
DRを与える特性曲線を示す関数である。
【0100】そして、得られた濃度(Dbc、Dgc、
Drc)から、良好なカラーバランスと推定される濃度
(Dbp、Dgp、Drp)を決定する。但し、以下の
式を満たす。
【0101】Dbp ≧ Dbc Dgp ≧ Dgc Drp ≧ Drc そして、濃度(Dbp、Dgp、Drp)を与えるのに
必要な露光量(Ebp、Egp、Erp)を下記の式で
推定する。
【0102】(Ebp、Egp、Erp)=F-1(Db
p、Dgp、Drp)−(Eb−Dbfc、Eg−Dg
fc、Er−Drfc) 但し、F-1(DB、DG、DR)はF(B、G、R)の
逆関数である。
【0103】そして、写真感光材料にパターン画像を得
られた露光量(Ebp、Egp、Erp)で焼き付けら
れるように、例えばフィルタ96とストロボ発光源91
の発光光量を制御するなど、副露光部9を制御する。
【0104】このようにすることで、異なるカラー写真
画像を本焼付機により焼き付けることにより写真感光材
料から得られるプリントを例えば100枚などの多数比
較すると、操作入力によらず、プリントのパターン画像
を焼き付ける位置の周辺のカラー写真画像のカラーに応
じて、プリントの焼き付けるパターン画像のカラーが変
化していることが観察できる。
【0105】実施形態2 本実施形態は実施形態1の変形形態であり、液晶部材3
の代わりに、写真画像の焼付位置の写真感光材料2上に
挿入離脱可能な複数のフィルタ38を設けた点だけが実
施形態1と相違し、他は実施形態1と同じである。以
下、挿入離脱可能な複数のフィルタ38の周辺の断面図
である図14に基づいて説明する。
【0106】なお、フィルタ38は、本焼付機で焼き付
けられる最大サイズの写真感光材料でも、最小サイズの
写真感光材料でも適切に覆うことができる。そして、フ
ィルタ38には、写真感光材料2と密着して覆うための
フィルタ382、384と、写真感光材料2と離れて覆
うためのフィルタ381、383とが有り、例えば、文
字などのパターン画像様の白抜きの写真画像の焼付を行
う時は、写真感光材料2と密着して覆うためのフィルタ
382、384を適切な位置まで挿入し、文字などのパ
ターン画像を焼き付ける位置の周辺の写真画像の露光量
を低くする焼付を行う時は、写真感光材料2と離れて覆
うためのフィルタ382、384を適切な位置まで挿入
する。そして、写真感光材料2と密着して覆うためのフ
ィルタ382、384は、完全に白抜きをするために透
過率の殆どない部材で形成されており、写真感光材料2
と離れて覆うためのフィルタ382、384は、文字な
どのパターン画像を焼き付ける位置の周辺の写真画像の
露光量を低くするためなので、透過率が10%〜50%
のニュートラルフィルタである。
【0107】実施形態3 本実施形態は実施形態1の変形形態であり、液晶部材3
の代わりに、写真画像の焼付位置の写真感光材料2上に
挿入離脱可能な複数の小サイズの液晶部材39を設けた
点だけが実施形態1と相違し、他は実施形態1と同じで
ある。以下、挿入離脱可能な複数の小サイズの液晶部材
39の周辺の断面図である図15に基づいて説明する。
【0108】なお、小サイズの液晶部材39は、本焼付
機で焼き付けられる最大サイズの写真感光材料でも、最
小サイズの写真感光材料でも適切に覆うことができる。
そして、小サイズの液晶部材39は、複数段階の透過率
を有し、文字などのパターン画像を焼き付ける位置の周
辺の写真画像の露光量を低くする焼付を行う時は、30
〜50%程度、文字などのパターン画像様の白抜きの写
真画像を焼き付ける時は20%以下になる。
【0109】実施形態4 本実施形態は実施形態1の変形形態である。以下、本実
施形態の焼付機の概略構成図である図16に基づいて説
明する。
【0110】露光光源部5、ネガキャリア6、焼付用レ
ンズ7、写真感光材料搬送台4、副露光部9、撮像用レ
ンズ11、撮像装置12は実施形態1と同じ構造であ
る。
【0111】但し、ミラー8がネガキャリア6と焼付用
レンズ7との間の露光光路に挿入離脱可能に設けられて
いる。そして、ネガキャリア6のネガマスク61に位置
決めされた写真原稿1に記録されている写真画像を撮像
する時は、ミラー8は露光光路から離脱され、ネガキャ
リア6のネガマスク61に位置決めされた写真原稿1に
記録されている写真画像からの光を撮像装置12に導
き、ネガキャリア6のネガマスク61に位置決めされた
写真原稿1に記録されている写真画像から焼き付ける時
は、ミラー8が露光光路に挿入され、露光光を焼付用レ
ンズ7に導かれる。そして、焼付用レンズ7の露光光路
下流側で、写真感光材料搬送台4より露光光路上流側に
は何も設けられていない。
【0112】このミラー8は、図17に示すような構造
になっており、ミラー8の反射部81を保持する保持部
84を除いて、反射率が低い領域82、33が設けられ
ており、この部分を露光光路に挿入することで、写真原
稿1に記録されている写真画像から焼き付ける際に、パ
ターン画像を焼き付ける位置の周辺の露光量を低くする
ことができる。例えば、通常の焼き付けでは、ミラー8
は、図17でBで示す領域で反射するが、プリントの隅
にパターン画像を焼き付ける場合は、その位置に応じ
て、図17でAで示す領域で反射したり、図17でCで
示す領域で反射したりするように、ミラー8の位置を移
動させて調節する。
【0113】実施形態5 本実施形態は実施形態1の変形形態である。以下、相違
点だけを本実施形態の焼付機の概略構成図である図18
に基づいて説明する。
【0114】露光光源部5、ネガキャリア6、焼付用レ
ンズ7、写真感光材料搬送台4、副露光部9は実施形態
1と同じ構造である。そして、本実施形態の焼付機は、
撮像装置を持たず、写真原稿に記録されている写真画像
に関する写真画像情報や露光条件情報を、本焼付機とは
別体の写真原稿に記録されている写真画像を撮像するプ
レリードスキャナから送られる。
【0115】そして、焼付用レンズ7と写真感光材料搬
送台4との間の露光光路には、液晶部材3の代わりにミ
ラー8が移動可能に設けられている。そして、このミラ
ー8は、図17に示すような構造になっており、ミラー
8の反射部81を保持する保持部84を除いて、反射率
が低い領域82、33が設けられており、この部分を露
光光路に挿入することで、写真原稿1に記録されている
写真画像から焼き付ける際に、パターン画像を焼き付け
る位置の周辺の露光量を低くすることができる。例え
ば、通常の焼き付けでは、ミラー8は、図17でBで示
す領域で反射するが、プリントの隅にパターン画像を焼
き付ける場合は、その位置に応じて、図17でAで示す
領域で反射したり、図17でCで示す領域で反射したり
するように、ミラー8の位置を移動させて調節する。
【0116】
【発明の効果】第一の発明の効果は、パターン画像のカ
ラーを選択するための操作者の思考をより簡単化又は省
略でき、写真画像のカラーとパターン画像のカラーとの
バランスが良好となるパターン画像のカラーとなるよう
なパターン画像の焼付ができるようになることである。
【0117】第二の発明の効果は、パターン画像の濃度
とパターン画像の周辺の写真画像の濃度差が大きくなり
違和感の強い画像に成ったり、パターン画像の周辺の写
真画像がパターン画像に近い程濃度が変ってしまう異常
な画像になったりせず、なおかつ、パターン画像が写真
画像と識別できるようになることである。
【0118】第三の発明の効果は、パターン画像の位置
の周辺の写真画像をどの程度低濃度化させるか選択する
ための操作者の思考をより簡単化又は省略でき、パター
ン画像の位置の周辺の写真画像の低濃度化による不自然
さとパターン画像の見にくさとのバランスをとってより
良好な画像となるような焼付ができるようになることで
ある。
【0119】第四の発明の効果は、写真感光材料に、像
様透過率変化部材の画素単位がかなり小さいものを用い
なくても、また、像様透過率変化部材の画素単位のギザ
ギザが目立たずに、様々なパターン画像の位置に対し
て、パターン画像の周辺の適切な位置の写真画像の露光
量を低くさせることができるようになることである。
【0120】第五の発明の効果は、像様透過率変化部材
を用いなくても、様々なパターン画像の位置に対して、
パターン画像の周辺の適切な位置の写真画像の露光量を
低くさせることができるようになることである。
【0121】第六の発明の効果は、パターン画像の位置
の周辺の写真画像の露光量に比べてパターン画像の露光
量を低くすることができるようになることである。
【0122】第七の発明の効果は、写真画像を焼き付け
るステージとは別に写真感光材料を停止させて、パター
ン画像を焼き付ける必要もなく、写真感光材料を一定速
度で搬送する必要もなく、低コストでパターン画像を焼
き付けることができるようになることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の焼付機の概略構成図。
【図2】実施形態1の液晶部材3と写真感光材料搬送台
4周辺の斜視図。
【図3】実施形態1の液晶部材3と写真感光材料搬送台
4周辺の断面図。(液晶部材3が通常の位置にある時)
【図4】実施形態1の液晶部材3と写真感光材料搬送台
4周辺の断面図。(液晶部材3が写真感光材料に密着し
ている時)
【図5】実施形態1の写真画像の焼付のフロー図。
【図6】写真画像をそのまま焼き付けて得られたプリン
トの例を示す図。
【図7】パターン画像を焼き付ける場合にパターン画像
の位置の周辺の写真画像の露光量を低くするときの液晶
板31の状態の例を示す図。
【図8】パターン画像を焼き付ける場合にパターン画像
の位置の周辺の写真画像の露光量を低くして、写真画像
を焼き付けて得られたプリントの例を示す図。
【図9】パターン画像を焼き付ける場合にパターン画像
の位置の周辺の写真画像の露光量を低くして、写真画像
を焼き付け、そして、パターン画像を焼き付けて得られ
たプリントの例を示す図。
【図10】パターン画像様の低露光量部分(白抜き部
分)を設けて写真画像を焼き付ける場合の液晶板31の
状態の例を示す図。
【図11】パターン画像様の低露光量部分(白抜き部
分)を設けて写真画像を焼き付けて得られたプリントの
例を示す図。
【図12】パターン画像を焼き付けの際の露光量を説明
するための図。
【図13】パターン画像をを焼き付ける場合にパターン
画像の位置の周辺の写真画像の露光量が低いとき、写真
画像を焼き付け、そして、低露光量でパターン画像を焼
き付けて得られたプリントの例を示す図。
【図14】実施形態2のフィルタ38と写真感光材料搬
送台4周辺の断面図。(フィルタ38が写真感光材料2
に密着している時)
【図15】実施形態3の液晶部材39と写真感光材料搬
送台4周辺の断面図。(液晶部材39が写真感光材料2
に密着している時)
【図16】実施形態4の焼付機の概略構成図。
【図17】実施形態4、5のミラーの概略構造を示す
図。
【図18】実施形態5の焼付機の概略構成図。
【符号の説明】
1 写真原稿 2 写真感光材料 3 液晶部材 4 写真感光材料搬送台 5 露光光源部 6 ネガキャリア 7 焼付用レンズ 8 ミラー 9 副露光部 11 撮像用レンズ 12 撮像装置
フロントページの続き (72)発明者 山内 賢治 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 宮後 義夫 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真感光材料に、投影焼付法で写真原稿
    からカラー写真画像を焼き付け、前記カラー写真画像の
    焼付とは別に前記カラー写真画像と重なる位置にパター
    ン画像を焼き付ける焼付機において、パターン画像を焼
    き付ける位置の周辺のカラー写真画像の得られるプリン
    トで推定されるカラーに応じて、焼き付けるパターン画
    像のカラーを変化させることを特徴とする焼付機。
  2. 【請求項2】 投影焼付法で前記パターン画像の原稿か
    ら前記パターン画像を焼き付けるものであり、前記パタ
    ーン画像の露光制御量のカラーバランスを変化させるこ
    とにより、前記パターン画像のカラーを変化させること
    を特徴とする請求項1に記載の焼付機。
  3. 【請求項3】 デジタル露光により前記パターン画像を
    焼き付けるものであり、前記パターン画像のデジタル露
    光の露光制御量のカラーバランスを変化させることによ
    り、前記パターン画像のカラーを変化させることを特徴
    とする請求項1に記載の焼付機。
  4. 【請求項4】 前記写真原稿を撮像して得られたカラー
    画像情報と投影焼付法で前記写真原稿から前記写真画像
    を焼き付ける際の露光制御量に応じて、前記パターン画
    像のカラーを変化させることを特徴とする請求項1〜請
    求項3のいずれか1項に記載の焼付機。
  5. 【請求項5】 写真感光材料に、投影焼付法で写真原稿
    からカラー写真画像を焼き付け、前記カラー写真画像の
    焼付とは別に前記カラー写真画像と重なる位置にパター
    ン画像を焼き付ける焼付機において、本焼付機により焼
    き付けることにより写真感光材料から得られるプリント
    を多数比較すると、操作入力によらず、プリントのパタ
    ーン画像を焼き付ける位置の周辺のカラー写真画像のカ
    ラーに応じて、プリントの焼き付けるパターン画像のカ
    ラーが変化しているものであることを特徴とする焼付
    機。
  6. 【請求項6】 写真感光材料に、投影焼付法で写真原稿
    から写真画像を焼き付け、前記写真画像の焼付とは別に
    前記写真画像と重なる位置にパターン画像を焼き付ける
    焼付機において、パターン画像を焼き付ける位置の周辺
    の写真画像の露光量が低いと、焼き付けるパターン画像
    の露光量を低くさせることを特徴とする焼付機。
  7. 【請求項7】 投影焼付法で前記パターン画像の原稿か
    ら前記パターン画像を焼き付けるものであり、前記パタ
    ーン画像の露光制御量を低くさせることにより、前記パ
    ターン画像の露光量を低くさせることを特徴とする請求
    項6に記載の焼付機。
  8. 【請求項8】 デジタル露光により前記パターン画像を
    焼き付けるものであり、前記パターン画像のデジタル露
    光の露光制御量を低くさせることにより、前記パターン
    画像の露光量を低くさせることを特徴とする請求項6に
    記載の焼付機。
  9. 【請求項9】 前記写真原稿を撮像して得られた画像情
    報と投影焼付法で前記写真原稿から前記写真画像を焼き
    付ける際の露光制御量から、前記パターン画像を焼き付
    ける位置の周辺の写真画像の露光量情報を検知し、検知
    された露光量情報がパターン画像を焼き付ける位置の周
    辺の写真画像の露光量が低いものであると、焼き付ける
    パターン画像の露光量を低くさせることを特徴とする請
    求項6〜請求項9のいずれか1項に記載の焼付機。
  10. 【請求項10】 写真感光材料に、投影焼付法で写真原
    稿から写真画像を焼き付け、前記写真画像の焼付とは別
    に前記写真画像と重なる位置にパターン画像を焼き付け
    る焼付機において、本焼付機により焼き付けることによ
    り写真感光材料から得られるプリントを多数比較する
    と、操作入力によらず、プリントのパターン画像を焼き
    付ける位置の周辺の写真画像の部分が露光量が低い場合
    に得られる濃度であると、プリントのパターン画像の部
    分がパターン画像の露光量が低い場合に得られる濃度に
    変化しているものであることを特徴とする焼付機。
  11. 【請求項11】 写真感光材料に、焼き付けるパターン
    画像の位置の周辺の写真画像の露光量を減少させて投影
    焼付法で写真原稿から写真画像を焼き付け、前記写真画
    像の焼付とは別に前記カラー写真画像と重なる位置にパ
    ターン画像を焼き付ける焼付機において、焼き付けるパ
    ターン画像の位置の周辺の写真画像の本来の露光量に応
    じて、焼き付けるパターン画像の位置の周辺の写真画像
    の露光量を変化させることを特徴とする焼付機。
  12. 【請求項12】 前記投影焼付の露光光路上に、透過率
    を変化させる透過率変化部材を有し、投影焼付法で写真
    原稿から写真画像を焼き付ける際に、焼き付けるパター
    ン画像の位置の周辺の写真画像の本来の露光量に応じ
    て、前記写真感光材料にパターン画像の位置に相当する
    位置の透過率変化部材の透過率を変化させて、前記写真
    感光材料にパターン画像の位置の周辺の写真画像の露光
    量を変化させることを特徴とする請求項11に記載の焼
    付機。
  13. 【請求項13】 前記投影焼付の露光光路上に挿入離脱
    可能な半透明部材を有し、投影焼付法で写真原稿から写
    真画像を焼き付ける際に、焼き付けるパターン画像の位
    置の周辺の写真画像の本来の露光量に応じて、露光光路
    上に半透明部材を挿入することにより、前記写真感光材
    料にパターン画像の位置の周辺の写真画像の露光量を変
    化させることを特徴とする請求項11に記載の焼付機。
  14. 【請求項14】 前記投影焼付の露光光路上に露光光を
    反射する反射部材を有し、当該反射部材の一部に反射率
    が異なる異反射率領域を有し、当該反射部材の異反射率
    領域の位置を変えることができるものであり、投影焼付
    法で写真原稿から写真画像を焼き付ける際に、焼き付け
    るパターン画像の位置の周辺の写真画像の本来の露光量
    に応じて、前記異反射率領域をパターン画像の位置に相
    当する位置に変えるか否か制御して、パターン画像の位
    置の周辺の写真画像の露光量を変化させることを特徴と
    する請求項11に記載の焼付機。
  15. 【請求項15】 前記写真原稿を撮像して得られた画像
    情報と投影焼付法で前記写真原稿から前記写真画像を焼
    き付ける際の露光制御量から、前記パターン画像を焼き
    付ける位置の周辺の写真画像の露光量情報を検知し、検
    知されたパターン画像を焼き付ける位置の周辺の写真画
    像の露光量情報に応じて、パターン画像の位置の周辺の
    写真画像の露光量を変化させることを特徴とする請求項
    11〜請求項14のいずれか1項に記載の焼付機。
  16. 【請求項16】 写真感光材料に、焼き付けるパターン
    画像の位置の周辺の写真画像の露光量を減少させて投影
    焼付法で写真原稿から写真画像を焼き付け、前記写真画
    像の焼付とは別に前記カラー写真画像と重なる位置にパ
    ターン画像を焼き付ける焼付機において、露光光路上
    に、前記写真原稿の駒画像を前記写真感光材料に結像さ
    せるための結像部材を有し、前記結像部材の露光光路下
    流側で前記写真感光材料の露光光路上流側に、画像信号
    に応じて透過率を変化させる像様透過率変化部材を有
    し、投影焼付法で写真原稿から写真画像を焼き付ける際
    に、パターン画像の位置に応じた画像信号を前記像様透
    過率変化部材に送り、前記写真感光材料にパターン画像
    の位置の周辺に低露光量の部分を生じさせることを特徴
    とする焼付機。
  17. 【請求項17】 投影焼付法で写真原稿から写真画像を
    焼き付ける際に、前記像様透過率変化部材が前記写真感
    光材料に密着していないことを特徴とする請求項16に
    記載の焼付機。
  18. 【請求項18】 前記像様透過率変化部材が当該焼付機
    で焼き付ける最大サイズの写真感光材料への露光光路の
    全面を覆うものであることを特徴とする請求項16又は
    請求項17に記載の焼付機。
  19. 【請求項19】 前記パターン画像の位置が前記写真感
    光材料のサイズに応じて、制御されるものであることを
    特徴とする請求項18に記載の焼付機。
  20. 【請求項20】 写真感光材料に、焼き付けるパターン
    画像の位置の周辺の写真画像の露光量を減少させて投影
    焼付法で写真原稿から写真画像を焼き付け、前記写真画
    像の焼付とは別に前記カラー写真画像と重なる位置にパ
    ターン画像を焼き付ける焼付機において、露光光路上
    に、前記写真原稿の駒画像を前記写真感光材料に結像さ
    せるための結像部材を有し、前記結像部材の露光光路下
    流側で前記写真感光材料の露光光路上流側に、露光光を
    前記写真感光材料に反射させる反射部材を有し、投影焼
    付法で写真原稿から写真画像を焼き付ける際に、パター
    ン画像の位置の周囲に低露光量の部分が生じるように、
    前記反射部材を制御することを特徴とする焼付機。
  21. 【請求項21】 写真感光材料に、焼き付けるパターン
    画像の位置の周辺の写真画像の露光量を減少させて投影
    焼付法で写真原稿から写真画像を焼き付け、前記写真画
    像の焼付とは別に前記カラー写真画像と重なる位置にパ
    ターン画像を焼き付ける焼付機において、露光光路上
    に、前記写真原稿の駒画像を前記写真感光材料に結像さ
    せるための結像部材を有し、前記結像部材の露光光路上
    流側で前記写真原稿の露光光路下流側に、前記写真原稿
    からの露光光を前記結像部材に反射させる反射部材を有
    し、投影焼付法で写真原稿から写真画像を焼き付ける際
    に、パターン画像の位置の周囲に低露光量の部分が生じ
    るように、前記反射部材を制御することを特徴とする焼
    付機。
  22. 【請求項22】 前記反射部材が画像信号に応じて反射
    率を変化させるものであり、前記反射部材に前記パター
    ン画像の位置に応じた画像信号を送り、前記写真感光材
    料に前記パターン画像の位置の周辺に低露光量の部分を
    生じさせることを特徴とする請求項20又は請求項21
    に記載の焼付機。
  23. 【請求項23】 前記反射部材は、その表面の一部に反
    射率が異なる異反射率領域を有するものであり、また、
    前記異反射率領域の位置を変えることができるものであ
    り、前記パターン画像の位置に応じて、前記異反射率領
    域の位置を変更することにより、前記写真感光材料に前
    記パターン画像の位置の周辺に低露光量の部分を生じさ
    せることを特徴とする請求項20又は請求項21に記載
    の焼付機。
  24. 【請求項24】 写真感光材料に、投影焼付法で写真原
    稿から写真画像を焼き付ける焼付機において、前記写真
    感光材料の露光光路上流側に、画像信号に応じて像様に
    透過率を変化させる像様透過率変化部材を有し、投影焼
    付法で写真原稿から写真画像を焼き付ける際に、パター
    ン画像に応じた画像信号を前記像様透過率変化部材に送
    り、前記写真感光材料にパターン画像様の低露光量の部
    分を生じさせることを特徴とする焼付機。
  25. 【請求項25】 投影焼付法で写真原稿から写真画像を
    焼き付ける際に、前記像様透過率変化部材が前記写真感
    光材料に密着することを特徴とする請求項24に記載の
    焼付機。
  26. 【請求項26】 前記像様透過率変化部材が前記写真感
    光材料に密着したり投影焼付法で写真原稿から写真画像
    を焼き付ける際の前記写真感光材料の位置から離脱した
    りできるものであり、投影焼付法で写真原稿から写真画
    像を焼き付ける際に、前記像様透過率変化部材が前記写
    真感光材料に密着し、前記写真感光材料を投影焼付法で
    写真原稿から写真画像を焼き付ける際の位置に位置付け
    る際と、投影焼付法で写真原稿から写真画像を焼き付け
    られた前記写真感光材料を出す際に、前記像様透過率変
    化部材が前記写真感光材料に密着したり投影焼付法で写
    真原稿から写真画像を焼き付ける際の前記写真感光材料
    の位置から離脱することを特徴とする請求項25に記載
    の焼付機。
  27. 【請求項27】 写真感光材料に、投影焼付法で写真原
    稿から写真画像を焼き付け、前記写真画像の焼付とは別
    に前記カラー写真画像と重なる位置にパターン画像を焼
    き付けるうる焼付機において、前記写真感光材料の露光
    光路上流側に、画像信号に応じて像様に透過率を変化さ
    せる像様透過率変化部材を有し、投影焼付法で写真原稿
    から写真画像を焼き付ける際に、パターン画像に応じた
    画像信号を前記像様透過率変化部材に送り、前記写真感
    光材料にパターン画像様の低露光量の部分を生じさせる
    ことと、パターン画像の位置に応じた画像信号を前記像
    様透過率変化部材に送り、前記写真感光材料にパターン
    画像の位置の周辺に低露光量の部分を生じさせること
    と、ができ、パターン画像の位置に応じた画像信号を前
    記像様透過率変化部材に送り、前記写真感光材料にパタ
    ーン画像の位置の周辺に低露光量の部分を生じさせると
    きに、前記写真画像の焼付とは別に前記カラー写真画像
    と重なる位置にパターン画像を焼き付けることを特徴と
    する焼付機。
  28. 【請求項28】 前記像様透過率変化部材が前記写真感
    光材料に密着したり投影焼付法で写真原稿から写真画像
    を焼き付ける際の前記写真感光材料の位置から離脱した
    りできるものであり、投影焼付法で写真原稿から写真画
    像を焼き付ける際に、前記写真感光材料にパターン画像
    様の低露光量の部分を生じさせるときに、前記像様透過
    率変化部材が前記写真感光材料に密着し、投影焼付法で
    写真原稿から写真画像を焼き付ける際に、前記写真感光
    材料にパターン画像の位置の周辺に低露光量の部分を生
    じさせるときと、前記写真感光材料を投影焼付法で写真
    原稿から写真画像を焼き付ける際の位置に位置付ける際
    と、投影焼付法で写真原稿から写真画像を焼き付けられ
    た前記写真感光材料を出す際とで、前記像様透過率変化
    部材が前記写真感光材料に密着したり投影焼付法で写真
    原稿から写真画像を焼き付ける際の前記写真感光材料の
    位置から離脱することを特徴とする請求項27に記載の
    焼付機。
  29. 【請求項29】 前記像様透過率変化部材が当該焼付機
    で焼き付ける最大サイズの写真感光材料の全面を覆うも
    のであることを特徴とする請求項24〜請求項28のい
    ずれか1項に記載の焼付機。
  30. 【請求項30】 前記パターン画像の位置が前記写真感
    光材料のサイズに応じて、制御されるものであることを
    特徴とする請求項29に記載の焼付機。
  31. 【請求項31】 写真感光材料に、投影焼付法で写真原
    稿から写真画像を焼き付け、前記写真画像の焼付とは別
    にパターン画像を焼き付ける焼付機において、前記パタ
    ーン画像をストロボ光で焼き付けることを特徴とする焼
    付機。
  32. 【請求項32】 前記写真感光材料を搬送中に、前記パ
    ターン画像をストロボ光で焼き付けることを特徴とする
    請求項31に記載の焼付機。
  33. 【請求項33】 前記パターン画像を前記写真画像と重
    なる位置に焼き付けることを特徴とする請求項31又は
    請求項32に記載の焼付機。
  34. 【請求項34】 前記写真画像がカラー写真画像であ
    り、ストロボ光をフィルタにより調光することを特徴と
    する請求項31〜請求項33のいずれか1項に記載の焼
    付機。
  35. 【請求項35】 前記写真画像がカラー写真画像であ
    り、フィルタにより調光が、前記パターン画像の露光制
    御量に応じて制御可能であることを特徴とする請求項3
    4に記載の焼付機。
  36. 【請求項36】 前記パターン画像の位置を前記写真画
    像に応じて制御することを特徴とする請求項1〜請求項
    35のいずれか1項に記載の焼付機。
  37. 【請求項37】 前記写真原稿を撮像して得られた画像
    情報に基づいて、前記パターン画像の位置を制御するこ
    とを特徴とする請求項36に記載の焼付機。
  38. 【請求項38】 前記写真原稿に記録されている写真画
    像の天地を示す天地情報に基づいて、前記パターン画像
    の位置を制御することを特徴とする請求項1〜請求項3
    5のいずれか1項に記載の焼付機。
  39. 【請求項39】 前記パターン画像が文字画像であるこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項38のいずれか1項に
    記載の焼付機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102277524A (zh) * 2010-06-13 2011-12-14 厦门鑫柏龙仪器仪表有限公司 金铁镍铬合金

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