JP2832051B2 - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2832051B2
JP2832051B2 JP33220989A JP33220989A JP2832051B2 JP 2832051 B2 JP2832051 B2 JP 2832051B2 JP 33220989 A JP33220989 A JP 33220989A JP 33220989 A JP33220989 A JP 33220989A JP 2832051 B2 JP2832051 B2 JP 2832051B2
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  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、ネガフィルム等の原画フィルム(以下、原
画という)の画像情報を画素に分割して測光し、前記原
画の主要部を指定することにより、大伸ばし(大きく拡
大して記録)する場合であっても、1回のテストプリン
トだけで、適正露光条件で前記原画の画像情報を感光材
料に記録することができるプリンター(例えば、写真専
用焼付装置)、特に大伸ばし用プリンター、またユーザ
が簡便に使用できる複写装置、特に大拡大が可能な複写
装置等の画像記録装置に関する。
<従来の技術> 従来、写真焼付では、原画の大面積平均透過濃度(以
下、LATDという)に応じて露光量を制御している。この
LATD方式では、前記原画の大部分の面積に亘って平均し
た透過濃度を用いるので、濃度および式がともにバラン
スしているネガフィルム、いわゆるノーマルネガに対し
ては適正な露光量を求めることができる。しかし、この
ノーマルネガは、全ユーザーネガの約60%程度であると
いわれており、残りの約40%は背景の濃度の濃いまたは
淡いネガや特定の色が広い面積を占めるネガなどの濃度
あるいは色が偏ったシーンを持つネガである。
このような濃度または色に偏りを持つネガにLATD方式
を適用した場合、これらのネガでは濃度又は色が偏った
シーンに濃度フェリアやカラーフェリアなどのサブジェ
クトフェリアが発生するという問題がある。
このサブジェクトフェリアに対処するために、イメー
ジセンサーで原画の各点を測光し、この各点の測光値か
ら画面の上半分、下半分、中央部等の各エリアの平均透
過濃度、最高濃度、最低濃度、コントラストなどを求
め、これらの特性値から補正量を算出し、LATDに基づい
て露光量を前記補正量で補正する写真焼付方法および装
置が知られている(例えば、特開昭52−23936号および
同54−28131号公報など参照)。
さらに、このサブジェクトフェリアに対処し、露光制
御を制度よく行うために、人物の顔、人物、動物、花な
どの被写体のような原画中の主要部分を指定し、この主
要部をイメージセンサ等により測光してこの測光値を用
いて、単独であるいは原画全体の平均透過濃度やLATDと
結合して、露光制御する主要部指定方式が提案されてい
る。
この主要部指定方式をとり入れたものとして、特公昭
55−29412号公報に開示された方式および本出願人の出
願による特開昭61−232441号公報に開示された方式があ
る。
また、NGプリントを少なくするために、原画を撮像手
段で撮像した、仕上がりプリント写真のシミュレート画
像をCRTなどの表示装置を用いるモニタに表示するシュ
ミレータ付き写真焼付装置も知られている。このシミュ
レータ付き写真焼付装置は、シミュレート画像のカラー
バランスおよび濃度から、補正キーにより露光量をマニ
ュアル修正して、最適化することにより、仕上がりの最
適化を図るものである。
しかし、上記の方法によって得られた露光条件はいず
れも、ネガフィルムなどから大伸ばしする際のように、
高度の色および濃度の最適化が要求される高画質画像を
得るための露光条件としては、不十分であるため、従来
は、熟練者が前記ネガフィルムを見て、テストプリント
条件を決め、多数回の試し焼きを行って、適正露光条件
を求めていた。
<発明が解決しようとする課題> ところで、特公昭55−29412号公報に開示された方式
は、原画全体のLATDの他に、原画の主要部の平均濃度、
最大濃度、コントラストなどの複数の特徴量を求め、原
画全体のLATDの信号と結合する方法あるいは単独で露光
制御する方法であり、また、本出願人の出願による特開
昭61−232441号公報に開示された方式は、原画フィルム
の画面を分割して個別に画像情報を得、前述の特開昭52
−23936号、同52−23938号および同54−28131号公報な
どに開示された方法により、LATDによる自動補正露光量
と主要部補正量を、原画の画面および主要被写体等の指
示位置を基準とした周辺をも含む限定されたエリアから
なる主要部のLATD、分割画面および主要部中の最高濃度
および最低濃度などの複数の特徴量の関数として求め、
適正露光量を前記自動補正露光量および主要部修正量の
関数として求めるものである。
しかし、上記の方法では適正露光量を求めるために
は、多数の特徴量および多数の係数からなる関数が用い
られるため、演算が複雑であり、処理が複雑であるとい
う問題点のほか、前記多数の係数は実験的かつ統計的に
求められるものであり、決定される露光量は、大伸ばし
焼付露光量としては十分な精度を有するものでなく、テ
ストプリントの際の中心となる露光量として用いること
は行われていなかった。
このため、前述したようにネガフィルムなどから大伸
ばし、例えば35mmフィルムからキャビネ版、6切、4
切、半紙および全紙等に拡大焼付する際には、適正露光
量が見つかるまで、多数のテストプリントを繰り返し、
その都度マニュアル修正していた。このような操作は、
熟練者でも容易ではなく、手間がかかるものであるとい
う問題があった。
まして、ネガフィルムなどの透過原稿を拡大複写可能
な複写装置のような不特定多数の素人や初心者が扱う場
合が多い画像記録装置においては未熟な素人ではテスト
プリントを繰り返しても必ず適正大伸ばし画像が得られ
るものではないため、なかなか良好な大伸ばし画像を得
ることができないという問題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、ネ
ガフィルム等の原画フィルムから、大面積平均透過濃度
および指定された主要部の平均透過濃度を算出し、これ
ら2つの平均透過濃度値から予め前記原画フィルムの適
正なテストプリント条件を求め、当該条件で原画フィル
ムの画像情報を感光材料に1回だけテストプリントする
ことにより、いかなる原画であっても、適正な濃度およ
び色バランス、特に主要被写体が適正な濃度および色バ
ランスである大伸ばし画像を記録するこおができる写真
焼付装置等のプリンター、特に大伸ばし用プリンターお
よび多数の一般ユーザを対象とする低コストの大伸ばし
可能な複写装置等の画像記録装置を提供することにあ
る。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するために、本発明は、原画フィルム
を画素分割で測光する手段と、得られた各画素毎の測光
値から前記原画フィルムの大面積平均透過濃度DSを演算
する手段と、前記原画フィルムの主要部を指定する手段
と、指定された主要部の平均透過濃度DMを演算する手段
と、 前記原画フィルムのテストプリント条件を、標準原画
フィルムに対するテストプリント補正露光量dとして下
記式により求める手段と、 得られたテストプリント条件によって前記原画フィル
ムの画像情報を感光材料にテストプリントする手段と、
テストプリント画像から求められた適正露光条件で前記
原画フィルムの画像情報を感光材料に記録する手段とを
有することを特徴とする画像記録装置を提供するもので
ある。
d=dn+Δd ここで、dはテストプリント補正露光量であり、dn
原画フィルムの大面積平均透過濃度DSに応じた基本補正
量であり、Δdは基本補正量dnおよび主要部平均透過濃
度DMに応じた付加補正露光量である。
そして、前記付加補正露光量Δdが、下記式であるの
が好ましい。
Δd=pn・DM+qn ここで、pnおよびqnは基本補正量dnに依存する定数で
ある。
すなわち、あるネガフィルムに対するテストプリント
条件として、テストプリント補正露光量dを求める際
に、前記原画フィルムの前記大面積平均透過濃度に応じ
た基本補正量dnを求め、該基本補正量dnに依存する定数
をpnおよびqnとする時、前記主要部平均透過濃度DMとの
関係は、 d=dn+pn・DM+qn であるのが望ましい。
<発明の作用> 本発明の画像記録装置は、ネガフィルムなどの原画フ
ィルムから大伸ばしなどの高度の色および濃度の調整が
必要な高画質画像を得る際に、前記原画フィルムのLATD
による基本露光条件とその主要部平均透過濃度のと関係
からテストプリント条件を求めるので、この主要部を考
慮したテストプリント条件を中心にして少しずつ露光条
件をずらして複数の例えば、5つの露光条件で1回のテ
ストプリントを行うだけで、適正な露光条件を求めるこ
とができ、この適正露光条件で露光することにより、た
とえ大伸ばしであっても、主要部の色および濃度が最適
である高画質画像を得ることができるものである。
<実施態様> 以下に、本発明に係る画像記録装置を添付の図面に示
す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
第1図は、本発明の画像記録装置の一実施例としての
写真焼付装置の構成の一例を示す概略構成図である。
同図に示すように、写真焼付装置10は、特に、大伸ば
し(大拡大焼付)が可能なもので、ネガフィルム12など
の原画フィルムの画像情報を画素に分割して検出する画
像情報検出装置14と、ネガフィルム12の主要部を指定す
る主要部指定装置16と、画像情報検出装置14および主要
部指定装置16からの情報に基づいて演算処理し、主要部
を考慮したテストプリント条件を設定し、テストプリン
トの結果に基づいて適正露光条件を設定し、かつ制御す
る露光条件制御部18と、色および濃度のマニュアル補
正、各種データの入力および各種操作を指示するための
操作部20とを有し、テストプリントモードを有すること
を特徴とする。
この他、第1図に示す写真焼付装置10は、光の進行に
沿って光源22、画像情報読取用フィルム24、色補正用フ
ィルタ26と濃度補正用絞り27、ネガフィルム12を焼付部
に送りかつ固定するネガキャリア28、レンズユニット3
0、光路変更用回動ミラー31、ブラックシャッタ32およ
びその駆動回路33を有し、ブラックシャッタ32の背後
(下流側)の所定の露光位置に写真感光材料34を供給す
る供給リール35および露光済感光材料34を現像、定着処
理する感光材料処理装置36を具備する。この他、写真焼
付装置として必要なものはすべて有していてよい。
そして、ネガキャリア28に沿って焼付部に送られて来
たネガフィルム12は、色補正用のイエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)およびシアン(C)の各3原色フィルタ26お
よび濃度補正用絞り(D)27または画像情報読取時にこ
のフィルタ26および絞り27と交互に挿入される画像情報
読取用のブルーB、グリーンGおよびレッドRの各フィ
ルタ24を通して光源22で照明されるようになっている。
そして、画像記録、すなわち写真焼付時には駆動回路23
によりフィルタ24と光路変更用回動ミラー31とは光路LS
から退避しているので、フィルタ26および絞り27を通っ
たネガフィルム12からの透過光はレンズユニット30およ
びブラックシャッタ32を経て写真感光材料34に達するよ
うになっている。写真感光材料34は供給リール35に巻回
されており、ネガフィルム12の搬送および停止と同期し
て露光位置を限定する2組のローラ対37aおよび37bによ
り搬送および停止されるようになっている。
画像情報検出装置14および主要部指定装置16の情報か
ら露光条件制御部18によって自動設定されたテストプリ
ント条件またはテストプリントの結果に応じて決定され
た適正露光条件に従って色フィルタ26および絞り27を調
整し、駆動回路33によりブラックシャッタ32を開口して
前記テストプリント条件または適正露光条件で停止して
いる写真感光材料34に露光を行なった後、露光済感光材
料34は2組のローラ対37aおよび37bにより搬送され、カ
ッタ36aによりその後端が切り離され、感光材料処理装
置36により現像、定着、水洗され、乾燥され、必要に応
じて、コマ毎にカッタ36bで切り離され、トレイ36cに排
出されるようになっている。
一方、画像情報検出装置14は、レンズユニット38、2
次元イメージセンサ40、その駆動回路41および基板42を
有し、ユニット化されている。そして、画像情報検出装
置14は光源22とネガフィルム12との光軸LSに傾斜してネ
ガフィルム12の近傍に設けられており、2次元イメージ
センサ40の前方にはフィルタ24およびネガフィルム12の
ほぼ中心部を光軸とする透過光を結像するためのレンズ
ユニット38が配設され、ユニット化された検出装置14の
裏面には画像処理を行なうIC等で成る処理回路を装着す
る基板42が取付けられている。
ここで基板42には、第2図に示すようにイメージセン
サ40の画像信号が伝送される方向にサンプルホールド
(SH)回路43、A/D変換器44、対数変換(LOG)回路45、
書込制御回路46およびメモリ48が配設されている。そし
て、イメージセンサ40は駆動回路41からの駆動信号によ
って駆動され、イメージセンサ40の結像部に照射された
光は出力レジスタから画像信号PSとして出力され、所定
のサンプリング周期でサンプルホールド回路43において
サンプリングされて保持され、そのサンプル情報がAD変
換器44でディジタル信号DSに変換される。A/D変換器44
からのディジタル信号DSは対数変換回路45に入力されて
対数変換され、濃度信号DMに変換された後に書込制御回
路46を経てメモリ48に書込まれる。
2次元イメージセンサ40は、例えば、第3a図に示すよ
うにネガフィルム12の全体を整列された多数の小さな画
素12a、例えば、135フィルム1コマ36mm×24mmの画面全
体を72×48画素に分割して測光できるように構成されて
おり、走査線SLに従って順番にネガフィルム12の画面全
体を走査して測光することができる。
上述の構成の画像情報検出装置14において、ネガフィ
ルム12の画像情報を画素毎に検出して記憶する場合に
は、第4図に示すようにフィルタ26および絞り27は光軸
LSからはずし、駆動回路23を駆動して三色分解フィルタ
24のB,GまたはRのうちの1つを交互に光軸LS上に挿入
することによって(第4図ではBが挿入されている)、
それぞれ光源22の白色光のうちB,G,R光を透過させてネ
ガフィルム12を照明し、それぞれネガフィルム12のB,G,
R色に対応するイエロー、マゼンタまたはシアン層の画
像情報をイメージセンサ40に入力するようにしている。
そして、駆動回路41からイメージセンサ40に所定の駆動
信号を与えることにより、2次元イメージセンサ40は焼
付部に置かれているネガフィルム12のB,GまたはR光
(第4図ではB光)の透過光をレンズユニット38を介し
て受光する。
2次元イメージセンサ40は、例えば第3a図に示すよう
にネガフィルム12の全体を整列された多数の小さな画素
12aに分割し、走査線SLに従って順番にネガフィルム12
の画面全体を走査する。そして、画面全体の走査終了後
にイメージセンサ40の出力レジスタから画像信号PSを順
次出力し、SH回路43およびA/D変換器44でこの画像信号P
Sをディジタル信号DSに変換してメモリ48に第3b図に示
すように、画素12aに対応する配列でかつネガフィルム1
2の濃度ディジタル値で格納する。
なお、一般的な写真焼付装置に光軸を傾けて画像情報
検出装置14を取付けても、2次元イメージセンサ40の受
光面がネガフィルム12と平行になっているため、ネガフ
ィルム12の歪みを伴なわない正確な像が2次元イメージ
センサ40上に結像することになる。これは写真技術にお
けるアオリ(Camera Adjustments)を応用しており、焼
付装置の機構を簡易にするために、意識的に2次元イメ
ージセンサ40用のレンズの光軸が画面の中心で直交しな
いようにし、なおかつ正確に画像情報を検出できるよう
にしている。
このようにして、メモリ48にネガフィルム12の画素毎
のディジタル値あるいは3原色に関する画素毎の濃度値
が格納されると、ネガフィルム12の画素毎にディジタル
値をメモリ48から読出して利用することができる。した
がって、3原色のBGR毎に第3b図に示すような濃度値を
求めて記憶しておけば、記憶値を読出して露光条件制御
部18において演算等の処理を行なうことにより、テスト
プリント条件もしくは補正量の算出に用いることができ
る。
また、画像情報検出装置14は画面全体の画素で画像情
報を検出して記憶するようになっているので、正確な画
像情報の検出を行なうことができる。
主要部指定装置16は、第1図に示す例では、スクリー
ン50およびタッチパネル52からなり、レンズユニット30
とブラックシャッタ32との間に配設された、A位置およ
びB位置を回動可能な光路変更用ミラー31をA位置に回
動して光路中に作用させ、光路を略直角に変更し、第2
図に示すようにネガフィルム12の画像をビュアーとして
スクリーン50に投影し、スクリーン50の画面上に層設さ
れたタッチパネル52により、投影像された画像の所望位
置(たとえば人物等の主要被写体)を外部から指等で指
示できるようになっている。
ところで、タッチパネル(タッチスクリーン、タッチ
センサ、透視型指タッチ入力装置)52は、画面を見なが
ら画面に指を触れるだけで情報の入力作業ができるもの
で、透明電極方式の場合第5a図および第5b図に示すディ
ジタル方式と第6a図および第6b図に示すアナログ方式と
がある。
ディジタル方式のタッチセンサ52は第5b図に示すよう
に、フィルタ54と基板55との間に短冊形をした透明な可
動電極56および固定電極57が縦横に組合されて配置さ
れ、互いにごくわずかなエアーギャップで短絡しない構
造になっている。そして、第5a図のように指等によって
小さな押圧力(10〜20g)をかけると、対向した電極が
接触することにより電極57aが導通し、第2図に示す制
限回路を含む位置検出回路58によって位置情報(X,Yア
ドレス)PIが得られる。
また、アナログ方式のタッチセンサ52は第6a図および
第6b図に示すように、フィルタ54と基板55との間に感圧
導電性ゴム等によるスペーサ60を挟んで2枚の透明薄膜
電極板62,63を配置している点ではディジタル方式と同
様であるが、電極板62,63の均一な導電性を活用し、接
触点における電流変化を検出するようにしている点で異
なる。アナログ方式では第6a図に示すように、たとえば
電極板62,63に、定電直流電源64を印加し、電極板63の
検出抵抗体65の一端に発生される電流を電流計66bで、
電極板62の検出抵抗体67の一端に発生される電流を電流
計66aで測定することにより、指示位置を検出するよう
になっている。タッチパネルは透明電極方式の他、赤外
線、超音波、静電容量方式等種々あり、いずれを用いて
もよい。
ここで主要部の大きさ、すなわち、タッチパネル52の
短冊状可動電極54および固定電極55のエリアの大きさ
は、特に制限的ではなく、ネガフィルム12および感光材
料34の大きさ、拡大倍率等に応じ適宜定めればよいが、
24×36mmのネガフィルムの場合、2mm角の正方形とする
ことができる。
露光条件制御部18は、メモリ48に記憶されているネガ
フィルム12の各画素の各色の濃度情報を読み出し、主要
部指定装置16からの主要部位置情報(X,Yアドレス)に
基づいて、主要部の平均透過濃度(以下、主要部平均透
過濃度または単に主要部濃度という)およびネガフィル
ム12全体もしくはその大面積エリアの各色についての平
均透過濃度、すなわちLATDを演算する濃度演算回路70
と、前記主要部濃度とLATDから線型演算により主要部に
含まれる被写体が適正にもしくはほぼ適正に露光される
テストプリント条件すなわち、濃度および色の絶対量ま
たは補正量を演算する露光条件演算回路72と、主要被写
体の大きさ、色合、色濃度、ネガ種の違い、ユーザーの
好み等により必要に応じて前記露光条件演算に様々な補
正項を付加するための補正回路74および色フィルタ26お
よび絞り27を前記テストプリント条件または適正露光条
件に制御する露光制御回路76とを有する。
濃度演算回路70は、メモリ48から各画素の各色の測光
値を読み出して、所定の大面積領域の各色についての平
均透過濃度(LATD)を演算し、さらに、主要部指定装置
16からの主要部位置情報(X,Yアドレス)により定めら
れる位置を中心とする所定の領域における平均透過濃度
すなわち、主要部平均透過濃度DMを算出するものであ
る。
露光条件演算回路72は、LATD(R,G,B)DSおよび主要
部平均透過濃度DMから、主要部に含まれる主要被写体の
テストプリント条件を演算するものである。
露光条件演算回路72におけるテストプリント条件の演
算は、LATD(R,G,B)DSおよび主要部平均透過濃度DM
ら直接求めてもよいが、予めLATD DSから基本露光条
件、特に基本露光濃度DOを求め、この基本露光濃度DO
主要部平均透過濃度DMで補正するのが好ましい。
あるネガフィルムの基本露光濃度DOは、LATDまたはLA
TD測光ゲイン値をDS、標準ネガフィルムの透過濃度また
は測光ゲイン値をDNとするとき、下記式により求められ
ることが知られている。
D0=1/3・C1・(DN−DS)+K+C2+R ここでC1はカラースロープ処理、カラーコレクション
処理およびプレアジャストなどによる係数であり、Kは
ユーザおよび他の補正系からの補正キーおよびファンク
ションキーによる濃度とカラーの補正量であり、C2はネ
ガバランス、ペーパーバランス、レンズバランスおよび
マスターバランスであり、Rは図示しないROM等に入力
されているデータであり、標準ネガフィルムに対応する
基本露光濃度DONである。
また、基本露光濃度DOとしては、絶対濃度として求め
てもよいし、標準ネガフィルムに対する補正濃度として
求めてもよい。
本発明者らは、140コマのカラーネガフィルムについ
て、LATD(R,G,B)値DSから標準ネガフィルムを基準と
した基本補正量dnを求め、アンダーからオーバーまでの
ネガ種に分類した。
同時に、このネガフィルムの1つ1つに対して主要
部、例えば人物の顔などの主要被写体の所定領域、例え
ば、ネガフィルム上で2mm角の正方形程度の領域の平均
透過濃度すなわち、主要部平均透過濃度DMを算出した。
この場合は、人物の顔を主要部としたので主要部濃度は
G(緑)で代表させた。
これらのネガフィルムを、それぞれこのLATDのみによ
る基本補正量dnで露光し、適正な感光材料に焼き付けた
後、現像、定着、水洗処理した後カラープリントを得
た。
仕上ったカラープリントに濃度フェリアが発生してい
るかどうかについて写真焼付評価の熟練者の評価を受
け、濃度フェリアが生じたネガフィルムについては、同
サイズのカラープリントに仕上げる際にさらに付加する
必要のある補正露光量Δdについて前記熟練者による決
定を行った。
全ネガフィルムについて、基本補正量dnと、さらに付
加すべき補正露光量Δdとの関係を、主要部が極端に小
さい人物の顔や逆に極端に大きい人物の顔などの場合を
除き、該当するネガフィルムの主要部平均透過濃度DM
平均をパラメータとして求めたところ、基本補正量dn
オーバーからアンダーになるにつれて濃度フェリアネガ
であってもノーマルネガであっても主要部濃度は減少す
ることおよび付加補正露光量Δdがアンダーからオーバ
ーになるにつれて主要部平均透過濃度DMが増大すること
を本発明者は知見した。そこで、主要部平均透過濃度DM
と基本補正量dnとの関係をグラフ化し検討した結果、付
加すべき補正露光量ΔdをパラメータとしてDMとdnとの
関係が1次関数で近似できることを知見した。
さらに、本発明者は、上記の、付加すべき補正露光量
ΔdをパラメータとしたDMとdnとの関係を示す1次関数
のグラフより、基本補正量dnがある値(dn=+5、……
+1、0、−1、……−7)の時のDMとΔdとの関係を
読み取り、グラフ化し検討した結果、基本補正量dnをパ
ラメータとして、DMとΔdとの関係が1次関数で近似で
きることを知見した。たとえば、dn=0の時Δd=p0
DM+q0であり、一般にdn=nの時、Δd=pn・DM+qn
表わされる。
すなわち、LATDによる基本補正量dnにさらに付加すべ
き補正露光量Δdは、基本補正量dnおよび主要部平均透
過濃度DMの関数f(dn,DM)であり、pn、qnを基本補正
量dnに依存する定数とする時、付加補正露光量Δdは主
要部平均透過濃度DMの1次関数として近似して表わすこ
とができることを知見した。
以上の関係を数式で示すと、下記式となる。
Δd=f(dn,DM)=pnDM+qn よって、あるネガフィルムの修正補正露光量dは d=dn+Δd=dn+pnDM+qn (I) で表わすことができる。
従って、こうして得られた修正補正露光量dは適正補
正露光量と同じあるいは近いので、これをテストプリン
ト補正露光量dとすることにより、たとえ、大伸ばしの
ように高精度が要求される場合でも1回のテストプリン
トで適正補正露光量を求めることができる。
従って、本発明における露光条件演算回路72は、基本
補正量dnに依存するpn,qnをRAM(例えばLUT)などの記
憶装置に記憶させておき、濃度演算回路70により演算さ
れたLATD値DSから算出された基本露光濃度DOまたは標準
ネガフィルムを基準とする基本補正量dnに応じてpn,qn
を読み出し、濃度演算回路70からの主要部平均透過濃度
DMから上記式(I)により当該ネガフィルムのテストプ
リント補正露光量dを演算するものである。
なお、上記式(I)における、上述したある原画ネガ
フィルムのテストプリント補正露光光量dとLATD DS
よる基本補正量dnおよび主要部平均透過濃度DMとの関係
と、テストプリント露光量に対応するテストプリント露
光濃度をDとLATD DSによる基本露光濃度DOおよび主要
部平均透過濃度DMとの関係とは、感光材料の特性曲線を
考慮すると類似していることが考えられる。従って、対
象ネガフィルムのLATD DSによる基本露光濃度をDO
し、主要部平均透過濃度をDM、標準ネガフィルムの露光
濃度をDON、標準ネガフィルムの主要部濃度をDNM、テス
トプリント露光量に対応するテストプリント露光濃度を
Dとするとき、標準ネガフィルムを基準とする対象ネガ
フィルムのテストプリント補正露光濃度D−DONがテス
トプリント補正露光量dに、標準ネガフィルムを基準と
する対象ネガフィルムのLATD DSによる基本補正露光濃
度DO−DONが基本補正量dnに対応し、標準ネガフィルム
を基準とする対象ネガフィルムの主要部平均透過濃度の
補正濃度がDM−DNMと考えられることから、上記(I)
式でとの類似関係に基づいて、下記式のように表すこと
ができる。
D−DON=DO−DON+aDM+c ここで、aおよびcは、それぞれ、上記(I)式にお
けるpn,qn(基本補正量dn依存する定数)に対応し、基
本補正露光濃度DO−DONに依存する定数と考えられるの
で、bを定数として、 c=−a{DNM+b(DO−DON)} とすると、下記式のように表すことができる。
D=a{DM−b(DO−DON)−DNM}+DO (II) =aDM+(1−ab)DO+a(bDON−DNM) =a′DM+b′DO+c′ ここでa′,b′,c′は定数である。
標準ネガフィルムの露光濃度および主要部平均透過濃
度DON、DNMは、使用するネガフィルムおよび感光材料に
よって一義的に定まるものであるので、RAM等の記憶装
置に記憶させておくことができる。
こうして、本発明に用いられる露光条件演算回路72
は、ネガフィルムの基本露光濃度DOおよび主要部平均透
過濃度DMから上記式より当該ネガフィルムのテストプリ
ント露光濃度Dを求めることができる。
すなわち、本発明の露光条件演算回路72は、LATD値に
基づく基本露光濃度DOあるいは基本補正量dnと主要部平
均透過濃度DMとの関係からテストプリント露光条件(テ
ストプリント露光濃度Dあるいはテストプリント補正露
光量d)を算出するものである。
ここで、必要に応じて、露光条件演算回路72のテスト
プリント露光濃度またはテストプリント補正量の演算に
補正項を付加するための補正回路74は、必ずしも設ける
必要はないが、主要部における主要被写体の大きさ、色
合、色濃度、ネガ種の違い、ユーザの好みなどを考慮し
て、後述する操作部20からマニュアル補正するために、
設けておくのが好ましい。
この他、補正回路74を用いることにより感光材料の違
いや主要部被写体の違い(例えば、人物、車、植物等)
の補正やリバーサルフィルムなどへの適用なども可能な
ことは勿論であり、必要に応じ、様々の補正項を露光条
件演算回路72における演算式に付加してよい。
操作部20は、プリントモードキー78、テストプリント
モードキー80、マニュアル色修正量を入力するためのカ
ラー補正キー82、マニュアル濃度修正量を入力するため
の濃度補正キー84、サブジェクトフェリアのあるネガな
どの特定なシーンに対してマニュアル濃度修正量とマニ
ュアル色修正量とを同時に入力するためのファンクショ
ンキー86、様々な操作指示を入力するための操作キー88
および拡大倍率、ネガ種、感光材料種、プリントサイズ
種等の様々なチャンネルデータ等を入力するためのデー
タ入力キー90を有している。
第1図に示す写真焼付装置10においては、ネガキャリ
ア28にネガフィルム12がセットされ、拡大倍率、ネガ
種、感光材料種、サイズ等のデータがデータ入力キー90
から入力され、指示された拡大倍率に応じてレンズユニ
ット30が光軸方向に移動し、様々な条件がセットされた
後、テストプリントモードキー80が押圧されると、画像
情報読取用フィルタ24のB,G,Rの1つが交互に光路LSに
作用し、上述したように画像情報検出装置14により多数
の画素の各色毎の色濃度情報が読み取られ、メモリ48に
記憶され、読取終了後フィルタ24は光路LSから退避す
る。一方、同時に回動ミラー31がA位置に移動して光路
LSに作用し、主要部指定装置16のスクリーン50に投影さ
れたネガフィルム12の画像の主要部が指等で押圧され、
タッチパネル52が押圧されて上述したように主要部位置
が指定される。主要部指定後、回動ミラー31はB位置へ
移動し、光路LSから退避する。
露光条件制御部18では、まず、画像情報検出装置14の
メモリ48に記憶された画像信号VSが読み出されて、濃度
演算回路70によりLATD(R,G,B)値DSが演算されるとと
もに、主要部指定装置16のタッチパネル52への指等での
ネガフィルム12の表示画像の主要部、すなわち主要被写
体の指示により、位置検出回路58によって検出された指
示位置(X,Yアドレス)信号PIが濃度演算回路70に入力
され、前記画像信号VSおよび指示位置信号PIから主要部
平均透過濃度DMが演算される。
次に、露光条件演算回路72は、LATD値DSから基本露光
濃度DOまたは基本補正量dnを求め、上記(I)または
(II)式によりテストプリント補正露光量dまたはテス
トプリント露光濃度Dを求め、露光制御回路76によりY,
M,Cの各色フィルタ26および絞り27をテストプリント条
件となるように制御する信号をこの色フィルタ26および
絞り27の駆動回路25に伝送する。
ここで、絞り27は常時変化させる必要はない。通常写
真焼付装置では、Y,M,Cのフィルター調整により濃度を
変化させるので、一定以上すなわち、超アンダーまたは
超オーバーの場合にのみ絞りを変化させればよい。
従って、濃度フェリアのないネガフィルム12を大伸ば
しする場合はもちろん、ネガフィルム12の表示画像が人
物の逆光シーンなどの主要部すなわち、主要被写体であ
る人物の顔と背景の明るさに差がある特殊な条件のシー
ンすなわち、濃度フェリアネガであり、これを大伸ばし
する場合でも、タッチパネル52を指等で指示して主要部
を指定するだけで主要部平均透過濃度を用いてほぼ適正
に修正されたテストプリント条件でテストプリントする
ことができるので、主要部被写体である人物の顔が大伸
ばしプリント上で最適濃度となる適正露光条件を1回で
求めることができる。
こうして、色フィルタ26および絞り27がテストプリン
ト露光濃度Dを中心として変化させる1回分のテストプ
リント条件の1つにセットされると、例えば、第7図に
示すように始めにD−2δにセットされると、ブラック
シャッタ32が所定時間、主要部に相当する幅だけ開口
し、感光材料34を露光する。ここで1回分のテストプリ
ントのテストプリント条件がD−2δ,D−δ,D,D−δ,D
+2δの5種類だとすると、次々と感光材料34が所定幅
搬送され、これらの条件に合うように色フィルタ26およ
び絞り27がセットされ次々にシャッタ32が開口し、自動
的に露光が繰り返される。これらの5回の露光が行われ
ると、露光済感光材料34はローラ対37aおよび37bにより
搬送され、その後端部がカッタ36aにより切断され、感
光材料処理装置36に送られ、現像、定着、水洗、乾燥さ
れて第7図に示すようなテストプリント92となってトレ
イ36cに排出される。
ここで、テストプリント条件は、上述したように主要
部を考慮した露光条件で適正露光条件に極めて近いもの
であるので、第7図に示すテストプリント92の各5種類
のテストプリント画像のうちの1つは必ず、大伸ばしで
あっても適正な高画質画像に仕上っているので、それか
ら適正露光条件を容易に求めることができる。
このようにして求められた適正露光条件に相当する色
および濃度となるようにカラー補正キー82(Y,M,C)お
よび濃度補正キー84(D)によってマニュアル修正量を
入力して、駆動回路25により色フィルタ26および絞り27
をセットした後、プリントモードキー78を押圧してシャ
ッタ32により感光材料34に露光し、処理装置36により処
理して、適正な色および濃度を有する、例えば大伸ばし
高画質プリント画像を得ることができる。
ここで、変化させる修正量δは、予めネガフィルム12
のLATDもしくは主要部濃度DM等により自動設定されるの
が好ましいが、所定の一定値であってもよいし、ユーザ
ーが指定できるようになっていてもよい。1回のテスト
プリントで露光するテストプリント条件の数、種類およ
び決め方も特に制限はなく、予め設定してもよいし、ユ
ーザーが選択して指定するようにしてもよい。また、1
回のテストプリントにおいて、複数種、上述の例では5
種類のテストプリント条件での露光は、自動的に行われ
るのが好ましいが、操作キー88によってマニュアルで行
ってもよい。
また、テストプリントにおいて、感光材料34に露光さ
れるネガフィルム12のエリアは、指定された主要部を中
心とするエリアであれば、その大きさは可変可能であ
り、必要に応じ適宜選択することができる。
また、本発明においては、主要部として、人物、人物
の顔、車、動物、花などの主要被写体を選択すればよい
が、主要被写体が原画フィルムに占める割合が大きい場
合は。LATD値から求めた露光条件をテストプリント条件
の中心としてもよい。
また、テストプリントにおいて、テストプリント条件
として、テストプリント露光濃度を中心として濃度のみ
を変化させているけれども、色および濃度を組み合わせ
て変化させるようにしてもよい。
以上の説明では、主要部位置の指定をネガフィルムの
画像を直接表示するスクリーン50とタッチパネル52を用
い、指等でタッチパネル52を押圧指示するように構成し
ているけれども、本発明はこれに限定されず、主要部位
置の指定位置情報が得られるものであれば何でもよい。
例えば、画像情報検出装置14あるいは別の専用の画像読
取装置により検出された画像情報を直接あるいはメモリ
48に記憶した後、読み出してCRTなどのモニタ装置に表
示し、カーソル等を用いて主要部を指示し、指示位置情
報を得るように構成してもよい。モニタ装置に表示され
るネガフィルム画像情報は、未処理のネガフィルムその
ものの画像であってもよいし、LATDによる基本露光条件
等により処理されたシュミレート画像であってもよい。
また、モニタに表示されるシュミレート画像として、
テストプリント条件をシュミレートしたものを用いる場
合には、これらのシュミレート画像をテストプリントす
ることにより、最適画像を求め、適正露光条件を求める
ように構成してもよい。
また、第1図および第2図に示す写真焼付装置10は、
画像情報検出装置14にて、ネガフィルム12全面の画像情
報を1つのイメージセンサ40により検出し、メモリ48に
一旦記憶した後、LATD値(R,G,B)DSおよびタッチパネ
ル52からの位置情報による主要部濃度DMを求めているけ
れども、本発明はこれに限定されず、ネガフィルム12の
透過光をLATD検出用イメージセンサおよび主要部濃度検
出用イメージセンサを別々に設け、LATD値DSさらにはLA
TD値による基本露光量DOと主要部濃度DMとを直接求める
ように構成してもよい。この時、画像情報を記憶するた
めのメモリは用いても、用いなくてもよい。
本発明において用いる濃度Dおよび露光量dなどは、
3原色Y,M,CまたはB,G,Rについての各色について考える
ことができる。
以上本発明に係る画像記録装置を第1図および第2図
に示す装置を用いて説明したけれども、本発明はこれに
限定されるわけではなく、ネガフィルムやリバーサルフ
ィルム等のような原画フィルムの担持する画像を感光材
料に画像記録することの可能な画像記録装置、画像形成
装置および複写装置等、例えば、本出願人の出願に係る
特願平1−62781号および同1−62782号明細書および図
面に開示された複写装置等にも好適に適用可能であるの
で、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改
良並びに設計の変更が可能なことは勿論である。
<発明の効果> 以上詳述したように、本発明によれば、ネガフィルム
等の原画フィルムの画像情報を感光材料に画像記録して
最適な濃度および色のプリント画像に仕上げる際に、原
画フィルムの大面積透過濃度(LATD)値さらには、原画
フィルム主要部の平均透過濃度値とから、テストプリン
ト露光濃度を設定し、テストプリント条件とするので、
大伸ばしや、ポストカードのように多数枚焼などの場合
のように厳密な露光条件が要求される場合であっても、
前記テストプリント条件を用いて1回だけテストプリン
トすることにより、厳密に適正な露光条件を求めること
ができる。
従って、従来、熟練者でなければ極めて困難であった
大伸ばしや多数枚焼の際のLATD測光値に対する前記原画
フィルムの露光補正作業を、初心者でも極めて正確かつ
高精度にかつ簡単かつ高速に効率よく行うことができ
る。
従って、本発明の画像記録装置は、操作が簡単であり
かつ低コストであるので、熟練者がユーザとなることの
多い写真焼付装置ばかりでなく、不特定多数の初心者が
ユーザとなる複写装置等への適用が可能であるなどの効
果も有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る画像記録装置を適用する写真焼
付装置の一実施例の概略構成図である。 第2図は、第1図に示す写真焼付装置の回路構成の一例
を示すブロック図である。 第3a図および第3b図は、原画フィルムの画素分割とメモ
リの記憶データとの対応関係の一例を示す説明図であ
る。 第4図は、第1図に示す写真焼付装置の色補正用フィル
タおよび絞りと画像情報検出用フィルタの使用状態の説
明図である。 第5a図、第5b図、第6a図および第6b図は、いずれも第1
図に示す写真焼付装置に用いられるタッチパネルの説明
図である。 第7図は、本発明の画像記録装置によって得られたテス
トプリントの一例を示す説明図である。 符号の説明 10……写真焼付装置、 12……ネガフィルム、 14……画像情報検出装置、 16……主要部指定装置、 18……露光条件制御部、 20……操作部、 36……感光材料処理装置、 40……イメージセンサ、 42……基板、 48……メモリ、 50……スクリーン、 52……タッチパネル、 58……位置検出回路、 70……濃度演算回路、 72……露光条件演算回路、 74……補正回路、 76……露光量制御回路、 78……プリントモードキー、 80……テストプリントモードキー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原画フィルムを画素分割で測光する手段
    と、得られた各画素毎の測光値から前記原画フィルムの
    大面積平均透過濃度DSを演算する手段と、前記原画フィ
    ルムの主要部を指定する手段と、指定された主要部の平
    均透過濃度DMを演算する手段と、 前記原画フィルムのテストプリント条件を、標準原画フ
    ィルムに対するテストプリント補正露光量dとして下記
    式により求める手段と、 得られたテストプリント条件によって前記原画フィルム
    の画像情報を感光材料にテストプリントする手段と、テ
    ストプリント画像から求められた適正露光条件で前記原
    画フィルムの画像情報を感光材料に記録する手段とを有
    することを特徴とする画像記録装置。 d=dn+Δd ここで、dはテストプリント補正露光量であり、dnは原
    画フィルムの大面積平均透過濃度DSに応じた基本補正量
    であり、Δdは基本補正量dnおよび主要部平均透過濃度
    DMに応じた付加補正露光量である。
  2. 【請求項2】前記付加補正露光量Δdが、下記式である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。 Δd=pn・DM+qn ここで、pnおよびqnは基本補正量dnに依存する定数であ
    る。
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