JPH0887082A - 自動焼付装置の露光制御用カラーフィルタのプリント用感光材料に対する色光カット情報の生産方法、カラーフィルタ制御情報の生産方法、露光制御方法、自動焼付装置 - Google Patents

自動焼付装置の露光制御用カラーフィルタのプリント用感光材料に対する色光カット情報の生産方法、カラーフィルタ制御情報の生産方法、露光制御方法、自動焼付装置

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JPH0887082A
JPH0887082A JP18297895A JP18297895A JPH0887082A JP H0887082 A JPH0887082 A JP H0887082A JP 18297895 A JP18297895 A JP 18297895A JP 18297895 A JP18297895 A JP 18297895A JP H0887082 A JPH0887082 A JP H0887082A
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JP
Japan
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exposure
color filter
color
control
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JP18297895A
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English (en)
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Yoshiaki Yamanaka
義明 山中
Atsushi Takei
温 武居
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 露光制御用カラーフィルターの色光カット情
報を正確・容易に算出 【構成】 B光をカットするイエローフィルタと、G光
をカットするマゼンタフィルタと、R光をカットするシ
アンフィルタを有する露光制御用カラーフィルタの色光
カット情報を各露光制御用カラーフィルタ毎に、露光制
御用カラーフィルタを露光光路に挿入しない非挿入状態
と挿入した挿入状態の各々について、複数の露光量で、
プリント用感光材料に焼き付け、各々のそれぞれのプリ
ントを得て、前記各々のそれぞれのプリントのプリント
濃度を測定し、非挿入状態と挿入状態の各々について、
0.3以上1.5以下のプリント濃度のプリントのそれ
ぞれのプリント濃度と対応する露光量の関係から特性情
報を求め、非挿入状態の特性情報と挿入状態の特性情報
から色光カット情報を求める

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動焼付装置の露光制
御用カラーフィルタのプリント用感光材料に対する色光
カット情報の生産方法、カラーフィルタ制御情報の生産
方法、露光制御方法及び自動焼付装置に関する発明であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来からカラープリントを作成する自動
焼付装置では、ブルー、グリーン、レッドの3原色の露
光は、通常、露光制御用カラーフィルタとしてカットフ
ィルタにより制御されている。しかし、各カットフィル
タは目的とする原色に対する色光カット率が100%で
あり、目的外の原色に対する色光カット率が0%であれ
ば、露光制御は容易であるが、実際は、目的とする原色
に対する色光カット率は100%ではなく、また、目的
外の原色に対する色光カット率は0%ではない。従っ
て、露光制御は容易ではない。そこで、従来から露光制
御は露光制御用カラーフィルタの各原色光の色光カット
率が100%や0%でないことを考慮して演算処理され
ているが、演算に使用される値は、写真焼付装置のスキ
ャナなどの測光手段で測光された測光値あるいは分光光
度計により測定された分光特性より導かれた値に基づい
ている。しかし、この方法では、しばしば、求められた
露光量と異なる露光量でプリント用感光材料に焼付けら
れ、プリントの品質を不安定にする問題が発生してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この問題について調べ
てみると、従来の自動焼付装置の測光手段で測光された
測光値に基づいて露光制御する方法だと、測光手段の分
光感度とプリント用感光材料の分光感度は一致しないの
で、当然、プリント用感光材料の分光感度特性に基づく
色光カット率とは異なる色光カット率が得られることに
なり、適切なプリントが得られる露光制御ができなかっ
たことが判った。
【0004】請求項1〜4の各項の目的は、自動焼付装
置で適切なプリントが得られる露光制御ができるよう
に、プリント用感光材料の分光特性に基づく、自動焼付
装置の露光制御用カラーフィルタのプリント用感光材料
に対する色光カット情報を求めることである。
【0005】請求項5の目的は、各原色の露光量から露
光制御用カラーフィルタの作動時間を制御するためのカ
ラーフィルタ制御情報として、自動焼付装置で適切なプ
リントが得られる露光制御を可能とする、プリント用感
光材料の分光特性に基づく、カラーフィルタ制御情報を
求めることである。
【0006】そして、調光式自動焼付装置においても、
同様のプリント用感光材料の分光感度特性に基づくカラ
ーフィルタ制御情報とは異なるカラーフィルタ制御情報
が得られることになり、適切なプリントが得られる露光
制御ができない課題が存在することが判った。
【0007】請求項6〜9の各項の目的は、各原色の露
光量から自動焼付装置の調光カラーフィルタの設定位置
を制御するためのカラーフィルタ制御情報として、調光
式自動焼付装置で適切なプリントが得られる露光制御が
できるように、プリント用感光材料の分光特性に基づ
く、カラーフィルタ制御情報を求めることである。
【0008】また、別体の自動焼付装置であっても、同
一の分光特性の露光光学系を有する自動焼付装置で求め
た色光カット情報を使用しても問題ないことが判明し
た。
【0009】請求項10、11の各項の目的は、各装置
毎に自動焼付装置の露光制御用カラーフィルタのプリン
ト用感光材料に対する色光カット情報を算出しなくて
も、前記色光カット情報を使用できるようにすることで
ある。
【0010】また、別体の自動焼付装置であっても、同
一の分光特性の露光光学系を有する自動焼付装置で求め
たカラーフィルタ制御情報を使用しても問題ないことが
判明した。
【0011】請求項12、13の各項の目的は、各装置
毎にカラーフィルタ制御情報を算出しなくても、カラー
フィルタ制御情報を使用できるようにすることである。
【0012】請求項14、15の各項の目的は、請求項
10,11の各項に適する自動焼付装置や請求項12、
13の各項に適する自動焼付装置を提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、特
許請求の範囲の記載の構成により達成される。
【0014】本願において、濃度とは、単に濃度値のみ
ならず、本発明において、実質的に濃度値と同じものを
含むことは言うまでもない。実質的に濃度値と同じもの
の例として、濃度値の一次関数値などが挙げられる。
【0015】本願において、露光量を、感光材料の感光
面上の照度の時間積分値の制御量の意味に用いる。そし
て、感光材料に与える露光量を、感光材料の感光面上に
与えられる照度の時間積分値の意味に用いる。また、露
光は感光材料の感光面上を照らすことであり、撮影用写
真感光材料の感光面上を照らすこともプリント用感光材
料の感光面上を照らすことも含まれる。
【0016】本願において、「おのおの」の同義語とし
て、「各々」を露光制御用カラーフィルタの状態に対す
るものとして、「それぞれ」を複数の露光量に対するも
のとして、「〜毎に」をこれら以外に対して用いる。
【0017】本願において、自動焼付装置としては、写
真原稿の駒に対して均一な露光を与え、その写真原稿の
駒からの透過光をプリント用感光材料に結像させて焼き
付ける投影焼付装置や、写真原稿にプリント用感光材料
を密着させて、写真原稿の駒に対して均一な露光を与え
て焼き付ける密着焼付装置などがあげられる。なお、こ
れらは、写真原稿の駒に対して線光源を走査させて露光
を与える走査焼付によってもよい。
【0018】写真原稿としては、複数の原色で発色し
た、連続階調のカラー写真原稿が好ましいが、これに限
らない。また、写真原稿は、現像されたハロゲン化銀写
真感光材料が好ましいが、これに限られず、昇華型プリ
ンタにより像を形成したフイルムなどでもよい。また、
プリント用感光材料は、ハロゲン化銀カラー写真感光材
料が好ましいが、これに限られず、各種感光材料が用い
られる。また、このプリント用感光材料が露光され、プ
リントが得られるが、このプリントの濃度のことをプリ
ント濃度と呼ぶ。プリント濃度を求めるのには、プリン
ト用感光材料の発色特性に応じた特性の濃度計で測定す
ることが好ましく、JIS規格(JISK 7653)
のAフィルタを用いた写真用濃度計を用いるのが好まし
い。なお、対応するISO規格はISO 5−3であ
る。
【0019】自動焼付装置の露光制御方法には、露光制
御用カラーフィルタとして調光カラーフィルタを用い
て、各調光カラーフィルタを露光光路の適切な設定位置
に移動させ、調光した光でカラー写真原稿を照明して露
光する調光式、露光制御用カラーフィルタとしてY,
M,Cのフィルタを用いる減色式、露光制御用カラーフ
ィルタとしてB,G,Rのフィルタを用いる加色式など
が挙げられる。調光式としては、調光カラーフィルタと
してY,M,Cのフィルタを用いる方式が一般的である
が、これに限られない。減色式としては、白色光源によ
る露光、最も露光時間の短い色光の補色の露光制御用カ
ラーフィルタのみを露光光路に挿入した露光、最も露光
時間の短い色光の補色の露光制御用カラーフィルタと次
に露光時間の短い色光の補色の露光制御用カラーフィル
タのみを露光光路に挿入した露光、を任意の順に順次行
う白色減色式が一般的であるが、これに限らない。加色
式としては、Bの露光制御用カラーフィルタのみを露光
光路に挿入した露光、Gの露光制御用カラーフィルタの
みを露光光路に挿入した露光、Rの露光制御用カラーフ
ィルタのみを露光光路に挿入した露光、を任意の順に順
次行う加色順次式、白色光源による露光、必要な他の2
色の露光、を任意の順に順次行う白色加色式、3個の光
源にそれぞれB,G,Rの露光制御用カラーフィルタを
かけて3色光を作り同時に露光する加色同時式などが挙
げられるが、これに限らない。
【0020】自動焼付装置の露光光学系と同一の分光特
性を有する露光光学系の自動焼付装置とは、露光光学系
を構成する部分が全く同じの場合だけではなく、露光光
学系を構成する部分が異なっていても、露光光学系の分
光特性が同一であればよい。この場合の分光特性が同一
とは、結果として得られるプリントの品質が許容範囲内
となる程度に、分光特性が等しいものを含む意味であ
る。自動焼付装置の露光光学系と分光特性が同一の露光
光学系の例として、露光光源を除く露光光学系が露光波
長域内で分光特性がほぼニュートラルのプリンティング
システムであって、同一の露光光源を備えた自動焼付装
置が挙げられる。
【0021】色光カット情報は、露光制御用カラーフィ
ルタの色光をどれくらいカットするかということに関す
る情報で、色光カット率、色光透過率、色光透過濃度な
どの何れの情報であってもよい。また、色光カット情報
はどのような分光感度特性で見るかによって値が異なる
ものである。従って、測光器とプリント用感光材料とで
分光感度特性が異なると、通常、測光器に対する色光カ
ット情報とプリント用感光材料に対する色光カット情報
とが異なる結果になる。従って、発明が解決しようとす
る課題欄で述べた課題がある。また、カラーフィルタ制
御情報は、露光制御用カラーフィルタを制御するための
情報で、露光制御用カラーフィルタの作動時間を制御す
るための情報や露光制御用カラーフィルタの設定位置を
制御するための情報などが挙げられる。これも同様の理
由で測光器とプリント用感光材料とで分光感度特性が異
なると、通常、測光器とプリント用感光材料とで分光感
度特性が等しいとして求めたカラーフィルタ制御情報で
は、適切なプリントが得られない結果になる。従って、
発明が解決しようとする課題欄で述べた課題がある。
【0022】特性情報は、プリント用感光材料に与えら
れる相対的な露光量とプリント濃度の関係を示す情報で
ある。請求項2や請求項5では、露光量を変化させるこ
とでプリント用感光材料に与えられる相対的な露光量を
変化させるので、露光量とプリント濃度の関係から、特
性情報を求めることができる。
【0023】算出用自動焼付装置は、色光カット情報や
カラーフィルタ制御情報を算出するための自動焼付装置
である。算出用自動焼付装置や自動焼付装置の構造は、
実施例に示す構造のものが挙げられるがこれに限らな
い。また、算出用自動焼付装置及び自動焼付装置は同一
の構造のものが好ましいが、これに限られず、その露光
光学系が同一の分光特性を有するものどうしであれば異
なる構造のものであってもよい。また、算出用自動焼付
装置と自動焼付装置とが同一の装置であってもよい。
【0024】算出用自動焼付装置で色光カット情報やカ
ラーフィルタ制御情報を求める際には、工場又は販売代
理店などで精密に求め、他の自動焼付装置に供給するこ
とが好ましい。これにより、精密に求められた色光カッ
ト情報やカラーフィルタ制御情報を、多くの自動焼付装
置で使用できるメリットがある。また、この供給は、求
めた情報を記憶体に記憶させ、記憶体を他の自動焼付装
置に供給し、供給された記憶体から情報を読み出す方法
や、on−line又はoff−line送信により供
給する方法などが挙げられる。これにより、例えば国外
で作成された色光カット情報やカラーフィルタ制御情報
を国内で使用することが可能となる。記憶体は、情報を
記憶する媒体であり、記録媒体、電池バックアップされ
たRAMチップやICカード、ROMチップなどの不揮
発性の記憶体であることが好ましい。記録媒体として
は、フロッピーディスクや磁気テープなどの磁気記録媒
体、CD−ROMなどの光学記録媒体のMOなどの光磁
気記録媒体などが挙げられる。不揮発性の記憶媒体のな
かで、記録媒体、電池バックアップされたRAMチップ
やICカードなどの自動焼付装置から分離・交換でき、
かつ、書き換えできる記憶体である方が、自動焼付装置
から容易に分離・交換できないものや、書き換えができ
ない記憶体よりも、設定の変更が容易で、他の自動焼付
装置に簡単に供給できるので好ましい。
【0025】
【実施例】以下に本発明に関する具体例の一例を実施例
として示すが本発明はこれらに限定されない。また、実
施例には、断定的な表現があるが、本発明の好ましい具
体例(発明者がベストモードと思う例)を示すもので、
本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0026】実施例1 〈白色減色式の露光制御を行う自動焼付装置〉 〔1.全体の流れ〕本実施例の自動焼付装置の露光制御
の流れを説明する。まず、この自動焼付装置とは別体の
装置であって、この自動焼付装置の露光光学系と同一の
分光特性の露光光学系を備えた算出用自動焼付装置で、
各原色の露光量から自動焼付装置の露光制御用カラーフ
ィルタの作動時間を決定するためのカラーフィルタ制御
情報を求める。そして、算出用自動焼付装置は求めたカ
ラーフィルタ制御情報を記憶体に記憶させる。そして、
この自動焼付装置に記憶体を供給する。そして、この自
動焼付装置は供給された記憶体からカラーフィルタ制御
情報を読み出す。そして、この自動焼付装置は読み出し
たカラーフィルタ制御情報に基づいて、各原色の露光量
から、前記自動焼付装置の露光制御用カラーフィルタの
作動時間を決定し、制御する。
【0027】本実施例では、算出用自動焼付装置及び自
動焼付装置は互いに別体であるが、〔2〕で示す同一構
造の装置で、露光制御用カラーフィルタの制御は〔3〕
で示す方法で行う装置であり、また、記憶体は〔4〕で
示す記憶体であり、そして、カラーフィルタ制御情報は
〔5〕で示す方法により得た情報であるとして説明す
る。
【0028】〔2.装置構成〕図1は本実施例の自動焼
付装置1の構成図である。また、図2は本実施例の自動
焼付装置1の機能ブロック図である。図1の自動焼付装
置1001の露光光軸1002に沿って、図2を参照し
ながら、説明する。自動焼付装置1001の露光光軸1
002は鉛直である。
【0029】自動焼付装置1001に設けられたランプ
ハウス1010の内部に白色光源1011がある。この
白色光源1011はカラーフィルムFの駒を印画紙CP
に焼き付けるための光源である。この白色光源1011
は、また、分光特性が安定しており、焼付に適切な分光
特性であり、光量が大きく焼付露光に適しているので、
ハロゲンランプにしてある。この白色光源1011を上
から覆うように(露光方向と反対の方向に)、可視波長
の光を反射し、赤外光を透過するコールドミラー104
8が取り付けられている。白色光源1011の下側(露
光方向)には、露光波長の光を透過し、赤外光を吸収す
る防熱ガラス1047が取り付けられている。ランプハ
ウス1010の内部には冷却用のファン1052が取り
付けられている。白色光源1011の温度上昇で光源の
分光特性が変動しないように、この冷却用ファン105
2により白色光源1011の温度上昇を防止している。
【0030】防熱ガラス1047の下の露光光軸100
2に挿入自在に露光制御用カラーフィルタ1013が取
り付けられている。図3に示すように、この露光制御用
カラーフィルタ1013は露光制御用カラーフィルタ作
動部1012に取り付けられている。この露光制御用カ
ラーフィルタ作動部1012は制御部1030からの制
御信号に基づいて、露光制御用カラーフィルタ1013
を白色光源1011の下側の露光光路に挿脱すること
で、各色の露光量を制御する。露光制御用カラーフィル
タ1013は、白色減色式の露光制御を行うために、青
色光をカットするイエロー(Y)フィルタ、緑色光をカ
ットするマゼンタ(M)フィルタ、赤色光をカットする
シアン(C)フィルタからなっている。
【0031】白色光源1011の下側に、白色光源10
11からの白色光を均一に拡散させるための拡散ボック
ス1014がある。この拡散ボックス1014の露光光
の入口・中央・出口のそれぞれに拡散板1015が設置
されており、それ以外の拡散ボックス1014の内面は
Al蒸着されたミラー面になっている。拡散板1015
は白色のアクリル板でできており、光はここで拡散され
ている。
【0032】拡散ボックス1014の下側に、カラーフ
ィルムFを保持するネガキャリア1020がある。ネガ
キャリア1020には、ネガマスク1021と、DXコ
ードセンサ1023と、DXコードセンサ用光源102
4と、カラーフィルム駆動ローラ1041・1042
と、これらを保持する台1022がある。ネガマスク1
021は、露光光軸1002を囲む長方形の窓により、
カラーフィルムFの駒の露光領域外の光をカットするも
のである。DXコードセンサ1023は、カラーフィル
ムFのフィルム種を検出するフィルム種検出手段であ
り、カラーフィルムFの端が通過する位置に設けられ、
カラーフィルムFの端に設けられたDXコードを読み取
るものである。DXコードセンサ用光源1024は、カ
ラーフィルムFに対してDXコードセンサ1023と反
対側に設けられ、DXコードセンサのために発光する。
駆動ローラ1041・1042は、ネガマスク1021
の外のカラーフィルムFが通過する位置に設けられ、ネ
ガキャリア1020に保持されるカラーフィルムFを順
方向にも逆方向にも駆動する。そして、駆動ローラ10
41・1042は、図示されていない駆動力伝達手段に
よりカラーフィルム駆動ローラ用モータ1027に接続
されている。
【0033】ネガキャリア1020の下側に、焼付用ズ
ームレンズ1016がある。この焼付用ズームレンズ1
016は、ネガマスク1021上のカラーフィルムFの
駒の像を、ペーパーマスクに規制されたプリント用感光
材料である印画紙に拡大して結像させるためのものであ
る。また、この焼付用ズームレンズ1016は、制御部
1030からのズーム制御信号に基づいて、ネガキャリ
ア1020上の駒の印画紙への画像の拡大率を変更可能
にしている。焼付用ズームレンズ1016の下に、シャ
ッタ作動部1017により開閉自在なシャッタ1018
がある。このシャッタ作動部1017は、制御部103
0からの制御信号に基づいて、シャッタ1018の開閉
を行う。これにより、露光光路が開閉され、露光時間の
制御を行う。
【0034】シャッタ1018の下側のプリント用の露
光位置に、プリント用感光材料保持板1046がある。
プリント用感光材料としては、ハロゲン化銀カラー写真
感光材料である印画紙が用いられる。プリント用感光材
料保持板の光源側に、ペーパーマスク1019がある。
ペーパーマスク1019は印画紙の画角、すなわち印画
紙に焼き付けられる画像の大きさを直接規制するための
ものである。また、ペーパーマスク1019は、制御部
1030からのペーパーマスク制御信号により、画角を
変更する。また、ペーパーマスク1019の印画紙搬送
方向の両端には、印画紙搬送駆動ローラ1043・10
44がある。この印画紙搬送駆動ローラ1043・10
44は印画紙CPを搬送するだけでなく、焼付時の印画
紙CPを緊張させ、平面性を高める働きもする。印画紙
CPは、露光後、印画紙搬送駆動ローラ1043・10
44により、印字部1040で、印画紙の裏面に露光量
情報、カラーフィルム情報、駒番号などを印字した後、
自動現像機に送られ、現像される。
【0035】カラースキャナ1025は直接ネガキャリ
ア1020上のカラーフィルムを撮像しているのではな
く、露光光路に挿入自在のミラー1049により、一
旦、反射した像を撮像している。
【0036】これは、鉛直に対して45°の傾きの平面
のミラー1049が、ミラー駆動ローラ1045によ
り、ネガキャリア1020と焼付用ズームレンズ101
6との間の露光光路に対して挿入自在に配置されてい
る。ミラー駆動ローラ1045はミラー駆動モータ10
51により駆動される。図では点線で示される露光光路
に挿入された状態のミラー1049の位置の水平方向の
露光光路から離れた所にカラースキャナ1025があ
る。カラースキャナ1025の受像面はこの水平方向に
対して垂直である。また、ミラー1049とカラースキ
ャナ1025を結ぶ直線の中間の、ネガマスク1021
上のカラーフィルムの駒の像がカラースキャナ1025
上に結像するのに適切な位置に、カラースキャナ用レン
ズ1026が有る。カラーフィルムの駒の像をスキャニ
ングする時は、ミラー1049が露光光路に挿入され
る。すると、カラーフィルムFを通過した露光光がミラ
ー1049により反射され、カラースキャナ用レンズ1
026により、ネガマスク1021に囲まれたカラーフ
ィルムFの駒の画像をカラースキャナ1025に結像さ
せる。カラースキャナ1025の受像面は、このミラー
1049からカラースキャナ1025までの撮影光軸に
対して垂直である。そして、このカラースキャナ102
5はネガマスク1021に囲まれた駒の画像を読み取
り、画像信号を出力する。また、プリント用感光材料に
露光する時は、ミラー1049が露光光路から出され
る。
【0037】本実施例では、同一機種の自動焼付装置の
間でカラーフィルムを測光する測光手段の分光特性が同
一となるように、白色光源1011からカラースキャナ
1025の光学系の位置関係の精度を高くするために、
白色光源1011からカラースキャナ1025の測光光
学系の各部材は、直接的又は間接的に、互いに位置決め
されている。また、同一機種の自動焼付装置の間で露光
光学系の分光特性が同一となるように、白色光源101
1からプリント用の露光位置までの精度を高くするため
に、白色光源1011からプリント用の露光位置までの
露光光学系の各部材(特に白色光源1011と露光制御
用カラーフィルタ1013)は、直接的又は間接的に、
互いに位置決めされている。また、白色光源1011と
露光制御用カラーフィルタ1013以外の露光光学系の
分光特性はニュートラルなものになっている。
【0038】カラースキャナ1025で読み取られた画
像信号は、信号処理部1033で、信号処理されA/D
変換されて、測光デジタル画像信号として演算部103
4に出力する。
【0039】演算部1034には、スキャナ補正演算部
1061、露光演算部1060、CRT演算部106
3、記憶部1062がある。
【0040】演算部1034に入力された測光デジタル
画像信号は、スキャナ補正演算部1061に入力され
る。スキャナ補正演算部1061は、信号処理部103
3から出力された測光デジタル画像信号に対して、カラ
ースキャナ1025特有の影響の補正を行い、適切な画
像信号である補正デジタル画像信号に変換される。そし
て、補正デジタル画像信号は、演算部1034内にある
露光演算部1060、CRT演算部1063、記憶部1
062に出力される。
【0041】露光演算部1060は、入力された補正デ
ジタル画像信号と制御部1030から露光演算部106
0に送られたフィルム品種情報とから露光量を求める演
算を行う。そして求めた露光量を制御部1030に出力
する。
【0042】CRT演算部1063は、入力された補正
デジタル画像信号からCRT表示画像を求める演算を行
い、D/A変換され、モニタテレビ出力用の画像信号へ
変換し、モニタテレビ1037へ出力される。
【0043】また、記憶部1062は、スキャナ補正演
算部1061から出力された補正デジタル画像信号を1
つのカラーフィルム上の駒の分だけ記憶する。また、適
宜、記憶した補正デジタル画像信号から該当する駒の補
正デジタル画像信号を、CRT演算部1063や露光演
算部1060に出力する。
【0044】DXコードセンサ1023で読み取られた
信号は、信号読取部1032で解読され、フィルム品
種、駒番号などの情報として制御部1030へ出力され
る。
【0045】操作部1035は、オペレータが操作し入
力した情報を制御部1030へ送るためのものである。
該操作部1035からは、オペレータによって焼付枚数
や、マニュアル露光補正量がマニュアル入力される。そ
して、前記マニュアル露光補正量に応じて画像処理さ
れ、再度モニタテレビ1037に表示される。こうして
オペレータはモニタテレビ1037の表示画像で最適な
濃度や色バランスが得られたことを確認した後、前記操
作部1035より露光開始の情報をマニュアル入力する
ことにより、前記制御部1030が露光を開始するべ
く、制御を行う。
【0046】制御部1030では、演算部1034から
送信された露光量に基づいて、露光制御する。また、制
御部1030は、カラーフィルム駆動信号をカラーフィ
ルム駆動モータ制御部1031に送り、カラーフィルム
駆動モータ制御部1031はカラーフィルム駆動ローラ
用モータ1027に駆動電流を送る。制御部1030
は、ユーザーへの各種のメッセージを表示する表示部1
036へメッセージ信号を送り、表示制御する。制御部
1030は、モニタテレビ1037に制御信号を送り、
表示などを制御する。制御部1030は、フィルタ作動
部1012、シャッタ作動部1017、印字部104
0、印画紙搬送系などにも制御信号を送り制御してい
る。
【0047】本実施例では、カラーフィルムFを駒毎に
逐次、順方向に送りながら、カラーフィルム1本分の各
駒をカラースキャナ1025により撮像し、それに基づ
いて、カラーフィルム1本分の各駒の露光制御用カラー
フィルタやシャッタの作動時間が求められた後に、逆方
向に、カラーフィルムFを駒毎に逐次、送りながら、各
駒の露光を行うことにより、カラーフィルム1本分のデ
ータに基づいて露光制御用のデータが求められるので、
妥当な露光ができ、また、カラーフィルムFの巻き戻し
が不要で、時間の短縮ができ、また、巻き戻しによるカ
ラーフィルムの送り位置精度の悪化を防止できる。
【0048】〔3.露光制御用カラーフィルタの制御〕
次に、制御部1030が演算部1034から送信された
露光量に基づいて露光制御する内容について説明する。
制御部1030では、演算部1034から送信された
b,g,r各原色の露光量から、カラーフィルタ制御情
報に基づき、イエロー(Y),マゼンタ(M)、シアン
(C)の露光制御用カラーフィルタ1013とシャッタ
1018の作動時間が決定される。この作動時間に応じ
て、カラーフィルタ作動部1012及びシャッタ作動部
1017に制御信号が送られ、露光制御用カラーフィル
タ1013とシャッタ1018が露光光路内に挿入・排
出され、露光が制御される。
【0049】以下に、決定された各原色の露光量から、
シャッタ及び各フィルタの作動タイミングを決定するま
でを詳しく説明する。制御部1030は、基本露光時間
(t0k:k=b,g,r)と各原色の露光量(Ek:k
=b,g,r)とに基づき、次式のように各原色の露光
時間(tk:k=b,g,r)を決定する。
【0050】tk=t0k×exp(Ek) k:b,g,r exp( ):10を底とする指数関数 ここで基本露光時間とは、基準駒に対して設定された露
光時間のことである。この基本露光時間は、本装置の露
光光学系、測光光学系及び現像系の日々の変動を調整す
るために日常的に求めるものである。
【0051】次に、制御部1030は各原色の露光時間
(tk:k=b,g,r)から、露光時間が最も長い原
色と最も短い原色を定め、記録読取部1038に制御信
号を出す。すると、記録読取部1038は、制御部10
30の制御信号に基づき、記録読取部1038に装填さ
れた記憶体1039に記憶されているカラーフィルタ制
御情報の色光透過率補正マトリックスの中から、適切な
色光透過率補正マトリックスを選んで、読み取り、制御
部1030に送る。そして、制御部1030は各原色の
露光時間と選ばれた色光透過率補正マトリックスとか
ら、次式に基づき、シャッタ及び各フィルタの基本作動
時間を決定する。
【0052】
【数1】
【0053】t1 :シャッタが開いてから第一の露光
制御用カラーフィルタが挿入されるまでの時間 t2 :第一の露光制御用カラーフィルタが挿入されて
から第二の露光制御用カラーフィルタが挿入されるまで
の時間 t3 :第二の露光制御用カラーフィルタが挿入されて
からシャッタが閉じるまでの時間 tb :青の露光時間 tg :緑の露光時間 tr :赤の露光時間 ‖δ‖:色光透過率補正マトリックス 制御部1030は、制御部1030内にある電池バック
アップRAMに記憶されているシャッタや各フィルタの
ズレ時間を読み出す。そして、決定された基本作動時間
から、ズレ時間による補正を行い、シャッタ及び各露光
制御用カラーフィルタの作動時間を決定する。
【0054】なお、ここで、シャッタや各フィルタのズ
レ時間とは、制御信号をシャッタ作動部1017やフィ
ルタ作動部1012に送ってから、実際にシャッタが開
かれるまでの時間、シャッタが閉じるまでの時間や各フ
ィルタが挿入されるまでの時間であり、すなわち、制御
信号を送ってから作動が完了するまでの時間に、さらに
フィルタの光学特性などを考慮して、実際にシャッタや
フィルタが動いている間の露光の影響を加味したもので
ある。
【0055】そして、シャッタ及び各露光制御用カラー
フィルタの作動時間に基づいて、制御部1030は、露
光制御用カラーフィルタ作動部1012とシャッタ作動
部1017を制御して、各色の露光量を制御する。
【0056】〔4.記憶体〕記憶体1039は、露光時
間が最も長い原色と最も短い原色の組み合わせによって
それぞれ異なる6種類のカラーフィルタ制御情報の色光
透過率補正マトリックスを記憶している。
【0057】また、通常、1つの自動焼付装置には1種
類のプリント用感光材料しか使用しないので、1つの記
憶体には、1種類のプリント用感光材料のカラーフィル
タ制御情報の色光透過率補正マトリックスが記憶され
る。そして、使用するプリント用感光材料の種類に応じ
て、この記憶体は選択される。そうすることにより、プ
リント用感光材料の種類の選択違いを防止できるだけで
なく、新たな特性のプリント用感光材料を供給する時の
対応が簡単になる。
【0058】もちろん、1つの記憶体で、複数種類のプ
リント用感光材料について、プリント用感光材料の種類
毎にそれぞれ別のファイルに記憶させるなどして、複数
種類のプリント用感光材料の情報を記憶してもよい。
【0059】〔5.カラーフィルタ制御情報の算出方
法〕本実施例の自動焼付装置において、白色減色式の露
光制御を行う自動焼付装置のイエロー、マゼンタ、シア
ンの露光制御用カラーフィルタのプリント用感光材料に
対する、b,g,rの各原色の色光透過率を求める方法
に関するものである。図4に列記する手順で、各露光制
御用カラーフィルタの各原色の色光透過率を求め、そし
て、求めた色光透過率を使用して各原色の露光量から自
動焼付装置の露光制御用カラーフィルタの作動時間を制
御するためのカラーフィルタ制御情報を求める。以下、
それぞれの内容を詳しく説明する。
【0060】〔5−1.非挿入状態での特性曲線の作
成〕以下に示す手順で、露光制御用カラーフィルタを露
光光路に挿入しない非挿入状態で、露光量を変化させて
プリントを作成し、作成したプリントのそれぞれのプリ
ント濃度を測定して、非挿入状態での露光量に対するプ
リント濃度の関係を表す特性曲線を作成する。
【0061】図5に示すように、b光を透過しb光以外
の光を遮光するラッテンフィルターCC50Bを3枚重
ねたBフィルタマスク9033と、g光を透過しg光以
外の光を遮光するラッテンフィルターCC50Gを3枚
重ねたGフィルタマスク9034と、r光を透過しr光
以外の光を遮光するラッテンフィルターCC50Rを3
枚重ねたRフィルタマスク9035と、を別々の窓にそ
れぞれ保持したマスク9032を作成する。そして、こ
のマスク9032を、焼付の対象となるプリント用感光
材料の上に置き、非挿入状態で、露光量の増減率を一定
の率(例:10%)になるように露光量を変化させて、
プリント濃度が約0.3から約1.5を与える露光ステ
ップの間で焼付け、現像処理し複数枚数のプリントを作
成する。
【0062】得られたプリントの、Bフィルタマスク9
033に対応する位置のb色のプリント濃度、Gフィル
タマスク9034に対応する位置のg色のプリント濃
度、Rフィルタマスク9035に対応する位置のr色の
プリント濃度をJIS K 7653のAフィルターを
求めた写真用濃度計で測定し、露光量に対するプリント
濃度の関係を表す特性曲線を、b,g,rの各原色ごと
に作図し、特性曲線図を作成する。
【0063】〔5−2.挿入状態での特性曲線の作成〕
以下に示す手順で、イエロー、マゼンタ、シアンの露光
制御用カラーフィルタをそれぞれ単独に露光光路に挿入
した挿入状態での特性曲線を作成する。
【0064】次に、イエローの露光制御用カラーフィル
タを露光光路に挿入した挿入状態で、〔5−1〕と同じ
条件下で焼き付けし、現像処理し複数枚数のプリントを
作成する。得られたプリントの、Bフィルタマスク90
33に対応する位置のb色のプリント濃度、Gフィルタ
マスク9034に対応する位置のg色のプリント濃度、
Rフィルタマスク9035に対応する位置のr色のプリ
ント濃度をJIS K7653のAフィルターを求めた
写真用濃度計で測定し、露光量に対するプリント濃度の
関係を表す特性曲線を、各原色毎に、前記非挿入状態の
特性曲線図に重ねて、イエローの露光制御用カラーフィ
ルタに関するプリント濃度特性曲線を作図する。
【0065】同様に、マゼンタの露光制御用カラーフィ
ルタを露光光路に挿入した挿入状態で、露光量に対する
プリント濃度の関係を表す特性曲線を、各原色毎に、前
記非挿入状態の特性曲線図に重ねて、マゼンタの露光制
御用カラーフィルタに関するプリント濃度特性曲線を作
図する。
【0066】また同様に、シアンの露光制御用カラーフ
ィルタを露光光路に挿入した挿入状態で、露光量に対す
るプリント濃度の関係を表す特性曲線を、各原色毎に、
前記非挿入状態の特性曲線図に重ねて、シアンの露光制
御用カラーフィルタに関するプリント濃度特性曲線を作
図する。
【0067】このように作図した特性曲線図の例とし
て、イエローの露光制御用カラーフィルタのg色につい
て作図した特性曲線図を図6に示す。(1)が非挿入状
態の特性曲線、(2)が挿入状態の特性曲線を示す。
【0068】〔5−3.挿入状態と非挿入状態での露光
量差の算出〕次に、以下に示す手順で、各露光制御用カ
ラーフィルタについて、挿入状態と非挿入状態での、各
原色毎の露光量差を算出する。
【0069】〔5−2〕で作図された各プリント濃度特
性曲線図のプリント濃度0.9〜1.1における非挿入
状態のプリント濃度特性曲線(1)と、挿入状態のプリ
ント濃度特性曲線(2)との間の露光量差の平均値Ek
/f(k=r,g,b:f=Y,M,C)を読みとる。
例えば、図6において、プリント濃度0.9〜1.1に
おける非挿入状態のプリント濃度特性曲線(1)と、挿
入状態のプリント濃度特性曲線(2)との間のg色の露
光量差の平均値Eg/Yを読みとる。
【0070】〔5−4.各露光制御用カラーフィルタの
各色光透過率の算出〕次に、各露光制御用カラーフィル
タについて、非挿入状態と挿入状態での各原色毎の露光
量差から、露光制御用カラーフィルタの各色光透過率を
求める。
【0071】これは、得られたそれぞれの各露光制御用
カラーフィルタについての挿入状態と非挿入状態での各
原色毎の露光量差Ek/fより下記の式で各露光制御用
カラーフィルタの色光透過率を求める。
【0072】Rk/f=exp(−Ek/f) Rk/f:f色の露光制御用カラーフィルタのk色の露光
光の色光透過率 Ek/f:f色の露光制御用カラーフィルタの挿入時の
特性曲線と非挿入時の特性曲線とのk色の露光光の露光
量差 k :r,g,b:露光光の色 f :Y,M,C:露光制御用カラーフィルタの色 exp( ):10を底とする指数関数 上記の方法により求めた各露光制御用カラーフィルタの
b,g,r各色の色光透過率の例を以下の表に示す。こ
れから、各露光制御用カラーフィルタのb,g,r各色
の色光透過率が100%や0%でないことがわかると思
う。
【0073】
【表1】
【0074】〔5−5.各色光透過率補正マトリックス
の算出〕色光透過率補正マトリックスは、各原色の露光
時間から、次式に基づき、シャッタ及び各フィルタの基
本作動時間を決定するためのものである。そして、各色
光透過率補正マトリックスは、露光色のb、g、rの内
で、最も露光時間が長い色、次に露光時間が長い色、最
も露光時間が短い色がそれぞれどの色かによって異な
る。従って、同じ露光制御用カラーフィルタに対して、
各色光透過率補正マトリックスは6種類あることにな
る。
【0075】
【数2】
【0076】t1 :シャッタが開いてから第一の露光
制御用カラーフィルタが挿入されるまでの時間 t2 :第一の露光制御用カラーフィルタが挿入されて
から第二の露光制御用カラーフィルタが挿入されるまで
の時間 t3 :第二の露光制御用カラーフィルタが挿入されて
からシャッタが閉じるまでの時間 tb :青の露光時間 tg :緑の露光時間 tr :赤の露光時間 ‖δ‖:色光透過率補正マトリックス そして、露光色のb、g、rの内で、最も露光時間が長
い色がr、次に露光時間が長い色がg、最も露光時間が
短い色がbの場合、以下の式が成り立つ。
【0077】 tb=t1+Rb/Y×t2+Rb/Y×Rb/M×t3g=t1+Rg/Y×t2+Rg/Y×Rg/M×t3r=t1+Rr/Y×t2+Rr/Y×Rr/M×t3 従って、以下の式により、色光透過率補正マトリックス
‖δ‖が求められる。
【0078】
【数3】
【0079】これと同様にして、6種類の色光透過率補
正マトリックス‖δ‖が各々求められる。
【0080】実施例2 〈白色減色式の露光制御を行う自動焼付装置〉実施例1
と異なる点のみ説明する。
【0081】〔1.全体の流れ〕が以下のようになる。
本実施例の自動焼付装置の露光制御の流れを説明する。
まず、この自動焼付装置とは別体の装置であって、この
自動焼付装置の露光光学系と同一の分光特性の露光制御
用カラーフィルタを備えた算出用自動焼付装置で、各露
光制御用カラーフィルタの色光透過率を求める。そし
て、算出用自動焼付装置は求めた各露光制御用カラーフ
ィルタの色光透過率の情報を記憶体に記憶させる。そし
て、この自動焼付装置に記憶体を供給する。そして、こ
の自動焼付装置は供給された記憶体から各露光制御用カ
ラーフィルタの色光透過率の情報を読み出す。そして、
この自動焼付装置は読み出した各露光制御用カラーフィ
ルタの色光透過率の情報から各色光透過率補正マトリッ
クスを算出する。そして、算出したカラーフィルタ制御
情報に基づいて、各原色の露光量から、前記自動焼付装
置の露光制御用カラーフィルタの作動時間を決定し、制
御する。
【0082】従って、算出用自動焼付装置では実施例1
の〔5.カラーフィルタ制御情報の算出方法〕の色光透
過率の算出までしか行わず、記憶体1039には、各露
光制御用カラーフィルタのb,g,r各色の色光透過率
を記憶する。そして、記憶体1039を供給された自動
焼付装置では、記憶体1039から色光透過率を読み出
して、制御部1030で実施例1の〔5−5〕と同様に
各色光透過率補正マトリックスを算出してから、算出し
た各色光透過率補正マトリックスに基づいて、実施例1
の〔2〕と同様に各色の露光時間(tb,tg,tr)か
ら、シャッタ及び各フィルタの基本作動時間を決定し、
さらに露光制御用カラーフィルタの作動時間を決定し、
制御する。
【0083】実施例3 〈順次加色式の露光制御を行う自動焼付装置〉本実施例
は、順次加色式の露光制御を行う自動焼付装置に関する
ものである。以下、実施例1と異なることのみ記載す
る。
【0084】〔1.全体の流れ〕実施例1と同じ。
【0085】〔2.装置構成〕実施例1の露光制御用カ
ラーフィルタのある所に、本実施例では、青(B)、緑
(G)、赤(R)の加色式露光用の露光制御用カラーフ
ィルタ1013が設けられている。青(B)、緑
(G)、赤(R)の各色の露光毎に、各露光制御用カラ
ーフィルタが移動し、白色光源1011の下側の露光光
路に挿入され、次いでシャッターが開かれ、所定時間の
露光が終わると、シャッタ1018が切られることを、
順次繰り返すことにより、各駒は露光される。
【0086】〔3.露光制御用カラーフィルタの制御〕
以下、この露光量からシャッタの作動時間の決定につい
て詳しく説明する。
【0087】まず、制御部1030は各色の露光量(E
b,Eg,Er)から各色の露光時間(tb,tg
r)を以下の式に従い求める。
【0088】tk=t0k×exp(Ek) t0k :基本露光時間 k :b,g,r exp( ):10を底とする指数 そして、制御部1030は、記録読取部1038に制御
信号を出す。すると、記録読取部1038は、制御部1
030の制御信号に基づき、記録読取部1038に装填
された記憶体1039に記憶されているカラーフィルタ
制御情報である色光透過率補正マトリックス‖ε‖を読
み取り、制御部1030に送る。制御部1030は、決
定された各原色の露光時間(tb,tg,tr)から、カ
ラーフィルタ制御情報である色光透過率補正マトリック
ス‖ε‖に従い、制御露光時間(Tb,Tg,Tr)を求
める。
【0089】
【数4】
【0090】決定された制御露光時間から、内部に予め
記憶されたダークシャッタの機械的な動作遅れ時間(ズ
レ時間)を考慮して、ズレ時間による補正を行い、B,
G,Rの各色の露光毎のシャッタの作動時間を決定す
る。そして、制御部1030では、実施例1と異なり、
このシャッタの作動時間に応じて、シャッタ作動部10
17に駆動信号が送られ、この駆動信号によって、シャ
ッタ1018が露光光路内に挿入・排出され、b,g,
rの各色の露光時間が制御される。
【0091】〔4.記憶体〕記憶体1039には、自動
焼付装置のカラーフィルタ制御情報である色光透過率補
正マトリックス‖ε‖の情報が記録されている。
【0092】また、この記憶体1039は、通常、1つ
の自動焼付装置には1種類のプリント用感光材料しか使
用しないので、プリント用感光材料の種類毎に作成さ
れ、1つの記憶体には、色光透過率補正マトリックス‖
ε‖の情報が1つずつ記憶される。そして、使用するプ
リント用感光材料の種類に応じて、この記憶体は選択さ
れる。そうすることにより、プリント用感光材料の種類
の選択違いを防止できるだけでなく、新たな特性のプリ
ント用感光材料を供給する時の対応が簡単になる。
【0093】もちろん、1つの記憶体で、複数種類のプ
リント用感光材料について、プリント用感光材料の種類
毎にそれぞれ別のファイルに記憶させるなどして、複数
種類のプリント用感光材料の情報を記憶してもよい。
【0094】〔5.カラーフィルタ制御情報の算出方
法〕カラーフィルタ制御情報である色光透過率補正マト
リックス‖ε‖の作成方法を以下に示す。図7に列記す
る手順で、本実施例の自動焼付装置などの順次加色式の
露光制御を行う赤(R)、緑(G)、青(B)の露光制
御用カラーフィルタのプリント用感光材料に対する、
b,g,rの各原色の色光透過率を求め、それから色光
透過率補正マトリックス‖ε‖を作成する。以下、それ
ぞれの内容を詳しく説明する。
【0095】〔5−1.非挿入状態での特性曲線の作
成〕以下に示す手順で、非挿入状態で、露光量を変化さ
せてプリントを作成し、作成したプリントのそれぞれの
プリント濃度を測定して、非挿入状態での相対的露光量
に対するプリント濃度の関係を表す特性曲線を作成す
る。
【0096】実施例1と同じく図5に示すマスク903
2を作成する。そして、このマスク9032を、プリン
ト用感光材料の上に置き、非挿入状態で、露光量の増減
率を一定の率(例:10%)になるように露光量を変化
させて、プリント濃度が約0.3から約1.5を与える
露光ステップの間で焼付け、現像処理し複数枚数のプリ
ントを作成する。
【0097】得られたプリントの、Bフィルタマスク9
033に対応する位置のb色のプリント濃度、Gフィル
タマスク9034に対応する位置のg色のプリント濃
度、Rフィルタマスク9035に対応する位置のr色の
プリント濃度を測定し、露光量に対するプリント濃度の
関係を表す特性曲線を、各原色ごとに作図する。
【0098】〔5−2.挿入状態での特性曲線の作成〕
以下に示す手順で、赤(R)、緑(G)、青(B)の露
光制御用カラーフィルタをそれぞれ単独に露光光路に挿
入した挿入状態での特性曲線を作成する。
【0099】まず、赤(R)の露光制御用カラーフィル
タを露光光路に挿入した挿入状態で、〔5−1〕と同じ
条件下で焼き付けし、現像処理し複数枚数のプリントを
作成する。得られたプリントの、Bフィルタマスク90
33に対応する位置のb色のプリント濃度、Gフィルタ
マスク9034に対応する位置のg色のプリント濃度、
Rフィルタマスク9035に対応する位置のr色のプリ
ント濃度を測定し、露光量に対するプリント濃度の関係
を表す特性曲線を、各原色毎に、非挿入状態での各原色
の特性曲線図に重ねて、赤(R)の露光制御用カラーフ
ィルタに関するプリント濃度特性曲線を作図し、プリン
ト濃度特性曲線図を作成する。
【0100】同様に、緑(G)の露光制御用カラーフィ
ルタを露光光路に挿入した挿入状態で、露光量に対する
プリント濃度の関係を表す特性曲線を、各原色毎に、非
挿入状態での各原色の特性曲線図に重ねて、マゼンタの
露光制御用カラーフィルタに関するプリント濃度特性曲
線を作図し、プリント濃度特性曲線図を作成する。
【0101】また、同様に、青(B)の露光制御用カラ
ーフィルタを露光光路に挿入した挿入状態で、露光量に
対するプリント濃度の関係を表す特性曲線を、各原色毎
に、非挿入状態での各原色の特性曲線図に重ねて、シア
ンの露光制御用カラーフィルタに関するプリント濃度特
性曲線を作図し、プリント濃度特性曲線図を作成する。
【0102】〔5−3.挿入状態と非挿入状態での露光
量差の算出〕次に、以下に示す手順で、各露光制御用カ
ラーフィルタについて、挿入状態と非挿入状態での、各
原色毎の露光量差を算出する。
【0103】実施例1の〔5−3〕と同様に、〔5−
2〕で作成された各プリント濃度特性曲線図のプリント
濃度0.9〜1.1における非挿入状態のプリント濃度
特性曲線と、挿入状態のプリント濃度特性曲線との間の
露光量差の平均値Ek/f(k=r,g,b:f=R,
G,B)を読みとる。
【0104】〔5−4.各露光制御用カラーフィルタの
各色光透過率の算出〕次に、各露光制御用カラーフィル
タについて、露光制御用カラーフィルタを露光光路に挿
入した状態と挿入しない状態での各原色毎の露光量差か
ら、露光制御用カラーフィルタの色光透過率を求める。
【0105】これは、得られたそれぞれの各露光制御用
カラーフィルタについての露光制御用カラーフィルタを
露光光路に挿入した状態と挿入しない状態での各原色毎
の露光量差Ek/fより下記の式で各露光制御用カラー
フィルタの色光透過率を求める。
【0106】Rk/f=exp(−Ek/f) Rk/f:f色の露光制御用カラーフィルタのk色の露光
光の色光透過率 Ek/f:f色の露光制御用カラーフィルタの挿入時の
特性曲線と非挿入時の特性曲線とのk色の露光光の露光
量差 k :r,g,b:露光光の色 f :R,G,B:露光制御用カラーフィルタの色 exp( ):10を底とする指数関数 〔5−5.各色光透過率補正マトリックスの算出〕色光
透過率補正マトリックス‖ε‖は、各原色の露光時間
(tb,tg,tr)から、制御露光時間(Tb,Tg
r)を求めるためのものである。
【0107】
【数5】
【0108】そして、以下の式が成り立つ。
【0109】 tb=Rb/B×Tb+Rb/G×Tg+Rb/R×Trg=Rg/B×Tb+Rg/G×Tg+Rg/R×Trr=Rr/B×Tb+Rr/G×Tg+Rr/R×Tr 従って、以下の式により、色光透過率補正マトリックス
‖ε‖が求められる。
【0110】
【数6】
【0111】実施例4 〈調光式自動焼付装置〉本実施例は、調光式自動焼付装
置に関するものである。以下、実施例1と異なることの
み記載する。
【0112】〔1.全体の流れ〕本実施例の調光式自動
焼付装置の露光制御の流れを説明する。まず、この調光
式自動焼付装置とは別体の装置であって、この調光式自
動焼付装置の露光光学系と同一の分光特性の露光光学系
を備えた算出用自動焼付装置で、各原色の露光量から自
動焼付装置の調光カラーフィルタの設定位置を制御する
ためのカラーフィルタ制御情報を求める。そして、算出
用自動焼付装置は求めたカラーフィルタ制御情報を記憶
体に記憶させる。そして、この調光式自動焼付装置に記
憶体を供給する。そして、この調光式自動焼付装置は供
給された記憶体からカラーフィルタ制御情報を読み出
す。そして、この調光式自動焼付装置は読み出したカラ
ーフィルタ制御情報に基づいて、各原色の露光量から、
前記自動焼付装置の調光カラーフィルタの設定位置を決
定し、制御する。
【0113】本実施例の算出用自動焼付装置及び自動焼
付装置は互いに別体であるが、〔2〕で示す同一構造の
装置である。また、記憶体は〔4〕で示す記憶体であ
る。そして、カラーフィルタ制御情報は〔5〕で示す方
法により得た情報である。
【0114】〔2.装置構成〕本実施例では、実施例1
で露光制御用カラーフィルタのある所に、調光カラーフ
ィルタが設けられている。防熱ガラス1047の下の露
光光路に挿入位置が自在に選択できる調光カラーフィル
タ1013が取り付けられている。調光カラーフィルタ
1013は、イエロー・マゼンタ・シアンの3つの色光
カットフィルタからなっている。各調光カラーフィルタ
1013は、図8に示すように、調光カラーフィルタ作
動部1012に取り付けられている。各調光カラーフィ
ルタ作動部1012は制御部1030からの制御信号に
基づいて、露光前に適切な設定位置に各調光カラーフィ
ルタ1013を移動させ、白色光源1011の下側の露
光光路1002に挿入することで、露光の色調を制御す
る。これは、最初に、各調光カットフィルタが、図9に
示すように、適切な設定位置に移動し、露光光路に挿入
され、次いでシャッタ1018が開かれ、所定時間の露
光が終わると、シャッタ1018が切られることによ
り、各駒は一定の色光で露光される。
【0115】〔3.調光カラーフィルタの制御〕この露
光量から調光カラーフィルタの設定位置及びシャッタの
作動時間の決定について以下詳しく説明する。
【0116】決定された各原色の露光量から、次式に従
い、平均露光量Enを求める。
【0117】En=(Eb+Eg+Er)/3 そして、各原色の調光量(ΔEb,ΔEg,ΔEr)を
以下の式に従い求める。
【0118】ΔEb=Eb−En ΔEg=Eg−En ΔEr=Er−En 制御部1030は、記録読取部1038に制御信号を出
す。すると、記録読取部1038は、制御部1030の
制御信号に基づき、記録読取部1038に装填された記
憶体1039に記憶されているカラーフィルタ制御情報
である調光量と調光カラーフィルタの設定位置の関係を
表す関数のルックアップテーブルのデータを読み取り、
制御部1030に送る。カラーフィルタ制御情報である
調光量と調光カラーフィルタの設定位置の関係を表す関
数のルックアップテーブルのデータは、Y,M,C3つ
の調光カラーフィルタの設定位置におけるb,g,r各
原色の調光量ΔEk/f(k=r,g,b:f=Y,
M,C)の関係をルックアップテーブルにしたデータで
あり、各原色の調光量の補色の関係にある調光カラーフ
ィルタの設定位置は、この3×3のルックアップテーブ
ルを用いて決定する。このルックアップテーブルは後述
する方法により求めたのである。
【0119】まず、b色の調光量を与えるためのイエロ
ーの調光カラーフィルタの設定位置を、イエローフィル
タの設定位置とブルー調光量の関係を表す関数(例:図
10に示す特性曲線図で表される関数)により、イエロ
ーの調光カラーフィルタ基準設定位置PY0におけるb
色の基準調光量Eb/Y0にb色の調光量ΔEbを加算
した点Eb/Yにおけるイエローの調光カラーフィルタ
の設定位置PYbとして求める。そして、イエローの調
光カラーフィルタの設定位置によるr色の調光量への影
響を表す関数(例:図11に示す特性曲線図で表される
関数)により、イエローの調光カラーフィルタ基準設定
位置PY0とイエローの調光カラーフィルタ設定位置P
Ybから、イエローの調光カラーフィルタの設定位置に
よってr色の調光量が変化する分の調光量ΔEr/Yを
求める。また、イエローの調光カラーフィルタ設定位置
によるg色の調光量への影響を表す関数(例:図12に
示す特性曲線図で表される関数)により、同様に、イエ
ローの調光カラーフィルタの設定位置によってg色の調
光量が変化する分の調光量ΔEg/Yを求める。
【0120】マゼンタの調光カラーフィルタの設定位置
によって、b色の調光量が変化する分の調光量ΔEb/
M、r色の調光量が変化する分の調光量ΔEr/Mも、
同様の方法で求める。また、シアンの調光カラーフィル
タの設定位置によって、b色の調光量が変化する分の調
光量ΔEb/C、g色の調光量が変化する分の調光量Δ
Eg/Cも、同様の方法で求める。
【0121】そして、b,g,r各色の調光量ΔEkに
より設定したY,M,C各色の調光カラーフィルタの設
定位置における補色の色光への影響を下記式にて消去し
てb,g,r各色の制御調光量ΔEk′(k=r,g,
b)に変換する。
【0122】
【数7】
【0123】
【数8】
【0124】b色の制御調光量ΔEb′をb色の基準調
光量Eb/Y0に加算した点Eb/Y′におけるイエロ
ー調光カラーフィルタ設定位置PY′を、イエロー調光
カラーフィルタ設定位置とb色の調光量の関数のルック
アップテーブルで求める。また、g色の制御調光量ΔE
g′をg色の基準調光量Eg/M0に加算した点PM
g′におけるイエロー調光カラーフィルタ設定位置P
M′を、マゼンタ調光カラーフィルタ設定位置とg色の
調光量の関数のルックアップテーブルで求める。また、
r色の制御調光量ΔEr′を前記r色の基準調光量Er
/C0に加算した点Er/C′におけるシアン調光カラ
ーフィルタ設定位置PC′を、シアン調光カラーフィル
タ設定位置とr色の調光量の関数ルックアップテーブル
で求める。このようにして、Y,M,C各色の調光カラ
ーフィルタの設定位置を決定する。
【0125】なお、調光量ΔEk(k=b,g,r)よ
り制御調光量ΔEk′(k=b,g,r)を下記の式に
基づいて、近似値として求め、調光量と調光カラーフィ
ルタの設定位置の関数のルックアップテーブルを用い、
制御調光量ΔEk′(k=b,g,r)より調光カラー
フィルタの設定位置Pf(f=Y,M,C)を決定して
もよい。
【0126】 ΔEb′=ΔEb−ΔEb/M−ΔEb/C ΔEg′=ΔEg−ΔEg/Y−ΔEg/C ΔEr′=ΔEr−ΔEr/Y−ΔEr/M そして、制御部1030は、平均露光量NEと基本露光
時間t0から、次式に基づき、露光時間tを求める。
【0127】t=t0×exp(En) exp( ):10を底とする指数 決定された露光時間tから、内部に予め記憶されたダー
クシャッタの機械的な動作遅れ時間(ズレ時間)による
補正を行い、シャッタの作動時間を決定する。そして、
制御部1030は、決定された各調光カラーフィルタの
設定位置に応じて、調光カラーフィルタ作動部1012
に制御信号を送り、調光カラーフィルタ1013が露光
光路内の適切な設定位置に位置づけられ、露光の色調が
調整され、また、決定されたシャッタの作動時間に応じ
て、シャッタ作動部1017に制御信号を送り、シャッ
タ1018が露光光路内に挿入・排出され、露光時間が
調整される。
【0128】〔4.記憶体〕記憶体1039には、カラ
ーフィルタ制御情報である自動焼付装置のb,g,r各
色の調光量とイエロー、マゼンタ、シアンの各調光カラ
ーフィルタの設定位置の関係を表す関数のルックアップ
テーブルのデータが記録されている。
【0129】また、この記憶体1039は、通常、1つ
の自動焼付装置には1種類のプリント用感光材料しか使
用しないので、プリント用感光材料の種類毎に作成さ
れ、1つの記憶体には、調光量と調光カラーフィルタの
設定位置の関係を表す関数のルックアップテーブルのデ
ータが1つずつ記憶される。そして、使用するプリント
用感光材料の種類に応じて、この記憶体は選択される。
そうすることにより、プリント用感光材料の種類の選択
違いを防止できるだけでなく、新たな特性のプリント用
感光材料を供給する時の対応が簡単になる。
【0130】勿論、1つの記憶体で、複数種類のプリン
ト用感光材料について、プリント用感光材料の種類毎に
それぞれ別のファイルに記憶させるなどして、複数種類
のプリント用感光材料の情報を記憶してもよい。
【0131】〔5.カラーフィルタ制御情報の算出〕カ
ラーフィルタ制御情報である、b,g,rの各色の露光
量から各調光カラーフィルタの設定位置を求めるための
ルックアップテーブルのデータの算出方法を以下に示
す。
【0132】図5に示すマスク9032をプリント用感
光材料の上に置き、イエロー、マゼンタ、シアンの各調
光カラーフィルタを、基準となる設定位置にセットし、
そのうちの2種の調光カラーフィルタを固定し、残る1
種の調光カラーフィルタ(例:イエローフィルタ)を全
開から全閉の間で複数の設定位置に定め、それぞれの設
定位置で、露光量の増減率を一定の率(例:10%)に
なるように露光量を変化させて、−4ステップから+4
5ステップまでの露光量で、フィルタマスクを通してプ
リントしたフィルタの色と同色のプリント濃度が約0.
4から約1.5を与えるステップの間で焼き付け、現像
処理し複数枚数のプリントを作成する。
【0133】得られたプリントのプリント濃度を、Bフ
ィルタマスクを通して焼き付けられた部分のb色のプリ
ント濃度、Gフィルタマスクを通して焼き付けられた部
分のg色のプリント濃度、Rフィルタマスクを通して焼
き付けられた部分のr色のプリント濃度を測定し、露光
量に対するプリント濃度の関係を表す特性曲線を、各色
のプリント濃度ごとに作図する。
【0134】例として、イエローの調光カラーフィルタ
の全閉位置によるb色のプリント濃度特性曲線PC1、
全開位置によるb色のプリント濃度特性曲線PC14と
して、各設定位置によるb色のプリント濃度特性曲線作
図例を図13に示す。
【0135】次に、上記により作成した露光量に対する
プリント濃度の関係を表す特性曲線(例:図13)を使
い、相対的露光量の小さい方向から、プリント濃度0.
9〜1.1における隣接した特性曲線間の露光量差の平
均値ΔEを読みとり記録する。
【0136】次に、横軸に上記で求めた露光量差の平均
値の積算値を調光量ΔEk/f(k=r,g,b:f=
Y,M,C)として、縦軸に対応する調光カラーフィル
タの設定位置として、その交点に打点し、調光量と調光
カラーフィルタの設定位置の関係を表す特性曲線を作図
する。
【0137】このように作図した結果の一例を下記に示
す。図10はイエローの調光カラーフィルタの設定位置
とb色の調光量の関係を表す特性曲線図である。図11
はイエローの調光カラーフィルタの設定位置とr色の調
光量の関係を表す特性曲線図である。図12はイエロー
の調光カラーフィルタの設定位置とg色の調光量の関係
を表す特性曲線図である。
【0138】このようにして得られた調光量と調光カラ
ーフィルタの設定位置の関係を表す特性曲線より、自動
焼付装置の調光量とイエロー、マゼンタ、シアンの各調
光カラーフィルタの設定位置との関係を表す関数のルッ
クアップテーブルのデータを作成する。
【0139】
【発明の効果】請求項1により、プリント用感光材料の
分光感度に基づく、自動焼付装置の露光制御用カラーフ
ィルタのプリント用感光材料に対する色光カット情報を
求めることができる。
【0140】請求項2、3により、プリント用感光材料
の分光感度に基づく、自動焼付装置の露光制御用カラー
フィルタのプリント用感光材料に対する色光カット情報
を正確かつ容易に求めることができる。
【0141】請求項4により、0.3以上1.5以下の
プリント濃度と対応する露光量を用いるので、特性の安
定な濃度域の情報から特性情報を求めることになり、自
動焼付装置の露光制御用カラーフィルタのプリント用感
光材料に対する色光カット情報をより正確に求めること
ができる。
【0142】請求項5により、各原色の露光量から露光
制御用カラーフィルタの作動時間を制御するためのカラ
ーフィルタ制御情報として、自動焼付装置で適切なプリ
ントが得られる露光制御を可能とする、プリント用感光
材料の分光感度に基づく、各原色の露光量から露光制御
用カラーフィルタの作動時間を制御するためのカラーフ
ィルタ制御情報を求めることができる。
【0143】請求項6により、各原色の露光量から自動
焼付装置の調光カラーフィルタの設定位置を制御するた
めのカラーフィルタ制御情報として、調光式自動焼付装
置で適切なプリントが得られる露光制御を可能とする、
プリント用感光材料の分光感度に基づく、カラーフィル
タ制御情報を求めることができる。
【0144】請求項7、8により、各原色の露光量から
自動焼付装置の調光カラーフィルタの設定位置を制御す
るためのカラーフィルタ制御情報として、調光式自動焼
付装置で適切なプリントが得られる露光制御を可能とす
る、プリント用感光材料の分光感度に基づく、カラーフ
ィルタ制御情報を正確かつ容易に求めることができる。
【0145】請求項9により、0.3以上1.5以下の
プリント濃度と対応する露光量を用いるので、特性の安
定な濃度域の情報から特性情報を求めることになり、各
原色の露光量から調光カラーフィルタの設定位置を制御
するためのカラーフィルタ制御情報として、調光式自動
焼付装置で適切なプリントが得られる露光制御を可能と
する、プリント用感光材料の分光感度に基づく、カラー
フィルタ制御情報をより正確に求めることができる。
【0146】請求項10、11の各項により、各装置毎
に自動焼付装置の露光制御用カラーフィルタのプリント
用感光材料に対する色光カット情報を算出しなくても、
前記色光カット情報を使用できる。従って、ユーザーが
前記色光カット情報を求める手間を省き、しかも、前記
色光カット情報により、プリント不良率の少ない焼付を
行なえる。
【0147】請求項12、13の各項により、各装置毎
にカラーフィルタ制御情報を算出しなくても、カラーフ
ィルタ制御情報を使用できる。従って、ユーザーがカラ
ーフィルタ制御情報を求める手間を省き、しかも、この
カラーフィルタ制御情報により、プリント不良率の少な
い焼付を行なえる。
【0148】請求項14の自動焼付装置は、自動焼付装
置の露光制御用カラーフィルタのプリント用感光材料に
対する色光カット情報を算出しなくても、前記色光カッ
ト情報を使用できる装置である。従って、ユーザーが前
記色光カット情報を求める手間を省き、しかも、前記色
光カット情報により、プリント不良率の少ない焼付を行
なえる。
【0149】請求項15の自動焼付装置は、各装置毎に
それぞれカラーフィルタ制御情報を算出しなくても、カ
ラーフィルタ制御情報を使用できる装置である。従っ
て、ユーザーがカラーフィルタ制御情報を求める手間を
省き、しかも、このカラーフィルタ制御情報により、プ
リント不良率の少ない焼付を行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の自動焼付装置の構成図。
【図2】図1の自動焼付装置の機能ブロック図。
【図3】実施例1の自動焼付装置に用いられる露光制御
用カラーフィルタの概略構成図。
【図4】実施例1のカラーフィルタ制御情報の算出フロ
ー図。
【図5】マスク9032を示す図。
【図6】実施例1のイエローの露光制御用カラーフィル
タのg色について作図したプリント濃度特性曲線図の
例。
【図7】実施例3のカラーフィルタ制御情報の算出フロ
ー図。
【図8】実施例4の調光カラーフィルタの概略構成図。
【図9】実施例4の調光カラーフィルタが(a)全開
(b)半開(c)全閉の各設定位置に移動した様子を示
す図。
【図10】実施例4のイエローの調光カラーフィルタの
設定位置とb色の調光量の関係を表す特性曲線図の例。
【図11】実施例4のイエローの調光カラーフィルタの
設定位置とr色の調光量の関係を表す特性曲線図の例。
【図12】実施例4のイエローの調光カラーフィルタの
設定位置とg色の調光量の関係を表す特性曲線図の例。
【図13】実施例4の露光量に対するプリント濃度の関
係を表すプリント濃度特性曲線図の例。
【符号の説明】
1001 自動焼付装置 1002 露光光路 1010 ランプハウス 1011 光源 1012 フィルタ作動部 1013 フィルタ 1014 拡散ボックス 1015 拡散板 1016 プリント用ズームレンズ 1017 シャッタ作動部 1018 シャッタ 1019 ペーパーマスク 1020 ネガキャリア 1021 ネガマスク 1022 台 1023 DXコードセンサ 1024 DXコードセンサ用光源 1025 カラースキャナ 1026 カラースキャナ用レンズ 1027 カラーフィルム駆動モータ 1030 制御部 1031 カラーフィルム駆動モータ制御部 1032 DXコード信号読取部 1033 信号処理部 1034 演算部 1035 操作部 1036 表示部 1037 モニタテレビ 1038 記録読取部 1039 記録媒体 1040 印字部 1041 カラーフィルム駆動ローラ 1042 カラーフィルム駆動ローラ 1043 プリント用感光材料駆動ローラ 1044 プリント用感光材料駆動ローラ 1045 ミラー駆動ローラ 1046 プリント用感光材料保持板 1047 防熱ガラス 1048 コールドミラー 1049 ミラー 1050 プリント用感光材料駆動モータ 1051 ミラー駆動モータ F カラーフイルム CP 印画紙

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動焼付装置の露光制御用カラーフィル
    タのプリント用感光材料に対する色光カット情報の生産
    方法において、 露光制御用カラーフィルタを露光光路に挿入しない非挿
    入状態と挿入した挿入状態において、各々プリント用感
    光材料に焼き付け、非挿入状態プリントと挿入状態プリ
    ントを得て、 前記非挿入状態プリントと前記挿入状態プリントのプリ
    ント濃度を測定し、 これらのプリント濃度から前記色光カット情報を求める
    ことを特徴とする前記色光カット情報の生産方法。
  2. 【請求項2】 自動焼付装置の露光制御用カラーフィル
    タのプリント用感光材料に対する色光カット情報の生産
    方法において、 露光制御用カラーフィルタを露光光路に挿入しない非挿
    入状態と挿入した挿入状態の各々について、複数の露光
    量で、プリント用感光材料に焼き付け、各々のそれぞれ
    のプリントを得て、 前記各々のそれぞれのプリントのプリント濃度を測定
    し、 非挿入状態と挿入状態の各々について、プリントのそれ
    ぞれの露光量とプリント濃度の関係から特性情報を求
    め、 非挿入状態の特性情報と挿入状態の特性情報から前記色
    光カット情報を求めることを特徴とする前記色光カット
    情報の生産方法。
  3. 【請求項3】 前記自動焼付装置が、前記露光制御用カ
    ラーフィルタとして、B光をカットするイエローフィル
    タと、G光をカットするマゼンタフィルタと、R光をカ
    ットするシアンフィルタを有し、 各露光制御用カラーフィルタ毎に自動焼付装置の露光制
    御用カラーフィルタのプリント用感光材料に対する色光
    カット情報を求めるものであり、 前記プリント用感光材料が、B感光イエロー発色層,G
    感光マゼンタ発色層,R感光シアン発色層を有する多層
    式ハロゲン化銀ネガカラー写真感光材料印画紙であり、 前記プリントは、前記プリント用感光材料に焼き付けた
    後、現像処理して得られるものであることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の自動焼付装置の露光制御用カラ
    ーフィルタのプリント用感光材料に対する色光カット情
    報の生産方法。
  4. 【請求項4】 前記特性情報を求めるのに、0.3以上
    1.5以下のプリント濃度と対応する露光量を用いるこ
    とを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の自動
    焼付装置の露光制御用カラーフィルタのプリント用感光
    材料に対する色光カット情報の生産方法。
  5. 【請求項5】 各原色の露光量から自動焼付装置の露光
    制御用カラーフィルタの作動時間を制御するためのカラ
    ーフィルタ制御情報を求めるカラーフィルタ制御情報の
    生産方法において、 請求項1〜4の何れか1項に記載の自動焼付装置の露光
    制御用カラーフィルタのプリント用感光材料に対する色
    光カット情報の生産方法により求められた自動焼付装置
    の露光制御用カラーフィルタのプリント用感光材料に対
    する色光カット情報を使用して前記カラーフィルタ制御
    情報を求めることを特徴とするカラーフィルタ制御情報
    の生産方法。
  6. 【請求項6】 各原色の露光量から調光式自動焼付装置
    の調光カラーフィルタの設定位置を制御するためのカラ
    ーフィルタ制御情報を求めるカラーフィルタ制御情報の
    生産方法において、 前記調光式自動焼付装置の調光カラーフィルタの設定位
    置を変化させて、プリント用感光材料にそれぞれ焼き付
    け、複数のプリントを得て、 前記複数のプリントのプリント濃度を測定し、 前記プリント濃度から前記カラーフィルタ制御情報を求
    めることを特徴とするカラーフィルタ制御情報の生産方
    法。
  7. 【請求項7】 各原色の露光量から調光式自動焼付装置
    の調光カラーフィルタの設定位置を制御するためのカラ
    ーフィルタ制御情報を求めるカラーフィルタ制御情報の
    生産方法において、 前記調光式自動焼付装置の調光カラーフィルタを複数の
    設定位置で、各々複数の露光量で、プリント用感光材料
    にそれぞれ焼き付け、各々のそれぞれのプリントを得
    て、 前記各々のそれぞれのプリントのプリント濃度を測定
    し、 前記調光式自動焼付装置の調光カラーフィルタの設定位
    置の各々について、プリントのそれぞれの露光量とプリ
    ント濃度との関係から特性情報を求め、 調光カラーフィルタの設定位置と前記特性情報の関係か
    ら、前記カラーフィルタ制御情報を求めることを特徴と
    するカラーフィルタ制御情報の生産方法。
  8. 【請求項8】 前記調光式自動焼付装置が、前記調光カ
    ラーフィルタとして、B光をカットするイエローフィル
    タと、G光をカットするマゼンタフィルタと、R光をカ
    ットするシアンフィルタを有し、 前記プリント用感光材料が、B感光イエロー発色層,G
    感光マゼンタ発色層,R感光シアン発色層を有する多層
    式ハロゲン化銀ネガカラー写真感光材料印画紙であり、 前記プリントは、前記プリント用感光材料に焼き付けた
    後、現像処理して得られるものであることを特徴とする
    請求項6又は7に記載の各原色の露光量から調光式自動
    焼付装置の調光カラーフィルタの設定位置を制御するた
    めのカラーフィルタ制御情報を求めるカラーフィルタ制
    御情報の生産方法。
  9. 【請求項9】 前記特性情報を求めるのに、0.3以上
    1.5以下のプリント濃度と対応する露光量を用いるこ
    とを特徴とする請求項6〜8の何れか1項に記載の各原
    色の露光量から調光式自動焼付装置の調光カラーフィル
    タの設定位置を制御するためのカラーフィルタ制御情報
    を求めるカラーフィルタ制御情報の生産方法。
  10. 【請求項10】 露光制御用カラーフィルタを有する露
    光光学系の自動焼付装置の露光制御方法において、 前記自動焼付装置とは別体の装置であって、前記自動焼
    付装置の露光光学系と同一の分光特性の露光光学系を備
    えた生産用自動焼付装置で求められた、自動焼付装置の
    露光制御用カラーフィルタのプリント用感光材料に対す
    る色光カット情報を受け取り、 前記色光カット情報に基づいて、前記自動焼付装置の露
    光制御用カラーフィルタを制御することを特徴とする露
    光制御方法。
  11. 【請求項11】 露光制御用カラーフィルタを有する露
    光光学系の自動焼付装置の露光制御方法において、 前記自動焼付装置とは別体の装置であって、前記自動焼
    付装置の露光光学系と同一の分光特性の露光光学系を備
    えた生産用自動焼付装置で、請求項1〜4の何れか1項
    に記載の自動焼付装置の露光制御用カラーフィルタのプ
    リント用感光材料に対する色光カット情報の生産方法に
    より求められた前記色光カット情報を受け取り、 前記色光カット情報に基づいて、前記自動焼付装置の露
    光制御用カラーフィルタを制御することを特徴とする露
    光制御方法。
  12. 【請求項12】 露光制御用カラーフィルタを有する露
    光光学系の自動焼付装置の露光制御方法において、 前記自動焼付装置とは別体の装置であって、前記自動焼
    付装置の露光光学系と同一の分光特性の露光光学系を備
    えた算出用自動焼付装置で求められた、各原色の露光量
    から自動焼付装置の露光制御用カラーフィルタを制御す
    るためのカラーフィルタ制御情報を受け取り、 前記カラーフィルタ制御情報に基づいて、各原色の露光
    量から、前記自動焼付装置の露光制御用カラーフィルタ
    を制御することを特徴とする露光制御方法。
  13. 【請求項13】 露光制御用カラーフィルタを有する露
    光光学系の自動焼付装置の露光制御方法において、 前記自動焼付装置とは別体の装置であって、前記自動焼
    付装置の露光光学系と同一の分光特性の露光光学系を備
    えた算出用自動焼付装置で、請求項5〜9の何れか1項
    に記載のカラーフィルタ制御情報の生産方法により求め
    られた、各原色の露光量から自動焼付装置の露光制御用
    カラーフィルタを制御するためのカラーフィルタ制御情
    報を受け取り、 前記カラーフィルタ制御情報に基づいて、各原色の露光
    量から、前記自動焼付装置の露光制御用カラーフィルタ
    を制御することを特徴とする露光制御方法。
  14. 【請求項14】 露光制御用カラーフィルタを有する露
    光光学系の自動焼付装置において、 前記露光光学系と同一の分光特性の露光光学系について
    求められた、露光制御用カラーフィルタの色光カット情
    報を、受け取る情報受取手段と、 前記情報受取手段が受け取った色光カット情報に基づい
    て、前記露光制御用カラーフィルタを制御する露光制御
    手段と、を有することを特徴とする自動焼付装置。
  15. 【請求項15】 露光制御用カラーフィルタを有する露
    光光学系の自動焼付装置において、 前記露光光学系と同一の分光特性の露光光学系について
    求められた、各原色の露光量から露光制御用カラーフィ
    ルタを制御するためのカラーフィルタ制御情報を、受け
    取る情報受取手段と、 前記情報受取手段が受け取ったカラーフィルタ制御情報
    に基づいて、各原色の露光量から前記露光制御用カラー
    フィルタを制御する露光制御手段と、を有することを特
    徴とする自動焼付装置。
JP18297895A 1994-07-19 1995-07-19 自動焼付装置の露光制御用カラーフィルタのプリント用感光材料に対する色光カット情報の生産方法、カラーフィルタ制御情報の生産方法、露光制御方法、自動焼付装置 Pending JPH0887082A (ja)

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