JPH07333755A - 写真焼付露光量決定装置および写真焼付シミュレータおよび写真焼付装置 - Google Patents

写真焼付露光量決定装置および写真焼付シミュレータおよび写真焼付装置

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JPH07333755A
JPH07333755A JP13214194A JP13214194A JPH07333755A JP H07333755 A JPH07333755 A JP H07333755A JP 13214194 A JP13214194 A JP 13214194A JP 13214194 A JP13214194 A JP 13214194A JP H07333755 A JPH07333755 A JP H07333755A
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JP13214194A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Minamizawa
清志 南澤
Atsushi Takei
温 武居
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 精度の高い色濁りの補正を行うこと簡単
な構成で仕上がりプリントと同様の画像を表示手段でシ
ミュレートできると共に、撮像装置のS/N比を確保で
き、良好な画質の表示ができるようにすること中性色
部分と色偏差部分で取扱を別にすることにより、適切な
色調のシミュレート画像を得ること簡単な構成で適切
な露光と適切な撮像の両方を行うこと 【構成】 撮像手段と濃度変換手段との間に、撮像手
段により得られた画像信号の色濁りを除去する色濁り除
去手段を備えた撮像手段の感度を変更する撮像感度制
御手段を備えた中性色表示信号から演算した値と、各
原色毎のカラー偏差表示信号から演算した値と、に基づ
いて、画像表示信号を得る写真焼付用露光光源とフィ
ルム保持手段との間に出し入れ可能なアンバーフイルタ
を備えた

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真フィルムの原画を
写真焼付する技術に関するもので、写真焼付露光量決定
装置および写真焼付シミュレータおよび写真焼付装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的な写真撮影において、被写体の青
(B)、緑(G)、赤(R)(以下、それぞれ単にB,
G,Rと記載する)の3原色の平均反射率は略一定であ
ることが経験則として知られている。そこで、従来の写
真焼付装置では、カラーフィルム等に記録された原画の
全面積平均透過濃度(LATD)を測定し、測定された
平均透過濃度に基づいて写真焼付における露光量を決定
することによって、印画紙のB,G,R各色感光層に与
える露光量を一定に制御し、カラーバランスの良好な写
真印画を作成するようにしている(通常、「LATD制
御」と呼ばれている)。
【0003】標準的な被写体を撮影したフィルムが対象
であれば、こうした露光量制御方法によって、印画紙の
B,G,R各色感光層に与える露光量を一定に保つこと
によって、カラーバランスの良好な写真印画を作成する
ことができる。統計的には約60%のシーンがLATD制
御により良好な写真印画が得られるといわれている。
【0004】ところが、濃度分布や色の分布に固有の偏
りがある被写体の場合(サブジェクトフェリアと呼ばれ
る)、上記したLATD制御法で、適正な写真印画を得
ることは困難となる。このサブジェクトフェリアのう
ち、特に、被写体の濃度分布の偏りを原因とするものは
デンシティフェリア、色分布の偏りを原因とするものは
カラーフェリアと呼ばれる。
【0005】デンシティフェリアに対して自動的に露光
量の調整を行なう濃度補正を目的とする公知の技術とし
て、特公昭56-2691号公報に開示された次のような技術
を挙げることができる。すなわち、写真フィルム上の原
画を走査し、この走査で得られた画像濃度から画像の領
域毎に特性値を求め、この特性値に基づいて分類を行な
い、分類毎に予め定められた特性値の関数により、当該
原画に対する露光量を調整するものである。
【0006】また、カラーフェリアに対して自動的に露
光量の調整を行なう色補正を目的とする技術としては、
ロワードコレクションが知られている。これは、基準の
LATD(通常、標準原画のLATD)との比較に基づ
き、相対的に高いネガ濃度成分に対して相対的に低い露
光量を与えるものである。
【0007】通常、LATD制御方式の写真焼付装置で
は、原画像のB,G,R各色の濃度の変化が、写真フィ
ルムの特性と被写体の色の分布のいずれかの差に起因し
て生じているかが自動的に識別できない。このため、写
真フィルムの品種毎に上記のような色補正の基準濃度
等、各種の露光条件を予め設定し、焼き付けるべき写真
フィルムの品種に応じて設定した基準の露光条件を選択
するようにしている。ところが、この基準露光条件の設
定は、試行的な露光と得られた写真印画の検査の試行錯
誤を繰り返すために、多大な労力を要するばかりか、す
べての写真印画の品質を左右する重要な工程であること
から、熟練と高い技能を要するものとなっている。
【0008】(第一発明と対比すべき従来技術)従来の
写真焼付露光量決定装置では、各原色毎に光学的にフィ
ルタリングされたLATD測光用のフォトダイオードを
用いていた。そして、フォトダイオードにより得られた
原画の画像信号を濃度に変換してから画像信号の混色を
補正していた。
【0009】(第二発明と対比すべき従来技術)このた
め、近年では特公平4-15931や特公平6-1341等に示され
るようにTVカメラで原画を撮像し、TVスクリーン上
に撮像した画像を表示しながら目的の濃度や色バランス
になるようにビデオ信号を調整し、この調整量に応じて
写真焼付露光装置で露光量を決定する、いわゆる写真焼
付露光量決定装置が提供されている。この装置ではTV
スクリーン上に写真印画紙上に形成される画像に略一致
する画像が出力されるように構成されているため、高い
技能を有さないオペレータが操作しても良好な写真印画
を得ることができる。
【0010】また、特公平6-10723には、TVスクリー
ン上に撮像した画像を表示するために、TVカメラで原
画を撮像する際に、撮像感度を調節し、その後、LAT
D制御方式によるシミュレーション画像を得る場合に
は、得られた映像信号の平均値を一定にすべく制御する
ことが記載されている。
【0011】(第三発明と対比すべき従来技術)従来の
写真焼付シミュレータ以外の分野の画像表示装置では、
表示された画像の色調の微妙な差は、CRTの発光特性
の個体差の問題の方が大きく、さほど大きな問題では無
かった。
【0012】また、写真焼付シミュレータの分野の画像
表示装置でも、実際にプリントされた画像と表示された
画像の色調の微妙な差は、CRTの発光特性の個体差の
問題の方が大きく、さほど大きな問題では無かった。
【0013】(第四発明と対比すべき従来技術)従来の
写真焼付装置では、特公平6-1341や特開昭61-138941や
特公平4-15931に示されるように、赤色が弱く青色が強
い感度の印画紙の露光用の光源と赤色が強く青色が弱い
感度の撮像用の光源が全く同じであった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
(第一発明)従来の写真焼付露光量決定装置では、B,
G,R,各原色毎に光学的にフィルタリングされたLA
TD測光用のフォトダイオードを用いていたため、画像
信号の混色の問題は、さほど大きな問題では無かった。
【0015】しかし、TVカメラなどの撮像手段により
得られた原画の画像信号に基づいて、写真焼付露光量を
決定するために、従来と同じように、撮像手段により得
られた原画の画像信号を濃度に変換してから、画像信号
の混色を補正すると、適切な写真焼付露光量が得られ
ず、プリントの不良率が高くなることが判った。これに
ついて、鋭意検討したところ、これは、特に、TVカメ
ラなどの撮像手段の分光感度特性が人間の視感度に合わ
せて設計されているため、LATD測光用のフォトダイ
オードに比べて写真印画紙との分光感度特性との差異が
大きいため、精度の高い混色の補正ができないことに起
因していることが判った。
【0016】これに対して、例えば、撮像手段に3板式
のTVカメラを用い、B,G,Rのそれぞれの光学フィ
ルタを最適化することによって、フォトダイオードと同
等の性能を得ることも可能であるが、光学フィルタの最
適化などで非常にコストアップになるだけでなく、操作
のための制御も複雑になる欠点もある。
【0017】本発明の目的は、安価な撮像手段を用いて
精度の高い混色の補正を行うことにより、適切な写真焼
付露光量が得られ、プリントの不良率を低くできること
である。
【0018】(第二発明)従来の写真焼付露光量検定装
置では以下のような問題点があった。
【0019】まず、特公平4-15931に示された方法では
TVスクリーン上に表示される画像信号を適正な濃度や
色に表示するために階調変換するルックアップテーブル
を設けているが、表示対象の原画毎に別々のルックアッ
プテーブルを用意する必要があるため画面に複数の画像
を表示する場合には膨大なメモリ容量が必要になる。さ
らに、適正な濃度や色に仕上げるための補正値の入力に
応じてルックアップテーブルをその都度書き換える構成
になっているため表示のための計算に多大な時間を要す
るという欠点があった。また、受光量が小さいとノイズ
の大きい画像になった。
【0020】また、特開昭61-138941に示された方法で
は、撮像素子のS/N比を考慮し、TVスクリーンの輝
度はTVカメラへの入力光量を変化することにより制御
し、色バランスは撮像画像を階調変換するためのルック
アップテーブルの数値を平行移動することにより制御す
る構成になっている。この方法では、TVカメラへの入
力光量を規制するために光源の直前に開口面積可変のN
Dフィルタ等の機械的制御機構を設けているためその構
造が複雑になり、コストもアップすることになる。
【0021】また、特公平6-1341に示された方法では、
光源の直前に設けられた自動露光制御機構により調光さ
れた光をカラーネガフィルムに入射し、その透過光を撮
像して得られた画像信号をもとに、印画紙に得られる濃
度とTVスクリーンに表示される輝度を一致させる方法
が示されているが、この方法の場合前述のTVカメラと
は別の測光素子でカラーネガフィルムを測光した出力信
号をもとに前記自動露光制御機構を制御する構成のた
め、測光部構造が非常に複雑になる欠点があった。
【0022】また、特公平6-10723に示された方法で
は、LATD制御方式によるシミュレーション画像を得
ることはできるが、シミュレーション画像を得るために
映像信号の平均値を一定にすべく制御する方法しか記載
されておらず、シミュレーション画像を得るための撮像
手段で露光演算することについては何ら記載されていな
い。
【0023】本発明は前記の問題点を解決するためにな
されたもので、特定の感度制御方法でなくても、十分な
S/N比を確保した状態で原画を撮像し、その撮像信号
を写真焼付露光量決定の演算に用いると共に、簡単な構
成で仕上がりプリントと同様の画像を表示手段でシミュ
レートでき、良好な画質の表示ができることを目的とす
る。
【0024】(第三発明)従来方法でCRTの発光特性
の個体差を修正しても、カラー写真フィルムの原画を撮
像し得られた画像信号をもとに、カラー写真フィルムの
原画から焼き付けられた感光材料上の印画の画像をシミ
ュレートしようとすると、実際のカラー写真フィルムの
原画から焼き付けられた感光材料上の印画の画像と色調
が異なることが判った。
【0025】これについて、鋭意検討したところ、これ
は、一般に、画像表示装置の中性色の信号を入力した時
の発光輝度γおよび印画紙の発色γの差と、色偏差の激
しい信号を入力した時の発光輝度γおよび印画紙の発色
γの差とが異なることに起因していることが判った。
【0026】本発明の目的は、中性色部分と色偏差部分
で取扱を独立にすることにより、CRTの個体差を吸収
し、適切な色調のシミュレート画像を得ることである。
【0027】(第四発明)従来の写真焼付装置では以下
のような問題点があった。
【0028】まず、特公平6-1341や特開昭61-138941や
特公平4-15931に示された方法では、赤色が弱く青色が
強い感度の印画紙の露光用の光源と赤色が強く青色が弱
い感度の撮像用の光源が全く同じであるため、適切な露
光と適切な撮像の両方を行うことができなかった。
【0029】また、撮像装置と露光装置を別にして、そ
れぞれ光源を持つ装置は一般的であるが、それぞれ光源
を持つため、装置が大がかりであり、両方の光源の調整
もしなければならない欠点があった。
【0030】本発明は前記の問題点を解決するためにな
されたもので、簡単な構成で適切な露光と適切な撮像の
両方を行うことを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】以下、上記4発明に共通
の構成要素について説明する。
【0032】撮像手段は、像を撮るものであればよく、
TVカメラ、特に、産業用CCDカメラなどが挙げられ
る。濃度変換手段は、透過光量または透過光量に関する
値を透過濃度または透過濃度に関する値に変換する手段
で、RAMなどに予め記憶された対数変換LUTを用い
れば、高速に変換演算が可能である。また、これはLO
Gアンプなどのハードウエアで実現するのも有効な手段
である。
【0033】プリント用感光材料は、写真焼付露光され
プリント画像を形成する感光材料であればよく、ハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料である印画紙だけでなく、ハ
ロゲン化銀黒白写真感光材料である印画紙、ハロゲン化
銀カラー写真熱転写感光材料やハロゲン化銀カラー写真
感光フィルム、その他感光材料などが挙げられる。
【0034】画像表示手段は、CRTが価格、性能など
で好ましいが、他にも、液晶ディスプレイ、TFT液晶
ディスプレイなどでもよい。
【0035】
【作用】
(第一発明)本来検出されるべき波長領域の透過光量
と、本来検出されるべきでないが撮像手段の分光感度特
性により検出されてしまう波長領域の透過光量との和が
透過光量として、撮像手段により検出される。従って、
従来技術の、撮像手段により得られた原画の画像信号を
濃度に変換してから画像信号の混色を補正するのは、近
似補正でしかなく、正確な補正ではないことが判った。
従って、安価なTVカメラなどの分光感度特性が人間の
視感度に合わせて設計されている撮像手段のように、写
真印画紙との分光感度特性との差異が大きい撮像手段で
は、精度の高い混色の補正ができないのである。
【0036】これに対して、『写真フィルムの原画を撮
像し画像信号を得るための撮像手段と、前記撮像手段に
より得られた画像信号をもとに、濃度信号を得る濃度変
換手段と、を有し、前記濃度変換手段により得られた濃
度信号をもとに、写真焼付露光量を決定する写真焼付露
光量決定装置において、さらに、前記撮像手段と前記濃
度変換手段との間に、前記撮像手段により得られた画像
信号の混色を除去する混色除去手段を備えたことを特徴
とする写真焼付露光量決定装置。』により、透過光量に
関する値のままで混色を補正するので、安価な撮像手段
を用いても、精度の高い混色の補正ができ、適切な写真
焼付露光量が得られ、プリントの不良率を低くできる。
【0037】そして、前記混色除去手段で、撮像系の分
光感度特性とプリント用感光材料の分光感度特性の差異
も補正することにより、撮像系の分光感度特性とプリン
ト用感光材料の分光感度特性の差異を別に補正する必要
がなく、演算の高速化ができる。
【0038】さらにまた、前記混色除去手段が、マトリ
ックス演算によるものであることにより、積和回路など
を用いて高速に演算することが可能である。
【0039】(第二発明)『写真フィルムの原画を撮像
し画像信号を得るための撮像手段と、画像表示手段と、
前記撮像手段により得られた画像信号をもとに、写真フ
ィルムの原画から焼き付けられた感光材料上の印画の画
像をシミュレートした画像を前記画像表示手段が表示す
るための画像表示信号を、得る画像表示演算手段と、を
備えた写真焼付露光量決定装置または写真焼付シミュレ
ータにおいて、さらに、前記撮像手段の感度を変更する
撮像感度制御手段と、前記撮像手段により得られた画像
信号をもとに原画の特性値を算出する特性値演算手段と
を備え、前記撮像感度制御手段で変更した撮像感度と基
準撮像感度の比率に応じて、前記画像信号の信号レベル
を変更する第一の画像信号正規化と、前記第一の画像信
号正規化により得られた補正画像信号に基づく写真焼付
露光量の演算と、前記第一の画像信号正規化により得ら
れた補正画像信号と前記特性値演算手段で得られた特性
値を用いて、前記画像表示手段に表示する画像の輝度を
基準化する第二の画像信号正規化と、を行うようにした
ことを特徴とする写真焼付露光量決定装置または写真焼
付シミュレータ。』により、前記撮像手段の感度を変更
する撮像感度制御手段で、写真フィルムの原画の透過濃
度に応じて撮像感度を変更すれば、高濃度の場合でも低
濃度の場合でも一定のS/N比が確保てき、前記撮像感
度制御手段で変更した撮像感度と基準撮像感度の比率に
応じて前記画像信号の信号レベルを変更する第一の画像
信号正規化を行うので、基準撮像感度で撮像した信号レ
ベルに正規化でき、高S/N比を確保しつつ絶対濃度レ
ベルの信号が得られ、タイムスケール法の露光制御(例
えば白色減色露光制御法)にも用いることができ、ま
た、前記第一の画像信号正規化により得られた補正画像
信号と前記特性値演算手段で得られた特性値を用いて、
前記画像表示手段に表示する画像の輝度を基準化する第
二の画像信号正規化を行うことにより、前記画像表示手
段に表示する画像がオーバー露出の原画もアンダー露出
の原画の場合も同一輝度で表示されるように基準化する
とともに、感光材料上に得られる印画の特性(スロープ
特性)を表示に反映するように演算を行うようにでき
る。
【0040】そして、前記正規化に用いる原画の特性値
に、原画全面の画素濃度の平均値を用いることにより、
前述のLATD制御方式で仕上げられるプリントと同一
の画像を前記表示手段に表示することができる。
【0041】基準化に用いる原画の特性値は、LATD
制御用受光素子の出力値や、原画前面の透過光量の対数
値でもよいが、原画全面の画素濃度の平均値であること
が好ましい。
【0042】また、前記正規化に用いる原画の特性値
は、原画のLATD値、すなわち、フォトダイオードに
よって得られた測光濃度であってもよい。
【0043】また、前記撮像感度制御手段は、撮像手段
の感度を変更するものであり、撮像素子自体の感度を変
更するものだけではなく、撮像時間を変更するものや、
撮像手段が入力光可変フィルタを有しており入力光可変
フィルタにより入力光量を変更するものでもよい。そし
て、原画の特性値に応じて撮像時間を変更することによ
り、撮像手段の感度を制御することが、簡単な構成で撮
像手段の感度を変更できるので、好ましい。また、基準
撮像感度は、基準となる撮像感度で、撮像装置のホワイ
トバランス調整およびシェーディング補正を行うカメラ
セットアップの際の撮像感度であることが好ましい。
【0044】(第三発明)『カラー写真フィルムの原画
を撮像し画像信号を得るための撮像手段と、画像表示手
段と、前記撮像手段により得られた画像信号をもとに、
カラー写真フィルムの原画から焼き付けられた感光材料
上の印画の画像をシミュレートした画像を前記画像表示
手段が表示するための画像表示信号を、得る画像表示演
算手段と、を備えた写真焼付シミュレータにおいて、さ
らに、前記画像表示演算手段が、カラー表示信号を求め
るカラー表示信号演算手段と、前記カラー表示信号か
ら、中性色表示信号と、各原色毎のカラー表示信号と前
記中性色表示信号との差分である各原色毎のカラー偏差
表示信号とを求める表示信号第一演算手段と、各原色毎
に、前記中性色表示信号から演算した値と、前記各原色
毎のカラー偏差表示信号から演算した値と、に基づい
て、画像表示信号を得る表示信号第二演算手段と、を備
えたことを特徴とする写真焼付シミュレータ。』によ
り、中性色部分と色偏差部分で取扱を独立にすることに
より、CRTの個体差を吸収し、適切な色調のシミュレ
ート画像を得ることができる。
【0045】また、前記表示信号第二演算手段は、各原
色毎に、前記中性色表示信号に中性色表示信号係数を乗
した値と、前記各原色毎のカラー偏差表示信号に各原色
毎のカラー偏差表示信号係数を乗した値と、を和した値
に基づいて、画像表示信号を得ることにより、中性色部
分と原色毎のカラー偏差分とを独立に調整できるため、
プリントの色バランスと画像表示のカラーバランスとを
高精度に一致させることができる。
【0046】そして、前記表示信号第二演算手段は、前
記中性色表示信号に中性色表示信号係数を乗するのと、
前記各原色毎のカラー偏差表示信号に各原色毎のカラー
偏差表示信号係数を乗するのと、を積和回路により同時
に処理するようにしたことにより、演算の高速化ができ
る。
【0047】さらに、前記中性色表示信号係数と、前記
カラー偏差表示信号係数と、を可変設定できることによ
り、表示手段の経年変化や室温の変化などによる特性の
変化に対応できる。
【0048】中性色表示信号は、各原色毎のカラー表示
信号を単純に平均化した信号が好ましいが、各原色毎の
カラー表示信号を各原色毎に異なる係数を乗して平均化
した信号でも、各原色毎のカラー表示信号の中央値で
も、緑色のカラー表示信号を選んでもよい。各原色毎の
カラー偏差表示信号は、各原色毎のカラー表示信号と前
記中性色表示信号との差分である。
【0049】また、本発明はプリント用感光材料がハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料である場合に有用である。
ならびに、ハロゲン化銀カラー写真感光材料は青感度の
ない赤感度層の設計は難しいので、青感度層の感度が高
く、赤感度層の感度が低いからである。
【0050】(第四発明)『写真焼付用露光光源と、露
光光軸上にあるカラー写真フィルムを保持するフィルム
保持手段と、前記フィルム保持手段に保持されたカラー
写真フィルムの原画を撮像し画像信号を得るための撮像
手段と、前記撮像手段により得られた画像信号に基づい
て写真焼付露光量を決定する写真焼付露光量決定手段
と、を備えた写真焼付装置において、さらに、前記写真
焼付用露光光源と前記フィルム保持手段との間に出し入
れ可能な調光フィルタを備え、前記撮像手段でカラー写
真フィルムの原画を撮像する時と、前記フィルム保持手
段に保持されたカラー写真フィルムの原画を焼付露光す
る時とで、調光フィルタの出し入れを変えることを特徴
とする写真焼付装置。』により、前記撮像手段でカラー
写真フィルムの原画を撮像する時と、前記フィルム保持
手段に保持されたカラー写真フィルムの原画を焼付露光
する時とで、光源の色調を変えることができるので、簡
単な構成で適切な露光と適切な撮像の両方を行うことが
できる。
【0051】また、本発明はプリント用感光材料がハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料である場合に有用である。
ならびに、ハロゲン化銀カラー写真感光材料は青感度の
ない赤感度層の設計は難しいので、青感度層の感度が高
く、赤感度層の感度が低いからである。
【0052】さらに、前記撮像手段により得られた画像
信号に基づいてカラー写真フィルムの原画を表示する表
示手段を有しても、撮像手段に適正な光源光で撮像して
いるので、ノイズのない、適正な表示画像が得られる。
【0053】そして、前記写真焼付用露光光源が青色光
が強く赤色光が弱い特性の場合は、前記調光フィルタが
青色光を強くカットする特性にし、カラー写真フィルム
の原画を焼付露光する時は前記調光フィルタを露光光軸
に挿入し、前記撮像手段でカラー写真フィルムの原画を
撮像する時は前記調光フィルタを露光光軸から排出する
ことにより、撮像時の色毎のゲインバランスを適正にで
きると同時に露光時の露光タイムバランスを適正に保つ
ことが両立できる。
【0054】逆に、前記写真焼付用露光光源が赤色光が
強く青色光が弱い特性であり、前記調光フィルタが赤色
光を強くカットする特性であり、カラー写真フィルムの
原画を焼付露光する時は前記調光フィルタを露光光軸か
ら排出し、前記撮像手段でカラー写真フィルムの原画を
撮像する時は前記調光フィルタを露光光軸に挿入するこ
とにより、前記と同様の効果が得られる。
【0055】また、フィルム駆動手段が、前記撮像手段
でカラー写真フィルム1本分の原画を撮像した後に、前
記カラー写真フィルム1本分の原画を焼付露光するよう
に、カラー写真フィルムを搬送駆動し、前記撮像手段で
カラー写真フィルム1本分の原画を撮像した後、カラー
写真フィルムの原画を焼付露光を開始する前に、調光フ
ィルタの出し入れを変えることにより、調光フィルタの
出し入れによる時間のロスを最小限にすることができ、
また、調光フィルタの出し入れを駆動する手段が小能力
のものでもよく、小型化できる。
【0056】さらに、フィルム駆動手段が第一の方向に
カラー写真フィルムを搬送する途中で前記撮像手段でカ
ラー写真フィルム1本分の原画を撮像した後に、フィル
ム駆動手段が第一の方向と反対の方向の第二の方向にカ
ラー写真フィルムを搬送駆動する途中で前記カラー写真
フィルム1本分の原画を焼付露光することにより、搬送
駆動による時間のロスを最小限にすることができる。
【0057】
【実施例】以下に本発明に関する具体例の一例を実施例
として示すが本発明はこれらに限定されない。また、実
施例には、断定的な表現があるが、本発明の好ましい例
(発明者がベストモードと思う例)を挙げているもの
で、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0058】実施例1 〈白色減色式露光制御方式自動焼付装置〉 〔1.装置概略〕図1は本発明に関する自動焼付装置1
の構成図である。
【0059】まず、図1の自動焼付装置1001の露光光路
に沿って説明する。自動焼付装置1001の露光光軸1002は
垂直方向である。自動焼付装置1001に設けられたランプ
ハウス1010の内部に白色光源1011がある。この白色光源
1011はカラーフィルム上の画像を印画紙に焼き付けるた
めの光源である。
【0060】白色光源1011の下側に、白色光源1011から
の白色光を均一に拡散させるための拡散ボックス1014が
ある。拡散ボックス1014の下側に、焼き付けられるカラ
ーフィルムを保持するネガキャリア1020がある。ネガキ
ャリア1020には、ネガマスク1021と、DXコードセンサ
1023と、DXコードセンサ用光源1024と、カラーフィル
ム駆動ローラ1041・1042と、これらを保持する台1022が
ある。ネガマスク1021は、露光光軸1002を囲む長方形の
窓により、カラーフィルムFの駒の露光領域外の光をカ
ットするものである。DXコードセンサ1023は、カラー
フィルムFのフィルム種を検出するフィルム種検出手段
であり、カラーフィルムFの端が通過する位置に設けら
れ、カラーフィルムFの端に設けられたDXコードを読
み取るものである。DXコードセンサ用光源1024は、カ
ラーフィルムFに対してDXコードセンサ1023と反対側
に設けられ、DXコードセンサのために発光する。駆動
ローラ1041・1042は、ネガマスク1021の外のカラーフィ
ルムFが通過する位置に設けられ、ネガキャリア1020に
保持されるカラーフィルムFを前後に駆動する。そし
て、駆動ローラ1041・1042は、図示されていない駆動力
伝達手段によりカラーフィルム駆動ローラ用モータ1027
に接続されている。
【0061】ネガキャリア1020の下側に、焼付用ズーム
レンズ1016がある。この焼付用ズームレンズ1016は、ネ
ガマスク1021上のカラーフィルムFの駒の像を、ペーパ
ーマスク上のプリント用感光材料である印画紙に拡大し
て結像させるためのものである。また、この焼付用ズー
ムレンズ1016は、制御部1030からのズーム制御信号に基
づいて、ネガキャリア1020上の駒の画像の印画紙への拡
大率を変更可能にしている。焼付用ズームレンズ1016の
下の光軸の下流側に、シャッタ作動部1017により開閉自
在なシャッタ1018がある。このシャッタ作動部1017は、
制御部1030からのシャッタ作動制御信号に基づいて、シ
ャッタ1018の開閉を行う。これにより、露光光軸1002が
開閉され、露光時間の制御を行う。
【0062】シャッタ1018の下側のプリント用の露光位
置に、プリント用感光材料保持板1046がある。プリント
用感光材料としては、ハロゲン化銀カラー写真感光材料
である印画紙が用いられる。プリント用感光材料保持板
の光源側に、ペーパーマスク1019がある。ペーパーマス
ク1019は印画紙の画角、すなわち印画紙に焼き付けられ
る画像の大きさを直接規制するためのものである。ま
た、ペーパーマスク1019は、制御部1030からのペーパー
マスク制御信号により、画角を変更する。また、ペーパ
ーマスク1019の印画紙搬送方向の両端には、印画紙搬送
駆動ローラ1043・1044がある。この印画紙搬送駆動ロー
ラ1043・1044は印画紙CPを搬送するだけでなく、焼付
時の印画紙CPを緊張させ、平面性を高める働きもす
る。印画紙CPは、露光後、印画紙搬送駆動ローラ1043
・1044により、印字部1040で、印画紙の裏面に露光量情
報、カラーフィルム情報、駒番号などを印字した後、自
動現像機に送られ、現像される。
【0063】また、垂直に対して45°の傾きの平面のミ
ラー1049が、ミラー駆動ローラ1045により、ネガキャリ
ア1020と焼付用ズームレンズ1016との間の露光光軸に対
して挿入自在に配置されている。ミラー駆動ローラ1045
はミラー駆動モータ1051により駆動される。図では点線
で示される露光光軸に挿入された状態のミラー1049の位
置の水平方向の露光光軸から離れた所にカラースキャナ
1025がある。カラースキャナ1025の受像面はこの水平方
向に対して垂直である。また、ミラー1049とカラースキ
ャナ1025を結ぶ直線の中間の、ネガマスク1021上のカラ
ーフィルムの駒の像がカラースキャナ1025上に結像する
位置に、カラースキャナ用レンズ1026が有る。カラーフ
ィルムの駒の像をスキャニングする時は、ミラー1049が
露光光軸に挿入される。すると、カラーフィルムを通過
した露光光がミラー1049により反射され、カラースキャ
ナ用レンズ1026により、ネガマスク1021に囲まれた駒の
画像をカラースキャナ1025に結像させる。そして、この
カラースキャナ1025はネガマスク1021に囲まれた駒の画
像を読み取り、画像信号を出力する。また、プリント用
感光材料に露光する時は、ミラー1049が露光光軸から出
される。
【0064】カラースキャナ1025は、撮像時間を変更す
ることにより、適切な撮像感度に変更することができ
る。カラースキャナ1025で読み取られた画像信号は、青
・緑・赤の各原色毎に分離し、分離された信号を、信号
処理部1033で、サンプルホールドおよび増幅して、電流
電圧変換され、A/D変換され、測光デジタル画像信号
として、一旦、信号処理部1033内にあるRAMに記憶さ
れる。そして、順次、RAMに記憶された測光デジタル
画像信号を演算部1034に出力する。
【0065】演算部1034には、スキャナ補正演算部106
1、露光演算部1060、CRT演算部1063、記憶部1062が
ある。
【0066】演算部1034に入力された測光デジタル画像
信号は、演算部1034の中にあるスキャナ補正演算部1061
に入力される。スキャナ補正演算部1061は、カラースキ
ャナ1025特有の影響を補正するためのもので、制御部10
30からの演算制御信号により演算制御されている。ま
た、スキャナ補正演算部1061はその内部に有する電池バ
ックアップRAMに演算基本情報を記憶しており、その
情報に基づいて演算する。まず、信号処理部1033から出
力された測光デジタル画像信号のシェーディング補正を
行う。次に、カラースキャナ1025の混色の影響の補正
と、撮像系の分光感度特性と写真印画紙Pの分光感度特
性の差異の補正と、カラースキャナ1025の撮像感度の補
正を行うためにマトリックス演算を行う。このマトリッ
クス演算の測光補正マトリックスは、電池バックアップ
RAMに演算基本情報として記憶されている基準感度時
の測光補正マトリックスを、カラースキャナ1025の撮像
感度に応じて変更したものである。これらの補正によ
り、信号処理部1033の測光デジタル画像信号が、写真印
画紙の分光感度特性でみた画像信号へと変換されること
になる。そして、マトリックス演算が行われた補正デジ
タル画像信号は、演算部1034内にある露光演算部1060、
CRT演算部1063、記憶部1062に送られる。
【0067】露光演算部1060は、制御部1030からの演算
制御信号により演算制御されている。また、露光演算部
1060はその内部に有する電池バックアップRAMに演算
基本情報を記憶しており、その情報に基づいて演算す
る。露光演算部1060は、入力された補正デジタル画像信
号を対数変換することにより、透過濃度値に変換する。
そして、得られたカラースキャナ1025の最小画素単位の
細かな画素の濃度値は、露光量決定用の大まかな画素の
濃度値へ変換し、後の露光演算時に適宜読み出すため
に、一旦、RAMに記憶される。そして、RAMに記憶
された露光量決定用画素の濃度値は、適宜読み出され、
平均濃度・最大濃度・最低濃度・画像中心部の平均濃度
などの画像特性値を求める演算を行いながら、カラー露
光補正量、濃度露光補正量、基本露光量を求める演算が
行われる。
【0068】CRT演算部1063は、制御部1030からの演
算制御信号により演算制御されている。また、CRT演
算部1063はその内部に有する電池バックアップRAMに
演算基本情報を記憶しており、その情報に基づいて演算
する。スキャナ補正演算部1061から出力された補正デジ
タル画像信号を対数変換することにより、透過濃度値に
変換する。そして、露光演算部1060から送られた平均濃
度に基づいて、透過濃度値の正規化を行う。そして、露
光演算部1060から送られたカラー露光補正量と濃度補正
量に基づいて、正規化された濃度値の補正処理を行う。
そして、正規化・補正処理された濃度値は、CRT表示
画像変換のためのCRT変換LUTにより、γ補正が行
われ、表示画像信号として、一旦RAMに記憶される。
そして、CRTの発光周期毎に、RAMに記憶された表
示画像信号が読みだされ、D/A変換することにより、
モニタテレビ出力用の画像信号への変換を行い、モニタ
テレビ1037へ画像信号を出力する。
【0069】また、記憶部1062は、制御部1030からの演
算制御信号に基づいて、スキャナ補正演算部1061から出
力された補正デジタル画像信号を1つのフィルム上の駒
の分だけ記憶する。従って、記憶部1062には、39枚撮り
フィルムでハーフサイズで撮像したフィルムにも対応で
きるように、100駒分以上の駒画像を記憶できる容量を
有する。また、制御部1030からの演算制御信号に基づい
て、適宜、記憶した補正デジタル画像信号から該当する
駒の補正デジタル画像信号を、CRT演算部1063や露光
演算部1060に出力する。なお、記憶部1062に記憶された
補正デジタル画像信号は、写真焼付露光量を決定する露
光演算部1060と、モニタテレビ1037へ画像信号を出力す
るCRT演算部1063とに兼用されるため、演算のための
ハードウェア構成を非常に簡略化できる。
【0070】また、制御部1030からの補正情報と演算制
御信号に基づき、露光演算部1060は露光量の再演算を行
い制御部1030へ出力され、CRT演算部1063はモニタテ
レビ出力用の画像信号の再演算を行いモニタテレビ37へ
出力される。
【0071】DXコードセンサ1023で読み取られた信号
は、信号読取部1032で解読され、フィルム品種、駒番号
などの情報として制御部1030へ出力される。
【0072】操作部1035は、オペレータが操作し入力し
た情報を制御部1030へ送るためのものである。該操作部
1035からは、オペレータによって焼き付けの枚数や、原
画Iの特殊条件(サブジェクトフェリア、異種光源な
ど)に応じたマニュアル露光補正量がマニュアル入力さ
れる。これらの入力情報は、オペレータが識別できるよ
うに前記画像表示部の所定の位置に文字またはコードの
形で表示されると共に、前記露光補正量に応じて画像処
理され、輝度や色バランスを変更した画像として再度モ
ニタテレビ37に表示される。
【0073】こうしてオペレータは表示画像が最適な濃
度や色バランスが得られたことを確認した後、前記操作
部1035より露光開始の情報をマニュアル入力することに
より、前記制御部1030が露光を開始するべく、制御を行
う。
【0074】制御部1030では、演算部1034から送信され
た露光量調整量に基づいて、基本露光量決定用濃度に基
づく露光量を修正する。また、制御部1030ではこうして
得られた露光量から、各色の色光の露光時間が計算さ
れ、さらにこの露光時間と内部に予め記憶されたカット
フィルタやダークシャッタの機械的な動作遅れ時間やフ
ィルタの光学特性を考慮して、イエロー(Y),マゼン
タ(M)、シアン(C)のカットフィルタ1013とシャッ
タ1018の作動時間が決定される。この作動時間に応じ
て、カットフィルタ作動部1012およびシャッタ作動部10
17に駆動信号が送られ、この駆動信号によって、カット
フィルタ1013とシャッタ1018が露光光路内に挿入・排出
され、写真印画紙CPの各色感光層に対する露光量が調
整される。
【0075】記録読取部1038は制御部1030の制御信号に
基づき、記録読取部1038に装填された記録媒体1039の記
録情報を読み取り、制御部1030に送る。
【0076】制御部1030は、カラーフィルム駆動信号を
カラーフィルム駆動モータ制御部1031に送り、カラーフ
ィルム駆動モータ制御部1031はカラーフィルム駆動ロー
ラ用モータ1027に駆動電流を送る。制御部1030は、ユー
ザーへの各種のメッセージを表示する表示部1036へメッ
セージ信号を送る。メッセージ信号を受けた表示部1036
は各種メッセイージを表示する。制御部1030は、モニタ
テレビ1037に制御信号を送り、演算部1034からの画像信
号の入力タイミングや表示などを制御する。制御部1030
は、フィルタ作動部1012、シャッタ作動部1017、印字部
1040、印画紙搬送系などにも制御信号を送り制御してい
る。
【0077】また、別の実施態様としては、写真フィル
ムFを搬送しながら記録された複数の原画Iを順次撮像
し、フィルムの終端まで撮像した後、前記と同様に演算
部1034で演算し、各原画に対する基本露光量決定用濃度
や露光量調整量を算出し、それに基づいてモニタテレビ
1037に複数の原画に対する画像、例えば6コマ分の画像
を表示するようにしてもよい。この場合オペレータは表
示画像の濃度や色が適正な場合は操作部1035より露光開
始の情報を入力し、適正でない場合は対象の原画をカー
ソルキー等で指定した後適正な画像になるよう補正情報
を入力する。露光開始の情報が入力された場合には前記
の基本露光量決定用濃度や露光量調整量が制御部1030に
送信され、写真フィルムFを搬送しながら、露光が開始
されると共に、モニタテレビ1037には次の露光対象とな
る6コマ分の画像が表示される。こうした態様にするこ
とにより、露光の工程とオペレータが入力する露光補正
工程(一般にプレジャッジ工程とよぶ)を並列に処理で
きるため、写真焼付露光全体の時間の短縮が可能であ
る。この時表示する画像は写真フィルムFに記録された
原画Iを終端から逆順に表示し、露光の際は撮像時に搬
送したのと逆方向に搬送しながら逆順に露光部にセット
するように構成するのがより好ましい。さらに、この場
合写真フィルム1本に渡り撮像済の全画像情報を予め記
憶するための画像メモリが必要になることはいうまでも
ない。
【0078】さらに別の実施態様として、前記のように
演算部1034で決定された基本露光量決定用濃度や露光量
調整量と操作部1035で入力された各種の情報を制御部10
30に送信する代わりにフロッピディスクドライブ等の記
録媒体1039の記録読取部1038に送り、フロッピディスク
等の記録媒体1039上に記録するようにしてもよい。この
場合は記録された情報に基づいて別の写真焼付露光装置
で写真印画を作成するのに使用したり、あるいは、写真
フィルムの焼き直し(リメーク)や再注文(NP)の際
に利用することも可能である。
【0079】〔2.ランプハウス〕自動焼付装置1001に
設けられたランプハウス1010の内部に白色光源1011があ
る。この白色光源1011はカラーフィルム上の画像を印画
紙に焼き付けるための光源である。この白色光源1011
は、また、分光発光特性が安定しており、焼付に適切な
分光発光特性であり、光量が大きく焼付露光に適してい
るハロゲンランプにしてある。この白色光源1011を上か
ら覆うように(露光方向と反対の方向に)、可視波長の
光を反射し、赤外光を透過するコールドミラー1048が取
り付けられている。白色光源1011の下側(露光方向)に
は、露光波長の光を透過し、赤外光を吸収する防熱ガラ
ス1047が取り付けられている。ランプハウス1010の内部
には冷却用のファン1052が取り付けられている。白色光
源1011の温度上昇で光源の分光発光特性が変動しないよ
うに、この冷却用ファン1052により白色光源1011の温度
上昇を防止している。
【0080】防熱ガラス1047の下の露光光路に挿入自在
に調光フィルタ1053が取り付けられている。この調光フ
ィルタ1053は、青色光を強くカットすることにより、印
画紙の分光感度特性に適合する光にする作用を有する。
この調光フィルタ1053は調光フィルタ作動部1054に取り
付けられている。この調光フィルタ作動部1054は制御部
1030からの制御信号に基づいて、露光の動作中には調光
フィルタ1053を白色光源1011の下側の露光光軸1002に挿
入することで、印画紙の特性に適合する光にし、焼付露
光に適合するようにし、露光終了後すなわちダークシャ
ッタ1018の露光光軸1002への挿入動作終了後直ちに調光
フィルタ1053を白色光源1011の下側の露光光軸1002から
排出することで、CCDの特性に適合する光にし、CC
Dによる撮像に適合するようにする。
【0081】これは、写真印画紙に対する露光系全体の
分光感度特性が一般的にB,G,Rの順に高感度の特性
であるのに対し、写真フィルムの撮像系全体としての分
光感度特性が逆にR,G,Bの順に高感度になる特性を
有しているため、露光時の色毎の露光タイムバランスの
適正化と撮像素子の色毎のゲインバランスの適正化は相
反する要素となる。そこで、撮像の際には白色光源1011
から照射した光をその色バランスのまま撮像素子に入射
できるようにし、露光の際には調光フィルタ1053により
R光量を相対的に大きくなるように調光して写真印画紙
に照射できるようにした。実施例では調光フィルタを用
いているが、開口面積が自動的に変化可能なY,M,C
フィルタを用いても同様の効果が得られる。
【0082】なお、白色光源1011が赤色光が非常に強く
青色光が弱い特性である場合には、赤色光を強くカット
する分光特性である調光フィルタ1053を白色光源1011の
下側の露光光軸1002に挿入することで、CCDによる撮
像に適合するようにし、調光フィルタ1053を白色光源10
11の下側の露光光軸1002から排出することで、印画紙の
特性に適合する光にし、焼付露光に適合するようにして
もよい。
【0083】なお、本実施例の露光方式は、白色減色方
式の露光方式を用いた例であり、色補正フィルタ1013は
イエロー・マゼンタ・シアンの3つの色光カットフィル
タからなっている。最初は、色光カットフィルタが露光
光路に全く挿入されない状態で、白色で露光する。次い
で、露光が終了した色光の補色の色光カットフィルタを
光路内に挿入することにより、露光が終了した色光をカ
ットする。さらに、次に露光が終了した色光の補色の色
光カットフィルタも光路内に挿入することにより、その
露光が終了した色光もカットする。最後に、シャッタ10
18が切られる。このように、順次、色光をカットしてい
く。
【0084】また、同一機種の自動焼付装置の間で光源
の分光強度がほぼ等しくなるように、白色光源1011とコ
ールドミラー1048および防熱ガラス1047との位置関係の
精度を高くする必要があるので、白色光源1011とコール
ドミラー1048および防熱ガラス1047は、間接的に、互い
に位置決めされている。また、同一機種の自動焼付装置
の間でほぼ分光色光カット率が等しくなるように、白色
光源1011と色補正フィルタ1013との位置関係の精度を高
くする必要があるので、白色光源1011と色補正フィルタ
作動部1012とは、間接的に、互いに位置決めされてい
る。また、同一機種の自動焼付装置の間で調光フィルタ
の分光調光特性がほぼ等しくなるように、白色光源1011
と調光フィルタ1053との位置関係の精度を高くする必要
があるので、白色光源1011と調光フィルタ作動部1054と
は、間接的に、互いに位置決めされている。
【0085】〔3.拡散ボックス〕白色光源1011の下側
に、白色光源1011からの白色光を均一に拡散させるため
の拡散ボックス1014がある。この拡散ボックス1014の露
光光の入口・中央・出口のそれぞれに拡散板1015が設置
されており、それ以外の拡散ボックス1014の内面はAl
蒸着されたミラー面になっている。拡散板1015は白色の
アクリル板でできており、可視光はここで拡散されてい
る。
【0086】〔4.カラースキャナ〕カラースキャナ10
25は、その前面にB・G・Rのモザイクフィルタが設け
られたCCDであり、各色のモザイクフィルタの下に配
置された光電変換素子がB・G・R各色の受光量に対応
した電荷を出力する。なお、このカラースキャナ1025に
は、CCD以外にも、平面的に配置されたフォトダイオ
ードでも、その他光電変換素子でもよい。
【0087】一般に、写真フィルムで階調表現可能な露
出範囲に比較してCCDに代表される撮像素子のダイナ
ミックレンジが狭いため、例えば、写真フィルム上にオ
ーバー露出で撮影された原画を撮像する時には画像信号
のS/N比は非常に悪くなる。
【0088】このため本発明では、前記の特性値の一部
を用いて、原画の濃度レベルを判定し、撮像時間を変更
する。これは、複数の段階に設定された濃度のしきい値
と撮像時間の関係を示すテーブルが前記イメージセンサ
駆動制御部に予め登録されており、前記の濃度レベルに
応じて撮像時間(CCDの場合は蓄積時間)を決定し、
駆動のためのクロック信号を発生するようになってい
る。濃度レベル判定する特性値としては、たとえば、画
面全体の平均濃度を用いたり、画面の最低濃度を使用す
るのが良い。また、この特性値をB,G,Rで別々に算
出し、色別に撮像時間を設定するのがより好ましいが、
サンプルに要する時間を考慮して、B,G,R濃度を算
術平均した中性濃度や、代表色の濃度を基準にした特性
値により撮像時間を一括制御するようにしてもよい。
【0089】蓄積時間の変更が必要と判断された場合は
再度原画を撮像し、画像信号が信号処理部1033に送ら
れ、前記と同様の手順で信号処理部1033の画像メモリに
記録される。
【0090】また、カラースキャナ用レンズ1026は、制
御部1030からの制御信号によりズーム倍率が制御されて
いるズームレンズであることが好ましい。この場合、原
画の駒Iのサイズに応じて設定されているズーム倍率
を、原画の駒Iのサイズを選択することにより決定され
る。
【0091】〔5.信号処理部〕信号処理部1033では、
カラースキャナ1025から出力されるB,G,Rが混在し
た画像信号を各色別に分離し、分離された信号をサンプ
ルホールドおよび増幅して、B,G,Rの画像信号出力
として別々に出力できるように構成されている。前記カ
ラースキャナ1025の駆動制御部で、該カラースキャナ10
25をクロック信号により指令して、光電変換素子上の画
素データの読みだしを制御したり、信号処理部1033にタ
イミング信号を送出して、前記原色別の信号の出力分離
を適宜制御するなどしている。また、カラースキャナ10
25の駆動制御部は、該カラースキャナ1025からの画像デ
ータ読み出しの際、画面の切替えタイミング信号となる
垂直同期信号、走査線の切替えタイミング信号となる水
平同期信号、及び画像読み出しクロック信号などをそれ
ぞれ発生できるようになっている。
【0092】信号処理部1033のA/D変換器で、前記イ
メージセンサ31から出力されるB,G,Rが混在した画
像信号をデジタル画像信号に変換する。このデジタル画
像信号を測光デジタル画像信号という。
【0093】信号処理部1033の走査線カウンタには、前
記カラースキャナ1025の駆動制御部より垂直同期信号と
水平同期信号がそれぞれ入力されている。即ち、例え
ば、該走査線カウンタとして9ビットカウンタを用いる
ものとし、そのクロック(CLK)端子には、水平同期
信号が入力されカウントされる。また、該信号処理部10
33の走査線カウンタのクリア(CLR)端子には、垂直
同期信号が同様に入力され、該垂直同期信号によって前
記9ビットカウンタはリセットされて、画面の切替えを
検知できるようになっている。該信号処理部1033の走査
線カウンタのカウント出力は、信号処理部1033の走査位
置デコーダに出力されると同時に、該信号処理部1033の
画像メモリのアドレス線(走査線数番地を指定)にもな
っている。
【0094】該信号処理部1033の画素カウンタには、該
信号処理部1033の駆動制御部から出力される画像読み出
しクロック信号と水平同期信号が入力されている。即
ち、例えば、該信号処理部1033の画素カウンタとして9
ビットカウンタを用い、該信号処理部1033の走査線カウ
ンタと同様に、読み出しクロック信号をそのクロック
(CLK)端子に受け、これを計数できるように構成さ
れている。また、水平同期信号は、クリア(CLR)端
子に入力され、該水平同期信号によって前記9ビットカ
ウンタはリセットされる。該信号処理部1033の画素カウ
ンタのカウント出力も、該信号処理部1033の画像メモリ
のアドレス線(走査線上の画素数番地を指定)となって
いる。
【0095】尚、該信号処理部1033の走査線カウンタと
該信号処理部1033の画素カウンタの出力はそれぞれ別々
のアドレス線で画像メモリに接続されている。これによ
り、前記測光デジタル画像信号は、その画素に対応する
走査線カウント数と画素カウント数とによって確定され
る記憶位置に、他の画素データと重なり合うことなく該
信号処理部1033の画像メモリに記憶できるようになって
いる。
【0096】〔6.スキャナ補正演算部〕演算部1034に
入力されたデジタル画像信号は、演算部1034の中にある
スキャナ補正演算部1061に入力される。スキャナ補正演
算部1061は、カラースキャナ1025特有の影響を補正する
ためのもので、制御部1030からの演算制御信号により演
算制御されている。また、スキャナ補正演算部1061はそ
の内部に有する電池バックアップRAMに演算基本情報
を記憶しており、その情報に基づいて演算する。まず、
信号処理部1033から出力されたデジタル画像信号のシェ
ーディング補正を行う。次に、カラースキャナ1025の混
色の影響の補正と、撮像系の分光感度特性と写真印画紙
Pの分光感度特性の差異を補正と、を行うためにマトリ
ックス演算を行う。このマトリックス演算の測光補正マ
トリックスは、3×3のマトリックスで、電池バックア
ップRAMに演算基本情報として記憶されている。これ
らの補正は、次式に従い、シェーデイング補正された測
光デジタル画像信号が、写真印画紙の分光感度特性でみ
た画像信号である補正デジタル画像信号へと変換される
ことになる。
【0097】
【数1】
【0098】なお、カラースキャナ1025の混色とは、カ
ラースキャナ1025の各原色に対する受光部分がその原色
の波長範囲だけでなく、他の原色の波長範囲に対しても
感度を持つために、例えば、純粋な緑光が入射したとし
ても、緑の信号が出るだけでなく、赤や青の信号が出る
ために、実質的に、色が濁ったのと等しい出力信号にな
ることである。特に、市販のCCDカメラは、人の目の
分光感度特性に合わせて設計されているため、この混色
が大きい。
【0099】また、前述したように、カラースキャナ10
25で撮像する際には、原画濃度レベルに応じて撮像感度
を変更して、得られる画像信号レベルをある一定範囲内
に制御するようにしているため、本来原画が有している
絶対濃度レベルの信号を得ることが出来ない。特に、白
色減色方式の露光制御方式の場合、絶対濃度レベルの信
号が必要となる。そこで、基準となる撮像感度の変更し
た撮像感度との比(感度補正係数)を記憶しておき、次
式のように、その比(感度補正係数)に応じて前記マト
リックス演算の測光補正マトリックスを基準となる撮像
感度の時の測光補正マトリックスから一律に変更する操
作が行われる。
【0100】
【数2】
【0101】こうすることで、マトリックス演算後の補
正デジタル画像信号は、基準となる撮像感度で撮像した
時と同じレベルの本来原画が有している絶対濃度レベル
の信号となると共に、S/N比が向上した信号となる。
【0102】そして、補正デジタル画像信号は、演算部
1034内にある露光演算部1060、CRT演算部1063、記憶
部1062に送られる。
【0103】〔7.露光演算部〕露光演算部1060は、制
御部1030からの演算制御信号により演算制御されてい
る。また、露光演算部1060はその内部に有する電池バッ
クアップRAMに演算基本情報を記憶しており、その情
報に基づいて演算する。露光演算部1060は、入力された
補正デジタル画像信号を対数変換することにより、透過
濃度値に変換する。そして、得られたカラースキャナ10
25の最小画素単位の細かな画素の濃度値は、露光量決定
用の大まかな画素の濃度値へ変換し、後の露光演算時に
適宜読み出すために、一旦、RAMに記憶される。
【0104】得られたカラースキャナ1025の最小画素単
位の細かな画素の濃度値から、露光量決定用の大まかな
画素の濃度値への変換は以下の方法で行う。得られた画
像範囲の縦のカラースキャナ1025の最小画素単位の細か
な画素の画素数から、縦丸め込み処理用変換マトリック
スを得る。得られた画像範囲の横のカラースキャナ1025
の最小画素単位の細かな画素の画素数から、横丸め込み
処理用変換マトリックスを得る。この縦丸め込み処理用
変換マトリックスは、(露光量決定用の大まかな画素の
縦の画素数)×(縦のカラースキャナ1025の最小画素単
位の細かな画素の画素数)のマトリックスである。同様
に、横丸め込み処理用変換マトリックスは、(露光量決
定用の大まかな画素の縦の画素数)×(横のカラースキ
ャナ1025の最小画素単位の細かな画素の画素数)のマト
リックスである。これらから、次式に従い、露光量決定
用の大まかな画素の各画素の濃度が得られる。
【0105】
【数3】
【0106】これら、縦丸め込み処理用変換マトリック
スと横丸め込み処理用変換マトリックスは電池バックア
ップRAMに記憶されている。
【0107】そして、RAMに記憶された露光量決定用
画素の濃度値を適宜読み出し、平均濃度・最大濃度・最
低濃度・画像中心部の平均濃度などの画像特性値を求め
る演算を行いながら、カラー露光補正量、濃度露光補正
量、基本露光量を求める演算が行われる。そして、これ
らの値から焼付露光量を決定する演算が行われる。
【0108】ここで、露光量決定用の大まかな画素とい
うのは、駒の画像領域を、適当な数の画素に区切ったも
のである。本実施例では、駒の画像領域を16×16の256
画素に区切ったものを用いているが、CPUの能力が高
いものであれば、さらに画素数を増やす方が好ましい。
また、大まかな画素の画素の濃度値として、各256画素
の各原色の濃度値を用いる。
【0109】〔8.大まかな画素の濃度値からの露光量
調整量の決定〕そして、求められた大まかな露光量決定
用画素の濃度に基づき、露光量調整量を決定する。そし
て、各駒の各画素の各原色毎の濃度から、各駒の各原色
毎の代表濃度(通常は平均透過濃度)と、1本のカラー
フィルムの複数の駒にわたる各原色毎の累積密度関数を
求め、これらから各原色毎のカラー露光補正量を求め
る。また、各駒の各原色毎の代表濃度などから、濃度補
正のための濃度露光補正量を求める。そして、次式に従
い、濃度露光補正量と各原色毎のカラー露光補正量か
ら、各原色の露光量調整量を決定する。
【0110】
【数4】
【0111】また、もし、操作部1035から、露光補正や
特殊露光演算の指示があれば、その指示に基づき、制御
部1030から演算部1034へ、演算制御信号の1つとして、
露光補正量または特殊露光演算処理の指定を送る。
【0112】もし、制御部1030から特殊露光演算処理の
指定が送られていれば、この指示に基づき、演算処理を
変更し、各原色の露光量調整量を決定する。
【0113】これらの決定の過程において、電池バック
アップRAMに記憶されている露光演算基本情報を用い
る。そして、各原色の平均濃度値と決定された露光量調
整量を制御部1030へ出力する。また、決定された露光量
調整量をCRT演算部1063へ出力する。
【0114】〔9.CRT演算部〕CRT演算部1063
は、制御部1030からの演算制御信号により演算制御され
ている。また、CRT演算部1063はその内部に有する電
池バックアップRAMに演算基本情報を記憶しており、
その情報に基づいて演算する。
【0115】CRT演算部1063は、スキャナ補正演算部
1061または記憶部1062から入力された補正デジタル画像
信号を対数変換することにより、透過濃度値に変換す
る。得られた濃度値は、カラースキャナ1025の最小画素
単位の画素の透過濃度値である。この細かな画素の透過
濃度値は、後の演算で適宜読み出すために、一旦、RA
Mに記憶される。
【0116】また、露光演算部1060から送られた各駒の
各原色の平均濃度値と露光量調整量は、一旦、RAMに
記憶される。そして、RAMに記憶された細かな画素の
透過濃度値は、各駒毎に、次式に従って、RAMに記憶
された各駒の各原色の平均濃度値で、正規化される。
【0117】
【数5】
【0118】このように画素データを正規化処理するこ
とにより、細かな画素の各画素の透過濃度値の直流成分
を除去し、コントラスト成分のみ取り出すことができ
る。後述する画像表示部にはこのコントラスト成分を基
準画像信号として入力することにより、撮像対象の原画
の撮影露出がオーバー露出の場合もアンダー露出の場合
でも一定範囲の輝度で表示することができる。
【0119】次に、上記の正規化された各画素の透過濃
度値は、露光演算部1060から送られた露光量調整量を用
いて補正処理が行われる。この露光量調整量は写真印画
紙に形成されるプリントの濃度や色バランスが最適にな
るように露光量を補正するためのものであり、次式に従
って、プリント上での濃度や色の補正による変化と同様
に、画像表示部上で輝度が変化するよう変換された後、
先の正規化処理結果に加算され、表示用信号が得られ
る。
【0120】
【数6】
【0121】変換係数αiは、露光量変化によるプリン
ト濃度変化ステップを表示揮度の変化ステップに換算す
るために予め設定されている係数であり、予め設定され
ているが、プリントの変化色調と表示部の変化色調の目
視合わせによりユーザーによる微調整が可能である。
【0122】上記の正規化処理と補正信号処理は積和回
路を用いて同時に処理されるようにハードウェア構成さ
れているため、非常に高速に演算処理が可能である。
【0123】そして、得られた表示用信号は、〔数7〕
に示すように、CRT変換LUTにより、γ補正が行わ
れ、表示画像信号として、一旦RAMに記憶される。そ
して、CRTの発光周期毎に、RAMに記憶された表示
画像信号が読みだされ、D/A変換することにより、モ
ニタテレビ出力用の画像信号への変換を行い、モニタテ
レビ1037へ画像信号を出力する。このCRT変換LUT
は、制御部1030から送られ、CRT演算部1063内にある
電池バックアップされたRAMに記憶されている演算基
本情報の1つである。
【0124】
【数7】
【0125】なお、モニタテレビ1037のブラウン管に加
える映像信号電圧Vと蛍光面輝度Yの関係は非線形の関
係にあり、次式で示される。
【0126】
【数8】
【0127】一方、写真印画紙の調子再現特性はよく知
られているようにS字形の特性曲線で表される。そこ
で、このCRT変換LUTは、〔数8〕で表されるCR
Tの入力電圧と出力輝度の関係のテーブルを実験的に求
めると同時に、ウェッジ露光やマクベスチャートの撮影
等により段階的に露出を与えられた写真フィルムを撮像
した際の各ステップの撮像信号とその画像をプリントし
た時のプリント濃度の関係のテーブルを実験的に求める
ことにより、プリント濃度とCRT上の表示輝度を一致
させるためのテーブルを作成することができる。また、
このCRT変換LUTデータは前記の補正信号処理で入
力される露光補正量が0の場合の基準テーブルデータが
記憶されているので、露光補正量が0以外の場合には前
記〔数6〕に示す式に基づいてテーブルへの入力値がシ
フトされることになる。
【0128】また、このCRT変換LUTは、各フィル
ム品種毎に設定されているが、本発明の写真焼付露光量
決定装置が設置される場所の照明条件等により、プリン
トとCRT表示画像が完全に一致しない場合、あるい
は、CRTの経時劣化等によりCRT表示の色調が変わ
った場合には、B,G,R独立に微調整の後、更新登録
できるようになっている。
【0129】なお、操作部1035から露光補正や特殊演算
処理の指示があると、制御部1030から演算部1034に演算
制御信号が送られるので、露光演算部1060は、演算部10
34からの露光補正量や特殊演算処理の指示に従い、露光
量調整量の演算をやり直す。そして、露光演算部1060か
らCRT演算部1063に、やり直した結果、新しく求めら
れた露光量調整量を送る。そして、制御部1030からの演
算制御信号により、CRT演算部1063は、記憶部1062か
ら入力された補正デジタル画像信号から、露光演算部10
60から送られた露光量調整量に基づいて、再度、演算を
行う。得られたCRT用デジタル出力値は、一旦、前回
記憶されたCRT用デジタル出力値の書換えの形でメモ
リーに記憶される。そして、モニタテレビ1037の走査周
期毎に、メモリーからCRT用デジタル出力値が読み出
され、CRT演算部1063内にあるD/A変換器でアナロ
グ信号に変換され、モニタテレビ1037へ出力される。
【0130】〔10.記憶部〕また、記憶部1062は、制御
部1030からの演算制御信号に基づいて、スキャナ補正演
算部1061から出力された補正デジタル画像信号を記憶
し、また、適宜、CRT演算部1063や露光演算部1060に
記憶した補正デジタル画像信号を出力する。
【0131】なお、記憶部1062に記憶された補正デジタ
ル画像データは、写真焼付露光量を決定する露光演算部
1060と、モニタテレビ1037へ画像信号を出力するCRT
演算部1063とに兼用されるため、演算のためのハードウ
ェア構成を非常に簡略化できる。
【0132】〔11.制御部〕制御部1030からの演算基本
情報は、自動焼付装置で使用するプリント用感光材料が
変更された時や、演算処理をバージョンアップする時
や、電池が切れたり、電気的トラブルなどで、スキャナ
補正演算部1061・露光演算部1060・CRT演算部1063の
演算基本情報を記憶する電池バックアップRAMの記憶
している演算基本情報が消去または破壊された時など
に、記録読取部1038に記憶媒体1039に記憶されている演
算基本情報をスキャナ補正演算部1061・露光演算部1060
・CRT演算部1063に記憶すべき情報毎に順次読み出す
よう指示する。記録読取部1038は記憶媒体1039から演算
基本情報を順次読み出し、制御部1030へ順次送り出す。
制御部1030は順次読み出された演算基本情報をスキャナ
補正演算部1061・露光演算部1060・CRT演算部1063に
順次送りだす。スキャナ補正演算部1061はその内部に有
する電池バックアップRAMに送られた演算基本情報を
記憶させる。露光演算部1060はその内部に有する電池バ
ックアップRAMに送られた演算基本情報を記憶させ
る。CRT演算部1063はその内部に有する電池バックア
ップRAMに送られた演算基本情報を記憶させる。な
お、これら電池バックアップRAMの電池は寿命の観点
からリチウム電池である。
【0133】〔12.露光量調整量から焼付露光量の決
定〕各原色の平均透過濃度値から、基本露光量決定用濃
度値に変換する。これは、以下に示す式により、各原色
の透過濃度値を、3×3の基本露光量決定用マトリック
スでマトリックス変換し、各原色毎の定数値である一定
定数を加算することにより行われる。
【0134】
【数9】
【0135】なお、一定定数および基本露光量決定用マ
トリックスは、カラースキャナ1025とプリント用感光材
料である印画紙の分光感度特性の相違の残存部分などを
補正する係数であり、カラーフィルムの品種とプリント
用感光材料の品種との組み合わせ特有のものである。通
常、1つの自動焼付装置には1種類のプリント用感光材
料しか使用しないので、制御部1030の電池バックアップ
RAMに、一定定数および基本露光量決定用マトリック
スは、カラーフィルムの種類毎に設定され、記憶され
る。
【0136】本実施例では、DXコードセンサ1023で読
み取られた信号を信号読取部1032で解読され制御部1030
へ出力されたフィルム品種の情報に基づき、また、操作
部1035からの指示があれば、その指示に基づき、制御部
1030が、記録読取部1038に、フィルム品種情報を送り、
そのフィルム品種の基本露光量決定用マトリックスと一
定定数を送るよう指示する。そして、記録読取部1038
は、記録媒体1039にアクセスし、そのフィルム品種の基
本露光量決定用マトリックスと一定定数を読み取り、制
御部1030に基本露光量決定用マトリックスと一定定数を
送る。制御部1030は、送られた基本露光量決定用マトリ
ックスと一定定数値に基づき、平均透過濃度から基本露
光量決定用濃度へ変換する。
【0137】そして、次式に基づいて、基本露光量決定
用濃度と、制御部1030に記憶されている基準露光量と、
露光演算部1060から送られた露光量調整量とから、各原
色の焼付露光量が決定される。
【0138】
【数10】
【0139】なお、ここで基準原画濃度とは、本装置の
露光系及び測光系の日々の変動を調整するために、毎
日、一定濃度の駒の基準原画(検査見本)をカラースキ
ャナ1025で読み取って得られた基本露光量決定用濃度で
ある。
【0140】〔13.焼付露光量から各色光カットフィル
タおよびシャッタの作動時間の決定〕決定された各原色
の焼付露光量から、シャッタおよび各フィルタの作動タ
イミングを決定するのは以下のとおりである。
【0141】制御部1030は、操作部1035からの指示に基
づき、プリントサイズとカラーフィルムのマスクサイズ
に応じてズームレンズの拡大率を決定する。そして、プ
リントサイズ、カラーフィルムのマスクサイズやズーム
レンズの拡大率などに基づいて、制御部1030内の電池バ
ックアップRAMに記憶されているプリント用感光材料
の相反則不軌特性などを考慮したテーブルを基に、基本
露光時間を求める。
【0142】制御部1030は基本露光時間と各原色の焼付
露光量とに基づき、次式のように各原色の焼付露光量を
指数変換し、基本露光時間を乗算することにより、各原
色の露光時間を決定する。
【0143】
【数11】
【0144】なお、ここで基本露光時間とは、基準原画
に対して設定された焼付露光時間のことである。この基
本露光時間は、本装置の露光系、測光系及び現像系の日
々の変動を調整するために毎日求めるものであり、一定
濃度の駒の基準原画を複数の露光時間で露光焼付し現像
して得られた印画紙の濃度から、トライアンドエラー
で、または、特開昭55-127581に記載の方法で求めるこ
とができる。
【0145】次に、制御部1030は各原色の露光時間か
ら、露光時間が最も長い原色と最も短い原色を定め、制
御部1030内にある電池バックアップRAMに記憶されて
いる色光カット率補正マトリックスの中から、適切な色
光カット率補正マトリックスを選ぶ。そして、制御部10
30は各原色の露光時間と選ばれた色光カット率補正マト
リックスとから、次式に基づき、シャッタおよび各フィ
ルタの基本作動タイミングを決定する。
【0146】
【数12】
【0147】t1 :シャッタが開いてから第一の色光
カットフィルタが挿入されるまでの時間 t2 :第一の色光カットフィルタが挿入されてから第
二の色光カットフィルタが挿入されるまでの時間 t3 :第二の色光カットフィルタが挿入されてからシ
ャッタが閉じるまでの時間 tB :青の露光時間 tG :緑の露光時間 tR :赤の露光時間 ‖δ‖:色光カット率補正マトリックス 制御部1030は、制御部1030内にある電池バックアップR
AMに記憶されているシャッタや各フィルタのズレ時間
を読み出す。そして、決定された基本作動タイミングか
ら、ズレ時間による補正を行い、シャッタおよび各色光
カットフィルタの作動タイミングを決定する。
【0148】なお、ここで、シャッタや各フィルタのズ
レ時間とは、制御信号をシャッタ作動部1017やフィルタ
作動部1012に送ってから、実際にシャッタが開かれるま
での時間、シャッタが閉じるまでの時間や各フィルタが
挿入されるまでの時間があり、すなわち、制御信号を送
ってから、作動が完了するまでの時間に、実際にシャッ
タやフィルタが動いている間の露光の影響を加味したも
のである。
【0149】〔14.記録媒体に記録されている情報〕記
録媒体1039には、カラーフィルムの品種毎に、DXコー
ド、カラーフィルムの品種と、〔数2〕で用いるカラー
スキャナ1025の混色の影響の補正並びに撮像系の分光感
度特性及び写真印画紙CPの分光感度特性の差異の補正
を行うための3×3のマトリックス値の基準マトリック
スである基準感度時の測光補正マトリックスと、〔数
5〕で用いる正規化処理のための3×3のマトリックス
値であるCRT変換マトリックスと基準透過濃度と、
〔数6〕で用いるCRT出力への変換のための原色係数
αKと中性色係数αNと、〔数7〕で用いるCRT変換L
UTと、〔数9〕で用いる3×3のマトリックス値であ
る基本露光量決定用マトリックスと一定定数とが記録さ
れている。また、この記録媒体1039は、プリント用感光
材料の種類毎に作成されており、使用するプリント用感
光材料の種類に応じて、選択される。
【0150】
【発明の効果】
(第一発明)本発明により、精度の高い色濁りの補正を
行うことができる。
【0151】(第二発明)本発明により、特定の感度制
御方法でなくても、十分なS/N比を確保した状態で原
画を撮像し、その撮像信号を写真焼付露光量決定の演算
に用いると共に、簡単な構成で、画像表示手段に表示す
る画像がオーバー露出の原画もアンダー露出の原画の場
合も同一輝度で表示されるように基準化するとともに、
感光材料上に得られる印画の特性を表示に反映するよう
に演算を行うことができ、仕上がりプリントと同様の画
像を表示手段でシミュレートできると共に、良好な画質
の表示ができる。
【0152】(第三発明)本発明により、中性色部分と
色偏差部分で取扱を別にすることにより、適切な色調の
シミュレート画像を得ることができる。
【0153】(第四発明)本発明により、簡単な構成で
適切な露光と適切な撮像の両方を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の自動焼付装置の構成図。
【図2】図1の自動焼付装置の機能ブロック図。
【図3】実施例1の自動焼付装置に用いられるカラーフ
ィルムを示す図。
【符号の説明】
1001 自動焼付装置 1002 露光光軸 1010 ランプハウス 1011 光源 1012 フィルタ作動部 1013 フィルタ 1014 拡散ボックス 1015 拡散板 1016 焼付用ズームレンズ 1017 シャッタ作動部 1018 シャッタ 1019 ペーパーマスク 1020 ネガキャリア 1021 ネガマスク 1022 台 1023 DXコードセンサ 1024 DXコードセンサ用光源 1025 カラースキャナ 1026 カラースキャナ用レンズ 1027 カラーフィルム駆動ローラ用モータ 1030 制御部 1031 カラーフィルム駆動モータ制御部 1032 DXコード信号読取部 1033 信号処理部 1034 演算部 1035 操作部 1036 表示部 1037 モニタテレビ 1038 記録読取部 1039 記録媒体 1040 印字部 1041 カラーフィルム駆動ローラ 1042 カラーフィルム駆動ローラ 1043 印画紙搬送駆動ローラ 1044 印画紙搬送駆動ローラ 1045 ミラー駆動ローラ 1046 プリント用感光材料保持板 1047 防熱ガラス 1048 コールドミラー 1049 ミラー 1050 プリント用感光材料駆動モータ 1051 ミラー駆動モータ 9214 DXコード F カラーフィルム I 駒 P パーフォレーション

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フィルムの原画を撮像し画像信号を
    得るための撮像手段と、 前記撮像手段により得られた画像信号をもとに、濃度信
    号を得る濃度変換手段と、を有し、 前記濃度変換手段により得られた濃度信号をもとに、写
    真焼付露光量を決定する写真焼付露光量決定装置におい
    て、 さらに、前記撮像手段と前記濃度変換手段との間に、前
    記撮像手段により得られた画像信号の混色を除去する混
    色除去手段を備えたことを特徴とする写真焼付露光量決
    定装置。
  2. 【請求項2】 前記混色除去手段で、撮像系の分光感度
    特性とプリント用感光材料の分光感度特性の差異も補正
    することを特徴とする請求項1の写真焼付露光量決定装
    置。
  3. 【請求項3】 前記混色除去手段が、マトリックス演算
    によるものであることを特徴とする請求項1または2の
    写真焼付露光量決定装置。
  4. 【請求項4】 写真フィルムの原画を撮像し画像信号を
    得るための撮像手段と、 画像表示手段と、 前記撮像手段により得られた画像信号をもとに、写真フ
    ィルムの原画から焼き付けられた感光材料上の印画の画
    像をシミュレートした画像を前記画像表示手段が表示す
    るための画像表示信号を、得る画像表示演算手段と、を
    備えた写真焼付露光量決定装置において、 さらに、前記撮像手段の感度を変更する撮像感度制御手
    段と、 前記撮像手段により得られた画像信号をもとに原画の特
    性値を算出する特性値演算手段とを備え、 前記撮像感度制御手段で変更した撮像感度と基準撮像感
    度の比率に応じて、前記画像信号の信号レベルを変更す
    る第一の画像信号正規化と、 前記第一の画像信号正規化により得られた補正画像信号
    に基づく写真焼付露光量の演算と、 前記第一の画像信号正規化により得られた補正画像信号
    と前記特性値演算手段で得られた特性値を用いて、前記
    画像表示手段に表示する画像の輝度を基準化する第二の
    画像信号正規化と、 を行うようにしたことを特徴とする写真焼付露光量決定
    装置。
  5. 【請求項5】 前記画像の輝度の基準化に用いる原画の
    特性値は、原画全面の画素濃度の平均値であることを特
    徴とする請求項4記載の写真焼付露光量決定装置。
  6. 【請求項6】 前記画像の輝度の基準化に用いる原画の
    特性値は、原画のLATD値であることを特徴とする請
    求項4記載の写真焼付露光量決定装置。
  7. 【請求項7】 前記撮像感度制御手段は、前記原画の特
    性値に応じて撮像時間を変更することにより、撮像手段
    の感度を制御することを特徴とする請求項4ないし6記
    載の写真焼付露光量決定装置。
  8. 【請求項8】 写真フィルムの原画を撮像し画像信号を
    得るための撮像手段と、 画像表示手段と、 前記撮像手段により得られた画像信号をもとに、写真フ
    ィルムの原画から焼き付けられた感光材料上の印画の画
    像をシミュレートした画像を前記画像表示手段が表示す
    るための画像表示信号を、得る画像表示演算手段と、を
    備えた写真焼付シミュレータにおいて、 さらに、前記撮像手段の感度を変更する撮像感度制御手
    段と、 前記撮像手段により得られた画像信号をもとに原画の特
    性値を算出する特性値演算手段とを備え、 前記撮像感度制御手段で変更した撮像感度と基準撮像感
    度の比率に応じて、前記画像信号の信号レベルを変更す
    る第一の画像信号正規化と、 前記第一の画像信号正規化により得られた補正画像信号
    に基づく写真焼付露光量の演算と、 前記第一の画像信号正規化により得られた補正画像信号
    と前記特性値演算手段で得られた特性値を用いて、前記
    画像表示手段に表示する画像の輝度を基準化する第二の
    画像信号正規化と、 を行うようにしたことを特徴とする写真焼付シミュレー
    タ。
  9. 【請求項9】 カラー写真フィルムの原画を撮像し画像
    信号を得るための撮像手段と、 画像表示手段と、 前記撮像手段により得られた画像信号をもとに、カラー
    写真フィルムの原画から焼き付けられた感光材料上の印
    画の画像をシミュレートした画像を前記画像表示手段が
    表示するための画像表示信号を、得る画像表示演算手段
    と、を備えた写真焼付シミュレータにおいて、 さらに、前記画像表示演算手段が、 カラー表示信号を求めるカラー表示信号演算手段と、 前記カラー表示信号から、中性色表示信号と、各原色毎
    のカラー表示信号と前記中性色表示信号との差分である
    各原色毎のカラー偏差表示信号とを求める表示信号第一
    演算手段と、 各原色毎に、前記中性色表示信号から演算した値と、前
    記各原色毎のカラー偏差表示信号から演算した値と、に
    基づいて、画像表示信号を得る表示信号第二演算手段
    と、を備えたことを特徴とする写真焼付シミュレータ。
  10. 【請求項10】 写真フィルムの原画を撮像し画像信号
    を得るための撮像手段と、 前記撮像手段により得られた画像信号をもとに、濃度信
    号を得る濃度変換手段と、 画像表示手段と、 前記撮像手段により得られた画像信号をもとに、写真フ
    ィルムの原画から焼き付けられた感光材料上の印画の画
    像をシミュレートした画像を前記画像表示手段が表示す
    るための画像表示信号を、得る画像表示演算手段と、を
    備えた写真焼付シミュレータにおいて、 さらに、前記撮像手段と前記濃度変換手段との間に、前
    記撮像手段により得られた画像信号の混色を除去する混
    色除去手段と、 前記撮像手段の感度を変更する撮像感度制御手段と、 前記撮像手段により得られた画像信号をもとに原画の特
    性値を算出する特性値演算手段と、を備え、 さらに、前記画像表示演算手段が、 カラー表示信号を求めるカラー表示信号演算手段と、 前記カラー表示信号から、中性色表示信号と、各原色毎
    のカラー表示信号と前記中性色表示信号との差分である
    各原色毎のカラー偏差表示信号とを求める表示信号第一
    演算手段と、 各原色毎に、前記中性色表示信号に中性色表示信号係数
    を乗した値と、前記各原色毎のカラー偏差表示信号に各
    原色毎のカラー偏差表示信号係数を乗した値と、を和し
    た値に基づいて画像表示信号を得る表示信号第二演算手
    段と、を備え、 前記撮像感度制御手段で変更した撮像感度と基準撮像感
    度の比率に応じて、前記画像信号の信号レベルを変更す
    る第一の画像信号正規化と、 前記第一の画像信号正規化により得られた補正画像信号
    に基づく写真焼付露光量の演算と、 前記第一の画像信号正規化により得られた補正画像信号
    と前記特性値演算手段で得られた特性値を用いて、前記
    画像表示手段に表示する画像の輝度を基準化する第二の
    画像信号正規化と、 を行うようにしたことを特徴とする写真焼付シミュレー
    タ。
  11. 【請求項11】 前記正規化に用いる原画の特性値は、
    原画全面の画素濃度の平均値であることを特徴とする請
    求項8または10記載の写真焼付シミュレータ。
  12. 【請求項12】 前記正規化に用いる原画の特性値は、
    原画のLATD値であることを特徴とする請求項8また
    は10記載の写真焼付シミュレータ。
  13. 【請求項13】 前記撮像感度制御手段は、前記原画の
    特性値に応じて撮像時間を変更することにより、撮像手
    段の感度を制御することを特徴とする請求項8または10
    記載の写真焼付シミュレータ。
  14. 【請求項14】 前記表示信号第二演算手段は、各原色
    毎に、前記中性色表示信号に中性色表示信号係数を乗し
    た値と、前記各原色毎のカラー偏差表示信号に各原色毎
    のカラー偏差表示信号係数を乗した値と、を和した値に
    基づいて、画像表示信号を得ることを特徴とする請求項
    9または10の写真焼付シミュレータ。
  15. 【請求項15】 前記表示信号第二演算手段は、前記中
    性色表示信号に中性色表示信号係数を乗するのと、前記
    各原色毎のカラー偏差表示信号に各原色毎のカラー偏差
    表示信号係数を乗するのと、を積和回路により同時に処
    理するようにしたことを特徴とする請求項14記載の写真
    焼付シミュレータ。
  16. 【請求項16】 前記中性色表示信号係数と、前記カラ
    ー偏差表示信号係数と、を可変設定できることを特徴と
    する請求項15の写真焼付シミュレータ。
  17. 【請求項17】 写真焼付用露光光源と、 露光光軸上にあるカラー写真フィルムを保持するフィル
    ム保持手段と、 前記フィルム保持手段に保持されたカラー写真フィルム
    の原画を撮像し画像信号を得るための撮像手段と、 前記撮像手段により得られた画像信号に基づいて写真焼
    付露光量を決定する写真焼付露光量決定手段と、を備え
    た写真焼付装置において、 さらに、前記写真焼付用露光光源と前記フィルム保持手
    段との間に出し入れ可能な調光フィルタを備え、 前記撮像手段でカラー写真フィルムの原画を撮像する時
    と、前記フィルム保持手段に保持されたカラー写真フィ
    ルムの原画を焼付露光する時とで、前記調光フィルタの
    出し入れを変えることを特徴とする写真焼付装置。
  18. 【請求項18】 さらに、前記撮像手段により得られた
    画像信号に基づいてカラー写真フィルムの原画を表示す
    る表示手段を有することを特徴とする請求項17の写真焼
    付装置。
  19. 【請求項19】 前記写真焼付用露光光源が青色光が強
    く赤色光が弱い特性であり、前記調光フィルタが青色光
    を強くカットする特性であり、カラー写真フィルムの原
    画を焼付露光する時は前記調光フィルタを露光光軸に挿
    入し、前記撮像手段でカラー写真フィルムの原画を撮像
    する時は前記調光フィルタを露光光軸から排出すること
    を特徴とする請求項17または18の写真焼付装置。
  20. 【請求項20】 前記写真焼付用露光光源が赤色光が強
    く青色光が弱い特性であり、前記調光フィルタが赤色光
    を強くカットする特性であり、カラー写真フィルムの原
    画を焼付露光する時は前記調光フィルタを露光光軸から
    排出し、前記撮像手段でカラー写真フィルムの原画を撮
    像する時は前記調光フィルタを露光光軸に挿入すること
    を特徴とする請求項17または18の写真焼付装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111883036A (zh) * 2020-07-28 2020-11-03 华兴源创(成都)科技有限公司 显示面板的补偿方法和补偿装置
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