JP3919029B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像記録装置に係り、詳しくは、写真フィルムに記録されているフィルム画像を撮像して画像データを得、得られた画像データに基づいて記録材料上に画像を記録する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
写真フィルム(例えばネガフィルム)に撮影記録されたフィルム画像を感光材料に焼付けて写真プリントを作成する写真プリンタでは、通常、写真フィルムに記録されたフィルム画像に光を照射し、該画像を透過した光を印画紙等の感光材料(記録材料)に投影して焼付けている。近年、上記のようにフィルム画像の透過光を感光材料へ直接露光してフィルム画像を焼付ける第1の露光部に加え、インデックスプリント画像を感光材料に露光する第2の露光部を備えた写真プリンタが提案されている。
【0003】
この写真プリンタの第2の露光部では、写真フィルムの各コマに記録されているフィルム画像をCCD等の撮像素子によって順次撮像し、得られた画像データを画像メモリに記憶するように構成されている。インデックスプリント画像を露光する場合、画像メモリから画像データを数コマ分(一列分に相当)ずつ読み出して当該コマの画像を一列に並べた画像を形成し、形成された画像を液晶パネルに表示すると共に、液晶パネルに光を照射し、液晶パネルを透過した光を感光材料に露光する。これを複数行繰り返すことにより、写真フィルムに記録された複数のフィルム画像をマトリクス状に並べたインデックスプリントが作成される。ユーザは、このインデックスプリントを参照することで、フィルム画像の検索等を容易に行うことができる。
【0004】
ところで、写真フィルムに撮影記録されるフィルム画像の濃度は、撮影時の露光量(露出、シャッタスピード、絞り)によって大幅に変化する。このため、上記写真プリンタでは、第1の露光部で、写真フィルムに記録されたフィルム画像を測光してフィルム画像の濃度(LATD等)を測定し、測定したフィルム画像の濃度に応じてCCフィルタ等を制御してフィルム画像に照射する光を調光した後に、第2の露光部で、フィルム画像の撮像を行うようになっている。これにより、撮像によって得られる画像データのレベルが極端に低くなったり飽和することを防止でき、画像データによって表される画像の各画素毎の階調値を所定範囲内に収めることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般に写真フィルムの露光量−発色濃度特性は正比例の関係になく(ネガフィルムの露光量−発色濃度特性の一例を図4に示す)、露光量の変化に対する発色濃度の変化の度合いは一定にならない。このため、一定の被写体を撮影記録したフィルム画像であっても、フィルム画像のコントラストは撮影時の露光量に応じて変化し、フィルム画像を撮像して得られた画像データに基づいて液晶パネルに画像を表示して感光材料に画像を記録しても、感光材料に記録される画像のコントラストを一定に保つことができない、という問題があった。
【0006】
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、写真フィルムにフィルム画像を記録する撮影時の露光条件にかかわらず、感光材料に記録される画像のコントラストを一定に保つことができる画像記録装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明は、写真フィルムに記録されているフィルム画像から得られた各画素毎の画像データに基づいて画像を記録材料に記録する画像記録装置であって、前記フィルム画像が写真フィルムに記録された際の露光条件又は該露光条件によって変化するフィルム画像の濃度に応じて前記画像データによって表される画像の各画素毎の階調値を補正する階調値補正手段をえ、前記階調値補正手段は、前記露光条件又は濃度が標準値より低い第1の範囲内又は標準値より高い第2の範囲内と判別された場合に、前記画像データによって表される画像の各画素毎の階調値のダイナミックレンジが伸長されるように各画素毎の階調値を補正することを特徴としている。
【0008】
請求項1記載の発明では、フィルム画像が写真フィルムに記録された際の露光条件又は該露光条件によってフィルム画像の濃度が変化する。写真フィルムの露光量−発色濃度特性を表す特性曲線は、既に述べたように直線とはならず、写真フィルムに撮影記録されるフィルム画像のコントラストは撮影時の露光量によって異なる。例えば、露出過度で撮影した場合には写真フィルムの発色濃度が飽和等することにより、フィルム画像のコントラストが低下する。このため、フィルム画像を撮像して得られた画像データに基づいて画像を記録材料に記録する際、階調値補正手段によって、前記写真フィルムの濃度に応じて画像データの階調値を各画素毎に補正すれば、画像データによって表される画像のコントラストを一定に保てる。
【0009】
前記階調値補正手段において、前記画像データの階調値を補正する方法としては、前記濃度に応じた補正値を演算し、演算された補正値によって補正する方法、請求項2記載のように画像データによって表される各画素毎の階調値を記録材料に画像を記録するためのデータに変換する変換テーブルを複数用意し、これら変換テーブルを露光条件又は濃度に応じて切換える方法等を採ることができる。
【0011】
一般に写真フィルムでは、撮影時の露光条件が標準値より低い所定の第1の範囲内の場合又は標準値より高い所定の第2の範囲内の場合に、撮影時の露光量の変化に対する発色濃度の変化の度合いが小さくなる。このため、請求項1記載の発明では、前記撮影時の露光条件又は濃度が、前記第1の範囲内又は第2の範囲内の場合に、画像データによって表される画像の各画素毎の階調値のダイナミックレンジ(最大値と最小値との差)が伸長されるように補正する。これによれば、撮影時の露光条件又はフィルム画像の濃度が前記第1又は第2の範囲の場合でも、画像データによって表される画像のコントラストを標準時と同様に良好にすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0013】
図1には、本発明の画像記録装置が適用されるプリンタプロセッサ10が示されている。プリンタプロセッサ10は、同一の印画紙(記録材料)上に各々画像を露光する主プリント部21及び副プリント部22によって構成されたプリント部58と、プリント部58で画像露光された印画紙に現像・定着・水洗・乾燥等の処理を施すプロセッサ部72と、を備えている。
【0014】
プリント部58は、ケーシング12の前方(図1の左方)に突出する作業テーブル14を備えている。作業テーブル14の上面には、ネガフィルム16をセットするためのネガキャリア18、オペレータが各種コマンドやデータを入力するためのキーボード15等が配置されている。作業テーブル14の下方には、主プリント部の光源部36が配置されている。光源部36は、ハロゲンランプ等から成る光源38を備えており、光源38から射出される光を色補正フィルタ(Color-Correction Filter 、以下「CCフィルタ」という)40及び拡散筒42を介して、ネガキャリア18にセットされたネガフィルム16に導く。CCフィルタ40は、C(シアン)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)の3組のフィルタから構成され、各々CCフィルタ制御部39(図2)によって焼付光路に対して進退移動可能とされている。
【0015】
作業テーブル14の上方(図1の上側)には、ケーシング12の前面側を開閉自在に覆うカバー44が配置されている。カバー44内部には、主プリント部21を構成する光学系46と、インデックスプリント等の副プリントを行う副プリント部22と、が配置されている。
【0016】
光学系46はハーフミラー43を備えており、ネガフィルム16を透過した光を二方向に分岐する。ハーフミラー43を透過した光の光路上には、レンズ48、ブラックシャッタ50及び反射ミラー51が順に配置されており、ネガフィルム16を透過した光をレンズ48及び反射ミラー51を介して印画紙54上に所定の倍率で照射する。
【0017】
図2に示すように、ハーフミラー43で反射される光の光路上には、レンズ45、ハーフミラー47が順に配置されている。ハーフミラー47で反射される光の光路上には、CCDセンサ等で構成されたスキャナ108が配置されている。スキャナ108には図示しないA/D変換器を介して画像信号処理部102が接続されており、スキャナ108から出力されるネガ画像(フィルム画像)を表す画像信号がデジタルの画像データに変換されて画像信号処理部102に供給される。ハーフミラー47を透過する光の光路上には、ネガ濃度測定部56が配置されている。ネガ濃度測定部56は、MOSセンサ等で構成されたスキャナ56Bと、ネガ濃度測定器56Aとから構成されている。ネガ濃度測定器56Aは、スキャナ56Bからの画像信号に基づいて、ネガフィルム16の各コマに記録されたネガ画像のLATD(積算透過濃度:Large Area Transmittans Demsity )をRGBの各成分色毎に測定する。
【0018】
ネガ濃度測定部56には、プリンタプロセッサ10全体の制御を司る主制御部20が接続されている。主制御部20は、図示しないCPU、ROM、RAM、入出力コントローラ等より構成されている。主制御部20は、ネガ濃度測定部56で測定したネガ画像のLATDと、オペレータによりキーボード15(図1)を通じて入力されたデータとに基づいて、主プリント部21で画像を露光する時の露光量を決定し、決定した露光量を表す情報をCCフィルタ制御部39に出力してCCフィルタ40の挿入量を調整する。
【0019】
画像信号処理部102には、CRT等のモニタ104が接続されている。画像信号処理装置102は、スキャナ108から取込んだ画像データに所定の信号処理(ネガ・ポジ変換、CRTのγ補正等)を施して、モニタ104に画像を表示する。ここで、モニタ104に表示される画像は、実際に印画紙54上に画像をプリントしたときの結果を推定した画像に対応する。画像信号処理部102には、画像メモリ106が接続されており、画像信号処理部102で信号処理された後の画像データが画像メモリ106に記憶される。
【0020】
副プリント部22には、露光用光源として、赤の成分色光を射出する発光ダイオード(以下「R−LED」という)27、緑の成分色光を射出する発光ダイオード(以下「G−LED」という)26、及び青の成分色光を射出する発光ダイオード(以下「B−LED」という)25が設けられている。これらLED25〜27は光源制御部24によって動作が制御される。LED25〜27のうちB−LED25は、主プリント部21の上方に設定した露光光軸X上に配置されている。B−LED25から射出された光の光路上にはダイクロイックミラー28が配置されており、R−LED27から射出される赤色光及びG−LED26から射出される緑色光の各々の光軸が露光光軸Xに一致される。
【0021】
ダイクロイックミラー28の光射出側には、液晶パネル31が露光光軸Xに対し垂直な面内上に配置されている。液晶パネル31は、個々に光透過率が制御される多数の液晶セルをマトリクス状に配列したドットマトリクスディスプレイであり、各液晶セルに所定の駆動電圧Vを印加することにより、各液晶セルの光透過率を変化させて画像を表示する。
【0022】
液晶パネル31の光射出側には露光用レンズ35が配置されており、液晶パネル31の透過光による画像が露光用レンズ35によって印画紙54上に結像されるようになっている。
【0023】
液晶パネル31の光入射側には、液晶パネル31の画像表示領域外に対応してミラー30が配置され、ミラー30の光反射側に光源光量センサ29が配置されている。また、液晶パネル31の光射出側には同様にミラー34が配置され、ミラー34の光反射側に透過光量センサ33が配置されている。
【0024】
液晶パネル31には、LCDドライバ32を介して副制御部23が接続されている。副制御部23には、画像メモリ106が接続されている。副制御部23は、画像メモリ106に記憶されている画像データを所定のタイミングで数コマ分(例えば5コマ分)ずつ取込み、取込んだ画像データに基づいて複数(5コマ分)の画像を一列に配した一件のインデックス画像データを作成し、作成した画像データに基づいてLCDドライバ32を駆動し、液晶パネル31に画像(インデックス画像)を表示する。
【0025】
図1に示すように、ケーシング12上部のカバー44と反対側の部位には、印画紙54を層状に巻き取って収容するペーパマガジン64が装着されている。ペーパマガジン64装着部の近傍にはローラ対66が配置されている。ペーパマガジン64に収容されたロール状印画紙54はローラ対66によってケーシング12内に引込まれ、カバー44の手前でローラ67に巻掛けられて垂下されて所定の露光位置を通過する。露光位置を通過する際、印画紙54には主・副プリント部21、22で各々画像が露光される。画像露光された印画紙54は、ローラ68A〜68Cによって各々方向転換され、プロセッサ部72へ搬送される。
【0026】
プロセッサ部72には、発色現像処理液が貯留された発色現像処理槽74、漂白定着処理液が貯留された漂白定着処理槽76、及び水洗処理液が貯留された複数のリンス槽78が設けられている。プリント部58で画像が露光された印画紙54は、発色現像処理槽74、漂白定着処理槽76及び複数のリンス槽78を順に搬送されることにより、現像・定着・水洗の各処理が行われる。リンス処理槽78で水洗処理された後の印画紙54は、乾燥部80へ搬送され、高温の空気にさらして乾燥される。
【0027】
乾燥処理終了後の印画紙54は、ペーパー濃度測定部90を通過してカッタ部84に搬送される。カッタ部84では、カットマークセンサ86によって印画紙54に付与されたカットマークを検知し、カッタ88によって印画紙54をコマ毎に切断して写真プリントとする。
【0028】
カッタ部84で切断された写真プリントは、ケーシング12外へ排出されてソータ部92へ送られ、ソータ部92で仕分けられる。ソータ部92で仕分けられた写真プリントは、検定作業によって、所謂ピンボケ等の不良プリントが抜き取られた後、正常な写真プリントがネガフィルム16と共に顧客へ返却される。
【0029】
ところで、副プリント部22でインデックス画像を露光する場合、副制御部23は、インデックス画像を構成する数コマ分の画像を表す画像データを1コマ分ずつ画像メモリ106から取込み、取込んだ画像データに基づいて液晶パネル31の各画素(液晶セル)に印加すべき駆動電圧Vを設定し、設定した駆動電圧Vで液晶パネル31の各画素を駆動して画像を表示する。このとき、ネガフィルムの露光量−発色濃度特性は正比例の関係になく、撮影時の露光量に対する発色濃度の変化の度合いが一定でないことから、撮影時の露光条件によって、作成されるプリント画像のコントラストが変化する。
【0030】
図4には、前記ネガフィルムの露光量−発色濃度特性の一例が示されている。撮影時の露光量がノーマル領域(N領域)の場合には露光量の変化に対する発色濃度の変化の度合いが適度な値を示すのに対し、露光量過度のスーパーオーバー領域(Oo領域)又は露光量不足のアンダー領域(U領域)の場合には、特性曲線の傾きが小さく、露光量の変化に対する発色濃度の変化の度合いが小さくなる。なお、撮影時の露光量がオーバー領域(O領域)の場合には、N領域の場合と同様、発色濃度の変化の度合いは適度に保たれる。
【0031】
本実施の形態では、各種露光条件でネガフィルムに撮影記録された画像に対しても副プリント部22で均一なデジタルプリント画像が得られるよう、液晶パネル31の各画素に印加する駆動電圧Vを設定するためのルックアップテーブル(以下「LUT」という)が上記U、N、O及びOoの各領域毎に用意されており、ネガフィルム16に記録された画像が上記領域の何れに属するかを判別してLUTを切替えるようにしている。
【0032】
図3には、前記副制御部23のLUT切替え機能を示した機能ブロック図である。副制御部23内のROM等のメモリには、U、N、O及びOoの各領域に対応して4種類のLUT94、94・・が記憶されている。制御部(CPU)96は、画像メモリ106から画像データを取込む前に、主制御部20からネガフィルム16の画像の濃度(LATD)を取込んでネガ画像の濃度が何れの領域に属するかを判断し、判断結果に応じてLUT94を切換える。各LUT94は、入力される画像データを駆動電圧Vを表すデータに変換して出力するもので、LUT94から出力データはRAM98に一時的に記憶され、所定のタイミングでLCDドライバ32に出力される。LUT94の変換特性は、画像メモリ106から取込まれる画像データ(入力データ)が表す画像の濃度によらず出力データのダイナミックレンジ(最大値と最小値との差)が一定となるよう定められている。このため、ネガフィルム16に記録された画像の濃度がOo領域又はU領域に該当する場合でも、変化率の大きな駆動電圧のデータを得、液晶パネル31に表示される画像のコントラストをノーマル時と同等に高く保つことができる。
【0033】
次に本実施の形態の作用を説明する。
プリンタプロセッサ10により、写真プリント及びインデックスプリントを作成する場合、オペレータは、作業テーブル14上のネガキャリア18にネガフィルム16をセットし、キーボード15を通じてプリントの開始を指示する。プリンタプロセッサ10の主制御部20は、プリント開始の指示を受信すると、ネガフィルム16を搬送して所定のコマの画像を露光位置に位置決めした後、光源38を点灯する。これにより、位置決めされた画像に光が照射され、画像を透過した光をスキャナ56Bに結像されて、画像の濃度(LATD)がネガ濃度測定部56で測定される。次に主制御部20は、ネガ濃度測定部56で測定された画像の濃度値dを取込み、取込んだ濃度値dに基づいて適正な写真プリントを得るための補正量を演算し、演算された補正量に基づいてCCフィルタ40の移動を制御する。これにより、位置決めされた画像を適正な濃度(透過光量)で印画紙54に露光できる状態となる。
【0034】
画像信号処理部102は、CCフィルタ40の移動が完了すると、スキャナ108から画像データを取込み、取込んだ画像データに所定の信号処理(ネガ・ポジ変換、CRTのγ補正等)を施してCRT等のモニタ104に画像を表示する。このとき、ネガフィルム16の画像が適正な濃度で焼付けられるようCCフィルタ40の位置が調整されているため、スキャナ108からの画像データはネガ画像の濃度にかかわらず常に所定のレベル範囲内に収まる。
【0035】
CRT104に画像が表示されると、オペレータは、画像の検定を行い、合格であれば検定合格を表す情報をキーボード15を通じて入力し、露光条件の補正が必要であれば補正情報を入力する。検定合格を表す情報が入力されると、主制御部20はブラックシャッタ50を制御してネガフィルム16の透過画像を印画紙54に露光する。また主制御部20は、キーボード15を通じて補正情報が入力されると、入力された補正情報に応じて更にCCフィルタ40を制御し、ネガフィルム16の透過画像を印画紙54に露光する。画像信号処理部102は、主プリント部21で画像が露光される度に、信号処理された後の画像データを画像メモリ106に記憶する。
【0036】
これにより、主プリント部21において、ネガフィルム16に記録された画像が1コマずつ順に印画紙54に露光されると共に、露光されたネガ画像を表す画像データが画像メモリ106に記憶される。
【0037】
副プリント部22の副制御部23は、ネガフィルム16の全コマに記録されたネガ画像の画像データが画像メモリ106に蓄積されてインデックスプリントの作成が可能となると、画像メモリ106から所定のコマ数分の画像データを取込んで、インデックス画像(前記コマ数分の画像を一列に並べた画像)を作成する。そして、作成したインデックス画像の画像データに応じて液晶パネル31の各画素に印加すべき駆動電圧Vを所定のLUT94を用いて設定し、設定した駆動電圧Vで液晶パネル31を駆動して画像を表示する。副制御部23は、その後、LED25〜27を点灯させて液晶パネル31に表示された画像に光を照射し、液晶パネル31を透過した光による画像を印画紙54に焼付ける。
【0038】
副制御部23は、上記の処理を繰り返すことにより、ネガフィルム16に記録された画像をマトリクス状に並べて縮小した画像を露光する。このとき、副制御部23は、液晶パネル31への画像表示とLED25〜27の点灯とをRGBの各成分色毎に行う。これにより、印画紙54上にはインデックスカラー画像が形成される。
【0039】
前記主プリント部21及び副プリント部22で各々画像が焼付露光された印画紙54は、プロセッサ部72へ送られる。プロセッサ部72では、印画紙54を発色現像液、漂白定着液及びリンス液に順に浸漬して現像処理した後、乾燥部80で乾燥処理する。乾燥処理された印画紙54は、カッタ部84で各コマ毎に切断され、写真プリント及びインデックスプリントとなる。
【0040】
次に、図5のフローチャートを参照して、副制御部23で行われる駆動電圧Vの設定処理を説明する。
【0041】
ステップ100では、画像メモリ106から取込むべき画像データが表すネガ画像の濃度値dを主制御部20から取込む。なお、画像データとネガ画像の濃度との対応関係は、例えば主制御部20に記憶される濃度値d及び画像メモリ106に記憶される画像データに、各々対応するコマ番号を付加しておくことによって知ることができる。
【0042】
ステップ102では、取込んだネガ画像の濃度値dが図4に示したアンダー領域(U領域)、ノーマル領域(N領域)、オーバー領域(O領域)及びスーパーオーバー領域(Oo領域)の何れの濃度領域に存在するかを判別する。この判別は、U、N、O及びOoの各濃度領域の上下限を定める値を予め設定しておき、これらと前記濃度値dとを比較して行う。
【0043】
ステップ104では、判別された濃度領域に対応するLUT94(図3参照)を選択する。次のステップ106では、画像メモリ106から画像データ(1コマ分)を取込み、取込んだ画像データを前記ステップ104で選択したLUT94によって液晶パネル31の駆動電圧Vを表す電圧データに変換する。この変換は、液晶パネル31の表示領域に対応する全画素のうち前記画像データが表す画像が表示される領域に対応する各画素について行われる。これにより、画像メモリ106から取込んだ画像データに対する駆動電圧Vの設定処理を終了する。
【0044】
なお、LUT94から出力される電圧データはRAM98(図3)に記憶される。副制御部23は、上記処理を繰返すことによって、1件分のインデックス画像を構成する所定のコマ数分の電圧データがRAM98に記憶されると、記憶された電圧データをLCDドライバ32に出力する。これにより、液晶パネル31の各画素には前記画像毎に対応するLUT94を用いて設定された駆動電圧Vが印加されて画像(インデックス画像)が表示される。
【0045】
以上のように、本実施の形態では、ネガフィルム16の各コマに記録されたネガ画像の濃度領域(U、N、O、Ooの各領域)毎に液晶パネル31の駆動電圧を設定するためのLUT94を用意し、ネガ画像の濃度がU、N、O、Ooの何れの領域に存在するかによって、LUTを切換えて使用するので、ネガフィルム16に記録された画像の濃度に合った最適な変換特性のLUT94を選択し、選択されたLUT94を用いて画像データを駆動電圧Vに変換できる。このため、液晶パネル31に表示されるインデックス画像の濃度階調(液晶パネル31の各画素の光透過率の階調)をネガ濃度にかかわらず一定に制御し、印画紙54に焼付けられる画像のコントラストを一定に保つことができる。
【0046】
とくに本実施の形態では、U領域及びOo領域用のLUT94の変換特性を、入力される画像データに対し出力される電圧データの変化率が大きくなるように設定しているので、ネガフィルム16に記録されたネガ画像の濃度がU又はOoの濃度領域に存在する場合でも、ノーマル(N)又はオーバ(O)時と同等のプリント画像を得ることができる。例えば図6に破線bで示すN領域用及びO領域用のLUTの変換特性に対し、図6の実線aのように液晶パネル31に印加する駆動電圧を表す電圧データの変化の度合いが大きくなるように設定することで、ネガ画像の濃度がU又はOo領域に属する場合でも、N又はO領域に属する場合と同様、液晶パネル31の各画素に印加される駆動電圧の変化率を大きくし、液晶パネル31に高コントラストの画像を表示できる。
【0047】
なお、上記実施の形態では、ネガフィルムの各コマに記録された画像をマトリクス状に並べたインデックスプリントを作成するプリンタプロセッサを例にとって説明したが、本発明はこれに限られるものでなく、単にネガフィルムを撮像して得られた画像信号に基づいてレーザ光を強度変調して写真プリントを作成する写真プリンタ等にも適用できる。
【0048】
また、上記実施の形態では、ネガフィルムに記録された画像の濃度がアンダー(U)、ノーマル(N)、オーバー(O)及びスーパーオーバー(Oo)の濃度領域の何れに存在するかを判別し、判別結果に応じてLUTを切換えたが、本発明はこれに限られるものでなく、上記ネガ画像の濃度領域を上記4領域より更に細かく分割し、何れの領域に属するか判別してもよい。
【0049】
また、上記実施の形態では、ネガフィルムの画像濃度を測定し、測定した濃度値に基づいて画像の濃度領域を判別したが、本発明はこれに限られるものでなく、ネガフィルムに被写体等の画像を記録する際の撮影時の露光量に関する情報(露出、シャッタスピード)を取得し、取得した情報に基づいて濃度領域を判別してもよい。撮影時の露光量を取得する方法としては、例えばネガフィルムに付与した磁気トラックに撮影時にカメラによって前記露出及びシャッタスピードを表す情報を記録し、写真プリンタで、記録された情報を読み取る方法等を採ることができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、撮影時の露光条件にかかわらず、記録材料上に記録される画像のコントラストを一定に保つことができ、仕上がり品質の良い画像を得ることができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるプリンタプロセッサを示す概略構成図である。
【図2】プリンタ部の構成を示すブロック図である。
【図3】副制御部のLUT切換機能を示す機能ブロック図である。
【図4】ネガフィルムの露光量−発色濃度特性の一例を示すグラフである。
【図5】駆動電圧の設定処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】LUTの一例としてネガ画像濃度と液晶パネルの駆動電圧Vとの関係を示すグラフであり、図中の破線はノーマル又はオーバー用のLUTの特性を示し、実線はアンダー又はスーパーオーバー用のLUTの特性を示している。
【符号の説明】
10 プリンタプロセッサ(画像記録装置)
16 ネガフィルム(写真フィルム)
20 主制御部
21 主プリント部
22 副プリント部
23 副制御部(判別手段、階調値補正手段)
31 液晶パネル
54 印画紙(記録材料)
94 LUT
96 制御部
106 画像メモリ
108 スキャナ

Claims (2)

  1. 写真フィルムに記録されているフィルム画像から得られた各画素毎の画像データに基づいて画像を記録材料に記録する画像記録装置であって、
    前記フィルム画像が写真フィルムに記録された際の露光条件又は該露光条件によって変化するフィルム画像の濃度に応じて前記画像データによって表される画像の各画素毎の階調値を補正する階調値補正手段をえ、
    前記階調値補正手段は、前記露光条件又は濃度が標準値より低い第1の範囲内又は標準値より高い第2の範囲内と判別された場合に、前記画像データによって表される画像の各画素毎の階調値のダイナミックレンジが伸長されるように各画素毎の階調値を補正する
    ことを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記階調値補正手段は、前記画像データによって表される階調値を記録材料に記録するためのデータに変換する変換特性が互いに異なる複数の変換テーブルを前記露光条件又は濃度に応じて切換えることを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
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