JPH061345B2 - 写真焼付条件検定装置 - Google Patents

写真焼付条件検定装置

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JPH061345B2
JPH061345B2 JP61137669A JP13766986A JPH061345B2 JP H061345 B2 JPH061345 B2 JP H061345B2 JP 61137669 A JP61137669 A JP 61137669A JP 13766986 A JP13766986 A JP 13766986A JP H061345 B2 JPH061345 B2 JP H061345B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カラーネガ像から作成されるプリント画像を
シミュレートして表示し、これを観察して焼付条件を決
定するための写真焼付条件検定装置に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
カラープリンタでは、自動露光制御装置が内蔵されてお
り、カラーネガ像から少なくとも1個の特性値を抽出
し、この特性値を用いた露光量演算式から、各色光毎に
焼付露光量を算出している。実際には、焼付露光量と所
定の関係を有する露光制御量を算出し、この露光制御量
に応じて焼付光の赤色成分,緑色成分,青色成分をそれ
ぞれ自動制御するようになっている。しかしながら、カ
ラーネガ像には多種多用なシーンがあるから、全てのカ
ラーネガ像に対して適正な焼付露光量を算出し、仕上り
が良好なプリント写真を作成することは実際上困難であ
る。そこで、写真焼付条件検定装置(ネガ検定装置)を
使用して、写真焼付の前にカラーネガ検定を行い、自動
露光制御では仕上りが良好とならない特異シーンに対し
て、オペレータの経験によって補正量を決定することが
必要である。
従来の写真焼付条件検定装置としては、カラーTVカメ
ラでカラーネガ像を撮像し、得られた画像データをネガ
・ポジ変換するとともに、自動露光制御装置で決定され
る焼付条件に応じて画像処理し、この画像データをCR
Tに送って表示するものが知られている。この写真焼付
条件検定装置は、カラープリンタで作成される写真をシ
ミュレートしてCRTに表示することができるため、不
良プリントの発生をなくし、得率を向上させることが可
能である。オペレータは、CRTに表示されたカラーポ
ジ像の色及び濃度を観察し、標準焼付条件では仕上りが
不充分であると判定した場合には、色補正キー,濃度補
正キー等を操作して補正量を入力する。この補正量が入
力されると、この焼付条件のもとで再度シミュレートし
て、修正されたカラーポジ像をCRTに表示する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
現在稼動中にあるカラープリンタは、平均透過濃度(L
ATD)に応じて三色露光量をそれぞれ制御するものが
殆どである。したがって、従来の写真焼付条件検定装置
では、LATD方式で画像処理したカラーポジ像がCR
Tに表示されるようになっている。特公昭59−130
11号公報に記載されているように、このLATD方式
で良好に仕上がるものは、全体の7割程度であるため、
従来の写真焼付条件検定装置を使用した場合には、残り
の3割のカラーネガ像に対して、オペレータの経験で補
正量を決定することが必要となり、ネガ検定に時間がか
かるという問題があった。
本発明は、補正対象となるカラーネガの個数を少なく
し、能率よくネガ検定を行うことができるようにした写
真焼付条件検定装置を提供することを目的とするもので
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
前述した問題点を解決するために、本発明は、各種のカ
ラーネガ像に対して、最も幅広く適用可能な露光制御量
演算式を演算する第1演算部と、現在稼動中のカラープ
リンタで使用されている露光制御量演算式を演算する第
2演算部とを設けておき、前記第1演算部の演算結果に
応じて画像処理されたカラーポジ像をCRTに表示し、
他方第1演算部と第2演算部の演算結果の差を補正量と
して出力するようにしたものである。
以下、図面を参照して本発明の一実施例について詳細に
説明する。
〔実施例〕
本発明の装置の外観を示す第1図において、供給リール
10には、カラーネガフイルム11がロール状に巻き取
られており、ガイドローラ12,13に案内されて巻取
りリール14に向かって移送される。この巻取りリール
14は、モータによって回転され、カラーネガフイルム
11を1コマずつ巻き取る。前記供給リール10と巻取
りリール14は、装置本体15に交換可能に装填され
る。前記カラーネガフイルム11には、プリントすべき
コマに対して、その側端に円弧状の切欠き(ノッチ)が
予め付されている。
前記ガイドローラ12と13との間には、カラーネガフ
イルム11を挟んで、照明部17と画像読取り部18と
が配置され、この間に読取り位置が形成される。前記カ
ラーネガフイルム11は、ノッチのあるコマが検出され
ると、コマ送りが停止するため、このノッチ付コマが読
取り位置に正しく位置決めされ、このコマに写っている
カラーネガ像が画像読取り部18で読み取られる。
前記装置本体15の上には、5個のCRT21〜25が
横に一列に並んで設置されており、カラーネガフイルム
11から読み取った1コマのカラーネガ像に対して、異
なった焼付条件を与えた場合の仕上りプリント画像がそ
れぞれカラーポジ像で表示される。すなわち、各CRT
21〜25に表示されたカラーポジ像は、各焼付条件の
もとで作成されたプリント写真に近似した色及び濃度を
持つように、カラーネガ像からシミュレートしたもので
ある。
前記5個のCRT21〜25のうち中央に位置したCR
T23は、自動的に設定される焼付条件(標準焼付条
件)でシミュレートしたカラーポジ像が表示されてい
る。また、その左横に配置したCRT22,21には、
標準焼付条件に対して負方向に所定のステップ数ずつ順
次濃度補正したカラーポジ像が表示されている。右横に
配置したCRT24,25には、標準焼付条件に対して
正方向に所定のステップ数ずつ順次濃度補正したカラー
ポジ像が表示されている。この実施例では、濃度補正キ
ーで1段ずつ順次補正したカラーポジ像が各CRTに表
示されている。
前記各CRT21〜25に表示されたカラーポジ像を観
察し、仕上りが良好となったものを選択し、その選択結
果をキーボード27で入力する。もし、CRT21〜2
5にそれぞれ表示された5個のカラーポジ像のいずれも
仕上りが良好でないと認められる場合には、CRT23
に表示されたカラーポジ像に対する補正量をキーボード
27で入力する。この補正量が入力されると、元のカラ
ーポジ像に対して入力された補正量だけそれぞれ補正さ
れたカラーポジ像が各CRT21〜25に表示される。
前記CRTの個数は、ネガ検定のしやすさと、コストの
面から決めるのが望ましく、通常は5個あれば充分であ
る。また、CRT21〜25を縦列に配置したり、ある
いは標準焼付条件のカラーポジ像を表示するCRT23
を他のCRTと異なった位置に配置してもよい。
前記キーボード27は、装置本体15のテーブル15a
の上に載置されており、ケーブル28をを介して、装置
本体15内に設けたコンピュータに接続されている。ま
た、装置本体15には、開閉自在なドア29が設けられ
ており、コンピュータを制御するためのシステムフロッ
ピィ等が装填される。
前記装置本体15の右側面には、パンチャー31が設け
られており、使用するカラープリンタにおいて自動的に
決定される基本露光制御量に対する補正量を表したデー
タが、穿孔コードの形態で紙テープ30に記録する。こ
のパンチャー31は、供給リール10に巻かれていた1
巻きのカラーネガフイルム11の検定が終了した時に、
キーボード27からの指令で作動し、交換自在な供給リ
ール32から引き出した紙テープ30に各コマの補正デ
ータを記録する。なお、パンチャー31の代わりに、磁
気記録装置を設け、磁気フロッピー等に補正データを書
き込んでもよい。
前記紙テープ30は、カラーネガフイルム11の写真焼
付時にカラープリンタにセットされ、これに記録された
補正データが読み取られる。この補正データは、自動的
に算出した基本露光制御量と加減算され、算出された露
光制御量に応じて焼付露光量を制御する。
第2図は本発明の電気的構成を示すものである。白色光
源35から放出された白色光は、拡散筒36で拡散され
てから、ネガキャリヤ37の上にセットされたカラーネ
ガフイルム11を照明する。このカラーネガフイルム1
1は、画面に対応した開口が形成されたマスク38で押
え付けられ、読取り位置に停止しているコマの平面性が
確保される。前記白色光源35と拡散筒36との間に
は、複数のNDフイルタが配置されており、光路43に
1個又は複数個挿入することにより、照明光の強度を一
定ステップずつ調節する。図面では2個のNDフイルタ
39,40が示されており、フイルタ駆動部41,42
でそれぞれ駆動されて光路43に挿入される。前記巻取
りリール14は、モータ44により駆動されて回転し、
カラーネガフイルム11のコマ送りを行なう。このコマ
送りの際に、複数のフォトセンサーからなるバーコード
読取り部45により、カラーネガフイルム11の側部に
記録されているネガ種を表したバーコードを読み取る。
前記マスク38の上方には、結像レンズ48と三色分解
光学系49とが配置されている。この三色分解光学系4
9は、接合した3個のプリズム50〜52と、プリズム
50に蒸着した赤色用ダイクロイックミラー53と、プ
リズム51に蒸着した青色用ダイクロイックミラー54
とから構成されている。前記赤色用ダイクロイックミラ
ー53は、入射光のうち赤色光だけを赤色用イメージセ
ンサー55に向けて反射する。青色用ダイクロイックミ
ラー54は、入射光のうち青色光だけを青色用イメージ
センサー56に向けて反射する。緑色光は、赤色用ダイ
クロイックミラー53と、青色用ダイクロイックミラー
56を透過して緑色用イメージセンサー57に入射す
る。これらのダイクロイックミラー53,54は、カラ
ープリンタで使用するカラーペーパーの分光感度に近似
した色分解特性を持っている。なお、この実施例ではイ
メージエリヤセンサーが用いられているが、これはライ
ンセンサーであってもよい。また、イメージエリヤセン
サーの前にストライプフイルタ等を形成し、1枚のイメ
ージエリヤセンサーでカラーネガ像を読み取るようにし
てもよい。更には、カラーTVカメラを使用し、これか
ら出力されたカラービデオ信号を色信号分離回路に入れ
て、三色信号(R0,G0,B0)に分離して取り出して
もよい。
前記イメージセンサー55〜57としては、CCD型,
MOS型等が用いられ、その受光面に三色分解光学系4
9で色分解された単色画像がそれぞれ結像される。これ
らのイメージセンサー55〜57は、ドライバ60で駆
動されて、入射した単色画像の各画素を光電変換し、赤
色R,緑色G,青色Bの時系列信号(R0,G0,B0
を発生する。この三色信号(R0,G0,B0)は、色毎
に設けたA/D変換器61でデジタル変換される。得ら
れる画像データ(R1,G1,B1)は、色毎に設けた対
数変換回路61で濃度信号(R2,G2,B2)に変換さ
れてから、フレームメモリ63及び色補正回路64にそ
れぞれ送られる。また、ドライバ60は、イメージセン
サー55〜56の読出しに同期したサンプリング信号を
A/D変換器61に送るとともに、画素の位置を指定す
るための同期信号をフレームメモリ63に送る。このフ
レームメモリ63は、コンピュータからなる制御回路6
5によって読出しと書込みとが制御される。
前記フレームメモリ63から読み出した各色の画像デー
タは、各CRT21〜25に対応するように設けた5個
の色補正部66a〜66eにそれぞれ送られ、ここでマ
スキング処理されて画像データ(R3,G3,B3)に変
換される。この色補正は、カラーペーパーの分光感度
と、色分解光学系49の分光透過率の違いを補正するた
めのものであり、前述したようにダイクロイックミラー
53,54でこれが補正されている場合には、省略する
ことができる。なお、この色補正部66a〜66eは、
マスキング演算式の係数を記憶したルックアップテーブ
ルメモリと、加算器とから構成されており、このルック
アップテーブルメモリの係数は、制御回路65で書き込
まれる。
前記色補正された画像データ(R3,G3,B3)は、ネ
ガ・ポジ変換と、各CRT21〜25で表示されるカラ
ーポジ像毎に順次異なった濃度補正とを行なうためのル
ックアップテーブル部67に送られる。このルックアッ
プテーブル部67は、5個のルックアップテーブルメモ
リ67a〜67eからなり、各ルックアップテーブルメ
モリ67a〜67eには各CRT毎に決めたテーブルデ
ータが色毎にそれぞれ書き込まれる。このテーブルデー
タを参照することにより、画像データ(R3,G3
3)がそれぞれ信号変換され、それにより各CRT2
1〜25に表示されるカラーポジ像の色及び濃度が濃度
補正キーで1段ずつ順次ずれたものになる。
各ルックアップテーブルメモリ67a〜67eで色及び
濃度が補正された画像データ(R4,G4,B4)は、D
/A変換器68a〜68eにそれぞれ送られ、ここでア
ナログ信号に変換される。得られた各カラーポジ像のア
ナログ信号は、CRT駆動回路69a〜69eに送ら
れ、CRT21〜25をそれぞれ駆動してカラーポジ像
を表示する。
前記キーボード27には、色及び濃度補正キー73,フ
ァンクションキー75,カラーペーパー種入力キー7
6,スタートキー77,ネガ検定終了キー78,プリン
トキー79,焼付条件選択キー80,プリントモード指
定キー81とが設けられている。色及び濃度補正キー7
3は、赤色補正キー,緑色補正キー,青色補正キー,濃
度補正キーとからなり、CRT21〜25に表示された
カラーポジ像のいずれも仕上りが良好でないと認られる
場合に操作されるものである。この補正キー73が操作
されると、5個のカラーポジ像がそれぞれ同じ量だけ正
方向又は負方向に修正される。ここで、「N」はステッ
プ数が零であり、補正が行われない。また、「D」は、
ステップ数が「−4」であり、マイナス方向に4ステッ
プの補正が行われる。なお、カラーネガフイルムを直視
するタイプのカラーネガ検定装置では、シアン補正キ
ー,マゼンタ補正キー,イエロー補正キーが用いられる
が、本発明ではCRTでポジ画像を表示するために、赤
色,緑色,青色の表示を持った補正キーを用いている。
ファンクションキー75は、色補正の入力操作を簡単に
するためのものであり、出現頻度の高いシーンに対して
用意されており、これを操作した時には複数の色補正キ
ーを操作した時と同じ色補正を行なうことができる。
カラーペーパー種入力キー76は、カラープリンタで使
用するカラー印画紙に対応して設けられており、これか
ら入力されたカラーペーパー種情報により、前記色補正
部66で演算される演算式の係数が、予め用意されたも
のの中から選択される。
スタートキー77は、ネガ検定の開始時に操作され、制
御回路65の作動を開始させるためのものであり、ネガ
検定終了キー78は1コマの検定が終了する毎に操作さ
れる。このネガ検定終了キー78が操作されると、カラ
ーネガフイルム11が移送され、次のコマが読取り位置
にセットされる。プリントキー79は、1巻のカラーネ
ガフイルム11のネガ検定が終了した時に操作される。
このプリントキー79が操作されると、パンチャー31
が作動して、各コマの補正データを紙テープ30に記録
する。
焼付条件選択キー80は、CRT21〜25にそれぞれ
表示されたカラーポジ像のうち仕上りが良好となると予
測されるものを選択するためのものである。ここで、焼
付条件選択キー80に付した符号は、CRT21〜25
に付した符号と対応しており、例えばCRT21に表示
されたカラーポジ像が良好な仕上りであると判定した場
合には、数字「1」を付した左端のキーを押す。なお、
焼付条件選択キー80を操作しないで、ネガ検定終了キ
ー78を操作した場合には、CRT23に表示されたカ
ラーポジ像の焼付条件が選択されたものとして取り扱わ
れる。
プリンタモード指定キー81は、写真焼付条件検定装置
の露光制御量演算式と、使用するカラープリンタの露光
制御量演算式との差異を指示するものである。すなわ
ち、本発明の写真焼付条件検定装置では、カラープリン
タとは異なった露光制御量演算式を用いているため、C
RTに表示されたカラーポジ像は、使用するカラープリ
ンタで作成されるプリント写真を正しくシミュレートし
ていない。そこで、プリンタモード指定キー81でカラ
ープリンタの露光制御量演算式を指定し、指定した式の
演算結果との差を求め、これを補正キーの形で出力す
る。なお、露光制御量演算式を選択する代わりに、ネガ
検定の前にキー操作で演算式を書き込んでもよい。
第3図は第2図に示した色補正回路64の機能を示すも
のであり、この色補正回路64はマイクロコンピュータ
で構成されている。露光制御量演算部86は、マニュア
ル補正をできるだけ少なくするために、最も汎用性に優
れた露光制御量演算式がセットされており、画像データ
(R2,G2,B2)から露光制御量としての三色濃度値
A(色毎に異なる)を算出する。
他方、露光制御量演算部87,88は、実際に稼動して
いるカラープリンタに使用されている露光制御量演算式
に対応して設けられており、各画素の画像データ
(R2,G2,B2)を用いて露光制御量としての三色濃
度値B,Cをそれぞれを算出する。なお、これらの露光
制御量演算部87〜88は、プリンタモード指定キー8
1で選択されたものだけが作動する。
前記露光制御量演算部86では、各画素の画像データか
ら、LATDと称されている平均透過濃度(Dmean)
と、最大濃度(Dmax)と、最小濃度(Dmin)を色毎に
算出し、これらを特性値とする次式から、三色濃度値A
を算出する。
A = Dmean + 1/2(Dmax−Dmin) 前記露光制御量演算部86は、各画素の画像データ(R
2,G2,B2)を色毎に算術平均して、平均透過濃度
(Dmean)をそれぞれ算出し、これを三色濃度値Bとし
て出力する。
前記露光制御量演算部88では、各画素の最大濃度(D
max)と、最小濃度(Dmin)を算出し、これらを特性値
とする次式から三色濃度値Cを算出する。
C = 1/2(Dmax +Dmin) 前記露光制御量演算部86で算出された三色濃度値A
(DR1,DG1,DB1)は、濃度差演算部89に送ら
れる。この濃度差演算部89は、メモリ90から読み出
した標準濃度値(色毎に異なっている)Dと比較し、色
毎に濃度差E(DR2,DG2,DB2)を算出し、得ら
れた濃度差Eが加算部91に送られる。
前述したように、写真焼付条件検定装置とカラープリン
タとは異なる露光制御演算式を用いているため、各CR
Tに表示されたカラーポジ像と、カラープリンタで作成
されるカラーポジ像とは異なったものになっている。そ
こで、濃度差演算部92では、指定された露光制御量演
算部例えば87で算出された三色濃度値Bと、三色濃度
値Aとの差Fを算出し、これをキー段数変換テーブル9
3に送ってカラー補正キーの段数n3(色毎に異なる)
に変換する。
また、画像データ(R2,G2,B2)は、演算部85に
送られ、ここで各色毎に平均透過濃度が算出され、そし
て各平均透過濃度を加算して「3」で割ることにより、
灰色平均透過濃度値D1が算出され、これがNDフイル
タ選択部94に送られる。この灰色平均透過濃度値D1
は、メモリ95に記憶されている基準ネガの灰色平均透
過濃度値D2と比較され、両者が一致又は近似するよう
なNDフイルタが選択され、このフイルタ選択信号が制
御回路65に送られる。これとともに、選択したNDフ
イルタの濃度値D3を出力して、これを加算回路91に
送る。なお、制御回路65は、フイルタ駆動部41,4
2のいずれかを作動させて、適当なNDフイルタを光路
43に挿入する。前記メモリ93には、各ネガ種に対応
したデータが記憶されており、バーコード読取り部45
で読み取ったネガ種情報に応じて灰色平均透過濃度値D
3を読み出す。
前記加算回路91は、三色濃度値E(DR2,DG2,D
2)とフイルタ濃度値D3とを色毎に加算し、三色濃度
値G(DR3,DG3,DB3)を算出する。
DR3= DR2+D3 DG3= DG2+D3 DB3= DB2+D3 この三色濃度値Gは、ステップ数変換テーブル96に送
られ、ここでルックアップテーブルメモリのテーブルデ
ータをシフトするための階調ステップ数に変換され、こ
のステップ数を表す信号N1(NR1,NG1,NB1)が
加算回路97に送られる。このステップ数の変換は、例
えば濃度差が「0.3」の場合には、階調ステップ数で
「50」だけシフトするように決めてあるから、濃度差
を「0.3」で割り、これに「50」を掛ければ、ステ
ップ数の信号N1が求められる。
前記キーボード27の濃度補正キーを操作すると、その
段数を示す信号n1がステップ数変換テーブル98に送
られる。また、カラー補正キーを操作すると、操作した
色のキーの段数がステップ数変換テーブル98と、反転
回路99に送られる。ファンクションキー75は、3種
類のカラーキーの代わりに操作されるものであるから、
変換テーブル100でカラー補正キーの段数を表す信号
に変換されてから、ステップ数変換テーブル98と反転
回路99にそれぞれ送られる。
前記反転回路99で反転された各色のカラー補正キーの
段数n2と、キー段数変換テーブル93から出力された
各色のカラー補正キーの段数n3は、加算回路101で
色毎に加算され、色毎の補正キーの段数n4として出力
される。
前記ステップ数変換テーブル98は、操作された濃度補
正キーの段数n1に対応した信号N2と、操作されたカラ
ー補正キーの段数に対応した信号N3(NR3,NG3
NB3)をそれぞれ出力し、これを加算回路97に送
る。例えば、濃度補正キーの1段当たりのステップ数が
「16」であるとした場合に、濃度補正キーの「3」が
操作されると、ステップ数変換テーブル98からは、ス
テップ数「48」を表す信号N2が出力される。また、
カラー補正キーの1段当たりのステップ数を「8」とし
た場合には、操作された赤色補正キーが「N」で、緑色
補正キーが「A」で、青色補正キーが「2」の場合に
は、信号N3は(0,−8,16)となる。なお、この
1段当たりのステップ数は、実験で決めるものである。
前記加算回路97は、次の演算を行って、ステップ数N
(NR,NG,NB)を算出し、これをデータシフト回
路100に送る。
NR=NR1+N2+NR3 NG=NG1+N2+NG3 NB=NB1+N2+NB3 第4図に示すように、データシフト回路103は、メモ
リ104に記憶された各色の基準テーブルデータ113
を階調数でNだけシフトし、このテーブルデータ114
をルックアップテーブル67cに書き込む。この基準デ
ーブルデータ113は、色毎に設けられているものであ
り、標準濃度値Dとなっているカラーネガ像をカラー印
画紙にプリントした時に、得られたプリント写真の濃度
と、CRTに表示された輝度とが同じになるように実験
的に定めてある。なお、このデータをシフトする代わり
に、各ルックアップテーブルメモリ67a〜67eには
基準テーブルデータを書き込んでおくとともに、その入
力側にシフト回路を設け、入力信号を階調数でNだけシ
フトすれば、ルックアップテーブルメモリの書き変えが
不要になり、色補正処理を高速で行うことができる。
前記CRT23には、露光制御量演算部86の演算結果
に対応した仕上りプリント画像をシミュレートしたカラ
ーポジ像、又はこのカラーポジ像に対して、キーボード
27で指定したマニュアル補正量を加えた値で修正され
たものが表示されている。この標準焼付条件に対して、
濃度補正キーで1段ずつ順次シフトした焼付条件を設定
するために、減算回路105,106と、加算回路10
7,108がそれぞれ設けられている。ここで、減算回
路105は、標準焼付条件のステップ数Nから、濃度補
正キーの2段当たりのステップ数2Mを減算する。同様
に、減算回路106は、標準焼付条件のステップ数Nか
ら、濃度キーの1段当たりのステップ数1Mを減算す
る。他方、加算回路107は、標準焼付条件のステップ
数Nに、濃度補正キーの1段当たりのステップ数Mを加
算する。また、加算回路108は、標準焼付条件のステ
ップ数Nに、濃度補正キーの2段当たりのステップ数2
Mを加算する。
前記減算回路105,106と、加算回路107,10
8でそれぞれ算出されたステップ数は、データシフト回
路109〜112にそれぞれ送られ、メモリ101から
読み出した各色の基準テーブルデータを、算出されたス
テップ数だけそれぞれシフトさせ、このテーブルデータ
を各ルックアップテーブル67a,67b,67d,6
7eにそれぞれ書き込む。
第5図は補正データを演算するための機能ブロック図で
ある。前記CRT23には、自動制御されたカラープリ
ンタ画像をシミュレートしたものが表示されるが、その
他のCRTには濃度補正キーで1段ずつ自動的に補正し
たカラーポジ像が表示されている。そこで、各CRTに
表示されたカラーポジ像の濃度補正キーの段数を算出す
るために、減算回路115,116と、加算回路11
7,118とが設けられている。加算回路115は、濃
度補正キーで操作された段数n1から、濃度補正キーの
段数「2」を減算し、また減算回路116は濃度補正キ
ーの段数「1」を減算する。他方、加算回路117は、
濃度補正キーで入力された段数n1に、濃度補正キーの
段数「1」を加算し、そして加算回路118は濃度補正
キーの段数「2」を加算する。こうして求められた5段
階の段数は、選択回路119に送られ、ここで焼付条件
選択キー80によってそのいずれか1つが選択され、こ
の選択されたものが濃度補正データとして記憶装置に送
られる。
前記記憶装置は、各コマの補正データ(シアン補正キー
の段数,マゼンタ補正キーの段数,イエロー補正キーの
段数,濃度補正キーの段数)を一時的に記憶しており、
プリントキー79が操作された時に、各コマの補正デー
タを読み出し、これをパンチャー31に送り、各コマの
補正データを穿孔コードに変換して紙テープ30に出力
する。なお、コレクションキーが設けられている場合に
は、このコレクションキーの情報も紙テープに出力され
る。
次に、上記実施例の作用について説明する。まず、1巻
のカラーネガフイルム11を巻き取った供給リール10
を装置本体15に装填する。装置の電源を投入すると、
第2図に示す制御回路65は、各部を作動させるととも
に、フレームメモリ63,色補正部66,ルックアップ
テーブル部67のデータをクリアする。使用するカラー
プリンタの機種に応じて、プリンタモード指定キー81
のいずれか1つを操作する。次に、キーボード27のペ
ーパー種入力キーを操作して、カラープリンタで使用す
るカラー印画紙の種類を入力する。制御回路65は、こ
のカラーペーパー種の情報に応じて、マトリックスの係
数を選択し、これを色補正部66に書き込む。
スタートキー77を操作すると、制御回路65はモータ
44を駆動して巻取りリール14を回転させ、ノッチ付
きコマが読取り位置にきた時に、モータ44を停止させ
る。イメージセンサー55〜57は、電源の投入時から
所定の周期で読取りを開始しているため、検定コマが読
取り位置にセットされると、このコマの三色分解測光を
行う。すなわち、検定コマに写っているカラーネガ像
は、三色分解光学系49で赤色画像,緑色画像,青色画
像に分解され、各単色画像がイメージセンサー55〜5
7に入射される。これらのイメージセンサー55〜57
は、入射した単色画像の各画素を光電変換して時系列信
号を出力する。イメージセンサー55〜57から出力さ
れた赤色信号R0,緑色信号G0,青色信号B0は、A/
D変換器61でそれぞれデジタル信号に変換されてか
ら、対数変換器62で画像データ(R2,G2,B2)に
変換される。
前記画像データ(R2,G2,B2)は、第3図に示す灰
色平均透過濃度演算部85と、露光制御量演算部86〜
88とにそれぞれ送られる。この露光制御量演算部86
は、性能のよい露光制御量演算式を実行して、三色濃度
値Aを算出する。この三色濃度値Aは、濃度差演算部8
9に送られ、メモリ90から読み出した基準三色濃度D
との差Eが算出される。
また、露光制御量演算部87,88は、プリンタモード
指定キー81で選択されたものだけが作動して露光制御
量を算出する。この露光制御量は、写真焼付時に用いら
れるカラープリンタで自動的に算出される露光制御量と
同じである。例えば、使用するカラープリンタがLAT
D方式のものでは、露光制御量演算部87が選択され
る。この露光制御量演算部87が選択された場合には、
色毎に平均透過濃度が算出され、この値が三色濃度値B
として濃度差演算部92に送られ、前記三色濃度値Aと
の差Fが算出される。
前記灰色平均透過濃度演算部85は、画像データを算術
平均して、灰色平均透過濃度D1を算出する。また、バ
ーコード読取り部45は、カラーネガフイルム11のバ
ーコードを読み取る。制御回路65は、バーコードをデ
コードしてネガ種情報を出力し、これをメモリ93に送
る。このメモリ95は、ネガ種情報に応じて基準ネガの
灰色平均透過濃度D2を出力する。NDフイルタ選択部
94は、検定ネガ像の灰色平均透過輝度D1が基準ネガ
の灰色平均透過濃度D2に近似するようにNDフイルタ
を選択し、そのフイルタ選択信号を制御回路65に送
る。この制御回路65は、選択されたNDフイルタに対
応したフイルタ駆動部、例えば41を作動させてNDフ
イルタ39を光路43に挿入する。このNDフイルタ3
9により、各イメージセンサー55〜57に入射する光
量が調節される。
前述したプレスキャンで得られた画像データから光量調
節を行い、その後本スキャンを開始する。この本スキャ
ンでは、制御回路65がドライバ60の読出しに同期し
たタイミングでフレームメモリ63の書き込みを制御す
る。
前記フイルタ濃度D3と、三色濃度値Eは、加算回路9
1に送られ、ここで加算されて三色濃度値Gとなる。こ
の三色濃度値Gは、ステップ数変換テーブル96で、基
準テーブルデータをシフトするステップ数N1に変換さ
れてから加算回路97に送られる。通常は、キーボード
27による補正を行っていないため、ステップ数変換テ
ーブル96から出力されたステップ数N1が、データシ
フト回路103に送られ、メモリ104に記憶されてい
る各色の基準テーブルデータを階調ステップでN1(こ
のステップ数N1は色毎に異なっている)だけそれぞれ
シフトし、得られた色毎のテーブルデータをルックアッ
プテーブルメモリ67cにそれぞれ書き込む。したがっ
て、このルックアップテーブルメモリ67cには、カラ
ー印画紙の階調を表す曲線113(色によって異なって
いる)を階調数でN1だけシフトさせた階調曲線114
が色毎に書き込まれることになる。
前記CRT23に表示されたカラーポジ像に対し、濃度
補正キーで1段ずつ変化した4種類のカラーポジ像を表
示するために、ステップ数N1が減算回路105,10
6と、加算回路107,108にそれぞれ送られ、得ら
れたステップ数がデータシフト回路109〜112にそ
れぞれ送られる。これらのデータシフト回路109〜1
12は、前述したデータシフト回路103と同様に、各
色の基準テーブルデータを所定のステップ数だけシフト
し、得られた色毎のテーブルデータをルックアップテー
ブルメモリ67a,67b,67d,67eにそれぞれ
書き込む。
前記フレームメモリ63に色毎に分離して書き込まれた
画像データ(R2,G2,B2)は、色補正部66でカラ
ー印画紙の分光感度と三色分解光学系49の分光透過率
の差が補正されてから、ルックアップテーブルメモリ6
7a〜67eに分配される。このルックアップテーブル
メモリ67a〜67eは、色補正、濃度補正、ネガ・ポ
ジ反転を行なう。この各ルックアップテーブルメモリ6
7a〜67eから出力された画像データ(R4,G4,B
4)は、D/A変換器68a〜68eでアナログ信号に
それぞれ変換されてから、各CRT駆動回路70a〜7
0eに送られる。このCRT駆動回路70a〜70e
は、各CRT21〜25をそれぞれ駆動して、標準焼付
条件でシミュレートしたカラーポジ像と、標準焼付条件
に対して正方向と負方向に濃度補正キーで1段ずつ変化
した4個のカラーポジ像を表示する。
各CRT21〜25には、濃度補正キーで1段ずつ変化
した5個のカラーポジ像が表示されているから、これら
を観察して仕上りが満足しえるものを選び出す。例え
ば、CRT22に表示されたカラーポジ像が良好である
と認められる場合には、焼付条件選択キー80のうち符
号「2」を付したキーを操作する。この場合には、選択
回路119は減算回路116を選択し、標準焼付条件に
対して濃度キーで負方向に1段シフトした焼付条件を取
り出す。
各CRT21〜25にそれぞれ表示された5個のカラー
ポジ像のいずれも仕上りが不満足であると認られる場合
には、キーボード27の補正キー(濃度補正キー,色補
正キー,ファンクションキー)を操作する。濃度補正キ
ーが操作されると、押したキーの段数に対応したステッ
プ数N2がステップ数変換テーブル98から出力され
る。更に、赤色,緑色,青色毎に設けた色補正キーが操
作されると、ステップ数変換テーブル98は、ステップ
数N3を出力する。更にまた、ファンクションキー75
が操作されると、変換テーブル100により、予め決め
ておいたカラー補正キーの段数に変換されてから、反転
回路99とステップ数変換テーブル98とに送られる。
前述したように、補正キーを操作してマニュアルで、濃
度補正量と色補正量とを指定した場合には、加算回路9
7で加算されて階調ステップ数Nが算出される。この変
更した階調ステップ数Nに応じて、基準テーブルデータ
がシフトされ、このシフトしたテーブルデータがルック
アップテーブルメモリ67cに書き込まれる。これとと
もに、ルックアップテーブルメモリ67a,67b,6
7d,67eには、ルックアップテーブルメモリ67c
に対して濃度補正キーで1段ずつ変化したテーブルデー
タがそれぞれ書き込まれる。
この更新されたテーブルデータにより、濃度又は色が修
正されたカラーポジ像が各CRT21〜25にそれぞれ
表示される。この修正された5個のカラーポジ像を観察
し、その中から仕上りが良好と認められるものを見つけ
出し、焼付条件選択キー80を操作してそれを指定す
る。なお、仕上りが良好なものがない場合には、再びキ
ーボード27を操作して修正を行うことができる。
前記焼付条件選択キー80を操作して、仕上りが良好な
ものを選択した後に、検定終了キー78を操作する。こ
の検定終了キー78が操作されると、自動的に決定され
た補正データ又はキー操作で修正した補正データが記憶
装置に送られる。ここで、濃度補正データは、選択回路
119で選択された濃度補正キーの段数で表される。他
方、色補正データは加算回路101から出力された色補
正キーの段数で表される。この加算回路101は、マニ
ュアル入力された段数n2と、キー段数変換テーブル9
3から出力された段数n3とを加算して、色補正キーの
段数n4を出力する。
また、検定終了キー78が操作されると、モータ44が
再び回転し、次の検定コマを読取り位置にセットし、画
像の読取りを開始する。この読み取られたカラーネガ像
も前述したように画像処理が行われて、各CRT21〜
25にそれぞれ表示される。そして、これらのCRT2
1〜25に表示されたカラーポジ像の中から仕上りが良
好なものを選択するか、あるいはこれをマニュアルで修
正してから選択する。以下、同様にして各コマの焼付条
件を決定する。
前記供給リール10に巻き取られているコマの全てのネ
ガ検定が終了した場合には、プリントキー79を操作す
る。このプリントキー79が操作されると、記憶装置に
記憶されている各コマの補正データがパンチャー31に
送られ、穿孔コードで紙テープ30に記憶される。この
紙テープ30は、検定済みのカラーネガフイルムをカラ
ー印画紙に焼き付ける際に、カラープリンタにセットさ
れる。このカラープリンタでは、紙テープ30から読み
取った補正データと、自動露光制御装置から出力された
露光制御データとにより、赤色,緑色,青色の露光量を
制御し、検定用CRTに表示されたカラー画像とほぼ同
じ画像を潜像としてカラー印画紙に焼き付ける。
第6図は平均透過濃度を測定する専用のセンサーを設け
た実施例を示すものである。カラーネガ像は、レンズ1
25を介してカラースキャナー126の受光面に結像さ
れる。このカラースキャナー126は、各画素を三色分
解測光して三色信号を出力する。この三色信号は、A/
D変換器127でデジタル信号に変換されてから、対数
変換器128で三色濃度信号に変換される。この三色濃
度信号は、露光制御量演算部129,130にそれぞれ
送られる。
また、カラーネガ像を平均測光するために、赤色用測光
部132,緑色用測光部133,青色用測光部134と
設けられている。各測光部132〜134は、色フイル
タが違うだけであるから、赤色用測光部132について
のみ説明する。この赤色用測光部132は、レンズ13
6と、赤色フイルタ137と、フォトダイオード等の受
光素子138とから構成されている。これら測光部13
2〜134は、画面全部について平均測光する他に、画
面の周辺部を除いた部分(画面全体の50〜80%)を
平均測光してもよい。
前記各測光部132〜134から出力された信号は、A
/D変換器140でデジタル信号に変換され、次に対数
変換器141で対数変換される。得られた平均透過濃度
は、灰色平均透過濃度演算部142と、露光制御量演算
部129と、露光制御量演算部143とにそれぞれ送ら
れる。
前記露光制御量演算部129は、プリント画像をシミュ
レートするために用いられるものであり、カラースキャ
ナー126で測光された各画素の画像データから、最大
濃度と最小濃度を抽出し、また対数変換器141からの
平均透過濃度とを用いて、露光制御量としての三色濃度
値Aを算出する。
前記露光制御量演算部143は、LATD方式のカラー
プリンタに使用されるものであり、プリンタモード指定
キー81で選択され、三色濃度値Bを出力する。また、
露光制御量演算部130は、カラースキャナー126か
らの画像データを入力して最大濃度と最小濃度を抽出
し、これらから三色濃度値Cを算出する。
前記実施例では、複数個のCRTを用いているが、この
代わりに表示面積が大きな1個のCRTを使用し、これ
に5個のカラーポジ像を同時に表示してもよい。また、
本発明をカラープリンタに利用し、写真焼付の直前にネ
ガ検定を行うようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明によれば、カラープ
リンタの露光制御方式に制約されることなく、汎用性が
高い露光制御方式を使用し、この露光制御方式でシミュ
レートしたカラーポジ像をCRTに表示し、他方2つの
露光制御方式の差を算出してこれを補正量として出力す
るから、従来の写真焼付条件検定装置に比べてマニュア
ル補正の回数を大幅に減少させることができる。したが
って、ネガ検定作業の能率向上を図り、写真プリントの
コストダウンを実現できるという顕著な効果を奏するこ
とができる。
また、複数のプリンタモードを設定しておくことによ
り、各種のカラープリンタに対するネガ検定を1台で行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の写真焼付条件検定装置の一例を示す外
観図である。 第2図は本発明の電気的構成を示すブロック図である。 第3図は色補正回路の一例を示す機能ブロック図であ
る。 第4図はテーブルデータの変更を示す説明図である。 第5図は補正データの演算回路を示すブロック図であ
る。 第6図は平均透過濃度を測定するためのセンサーを設け
た実施例の要部を示すブロック図である。 11・・・カラーネガフイルム 21〜15・・・CRT 27・・・キーボード 31・・・パンチャー 49・・・三色分解光学系 55・・・赤色用イメージセンサー 56・・・緑色用イメージセンサー 57・・・青色用イメージセンサー 73・・・補正キー 75・・・ファンクションキー 80・・・焼付条件選択キー 81・・・プリンタモード指定キー 132・・赤色用測光部 133・・緑色用測光部 134・・青色用測光部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラーネガ像をカラー印画紙にプリントし
    た時の仕上り画像をシミュレートしてCRTに表示する
    写真焼付条件検定装置において、 前記カラーネガ像から抽出した少なくとも1個の特性値
    を用いて第1の露光制御量を演算する第1の演算手段
    と、 前記第1の露光制御量に応じて仕上り画像をシミュレー
    トする手段と、 カラープリンタに使用されている露光制御量演算式を演
    算して第2の露光制御量を算出する第2の演算手段と、 前記第1の露光制御量と第2の露光制御量との差を算出
    して、これを補正量として出力する手段とを設けたこと
    を特徴とする写真焼付条件検定装置。
  2. 【請求項2】N個のCRTを備え、各CRTには第1の
    露光制御量を所定量ずつシフトしたカラーポジ像がそれ
    ぞれ表示されることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の写真焼付条件検定装置。
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