JPH0782196B2 - 写真焼付条件検定方法 - Google Patents

写真焼付条件検定方法

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JPH0782196B2
JPH0782196B2 JP61064894A JP6489486A JPH0782196B2 JP H0782196 B2 JPH0782196 B2 JP H0782196B2 JP 61064894 A JP61064894 A JP 61064894A JP 6489486 A JP6489486 A JP 6489486A JP H0782196 B2 JPH0782196 B2 JP H0782196B2
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良市 林
喜一郎 坂本
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カラーネガフイルムに記録されたカラーネガ
像から、仕上りプリント画像をシミュレートして表示
し、この仕上りプリント画像を観察して焼付条件を決定
する写真焼付条件検定方法に関するものである。
〔従来の技術〕
自動写真焼付装置では、自動補正装置が内蔵されてお
り、カラーネガ像の画面全体の濃度(LATD)を測定し、
このLATD値に応じて赤色光,緑色光,青色光の露光量を
それぞれ自動制御するようになっている。そのため、カ
ラーネガ像の主要被写体が適正濃度であっても、背景の
濃度が濃い場合や薄い場合には、この背景の濃度の影響
を受けて露光量が制御されるので、カラーネガ像の主要
被写体はプリント写真上で正しく再現されなくなること
がある。このように、カラーネガ像の内容・状況によっ
ては、自動写真焼付装置が誤動作することがあり、この
誤動作は「サブジェクトフェリア」と呼ばれている。こ
のサブジェクトフェリアが生じるカラーネガ像に対して
は、写真焼付条件検定装置(ネガ検定装置)を使用し
て、写真焼付の前にカラーネガ検定を行い、オペレータ
の経験によって写真焼付条件を決定することが必要であ
る。
従来の写真焼付条件検定装置としては、カラーTVカメラ
でカラーネガ像を撮像し、得られた画像データをLATD方
式による補正と、ネガ・ポジ変換処理とを行ってから1
個のCRTに送り、標準焼付条件(LATD値による自動補
正)を与えた仕上りプリント写真をシミュレートしたカ
ラーポジ像を表示するものが知られている。この写真焼
付条件検定装置は、自動写真焼付装置でプリントされる
写真をシミュレートしてCRTに表示することができるた
め、不良プリントの発生をなくし、得率を向上させるこ
とができる。オペレータは、CRTに表示されたカラーポ
ジ像の色及び濃度を観察し、標準焼付条件では仕上りが
不充分であると判定した場合には、色補正キー,濃度補
正キー等を操作して補正量を入力する。この補正量が入
力されると、この焼付条件のもとで再度シミュレートし
て、修正されたカラーポジ像をCRTに表示する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前述した従来の写真焼付条件検定装置では、標準焼付条
件が与えられた仕上りプリント画像をシミュレートした
カラーポジ像だけが表示されるものであるから、仕上り
が不充分であると判定した場合に、新しい焼付条件を決
定するのに時間がかかるという問題がある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために、本発明は、カラーネガフ
イルムに写っているカラーネガ像を読み取り、このカラ
ーネガ像の各コマ毎に対してそれぞれ異なった焼付条件
を与えた場合の仕上りプリント画像をシミュレートした
3個以上のカラーポジ像を表示装置に同時に表示し、カ
ラーポジ像は、そのうちの1つが標準焼付条件又は入力
された補正焼付条件を与えた場合の仕上りプリント写真
をシミュレートしたものであり、残りが前記標準焼付条
件又は入力された補正焼付条件に対して一定のステップ
数ずつ正方向及び負方向にそれぞれシフトした焼付条件
を与えた場合の仕上りプリント写真をシミュレートした
ものであり、前記標準焼付条件又は入力された補正焼付
条件を与えた場合の仕上りプリント写真をシミュレート
したものが各カラーポジ像の中心に位置するように表示
し、これらのカラーポジ像の中から焼付条件が最適なも
のを選択して焼付条件を決定するようにしたものであ
る。
ネガ検定時には、3個以上のカラーポジ像を観察し、そ
の中から仕上がりが良好となると予測されるものを選択
し、例えばキーボードでこの選択を指示する。これらカ
ラーポジ像のいずれもが仕上がりが良好でないと認めら
れる場合は、標準焼付条件を与えたカラーポジ画像を観
察し、補正量を経験的に決める。この補正量がキーボー
ドから入力されると、焼付条件をそれぞれ変更した3個
以上のカラーポジ像が同時に表示されるから、これらの
中から仕上がりが最適となるものを選択すればよい。
以下、図面を参照して本発明の一実施例について詳細に
説明する。
〔実施例〕
本発明を実施する写真焼付条件検定装置の外観を示す第
1図において、供給リール10には、カラーネガフイルム
11がロール状に巻き取られており、ガイドローラ12,13
に案内されて巻取りリール14に向かって移送される。こ
の巻取りリール14は、モータによって回転され、カラー
ネガフイルム11を1コマずつ巻き取る。前記供給リール
10と巻取りリール14は、装置本体15に変換可能に装填さ
れる。前記カラーネガフイルム11には、プリントすべき
コマに対して、その側端に円弧状の切欠き(ノッチ)が
予め付されている。
前記ガイドローラ12と13との間には、カラーネガフイル
ム11を挟んで、照明部17と画像読取り部18とが配置さ
れ、この間に読取り位置が形成される。前記カラーネガ
フイルム11は、ノッチのあるコマが検出されると、コマ
送りが停止するため、このノッチ付コマ読取り位置に正
しく位置決めされ、このコマに写っているカラーネガ像
が画像読取り部18で読み取られる。
前記装置本体15の上には、5個のCRT21〜25が横に一列
に並んで設置されており、カラーネガフイルム11から読
み取った1コマのカラーネガ像に対して、異なった焼付
条件を与えた場合の仕上りプリント画像がそれぞれカラ
ーポジ像で表示される。すなわち、各CRT21〜25に表示
されたカラーポジ像は、各焼付条件のもとで作成された
プリント写真に近似した色及び濃度を持つように、カラ
ーネガ像からシミュレートしたものである。
前記5個のCRT21〜25のうち中央に位置するCRT23は、LA
TD方式の写真焼付装置において自動的に設定される焼付
条件(標準焼付条件)、すなわち基本露光量を与えた場
合に作成されるプリント写真をシミュレートしたカラー
ポジ像が表示されている。また、その左横に配置したCR
T22,21には、標準焼付条件に対して負方向に所定のステ
ップ数ずつ順次補正したカラーポジ像が表示されてい
る。右横に配置したCRT24,25には、標準焼付条件に対し
て正方向に所定のステップ数ずつ順次補正したカラーポ
ジ像が表示されている。この実施例では、濃度キーで1
段ずつ順次補正したカラーポジ像が各CRTに表示されて
いる。
前記各CRT21〜25に表示されたカラーポジ像を観察し、
仕上りが良好となったものを選択し、その選択結果をキ
ーボード27で入力する。もし、CRT21〜25にそれぞれ表
示された5個のカラーポジ像のいずれも仕上りが良好で
ないと認められる場合には、CRT23に表示されたカラー
ポジ像に対する補正量をキーボード27で入力する。この
補正量が入力されると、元のカラーポジ像に対して入力
された補正量だけそれぞれ補正されたカラーポジ像が各
CRT21〜25に表示される。
前記CRTの個数は、ネガ検定のしやすさと、コストの面
から決めるのが望ましく、通常は5個あれば充分であ
る。また、CRT21〜25を縦列に配置したり、あるいは標
準焼付条件のカラーポジ像を表示するCRT23を他のCRTと
異なった位置に配置してもよい。
前記キーボード27は、装置本体15のテーブル15aの上に
載置されており、ケーブル28を介して、装置本体15内に
設けたコンピュータに接続されている。また、装置本体
15には、開閉自在なドア29が設けられており、コンピュ
ータを制御するためのシステムフロッピィ等が装填され
る。
前記装置本体15の右側面には、パンチャー31が設けられ
ており、選択されたカラーポジ像の焼付条件、すなわち
基本補正量を補正するための補正量を表したデータを、
穿孔コードの形態で紙テープ30に記録する。このパンチ
ャー31は、供給リール10に巻かれていた1巻きのカラー
ネガフイルム11の検定が終了した時に、キーボード27か
らの指令で作動し、交換自在な供給リール32から引き出
した紙テープ30に各コマの補正データを記録する。な
お、パンチャー31の代わりに、磁気記録装置を設け、磁
気フロッピー等に補正データを書き込んでもよい。
前記紙テープ30は、カラーネガフイルム11の写真焼付時
に、自動写真焼付装置にセットされ、これに記録された
補正データが読み取られ、自動的に算出した基本露光量
と演算されて制御露光量が決定される。したがって、紙
テープ30に記録される補正データとしては、自動写真焼
付装置の露光制御の形態によって異なった値にすること
が必要である。一般的には、LATD値により露光を制御す
るタイプが多いので、本実施例では、LATD値で決定され
る基本露光量に加減算する露光量を決定するためのデー
タが紙テープ30に記録されている。
第2図は本発明の電気的構成を示すものである。白色光
源35から放出された白色光は、拡散筒36で拡散されてか
ら、ネガキャリヤ37の上にセットされたカラーネガフイ
ルム11を照明する。このカラーネガフイルム11は、画面
に対応した開口が形成されたマスク38で押え付けられ、
読取り位置に停止しているコマの平面性が確保される。
前記白色光源35と拡散筒36との間には、複数のNDフイル
タが配置されており、光路43に1個又は複数個挿入する
ことにより、照明光の強度を一定ステップずつ調節す
る。図面では2個のNDフイルタ39,40が示されており、
フイルタ駆動部41,42でそれぞれ駆動されて光路43に挿
入される。前記巻取りリール14は、モータ44により駆動
されて回転し、カラーネガフイルム11のコマ送りを行な
う。このコマ送りの際に、複数のフォトセンサーからな
るバーコード読取り部45により、カラーネガフイルム11
の側部に記録されているネガ種を表したバーコードを読
み取る。
前記マスク38の上方には、結像レンズ48と三色分解光学
系49とが配置されている。この三色分解光学系49は、接
合した3個のプリズム50〜52と、プリズム50に蒸着した
赤色用ダイクロイックミラー53と、プリズム51に蒸着し
た青色用ダイクロイックミラー54とから構成されてい
る。前記赤色用ダイクロイックミラー53は、入力光のう
ち赤色光だけを赤色用イメージセンサー55に向けて反射
する。青色用ダイクロイックミラー54は、入射光のうち
青色光だけを青色用イメージセンサー56に向けて反射す
る。緑色光は、赤色用ダイクロイックミラー53と、青色
用ダイクロイックミラー56を透過して緑色用イメージセ
ンサー57に入射する。これらのダイクロイックミラー5
3,54は、自動写真焼付装置で使用するカラーペーパーの
分光感度に近似した色分解特性を持っている。なお、こ
の実施例ではイメージエリヤセンサーが用いられている
が、これはラインセンサーであってもよい。また、イメ
ージエリヤセンサーの前にストライプフイルタ等を形成
し、1枚のイメージエリヤセンサーでカラーネガ像を読
み取るようにしてもよい。更には、カラーTVカメラを使
用し、これから出力されたカラービデオ信号を色信号分
離回路に入れて、三色信号(R0,G0,B0)に分離して取
り出してもよい。
前記イメージセンサー55〜57としては、CCD型,MOS型等
が用いられ、その受光面に三色分解光学系49で色分解さ
れた単色画像がそれぞれ結像される。これらのイメージ
センサー55〜57は、ドライバ60で駆動されて、入射した
単色画像の各画素を光電変換し、赤色R,緑色G,青色Bの
時系列信号(R0,G0,B0)を発生する。この三色信号
(R0,G0,B0)は、色毎に設けたA/D変換器61でデジタ
ル変換される。得られた画像データ(R1,G1,B1)は、
色毎に設けた対数変換回路61で濃度信号(R2,G2,B2
に変換されてから、フレームメモリ63及び色補正回路64
にそれぞれ送られる。また、ドライバ60は、イメージセ
ンサー55〜56の読出しに同期したサンプリング信号をA/
D変換器61に送るとともに、画素の位置を指定するため
の同期信号をフレームメモリ63に送る。このフレームメ
モリ63は、コンピュータからなる制御回路65によって読
出しと書込みとが制御される。
前記フレームメモリ63から読み出した各色の画像データ
は、各CRT21〜25に対応するように設けた5個の色補正
部66a〜66eにそれぞれ送られ、ここで次式の演算が行な
われる。
この色補正は、カラーペーパーの分光感度と、色分解光
学系49の分光透過率の違いを補正するためのものであ
り、前述したようにダイクロイックミラー53,54でこれ
が補正されている場合には、省略することができる。な
お、この色補正部66a〜66eは、係数a,b,cを記憶したル
ックアップテーブルメモリと、加算器とから構成されて
おり、このルックアップテーブルメモリの係数は、制御
回路65で書き込まれる。
前記色補正された画像データ(R3,G3,B3)は、ネガ・
ポジ変換と、各CRT21〜25で表示されるカラーポジ像毎
に順次異なった濃度補正とを行うためのルックアップテ
ーブル部67に送られる。このルックアップテーブル部67
は、5個のルックアップテーブルメモリ67a〜67eからな
り、角ルックアップテーブルメモリ67a〜67eには各CRT
毎に決めたテーブルデータが色毎にそれぞれ書き込まれ
る。このテーブルデータを参照することにより、画像デ
ータ(R3,G3,B3)がそれぞれ信号変換され、それによ
り各CRT21〜25に表示されるカラーポジ像の色及び濃度
が濃度キーで1段ずつ順次ずれたものになる。
各ルックアップテーブルメモリ67a〜67eで色及び濃度が
補正された画像データ(R4,G4,B4)は、D/A変換器68a
〜68eにそれぞれ送られ、ここでアナログ信号に変換さ
れる。得られた各カラーポジ像のアナログ信号は、CRT
駆動回路69a〜69eに送られ、CRT21〜25をそれぞれ駆動
してカラーポジ像を表示する。
前記キーボード27には、色及び濃度補正キー73,コレク
ションキー74,ファンクションキー75,カラーペーパー種
入力キー76,スタートキー77,ネガ検定終了キー78,プリ
ントキー79,焼付条件選択キー80とが設けられている。
色及び濃度補正キー73は、赤色補正キー,緑色補正キ
ー,青色補正キー,濃度補正キーとからなり、CRT21〜2
5に表示されたカラーポジ像のいずれも仕上りが良好で
ないと認られる場合に操作されるものである。この補正
キー73が操作されると、5個のカラーポジ像がそれぞれ
同じ量だけ正方向又は負方向に修正される。ここで、
「N」はステップ数が零であり、補正が行われない。ま
た、「D」は、ステップ数が「−4」であり、マイナス
方向に4ステップの補正が行われる。なお、カラーネガ
フイルムを直視するタイプのカラーネガ検定装置では、
シアン補正キー,マゼンタ補正キー,イエロー補正キー
が用いられるが、本発明ではCRTでポジ画像を表示する
ために、赤色,緑色,青色の表示を持った補正キーを用
いている。
コレクションキー74は、ハイコレクションキーH,ノーマ
ルコレクションキーN,ローワードコレクションキーLと
からなり、色補正キーの代わりに操作される。ハイコレ
クションキーHは、異種光源例えばタングステン光下で
撮影した検定コマに対して操作され、この場合には三色
のLATD値の平均値(灰色LATD値)と、それぞれの色のLA
TD値の差が大きくなるように色補正が行われる。また、
ローワードコレクションキーLは、特定な色が大きな面
積を占めているため、カラーフェリアが発生するおそれ
がある検定コマに対して操作され、この場合には灰色LA
TD値とそれぞれの色のLATD値の差が小さくなるように色
補正が行われる。なお、ノーマルコレクションキーN
は、三色のLATD値の補正を行なわない。
ファンクションキー75は、色補正の入力操作を簡単にす
るためのものであり、出現頻度の高いシーンに対して用
意されており、これを操作した時には複数の色補正キー
を操作した時と同じ色補正を行なうことができる。
カラーペーパー種入力キー76は、自動写真焼付装置で使
用するカラーペーパーに対応して設けられており、これ
から入力されたカラーペーパー種情報により、前記色補
正部66で演算される演算式の係数が、予め用意されたも
のの中から選択される。
スタートキー77は、ネガ検定の開始時に操作され、制御
回路65の作動を開始させるためのものであり、ネガ検定
終了キー78は1コマの検定が終了する毎に操作される。
このネガ検定終了キー78が操作されると、カラーネガフ
イルム11が移送され、次のコマが読取り位置にセットさ
れる。プリントキー79は、1巻きのカラーネガフイルム
11のネガ検定が終了された時に操作される。このプリン
トキー79が操作されると、パンチャー31が作動して、各
コマの補正データを紙テープ30に記録する。
焼付条件選択キー80は、CRT21〜25にそれぞれ表示され
たカラーポジ像のうち仕上りが良好となると予測される
ものを選択するためのものである。ここで、焼付条件選
択キー80に付した符号は、CRT21〜25に付した符号と対
応しており、例えばCRT21に表示されたカラーポジ像が
良好な仕上りであると判定した場合には、数字「1」を
付した左端のキーを押す。なお、焼付条件選択キー80を
操作しないで、ネガ検定終了キー78を操作した場合に
は、CRT23に表示されたカラーポジ像の焼付条件が選択
されたものとして取り扱われる。
第3図は第2図に示した色補正回路64の機能を示すもの
であり、この色補正回路64はマイクロコンピュータで構
成されている。前記対数変換器62から出力された画像デ
ータ(R2,G2,B2)は、演算部85で各色毎に算術平均が
演算され、それにより三色LATD値A(DR1,DG1,DB1
が算出される。
自動濃度補正回路86は、使用する自動写真焼付装置に用
いられている自動濃度補正回路と同等な補正を行うもの
である。この自動濃度補正回路86には、画像データ
(R2,G2,B2)が入力されており、これから濃度の特徴
値例えば最大値や最小値等を用いて濃度補正値D1(三色
とも同じ値)が算出される。加算回路87は、まず各色の
LATD値からその平均値(灰色LATD値)を算出し、これに
濃度補正値D1を加算して灰色濃度値DW1を算出する。な
お、この加算は、灰色LATD値が対数であるために行われ
るものであり、真数の場合には乗算である。以下の説明
もこれと同じである。
前記灰色濃度値DW1は、NDフイルタ選択部88に送られ、
メモリ89に記憶されている基準ネガの灰色LATD値DW2
比較され、両者が一致又は近似するようなNDフイルタが
選択され、このフイルタ選択信号が制御回路65に送られ
る。これとともに、選択したNDフイルタの濃度値D2を出
力して、これを加算回路90に送る。また、制御回路65
は、フイルタ駆動部41,42のいずれかを作動させて、適
当なNDフイルタを光路43に挿入する。前記メモリ89に
は、各ネガ種に対応したデータが記憶されており、バー
コード読取り部45で読み取ったネガ種情報に応じた三色
LATD値B(DR2,DG2,DB2)と、この平均値である灰色L
ATD値DW2とを読み出す。
前記演算部85から出力された三色LATD値A(DR1,DG1
DB1)は、コレクションコントロール部92に送られ、キ
ーボード27のコレクションキー74で指定されたコレクシ
ョンに応じた補正係数が三色LATD値A(DR1,DG1,D
B1)にそれぞれ乗算され、三色濃度値C(DR3,DG3,DB
3)に変換される。得られた三色濃度値C(DR3,DG3,D
B3)は、スロープコントロール部93に送られる。前記コ
レクションキー74には、ハイコレクションキーH,ノーマ
ルコレクションキーN,ローワードコレクションキーLと
があるが、ハイコレクションキーHがONしている時に
は、灰色LATD値と各色のLATD値との差が大きくなるよう
に補正され、またローワードコレクションキーLがONし
ている時には、差が小さくなるように補正される。な
お、ノーマルコレクションキーNがONしている時には、
補正係数は零である。
前記スロープコントロール部93は、露光アンダー又はオ
ーバーとなったカラーネガ像を適正濃度に自動補正する
ためのものである。三色濃度値C(DR3,DG3,DB3)か
ら、基準ネガの三色LATD値B(DR2,DG2,DB2)が色毎
に減算され、その差((DR4,DG4,DB4)が算出され
る。この差(DR4,DG4,DB4)に応じて複数のグループ
に分類され、各グループ毎に予め決めておいた係数が乗
算されて三色濃度値E(DR5,DG5,DB5)が算出され
る。例えば、赤色の濃度差DR4が正の場合には、DR4
「1.1」が乗算され、そしてDR4が負である場合には、DR
4に「0.9」が乗算される。このスロープコントロール部
93で算出された三色濃度値E(DR5,DG5,DB5)は、加
算回路90に送られる。なお、コレクションコントロール
部92,スロープコントロール部93は、従来のLATD方式の
自動写真焼付装置に内蔵されているものと機能的には同
じである。
前記加算回路90は、三色濃度値E(DR5,DG5,DB5
と、濃度補正値D1,フイルタ濃度値D2とを色毎に加算
し、三色濃度値F(DR6,DG6,DB6)を算出する。
DR6=DR5+D1+D2 DG6=DG5+D1+D2 DB6=DB5+D1+D2 ・・・(2) この三色濃度値Fは、ステップ数変換テーブル94に送ら
れ、ここでルックアップテーブルメモリのテーブルデー
タをシフトするための階調ステップ数に変換され、この
ステップ数を表す信号N1(NR1,NG1,NB1)が加算回路9
5に送られる。このステップ数の変換は、例えば濃度差
が「0.3」の場合には、階調ステップ数で「50」だけシ
フトするように決めてあるから、濃度差を「0.3」で割
り、これに「50」を掛ければ、ステップ数の信号N1が求
められる。
前記キーボード27の濃度補正キーを操作すると、その段
数を示す信号n1がステップ数変換テーブル96と、加算回
路97にそれぞれ送られる。また、カラー補正キーを操作
すると、操作した色のキーの段数がステップ数変換テー
ブル96と、反転回路98に送られる。ファンクションキー
75は、3種類のカラーキーの代わりに操作されるもので
あるから、変換テーブル99でカラー補正キーの段数を表
す信号に変換されてから、ステップ数変換テーブル96と
反転回路98にそれぞれ送られる。
前記ステップ数変換テーブル96は、操作された濃度補正
キーの段数n1に対応した信号N2と、操作されたカラー補
正キーの段数に対応した信号N3(NR3,NG3,NB3)をそ
れぞれ出力し、これを加算回路95に送る。例えば、濃度
補正キーの1段当たりのステップ数が「16」であるとし
た場合に、濃度補正キーの「3」が操作されると、ステ
ップ数変換テーブル96からは、ステップ数「48」を表す
信号N2が出力される。また、カラー補正キーの1段当た
りのステップ数を「8」とした場合には、操作された赤
色補正キーが「N」で、緑色補正キーが「A」で、青色
補正キーが「2」の場合には、信号N3は(0,−8,16)と
なる。なお、この1段当たりのステップ数は、実験で決
めるものである。
前記加算回路95は、次の演算を行って、ステップ数N
(NR,NG,NB)を算出し、これをデータシフト回路100に
送る。
NR=NR1+N2+NR3 NG=NG1+N2+NG3 NB=NB1+N2+NB3 ・・・(3) 例えば、N1が(0,15,−30)で、N2が「96」で、N3
(0,−8,16)の場合には、ステップ数N(NR,NG,NB)
は、(96,103,82)となる。
第4図に示すように、データシフト回路100は、メモリ1
01に記憶された各色の基準テーブルデータ102を階調数
でNだけシフトし、このテーブルデータ103をルックア
ップテーブル67cに書き込む。例えば、赤色のテーブル
データは「96」だけシフトされ、緑色のテーブルデータ
は「103」だけシフトされ、青色は「82」だけシフトさ
れる。なお、各ルックアップテーブルメモリ67a〜67eに
は基準テーブルデータを書き込んでおくとともに、その
入力側にシフト回路を設け、入力信号を階調数でNだけ
シフトすれば、ルックアップテーブルメモリの書き変え
が不要になるから、色補正処理を高速で行うことができ
る。
前記CRT23には、自動写真焼付装置で自動的に補正され
る仕上りプリント画像をシミュレートしたカラーポジ
像、又はこの自動補正量にキーボード27で指定したマニ
ュアル補正量を加えた値で補正された仕上りプリント画
像をシミュレートしたカラーポジ像が表示されている。
この標準焼付条件に対して、濃度キーで1段ずつ順次シ
フトした焼付条件を設定するために、減算回路105,106
と、加算回路107,108がそれぞれ設けられている。ここ
で、減算回路105は、標準焼付条件のステップ数Nか
ら、濃度キーの2段当たりのステップ数2Mを減算する。
同様に、減算回路106は、標準焼付条件のステップ数N
から、濃度キーの1段当たりのステップ数1Mを減算す
る。他方、加算回路107は、標準焼付条件のステップ数
Nに、濃度キーの1段当たりのステップ数Mを加算す
る。また、加算回路108は、標準焼付条件のステップ数
Nに、濃度キーの2段当たりのステップ数2Mを加算す
る。
前記減算回路105,106と、加算回路107,108でそれぞれ算
出されたステップ数は、データシフト回路109〜112にそ
れぞれ送られ、メモリ101から読み出した各色の基準テ
ーブルデータを、算出されたステップ数だけそれぞれシ
フトさせ、このテーブルデータを各ルックアップテーブ
ル67a,67b,67d,67eにそれぞれ書き込む。
第5図は補正データを演算するための機能ブロック図で
ある。前記反転回路98は、キーボード27から入力された
カラー補正キーの正負を反転させて、シアン補正キー,
マゼンタ補正キー,イエロー補正キーの段数に変換する
ものである。操作された赤色補正キーが「N」,緑色補
正キーが「A」,青色補正キーが「2」の場合には、色
補正量(シアン補正キーの段数,マゼンタ補正キーの段
数,イエロー補正キーの段数)は、(N,1,B)となる。
前記自動濃度補正回路86から濃度補正値D1が出力されて
いる場合には、この濃度補正値D1がキー段数変換テーブ
ル113に送られ、ここでキー段数n2に変換される。前述
した例では、濃度補正値が「0.3」は、階調数で「50」
であり、これはキー段数で約「3」であるから、濃度補
正値が「0.1」の場合には、n2が「1」となる。このキ
ー段数n2は、加算回路97に送られ、濃度補正キーの段数
n1と加算され、濃度キーの段数n3が算出される。
前記加算回路97は、CRT23に表示されたカラーポジ像に
対する濃度補正量を濃度キーの段数n3で算出するもので
ある。そこで、他のCRTに表示されたカラーポジ像の濃
度キーの段数を算出するために、減算回路115,116と、
加算回路117,118とが設けられている。加算回路115は、
加算回路97で算出された段数n3から、濃度キーの段数
「2」を減算し、また減算回路116は濃度キーの段数
「1」を減算する。他方、加算回路117は、加算回路97
で算出された段数n3に、濃度キーの段数「1」を加算
し、そして加算回路118は濃度キーの段数「2」を加算
する。こうして求められた5段階の濃度キーは、選択回
路119に送られ、ここで焼付条件選択キー80によってそ
のいずれか1つが選択され、この選択されたものが濃度
補正データとして記憶装置に送られる。
前記記憶装置は、各コマの補正データ(シアン補正キー
の段数,マゼンタ補正キーの段数,イエロー補正キーの
段数,濃度補正キーの段数,コレクションキーの種類)
を一時的に記憶しており、プリントキー79が操作された
時に、各コマの補正データを読み出し、これをパンチャ
ー31に送り、各コマの補正データを穿孔コードに変換し
て紙テープ30に出力する。例えば、反転回路98の出力が
(N,1,B)で、加算回路97の出力が「4」で、ハイコレ
クションキーHがONしている場合には、検定コマの補正
データとして、(N,1,B,4,H)が紙テープ30に記録され
る。
次に、上記実施例の作用について説明する。まず、1巻
のカラーネガフイルム11を巻き取った供給リール10を装
置本体15に装填する。装置の電源を投入すると、第2図
に示す制御回路65は、フレームメモリ63,色補正部66,ル
ックアップテーブル部67のデータをクリアするととも
に、各部を作動させる。キーボード27のペーパー種入力
キーを操作して、自動写真焼付装置で使用するカラーペ
ーパーの種類を入力する。制御回路65は、このカラーペ
ーパー種の情報に応じて、演算式(1)の係数aij
bij,cijを選択し、これを色補正部66に書き込む。
スタートキー77を操作すると、制御回路65はモータ44を
駆動して巻取りリール14を回転させ、ノッチ付きコマが
読取り位置にきた時に、モータ44を停止させる。イメー
ジセンサー55〜57は、電源の投入時から所定の周期で読
取りを開始しているため、検定コマが読取り位置にセッ
トされると、このコマの三色分解測光を行う。すなわ
ち、検定コマに写っているカラーネガ像は、三色分解光
学系49で赤色画像,緑色画像,青色画像に分解され、各
単色画像がイメージセンサー55〜57に入射される。これ
らのイメージセンサー55〜57は、入射した単色画像の各
画素を光電変換して時系列信号を出力する。イメージセ
ンサー55〜57から出力された赤色信号R0,緑色信号G0
青色信号B0は、A/D変換器61でそれぞれデジタル信号に
変換されてから、対数変換器62で画像データ(R2,G2
B2)に変換される。
前記画像データ(R2,G2,B2)は、第3図に示す色補正
回路64の演算部85に送られ、ここで各色のLATD値Aが算
出される。また、画像データ(R2,G2,B2)は、自動濃
度補正回路86で特徴値が抽出され、この特徴値に基づい
て濃度補正値D1が出力される。この濃度補正値D1とLATD
値Aとから、灰色濃度値DW1が算出され、これがNDフイ
ルタ選択部88に送られる。また、読取り位置の手前に、
バーコード読取り部45が配置されており、カラーネガフ
イルム11の側部に記録したバーコードを読み取る。制御
回路65は、バーコードをデコードしてネガ種情報を出力
し、これをメモリ89に送る。このメモリ89は、ネガ種情
報に応じて基準ネガの三色LATD値B及び灰色LATD値DW2
を出力する。NDフイルタ選択部88は、灰色濃度値DW1
基準ネガの灰色LATD値DW2に近似するようにNDフイルタ
を選択し、そのフイルタ選択信号を制御回路65に送る。
この制御回路65は、選択されたNDフイルタに対応したフ
イルタ駆動部、例えば41を作動させてNDフイルタ39を光
路43に挿入する。このNDフイルタ39により、各イメージ
センサー55〜57に入射する光量が調節される。
前述したプレスキャンで得られた画像データから光量調
節を行い、その後本スキャンを開始する。この本スキャ
ンでは、制御回路65がドライバ60の読出しに同期したタ
イミングでフレームメモリ63の書き込みを制御する。
前記プレスキャンで求めた三色LATD値Aは、コレクショ
ンコントロール部92に送られ、キーボード27のコレクシ
ョンキー74で指定されたコレクションモードに応じて補
正される。この補正により得られた三色濃度値Cは、ス
ロープコントロール部93で三色濃度値Eに補正されて加
算回路90に送られる。この加算回路90は、NDフイルタ39
の濃度値D2と、自動濃度補正回路86から出力された濃度
補正値D1と、スロープコントロール部93から出力された
三色濃度値Eとを加算して三色濃度値Fを出力する。
前記三色濃度値Fは、ステップ数変換テーブル94で、基
準テーブルデータをシフトするステップ数N1に変換され
てから加算回路95に送られる。通常は、キーボード27に
よる補正を行っていないため、ステップ数変換テーブル
94から出力されたステップ数N1が、データシフト回路10
0に送られ、メモリ101に記憶されている各色の基準テー
ブルデータを階調ステップでN1(このステップ数N1は色
毎に異なっている)だけそれぞれシフトし、得られた色
毎のテーブルデータをルックアップテーブルメモリ67c
にそれぞれ書き込む。したがって、このルックアップテ
ーブルメモリ67cには、カラーペーパーの階調を表す曲
線102(色によって異なっている)を階調数でN1だけシ
フトさせた階調曲線103が色毎に書き込まれることにな
る。
前記CRT23に表示されたカラーポジ像に対し濃度キーで
1段ずつ変化した4種類のカラーポジ像を表示するため
に、ステップ数N1が減算回路105,106と、加算回路107,1
08にそれぞれ送られ、得られたステップ数がデータシフ
ト回路109〜112にそれぞれ送られる。これらのデータシ
フト回路109〜112は、前述したデータシフト回路100と
同様に、各色の基準テーブルデータを所定のステップ数
だけシフトし、得られた色毎のテーブルデータをルック
アップテーブルメモリ67a,67b,67d,67eにそれぞれ書き
込む。
前記フレームメモリ63に色毎に分離して書き込まれた画
像データ(R2,G2,B2)は、色補正部66でカラーペーパ
ーの分光感度と三色分解光学系49の分光透過率の差が補
正されてから、ルックアップテーブルメモリ67a〜67eに
分配される。このルックアップテーブルメモリ67a〜67e
は、色補正,濃度補正,ネガ・ポジ反転を行なう。この
各ルックアップテーブルメモリ67a〜67eから出力された
画像データ(R4,G4,B4)は、D/A変換器68a〜68eでア
ナログ信号にそれぞれ変換されてから、各CRT駆動回路7
0a〜70eに送られる。このCRT駆動回路70a〜70eは、各CR
T21〜25をそれぞれ駆動して、標準焼付条件でシミュレ
ートしたカラーポジ像と、標準焼付条件に対して正方向
と負方向に濃度キーで1段ずつ変化した4個のカラーポ
ジ像を表示する。
各CRT21〜25には、濃度キーで1段ずつ変化した5個の
カラーポジ像が表示されているから、これらを観察して
仕上りが満足しえるものを選び出す。例えば、CRT22に
表示されたカラーポジ像が良好であると認られる場合に
は、焼付条件選択キー80のうち符号「2」を付したキー
を操作する。この場合には、選択回路119は減算回路116
を選択し、標準焼付条件に対して濃度キーで負方向に1
段シフトした焼付条件を取り出す。
各CRT21〜25にそれぞれ表示された5個のカラーポジ像
のいずれも仕上りが不満足であると認られる場合には、
キーボード27の補正キー(コレクションキー,濃度補正
キー,色補正キー,ファンクションキー)を操作する。
コレクションキー74が操作されると、三色濃度値Cが変
化するため、ステップ数変換テーブル94のステップ数N1
が変わる。また、濃度補正キーが操作されると、押した
キーの段数に対応したステップ数N2がステップ数変換テ
ーブル96から出力される。更に、赤色,緑色,青色毎に
設けた色補正キーが操作されると、ステップ数変換テー
ブル96は、ステップ数N3を出力する。更にまた、ファン
クションキー75が操作されると、変換テーブル99によ
り、予め決めておいたカラー補正キーの段数に変換され
てから、ステップ数変換テーブル96に送られる。
前述したように、補正キーを操作してマニュアルで、濃
度補正量と色補正量とを指定した場合には、加算回路95
で前述した演算式(3)が演算され、階調ステップ数N
が算出される。この変更した階調ステップ数Nに応じ
て、基準テーブルデータがシフトされ、このシフトした
テーブルデータがルックアップテーブルメモリ67cに書
き込まれる。これとともに、ルックアップテーブルメモ
リ67a,67b,67d,67eには、ルックアップテーブルメモリ6
7cに対して濃度キーで1段ずつ変化したテーブルデータ
がそれぞれ書き込まれる。
この更新されたテーブルデータにより、濃度又は色が修
正されたカラーポジ像が各CRT21〜25にそれぞれ表示さ
れる。この修正された5個のカラーポジ像を観察し、そ
の中から仕上りが良好と認められるものを見つけ出し、
焼付条件選択キー80を操作してそれを指定する。なお、
仕上りが良好なものがない場合には、再びキーボード27
を操作して修正を行うことができる。
前記焼付条件選択キー80を操作して、仕上りが良好なも
のを選択した後に、検定終了キー78を操作する。この検
定終了キー78が操作されると、濃度,色,コレクション
モードを表す補正データが記憶装置に記憶される。すな
わち、自動濃度補正回路86から出力された濃度補正値D1
は、キー段数変換テーブル113で濃度キーの段数n2に変
換され、濃度補正キーの操作で入力した段数n1に加算さ
れから、記憶装置に送られる。また、色補正キー又はフ
ァンクションキー75の操作で入力された赤色補正キー,
緑色補正キー,青色補正キーの段数は、反転回路98でシ
アン補正キー,マゼンタ補正キー、イエロー補正キーの
段数に変換されてから、記憶装置に送られる。なお、コ
レクションモードは、そのまま記憶装置に送られる。
また、検定終了キー78が操作されると、モータ44が再び
回転し、次の検定コマを読取り位置にセットし、画像の
読取りを開始する。この読み取られたカラーネガ像も前
述したように画像処理が行われて、各CRT21〜25にそれ
ぞれ表示される。そして、これらのCRT21〜25に表示さ
れたカラーポジ像の中から仕上りが良好なものを選択す
るか、あるいはこれをマニュアルで修正してから選択す
る。以下、同様にして各コマの焼付条件を決定する。
前記供給リール10に巻き取られているコマの全てのネガ
検定が終了した場合には、プリントキー79を操作する。
このプリントキー79が操作されると、記憶装置に記憶さ
れている各コマの補正データがパンチャー31に送られ、
穿孔コードで紙テープ30に記録される。この紙テープ30
は、検定済みのカラーネガフイルムをカラーペーパーに
焼き付ける際に、自動写真焼付装置にセットされる。こ
の自動写真焼付け装置では、紙テープ30から読み取った
補正データと、測光装置により読み取ったLATD値とによ
り、赤色,緑色,青色の露光量を制御し、検定用CRT23
に表示されたカラー画像とほぼ同じ画像を潜像としてカ
ラーペーパーに焼き付ける。
前記実施例では、複数個のCRTを用いているが、この代
わりに表示面積が大きな1個のCRTを使用し、これに5
個のカラーポジ像を同時に表紙してもよい。また、本発
明を自動写真焼付装置に利用し、写真焼付の直前にネガ
検定を行うようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明によれば、異なった
焼付条件のもとでシミュレートした3個以上のカラーポ
ジ像を同時に表示し、その中から仕上がりが良好と認め
られるものを選択するようにしたから、検定作業を極め
て能率良く行うことができる。
また、3個以上のカラーポジ像の1つを、標準焼付条件
又は入力された補正焼付条件を与えた場合の仕上りプリ
ント写真をシミュレートしたものとし、残りを標準焼付
条件又は入力された補正焼付条件に対して一定のステッ
プ数ずつ正方向及び負方向にそれぞれシフトした焼付条
件を与えた場合の仕上りプリントを写真をシミュレート
したものとしたから、標準焼付条件又は入力された補正
焼付条件を基準にして正方向及び負方向に一定のステッ
プ数ずつシフトさせた焼付条件のシミュレート画像が同
時に表示されるため、これらを対比観察することで、最
適な仕上がりとなる焼付条件を容易に決定することがで
きる。
しかも、標準焼付条件又は入力された補正焼付条件を与
えた場合の仕上りプリント写真をシミュレートしたもの
を各カラーポジ像の中心に位置するように表示したか
ら、標準焼付条件又は入力された補正焼付条件からどち
ら側に焼付条件をシフトさせたらよいかが、対比観察に
より簡単にわかり、熟練者でなくとも、精度の高いネガ
検定を行うことができる。
更には、マニュアルで焼付条件を設定する場合でも、基
準となる標準焼付条件又は入力された補正焼付条件での
仕上がり画像を挟むようにして、これら焼付条件を正・
負方向へ変化させた仕上がり画像が同時に2個以上表示
されるから、焼付条件の変更の回数を大幅に減らすこと
ができる。しかも、焼付条件の設定が正確でない場合に
も、この焼付条件をシフトし、正・負方向へ変化させた
ものが3個以上同時に表示されるため、この中から仕上
がりの最適なものを選択することのみで、熟練を要する
ことなく、簡単に精度の高いネガ検定を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施した写真焼付条件検定装置の外観
図である。 第2図は写真焼付条件検定装置の電気的構成を示すブロ
ック図である。 第3図は色補正回路の一例を示す機能ブロック図であ
る。 第4図はテーブルデータの変更を示す説明図である。 第5図は補正データの演算回路を示すブロック図であ
る。 11……カラーネガフイルム 21〜15……CRT 27……キーボード 31……パンチャー 39,40……NDフイルタ 49……三色分解光学系 55……赤色用イメージセンサー 56……緑色用イメージセンサー 57……青色用イメージセンサー 73……補正キー 74……コレクションキー 75……ファンクションキー 80……焼付条件選択キー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラーネガフイルムに写っているカラーネ
    ガ像を読み取り、 このカラーネガ像の各コマ毎に対してそれぞれ異なった
    焼付条件を与えた場合の仕上りプリント画像をシミュレ
    ートした3個以上のカラーポジ像を表示装置に同時に表
    示し、 前記カラーポジ像は、そのうちの1つが標準焼付条件又
    は入力された補正焼付条件を与えた場合の仕上りプリン
    ト写真をシミュレートしたものであり、 残りが前記標準焼付条件又は入力された補正焼付条件に
    対して一定のステップ数ずつ正方向及び負方向にそれぞ
    れシフトした焼付条件を与えた場合の仕上りプリント写
    真をシミュレートしたものであり、 前記標準焼付条件又は入力された補正焼付条件を与えた
    場合の仕上りプリント写真をシミュレートしたものが各
    カラーポジ像の中心に位置するように表示し、 これらのカラーポジ像の中から焼付条件が最適なものを
    選択して焼付条件を決定するようにしたことを特徴とす
    る写真焼付条件検定方法。
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