JP2501853B2 - ビデオ式カラ―フイルムアナライザ― - Google Patents

ビデオ式カラ―フイルムアナライザ―

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JP2501853B2
JP2501853B2 JP63022991A JP2299188A JP2501853B2 JP 2501853 B2 JP2501853 B2 JP 2501853B2 JP 63022991 A JP63022991 A JP 63022991A JP 2299188 A JP2299188 A JP 2299188A JP 2501853 B2 JP2501853 B2 JP 2501853B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、プリント枚数の指定及び表示を行うことが
できるようにしたビデオ式カラーフイルムアナライザー
に関するものである。
〔従来の技術〕
この種のカラーフイルムアナライザーとしては、例え
ば特開昭62−141530号公報に記載されているように、多
数のカラーフイルムをスプライステープで接合した長尺
フイルムをセットし、この長尺フイルムに記録された複
数のコマをテレビカメラ(以下、TVカメラという)で順
次撮像し、得られた各コマの画像データをメモリに書き
込み、この書込み後に各コマの画像データを読み出し
て、LATD値(大面積平均透過濃度値)による階調変換と
ネガ・ポジ変換とを行ってから一列に配置した複数のCR
Tに送り、各CRTにプリント写真をシミュレートした1個
のカラー画像をそれぞれ表示するものが知られている。
この装置では、複数のCRTによって複数コマのカラー画
像が一列に表示され、そして中央の検定用CRTに表示さ
れたカラー画像に対しては、マニュアルで色及び濃度の
修正が可能であり、この検定用CRTの片側にある複数のC
RTには未検定の複数のコマのカラー画像がそれぞれ表示
され、また反対側にある複数のCRTには修正済みの複数
のコマのカラー画像がそれぞれ表示される。そこで、検
定用CRTに表示されたカラー画像に対しては、その両側
にある複数のカラー画像を参照して、仕上がりが適正で
あるかどうかを判定することができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述したビデオ式カラーフイルムアナライザーでは、
プリント枚数を指定した場合に、このプリント枚数の確
認を行うことができなかった。更に、1本のカラーフイ
ルムに記録された各コマを同じ枚数例えば3枚ずつプリ
ントする場合には、全てのコマに対してプリント枚数を
指定しなければならず、この指定が極めて面倒であっ
た。
本発明の主たる目的は、プリント枚数の指定を確認す
ることができるようにしたビデオ式カラーフイルムアナ
ライザーを提供することにある。
本発明の別の目的は、1本のカラーフイルム毎にプリ
ント枚数を指定することができるようにしたビデオ式カ
ラーフイルムアナライザーを提供することにある。
本発明の更に別の目的は、1本のカラーフイルムに対
して指定した共通なプリント枚数と、コマ毎に指定した
個別プリント枚数とが重複した場合には、個別プリント
枚数の指定を優先させるようにしたビデオ式カラーフイ
ルムアナライザーを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、コマを指定してそのプリント枚数を入力
する手段と、指定されたコマのカラー画像の一部にプリ
ント枚数を嵌込み合成する手段とを設け、指定したプリ
ント枚数を画像表示手段に表示することで達成される。
また、別の目的は、長尺フイルムの繋ぎ目を検出し、
これをスプライスコマとして表示する手段と、このスプ
ライスコマを指定してカラーフイルム1本に含まれた各
コマに共通なプリント枚数を入力する手段と、スプライ
スコマの一部に共通プリント枚数を嵌込み合成する手段
とを設け、共通プリント枚数をスプイラスコマに嵌め込
んだ状態で表示することにより達成される。
更に、もう1つの目的は、1本のカラーフイルムに対
するプリント枚数を指定する場合には、スプライスコマ
を指定してからプリント枚数を入力し、コマ毎のプリン
ト枚数を指定する場合には、コマを指定してからプリン
ト枚数を入力し、また1本のカラーフイルムに対して指
定した共通プリント枚数と、コマ毎に指定した個別プリ
ント枚数とが重複した場合には、個別プリント枚数を優
先させて記憶手段に記憶し、そしてこれらのプリント枚
数はカラー画像の一部に嵌め込み合成して表示すること
で達成される。
〔作用〕
プリント枚数の入力に際しては、まずコマ指定を行な
ってから、プリント枚数の数値に入力する。この場合
に、カラー画像が表示されたコマを選択すれば、このコ
マに対する個別プリント枚数の指定となり、カラー画像
の一部に個別プリント枚数が嵌め込まれた状態で表示さ
れる。また、スプライスコマを選択すれば、カラーフイ
ルム1本に対して共通なプリント枚数の指定となり、こ
の共通プリント枚数がスプライスコマに嵌め込まれた状
態で表示される。
同時プリントが行なわれるカラーフイルムに対するフ
イルム検定では、全てのコマに対して1枚ずつプリント
が行われるから、2枚以上の場合にだけプリント枚数を
指定すればよい。なお、同時プリントであっても、カラ
ーフイルム1本に対して「2」以上のプリント枚数が指
定されている場合には、あるコマを1枚だけプリントす
るときは、このコマに対してプリント枚数「1」を指定
することが必要である。焼増しプリントに対するフイル
ム検定では、プリントが必要なコマに対してプリント枚
数を指定することが必要である。
フイルム検定の結果を例えばパンチテープに出力する
場合には、スプライスコマを表すデータの後に、1本の
カラーフイルムに対する共通プリント枚数のデータが記
録され、その後に各コマの個別データ(露光補正デー
タ,コマ毎に指定したプリント枚数等のデータ)がコマ
毎に順次記録される。したがって、コマによってはプリ
ント枚数の指定が重複してパンチテープに記録されるこ
とがあるが、これはコマ毎に指定した個別プリント枚数
の指定を優先させるようにしたソフトをプリンタに組み
込んでおけばよい。
また、プリンタ側でプリント枚数の優先を行わせる他
に、カラーフイルムアナライザー側で優先させることも
できる。この場合には、プリント枚数は全て個別データ
として、これをメモリに記憶させる。したがって、1本
のカラーフイルムに対するプリント枚数の指定が行われ
た場合には、全てのコマに対してプリント枚数のデータ
が与えられる。そして、プリント枚数が重複指定された
場合には、コマ毎のプリント枚数の指定を選択し、これ
をプリント枚数としてメモリに書き込んでおけばよい。
以下、図面を参照して本発明の一実施例について詳細
に説明する。
〔実施例〕
本発明のカラーフイルムアナライザーの外観を示す第
2図において、検定部本体10の上方に供給リール11と巻
取りリール12とが着脱自在に取り付けられている。供給
リール11には、現像済みの多数のカラーフイルム例えば
カラーネガフイルムを接合して1本のロールフイルムと
した長尺フイルム13が巻き付けられている。供給リール
11から引き出した長尺フイルム13は、ガイドローラ14,1
5及び送りローラ16を経て測光位置に送られる。この測
光位置の上方には、測光用フード17が取り付けられてお
り、この中に配置したセンサーにより、測光位置に位置
決めされたコマが測光される。この送りローラ16と測光
位置の間には、ノッチセンサーを取り付けたアーム18が
配置されており、プリントすべきコマの中心線に沿って
形成したノッチ113(第6図参照)を検出する。
前記測光位置を通過した長尺フイルム13は、撮像位置
に送られる。この撮像位置の上方には、ミラーを収納し
た撮像用フード21が配置されており、撮像位置に位置決
めされたコマは、ミラーを介してTVカメラで撮像され
る。撮像位置での位置決めと、測光位置での位置決めと
を独立して行うことができるようにするために、凹部22
が形成されており、この中に長尺フイルム13が入りこん
でループを形成する。また、凹部22と撮像用フード21と
の間にはアーム23が配置されており、カラーネガフイル
ムの繋ぎ目を検出するためのスプライスセンサーと、ノ
ッチ113を検出するためのノッチセンサーとがアーム23
に取り付けられている。
前記撮像位置を通過した長尺フイルム13は、送りロー
ラ24,ガイドローラ25,26を経てから巻取りリール12に達
し、この外周に巻き取られる。フロッピー挿入口28に
は、参照コマの画像データを記憶した磁気フロッピー29
が装填される。また、パンチテープ30には、検定終了時
にプリントデータがパンチコードの形態で記録される。
このプリントデータとしては、1本のカラーフイルムに
共通なデータと、コマ毎に決められた個別データとがあ
る。この共通データとしては、カラーフイルムの種類及
びサイズ(フルサイズ,ハーフサイズ),カラーフイル
ム1本に対する共通プリント枚数等がある。また、個別
データとしては、露光補正データ,コマ毎の個別プリン
ト枚数やプリント不要等のデータがある。
操作部本体32の上には、画面サイズが大きなカラーモ
ニタ33とキーボード34とが載置されている。このカラー
モニタ(画像表示手段)としては、カラーCRTが使用さ
れているが、この他に液晶表示パネル等を用いてもよ
い。キーボード34は、カラーキー35,濃度キー36,コレク
ションキー37,英数字キー38,操作キー39,コマ指定キー4
0,次ページキー41,デイスプレイ42とを備えている。カ
ラーキー35は、シアンを補正するためのシアンキー,マ
ゼンタを補正するためのマゼンタキー,イエローを補正
するためのイエローキーからなり、各カラーキーは補正
量が段階的に異なった複数のキーで構成されている。濃
度キー36は、濃度を補正するためのものであり、補正量
が段階的に異なった複数のキーが一列に配置されてい
る。英数字キー38は、プリント条件,プリント枚数,フ
イルムの種類及びサイズ等のデータ入力を行うために用
いられるものである。操作キー39は、検定開始,補正デ
ータのプリントアウト,表示モード指定,プリント不要
等を指示するために用いられる。コマ指定キー40は、補
正量,プリント枚数,プリント不要等のデータを入力す
べきコマを指定するためのものであり、各コマに対応す
るように16個のキーから構成されている。次ページキー
41はカラーモニタ33の表示を次のページに切り換えるた
めのものである。ディスプレイ42は、入力されたデータ
等を表示するためのものである。
前記カラーモニタ33は、その表示面33aにマトリック
ス状に並んだ複数のコマのカラーポジ画像が撮像順に表
示される。この実施例では、16コマ表示,12コマ表示,1
コマ表示があり、TVカメラの撮像前にキーボード34の操
作キー39を操作して、表示モードを指定することができ
る。第5図に示す16コマ表示では、垂直方向に4列(A
〜D)で、各列が4コマで構成され、全部で16個のコマ
のカラーポジ画像45が表示される。ここで、A列が最も
先に撮像されたものであり、D列が最後に撮像されたも
のである。そして、同じ列内では、左側にあるコマのカ
ラー画像ほど先に撮像されている。12コマ表示では、磁
気フロッピー29から読み取った4個の参照コマのカラー
画像がD列に表示され、TVカメラで撮像した12個のコマ
のカラー画像45がA〜C列に表示される。1コマ表示で
は、1個のコマのカラー画像が4コマ分の大きさに拡大
され、表示面33aに表示される。
第1図は本発明のカラーフイルムアナライザーの概略
を示すものである。長尺フイルム13は、アーム18内に取
り付けたノッチセンサー50により、コマ毎に施したノッ
チ113が検出される。このノッチセンサー50の検出信号
は、I/Oポート51を介してCPU52に送られる。このノッチ
センサー50と測光位置との距離は予め分かっているか
ら、ノッチ検出時点から長尺フイルム13の移送量を測定
し、この距離だけ長尺フイルム13を移送することによ
り、このノッチ113が付されたコマを測定位置に位置決
めすることができる。長尺フイルム13の移送量の測定
は、例えば長尺フイルム13を移送するパルスモータ53の
駆動パルスをカウントすることにより行うことができ
る。
前記測光位置にはネガマスク54が配置されており、こ
れに位置決めされたコマはランプ55から放射され、2枚
のコンデンサーレンズ56で集光された照明光で照明され
る。この照明されたコマは、測光用フード17内に配置し
たスキャナー58,赤色用センサ59,緑色用センサー60,青
色用センサー61で測定される。スキャナー58は、レンズ
62とイメージエリアセンサー63とから構成されており、
感光部に結像された画像の各点を光電変換し、時系列信
号として出力する。この時系列信号は、A/D変換部64で
デジタル信号に変換されてから、演算ユニット65に送ら
れる。この演算ユニット65は、8ビットのマイクロコン
ピュータから構成されており、各点の測光データを対数
変換し、得られた濃度値をメモリに書き込む。この書込
み後に、予め指定したエリア内に属している各点の濃度
値を読み出し、これらを算術平均してエリアの濃度値を
求める。このようにして複数のエリア、例えばコマの中
央部、この中央部を除いた残りの上半分及び下半分のエ
リアについて濃度値を求め、各エリアの濃度値の分布か
らパターン分類し、各パターンに応じた濃度補正量(各
色に対して共通な色補正量)を求める。この濃度補正量
は、RAM67に書き込まれる。
前記赤色用センサー59,緑色用センサー60,青色用セン
サー61は、位置決めされたコマのLATD値を測定するため
のものであり、その前にレンズが配置されている。これ
らのセンサー59〜61から出力された信号は、A/D変換器6
4でデジタル信号に変換されてから、I/Oポート51を介し
てCPU52に取り込まれ、各色の補正量及びNDフイルタ値
が算出される。これらの色補正量,NDフイルタ値は、RAM
67に書き込まれる。
前記ネガマスク54の両側には、2組の送りローラ対6
8,69が配置されており、これらはパルスモータ53で駆動
される。このパルスモータ53は、モータコントローラ70
で回転が制御され、長尺フイルタ13の移動とコマの位置
決めとを行なう。
前記測光位置を通過したコマは、緩衝用のループを経て
から撮像位置に向けて移送される。この撮像位置の手前
には、アーム23に取り付けたノッチセンサー71,スプラ
イスセンサー72が配置されている。このノッチセンサー
71から出力されたノッチ検出信号は、I/Oポート51を経
てCPU52に送られ、前述したようにコマの位置決めに利
用される。また、スプライスセンサー72は、長尺フイル
ムの繋ぎ目を検出した時にスプライス検出信号を発生
し、I/Oポート51を介してCPU52に送る。このCPU52は、
スプライス検出信号を受け取った場合には、第5図に示
すように、カラーモニタ33上において繋ぎ目の位置を表
示するスプライスコマ46の画像データを作成する。
前記撮像位置には、ネガマスク73が配置されており、
このネガマスク73に位置決めされたコマは、ミキシング
ボックス74で拡散されたランプ75からの照明光で照明さ
れる。このミキシングボックス74とランプ75との間に
は、二枚のNDフイルタ76が配置され、パルスモータ77に
よって光路と直交する面内で互いに反対方向に移動す
る。このNDフルタ76は、通常は標準位置に挿入されてお
り、超露光オーバーのコマに対しては光路から退避さ
れ、そして超露光アンダーなコマに対しては光路に更に
挿入される。
前記ネガマスク73の両側には、2組の送りローラ78,7
9が配置されており、パルスモータ80で駆動される。こ
のパルスモータ80は、モータコントーラ70で回転が制御
され、ノッチ付きコマを撮像位置に順番に位置決めす
る。この位置決めされたコマを透過した光は、撮像用フ
ード21内に配置したミラー82で反射され、検定部本体10
内に配置したTVカメラ83で撮像される。このTVカメラ83
は、赤色信号R,緑色信号G,青色信号B,同期信号syncを発
生する。これらの赤色信号R,緑色信号G,青色信号Bは、
画像処理部84で画像処理されてから、カラーモニタ33に
送られる。ライトコントローラ85は、同期信号syncを基
にしてアドレス信号等を作成し、画像処理部84での書込
みを制御する。また、リードコントローラ86は、CPU52
でコントロールされており、画像処理部84での読出しを
行うためのアドレス信号や、カラーモニタ33に送るため
の同期信号等を作成する。
フロッピードライバ87は、磁気フロッピー29に書き込
まれている参照画像の画像データを読み出し、これを画
像処理部84に書き込む。パンチャー88は、フイルム検定
の終了時に作動され、共通データや個別データのプリン
トデータをパンチテープ30に記録する。ROM89には、プ
リント条件等の固定データや、各部の作動を制御するプ
ログラムが書き込まれている。ワークRAM90は、画像デ
ータのバックアップ等に用いられる。
第3図は画像処理部の実施例を示すものであり、赤色
信号処理系,緑色信号処理系,青色信号処理系はいずれ
も同じ構成であるため、赤色信号処理系だけが示されて
いる。TVカメラ83ら出力された赤色信号は、アンプ95で
増幅されてから、クランプ回路96に送られ、基準信号の
レベルが設定される。このクランプ回路96から出力され
た赤色信号は、A/D変換器97でデジタル信号に変換され
てから対数変換器98に送られる。この対数変換器98は、
ルックアップテーブルメモリで構成されており、入力信
号を対数変換して、濃度値に比例した画像データに変換
する。CPU52は、TVカメラ83の撮像が開始される前に、R
OM89に記憶されたテーブルデータを対数変換器98に書き
込む。
彩度補正回路99は、カラープリンタに使用されるカラ
ーペーパーの分光感度と、TVカメラ83の撮像部の分光感
度との違いを補正するためのものであり、各色の画像デ
ータをそれぞれ重み付けする3個のルックアップテーブ
ルメモリ99aと、この3個のルックアップテーブルメモ
リ99aの出力を加算し、この加算結果を赤色画像データ
として出力する加算器99bとから構成されている。CPU52
は、フイルム検定を開始する前に、ROM89に記憶されて
3組の係数をそれぞれ読み出し、これをステップ的に変
化させて、赤色の彩度補正を行うための3種類のテーブ
ルデータを作成し、3個のルックアップテーブルメモリ
99aのうち対応するものに書き込む。
彩度補正された赤色画像データは、デマルチプレクサ
ー100で指定された画像メモリ101a,101bのいずれか一方
に送られる。これらの画像メモリ101a,101bは、カラー
モニタ33に表示される1画面(1ページ)分のメモリ容
量を持っており、書込みと読出しとが交互に行われる。
したがって、例えば画像メモリ101aがリードコントロー
ラ86で制御されて1ページ分の画像データを読み出して
いる間に、TVカメラ83で撮像した新しい画像データが、
ライトコントローラ85で制御された他方の画像メモリ10
1bに書き込まれる。次に、画像メモリ101bの読出しが開
始されると、他方の画像メモリ101bの書込みが開始され
る。このように2ページ分の画像メモリを用いることに
より、画像データの取込み中にフイルム検定が中断する
ことがないようにしている。
前記画像メモリ101a,101bに対して、CPU52による画像
データの読出しや書込みを行うために、インターフェー
ス102が設けられている。画像メモリ101a,101bのいずれ
か一方から読み出した画像データは、マルチプレクサー
103を介して階調変換回路104に送られ、ここでネガ・ポ
ジ変換及び階調変換とが行われる。この階調変換回路10
4は、1画面として表示される最大16個のコマに対応す
るように、16個のルックアップテーブルメモリで構成さ
れており、コマの測光結果及びマニュアル補正量に応じ
てコマ毎に作成したテーブルデータがCPU52で書き込ま
れる。これらのテーブルデータは、ROM89に記憶されて
各色の基準テーブルデータを色補正量に応じてシフトす
ることで作成される。
コマ毎に階調変換された画像データは、パラレル・シ
リアル変換器105によりシリアル信号に変換されてか
ら、D/A変換器106に送られる。このD/A変換器106でアナ
ログ信号に変換された赤色信号は、カラーモニタ33に送
られる。
第4図は画像メモリを詳細に示すものである。前記画
像メモリ101aは、4個のメモリブロックで構成され、各
メモリブロックは4個のメモリエリアを備え、各メモリ
エリアに1コマの画像データをそれぞれ記憶する。例え
ば、第4列目のメモリブロックは、メモリエリアA1〜A4
から構成され、第5図においてA列に表示される一列分
(4コマ)の画像データを記憶する。また、第3列目の
メモリブロックは、メモリエリアA5〜A8で構成され、第
5図においてB列に表示される4コマの画像データを記
憶する。なお、画像メモリ101bも同じ構成をしているて
ため、符号のみを付してある。
第6図は長尺フイルムの繋ぎ目を示すものである。2
本のカラーネガフイルム110,111は、スプライステープ1
12で接合されている。このように、スプライステープ11
2で多数のカラーネガフイルムを接合して長尺フイルム1
3が作成される。このスプライステープ112は、長尺フイ
ルム13の移送時にスプライスセンサー72によって検出さ
れる。このスプライステープ112は、カラーネガフイル
ムとは異なった材質のもの、例えば白色をした接着テー
プが用いられているから、その反射率又は透過率、ある
いは長さ及び幅を調べることにより光学的に検出するこ
とができる。
スプライスセンサー72がスプライステープを検出する
と、CPU52はスプライスコマの画像データを作成し、現
在書込み中にある画像メモリ例えば101aに送り、スプラ
イスコマの表示位置に対応したメモリエリアに書き込
む。なお、符号110a,111aはコマであり、符号113はノッ
チである。
次に、第7図を参照して上記実施例の作用について説
明する。電源の投入後に、カラーフイルムアナライザー
の検定条件と、カラープリンタの露光条件とを対応させ
るために、キーボード34の英数字キー38を操作して、使
用するカラープリンタと同じプリントチャンネルを指定
する。次に、英数字キーを操作してフイルムの種類やサ
イズを入力してから、表示モード例えば「16コマ表示」
を指定する。
供給リール11を装着してから、現像済みのカラーネガ
フイルムの先端に接合した透明なリーダー部を引き出
し、ガイドローラ14,15に掛けてから送りローラ16に差
し込む。この送りローラ16は、パルスモータ53で駆動さ
れているため、リーダー部を測光位置に向けて移送す
る。この移送された先端は、ネガマスク54の両側に配置
した送りローラ対68,69に銜えられ、更に撮像位置の両
側に配置した送りローラ対78,79に銜えられる。撮像位
置を通過したリーダー部は、送りローラ24から引き出さ
れるので、ガイドローラ25,26に掛けてから、巻取りリ
ール12の外周に巻き付ける。
供給リール11からリーダー部が引き出されると、これ
に続いて現像済みカラーネガフイルムが引き出され、巻
取りリール12に向けて移送される。この移送中にノッチ
センサー50がノッチを113検出すると、パルスモータ53
の駆動パルスがカウントされ、ノッチセンサー50からの
フイルム送り量が測定される。そして、第1番目のノッ
チがノッチセンサー50とネガマスク54の中心までの距離
だけ移送されると、パルスモータ53の回転が停止する。
この状態では、第1番目のノッチを付したコマが測光位
置に位置決めされている。
測光位置に位置決めされたコマは、ランプ55によって
照明され、この状態でスキャナー58によってネガ像の各
点が測光され、またLATD用のセンサー59〜61により、赤
色,緑色,青色のLATD値が測光される。測光が完了する
と、パルスモータ53が再び回転して長尺フイルム13を移
送し、第2番目のノッチ付きコマを測光位置に位置決め
してこれを測光する。以下、第3番目以降のコマも測光
位置に順次位置決めされて測光される。
測光が終了した第1番目のコマは、撮像位置に向けて
移送される際に、ノッチセンサー71で第1番目のコマの
ノッチが検出される。このノッチが検出されると、パル
スモータ80の駆動パルスがカウントされてフイルム送り
量が測定される。そして、長尺フイルムが一定量送られ
ると、パルスモータ80の回転が停止し、第1番目のコマ
を撮像位置に位置決めする。この第1番目のコマが撮像
位置に位置決めされる間に、LATD用のセンサー59〜61で
測定した各色のLATD値から灰色平均濃度値を求め、この
灰色平均濃度値の大きさから、撮像すべきコマが超露光
オーバー又は超露光アンダーであるかどうかについて判
定する。そして、超露光オーバーコマに対しては、CPU5
2はパルスモータ77を駆動し、NDフイルム76を光路から
退避させて、ランプ75からの強い照明光でコマを照明す
る。逆に、露光アンダーコマに対しては、NDフイルタ76
を光路に挿入して照明光を減光させる。
第1番目のコマが撮像位置に位置決めされる前に、ND
フイルタ76が調節されているから、位置決めが完了する
と直ちにTVカメラ83による撮像が開始される。このTVカ
メラ83から出力された時系列の赤色信号,緑色信号,青
色信号は、画像処理部83に送られ、ここでA/D変換,彩
度補正,記憶,階調変換が行われる。すなわち、第3図
に示すように、赤色信号は増幅,クランプ処理されてか
ら、A/D変換器97で赤色画像データに変換される。この
赤色画像データは、対数変換器98で濃度値に比例した赤
色画像データに変換されてから、彩度補正回路99に送ら
れる。この彩度補正回路99は、三色の画像データに係数
を乗算してから加算し、この加算値を赤色画像データと
して出力する。赤色画像データは、デマルチプレクサー
100によって指定された画像メモリ例えば101aに送ら
れ、ライトコントローラ85で指定された16個のメモリエ
リアのうち第1番目のメモリエリアA1に書き込まれる。
同様に、第2番目以降のコマも撮像位置に順次位置決め
され、TVカメラ83で撮像され、画像メモリ101aのメモリ
エリアA2以降に順次書き込まれる。
前記長尺フイルム13の移送時に、スプライスセンサー
72はスプライステープ112の通過を光学的に検出し、第
6図に示すようにカラーフイルム110と111との繋ぎ目を
表すスプライス検出信号を出力してこれをCPU52に送
る。CPU52は、次に書き込むべきメモリエリアに、デジ
タル値で「零」の画像データを書き込む。例えば、第5
図に示す場合にはメモリエリアA11に「零」の画像デー
タが書き込まれ、それによりスプライスコマ46が発光し
ないブランクのコマとして表示される。そして、次の1
本のカラーネガフイルムに記録された第1番目のコマの
画像データは、メモリエリアA12に書き込まれる。
スプライスコマも含めて16個のコマを撮像し、画像メ
モリ101aに画像データを書き込むと、1ページ分の画像
読取りが終了する。この場合には、デマルチプレクサー
100が画像メモリ101b側に切り換わるとともに、画像メ
モリ101aの読出しが開始される。画像メモリ101bが書込
みモードになると、TVカメラ83で読み取った新しいコマ
の画像データが画像メモリ101bに送られ、前述したよう
に画像データが書き込まれる。
前記画像メモリ101aが読出しモードになると、リード
コントローラ86によって画像データが読み出される。こ
の画像データは、マルチプレクサー103を介して階調変
換回路104に送られ、ネガ・ポジ変換と階調変換とが行
われる。この階調変換回路104は、コマ毎にルックアッ
プテーブルメモリが用意されているから、読出し中のコ
マに対応したものが選択され、これに記憶されたテーブ
ルデータで画像データが変換される。ここで、各ルック
アップテーブルメモリには、各コマ毎に異なったテーブ
ルデータが書き込まれている。このテーブルデータは、
スキャナー58による測光で得た濃度補正量と、LATD用セ
ンサー59〜61による測光で得た色補正量とに応じて、基
準テーブルデータをシフトして作成されている。
階調変換された画像データは、パラレル・シリアル変
換器105で直列信号に変換されてから、D/A変換器106で
アナログ信号に変換され、得られた赤色信号がカラーモ
ニタ33に送られる。同様に、緑色信号及び青色信号も読
み出され、第5図に示すように、16個のコマのカラー画
像45を含む1ページ分がカラーモニタ33に表示される。
なお、実際には各コマのカラー画像45は、隣のカラー画
像にくっつかないように少し離され、この間が白枠とし
て表示されている。
カラーモニタ33には、プリント写真をシミュレートし
た16個のコマのカラー画像45が表示されているから、こ
れらの濃度及び色が適正かどうかを判定する。この判定
時に、スプライスコマ46も表示されるから、1本のカラ
ーネガフイルムの先頭を知ることができる。一般的に、
1本のカラーネガフイルムに記録された複数のコマに対
しては、仕上がりを同じようにするのが望ましいもので
ある。そこで、スプライスコマ46を表示することによっ
て1本のカラーネガフイルムの範囲が分るから、これら
のコマに対しては、色及び濃度が同程度になっているか
を判定することができる。
仕上がりが良好でないと認められるカラー画像に対し
ては、キーボード34のコマ指定キー40を操作してコマ指
定を行う。コマ指定を行うと、指定されたコマの画像デ
ータが画像メモリ101aから読み出され、インターフェー
ス102を介してワークRAM90に書き込まれる。このワーク
RAM90に書き込まれた画像データのうち、第5図に示す
ようなコマ指定カーソル47が嵌め込まれる特定なエリア
の画像データをCPU52に読み出し、この画像データをネ
ガ・ポジ変換(補色に変換)してコマ指定カーソル47の
画像データを作成する。こうして作成したコマ指定カー
ソル47の画像データは、インターフェース102を介して
画像メモリ101aに送られ、この画像メモリ101aを一時的
に書込みモードにセットし、読み出したコマのメモリエ
リアの一部に画像データを書き込む。この書き込んだ部
分の画像データは、階調変換回路104でネガ・ポジ変換
されるから、コマ指定カーソル47は、結果的にカラーネ
ガフイルムに記録された画像と同じネガ像として表示さ
れることになる。また、誤ってコマ指定を行った場合に
は、クリアキーを操作すればよい。このクリアキーを操
作すると、ワークRAM90に保存された画像データが元の
メモリエリアに書き込まれから、コマ指定カーソルを嵌
め込み合成する前のカラー画像がカラーモニタ33に表示
される。
コマ指定後に、カラーキー35又は濃度キー36を操作して
補正量を入力し、これをRAM67に書き込む。この補正量
が入力されると、指定されたコマの階調変換を行うルッ
クアップテーブルメモリのテーブルデータが更新され
る。この新しいテーブルデータで画像データが変換され
るため、指定したコマのカラー画像は濃度又は色が修正
されて表示される。もし、この修正が不充分な場合に
は、カラーキー35又は濃度キー36を再度操作すればよ
い。別のコマに対しても修正が必要な場合には、このコ
マに対応したコマ指定キー40を操作する。このコマ指定
キー40が操作されると、ワークRAM9に記憶しておいたコ
マの画像データがインターフェース102を介して画像メ
モリ101aに書き込まれる。この書込み後に、新たに指定
したコマの画像データが画像メモリ101aから読み出され
てワークRAM90に書き込まれ、前述したようにその一部
がネガ・ポジ変換される。これにより、修正済みのコマ
のカラー画像に表示されていたコマ指定カーソル47が消
去され、新たに指定されたコマのカラー画像にコマ指定
カーソル47が表示される。この新しく指定したコマに対
しても前述したように、濃度及び色を修正することがで
きる。
同時プリントでは、カラープリンタにおいて各コマが
1枚ずつプリントされるため、特別にプリント枚数を指
定しなくてもよい。しかし、2枚以上をプリントする場
合には、プリント枚数を指定することが必要である。ま
た、焼増しプリントでは、顧客から注文があった焼増し
コマとその枚数とを指定することが必要である。このプ
リント枚数の指定では、コマ指定キー40を操作してコマ
指定を行ってから、キーボード34の英数字キー38でプリ
ント枚数を入力する。このプリント枚数が入力される
と、CPU52は指定したコマに対応したメモリエリア例え
ばA8から画像データを読み出し、ワークRAM90に保存す
る。このワークRAM90での画像データの保存は、コマ指
定カーソル47の場合と同様に、クリアキーを操作してプ
リント枚数の表示を消去した場合に、もとのカラー画像
をカラーモニタ33に表示するためである。ワークRAM90
に画像データを保存してから、CPU52はプリント枚数の
データを作成し、これをメモリエリアA8に書き込む。こ
のプリント枚数のデータは、画像データと一緒に読み出
されるため、カラー画像の一部に個別プリント枚数48を
嵌め込んだ状態でカラーモニタ33に表示される。この実
施例では、プリント枚数は、発光しない正方形のブラン
ク内に発光表示する数字を嵌め込んだ状態で表示され
る。
また、1本のカラーフイルムの全コマに対して同じ枚
数をプリントする場合には、コマ指定キー40で1本のカ
ラーフイルムの先頭にあるスプライスコマ46を指定す
る。次に、プリント枚数を入力すれば、スプライスコマ
46の画像データを記憶したメモリエリアA11にプリント
枚数のデータが書き込まれる。このプリント枚数の書込
みにより、第5図に示すように、スプライスコマ46のほ
ぼ中央部に共通プリント枚数46aが表示される。
また、1本のカラーフイルムのコマの殆どは同じプリ
ント枚数であるが、そのうちの幾つかを異なった枚数で
プリントしたいことがある。このような場合には、スプ
ライスコマ46を指定してカラーフイルム1本に対する共
通プリント枚数を入力する他に、変更したいコマを指定
して個別プリント枚数を入力すればよい。この共通プリ
ント枚数と個別プリント枚数とは、共にRAM67に記憶さ
れ、そしてフイルム検定の終了時にパンチテープ30に出
力される。
ピンボケコマあるいは誤撮影のために主要画像が存在
していないコマに対しては、コマ指定キー40でコマ指定
を行ってから、操作キー39を操作してプリント不要を入
力する。このプリント不要が指示されると、このコマに
対応したメモリエリア例えばA2の画像データをワークRA
M90に保存してから、画像データの一部を取り出してネ
ガ・ポジ変換してから、メモリエリアA2に書き込む。こ
れにより、第5図に示すように、カラー画像の中央部を
ネガ・ポジ反転させたプリント不要マーク49が表示され
る。
全てのコマの仕上がりが良好であると認められる場合
には、次ページキー41を操作する。この次ページキーが
操作されると、画像メモリ101bに記憶された16コマの画
像データが読み出され、前述したようにカラーモニタ33
に表示される。このカラーモニタ33に表示された1ペー
ジ分のコマに対して前述したようにフイルム検定を行う
ことができる。このフイルム検定中に、長尺フイルム13
の移送が開始され、これに記録された16コマがTVカメラ
83で順次撮像され、得られた画像データが画像メモリ10
1aに書き込まれる。
長尺フイルム13に記録された全てのコマに対してフイ
ルム検定が終了した場合には、操作キー39を操作すれ
ば、RAM67に記憶されているプリントデータがパンチテ
ープ30に出力される。すなわち、スプライスコマ46を表
すパンチデータの後に、カラーフイルムの種類及びサイ
ズ,カラーフイルム1本に対するプリント枚数等の共通
データがパンチコードで記録され、この後にコマの露光
補正データ,コマのプリント枚数,プリント不要等の個
別データがコマ毎に順次記録される。このように、プリ
ント枚数のデータは、カラーフイルム1本に対するもの
と、コマ毎のものとがパンチテープ30に記録されるた
め、コマによってはプリント枚数の重複指定が起こるこ
とがある。しかし、この重複指定は、コマ毎の個別プリ
ント枚数を優先させるようにした制御プログラムをプリ
ンタにセットすることで解決することができる。なお、
露光補正データは、スキャナー58で自動的に算出された
補正量とキー入力したマニュアル補正量とを加算したも
のである。
写真焼付時には、パンチテープ30をプリンタにセット
すれば、パンチテープ30から共通データが読み取られ、
そして各コマを順次プリントする際に、プリントしよう
とするコマの個別データが読み取られ、これらのプリン
トデータに応じてプリンタの作動が制御される。なお、
プリンタには、赤色,緑色,青色のLATD用センサーが設
けられているため、これらによって各色のLATD値が測定
される。これらのLATD値から各色の露光量が測定され、
パンチテープ30から読み取った露光補正データを加算す
ることにより、写真焼付けする際の露光量が色毎に調節
される。
12コマ表示を行う場合には、キーボード34を操作して
この表示モードを指定する。モード指定後に、磁気フロ
ッピー29をセットして、これに書き込んである4個の参
照画像を読み出し、これをワークRAM90に書き込む。こ
の書込み後に、ワークRAM90から参照画像の画像データ
を読み出し、カラーモニタ33上においてD列に対応した
メモリエリアA13〜A16及びB13〜B16にそれぞれ書き込
む。したがって、TVカメラ83で撮像したコマの画像デー
タが書き込まれるエリアは、メモリエリアA1〜A12,B1〜
B12となり、TVカメラ83でコマが12個ずつ読み取られ、
カラーモニタ33のA列からC列に表示される。
フイルム検定時には、D列に表示された4個の参照画
像を参照して仕上がりをチェックすることができる。な
お、マニュアル補正が必要なために、コマ指定キー40で
コマを指定した場合には、このコマを含む一列をC列の
位置へシフトすれば、参照画像と隣合わせに表示される
から、これとの比較が容易となる。
1コマ表示の場合にも、最初にキーボード34を操作し
て表示モードを指定する。この1コマ表示では、撮像と
表示とが1コマ毎に行われ、読出しモードにある画像メ
モリ例えば101aに書き込んだ1コマのカラー画像が、画
面の中央部にある4コマ分のエリアに大きなサイズで表
示される。このサイズ拡大は、補間処理で電気的に倍率
拡大する他に、A/D変換器97のサンプリング周期を短く
して4コマ分の画像データを作成してもよい。なお、例
えば16コマ表示の場合に、色修正のためにコマ指定キー
40でコマを指定したときに、このコマを拡大表示すると
便利である。
第8図はビデオプリンタ側においてプリント枚数の優
先を行うようにした実施例を示すものである。この実施
例では、プリント枚数は個別データとして与えられ、各
コマに対応させてRAM67に記憶されるようになってい
る。すなわち、コマ毎に指定されたプリント枚数は、個
別データとしてRAM67に記憶され、またスプライスコマ4
6に対してプリント枚数が指定された場合には、この共
通なプリント枚数が、各コマに与えられて個別データと
してRAM67にそれぞれ記憶される。そして、プリント枚
数が重複指定された場合には、CPU52はコマ毎のプリン
ト枚数を優先し、これを個別データとしてRAM67に書き
込む。したがって、パンチテープ30に検定結果を記録し
た場合に、このパンチテープ30にはプリント枚数が重複
して記録されることはない。
前記実施例では、階調変換回路104で色及び濃度補正
を行っているが、ランプ75とミキシングボックス74との
間に、シアン,マゼンタ,イエローの調光フイルタを配
置し、これらの光路への挿入量を調節して色及び濃度補
正を行ってもよい。更には、この調光フイルタで色及び
濃度について粗い補正を行い、階調変換回路104で細か
な補正を行うことも可能である。また、スプライスコマ
は、画像データの値を任意に決めることにより、所望の
輝度に発光表示したり、あるいは所望の色で表示したり
することができる。なお、本発明は、カラーリバーサル
フイルムに対しても適用することができるものである。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明によれば、プリン
ト枚数を入力すれば、その数値がカラー画像の一部に嵌
め込まれた状態で表示されるから、プリント枚数の確認
を行うことができる。また、1本のカラーフイルムに対
して共通なプリント枚数を入力する場合には、スプライ
スコマに対してプリント枚数を指定すればよいから、プ
リント枚数の指定が極めて簡単となる。更に、カラーフ
イルム1本の指定とコマ毎の指定とが重複した場合に
は、コマ毎の指定が優先されるから、プリンタ側に重複
指定に対する対策を施すことが不要となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のカラーフイルムアナライザーを示す概
略図である。 第2図は本発明のカラーフイルムアナライザーの外観図
である。 第3図は画像処理部の一例を示すブロック図である。 第4図は画像メモリを詳細に示したブロック図である。 第5図はカラーモニタの表示例を示す説明図である。 第6図は長尺フイルムの繋ぎ目を示す平面図である。 第7図はフイルム検定の手順を示すフローチャートであ
る。 第8図は個別プリント枚数を優先する実施例のフローチ
ャートである。 13……長尺フイルム 17……測光用フード 21……撮像用フード 29……磁気フロッピー 30……パンチテープ 33……カラーモニタ 34……キーボード 35……カラーキー 36……濃度キー 40……コマ指定キー 41……次ページキー 45……カラー画像 46……スプライスコマ 47……コマ指定カーソル 46a,48,……プリント枚数 58……スキャナー 59……赤色用センサー 60……緑色用センサー 61……青色用センサー 101a,101b……画像メモリ A1〜A16,B1〜B16……メモリエリア。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 9/79 9365−5H G06F 15/62 310A

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラーフイルムに記録された複数のコマを
    撮像し、これらのコマのカラー画像をマトリックスに配
    列して画像表示手段に表示するビデオ式カラーフイルム
    アナライザーにおいて、 コマを指定してそのプリント枚数を入力する手段と、指
    定されたコマのカラー画像の一部にプリント枚数を嵌込
    み合成する手段とを設けたことを特徴とするビデオ式カ
    ラーフイルムアナライザー。
  2. 【請求項2】複数のカラーフイルムをスプライステープ
    で繋ぎ合わせて長尺化し、この長尺フイルムの各コマを
    テレビカメラで撮像し、得られた各コマの画像データを
    画像メモリに順次書き込んでから、この画像メモリを読
    み出し、各コマのカラー画像をマトリックスに配列して
    画像表示手段で表示するビデオ式カラーフイルムアナラ
    イザーにおいて、 前記長尺フイルムの繋ぎ目を検出し、これをスプライス
    コマとして画像表示手段に表示する手段と、このスプラ
    イスコマを指定してカラーフイルム1本分の各コマのプ
    リント枚数を入力する手段と、スプライスコマの一部に
    プリント枚数を嵌込み合成する手段とを設けたことを特
    徴とするビデオ式カラーフイルムアナライザー。
  3. 【請求項3】カラーフイルムに記録された各コマを撮像
    し、これらのコマのカラー画像をマトリックスに配列し
    て画像表示手段に表示するとともに、1本のカラーフイ
    ルムの繋ぎ目を検出し、これをスプライスコマとして表
    示するビデオ式カラーフイルムアナライザーにおいて、 1本のカラーフイルムに対するプリント枚数を指定する
    場合にはスプライスコマを指定してからプリント枚数を
    入力し、コマ毎にプリント枚数を指定する場合には、プ
    リントコマを指定してからプリント枚数を入力する手段
    と、 入力されたプリント枚数を指定したコマの画像の一部に
    嵌め込み合成する手段と、 入力されたプリント枚数を各コマに対応させて記憶する
    とともに、1本のカラーフイルムに対する共通プリント
    枚数とコマ毎に指定した個別プリント枚数とが重複した
    場合には個別プリント枚数を優先させて記憶する手段と
    を設けたことを特徴とするビデオ式カラーフイルムアナ
    ライザー。
  4. 【請求項4】前記スプライスコマは、画像を表示しない
    ブランクのコマであることを特徴とする特許請求の範囲
    第2項又は第3項記載のビデオ式カラーフイルムアナラ
    イザー。
  5. 【請求項5】前記スプライスコマは、特定な色が付され
    たコマであることを特徴とする特許請求の範囲第2項又
    は第3項記載のビデオ式カラーフイルムアナライザー。
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