JPH10203412A - 自動車のエアボックス構造 - Google Patents

自動車のエアボックス構造

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JPH10203412A
JPH10203412A JP914497A JP914497A JPH10203412A JP H10203412 A JPH10203412 A JP H10203412A JP 914497 A JP914497 A JP 914497A JP 914497 A JP914497 A JP 914497A JP H10203412 A JPH10203412 A JP H10203412A
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JP
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air box
section
cowl side
closed
closed cross
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JP914497A
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Hiroshi Inaba
浩 稲葉
Yukimasa Saka
幸真 坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を増加することなく、高い位置のエ
アボックスと、その前方に位置する閉断面部との十分な
結合強度を確保することができる自動車のエアボックス
構造を提供する。 【解決手段】 カウルサイド9をエアボックス4よりも
前方へ延長して、その前端部11を閉断面部3の底面部
3aに接合したため、このカウルサイド9によって、エ
アボックス4と閉断面部3とを確実に結合することがで
きる。既存部品であるカウルサイド9を前方に延長する
だけなので、部品点数の増加はない。更に、カウルサイ
ド9と一部の部材を除き、エアボックス4を高くしない
一般構造の車体部材をそのまま共用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動車のエアボッ
クス構造に関する。
【0002】
【従来の技術】フロントウインドウシールドをデザイン
的に高く設定するため、エアボックスを一般的な位置よ
りも高くした構造の車体がある(例えば、実開平1−1
26882号公報参照)。
【0003】エアボックスの前方には、エンジンルーム
の左右両側に、フードリッジアッパとレインフォースと
により形成された閉断面部が前後方向に沿って配されて
いるが、この閉断面部の上下断面サイズもエアボックス
の位置に対応して拡大されている。
【0004】そして、従来はこの上下断面サイズの拡大
された閉断面部と、高い位置のエアボックスとを確実に
結合するため、閉断面部内の中間高さ位置に複数の補強
板を追加して二階建て構造とし、その補強板により、閉
断面部とエアボックスとの結合強度を確保している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、閉断面部内に複数の補強板
を追加して二階建て構造にするため、部品点数ならびに
車体重量の大幅な増加を招いている。
【0006】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、部品点数を増加することなく、
高い位置のエアボックスと、その前方に位置する閉断面
部との十分な結合強度を確保することができる自動車の
エアボックス構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
エンジンルームの左右両側にフードリッジアッパとフー
ドリッジレインフォースにより前後方向に沿う閉断面部
が形成されており、該閉断面部の後部に該閉断面部の底
面部よりも高い位置のエアボックスが車幅方向に沿って
形成されている自動車のエアボックス構造において、前
記エアボックスの左右両側を塞ぐカウルサイドをエアボ
ックスよりも前方へ延長すると共に、該カウルサイドの
前端部を閉断面部の底面部に接合したものである。
【0008】請求項1記載の発明によれば、カウルサイ
ドをエアボックスよりも前方へ延長して、その前端部を
閉断面部の底面部に接合したため、このカウルサイドに
よって、エアボックスと閉断面部とを確実に結合するこ
とができる。既存部品であるカウルサイドを前方に延長
するだけなので、部品点数の増加はない。更に、カウル
サイドと一部の部材を除き、エアボックスを高くしない
一般構造の車体部材をそのまま共用することができる。
【0009】請求項2記載の発明は、カウルサイドが、
少なくともカウルサイドの下縁部から車幅方向に延びた
下側面を有する断面L字形部を備えると共に、カウルサ
イドの下側面のうち、エアボックスよりも前側には閉断
面部の底面部まで延びる傾斜部が形成され、該傾斜部
と、カウルサイドの下面に接続されたダッシュロアと、
閉断面部の底面部とで、ボックス形状が形成される。
【0010】請求項2記載の発明によれば、カウルサイ
ドのエアボックスよりも前側の傾斜部と、カウルサイド
の下面に接続されるダッシュロアと、閉断面部の底面部
とで、ボックス形状が形成されるため、エアボックスと
閉断面部との結合強度が更に向上する。
【0011】請求項3記載の発明は、カウルサイドが断
面コ字形をしており、該カウルサイド後部の上面部にフ
ードヒンジを取付けたものである。
【0012】請求項3記載の発明によれば、カウルサイ
ドの前端部が前方へ延長されて閉断面部の底面部に接合
されたことにより、該カウルサイド自体の取付強度が向
上し、その取付強度の高まったカウルサイド後部の上面
部にフードヒンジを取付けたため、フードヒンジの取付
強度が高まり、フードの開閉支持が確実となる。
【0013】請求項4記載の発明は、閉断面部の下面に
ストラットハウジングのトップパネルが接合されてい
る。
【0014】請求項4記載の発明によれば、閉断面部の
下面にストラットハウジングのトップパネルを接合した
ため、該トップパネルの取付剛性が向上し、トップパネ
ルによるサスペンションの支持が確実になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1〜図4に基づいて説明する。図中、Yが前後方向
で、Xが車幅方向である。
【0016】エンジンルームEの左右両側には、フード
リッジアッパ1とフードリッジレインフォース2とから
形成された閉断面部3が前後方向に沿って形成されてい
る(尚、図では左側だけを代表して図示している)。
【0017】この閉断面部3は断面サイズが一般的構造
よりも上方へ拡大されている。すなわち、底面部3aは
一般的な高さであるが、上面部3bが一般よりも高く形
成されている。これは、閉断面部3の後部に結合された
エアボックス4を高くして、該エアボックス4にて支持
されるフロントウインドウシールド5をデザイン的に高
く設定するためである。
【0018】エアボックス4はダッシュアッパ6とカウ
ルフロント7から形成された車幅方向に沿う上部開放構
造をしている。このエアボックス4の底面部4aの位置
が閉断面部3の底面部3aよりも高く形成されている。
エアボックス4の底面部4aには排水溝8が形成されて
いる。
【0019】エアボックス4の左右両側はカウルサイド
9にてそれぞれ塞がれている。このカウルサイド9の前
側は、該カウルサイド9の下縁部から車幅方向に延びた
下側面を有する断面L字形部9aを備えた断面コ字形に
形成されていると共に、下側面に下向きの傾斜部10を
有する拡大形状をしており、その前端部11は閉断面部
3の底面部3aに接合されている。エアボックス4の底
面部4aはカウルサイド9よりも外側に突出しており、
カウルサイド9には排水溝8に対応する湾曲部12が形
成されている。従って、エアボックス4に侵入した水W
は、排水溝8を介してエアボックス4の外側へ確実に排
出される。
【0020】閉断面部3の後部におけるフードリッジレ
インフォース2の上面部にはエアボックス4側に切欠部
13が形成されており、その切欠部13の端部にはフラ
ンジ2fが上向きに形成されている。この切欠部13に
前記カウルサイド9の上面部14が位置しており、その
上面部14に形成したフランジ14fを前記フランジ2
fに接合して一体化され、後端がそのままフロントピラ
ー15に接続されている。また、カウルサイド9とカウ
ルフロント7の角部には両者の結合強度を高めるための
ブレース16が取付けられている。
【0021】エアボックス4の下面から閉断面部3の下
面にかけて車幅方向に沿うダッシュロア17が取付けら
れている。また、カウルサイド9内には、排出された水
Wが閉断面部3内に侵入するのを防止するための遮壁部
18も設けられている。更に、カウルサイド9の後部の
上面部14には、フード19を開閉支持するためのフー
ドヒンジ20が取付けられている。
【0022】加えて、閉断面部3の下面には、ストラッ
トハウジング21のトップパネル22が接合されてお
り、このトップパネル22により、ストラットハウジン
グ21内に配された図示せぬサスペンションを支持して
いる。そして、閉断面部3の外側は外板となるフロント
フェンダ23(図3参照)にて覆われている。
【0023】以下、この実施形態の優れている点を説明
する。
【0024】閉断面部3とエアボックス4の結合強度向
上:カウルサイド9をエアボックス4よりも前方へ延長
して、その前端部11を閉断面部3の底面部3aに接合
したため、このカウルサイド9によって、エアボックス
4と閉断面部3とを確実に結合することができる。既存
部品であるカウルサイド9を前方に延長するだけなの
で、部品点数の増加はない。
【0025】また、カウルサイド9の傾斜部10と、ダ
ッシュロア17と、閉断面部3の底面部3aとで、ボッ
クス形状B(図4中の格子状図示部分)が形成されるた
め、エアボックス4と閉断面部3との結合強度が更に向
上する。
【0026】フードヒンジ20の取付強度向上:カウル
サイド9の前端部11が前方へ延長されて閉断面部3の
底面部3aに接合されたことにより、該カウルサイド9
自体の取付強度が向上しており、その取付強度の高いカ
ウルサイド9の上面部14にフードヒンジ20を取付け
たため、フードヒンジ20の取付強度が高まり、フード
19の開閉支持が確実となる。
【0027】サスペンションの支持強度向上:閉断面部
3の下面にストラットハウジング21のトップパネル2
2を接合したため、該トップパネル22の取付剛性が向
上し、トップパネル22によるサスペンションの支持が
確実になる。
【0028】前面衝突性能向上:閉断面部3の上下断面
形状が大きいため、前面衝突して閉断面部3が変形する
際に衝突エネルギーを十分に吸収することができる。
【0029】一般構造との部材の共用化:カウルサイド
9とダッシュロア17以外の部材は、エアボックス4を
高くしない一般構造のものをそのまま共用できるため、
部品調達の面で有利である。
【0030】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、カウルサ
イドをエアボックスよりも前方へ延長して、その前端部
を閉断面部の底面部に接合したため、このカウルサイド
によって、エアボックスと閉断面部とを確実に結合する
ことができる。既存部品であるカウルサイドを前方に延
長するだけなので、部品点数の増加はない。更に、カウ
ルサイドと一部の部材を除き、エアボックスを高くしな
い一般構造の車体部材をそのまま共用することができ
る。
【0031】請求項2記載の発明によれば、カウルサイ
ドのエアボックスよりも前側の傾斜部と、カウルサイド
の下面に接続されるダッシュロアと、閉断面部の底面部
とで、ボックス形状が形成されるため、エアボックスと
閉断面部との結合強度が更に向上する。
【0032】請求項3記載の発明によれば、カウルサイ
ドの前端部が前方へ延長されて閉断面部の底面部に接合
されたことにより、該カウルサイド自体の取付強度が向
上し、その取付強度の高まったカウルサイド後部の上面
部にフードヒンジを取付けたため、フードヒンジの取付
強度が高まり、フードの開閉支持が確実となる。
【0033】請求項4記載の発明によれば、閉断面部の
下面にストラットハウジングのトップパネルを接合した
ため、該トップパネルの取付剛性が向上し、トップパネ
ルによるサスペンションの支持が確実になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る自動車のエアボック
ス構造を示す斜視図。
【図2】カウルサイドを示す斜視図。
【図3】図1中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図4】図1中矢示SB−SB線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 フードリッジアッパ 2 フードリッジレインフォース 3 閉断面部 3a 底面部 4 エアボックス 5 フロントウインドウシールド 9 カウルサイド 9a 断面L字形部 10 傾斜部 11 前端部 14 上面部 17 ダッシュロア 20 フードヒンジ 21 ストラットハウジング 22 トップパネル B ボックス形状 E エンジンルーム X 車幅方向 Y 前後方向

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンルームの左右両側にフードリッ
    ジアッパとフードリッジレインフォースにより前後方向
    に沿う閉断面部が形成されており、該閉断面部の後部に
    該閉断面部の底面部よりも高い位置のエアボックスが車
    幅方向に沿って形成されている自動車のエアボックス構
    造において、 前記エアボックスの左右両側を塞ぐカウルサイドをエア
    ボックスよりも前方へ延長すると共に、該カウルサイド
    の前端部を閉断面部の底面部に接合したことを特徴とす
    る自動車のエアボックス構造。
  2. 【請求項2】 カウルサイドは、少なくともカウルサイ
    ドの下縁部から車幅方向に延びた下側面を有する断面L
    字形部を備えると共に、カウルサイドの下側面のうち、
    エアボックスよりも前側には閉断面部の底面部まで延び
    る傾斜部が形成され、該傾斜部と、カウルサイドの下面
    に接続されたダッシュロアと、閉断面部の底面部とで、
    ボックス形状が形成される請求項1記載の自動車のエア
    ボックス構造。
  3. 【請求項3】 カウルサイドが断面コ字形をしており、
    該カウルサイド後部の上面部にフードヒンジを取付けた
    請求項1又は請求項2記載の自動車のエアボックス構
    造。
  4. 【請求項4】 閉断面部の下面にストラットハウジング
    のトップパネルが接合されている請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の自動車のエアボックス構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010023661A (ja) * 2008-07-18 2010-02-04 Honda Motor Co Ltd 車体前部構造
JP2010023663A (ja) * 2008-07-18 2010-02-04 Honda Motor Co Ltd 車体前部構造
FR3010382A1 (fr) * 2013-09-12 2015-03-13 Peugeot Citroen Automobiles Sa Ensemble comprenant une grille d'auvent de vehicule automobile et support de charniere du capot cooperant avec cette grille pour evacuer l'eau

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010023661A (ja) * 2008-07-18 2010-02-04 Honda Motor Co Ltd 車体前部構造
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FR3010382A1 (fr) * 2013-09-12 2015-03-13 Peugeot Citroen Automobiles Sa Ensemble comprenant une grille d'auvent de vehicule automobile et support de charniere du capot cooperant avec cette grille pour evacuer l'eau

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