JPS6211261Y2 - - Google Patents

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JPS6211261Y2
JPS6211261Y2 JP12460382U JP12460382U JPS6211261Y2 JP S6211261 Y2 JPS6211261 Y2 JP S6211261Y2 JP 12460382 U JP12460382 U JP 12460382U JP 12460382 U JP12460382 U JP 12460382U JP S6211261 Y2 JPS6211261 Y2 JP S6211261Y2
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JP12460382U
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JPS5927971U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車の前部車体構造に関するもの
である。
近年、自動車の軽量化並びに燃料消費量の低減
化が大きな課題となつており、そのため、自動車
の小型化が促進され、俗にリツターカーと呼ばれ
る車の開発がなされている。この種の車では、特
にボデーの板厚を薄くし、必要な部分のみを補強
してゆくという手法が採られ、軽量化を図つてい
る。
一方、自動車においては、衝突時における乗員
の保護という要求が十分に満足されなければなら
ない。この衝突対策は、大型車では、客室部分よ
り前方部および後方部の長さを比較的長くとれ、
また全体の剛性も高くすることは容易であつた。
しかし、小型車では、全長が限られ、居住性を
損わないようにするために客室部分を小さくする
ことができず、大型車と同様の構造とすることは
できない。また、大型車では板厚を厚くすること
で強度を増大させることができるが、小型車で
は、それに搭載するエンジンの出力が限られてい
るため、板厚を厚くすることがでぎず、また軽量
化に相反するという問題があつた。
そのため、特に正面衝突時(車の前端部分が障
害物に衝突する時)の客室部分の変形を抑えるた
めに、従来、車体前部におけるカウルの両側部付
近には、ダツシユパネル上側にカウルサイドアツ
パとホイールエプロンレインフオースメントとが
接合されてなる閉断面構造がフロントピラーより
前方に延設され、それによつて補強構造を構成し
ているが、このような閉断面構造はフロントピラ
ーとの結合が十分ではないという問題があつた。
そこで、このような問題を解決するために、上
記閉断面構造を構成するホイールエプロンレイン
フオースメントとフロントピラーとをガセツトプ
レートにより連結することにより、構造強度を高
めるようにしたもの(特公昭54−14005号公報参
照)が提案されている。
しかし、上記ガセツトプレートはホイールエプ
ロンレインフオースメントとフロントピラーとを
単に結合しているだけであるため、強度的に十分
なものとは言えなかつた。
本考案はかかる点に鑑みてなされたもので、ダ
ツシユパネルの側部に上下二段の閉断面構造を設
けることにより、構造強度の向上を図ることを目
的とするものである。
この目的のため、本考案の構成は、ダツシユパ
ネルの側部上側に、該ダツシユパネルとカウルサ
イドアツパとホイールエプロンレインフオースメ
ントとでフロントピラーに接続された上側閉断面
が形成され、ヒンジピラーアウタはその前部が延
長されてカウルサイドが形成されており、該ヒン
ジピラーアウタおよびカウルサイドの上部は内側
に折り曲げられ、該ヒンジピラー側の折曲げ部は
ピラーを横切つており、ピラーの断面はこの折曲
げ部により閉塞されていて、カウルサイド側の折
曲げ部とダツシユパネルと上記カウルサイドの外
側に位置しているガセツトとにより上記上側閉断
面の下側に隣接する下側閉断面が形成されている
ことを特徴とするものであり、そのことにより、
上記上側および下側の二段の閉断面により車体前
部の構造強度を上げるようにしたものである。
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。
第1図ないし第3図において、1は車室とエン
ジンルームとを隔閉して車室前壁を構成するダツ
シユパネルであつて、該ダツシユパネル1は、そ
の上部に後方上向きに若干傾斜して延びる傾斜部
1aを有し、該傾斜部1aの側端部上側には、車
体前後方向に延びるカウルサイドアツパ2とホイ
ールエプロンレインフオースメント3とがカウル
サイドアツパ2を内側に位置せしめた状態で互い
に対向するように配置されている。上記カウルサ
イドアツパ2およびホイールエプロンレインフオ
ースメント3の上端部は互いに接合されている一
方、下端部はそれぞれダツシユパネル1(傾斜部
1a)に接合されており、よつてこの三者により
車体前後方向に延びる上側閉断面4が形成されて
いる。該上側閉断面4の後端部は後述のフロント
ピラー5に接続されている。
また、5は車室前部両側にほぼ上下方向に延び
るように配置されたフロントピラーであつて、該
フロントピラー5は、車体内方側に突出した断面
形状のフロントピラーインナ6と車体外方側に突
出した断面形状のフロントピラーアウタ7とを互
いに接合して閉断面形状に形成されている。上記
フロントピラー5の下部にはドアヒンジを取付け
るためのヒンジピラー8が連結されており、該ヒ
ンジピラー8は、車体内方側に突出した断面形状
のヒンジピラーインナ9と車体外方側に突出した
断面形状のヒンジピラーアウタ10とを互いに接
合して閉断面形状に形成されている。また、上記
ヒンジピラーアウタ10の前部には、該ヒンジピ
ラーアウタ10を前方に延長してなるカウルサイ
ド11が一体形成され、該カウルサイド11は、
上部側が下部側よりも車体外方側に膨出してヒン
ジピラー8(ヒンジピラーアウタ10)のヒンジ
取付面8aと面一になるように形成されている。
そして、上述の如く面一なヒンジピラーアウタ
10およびカウルサイド11の上部は共に車体内
方側に折り曲げられていて、水平方向に延びる水
平部12a,13aと該水平部12a,13aの
内端から垂直上方に延びる垂直部12b,13b
とを有する折曲げ部12,13が形成されてい
る。上記ヒンジピラー8側の折曲げ部12の水平
部12aは、該ヒンジピラー8を横切つてその断
面を閉塞しており、また垂直部12bの上端部は
上記フロントピラーインナ9の下端部に接続され
ている。一方、カウルサイド11側の折曲げ部1
3の垂直部13bは略三角形状に形成され、該垂
直部13bの上端部(斜辺部)は上記ダツシユパ
ネル1のカウルサイドアツパ2との接合部下面に
接合されている。ここで、上述の如くヒンジピラ
ーアウタ10の上部が車体内方側に折り曲げられ
ていることに対応して、上記フロントピラーアウ
タ7の下部には、ヒンジピラー8のヒンジ取付面
8aとほぼ連続的に連なる突出面14aを有する
断面形状の上側ヒンジ取付部14が、フロントピ
ラーアウタ7をヒンジピラー8側の折曲げ部12
の水平部12aにまで延長して一体形成され、該
上側ヒンジ取付部14の側縁部は上記折曲げ部1
2に接合されている。
さらに、上記カウルサイド11の折曲げ部13
外側には略三角形状のガセツト15が配置されて
いる。該ガセツト15の上端部(斜辺部)は上記
ダツシユパネル1のホイールエプロンレインフオ
ースメント3との接合部下面に接合されていると
ともに、下端部はカウルサイド11上部の膨出部
11aに接続されている。また、上記ガセツト1
5の後端部は、上記上側ヒンジ取付部14を覆う
ように後方に延長され、かつ該延長部16の後端
部が上側ヒンジ取付部14の後端部に重合接続さ
れていて、上側ヒンジ取付部14を補強するよう
に構成されている。よつて、上記カウルサイド1
1側の折曲げ部13とダツシユパネル1とガセツ
ト15とにより上記上側閉断面4の下側に隣接す
る下側閉断面17が形成されている。
尚、18はカウル、19はフロントフエンダ、
20はリツド、21は上側ヒンジ取付部14の内
面側に重合されたヒンジレインフオースメント、
22はヒンジピラー8側折曲げ部12の垂直部1
2bに上側ヒンジ取付部14に対応して設けられ
たヒンジ取付作業用の開口部である。
したがつて、上記実施例においては、ダツシユ
パネル1の側部に、上側および下側閉断面4,1
7からなる上下二段の閉断面構造が形成され、か
つ該下側閉断面17はフロントピラー5と上側閉
断面4との接続部の隅角部に架橋されているの
で、両閉断面4,17の効果的な補強によつてフ
ロントピラー5およびヒンジピラー8の強度を著
しく高めることができ、車体前部の構造強度を大
巾に向上させることができる。しかも、上記ヒン
ジピラー8は、上側ヒンジ取付部14近傍におい
て、その断面が折曲げ部12により閉塞されて、
いわゆる節を有する構造となつているので、ヒン
ジピラー8の強度を一層高めることができる。
さらに、上記下側閉断面17は、ダツシユパネ
ル1に対し、内側ではカウルサイド11側折曲げ
部13の垂直部13b上端部が、外側ではガセツ
ト15の上端部がそれぞれ接合された二重シール
構造となつているので、雨水等の水が車体内方側
へ侵入することはなく、また万一下側閉断面17
内に水が侵入しても、カウルサイド11とガセツ
ト16との間から外部へ排出させることができ、
水漏れ対策に有利である。
以上説明したように、本考案によれば、ダツシ
ユパネルの側部に上下二段の閉断面を形成したこ
とにより、車体前部の構造強度を大巾に向上させ
ることができるとともに、下側閉断面の二重シー
ル構造および車外排出構造により水漏れ対策に有
効であるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
自動車の車体前部の斜視図、第2図は第1図の
−線における断面図、第3図は分解斜視図であ
る。 1……ダツシユパネル、2……カウルサイドア
ツパ、3……ホイールエプロンレインフオースメ
ント、4……上側閉断面、5……フロントピラ
ー、8……ヒンジピラー、10……ヒンジピラー
アウタ、11……カウルサイド、12,13……
折曲げ部、15……ガセツト、17……下側閉断
面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ダツシユパネルの側部上側に、該ダツシユパネ
    ルとカウルサイドアツパとホイールエプロンレイ
    ンフオースメントとでフロントピラーに接続され
    た上側閉断面が形成され、ヒンジピラーアウタは
    その前部が延長されてカウルサイドが形成されて
    おり、該ヒンジピラーアウタおよびカウルサイド
    上部は内側に折り曲げられていて、該ヒンジピラ
    ー側の折曲げ部はピラーを横切つており、ピラー
    の断面はこの折曲げ部により閉塞されていて、カ
    ウルサイド側の折曲げ部とダツシユパネルと上記
    カウルサイドの外側に位置しているガセツトとに
    より上記上側閉断面の下側に隣接する下側閉断面
    が形成されていることを特徴とする自動車の前部
    車体構造。
JP12460382U 1982-08-17 1982-08-17 自動車の前部車体構造 Granted JPS5927971U (ja)

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JP12460382U JPS5927971U (ja) 1982-08-17 1982-08-17 自動車の前部車体構造

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JP12460382U JPS5927971U (ja) 1982-08-17 1982-08-17 自動車の前部車体構造

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JPS5927971U JPS5927971U (ja) 1984-02-21
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