JPH10202161A - ロボットによる液体精密塗布方法および液体塗布装置 - Google Patents

ロボットによる液体精密塗布方法および液体塗布装置

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JPH10202161A
JPH10202161A JP630497A JP630497A JPH10202161A JP H10202161 A JPH10202161 A JP H10202161A JP 630497 A JP630497 A JP 630497A JP 630497 A JP630497 A JP 630497A JP H10202161 A JPH10202161 A JP H10202161A
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JP
Japan
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liquid
robot
application
height
unit
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Application number
JP630497A
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English (en)
Inventor
Keisuke Koyanagi
恵介 小柳
Mitsuhiro Iida
光浩 飯田
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PFU Ltd
Original Assignee
PFU Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント配線板等の塗布面の凹凸やソリに影
響されることなく高精度で液体を塗布する、ロボットに
よる液体精密塗布方法および液体塗布装置を提供する。 【解決手段】 高さ検出演算部により塗布面の高さを自
動検出し、検出された高さに追従して塗布ユニットのノ
ズルの高さを自動補正しながら液体を塗布する。また、
ロボットコントローラにより塗布ユニットを備えるロボ
ットの各移動方向の移動速度を検出してロボットの速度
を演算し、ロボットの速度に追従して液体塗布コントロ
ーラにより塗布ユニットの液体吐出圧力を自動補正しな
がら液体を塗布する。また、液体残量検出部によりシリ
ンジ内の内圧を検出し、シリンジ内の内圧一定を検出す
ることで液体残量無しと判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高精度に液体を
塗布するための、ロボットによる液体精密塗布方法およ
び液体塗布装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、プリント回路板を構成するに際
して、TAB(Tape Automated Bon
ding)による半導体表面実装部品が用いられてい
る。このTABの実装においては、ICをフレームから
切り出し、四方に配置されたリードを所定の形状にフォ
ーミングしてからプリント配線板に搭載される。プリン
ト配線板への実装においては、あらかじめプリント配線
板には半導体を放熱するために銀ペーストを実装される
半導体の位置に塗布することになる。また、フットプリ
ントにはハンダクリームやハンダ用フラックスを塗布す
ることになる。
【0003】銀ペーストやハンダクリームの塗布作業は
比較的高粘度の液体を塗布することになる。また、ハン
ダ用フラックスの塗布作業は比較的低粘度の液体を塗布
することになる。
【0004】そして、ハンダクリームや銀ペーストは所
定の面積と高さとを必要とする。例えば、銀ペーストの
塗布量が多いと小径VIA等からプリント配線板の下に
出てしまう。銀ペーストの塗布量が少ないと放熱作用が
悪くなる。また、ハンダ用フラックスは主に高さを必要
とする。例えば、ハンダ用フラックスに高さのバラツキ
があるとICの接続における信頼性が悪くなる。
【0005】TABによる半導体表面実装部品の実装は
プリント回路板の最終工程において実施される。従っ
て、前工程で他の電子部品を実装するために複数回リフ
ローした後に塗布作業を行うことが多い。その際にプリ
ント配線板にはソリが発生している。このため、前記の
ハンダクリームや銀ペーストあるいはハンダ用フラック
ス等の塗布作業においては、プリント配線板のソリに影
響されることなく高い精度で所定の塗布作業を行うこと
が望まれている。
【0006】図9は従来技術の図を示すものであり、同
図(a)は高粘度の液体の塗布作業を示し、同図(b)
は塗布済状態を示し、同図(c)は低粘度の液体の塗布
作業をそれぞれ示している。
【0007】同図(a)において、例えば、塗布剤にハ
ンダクリームや銀ペースト等を用いた場合には、スキー
ジ方式によって印刷機あるいは人手で塗布作業が行われ
る。例えば、プリント配線板81のTABによる半導体
表面実装部品の実装位置に、スクリーン版82を図示し
ない位置決め手段によって位置が固定される。スクリー
ン版82は、塗布剤が所定の面積と高さとを有してプリ
ント配線板に塗布されるように、所定の面積と厚みとを
有する穴83を設けている。スクリーン版82の上に所
定量以上の塗布剤84を置き、ハケ85を移動させて穴
83内に塗布剤84を供給する。その後、同図(b)に
示すごとく、スクリーン版82を取り除く。
【0008】同図(c)において、例えば、塗布剤にハ
ンダ用フラックスやオイル等を用いた場合には、人手に
よって塗布作業が行われる。例えば、プリント配線板8
1の図示しない所定のフットプリントに塗布剤93を封
入した注射器91の注射針92から塗布する。
【0009】同図に示すごとく、塗布作業においては、
プリント配線板のソリに対する配慮は特になされていな
いものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記のごとく、従来の
技術による塗布作業では次のような問題点がある。
【0011】1)プリント配線板のソリに影響されるこ
となく高い精度で所定の塗布を行うことができない。
【0012】2)塗布作業は人手による作業が主であ
り、作業性が悪い。
【0013】3)塗布する作業者によって塗布量等のバ
ラツキや半導体表面実装の品質を低下させる原因とな
る。
【0014】4)液体残量管理は作業者任せであり、液
体残量管理はできないものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために、この発明では次のような手段を取る。
【0016】液体塗布しながら塗布面の高さ、さらには
ロボットの動作速度等を検出しつつ、液体塗布作業を塗
布面の状況やロボットの塗布条件に対応するようにす
る。
【0017】上記のような手段をとることによって、次
に示すような作用がある。
【0018】液体塗布作業を塗布面の凹凸やソリに対応
して塗布を行う。さらには、ロボットの動作速度に対応
して塗布を行う。従って、精度の高い液体塗布を短時間
で行う。
【0019】
【発明の実施の形態】この発明は、次に示したような実
施の形態をとる。
【0020】図1ないし図3に示すごとく、高さ検出演
算部1により塗布面の高さを自動検出し、検出された高
さに追従して塗布ユニットのノズルの高さを自動補正し
ながら液体を塗布する。
【0021】また、図1、図4および図5に示すごと
く、ロボットコントローラ5により塗布ユニットを備え
るロボットの各移動方向の移動速度を検出してロボット
の速度を演算し、ロボットの速度に追従して液体塗布コ
ントローラ4により塗布ユニットの液体吐出圧力を自動
補正しながら液体を塗布する。
【0022】また、図1、図6および図7に示すごと
く、液体残量検出部3により、シリンジ43内の内圧を
検出し、シリンジ43内の内圧一定を検出することで液
体残量無しと判断する。
【0023】また、図1に示すごとく、液体を塗布する
ための塗布ユニットを備えたハンド7と、プリント配線
板を搬送するコンベア8と、塗布面の高さを検出して検
出された高さに追従して塗布ユニットの高さを自動補正
する高さ検出演算部1と、塗布ユニット内の内圧を検出
して液体の残量を検出する液体残量検出部3と、液体吐
出圧力を補正する液体塗布コントローラ4と、塗布ユニ
ット移動速度を検出してロボットの速度を演算するロボ
ットコントローラ5と、ハンド7およびコンベア8の動
作を制御する機構制御部9と、高さ検出演算部1と液体
残量検出部3とロボットコントローラ5とのデータに基
づいて液体塗布コントローラ4とロボットコントローラ
5と機構制御部9とに動作指示を行うシーケンサ制御部
2とを備える。
【0024】さらに、図6および図7に示すごとく、液
体残量検出部3は、シリンジ43内に液体を吐出させる
ためのピストン46を所定位置で係止させる突起44
と、シリンジ43内の内圧を検出する内圧検出センサ4
7とを備えるとよい。
【0025】さらに、図8に示すごとく、ノズル53の
先端を塞いだり開放したりする移動可能なカバー56を
備えて、液体塗布動作時にノズル53を露出させること
も有効な手段である。
【0026】上記のような実施の形態をとることによっ
て、次に示すような作用がある。
【0027】プリント配線板等の塗布面と塗布ユニット
のノズルとの間隔を常に一定に保つように働くので、所
定領域に対する塗布量を常に一定にする。従って、プリ
ント配線板等の塗布面の凹凸やソリに対応して塗布する
ので精度よく塗布する。
【0028】また、塗布ユニットのノズルの移動速度に
対して塗布量を常に一定に保つように働くので、液だま
りを防止して精度よく塗布する。
【0029】また、自動的に液体残量を検出するように
働くので、液体残量管理が可能になる。
【0030】また、液体を精密に塗布する作業を自動化
で容易に行う。
【0031】さらに、塗布停止時にノズル内に溜まった
液体の液ダレを防止するように働くので、プリント配線
板等の塗布面の汚れ付着を防止する。
【0032】
【実施例】この発明による代表的な実施例を図1ないし
図8によって説明する。
【0033】図1は本発明の構成図を示す。
【0034】同図において、7はハンドであり、液体を
塗布するための塗布ユニットを備えている。6はロボッ
ト部である。8はコンベアであり、プリント配線板を搬
送する。1は高さ検出演算部であり、プリント配線板の
高さを検出して検出された高さに追従して塗布ユニット
のノズル高さを自動補正する。3は液体残量検出部であ
り、塗布ユニット内の内圧を検出して液体の残量を検出
する。
【0035】4は液体塗布コントローラであり、液体吐
出圧力を塗布ユニットに与える。5はロボットコントロ
ーラであり、ロボット部6に動作を指示する。例えば、
ノズルの高さ調整やロボットの各移動方向の速度を検出
しロボットの移動速度を演算する。9は機構制御部であ
り、コンベア8やハンド7等の各機構の動作を制御す
る。2はシーケンサ制御部であり、高さ検出演算部1と
液体残量検出部3とロボットコントローラ5とからのデ
ータに基づいて液体塗布コントローラ4とロボットコン
トローラ5と機構制御部9とに動作を指示する。
【0036】図2は本発明の実施例の図(その1)を示
す。同図(a)は概要説明図であり、同図(b)は塗布
面の高さ計測の詳細説明図であり、同図(c)は塗布ユ
ニットのノズル高さの詳細説明図をそれぞれ示してい
る。
【0037】同図(a)において、22は塗布ユニット
であり、ノズル21から所定の塗布剤を塗布面24に塗
布する。23は高さ検出レーザセンサであり、塗布ユニ
ット22の進行方向に対して塗布ユニット22の前方に
配置されている。この高さ検出レーザセンサ23は塗布
ユニット22の移動に伴って塗布面24の高さを検出す
る。
【0038】さらに、高さ検出レーザセンサ23は塗布
面24の塗布開始点P1 からPn へと移動する塗布ユニ
ット22の移動時の高さ変化量を検出するものである。
そして、塗布面の塗布高さを検出することで、塗布ユニ
ット22のノズル21の高さを塗布面の塗布高さ変化量
に追従して変化させるものである。
【0039】同図(b)において、塗布面24の高さ計
測においては、塗布ユニット22が塗布面24の塗布開
始点P1 から所定の間隔で移動する時の塗布開始点P1
の基準面に対する移動時の高さ変化量を検出するもので
ある。基準面に対する塗布面の高さは次の式によって求
められる。
【0040】
【数1】
【0041】上式において、 ΔT:塗布面の高さ。 Δtn −Δt1 :塗布ユニット22が移動した時の塗布
面の高さ変化量。
【0042】また、塗布面の勾配補正は次の式によって
求められる。
【0043】
【数2】
【0044】上式において、 a:塗布面の勾配。 Δxn −Δxn-1 :塗布ユニット22の移動距離。 Δtn −Δtn-1 :塗布ユニット22の移動距離に対す
る塗布面の高さ変化量。
【0045】同図(c)において、塗布ユニット22の
ノズル21の高さ補正値は次の式によって求められる。
【0046】
【数3】
【0047】上式において、 y:ノズルの高さ補正値。 a:塗布面の勾配。 Δx:塗布ユニット22の移動距離。
【0048】また、塗布ユニット22がP1 から 2
に移動した時のノズル21の高さ補正は次の式によって
求められる。
【0049】
【数4】
【0050】上式において、 P2y:塗布ユニット22がP2 に移動した時のノズル2
1の高さ。 P1y:塗布開始点P1 における塗布ユニット22のノズ
ル21の高さ。 y:塗布ユニット22がP1 から 2 に移動した時の
ノズル21の高さ補正値。
【0051】図3は本発明のフローチャートを示す。同
図において、Aは後述する図5のフローチャートにおい
て介在する手順を示し、B,Cは後述する図7のフロー
チャートにおいて介在する手順をそれぞれ示している。
【0052】ステップS01において、ロボットコント
ローラ5は塗布ユニット22を塗布開始点P1 へ移動す
る。この時のロボット移動距離nはn=0とする。
【0053】ステップS02において、高さ検出演算部
1は塗布高さの初期値を取り込むために、塗布開始点P
1 における塗布面の高さの計測を開始して認識する。
【0054】ステップS03において、ロボットコント
ローラ5は塗布ユニット22を塗布開始点P1 からPn
方向へ予め定めた所定のロボット移動距離nへ移動す
る。
【0055】ステップS04において、高さ検出演算部
1は所定距離nが移動した時点で、塗布面の高さを認識
するとともに、塗布面の勾配補正と、ノズル21の高さ
補正値とを演算して求め、塗布開始点P1 におけるノズ
ル21の高さに高さ補正値を加算する。
【0056】ステップS05において、シーケンサ制御
部2はノズル21の高さが正しく補正されたか判断す
る。正しく補正されたらステップS06に進み、そうで
なければステップS04に戻る。
【0057】ステップS06において、液体塗布コント
ローラ4は所定の吐出圧力によって液体塗布を開始す
る。
【0058】ステップS07において、ロボットコント
ローラ5は塗布ユニット22のロボット移動距離nをn
+1とする。
【0059】ステップS08において、シーケンサ制御
部2は塗布ユニット22の移動距離nが塗布すべき最終
到達位置かどうか判断する。最終到達位置ならば処理を
終了し、そうでなければステップS03に戻る。
【0060】図4は本発明の実施例の説明図を示す。同
図(a)はロボット動作速度の説明図を示し、同図
(b)はロボット動作のタイムチャートをそれぞれ示し
ている。
【0061】同図(a)において、塗布ユニットを備え
たロボットの移動がP1 からP2 に移動する場合には、
同図(b)に示すようにロボット動作速度は各軸の動作
を切り替える時に低下する。このため、ロボット動作速
度に関係なく塗布量が一定の場合は、ロボット動作速度
が低下する場所では液ダマリが発生する。
【0062】図1において、ロボットコントローラ5で
塗布ユニットのx方向、y方向の移動速度を検出し、塗
布ユニットの速度を演算し、液体塗布コントローラ4で
移動速度に追従して塗布ユニットの液体吐出圧力を自動
補正しながら液体を塗布するようにする。これによっ
て、塗布ユニットの速度に対して塗布量を常に一定に保
つことができるので、ロボット動作速度が低下する場所
で発生する液ダマリを防止することができる。
【0063】図5は本発明の実施例のフローチャート
(その1)を示す。
【0064】ステップS11において、ロボットコント
ローラ5で塗布ユニットを備えたロボットのx方向およ
びy方向の動作速度を検出し、ロボットの速度を演算す
る。
【0065】ステップS12において、シーケンサ制御
部2はロボットの設定速度が正しいか判断する。正しけ
ればステップS13に進み、そうでなければステップS
11に戻る。
【0066】ステップS13において、液体塗布コント
ローラ4でロボットの設定速度に対応するように吐出圧
力を変更する。そして、ステップS11に戻る。
【0067】図6は本発明の実施例の図(その2)を示
す。同図(a)はブロック図を示し、同図(b)は各信
号の信号波型図をそれぞれ示している。
【0068】同図(a)において、塗布ユニット41
と、ノズル42と、液体塗布コントローラ48と、シー
ケンサ制御部49は、前述の塗布ユニット22と、ノズ
ル21と、液体塗布コントローラ4と、シーケンサ制御
部2と同等であり、詳細な説明を省略する。
【0069】塗布ユニット41のシリンジ43にはピス
トン46が設けられており、このピストン46によって
シリンジ43内に封入された液体45がノズル42から
吐出するようになっている。ピストン46は液体塗布コ
ントローラ48からの所定の空気圧によって移動する。
【0070】また、シリンジ43にはピストン46の移
動を規制する突起44を備えている。さらに、空気圧を
検出する内圧検出センサ47を備えており、シリンジ4
3内の空気圧を検出してシーケンサ制御部49にその検
出結果を出力する。
【0071】液体45が少量となるとピストン46は突
起44に係止する。この場合において、シリンジ43内
の空気圧は一定となる。この一定となった空気圧を検出
することでシリンジ43内の液体残量無しを検出するも
のである。
【0072】この液体残量無しの検出を受けて、塗布作
業の停止や塗布剤の補給等といった液体残量管理が可能
になる。
【0073】同図(b)において、液体有りの場合と、
液体無しの場合とにおける液体塗布コントローラ48と
内圧検出センサ47との信号波型をそれぞれ示してい
る。
【0074】図7は本発明の実施例のフローチャート
(その2)を示す。
【0075】ステップS21において、シーケンサ制御
部49は内圧検出センサ47からの出力信号によってシ
リンジ43内の液体残量を監視する。
【0076】ステップS22において、シーケンサ制御
部49は液体無しかを判断する。液体無しと判断すれ
ば、塗布停止の指示を液体塗布コントローラ48に出力
して液体塗布処理を終了する。そうでなければ、ステッ
プS21に戻る。
【0077】図8は本発明の実施例の図(その3)を示
す。同図は液ダレ防止機構の1例を説明する模式図であ
る。
【0078】同図において、シリンジ51とノズル53
との間には、液体塗布を停止した状態ではシリンジ51
に封入された液体をノズル53側に侵入させないように
液ダレ防止弁52が備えられている。液ダレ防止弁52
は塗布停止時においてノズル53内に溜まった液体の液
ダレを防止することはできない。
【0079】本実施例では塗布停止時においてはノズル
53の先端部を塞ぎ、塗布時においてはノズル53の先
端部を露出するように動作するカバー56を設けるもの
である。カバー56の動作は、例えば、シリンジ51を
装着するフレーム59に駆動シリンダ54を設け、駆動
シリンダ54とカバー56とを支点57を有するレバー
55で連結する。さらに、カバー56はフレーム59に
回転支点58によって回動自在に取付けられている。
【0080】カバー56の動作は駆動シリンダ54の動
作によってレバー55を介して行われる。なお、カバー
56の動作においては、ノズル53に対して横方向にス
ライドしてもよいし横方向に回転してもよい。
【0081】ノズル53の先端部にカバー56を備える
ことで,塗布停止時にノズル内に溜まった液体の液ダレ
を防止して、プリント配線板等の塗布面の汚れ付着を防
止する。また、ノズル内に溜まった液体が粘度の高い塗
布剤の場合には、糸状の液ダレを切ることもできる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
に示すような効果がある。
【0083】高さ検出演算部により塗布面の高さを自動
検出し、検出された高さに追従して塗布ユニットのノズ
ルの高さを自動補正しながら液体を塗布するので、プリ
ント配線板等の塗布面と塗布ユニットのノズルとの間隔
を常に一定に保つように働くので、所定領域に対する塗
布量を常に一定にする。従って、プリント配線板等の塗
布面の凹凸やソリに対応して塗布するので精度よく塗布
することができる。
【0084】また、ロボットコントローラにより塗布ユ
ニットを備えるロボットの各移動方向の移動速度を検出
してロボットの速度を演算し、ロボットの速度に追従し
て液体塗布コントローラにより塗布ユニットの液体吐出
圧力を自動補正しながら液体を塗布するので、塗布ユニ
ットのノズルの移動速度に対して塗布量を常に一定に保
つように働くので、液だまりを防止して精度よく塗布す
ることができる。
【0085】また、液体残量検出部によりシリンジ内の
内圧を検出し、シリンジ内の内圧一定を検出することで
液体残量無しと判断するので、自動的に液体残量管理が
可能になる。
【0086】また、液体を塗布するための塗布ユニット
を備えたハンドと、プリント配線板を搬送するコンベア
と、塗布面の高さを検出して検出された高さに追従して
塗布ユニットの高さを自動補正する高さ検出演算部と、
塗布ユニット内の内圧を検出して液体の残量を検出する
液体残量検出部と、液体吐出圧力を補正する液体塗布コ
ントローラと、塗布ユニット移動速度を検出してロボッ
トの速度を演算するロボットコントローラと、ハンドお
よびコンベアの動作を制御する機構制御部と、高さ検出
演算部と液体残量検出部とロボットコントローラとのデ
ータに基づいて液体塗布コントローラとロボットコント
ローラと機構制御部とに動作指示を行うシーケンサ制御
部とを備える。これにより、液体を精密に塗布する作業
を自動化で容易に行うことができる。
【0087】さらに、ノズルの先端を塞いだり開放した
りする移動可能なカバーを備えて、液体塗布動作時にノ
ズルを露出させるので、塗布停止時にノズル内に溜まっ
た液体の液ダレを防止して、プリント配線板等の塗布面
の汚れ付着を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成図である。
【図2】本発明の実施例の図(その1)である。
【図3】本発明のフローチャートである。
【図4】本発明の実施例の説明図である。
【図5】本発明の実施例のフローチャート(その1)で
ある。
【図6】本発明の実施例の図(その2)である。
【図7】本発明の実施例のフローチャート(その2)で
ある。
【図8】本発明の実施例の図(その3)である。
【図9】従来技術の図である。
【符号の説明】
1:高さ検出演算部 2:シーケンサ制御部 3:液体残量検出部 4:液体塗布コントローラ 5:ロボットコントローラ 6:ロボット部 7:ハンド 8:コンベア 21:ノズル 22:塗布ユニット 23:高さ検出レーザセンサ 24:塗布面 41:塗布ユニット 42:ノズル 43:シリンジ 44:突起 45:液体 46:ピストン 47:内圧検出センサ 48:液体塗布コントローラ 49:シーケンサ制御部 54:駆動シリンダ 55:レバー 56:カバー 57:支点 58:回転支点

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高さ検出演算部(1)により塗布面の高さ
    を自動検出し、検出された高さに追従して塗布ユニット
    のノズルの高さを自動補正しながら液体を塗布する、こ
    とを特徴とするロボットによる液体精密塗布方法。
  2. 【請求項2】ロボットコントローラ(5)により塗布ユ
    ニットを備えるロボットの各移動方向の移動速度を検出
    してロボットの速度を演算し、ロボットの速度に追従し
    て液体塗布コントローラ(4)により塗布ユニットの液
    体吐出圧力を自動補正しながら液体を塗布する、ことを
    特徴とするロボットによる液体精密塗布方法。
  3. 【請求項3】液体残量検出部(3)によりシリンジ(4
    3)内の内圧を検出し、シリンジ(43)内の内圧一定
    を検出することで液体残量無しと判断する、ことを特徴
    とするロボットによる液体精密塗布方法。
  4. 【請求項4】液体を塗布するための塗布ユニットを備え
    たハンド(7)と、 プリント配線板を搬送するコンベア(8)と、 塗布面の高さを検出して検出された高さに追従して塗布
    ユニットの高さを自動補正する高さ検出演算部(1)
    と、 塗布ユニット内の内圧を検出して液体の残量を検出する
    液体残量検出部(3)と、 液体吐出圧力を補正する液体塗布コントローラ(4)
    と、 塗布ユニット移動速度を検出してロボットの速度を演算
    するロボットコントローラ(5)と、 ハンド(7)およびコンベア(8)の動作を制御する機
    構制御部(9)と、 高さ検出演算部(1)と液体残量検出部(3)とロボッ
    トコントローラ(5)とのデータに基づいて液体塗布コ
    ントローラ(4)とロボットコントローラ(5)と機構
    制御部(9)とに動作指示を行うシーケンサ制御部
    (2)とを備える、ことを特徴とする液体塗布装置。
  5. 【請求項5】液体残量検出部(3)は、シリンジ(4
    3)内に液体を吐出させるためのピストン(46)を所
    定位置で係止させる突起(44)と、シリンジ(43)
    内の内圧を検出する内圧検出センサ(47)とを備え
    る、ことを特徴とする請求項4に記載の液体塗布装置。
  6. 【請求項6】ノズル(53)の先端を塞いだり開放した
    りする移動可能なカバー(56)を備えて、液体塗布動
    作時にノズル(53)を露出する、ことを特徴とする請
    求項4に記載の液体塗布装置。
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