JP3019055B2 - スクリーン印刷機 - Google Patents

スクリーン印刷機

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JP3019055B2
JP3019055B2 JP10083343A JP8334398A JP3019055B2 JP 3019055 B2 JP3019055 B2 JP 3019055B2 JP 10083343 A JP10083343 A JP 10083343A JP 8334398 A JP8334398 A JP 8334398A JP 3019055 B2 JP3019055 B2 JP 3019055B2
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vacuum
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康夫 和泉
章二 佐藤
一美 石本
豊 牧野
省三 上野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクリーン印刷機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の高機能化が進む中で、
高密度実装技術の開発が重要になってきている。中で
も、限られた基板表面積を有効に活用するために、基板
の上面と下面の電子部品を装着し、必要な箇所を電気的
に短絡する方法が多くもちいられており、その具体的な
方法の一つとして、導体のスルーホール印刷があげられ
る。この導体のスルーホール印刷とは、導体印刷時に真
空吸引を行ない、あらかじめ基板に設けられていたスル
ーホールの表面に沿って導体を付着印刷させていく方法
であるが、スルーホールの位置、個数、大きさ等によ
り、真空吸引状態を調節する必要がある。従来、この真
空吸引状態の調節方法は図4に示すように、各々に手動
絞り弁31a,31bを設けた二種類以上の吸引経路3
0a,30bを設けておき、切り替えバルブ32等によ
り吸引経路30a,30bを切り替えるなどの手段によ
りおこなってきていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この方式に
よれば、一本の真空吸引部に対して数種類の吸引経路を
設けるのに配置が複雑になるうえ、切り替えバルブによ
り吸引経路を切り替えた時点で吸引流量が即時に切り替
わるので、真空吸引部の真空度が急激に変化し、スルー
ホール形成に悪影響を及ぼすという問題点があった。
【0004】即ち、基板にたいしてスクリーン印刷を行
なう場合、基板をスクリーン版に対して正確に位置ぎめ
し、スクリーン版上にあらかじめ供給されているペース
トをスキージの移動によりスクリーンを透過させて基板
上に塗布していくが、スルーホール印刷の場合、塗布動
作と同時に真空吸引が必要となる。
【0005】この際、最初にスルーホール印刷される部
分と最後にスルーホール印刷される部分とでは、印刷さ
れたペーストのために基板上に設けられたスルーホール
の開口面積が異なり、一定の流量にて真空吸引を行なう
と、図5(a)〜(c)及び同図(d)のグラフに示す
ように、印刷開始時には真空吸引部の真空度が低く十分
な吸引が行いにくいのに対して、スルーホールの開口面
積が減少するのに伴い、次第に真空度が上昇して、ある
一定の真空度に到達するとスルーホールの壁面に付着し
ていたペーストが吸引により剥離され、印刷の信頼性が
低下してしまうという問題があった。
【0006】印刷開始時に印刷したスルーホールと、最
後に印刷したスルーホールの状態を均一にする為に微妙
な真空度の調整を吸引流量の調整により行なう必要性が
あることが図6(a)〜(d)に示す通り、実験で確認
されている。
【0007】本発明は、このように刻々と変化するスル
ーホール形成環境を定量的に管理できるとともに、生産
する基板の機種切り替えなどにより変化するスルーホー
ルの位置、個数、大きさ等に対しても容易に対応できる
スクリーン印刷機を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のスクリーン印刷
機は、基板を規正する基板規正部と、スクリーン版と、
スキージと、真空吸引部とを有するスクリーン印刷機に
おいて、前記真空吸引部内の真空度を計測する真空度測
定装置と、真空度を調節可能な真空度調節装置と、基板
のスルーホールの位置と大きさを計測する認識手段と、
前記認識手段による計測結果から真空吸引条件を設定
し、真空度を調節するコントローラを有する。
【0009】
【作用】本発明では、認識手段により基板のスルーホー
ルの位置と大きさを認識し、その認識結果から真空吸引
条件を設定し、真空度の調節をすることができる。そし
て実際の印刷時の真空吸引の強さを計測し、その計測結
果の真空度と設定された真空度とを比較しながら印刷時
の真空度の調節が可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0011】図1は、本発明の第一の実施例における導
体のスルーホール印刷機の構成を示すものである。図1
において、基板8は、基板規正部3により規正された
後、認識カメラ7により位置及びスルーホールの位置と
大きさとを計測され、XYZ及びθ方向に駆動可能なテ
ーブル2によってスクリーン版4の下方に正確に位置決
めされる。その後、スクリーン版4上にあらかじめ供給
されている導体ペースト6を、図示しない駆動源により
駆動可能なスキージ5で押圧移動させて基板8に塗布印
刷を行なうのであるが、スルーホール印刷を行なう場合
には、導体ペースト6が基板8に設けられたスルーホー
ル9の内壁にも十分塗布されるように、塗布印刷と同時
に真空吸引部10により、基板8を真空吸引する必要が
ある。
【0012】真空吸引部10には、真空吸引の強さを計
測する真空度センサー14、基板8の反りを防止するた
めのサポートピン11、真空吸引強さを均一に整えるた
めの整流板12が設置されている。この真空吸引部10
は、配管材15により、真空度調節弁22、手動絞り弁
20、流量計19、経路切り替えバルブ25を介して真
空吸引源であるリングブロー27に接続されている。前
記真空度調節弁22は、絞り弁21と、サーボモータ1
8、そしてサーボモータ18の角度を検出するエンコー
ダ17とから構成されている。
【0013】コントローラ16は、認識カメラ7が計測
したスルーホールの位置と大きさの情報をもとに、最適
な真空吸引条件を計算により導き、真空度調節弁22に
対して開閉信号を送ると同時に、真空吸引部10の内空
部13に設けられた真空度センサー14からの情報を受
け取ることにより、クローズドループ制御を行ない、真
空度調節弁22に必要な補正信号を発信する。
【0014】この際、図3に示すように、真空吸引部1
0の真空度V1が、あらかじめ設定した真空度V0と真空
度にしてV(mmHg)以上異なる場合、自動的に印刷
不良が発生したと判断して、印刷条件の点検を実施する
ように信号を発する機能をもコントローラ16は有して
いる。この印刷機の動作状況を表示するモニタ1には、
図3に示すように、真空度調節弁22の開閉度K%と同
時に真空吸引部10の真空度V1が時間軸を同じにして
表示される仕組みになっている。
【0015】真空吸引源であるリングブロー27は常時
運転されており、通常経路切り替えバルブ25の経路2
3から吸引を行っているが、基板規正部3に基板8が到
着して位置ぎめが完了し、印刷が開始されると同時に経
路切り替えバルブ25が切り替わり、経路24を通して
基板8を真空吸引する仕組みになっている。絞り弁20
は、通常全開にしておくが、真空度調節が真空度調節弁
のみでは十分に行えない場合に、調整をおこなうものと
する。以上の印刷動作の流れを示したものが図2であ
る。
【0016】以上のように、本実施例によれば、刻々と
変化するスルーホール形成環境を定量的に管理できると
ともに、生産する基板の機種切り替えなどにより変化す
るスルーホールの位置、個数、大きさ等に対しても容易
に対応できるスクリーン印刷機を提供することができ
る。
【0017】なお、本実施例においては、真空吸引源と
してリングブローを用いたが、真空吸引源に真空ポンプ
を用いてもよいことはいうまでもない。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明は、基板吸引部に設
けられた真空度センサーからの情報をもとに定量的に真
空吸引調整を行なうことにより、刻々と変化するスルー
ホール形成環境を定量的に管理できるとともに、生産す
る基板の機種切り替えなどにより変化するスルーホール
の位置、個数、大きさ等に対しても容易に対応できるス
クリーン印刷機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるスクリーン印刷機の
構成を示す斜視図
【図2】同実施例の動作の流れを示すフローチャート
【図3】同実施例の真空吸引状態を表示するモニタ画面
の説明図
【図4】従来のスクリーン印刷機の構成を示す斜視図
【図5】(a)吸引流量一定の場合におけるスクリーン
印刷動作の各状態を示す断面図 (b)吸引流量一定の場合におけるスクリーン印刷動作
の各状態を示す断面図 (c)吸引流量一定の場合におけるスクリーン印刷動作
の各状態を示す断面図 (d)真空吸引圧力と真空吸引流量の相関関係を示す図
【図6】(a)吸引流量を調整した場合におけるスクリ
ーン印刷動作の各状態を示す断面図 (b)吸引流量を調整した場合におけるスクリーン印刷
動作の各状態を示す断面図 (c)吸引流量を調整した場合におけるスクリーン印刷
動作の各状態を示す断面図 (d)真空吸引圧力と真空吸引流量の相関関係を示す図
【符号の説明】
1 モニタ 2 テーブル 3 基板規正部 4 スクリーン版 5 スキージ 6 ペースト 7 認識カメラ 8 基板 9 スルーホール 10 真空吸引部 11 サポートピン 12 整流板 14 真空度センサー 15 配管材 16 コントローラ 17 エンコーダ 18 サーボモータ 19 流量計 22 真空度調節計 27 リングブロー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧野 豊 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 上野 省三 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−132386(JP,A) 特開 昭60−2365(JP,A) 特開 平3−44095(JP,A) 実開 昭55−22156(JP,U) 実開 昭63−113781(JP,U) 実開 昭63−64080(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 15/08 B41F 15/20 B41F 15/26 H05K 3/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板を規正する基板規正部と、スクリーン
    版と、スキージと、真空吸引部とを有するスクリーン印
    刷機において、 前記真空吸引部内の真空度を計測する真空度測定装置
    と、真空度を調節可能な真空度調節装置と、基板のスル
    ーホールの位置と大きさを計測する認識手段と、前記認
    識手段による計測結果から真空吸引条件を設定し、真空
    度を調節するコントローラを有するスクリーン印刷機。
  2. 【請求項2】真空吸引部内の真空吸引強さを均一に整え
    る整流板を有する請求項2記載のスクリーン印刷機。
  3. 【請求項3】基板を規正する基板規正部と、スクリーン
    版と、スキージと、導体印刷時に真空吸引を行い、予め
    前記基板に設けられているスルーホールの表面に沿って
    導体を付着印刷させるよう真空吸引する真空吸引部を有
    するスクリーン印刷機において、前記基板に導体のスル
    ーホール印刷をすると同時に真空吸引を開始し、前記基
    板のスルーホールの表面形成を均一に印刷するよう、前
    記真空吸引部内の真空吸引強さを一定化させる整流板
    と、前記真空吸引部内の真空度を計測する真空度測定装
    置と、真空度を調節可能な真空度調節装置と、基板のス
    ルーホールの位置と大きさを計測する認識手段と、前記
    認識手段による計測結果から真空吸引条件を設定し、真
    空度を調節するコントローラを有するスクリーン印刷
    機。
  4. 【請求項4】コントローラは基板を真空吸引する真空度
    が、予め設定した真空度と異なる場合、印刷不良と判断
    し、基板の印刷条件を指示することを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか1項に記載のスクリーン印刷機。
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