JP2001071455A - クリーム半田印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

クリーム半田印刷装置及び印刷方法

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JP2001071455A
JP2001071455A JP25214899A JP25214899A JP2001071455A JP 2001071455 A JP2001071455 A JP 2001071455A JP 25214899 A JP25214899 A JP 25214899A JP 25214899 A JP25214899 A JP 25214899A JP 2001071455 A JP2001071455 A JP 2001071455A
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squeegee
pressure
cream solder
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Hiroaki Onishi
浩昭 大西
Toshinori Mimura
敏則 三村
Naoichi Chikahisa
直一 近久
Masaru Takahashi
賢 高橋
Toshiyuki Murakami
俊行 村上
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便にして最適な印刷条件に設定し、印刷速
度の高速化を図りつつ良好な印刷状態を安定して保持で
きるクリーム半田印刷装置及び印刷方法を提供する。 【解決手段】 スキージ12a,12bの先端近傍にわ
たって設けられ、印刷時に印刷用マスク3との間に狭隘
路を形成すると共にスキージ12a,12bとの間に流
路を形成する圧力発生部材28と、スキージ12a,1
2bの移動範囲となる印刷用マスク裏側の印刷範囲内に
設けられ、印刷用マスク3に形成した圧力検出用の開口
部を介して、塗布されるクリーム半田7の圧力を検出す
る圧力センサ51と、圧力センサ51の検出結果に対応
して、スキージの駆動条件を制御する制御手段24とを
備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クリーム半田を被
印刷物である回路基板面上に印刷、塗布するクリーム半
田印刷装置及び印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子回路基板の製造においてプリ
ント基板上にチップ部品等の電子部品を半田付けする際
には、主にクリーム半田が使用され、このクリーム半田
を所望のパターンにて印刷、塗布するためにクリーム半
田印刷装置が用いられる。
【0003】従来のクリーム半田印刷装置に搭載されて
いるスキージヘッドの一例としては、図11に示すよう
な構成のものが挙げられる。通常、印刷動作は、スキー
ジヘッド102が、図11における左から右へ、及び右
から左へ各プリント基板5毎に交互に移動するが、この
際、前記左から右への右方向印刷では右方向印刷用スキ
ージ101aが、反対の左方向印刷では左方向印刷用ス
キージ101bが使用される。
【0004】このような従来のクリーム半田印刷装置1
00によるプリント基板5へのクリーム半田の印刷動作
を、図11〜図13に基づいて説明する。図11〜図1
3において、3は所望のパターンの開口部4が形成され
た印刷用マスク、5はプリント基板、6はクリーム半田
7を印刷するランド、8はソルダーレジストである。な
お、印刷用マスク3の前記所望のパターンとは、プリン
ト基板5上のランド6に対応して、開口部4が形成され
てなるパターンをいう。
【0005】まず、前記右方向印刷を行う場合、開口部
4とランド6とが一致するように、プリント基板5を印
刷用マスク3に位置決めして重ね合わせた後、左方向印
刷用スキージ101bを上昇させた状態で、右方向印刷
用スキージ101aを下降させて、スキージ先端部10
3を印刷用マスク3の表面3aに適正な印圧で接触させ
る。この状態で、右方向に沿って右方向印刷用スキージ
101aを直線移動させることで、予め印刷用マスク3
の表面3aに供給したクリーム半田7を印刷用マスク3
の開口部4に充填させていく。右方向印刷用スキージ1
01aが印刷用マスク3の右端まで移動した後、プリン
ト基板5を印刷用マスク3から離すことで印刷動作が終
了する。
【0006】また、前記左方向印刷を行う場合には、上
述の右方向印刷と同様に、プリント基板5を印刷用マス
ク3に位置決めして重ね合わせた後、今度は反対に右方
向印刷用スキージ101aを上昇させたまま、左方向印
刷用スキージ101bを下降させてスキージ先端部10
3を接触させる。その後の動作は、上述の右方向印刷と
同様である。このように、クリーム半田印刷装置100
は、これらの動作を各プリント基板5毎に交互に繰り返
すことにより、印刷用マスク3を介して各プリント基板
5のランド6上にクリーム半田7を連続して印刷、塗布
するものである。
【0007】従来のクリーム半田印刷装置100を使用
した印刷では、印刷用スキージ101a又は印刷用スキ
ージ101bの先端部103を印刷用マスク3の表面3
aに適正な印圧で接触させた状態で、印刷用スキージ1
01a又は印刷用スキージ101bを移動させているこ
とからも分かるように、従来の印刷用スキージ101
a,101bは、印刷用マスク3の表面3aのクリーム
半田7を掻き取る掻き取り動作と、印刷用マスク3の開
口部4にクリーム半田7を充填する充填動作との2つの
作業を1種類のスキージで行っている。これを図12及
び図13に基づいて、さらに詳細に説明する。
【0008】図12及び図13は、右方向印刷の場合の
印刷用スキージ101a等の拡大図である。まず、図1
2に示すように、印刷用マスク3の表面3aに先端部1
03が接触するように、右方向印刷用スキージ101a
が下降して右方向に沿って直線移動すると、右方向印刷
用スキージ101aは、印刷用マスク3の表面3aに供
給されたクリーム半田7に到達してこれを掻き取りなが
ら移動していく。
【0009】この掻き取り動作により、クリーム半田7
は、図13に矢印Iで示すように、ローリングと呼ばれ
る回転運動を行いながら流動する。このとき、クリーム
半田7の内部では流体圧力が発生している。このような
状態でさらに右方向印刷用スキージ101aが右方向に
移動し、印刷用マスク3の開口部4に達したとき、上述
の流体圧力によりクリーム半田7は開口部4内に押し込
まれて、いわゆるクリーム半田7の充填が行われる。以
下、本明細書中では、クリーム半田7が開口部4に押し
込まれる圧力を充填圧力と記す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】一方、生産性向上の観
点から、クリーム半田印刷工程においても印刷時間の短
縮が望まれている。しかしながら、従来のクリーム半田
印刷装置100においては、時間短縮のため、スキージ
101aの移動速度(スキージ速度)を高速にした場合
には、図14に示すように、印刷用マスク3の開口部4
へのクリーム半田7の充填量が不足し、いわゆる未充填
部分9が発生して印刷不良となり、安定した印刷が行え
ない。この理由は下記の通りである。
【0011】スキージ速度を速くすると、印刷用マスク
3の開口部4上を印刷用スキージ101aの先端部10
3が通過する時間は短くなる。したがって、クリーム半
田7が開口部4へ充填される時間(以下、充填時間と記
す)も当然短くなる。この現象を調べるために、図14
に示すように、圧力センサ51を印刷用マスク3の裏面
の印刷領域の一部に配置し、印刷用マスク3の圧力セン
サ51の該当位置に開口部4aを設けた。このような構
成において、スキージを移動速度40mm/secと2
00mm/secで移動させた際の充填圧力の測定を行
った。図15は、この測定結果を示すグラフである。
【0012】図15の横軸の時間tは、圧力センサ上を
スキージが通過する時間であり、縦軸の充填圧力Pは、
スキージが圧力センサ上を通過する際に、クリーム半田
を介して圧力センサが検出した圧力である。このグラフ
から、スキージ速度を速くすると充填時間が短くなるこ
とが分かる。また、スキージ速度を速くすると、最大充
填圧力は増大するが、スキージ先端部103が開口部4
上を通過する時間が短くなる上に、高圧の持続時間が短
いために、十分な充填を行うことができなくなる。その
結果、図14に示す未充填部分9が発生することにな
り、プリント基板へのクリーム半田の印刷が正常に行え
なくなるといった問題があった。
【0013】このように、従来のクリーム半田印刷装置
では、印刷速度の高速化を図りつつ良好な印刷状態を保
持するには、印刷時におけるスキージ移動速度やスキー
ジの接触圧力等の種々の印刷条件を経験則に基づいて手
動にて適切に設定する必要があり、この設定作業には熟
練を要していた。
【0014】本発明の目的は、上記従来の問題点を解決
することにあり、簡便にして最適な印刷条件に設定し、
印刷速度の高速化を図りつつ良好な印刷状態を安定して
保持できるクリーム半田印刷装置及び印刷方法を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明に係る請求項1記載のクリーム半田印刷装置は、開
口部が形成された印刷用マスクの表面をスキージが印刷
方向に移動することにより、前記表面上に供給されたク
リーム半田を前記印刷用マスクの裏面に位置する回路基
板面に前記開口部を介して印刷し塗布するクリーム半田
印刷装置において、前記スキージの先端近傍にわたって
設けられ、印刷時に前期印刷用マスクとの間に狭隘路を
形成すると共に前記スキージとの間に流路を形成する圧
力発生部材と、前記スキージの移動範囲となる印刷用マ
スク裏側の印刷範囲内に設けられ、印刷用マスクに形成
した圧力検出用の開口部を介して前記塗布されるクリー
ム半田の圧力を検出する圧力センサと、該圧力センサの
検出結果に対応して、前記スキージの駆動条件を制御す
る制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】このクリーム半田印刷装置では、印刷中の
スキージの移動により、圧力発生部材と印刷用マスクと
の間を流動するクリーム半田の圧力が高められ、高まっ
た圧力によりクリーム半田が下方に向けてより多く流
れ、印刷用マスクの開口部内に充填される。圧力発生部
材はマスク面との間に狭隘路を形成するので、圧力発生
部材とマスク面との間を流動するクリーム半田は、長時
間にわたって高圧が維持される。そして、このスキージ
に設けられた圧力発生部材により高められたクリーム半
田の圧力を圧力センサにより検出し、該圧力センサによ
る圧力の検出結果に対応して、制御手段によりスキージ
の駆動条件を制御することにより、スキージ速度が速い
場合であってもクリーム半田の未充填部分を生じさせる
ことなく、プリント基板へのクリーム半田の印刷を正常
に行うことができ、簡便にして印刷速度の高速化を図れ
ると共に、良好な印刷状態を安定して保持できる。
【0017】請求項2記載のクリーム半田印刷装置は、
前記制御手段が、前記圧力センサにより検出したクリー
ム半田の圧力の経時変化を表す圧力波形に基づいて制御
することを特徴とする。
【0018】このクリーム半田印刷装置では、圧力セン
サにより検出したクリーム半田の圧力の経時変化を示す
圧力波形に基づいてスキージの駆動条件を制御すること
により、瞬間的な圧力の変動をより詳細に把握すること
ができ、きめ細かな制御が行え、以て、より安定した良
好な印刷状態を保持できる。
【0019】請求項3記載のクリーム半田印刷装置は、
前記制御手段が、前記クリーム半田の圧力波形が登録さ
れたデータベースを備え、前記圧力センサにより検出さ
れた圧力波形を前記データベースに登録された所定の圧
力波形と比較して前記スキージの駆動条件を制御するこ
とを特徴とする。
【0020】このクリーム半田印刷装置では、圧力セン
サにより検出された圧力波形をデータベースに登録され
た最適な圧力波形と比較してスキージの駆動条件を制御
することにより、圧力波形の定性的、定量的な相違に基
づいて簡便に制御できるため、スキージの駆動条件のよ
り適切な調整を行うことができる。
【0021】請求項4記載のクリーム半田印刷装置は、
前記スキージの前記印刷マスクに対する上下方向相対位
置を変更するスキージ上下駆動装置を備え、前記制御手
段により該スキージ上下駆動装置を駆動して前記相対位
置を調整することを特徴とする。
【0022】このクリーム半田印刷装置では、スキージ
の印刷マスクに対する上下方向相対位置を調整すること
により、クリーム半田がスキージより押圧される圧力を
増減でき、クリーム半田の圧力を適正に制御することが
できる。
【0023】請求項5記載のクリーム半田印刷装置は、
前記スキージを印刷方向に移動する印刷駆動装置を備
え、前記制御手段により該印刷駆動装置を駆動して前記
スキージの印刷方向移動速度を調整することを特徴とす
る。
【0024】このクリーム半田印刷装置では、スキージ
の印刷方向移動速度であるスキージ速度を調整すること
により、移動速度の大小に応じてクリーム半田へ印加す
る圧力を増減でき、クリーム半田の圧力を適正に制御す
ることができる。
【0025】請求項6記載のクリーム半田印刷装置は、
前記圧力発生部材の前記スキージに対する相対位置を変
更する圧力発生部材水平移動機構を備え、前記制御手段
により該圧力発生部材水平移動機構を駆動して前記圧力
発生部材の相対位置を調整することを特徴とする。
【0026】このクリーム半田印刷装置では、圧力発生
部材のスキージに対する相対位置を調整することによ
り、対流するクリーム半田が圧力発生部材とスキージと
の間の流路を通過する際の流体抵抗が増減し、クリーム
半田の圧力を適正に制御することができる。
【0027】請求項7記載のクリーム半田印刷装置は、
前記圧力発生部材の前記印刷用マスクに対する相対位置
を変更する圧力発生部材垂直移動機構を備え、前記制御
手段により該圧力発生部材垂直移動機構を駆動して前記
圧力発生部材の相対位置を調整することを特徴とする。
【0028】このクリーム半田印刷装置では、圧力発生
部材の印刷用マスクに対する相対位置を調整することに
より、対流するクリーム半田が圧力発生部材と印刷用マ
スクとの間の狭隘路を通過する際の流体圧力が増減し、
クリーム半田の圧力を適正に制御することができる。
【0029】請求項8記載のクリーム半田印刷装置は、
前記圧力センサを前記回路基板の印刷開始端より手前側
に設け、前記回路基板の印刷開始前にクリーム半田の圧
力検出を行うことを特徴とする。
【0030】このクリーム半田印刷装置では、圧力セン
サを回路基板の印刷開始端より手前側に設け、回路基板
のパターン印刷開始前にクリーム半田の圧力検出を行う
ことにより、回路基板へのパターン印刷が開始されるま
での間にスキージの駆動条件の制御を完了させることが
でき、以て、リアルタイムで最適な駆動条件の下で印刷
を行うことができる。
【0031】請求項9記載のクリーム半田印刷方法は、
開口部が形成された印刷用マスクの表面をスキージが印
刷方向に移動することにより、前記表面上のクリーム半
田を前記印刷用マスクの裏面に位置する回路基板面に前
記開口部を介して印刷し塗布するクリーム半田印刷方法
において、前記スキージの先端部近傍に設けた圧力発生
部材により、前記印刷マスクとの間を流動するクリーム
半田の圧力を高める一方、該高められたクリーム半田の
圧力を検出し、検出された圧力と予め登録されている所
定の圧力とを比較して前記スキージの駆動条件を制御す
ることを特徴とする。
【0032】このクリーム半田印刷方法では、クリーム
半田に加わる圧力を検出し、この圧力の検出結果と、予
め登録された所定の圧力とを比較して、圧力の検出結果
が正常圧力と異なる場合にスキージの駆動条件を変更し
て、所望の圧力となるように制御することにより、スキ
ージ速度が速い場合であってもクリーム半田の未充填部
分を生じさせることなく、プリント基板へのクリーム半
田の印刷を正常に行うことができる。以て、簡便にして
印刷速度の高速化を図れると共に、良好な印刷状態を安
定して保持できる。
【0033】請求項10記載のクリーム半田印刷方法
は、前記クリーム半田の圧力を回路基板のパターン印刷
開始前に測定し、前記スキージの駆動条件の制御を該パ
ターン印刷開始前に完了させることを特徴とする。
【0034】このクリーム半田印刷方法では、クリーム
半田の圧力を回路基板のパターン印刷開始前に測定し、
スキージの駆動条件の制御をパターン印刷開始前に完了
させることにより、リアルタイムで良好な駆動条件の下
でパターンを印刷することができ、高品位なクリーム半
田の印刷をいち早く実現することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面を参照して詳細に説明する。なお、各図において、同
一又は同一の機能を果たす構成要素については同じ符号
を付し、その説明は省略する。なお、本明細書におい
て、クリーム半田とは、粉末半田を高粘性フラックスに
混ぜ合わせたペースト状の半田をいう。
【0036】図1は、本発明に係るクリーム半田印刷装
置を搭載したクリーム半田印刷機1の一部を切り欠いて
示した図である。図1において、クリーム半田印刷機1
は、クリーム半田の印刷対象であるプリント基板(回路
基板)5を印刷機1内に搬入・搬出するプリント基板搬
送部Aと、搬入されたプリント基板5を載置して印刷用
マスク3下面に移動するテーブル部Bと、印刷用マスク
3下面に位置決めされ重ね合わされたプリント基板5及
び印刷用マスク3の上面をスキージを用いてクリーム半
田を印刷する印刷部Cとを備えて構成される。
【0037】このクリーム半田印刷機1によれば、プリ
ント基板搬送部Aは、ストッカやラインから搬入された
プリント基板5を受け取り、印刷機内部に配置されたテ
ーブル部Bにプリント基板を供給する。そして、テーブ
ル部Bは、供給されたプリント基板5を位置決め固定し
て、印刷部Cの印刷用マスク3下面の所定の位置に移動
させる。また、印刷部Cによる印刷が終了すると、テー
ブル部Bはプリント基板5を印刷部Cからプリント基板
搬送部Aまで搬送する。その後、プリント基板搬送部A
は、テーブル部Bからプリント基板5を取り出して、図
示しない搬送出口にプリント基板5を排出する。
【0038】図2にテーブル部Bの詳細な構成を示し
た。テーブル部Bは、プリント基板を狭持部材41によ
り固定して、図に示すX、Y、Z、θ方向にモータ制御
により移動・回転可能な基板載置台43と、プリント基
板上の位置合わせマーク認識用の基板認識カメラ45
と、印刷用マスク上の位置合わせマーク認識用の印刷用
マスク認識カメラ47とを備えている。
【0039】基板認識カメラ45は、プリント基板搬送
部Aによりテーブル部Bに供給された印刷対象となるプ
リント基板上に予め設けられた位置合わせマークを撮像
するもので、この撮像画像を画像処理してマーク位置を
認識することで、プリント基板を印刷のための所定位置
に高精度で位置決め可能にしている。
【0040】印刷用マスク認識カメラ47は、プリント
基板に印刷するための印刷用マスク3に予め設けられた
位置合わせマークを撮像するもので、この撮像画像を画
像処理してマーク位置を認識することで、印刷用マスク
3のパターンに応じた適正位置にプリント基板を高精度
で位置決めすることが可能になる。上述のプリント基板
搬送部A、及びテーブル部Bは、一般的に広く用いられ
ているローダ、アンローダ、及び4軸ステージを用いる
ことができる。
【0041】図3に印刷部Cを一部断面で表示した斜視
図を示した。印刷部Cの詳細な構成は以降に詳述する
が、概略的には、把持部材41により基板載置台43上
に固定されたプリント基板5が印刷用マスク3の下側に
配置された状態で、印刷用マスク3の上側で一対のスキ
ージ12a、12bを左右の両印刷方向に移動すること
で、プリント基板に半田ペーストを印刷する構成となっ
ている。ここで、右方向印刷時にはスキージ12aを使
用し、左方向印刷時にはスキージ12bを使用する。
【0042】図4は、印刷部Cの具体的な一構成例であ
る本発明に係るクリーム半田印刷装置のスキージ周りの
概略構成を示す図である。本実施形態のクリーム半田印
刷装置10は、印刷時において印刷用マスク3の開口部
4へクリーム半田7を充填する。また、印刷用マスク3
上のクリーム半田7の掻き取り動作を行うスキージ12
a、12bのそれぞれは、当該クリーム半田印刷装置1
0を構成するスキージヘッドの台板14にそれぞれ取り
付けられたスキージ上下駆動装置16、18にて、待機
位置20と作動位置22との間で、昇降可能に構成され
ている。このスキージ12a、12bは板状に形成さ
れ、その材質としては、例えばウレタンゴム等の硬質ゴ
ムが採用される。
【0043】前記台板14は、制御装置(制御手段)2
4によって動作制御される印刷駆動装置26により、
左、右の印刷方向に移動される。図4では、右方向印刷
を行っている状態を示しているので、一方のスキージ1
2aが充填及び掻き取りを行う作動位置22に下降し、
他方のスキージ12bが待機位置20に上昇した状態を
示している。スキージ12a,12bが作動位置22に
ある状態においては、各スキージの先端部は、適正な印
圧が印刷用マスク3の表面3aに印加されるような状態
で、印刷用マスク3の表面3aに接触し、この表面3a
上のクリーム半田7の充填及び掻き取り動作を行う。
【0044】スキージ12a,12bの先端部近傍に
は、詳細は後述する圧力発生部材28が設けられてい
る。また、前記台板14の印刷駆動装置26及びスキー
ジ上下駆動装置16,18のそれぞれは、当該クリーム
半田印刷装置10の全体的な動作制御を行う制御装置2
4に接続される。
【0045】図5は、スキージ12aの先端近傍に備え
られた圧力発生部材28の取り付け構成を示す側面図で
ある。他方のスキージ12bも同様に構成されているの
で、ここでは一方のスキージ12aの構成のみを説明す
る。なお、後述するように、スキージ12a(12b)
と圧力発生部材28は、それぞれが独立して支持される
ことで、取り付け相対位置を調整可能に構成している。
【0046】圧力発生部材28は、ここでは断面円形の
棒体であり、ブラケット30に取り付けた圧力発生部材
水平移動機構(以降、水平移動機構という)31と圧力
発生部材垂直移動機構(以降、垂直移動機構という)3
2により水平・垂直移動可能に、スキージ12aの先端
近傍でスキージ12aの長手方向にわたってスキージ1
2aと平行に支持されている。この水平移動機構31及
び垂直移動機構32は、例えば、モータ駆動されるネジ
とナットの組合せや、ソレノイド等の精度良く位置制御
可能な周知の移動機構を用いることができる。また、ス
キージ12aはホルダ33を介してホルダカバー34に
保持されており、ブラケット30はホルダ33にボルト
・ナット35により固定されている。
【0047】圧力発生部材28は、スキージ12aが印
刷用マスク3と接したときに、印刷用マスク3との間に
僅かな隙間Sの狭隘路36を形成するようになってい
る。この狭隘路36の隙間Sは、垂直移動機構32を制
御することにより、例えば、1mmから3mm程度の範
囲で調整される。
【0048】また、圧力発生部材28は、スキージ12
a(12b)との間に、ローリングするクリーム半田の
流路となる隙間Tの流路37を形成している。この流路
37の隙間Tも、水平移動機構31を制御することによ
り、例えば、1mmから3mm程度の範囲で調整され
る。
【0049】このような狭隘路36及び流路37の隙間
S,Tが調整可能な圧力発生部材28を備えることによ
り、図6に示すように、印刷時にローリングするクリー
ム半田は、圧力発生部材28の上下両側で流動する。特
に圧力発生部材28下側のクリーム半田7は、印刷用マ
スク3との間の狭隘路36を通った後、スキージ12a
と圧力発生部材28との間の流路37を通過して、図中
矢印で示すように循環するようになり、充填圧力の向上
が可能になる。
【0050】なお、圧力発生部材28が丸棒からなる場
合、丸棒の直径dは、2〜10mm程度が好ましく、特
に5〜7mmが好ましい。また、圧力発生部材28の形
状は、丸棒に限定されるものではなく、断面半円状や断
面楔形状等の種々の形状のものを利用することができ
る。なお、圧力発生部材28は、図6に示すように、印
刷用マスク3の表面からの高さhが印刷時におけるクリ
ーム半田7のローリング高さHよりも低く、印刷中はロ
ーリング中のクリーム半田中に埋没するように設けられ
る。
【0051】圧力発生部材28と印刷用マスク3との間
に、狭隘路36が形成されることにより、スキージ12
a、12bの移動に伴って、ローリング中に狭隘路36
を通過するクリーム半田は、従来の装置の場合よりも高
圧状態になる。その結果、印刷用マスク3の開口部4内
に適正にクリーム半田7が充填され、従来生じていたク
リーム半田7の圧力不足に起因する充填不足がなくな
る。
【0052】なお、狭隘路36に高圧状態が生じた際
に、圧力発生部材28が撓むと、長手方向にわたって均
一な圧力が得られなくなるので、圧力発生部材28は撓
みの生じにくい高剛性の材料によって形成することが好
ましい。例えば、圧力発生部材28は、金属、セラミッ
ク、硬質プラスチックにより形成することが好ましい。
【0053】図7は、スキージ速度200mm/sec
での高速スキージ動作中の充填圧力の変化を測定した結
果のグラフである。図中Kは前記圧力発生部材28を備
えたスキージ12a,12bによる特性であり、Lは圧
力発生部材28を備えない従来のスキージによる特性で
ある。なお、この充填圧力の測定は、図4に示すよう
に、圧力センサ51を印刷用マスク3の裏面に配置し、
印刷用マスク3の該当箇所に開口部4aを設けて行っ
た。
【0054】図7に示すグラフの横軸の時間tは、圧力
センサ51上をスキージが通過し始める時点から通過し
終わる時点までの時間であり、縦軸の充填圧力Pはスキ
ージが圧力センサ上を通過する際のクリーム半田を介し
て圧力センサ51が検出した圧力である。このグラフか
らわかるように、従来のスキージは、スキージ速度を高
速化すると、充填に必要な所要圧力(例えば図示のP
f)以上の圧力が短時間しか生じていない(L参照)。
一方、圧力発生部材28を備えたスキージ12a、12
bは、スキージ速度を高速化しても、充填に必要な所要
圧力が長時間にわたって生じている(K参照)。
【0055】このように、スキージ12a、12bが圧
力発生部材28を備えることにより、スキージ速度を高
速にしても、印刷用マスク3の開口部5に十分な量のク
リーム半田7を安定して充填できる。狭隘路36として
は、前述のように印刷用マスク3との間に1mmから3
mm程度の隙間が生じていることが好ましいが、印刷用
マスク3との間に0.5mmから10mm程度の隙間が
生じていればよい。
【0056】次に、図8に示す制御ブロック図を参照し
て、本発明に係るクリーム半田印刷装置10の特徴的構
成である、印刷用マスク3の下面に配置した圧力センサ
51により検出したクリーム半田の充填圧力に基づい
て、上述の圧力発生部材28を含めたスキージ駆動条件
を制御する制御方法を説明する。このスキージの駆動条
件の制御は、図4に示す制御装置24により行われる。
【0057】圧力センサ51により検出されたクリーム
半田の充填圧力は、制御装置24の波形生成部61によ
り、図7にKで例示されているような波形データとして
パターン化され、演算部62に送られる。演算部62
は、適正な波形データが予め記憶されたデータベース6
4を参照して、測定されたクリーム半田の充填圧力の波
形が正常のものか否か比較して判断する。そして、演算
部62が、この比較の結果、スキージ駆動条件の調整が
必要と判断した場合には、スキージ上下駆動のための上
下駆動ドライバ65、スキージ印刷駆動のための印刷駆
動ドライバ66、圧力発生部材水平移動のための水平移
動ドライバ67、圧力発生部材垂直移動のための垂直移
動ドライバ68に対して適宜動作信号を出力し、スキー
ジ上下駆動装置16,18、印刷駆動装置26、水平移
動機構31,垂直移動機構32を所望の充填圧力が得ら
れるように動作させる。
【0058】これにより、スキージによる印圧、スキー
ジ速度V、圧力発生部材28の配置条件(印刷用マスク
との隙間S、スキージとの隙間T)等のスキージ駆動条
件の調整を行う。また、これらのパラメータの他にもス
キージ角度α、クリーム半田の量によるローリング高さ
H、圧力発生部材の実質的な直径d、印刷用マスク面内
におけるスキージの移動方向に対する傾斜角度等が挙げ
られる。
【0059】次に、このように構成された本実施形態の
クリーム半田印刷装置10を使用したクリーム半田の印
刷動作を、図9に示すフローチャートを参照して説明す
る。まず、表面にクリーム半田7が所定量供給された印
刷用マスク3の裏面に、プリント基板搬送部Aから搬入
されたプリント基板5をテーブル部Bにより位置決めし
て重ね合わせる (ステップ11:以降、S11と記
す)。次いで、右方向印刷の場合は、図4に示すように
スキージ上下駆動装置16により右方向印刷用スキージ
12aを下降させる。このとき、スキージ12aの先端
部は印刷用マスク3の表面3aに適正な印圧で接触させ
ておく。
【0060】この状態を保持した状態で、印刷駆動装置
26により台板14を右方向へ移動させ、スキージ12
aを右方向に直線移動させる(S12)。これにより、
図6に示すようなスキージ12aによる印刷用マスク3
の開口部4へのクリーム半田7の充填及び掻き取りが開
始される。このとき、圧力発生部材28の下側のクリー
ム半田7は、ローリングにより印刷用マスク3との狭隘
路36を通った後、スキージ12aと圧力部材28との
間の流路37を通過して循環する。この狭隘路36をク
リーム半田7が通過することにより、充填圧力が高めら
れ、スキージ速度を高速化しても印刷用マスク3の開口
部4にクリーム半田7が十分に充填される。
【0061】次に、上記スキージ12aの移動に合わせ
て、図4に示す圧力センサ51によりクリーム半田の充
填圧力の検出を行い、この検出結果を制御装置24に出
力して波形データを生成する(S13)。そして、スキ
ージ12aを所定の位置まで移動してスキージ移動を終
了させる(S14)。この後、プリント基板5をテーブ
ル部Bにより下降させ、印刷用マスク3から版離れさせ
る(S15)。なお、圧力センサ51はスキージの移動
方向に対して、プリント基板の印刷始端側と印刷終端側
の2箇所に設けているが、この場合は印刷始端側の圧力
センサだけ用いて充填圧力の検出を行う。
【0062】次いで、制御装置24により、クリーム半
田の充填圧力の波形検出結果をデータベースに登録され
ている最適波形と比較して、スキージ駆動条件の調整の
要否を判断する(S16)。ここで、波形検出結果が最
適波形と一致してスキージ駆動条件の調整が必要ないと
判断した場合には、この状態でプリント基板5に対する
クリーム半田7の印刷を終了する。一方、スキージ駆動
条件の調整が必要であると判断した場合は、上述の比較
結果からこの場合に最適のスキージ駆動条件の調整方法
を決定し、スキージ駆動条件の調整を行う(S17)。
そして、プリント基板5を取り替えて(S18)、再度
S11に戻る。以上の工程により、プリント基板5にク
リーム半田7が印刷されるようになり、印刷条件が不適
切である場合には、適正な条件になるまで繰り返し調整
が行われ、最終的に良好な印刷条件に設定される。
【0063】印刷動作は、前回の印刷動作が右方向印刷
であった場合は左方向印刷、左方向印刷であった場合は
右方向印刷として同様にして繰り返し行う。このような
印刷動作を繰り返すことにより、印刷用マスク3を介し
てプリント基板5のランド6上にクリーム半田7を良好
な印刷条件で順次連続して印刷、塗布できる。また、印
刷条件が次の印刷工程にフィードバックされるため、常
に良好な印刷条件の下で安定して繰り返し印刷が行え、
高品位なクリーム半田の印刷が行える。さらに、クリー
ム半田の圧力の経時変化を示す圧力波形に基づいてスキ
ージの駆動条件を制御するため、瞬間的な圧力の変動を
より詳細に、定性的及び定量的に把握することができ、
きめ細かな制御が行え、以て、より安定した良好な印刷
状態を保持できる。
【0064】なお、上記実施形態のクリーム半田印刷装
置10は、右、左の両方向に移動するタイプであるの
で、スキージ12a、12bの両方を備えるが、クリー
ム半田印刷装置はいずれか一方のみに移動するタイプで
あってもよく、その場合には、移動方向に対応するスキ
ージ12a又はスキージ12bが設けられる。また、上
記実施形態は各スキージが上下動される構成であるが、
両スキージは印刷中に上下動せず常に印刷用マスク面に
接している構成としてもよい。
【0065】次に、本実施形態のクリーム半田印刷装置
10を使用したクリーム半田の他の印刷動作を、図10
に示すフローチャートを参照して説明する。図10に示
す印刷動作は、印刷中にリアルタイムでフィードバック
制御を行うものであり、その動作手順を以下に説明す
る。
【0066】まず、図9のS11と同様にプリント基板
5を位置決め(S21)した後、スキージ12aの移動
を開始して(S22)、このスキージ12aの移動に合
わせて、図4に示すスキージ移動方向のプリント基板印
刷始端の手前側に設けた圧力センサ51によりクリーム
半田の充填圧力の検出を行い、この検出結果を制御装置
24に出力して波形データを生成する(S23)。そし
て、制御装置24は波形データをデータベースに登録さ
れている最適波形と比較してスキージ駆動条件の調整の
要否を判断する(S24)。
【0067】ここで、スキージ駆動条件の調整が必要な
いと判断した場合は、スキージを所定の位置まで移動し
てスキージ移動を終了し(S25)、プリント基板を印
刷用マスクから版離れさせる(S26)。一方、S24
でスキージ駆動条件の調整が必要であると判断した場合
は、上述の比較結果からこの場合に最適のスキージ駆動
条件の調整方法を決定し、スキージ駆動条件の調整を行
う(S27)。この調整は、スキージの移動中にリアル
タイムで行われ、スキージが印刷用マスク3のパターン
化された開口部4に到達する以前に完了させるように制
御する。
【0068】そして、スキージ駆動条件が調整された状
態で、スキージが印刷用マスク3の開口部4を通過した
後、スキージ移動方向のプリント基板印刷終端の奥側に
設けた圧力センサ51によりクリーム半田の充填圧力の
検出を再度行い、この検出結果を制御装置24に出力し
て圧力波形を生成する(S28)。そして、スキージを
所定の位置まで移動してスキージ移動を終了し(S2
9)、プリント基板を印刷用マスクから版離れさせる
(S30)。次いで、制御装置24により、検出された
クリーム半田充填圧力の波形検出結果をデータベースに
登録されている最適波形と比較して、S27で調整され
たスキージ駆動条件が適正であったか否かを判断する
(S31)。
【0069】ここで、S27のスキージ駆動条件の調整
が適正であり、波形検出結果が最適波形と一致した場合
は、この状態でプリント基板5に対するクリーム半田7
の印刷を終了する。一方、S27のスキージ駆動条件の
調整がまだ適正でなかったと判断した場合は、上述の比
較結果から再度この場合に最適のスキージ駆動条件の調
整方法を決定し、スキージ駆動条件の調整を行う(S3
2)。そして、プリント基板5を取り替えて(S3
3)、再度S21に戻る。以上の工程により、プリント
基板5に対するクリーム半田7の印刷を終了する。
【0070】上記クリーム半田の印刷動作とすること
で、プリント基板に印刷を行う直前に印圧の圧力波形を
検出し、必要に応じてスキージ駆動条件をパターンの印
刷前に適正に調整して印刷が行なわれる。これにより、
リアルタイムで印刷条件を変更することができ、高品位
なクリーム半田の印刷をいち早く実現することができ
る。また、スキージ駆動条件の調整を行った場合にはプ
リント基板に印刷を行った直後に印圧の圧力波形を再度
検出して、所定の最適波形と同じ圧力波形であるかを確
認することで、駆動条件調整の信頼性が向上し、良好な
スキージ駆動条件で安定して印刷が行なえるようにな
る。
【0071】このように、印刷結果をフィードバックし
て早めにスキージ駆動条件を調整することにより、良好
な印刷状態のプリント基板をいち早く、且つ簡便にして
得ることができる。
【0072】また、上述した各印刷動作とすることによ
り、印刷時における装置の調整作業を単純化でき作業量
を大幅に軽減できる。このため、作業効率が向上する上
に、安定した印刷を連続的に行うことができ、大量生産
に適した印刷処理を行うことができる。さらに、隙間
S、Tやスキージ速度V等の各調整パラメータを変更し
たときに、どの程度充填圧力が変化するか、各パラメー
タを組合せて変更した際にどのように印刷結果に影響を
及ぼすか等を予めデータベースに登録しておくことで、
いかなる充填圧力の波形が検出されても、経験則を必要
とすることなく各パラメータの変更量を直ちに設定する
ことができ、迅速で正確な調整作業が可能となる。
【0073】
【発明の効果】本発明のクリーム半田印刷装置及び印刷
方法によれば、スキージの先端近傍に設けられた圧力発
生部材により高められたクリーム半田の圧力を、圧力セ
ンサにより検出して、この圧力の検出結果に対応して、
スキージの駆動条件を制御することにより、スキージ速
度が速い場合であってもクリーム半田の未充填部分を生
じさせることなく、プリント基板へのクリーム半田の印
刷を正常に行うことができ、簡便にして印刷速度の高速
化を図れると共に、良好な印刷状態を安定して保持でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクリーム半田印刷装置を搭載した
クリーム半田印刷機の一部を切り欠いて示す全体斜視図
である。
【図2】テーブル部Bの構成を示す斜視図である。
【図3】印刷部Cの構成を示す斜視図である。
【図4】図3に示した印刷部Cの主要構成を示す拡大側
面図である。
【図5】図4に示した圧力発生部材の取り付け構成を示
す側面図である。
【図6】クリーム半田のローリング状態を表す図であ
る。
【図7】圧力センサにより検出されたクリーム半田の充
填圧力の時間的変動を示すグラフである。
【図8】クリーム半田印刷装置のスキージ駆動条件を制
御するための制御ブロック図である。
【図9】スキージ駆動条件を制御する一制御例を説明す
るフローチャートである。
【図10】スキージ駆動条件を制御する他の制御例を説
明するフローチャートである。
【図11】従来のクリーム半田印刷装置の構成図であ
る。
【図12】図11に示すスキージにより印刷を行う状態
を示す図である。
【図13】図11に示すスキージによりクリーム半田が
開口部に充填されていく状態を示す図である。
【図14】印刷用マスクの開口部にクリーム半田の未充
填部分が生じた場合を示す図である。
【図15】従来の装置による、スキージ通過時間に応じ
た充填圧力の変化を表すグラフである。
【符号の説明】
1 クリーム半田印刷機 3 印刷用マスク 4、4a 開口部 5 プリント基板(回路基板) 7 クリーム半田 10 クリーム半田印刷装置 12a、12b スキージ 14 台板 16、18 スキージ上下駆動装置 24 制御装置 26 印刷駆動装置 28 圧力発生部材 30a、30b ブラケット 31 圧力発生部材水平移動機構 32 圧力発生部材垂直移動機構 36 狭隘路 37 流路 51 圧力センサ 61 波形生成部 64 データベース C 印刷部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近久 直一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 高橋 賢 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 村上 俊行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2C035 AA06 FB24 FB27 FB33 FC07 FC10 FD01 FD15 FD19 FD22 FD36 FD37 FD39 FD41 FD43 FD48 5E319 BB05 CD29 GG15

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部が形成された印刷用マスクの表面
    をスキージが印刷方向に移動することにより、前記表面
    上に供給されたクリーム半田を前記印刷用マスクの裏面
    に位置する回路基板面に前記開口部を介して印刷し塗布
    するクリーム半田印刷装置において、 前記スキージの先端近傍にわたって設けられ、印刷時に
    前期印刷用マスクとの間に狭隘路を形成すると共に前記
    スキージとの間に流路を形成する圧力発生部材と、 前記スキージの移動範囲となる印刷用マスク裏側の印刷
    範囲内に設けられ、印刷用マスクに形成した圧力検出用
    の開口部を介して前記塗布されるクリーム半田の圧力を
    検出する圧力センサと、 該圧力センサの検出結果に対応して、前記スキージの駆
    動条件を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする
    クリーム半田印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記圧力センサにより
    検出したクリーム半田の圧力の経時変化を表す圧力波形
    に基づいて制御することを特徴とする請求項1記載のク
    リーム半田印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記クリーム半田の圧
    力波形が登録されたデータベースを備え、前記圧力セン
    サにより検出された圧力波形を前記データベースに登録
    された所定の圧力波形と比較して前記スキージの駆動条
    件を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載のクリーム半田印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記スキージの前記印刷マスクに対する
    上下方向相対位置を変更するスキージ上下駆動装置を備
    え、前記制御手段により該スキージ上下駆動装置を駆動
    して前記相対位置を調整することを特徴とする請求項1
    〜請求項3のいずれか1項記載のクリーム半田印刷装
    置。
  5. 【請求項5】 前記スキージを印刷方向に移動する印刷
    駆動装置を備え、前記制御手段により該印刷駆動装置を
    駆動して前記スキージの印刷方向移動速度を調整するこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載
    のクリーム半田印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記圧力発生部材の前記スキージに対す
    る相対位置を変更する圧力発生部材水平移動機構を備
    え、前記制御手段により該圧力発生部材水平移動機構を
    駆動して前記圧力発生部材の相対位置を調整することを
    特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項記載のク
    リーム半田印刷装置。
  7. 【請求項7】 前記圧力発生部材の前記印刷用マスクに
    対する相対位置を変更する圧力発生部材垂直移動機構を
    備え、前記制御手段により該圧力発生部材垂直移動機構
    を駆動して前記圧力発生部材の相対位置を調整すること
    を特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項記載の
    クリーム半田印刷装置。
  8. 【請求項8】 前記圧力センサを前記回路基板の印刷開
    始端より手前側に設け、前記回路基板の印刷開始前にク
    リーム半田の圧力検出を行うことを特徴とする請求項1
    〜請求項7のいずれか1項記載のクリーム半田印刷装
    置。
  9. 【請求項9】 開口部が形成された印刷用マスクの表面
    をスキージが印刷方向に移動することにより、前記表面
    上のクリーム半田を前記印刷用マスクの裏面に位置する
    回路基板面に前記開口部を介して印刷し塗布するクリー
    ム半田印刷方法において、 前記スキージの先端部近傍に設けた圧力発生部材によ
    り、前記印刷マスクとの間を流動するクリーム半田の圧
    力を高める一方、該高められたクリーム半田の圧力を検
    出し、検出された圧力と予め登録されている所定の圧力
    とを比較して前記スキージの駆動条件を制御することを
    特徴とするクリーム半田印刷方法。
  10. 【請求項10】 前記クリーム半田の圧力を回路基板の
    パターン印刷開始前に測定し、前記スキージの駆動条件
    の制御を該パターン印刷開始前に完了させることを特徴
    とする請求項9記載のクリーム半田印刷方法。
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