JPH10201745A - X線撮影装置 - Google Patents

X線撮影装置

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JPH10201745A
JPH10201745A JP9019940A JP1994097A JPH10201745A JP H10201745 A JPH10201745 A JP H10201745A JP 9019940 A JP9019940 A JP 9019940A JP 1994097 A JP1994097 A JP 1994097A JP H10201745 A JPH10201745 A JP H10201745A
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ray
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JP9019940A
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Toru Takazawa
徹 高澤
Tsukasa Sako
司 酒向
Junichi Yamayoshi
純一 山吉
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繋目補正処理を行う際に画像データの再配置
の必要がない。 【解決手段】 X線発生装置20から発生したX線は被
検者Sを透過し、グリッド22を通過して増感紙23に
達する。増感紙23の蛍光作用により、被検者SのX線
透過像はイメージセンサ24によりアナログの電圧量と
して捉えられ、A/D変換部25で12ビットのデジタ
ル値に変換される。計数部26はA/D変換部25でデ
ジタルデータが生成される度に計数値をアップし、この
ときの計数値を基に、イメージセンサ24の繋目部分に
位置する検知できないデータが、ダミーデータとしてダ
ミーデータ挿入部28から挿入されて、撮影装置制御部
29へ転送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用診断装置と
して使用される可視化画像収集手段を有するX線撮影装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】(1) 従来から、医療診断を目的としたX
線撮影装置としては、X線検出部に増感紙とフィルムを
組み合わせたX線写真方式が用いられている。この方式
によれば、被検者を透過したX線が増感紙に入射する
と、増感紙に含まれる蛍光体がこのX線エネルギを吸収
して蛍光を発し、この蛍光がX線フィルムを感光させ
て、フィルム上に放射線画像が潜像として形成される。
このフィルムを現像・定着処理することによってX線画
像を可視化している。
【0003】また、最近はX線画像をデジタル的に検出
・生成する手法が各種開発されており、これはX線に対
して感度を持ち検出したX線の強度に応じた電気信号に
変換・出力する光電変換素子や、X線のエネルギを吸収
しそれに応じた強度の蛍光を発する蛍光体と、可視光に
感度を持ちその強度に応じた電気信号に変換する固体撮
像素子を利用し、これら素子からのアナログ信号をA/
D変換によってデジタル化して取り込む手法がある。
【0004】図15はアモルファスシリコンの固体撮像
素子から成るイメージセンサをX線検出部に使用したX
線撮影システムの構成図を示している。X線発生装置1
とX線検出ユニット2は所定の距離を隔てて相対して配
置されており、X線検出ユニット2のX線入射側に患者
である被検者Sが位置する。X線検出ユニット2のX線
入射側には、X線が被検体Sを通過するときに発生する
散乱X線を取り除くためのグリッド3が取り付けられて
おり、X線検出ユニット2の内部には、X線に対し光電
作用する増感紙4と可視光に対し感度を有するイメージ
センサ5が配置されている。
【0005】イメージセンサ5の出力はアナログ値をデ
ジタル値に変換するA/D変換部6に接続され、A/D
変換部6からの出力は撮影装置制御部7のデータ取込用
のキャプチャボード8に接続されている。撮影装置制御
部7内において、キャプチャーボード8の出力と、取込
画像の一時保存やイメージセンサ5の繋目補正を行う際
の作業領域として利用したり、画像処理を施こす際に使
用するメモリ9の出力は、補正処理や画像処理や撮影の
ためのシーケンス制御を行うCPU10にバス11を介
して接続され、撮影装置制御部7からの出力は取込画像
を表示する外部のテレビモニタ12にバス11を介して
接続されている。
【0006】図16はイメージセンサ5の正面図を示
し、イメージセンサ5には固体撮像素子をマトリックス
状に配置したセンサパネル13が取り付けられており、
このセンサパネル13は製造上の歩留の関係上所望の寸
法とするために、4枚のパネル13a、13b、13
c、13dから構成されている。そして、パネル13
a、13b、13c、13dの間のそれぞれには、繋目
14a、14b、14c、14dが存在し、4枚のパネ
ル13a〜13dの各角部が接する位置に繋目14eが
存在する。各パネル13a〜13d内での位置は、左上
角を原点としてS1(1,1)〜S4(1,1)等のように
表し、1枚のパネル13a〜13dは1400×140
0個の固体撮像素子から構成されている。固体撮像素子
は1辺が160μmの正方形形状とされ、繋目14a〜
14eの寸法は画素1個分の160μmの幅である。
【0007】図17はセンサパネル13の構成図を示
し、センサパネル13の1個の画素は、光を電気量に変
換する光電変換素子16とスイッチングTFT17の組
により構成されており、スイッチングTFT17は転送
パルスを発する発振器18及び信号出力端子19に接続
されている。
【0008】医師や技師はX線撮影を行う場合には、X
線発生装置1からX線が被検者Sに向かって放射され、
被検者Sを透過したX線はグリッド3を通って増感紙4
に入射する。増感紙4はX線のエネルギに応じた蛍光を
発し、これをイメージセンサ5によってアナログの電気
量として捉える。
【0009】イメージセンサ5において、光電変換素子
16に光強度に応じた電荷が発生し、内部の蓄積部に蓄
積される。続いて、最上列の各光電変換素子16のスイ
ッチングTFT17に転送パルスが送られてスイッチが
入力され、光電変換素子16に蓄積された電荷は、スイ
ッチングTFT17を通して信号出力端子19に転送さ
れる。同様にして、最上列から最下列へ順次に転送パル
スを送り、各画素について1回の信号蓄積及び読み出し
により1つの放射線画像が形成されてゆき、固体撮像素
子全面の画像読み出しが行われる。
【0010】イメージセンサ5の読み出し順序について
は、図16の主走査方向に1ライン読み取った後に、次
の行を1ライン読み取るという手法で全ての画素を読み
取る。即ち、S1(1,1)〜S1(1400,1)、S2
(1,1)〜S2(1400,1)を読み取った後に、S1
(1,2)〜S1(1400,2、)、S2(1,2)〜S2
(1400,2)、・・・・・・と順次に読み取ってゆ
く。
【0011】このようにして得られたアナログ画像情報
は、X線検出ユニット2内のA/D変換部6でデジタル
量に変換された後に、撮影装置制御部7へ転送される。
撮影装置制御部7では、転送されてくるデータをキャプ
チャボード8で受け取ってメモリ10へ格納し、この画
像データをテレビモニタ11上に表示して診察を行う。
【0012】実際に医師が診断する画像は、ここで得ら
れる画像に対してゲイン補正、空間フィルタ処理、エッ
ジ強調等の適切な画像処理が施こされたものであるが、
被検者Sの画像が複数のセンサパネル13a〜13dに
跨がっている場合には、それらの処理を行う前にセンサ
パネル13a〜13d同士の繋目の補正を行わなければ
ならない。1ラインでも抜けると画像上の濃度の変化率
が不自然になり、拡大した時にエッジが見えたりして、
画像処理を施こす際に悪影響を及ぼすことになる。
【0013】図18はメモリマップの説明図であり、デ
ータをキャプチャボード8から取り込んでメモリ9へ格
納した状態を示している。メモリ9はワード単位でアド
レスが(0l00000)hから始まっているとする。
アドレス(0l00000)hからアドレス(04BD
079)hまでに、センサパネル13a、13bで得ら
れた画素のデータを格納し、アドレス(04BD08
0)hからアドレス(097A100)hまでに、セン
サパネル13c、13dから得られた画素のデータを格
納している。このようなメモリ状態から繋目補正を行う
ためには、繋目部分の画素を含んだアドレスに再配置し
て、繋目位置の近傍の画素を用いて、画素の平滑化を行
う必要がある。
【0014】図19は繋目位置に平滑化した補正データ
を挿入したメモリマップを示し、メモリ9は(1100
000)hから始まっている。このように、16Mバイ
トのメモリ9を2個用意して繋目補正を行う場合には、
アドレス(0l00000)hから順に読み出し、アド
レス(1100000)hを先頭として順に書き込んで
いく。センサパネル13a〜13dの画素数及びイメー
ジセンサ5の検出領域は予め分かっているので、センサ
パネル13a〜13d同士の繋目14a〜14eのアド
レスは、(1100579)h、(110106A)
h、(1101B5B)h、・・・となり、データを移
す時にはこれらのアドレスを抜かして格納し、図19の
ようなメモリマップが完成する。ただし、繋目14a〜
14eのアドレスデータは不定値である。
【0015】次に、繋目14a〜14eのアドレス近傍
のデータを利用して平滑化処理を行い、繋目14a〜1
4eの補正データを得る。平滑化処理には、周囲5点或
いは9点の平均を求める手法や周囲5点或いは9点の荷
重平均を求める手法等がある。
【0016】繋目14a〜14eの補正を行う際には、
メモリ9の再配置を行う処理が必要になり、CPU10
としてMC68030(16.78MHz)を使うと、
この再配置に6秒程度の時間が掛かってしまい、また実
際の画像診断では使うことのない無駄なメモリ9を用意
しなくてはならないという問題点がある。
【0017】また、繋目補正前のメモリマップの図18
から繋目補正後のメモリマップの図19を得るには、メ
モリ9の再配置を行いながら繋目補正を行う手法や、テ
ンポラリメモリを使って同じアドレス上に上書きする手
法もあるが、何れもセンサパネル13a〜13dから得
られたメモリ9上の画像データを、繋目画素を考慮した
アドレスに配置し直す必要があり、その時間的損失は大
きなものである。
【0018】(2) 画像収集装置としては、イメージセン
サからデジタル画像を収集する装置が多く知られてい
る。例えば、フイルムデジタイザは光源からの放射線を
医療用フイルムに照射し、その透過光をCCDラインセ
ンサ上に集光させて、CCDラインセンサから得られる
電気信号を画像信号としてA/D変換し画像信号を得る
画像収集装置が知られており、フイルムを順次に移動さ
せて、最終的に二次元の画像情報を収集している。
【0019】また、近年の半導体プロセス技術の進歩に
より、特開昭59−211263号公報に示すような放
射線検出器が報告されており、これは対象物に放射線を
照射し、対象物を透過した放射線を積層したシンチレー
タにより可視光に変換し、放射線検出器により電気信号
として検出し、この電気信号を画像信号としてA/D変
換して画像信号を得るものである。
【0020】また、光電変換素子は二次元上に配列して
大面積のセンサパネルを構成することが可能なので、大
型かつ高解像度のセンサパネルが開発されている。しか
し、製造技術上の問題から画素により特性が極めて異な
り、センサパネル内の光電変換素子には正常に光電変換
を行わない欠陥画素が存在する。また、複数枚のセンサ
を平面に並べて配置した場合等に隙間が生ずる場合があ
る。通常では、これらの欠陥画素での出力は非常に低く
なり、画像をCRT等で観察した場合には、黒い点とし
て表示される。
【0021】この欠陥画素を補正するためには、被写体
のない状態で撮影を行い、その出力が一定レベル以下で
ある場合には欠陥画素であると判断し、それをテーブル
として記憶装置に記憶しておく。そして、診断画像を取
り込んだときに、前後左右の画素データを使用して欠陥
画素のデータを補間する。
【0022】また、光電変換素子の個体差や照射X線の
センサパネルでの場所による差によって、出力が不均一
になることがあり、これをシェーディング補正するため
には、被写体のない状態で撮影を行い、その出力値をテ
ーブルとして記憶しておき、それに対応する診断画像の
画素値をそれぞれの出力値で割って画像データを補正
し、診断画像として診断に適した形にしている。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】(イ) しかしながら、X
線検出部にアモルファスシリコンの固体撮像素子を用い
た上述の従来例(1) においては、製造歩留の関係上、セ
ンサパネルを4枚組み合わせて所望の大きさとしている
ので、被検者Sの画像が複数のセンサパネル13a〜1
3dに跨がる場合には、センサパネル13a〜13d間
の繋目14a〜14eに位置しX線量が検出できない画
素を、近傍の画素より補間して表示しなければならな
い。このとき、上述したようにX線検出部からのデータ
を一旦メモリ9上に展開した後に、ソフトウエアによっ
てセンサパネル13a〜13dの繋目14a〜14eを
考慮したアドレスに再配置し直しているので、再配置に
時間が掛かり、メモリ9を余計に実装しなければならな
いという欠点がある。
【0024】(ロ) また、上述の従来例(2) において、デ
ジタル画像収集装置からデジタル画像を発生する場合
は、通常ではイメージセンサの欠陥等は補正されて出力
される。従って、デジタル画像に対して再処理を施こす
際には、イメージセンサの欠陥補正を行っている画素を
知ることが重要である。しかし、実際には後工程処理に
おいて欠陥画素を補正した画素がどれか分からなくなる
場合があり、特に画像の大きさが常に一定でかつ欠陥画
素位置が一定であれば問題はないが、画像が元画像から
切り取られたりする場合や、製品毎に欠陥画素の位置が
異なるイメージセンサにおいては問題が生ずる可能性が
ある。
【0025】(ハ) また、上述の従来例(3) においては、
一般に医用診断画像は約2000×2000の画素から
成り、これらの画像補正処理をコンピュータ等の演算装
置で行うには、時間が掛かり実時間で表示を行うことは
難しいという問題もある。
【0026】本発明の目的は、上述の問題(イ) を解消
し、繋目補正処理を行う際に画像データの再配置の必要
がないX線撮影装置を提供することにある。
【0027】また、本発明の目的は、上述の問題点(ロ)
を解消し、自動補正した欠陥画素を画像の後処理におい
ても検出可能とするX線画像装置を提供することにあ
る。
【0028】また、本発明の目的は、上述の問題点(ハ)
を解消し、演算装置に負荷を掛けずに補正を高速で行う
X線画像装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るX線撮影装置は、複数のセンサを用いて
X線を可視化するための検出手段を有するX線撮影装置
において、検出する対象が前記複数のセンサに跨がる場
合には、前記検出手段からのデータをメモリ上に展開す
る前に、前記複数のセンサ同士の繋目部分に位置し前記
複数のセンサで検知できないデータをダミーデータとし
て挿入する手段を有することを特徴とする。
【0030】本発明に係るX線撮影装置は、複数のセン
サを用いて被検者のX線透過像をデジタル画像として取
り込むX線撮影装置において、被検者の画像が前記複数
のセンサに跨がる場合には、装置本体からのデータをメ
モリ上に展開する前に、前記複数のセンサ同士の繋目部
分のデータにダミーデータを入力する手段を有すること
を特徴とする。
【0031】本発明に係るX線撮影装置は、複数のセン
サを用いて被検者のX線透過像をデジタル画像として取
り込むX線検知装置において、検出したデータを計数す
る手段と、該計数した値に応じてダミーデータを転送す
る手段と、該ダミーデータを転送している間に前記検出
したデータを保持するメモリ手段とを有することを特徴
とする。
【0032】本発明に係るX線撮影装置は、イメージセ
ンサからデジタル画像を収集する画像収集手段を有する
X線撮影装置において、前記画像収集手段から発生する
デジタル画像の画素欠陥情報を画素情報に付帯して保持
する手段を有することを特徴とする。
【0033】本発明に係るX線撮影装置は、X線を可視
化するセンサパネルの欠陥画素判別用テーブル及びシェ
ーディング補正用テーブルを同時に生成する手段を有す
ることを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図14に図示の実
施例に基づいて詳細に説明する。図1は第1の実施例の
X線撮影装置を示し、X線発生装置20とX線検出ユニ
ット21は所定の距離を隔てて相対して配置されてい
る。X線検出ユニット21のX線入射側に被検者Sが位
置し、X線検出ユニット21のX線入射面には、X線が
被検者Sを通過するときに発生する散乱X線を取り除く
ためのグリッド22が取り付けられている。X線検出ユ
ニット21の内部においては、グリッド22側に、X線
に対し蛍光作用する増感紙23と、可視光に対し感度を
有するイメージセンサ24が配置されている。
【0035】イメージセンサ24の出力はA/D変換部
25に接続され、A/D変換部25の出力はフレーム
数、画素ライン数、画素コラム数を数える計数部26
と、データ転送中にイメージセンサ24で検出されるデ
ータを記憶するFIFO型バッファ27に接続されてい
る。また、計数部26の出力はダミーデータ挿入部28
に接続されており、ダミーデータ挿入部28は画素ライ
ン又は画素コラムの計数内容からダミーデータを作成
し、イメージセンサ24で得られるデータ列の間に挿入
する機能を有する。
【0036】X線検出ユニット21内のダミーデータ挿
入部28の出力は、撮影装置制御部29内のデータ取込
用キャプチャボード30に接続されている。撮影装置制
御部29内においては、キャプチャボード30の出力
と、取込画像の一次保存やイメージセンサ24の繋目補
正を行う際の作業領域として利用したり画像処理を施こ
す際に使用するメモリ31の出力は、補正処理や画像処
理や撮影のためのシーケンス制御を行うCPU32にバ
ス33を介して接続されている。また、撮影装置制御部
29の出力は、取込画像を表示する外部のテレビモニタ
34にバス33を介して接続されている。
【0037】計数部26においては、データがA/D変
換される度に画素コラムの計数値がカウントアップさ
れ、イメージセンサ24の1ラインが読み終わった時点
で画素ラインの計数値がカウントアップし、同時に画素
コラムの計数値が0クリアされるようになっている。そ
して、イメージセンサ24の全てのラインの読み取りが
終了した時点で、画素ラインはクリアされてフレーム計
数値がカウントアップされ、フレーム計数値はイメージ
センサ24を構成するセンサパネルの枚数である規定回
数が例えば4だけカウントアップされた後にクリアされ
るようになっている。
【0038】図2はイメージセンサ24の正面図を示
し、従来例と同様に1400×1400の画素を有する
センサパネル35a〜35dを4枚並べた構成とされて
いる。また、センサパネル35a〜35d同士の繋目3
6a〜36dの幅は160μmで、4枚のセンサパネル
36a〜36dの角部が接する位置には繋目36eが存
在する。各繋目36a〜36eは1画素に相当し、従っ
て最終的に得られる画素数は繋目部分を入れて、1ライ
ン2801個の画素が2801ラインあるものと考え、
水平方向を主走査方向として画素コラム(Column)、垂
直方向を副走査方向として画素ライン(Line)で表し、
任意の画素の位置の画像データはP(Column,Line)で
表記する。
【0039】医師や技師の操作により、X線発生装置2
0から発生したX線は被検者Sを透過し、グリッド22
を通過して増感紙23に達する。増感紙23の蛍光作用
により、被検者SのX線透過像はイメージセンサ24に
よりアナログの電圧量として捉えられ、A/D変換部2
5で12ビットのデジタル値に変換される。計数部26
はA/D変換部25でデジタルデータが生成される度に
計数値をカウントアップし、このときの計数値を基にダ
ミーデータ挿入部28からダミーデータが挿入されて撮
影装置制御部29へ転送される。図2に示すように、イ
メージセンサ24により検出されるデータの順番は、左
上からライン方向に読み出していくものとし、1ライン
が読み終わると1つ下のラインを左側から読み出し、順
次に下のラインの読み出しを続けてゆく。
【0040】図3はイメージセンサ24の繋目部分にダ
ミーデータを挿入する際のフローチャート図であり、ス
テップS1〜S6は計数部26の機能を示し、ステップS7〜
S13はダミーデータ挿入部28の機能を示している。
【0041】ステップS1でイメージセンサ24によって
検出されたデータはアナログデジタル変換され、データ
転送中でなければ計数部26へ処理が移行する。計数部
26では、先ずステップS2で主走査方向の計数値である
画素コラムがプラス1される。ステップS3で画素コラム
がアップされた結果、最終桁よりも大きくなった場合に
は、ステップS4で画素ラインを次のラインに移行する。
また、ステップS5で副走査方向の計数値である画素ライ
ンが最終行よりも大きくなった場合には、ステップS6で
次のフレームに移行する。以上の計数部26の処理が終
わるとダミーデータ挿入部28へ処理が移行する。
【0042】ダミーデータ挿入部28において、先ずス
テップS7でステップS1で得たデータを撮影装置制御部2
9へ転送する。センサパネル35a〜35dの繋目36
a〜36eは、予めP(1401,1〜280l)、P
(1〜280l,140l)ということが分かっている
ので、ステップS8又はS11 で繋目の1つ前の画素データ
を転送し、その直後にステップS9又はS12 でダミーデー
タを転送する。そして、ステップS10 又はS13 で転送し
たダミーデータ分だけ計数値を進める。
【0043】このようにして、センサパネル35a〜3
5d同士の繋目36a〜36eに位置し、センサパネル
35a〜35dから値を得ることができない画素に対し
て、予めダミーデータを入れておくことが可能となる。
なお、撮影装置制御部29はどのアドレスに繋目36a
〜36eがくるか分かっているので、ダミーデータとし
ては(0000)h、(FFFF)hのような特殊な符
号である必要はない。また、A/D変換部25の処理と
ダミーデータ挿入部28のダミーデータ挿入・転送処理
の速度差を吸収するためFIFO型バッファ27が設け
られている。つまり、イメージセンサ24で検出された
アナログデータは、ステップS1でデジタル変換された時
に、データ転送中であればFIFO型バッファ27に記
録され、転送中が解除されてからデジタル変更データの
転送が再開される。
【0044】このようにして、撮影装置制御部29のキ
ャプチャボード30に転送されるデータを、その順序の
ままメモリ31へ記録すると、図4に示すようなメモリ
マップが得られる。この状態から、平滑化手法を用いて
繋目補正を行うと、従来例のようにメモリ上のデータを
再配置する必要がないので、メモリを余計に消費した
り、余分な処理時間が掛かるという問題が解消される。
【0045】以上の説明では、センサパネル35a〜3
5d同士の繋目部分にダミーデータを挿入する際に、計
数部26を使用してX線検出ユニット21からデータの
転送を行ったが、この部分をキャプチャーボード30側
に持たせてもよく、また主走査方向と副走査部分の繋目
36a〜36eのダミーデータ処理を、別々な部分で行
ってもよい。
【0046】実施例では、イメージセンサ24として可
視光に感度のあるアモルファスシリコンの受光素子をマ
トリックス状に配置した4枚の正方形のセンサパネル3
5a〜35dを繋げて形成したが、センサパネル35a
〜35dの種類、形状、枚数は特に限定する必要はな
く、可視化して画像情報を得るためのどのような場合で
も有効である。
【0047】図5は第2の実施例のブロック回路の構成
図であり、一次元CCDセンサを利用して、画素欠陥情
報を画素情報に付帯させる実施例を示している。一次元
CCDセンサ40の出力はA/D変換装置41を介し
て、一次元CCDセンサ40の左から数えて何画素目を
処理しているのかを示す計数器を内部に保持するビット
付加装置42に接続され、同期信号発生装置43の出力
は一次元CCDセンサ40、A/D変換装置41、ビッ
ト付加装置42にそれぞれ接続されている。また、一次
元画素欠陥テーブルの出力44はビット付加装置42に
接続され、ビット付加装置42の出力は画素補間装置4
5、フレームメモリ46に順次に接続されている。そし
て、一次元画素情報テーブル44、フレームメモリ4
6、CPU47の出力はバス48を介して互いに接続さ
れている。
【0048】このテーブル44は8ビットのRAMを利
用して、1ビットが1画素の欠陥情報を保持することが
でき、1ビットに「1」が記憶されている場合はその画
素が欠陥と見做し、また「0」が記憶されている場合は
その画素が正常と見做している。このようなテーブル単
位は欠陥画素の位置を予め調べておき、CPU47によ
り一次元画素欠陥情報テーブル44に格納しておく。
【0049】一次元CCDセンサ40において画素情報
が電気信号として読み出され、読み出された電気信号は
同期信号発生装置43から発生する同期信号を基に、A
/D変換装置41によって12ビットのデジタル信号に
変換される。変換されたデジタル信号はビット付加装置
42へ入力され、ビット付加装置42は内蔵された計数
器から算出される番地を基に、その計数値を8で除した
値の整数部の値によって一次元画素欠陥情報テーブル4
4を参照する。この参照された番地の8ビットから成る
値は、上述の計数値を8で除したときの余りの値分だ
け、ビット付加装置42内で下位方向へシフトしてお
り、その演算結果の最下位の1ビットを得ることによ
り、処理中の1画素の欠陥情報を得ることができる。
【0050】図6はビット付加装置42が生成する16
ビットの画素情報を示し、ビット付加装置42は上述の
演算した1ビットを上位方向へ12ビット移動する。そ
して、この演算した1ビットをA/D変換装置41で受
信した12ビットの画像情報の下位から13ビット目の
1ビットの画素欠陥情報へ付加して、16ビットの画素
情報を生成する。そして、このように1画素前の画素に
欠陥画素を付加した16ビットの画素情報を画素補間装
置45へ転送する。
【0051】画素補間装置45は内部に画素記憶領域を
持っているので、1画素分前の画素の情報を格納してお
り、この前回の画素値を用いて、16ビットの画素情報
内の1ビットの画素欠陥情報が「1」となっている場合
は、1画素前の画素と同等の値を12ビットの画像情報
に格納しフレームメモリ46へ転送する。
【0052】フレームメモリ46へ転送したデジタル画
像は、そこから任意の部分例えば画像内の矩形領域を抜
き出しても、矩形領域の各画素は16ビットの画素情報
内の1ビットの画素欠陥情報を含んでいるので、図示し
ない後段の工程によって、どの画素が画素補間装置45
により補間処理された画素かが分かる。
【0053】なお、本実施例においては、下位から1ビ
ット目に1ビットの画素欠陥情報を配置し、下位4ビッ
ト目から16ビットまでを画像情報としてもよい。ま
た、下位から9ビット目に1ビットの画素欠陥情報を配
置し、下位1ビット目から8ビットまでを8ビットの画
像情報としてもよい。
【0054】図7は第3の実施例のブロック回路の構成
図を示し、二次元放射線検出器を利用して、画素欠陥情
報を画素情報に付帯させる実施例である。二次元放射線
検出器50の出力は、A/D変換装置51を介してビッ
ト付加装置52に接続され、同期信号発生装置53の出
力は二次元放射線検出器50、A/D変換装置51、二
次元放射線検出器50の左上から数えて何画素目を処理
しているのかを示す計数器を内部に保持するビット付加
装置52にそれぞれ接続されている。また、二次元画素
欠陥テーブル54の出力はビット付加装置52に接続さ
れ、ビット付加装置52の出力は、画素補間装置55、
フレームメモリ56に順次に接続されている。そして、
二次元画素情報テーブル54、フレームメモリ56、C
PU57の出力は、バス58を介して互いに接続されて
いる。
【0055】二次元放射線検出器50は4枚の平面セン
サを平面上に配列して組み合わされており、その隙間に
は1画素分の隙間がある。読み出しに際しては、左上か
ら右下へ順次に読み出しを行うことが可能となってお
り、この隙間に1画素分の正しい値ではない電気信号が
入るようになっている。
【0056】二次元放射線検出器50においては、同期
信号発生装置53から発生する同期信号を基に画素情報
が電気信号として読み出され、読み出された電気信号は
同期信号発生装置53から発生する同期信号を基に、A
/D変換装置51によって12ビットのデジタル信号に
変換される。変換されたデジタル信号はビット付加装置
52に入力され、ビット付加装置52は内蔵する計数器
から算出される番地を基に、この計数値を2で除した値
の整数値によって、二次元画素欠陥情報テーブル54を
参照する。参照された番地の8ビットからなる値は、上
述の計数値を2で除したときの余り値を4倍した分だ
け、ビット付加装置52内で下位方向へシフトしてお
り、その演算結果の最下位の3ビットを得ることによ
り、処理中の1画素の欠陥情報を得ることができる。
【0057】図8は二次元画素欠陥情報テーブル54の
テーブル単位を示し、1ビットのX隙間情報は画素がX
方向の隙間に相当する場合は「1」が記憶されており、
相当しない場合は「0」が記憶されている。また、1ビ
ットのY隙間情報は画素がY方向の隙間に相当する場合
は「1」が記憶されており、相当しない場合は「0」が
記憶されている。1ビットの画素欠陥情報は画素が製造
上等の理由で正しい電気信号を生成しない画素に対して
は「1」が記憶され、正しい電気信号を生成する画素の
場合は「0」が記憶されている。そして、予め欠陥画素
の位置を調べておいて、このテーブル単位をCPU57
により二次元画素欠陥情報テーブル54に格納してお
く。
【0058】図9はビット付加装置52が生成する16
ビットの画素情報を示し、ビット付加装置52は演算し
た3ビットを上位方向へ12ビット移動する。そして、
この演算した3ビットを、A/D変換装置51で受信し
た12ビットの画像情報の下位から13ビット目の3ビ
ットの画素欠陥情報へ付加し、16ビットの画素情報を
生成する。このように、1画素前の画素に欠陥画素を付
加した16ビットの画素情報を、画素補間装置55へ転
送する。
【0059】画素補間装置55は内部に画素記憶領域を
持っているので、現在処理中の画素よりも1画素前の画
素と、処理中の画素の1ライン上の画素の情報を格納し
ている。この前回の画素値を用いて、16ビットの画素
情報内の1ビットの画素欠陥情報と1ビットのY隙間情
報の何れかが「1」となっている場合は、前画素と同等
の値を12ビットの画素情報に格納し、1ビットの隙間
情報が「1」となっている場合は、隣り合う1ライン上
の画素と同等の値を、12ビットの画像情報に格納しフ
レームメモリ56へ転送する。
【0060】フレームメモリ56へ転送したデジタル画
像は、そこから任意の部分例えば画像内の矩形領域を抜
き出しても、矩形領域の各画素は画素情報内の画素欠陥
情報を含んでいるために、図示しない後段の工程によっ
て、どの画素が画素補間装置55によって補間処理され
たか分かる。
【0061】上述の実施例において、下位から1ビット
目から3ビット目に3ビットの画素欠陥情報配置して、
下位4ビット目から16ビットまでを画像情報としても
よい。また、下位から9ビット目から11ビット目に3
ビットの画素欠陥情報配置して、下位1ビット目から8
ビットまでを8ビットの画像情報としてもよい。
【0062】図10は第4の実施例の構成図を示し、X
線発生装置60とセンサパネル61は相対して配置され
ており、センサパネル61は二次元に配列した光電変換
素子の表面に蛍光体を付着して構成されている。そし
て、センサパネル61の出力は画像取込装置62に接続
され、画像取込装置62の出力は表示装置63と記憶装
置4に接続されている。
【0063】図11は画像取込装置62の構成図を示
し、センサパネル61からの出力は、画像取込装置62
内の欠陥画素判別回路65と対数変換テーブル66に接
続され、欠陥画素判別回路65の出力はシェーディング
補正データSとして対数変換テーブル67を介して補正
テーブル68に接続されている。また、欠陥画素判別回
路65の出力は欠陥判別ビットデータBとして補正テー
ブル68に接続され、補正テーブル68の出力は補正回
路69を介して外部機器に接続されている。
【0064】ここで、欠陥画素判別回路65は補正テー
ブル68の生成時のみ有効であるように設定されてお
り、それ以外の時は転送された画像データを使用して補
正テーブル68を作ることはない。また、対数変換テー
ブル66、67は12ビットで入力されたデータを15
ビットまで拡張して対数変換する機能を有している。
【0065】補正テーブル68を取得するための手順
は、先ず被写体Sを置かずにセンサパネル61に対して
一定以上の強度のX線を照射する。照射されたX線は電
気信号に変換されて、画像取込装置62に転送される。
画像取込装置62において、センサパネル61から転送
された画像データは、欠陥画素判別回路65により予め
設定された値以上であれば正常であると判断され、図1
2に示すように未使用の上位ビットに欠陥判別ビットが
「0」として付加される。そして、その画素データはシ
ェーディング補正用として対数変換テーブル67を通し
て対数変換され、補正テーブル68に書き込まれ、同時
に補間用として欠陥判別回路65の中にラッチされる。
【0066】また、設定値以下のものは欠陥画素である
と判別され、未使用の上位ビットに欠陥判別ビットが
「1」として付加される。この画像データは欠陥画素で
あるためにシェーディング補正用としては使用せず、予
め欠陥判別回路65の中にラッチされた1つ前のアドレ
スのデータが代りに使用され、対数変換テーブル67を
通して補正テーブル68に書き込まれる。これによっ
て、図12に示すようなフォーマットに従った補正用テ
ーブル68が完成する。
【0067】次に、図13に示すように被写体Sをセン
サパネル61前面に位置させ、診断画像の撮影を行う。
X線発生装置60から照射されたX線は、被写体Sを透
過してセンサパネル61に入射する。センサパネル61
内では、蛍光体によって入射X線に比例した可視光が発
生し、その光に比例した電荷が光電変換素子で発生し、
12ビットでA/D変換され、画像取込装置62に画像
データとして転送される。そして、画像取込装置62内
で補正を受けたデータは、CRT等の表示装置63に表
示され、HD、MOD等の記憶装置64に記憶される。
【0068】画像取込装置62に転送した画像データ
は、対数変換テーブル66を通して補正回路69に入力
される。補正回路69は画像データのアドレスに合わせ
て補正テーブル68から補正用データを読み出し、欠陥
判別ビットが「0」である場合は、その画素が正常であ
ると判断されてその画素データはそのまま流され、同時
に補間用として補正回路69の中にラッチされる。
【0069】欠陥判別ビットが「1」である場合は、そ
の画素が欠陥であると判断され、予め補正回路69内に
ラッチした1つ前のアドレスの画素データを使用して補
間が行われる。そして、同時にシェーディング補正用デ
ータを引き算してシェーディング補正が行われる。ここ
で得られたデータは対数変換されているので、リニア変
換するかそのままの形式で出力装置63から表示され、
記憶装置64に記憶される。このようにして、画像の欠
陥補間及びシェーディング補正を実時間で行うことが可
能となる。
【0070】本実施例では、欠陥判別ビットを上位ビッ
トに持ってきたが、下位ビットに持ってきても支障はな
い。また、ここではA/D変換を12ビット、対数変換
出力を15ビット、補正テーブルバスの幅を16ビット
としたが、任意のビット数で構成することも可能であ
る。
【0071】図14は第5の実施例の画像取込装置の構
成図を示し、第4の実施例の補正テーブル68の代り
に、それぞれ信号別にシェーディング補正テーブル70
と欠陥画素判別テーブル71が設けられている。その他
は図11と同様で、同じ符号は同じ部材を表している。
欠陥画素判別回路65の出力はシェーディング補正デー
タSとして対数変換テーブル67を介してシェーディン
グ補正テーブル70に接続され、また欠陥判別ビットデ
ータBとして欠陥画素判別テーブル71に接続されてい
る。そして、シェーディング補正テーブル70と欠陥画
素判別テーブル71の出力は、補正回路69に接続され
ている。なお、対数変換テーブル66、67は12ビッ
トで入力されたデータを16ビットまで拡張して対数変
換する機能を有する。
【0072】先ず、センサパネル61から転送された画
像データは、欠陥画素判別回路65によって予め設定さ
れた値以上であれば正常であると判断され、欠陥画素判
別テーブル70に「0」が書き込まれる。そして、その
画素データはシェーディング補正用として対数変換テー
ブル67を通して対数変換され、シェーディング補正テ
ーブル71に書き込まれ、同時に補間用として欠陥判別
回路65の中にラッチされる。
【0073】また、設定値以下のものは欠陥画素である
と判別され、欠陥画素判別テーブル70に「1」が書き
込まれる。この画像データは欠陥画素であるためにシェ
ーディング補正用としては使用せず、予め欠陥判別回路
65の中にラッチされた1つ前のアドレスのデータが代
りに使用され、対数変換テーブル67を通して対数変換
された値が、シェーディング補正テーブル71に書き込
まれる。
【0074】次に、被写体Sをセンサパネル61の前面
に配し診断画像の撮影を行う。第4の実施例と同様にし
て、画像取込装置62に転送された画像データは、対数
変換テーブル66を通して補正回路69に入力される。
補正回路69は画像データのアドレスに合わせて欠陥画
素判別テーブル70から欠陥画素判別用データを読み出
し、「1」である場合は、その画素が欠陥であると判断
し、予め補正回路69内にラッチした1つ前のアドレス
の画素データを使用して補間を行う。そして、同時にシ
ェーディング補正テーブル71からシェーディング補正
用データを読み出し、引き算してシェーディング補正を
行う。ここで得られたデータは対数変換されているの
で、リニア変換するかそのままの形式で出力装置63か
ら表示され、記憶装置64に記憶される。以上のように
して、画像の欠陥補間及びシェーディング補正を実時間
で行うことが可能となる。
【0075】なお実施例では、欠陥画素判別テーブルバ
ス幅を1ビット、対数変換出力を16ビットとしたが、
任意のビット数で構成することも可能である。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るX線撮
影装置は、複数のセンサで検出した画像データをメモリ
上に展開する前に、センサ同士の繋目部分に位置しセン
サで検知できない部分のデータを、ダミーデータとして
挿入しておくことにより、センサの繋目補正時にメモリ
上の画像データを再配置しなくても済むので、短時間で
繋目補正をした画像データを得ることができ、撮影装置
制御部が必要とする画像メモリを最小限に押さえること
ができる。
【0077】また、本発明に係るX線撮影装置は、被検
者の画像が複数のセンサに跨がる場合には、データをメ
モリ上に展開する前に、センサ同士の繋目部分のデータ
に予めダミー値を入れておくことにより、センサの繋目
補正時にメモリ上の画像データを再配置しなくても済む
ので、短時間で繋目補正をした画像データを得ることが
でき、撮影装置制御部が必要とする画像メモリを最小限
に押さえることができる。
【0078】本発明に係るX線撮影装置は、検出データ
からの計数値をダミーデータとして転送している間、検
出データをメモリに保持しておくことにより、センサの
繋目補正時にメモリ上の画像データを再配置しなくても
済むので、短時間で繋目補正をした画像データを得るこ
とができ、撮影装置制御部が必要とする画像メモリを最
小限に押さえることができる。
【0079】本発明に係るX線撮影装置は、欠陥画素を
自動補正する際に、画像収集装置から出力された画像に
おいて、欠陥画素の位置の判別を可能することにより、
出力画像を再処理する場合に、欠陥画素の情報と照合し
て処理することができ、処理結果画像が、欠陥画素によ
るものか、それ以外の原因によるものかを判断すること
ができる。
【0080】本発明に係るX線画像装置は、欠陥画素判
別用テーブルとシェーディング補正用テーブルを同時に
生成する手段を設けることにより、画像を取り込みなが
ら欠陥補間とシェーディング補正を実現できるので、補
正済の画像を実時間で表示、記憶することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の構成図である。
【図2】イメ−ジセンサの説明図である。
【図3】機能のフローチャート図である。
【図4】メモリマップの説明図である。
【図5】第2の実施例の構成図である。
【図6】画素情報の説明図である。
【図7】第3の実施例の構成図である。
【図8】欠陥情報テーブルの説明図である。
【図9】画素情報の説明図である。
【図10】第4の実施例の構成図である。
【図11】被写体配置時の構成図である。
【図12】画像取込装置の構成図である。
【図13】データフォーマットの説明図である。
【図14】第5の実施例の構成図である。
【図15】従来のX線撮影装置の構成図である。
【図16】イメ−ジセンサの説明図である。
【図17】光電変換手段の構成図である。
【図18】繋目補正前のメモリマップの説明図である。
【図19】繋目補正後のメモリマップの説明図である。
【符号の説明】
20、60 X線発生装置 21 X線検出ユニット 22 グリッド 24、61 イメージセンサ 28 ダミーデータ挿入部 29 撮影装置制御部 30 キャプチャーボード 32、47、57 CPU 40 一次元CCDセンサ 42、52 ビット付加装置 44 一次元画素欠陥情報テーブル 45、55 画素補間装置 50 二次元放射線検出器 54 二次元画素欠陥情報テーブル 61 センサパネル 62 画像取込装置 65 欠陥画素判別回路 68、70 補正テーブル 69 補正回路 71 欠陥画素判別テーブル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセンサを用いてX線を可視化する
    ための検出手段を有するX線撮影装置において、検出す
    る対象が前記複数のセンサに跨がる場合には、前記検出
    手段からのデータをメモリ上に展開する前に、前記複数
    のセンサ同士の繋目部分に位置し前記複数のセンサで検
    知できないデータをダミーデータとして挿入する手段を
    有することを特徴とするX線撮影装置。
  2. 【請求項2】 複数のセンサを用いて被検者のX線透過
    像をデジタル画像として取り込むX線撮影装置におい
    て、被検者の画像が前記複数のセンサに跨がる場合に
    は、装置本体からのデータをメモリ上に展開する前に、
    前記複数のセンサ同士の繋目部分のデータにダミーデー
    タを入力する手段を有することを特徴とするX線撮影装
    置。
  3. 【請求項3】 複数のセンサを用いて被検者のX線透過
    像をデジタル画像として取り込むX線検知装置におい
    て、検出したデータを計数する手段と、該計数した値に
    応じてダミーデータを転送する手段と、該ダミーデータ
    を転送している間に前記検出したデータを保持するメモ
    リ手段とを有することを特徴とするX線撮影装置。
  4. 【請求項4】 イメージセンサからデジタル画像を収集
    する画像収集手段を有するX線撮影装置において、前記
    画像収集手段から発生するデジタル画像の画素欠陥情報
    を画素情報に付帯して保持する手段を有することを特徴
    とする画像収集装置。
  5. 【請求項5】 X線を可視化するセンサパネルの欠陥画
    素判別用テーブル及びシェーディング補正用テーブルを
    同時に生成する手段を有することを特徴とするX線画像
    装置。
  6. 【請求項6】 前記欠陥画素判別用テーブル及び前記シ
    ェーディング補正用テーブルにより画像の補正を行う請
    求項5に記載のX線画像装置。
  7. 【請求項7】 前記欠陥画素判別用テーブル及び前記シ
    ェーディング補正用テーブルは同一テーブルとした請求
    項5に記載のX線画像装置。
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Cited By (4)

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