JPH10201563A - 自動車用シートの構造 - Google Patents

自動車用シートの構造

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JPH10201563A
JPH10201563A JP733297A JP733297A JPH10201563A JP H10201563 A JPH10201563 A JP H10201563A JP 733297 A JP733297 A JP 733297A JP 733297 A JP733297 A JP 733297A JP H10201563 A JPH10201563 A JP H10201563A
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main frame
lashing belt
rear seat
seat
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Masahiro Suzuki
昌宏 鈴木
Koji Hosoda
浩嗣 細田
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、シートフレームの左右方向の剛性
を上げ、ラッシングベルトアンカの強度を確保できると
ともに、部品点数および溶接点数の削減によってコスト
ダウンを図ることが可能な自動車用シートの構造を提供
することにある。 【解決手段】 本発明では、バックパネル6に正面矩形
状に折曲げたメインフレーム7を接合することにより構
成され、かつラッシングベルトを取付けるラッシングベ
ルトアンカ12が設けられているリヤシートバックフレ
ーム5を備えた自動車用シートの構造において、ラッシ
ングベルトアンカ12の近傍に位置するメインフレーム
7の両サイドフレーム部10,11に左右方向へ延びる
補強部材13の端部をそれぞれ取付けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用シートの
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来における自動車用リヤシートのシー
トバックフレームの構造としては、例えば図3および図
4に示すようなものがある。このようなリヤシートバッ
クフレーム51では、プレス成形したバックパネル52
にパイプを使用して形成したメインフレーム53を強度
部材として溶接することにより構成されている。また、
メインフレーム53のアウタ側フレーム部53aにはリ
クライニング機構54の一端が取付けられ、インナ側フ
レーム部53bにはフリーヒンジ55が取付けられてい
る。リヤシートバックフレーム51は、リヤシートクッ
ションステーアウタ60およびリヤシートクッションス
テーインナ61を介してリヤシートクッションフレーム
56と連結されている。
【0003】したがって、リヤシートバックフレーム5
1は、リヤシートクッションフレーム56に対して前後
方向へ倒れるように回動可能に取付けられており、フリ
ーヒンジ55側を押すと撓むようになっている。このた
め、リヤシートバックフレーム51には、剛性対策とし
て第1補強部材57がメインフレーム53の上下を結合
する形で取付けられている。また、シートバックフレー
ム51には、リヤシートの収納時に荷物押えのラッシン
グベルト(図示せず)を取付けるラッシングベルトアン
カ(ナット)58が設けられており、このラッシングベ
ルトアンカ58の周辺には、強度対策としてバックパネ
ル52にスポット溶接で固着した第2補強部材59が取
付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
自動車用シートの構造では、リヤシートが3人乗りとな
り、シートバックの巾が拡巾された場合、上記した位置
に第1および第2補強部材57,59を配設する補強方
式では剛性不足となるので、フリーヒンジ55側を押す
と撓みが大きく生じてしまい、不安定であった。また、
従来の自動車用シートの構造では、補強方式が第1およ
び第2補強部材57,59の2部品を使用するものであ
るから、部品点数および溶接箇所が多くなり、これによ
ってコスト高を招来するという不具合を有していた。
【0005】本発明はこのような実状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、シートフレームの左右方向
の剛性を上げ、ラッシングベルトアンカの強度を確保で
きるとともに、部品点数および溶接点数の削減によって
コストダウンを図ることが可能な自動車用シートの構造
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために、請求項1の本発明においては、バ
ックパネルに正面矩形状に折曲げたメインフレームを接
合することにより構成され、かつラッシングベルトを取
付けるラッシングベルトアンカが設けられているシート
バックフレームを備えた自動車用シートの構造におい
て、上記ラッシングベルトアンカの近傍に位置する上記
メインフレームの両サイドフレーム部に左右方向へ延び
る補強部材の端部をそれぞれ取付けている。
【0007】また、請求項2の本発明においては、請求
項1の補強部材に上記メインフレームのロアフレーム部
と共通する部品が使用されている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0009】図1および図2は本発明に係る自動車用シ
ートの構造の実施の形態を示している。図において、1
は自動車の車室内の後部に配設されるリヤシートのリヤ
シートフレームであり、このリヤシートフレーム1はリ
ヤシートが3人乗りとなるよう左右方向の巾が従来に比
べ拡巾されて形成されている。しかして、リヤシートフ
レーム1は、図示しないリヤフロアパネルの上面に載置
されるリヤシートクッションフレーム2と、このリヤシ
ートクッションフレーム2の後端部にリクライニング機
構3およびフリーヒンジ4を介して前後方向へ回動自在
に枢支されるリヤシートバックフレーム5とをそれぞれ
備えている。
【0010】上記リヤシートバックフレーム5は、図1
および図2に示す如く、矩形にプレス成形されたバック
パネル6と、強度部材としてパイプを使用して正面矩形
状に折曲げられたメインフレーム7とをそれぞれ有して
おり、バックパネル6の周縁部にメインフレーム7を溶
接にて接合することにより構成されている。このメイン
フレーム7は、アッパフレーム部8、ロアフレーム部9
および左右両サイドフレーム部10,11から構成され
ており、アウタ側サイドフレーム部10にはリクライニ
ング機構3が取付けられ、インナ側サイドフレーム部1
1にはフリーヒンジ4が取付けられている。
【0011】また、上記メインフレーム7のアウタ側サ
イドフレーム部10には、上下方向へ沿って延びるラッ
シングベルトアンカ12が設けられており、このラッシ
ングベルトアンカ12は、リヤシートの収納時におい
て、図示しない荷物押えのラッシングベルトを取付ける
ために用いられている。しかも、ラッシングベルトアン
カ12の近傍位置には、左右方向へ延びる補強部材13
の端部がメインフレーム7の両サイドフレーム部10,
11を結合する形でそれぞれ取付けられている。この補
強部材13は、リヤシートバックフレーム5の剛性対策
用補強およびラッシングベルトアンカ12の補強を兼ね
るものであり、メインフレーム7のロアフレーム部9と
共通する部品(同一部材)が使用されている。しかも、
補強部材13およびメインフレーム7のロアフレーム部
9は、着座する乗員の乗り心地を良くするため、平坦に
潰された形状に形成されている。
【0012】本発明の実施の形態に係るリヤシートの構
造においては、ラッシングベルトアンカ12の近傍に位
置し、かつ左右方向へ延びる補強部材13の端部がメイ
ンフレーム7の両サイドフレーム部10,11を結合す
る形でそれぞれ取付けられているため、リヤシートバッ
クフレーム5の左右方向の剛性を向上させることが可能
となり、フリーヒンジ4側を押した時に生じる撓み量を
低く抑えることができるとともに、ラッシングベルトア
ンカ12の強度を高めることができる。また、本発明の
実施の形態の構造に使用する補強部材13は1種類であ
り、しかもメインフレーム7のロアフレーム部9と共通
する部品を使用しているので、新規の設備が不要であ
り、かつ従来に比べて部品点数および溶接箇所も少な
く、安価に仕上げることができる。さらに、ラゲージ部
に置いた荷物が急ブレーキ等で車体前方へ移動した場合
に、補強部材13がリヤシートの補強機能を果たすこと
ができる。
【0013】以上、本発明の実施の形態につき述べた
が、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形および変
更が可能であり、本発明の実施の形態の自動車用シート
の構造は、リヤシートのリヤシートバックフレームでな
く、フロントシートのフロントシートバックフレームに
も適用できる。
【0014】
【発明の効果】上述の如く、本発明に係る自動車用シー
トの構造は、バックパネルに正面矩形状に折曲げたメイ
ンフレームを接合することにより構成され、かつラッシ
ングベルトを取付けるラッシングベルトアンカが設けら
れているシートバックフレームを備えたものであって、
上記ラッシングベルトアンカの近傍に位置する上記メイ
ンフレームの両サイドフレーム部に左右方向へ延びる補
強部材の端部をそれぞれ取付けているので、シートバッ
クフレームの左右方向の剛性を上げることが可能とな
り、フリーヒンジ側を押した時の撓み量を抑えてシート
の安定性を高めることができるとともに、ラッシングベ
ルトアンカの強度を確保できる。しかも、シートバック
フレームには、メインフレームの左右に位置するサイド
フレーム部を結合する形で補強部材が水平方向に存在す
るので、その補強機能によってラゲージ部に置いた荷物
が車体前方へ移動した場合でもシートの形状を保持する
ことができる。
【0015】また、本発明に係る自動車用シートの構造
では、補強部材が1種類で済み、かつ補強部材としてメ
インフレームのロアフレーム部と共通する部品を使用す
ることが可能となるので、新規の設備を設ける必要がな
い上に、部品点数および溶接点数を削減することがで
き、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る自動車用シートに適
用されるリヤシートバックフレームおよびリヤシートク
ッションフレームを示す斜視図である。
【図2】図1におけるリヤシートバックフレームを車体
後方から見た正面図である。
【図3】従来の自動車用シートに適用されるリヤシート
バックフレームおよびリヤシートクッションフレームを
示す斜視図である。
【図4】図3におけるリヤシートバックフレームを車体
後方から見た正面図である。
【符号の説明】
1 リヤシートフレーム 5 リヤシートバックフレーム 6 バックパネル 7 メインフレーム 9 ロアフレーム部 10,11 サイドフレーム部 12 ラッシングベルトアンカ 13 補強部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックパネルに正面矩形状に折曲げたメ
    インフレームを接合することにより構成され、かつラッ
    シングベルトを取付けるラッシングベルトアンカが設け
    られているシートバックフレームを備えた自動車用シー
    トの構造において、上記ラッシングベルトアンカの近傍
    に位置する上記メインフレームの両サイドフレーム部に
    左右方向へ延びる補強部材の端部をそれぞれ取付けたこ
    とを特徴とする自動車用シートの構造。
  2. 【請求項2】 上記補強部材には、上記メインフレーム
    のロアフレーム部と共通する部品が使用されていること
    を特徴とする請求項1に記載の自動車用シートの構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101034307B1 (ko) * 2008-09-22 2011-05-16 현대다이모스(주) 자동차의 파워 롱 슬라이드 리어시트
KR101059341B1 (ko) 2003-02-13 2011-08-24 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 좌석 시스템 및 그의 형성 방법
CN113974361A (zh) * 2021-11-30 2022-01-28 安吉南方家私有限公司 可提高座椅承载强度的座椅安装方法

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