JP3554444B2 - 自動車の後部座席 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、着座部がフロアの両側に配置されたガイドレールに車両前後方向にスライド可能にガイドされた自動車の後部座席に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の前後方向にスライド可能な後部座席は、一般的にフロアの車幅方向両側に配置されたガイドレールに着座部の下部に取付けられたスライドフレームをスライド可能にガイドさせている。このような後部座席のスライド操作を円滑に行わせるには、ガイドレール及びスライドフレーム構造の剛性に配慮する必要があるが、ガイドレール側については付加構造により剛性アップを図ることは行われていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、バン型等の車両では、このようなガイドレールが大きな捩り荷重の加わる車幅方向両側のサスペンションタワー間に位置していることに着眼したもので、自動車ボデーの剛性の向上も考慮した後部座席の補強構造を有する自動車の後部座席を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、この目的を達成するために、サスペンションタワー間のフロアの車幅方向両側に配置された座席スライド用ガイドレールに、着座部が車両前後方向にスライド可能に載置された自動車の後部座席において、フロアが固定された車幅方向両側のフロアサイドメンバに、フロアを介して、このフロアのボルト挿通孔に挿通されたボルトにより両側のガイドレールを固定すると共に、これらのガイドレール間に補強フレームを橋渡してその両端部をそれぞれガイドレールに固定したことを特徴とする。
【0005】
フロア裏面のフロアサイドメンバにフロアを挿通したボルトにより固定されたガイドレール間に、補強フレームが橋渡しされて固定されることにより、ガイドレールの変形が抑制され、かつ着座部からガイドレールに加わる荷重に対する剛性が高められると共に、両側のサスペンションタワー領域から捩り荷重が加わるフロアサイドメンバをガイドレールを介して補強する。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3を基に本発明の実施の形態の一例によるバン型自動車のスライド式後部座席を説明する。図3に示す車幅方向両側の一体に車両前後方向へスライドされる二連式の後部座席の着座部9は車幅方向両側のガイドレール10に載置され、着座部9の下部に設けられたスライドフレームがスライド可能にガイドされ、任意のスライド位置でロックされるようになっている。これらのガイドレールは、車幅方向両側のフロアサイドメンバ2に溶接されたフロア1におけるサスペンションタワー6間に配置されている。また、これらの間のフロア1には、スペアタイヤ収納部7が形成されている。
【0007】
両側のフロアサイドメンバ2には、図2に示すように、裏面にウエルドナット(図示せず)を備えたボルト挿通孔5aを有するコの字形のリインホース5が前後両側に溶接されている。これらのリインホースには、ガイドレール10の前後端に突設されてボルト挿通孔11aが形成されたラグ11が、ボルト16によりフロア1のボルト挿通孔1aを通してねじ止めされている。
【0008】
20は両側のガイドレール10に橋渡しされる補強フレームであり、スペアタイヤ収納部7に対応した円弧状逃げ部23が形成されると共に、4隅にボルト16を挿通させるボルト挿通孔21aを有するねじ座21が形成されている。これらのねじ座に対応して、ガイドレール10には、裏面にウエルドナットを有するボルト挿通孔12aが形成されたラグ12が互に車室内方向に向けて突設されている。
【0009】
これにより、補強フレーム20は、ボルト16をボルト挿通孔21aに通してラグ12にねじ止めされ、ガイドレール10間に橋渡し状態で固定され、ガイドレール10間の間隔の変形或はその間の捻じれを抑制し、また特にサスペンションタワー6の領域から捩り荷重が加わるフロアサイドメンバ2の補強部材としても機能する。したがって、フロアサイドメンバ2間に相応に剛性を落したクロスメンバを固定したり、廃止することも可能である。補強フレーム20は開口部を有するプレート状であるために、着座部9を前方へ大きくスライドさせてその通常位置の下方に位置したフロア1が露出した場合でも見栄が損なわれない。
【0010】
尚、補強フレームは前述のプレート状でなく、断面コの字形等の直方体状フレームにして両側のガイドレールに溶接する等も可能である。また、本発明は座席が単にスライド式でなく、前方へスライドさせた後に荷物の収納スペースを大きくするために、背当て部を前倒させた状態で着座部を上方へ起すような構造のものにも適用できる。
【0011】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、車幅方向両側に分離しているガイドレールを結合することにより、ガイドレール間の建付け精度を保持でき、着座部の円滑なスライドを確保できる。フロア裏側の両側のフロアサイドメンバをこれらに結合したガイドレールを介してサスペンションタワー領域で結合することにより、ボデーの剛性、特に捩り剛性も向上する。フロアサイドメンバを廃止又は簡素化することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による自動車の後部座席の要部分解斜視図である。
【図2】同自動車のフロアサイドメンバの分解斜視図である。
【図3】同後部座席の斜視図である。
【符号の説明】
1 フロア
2 フロアサイドメンバ
6 サスペンションタワー
10 ガイドレール
20 補強フレーム
Claims (1)
- サスペンションタワー間のフロアの車幅方向両側に配置された座席スライド用ガイドレールに、着座部が車両前後方向にスライド可能に載置された自動車の後部座席において、
フロアが固定された車幅方向両側のフロアサイドメンバに、前記フロアを介して、このフロアのボルト挿通孔に挿通されたボルトにより両側のガイドレールを固定すると共に、これらのガイドレール間に補強フレームを橋渡してその両端部をそれぞれ前記ガイドレールに固定したことを特徴とする自動車の後部座席。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23371496A JP3554444B2 (ja) | 1996-08-16 | 1996-08-16 | 自動車の後部座席 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP23371496A JP3554444B2 (ja) | 1996-08-16 | 1996-08-16 | 自動車の後部座席 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1059027A JPH1059027A (ja) | 1998-03-03 |
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Family
ID=16959411
Family Applications (1)
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JP23371496A Expired - Fee Related JP3554444B2 (ja) | 1996-08-16 | 1996-08-16 | 自動車の後部座席 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3554444B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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1996
- 1996-08-16 JP JP23371496A patent/JP3554444B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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