JPH10201243A - 自己消弧形半導体スイッチ素子の並列装置及び電力変換装置 - Google Patents

自己消弧形半導体スイッチ素子の並列装置及び電力変換装置

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JPH10201243A
JPH10201243A JP9000833A JP83397A JPH10201243A JP H10201243 A JPH10201243 A JP H10201243A JP 9000833 A JP9000833 A JP 9000833A JP 83397 A JP83397 A JP 83397A JP H10201243 A JPH10201243 A JP H10201243A
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JP
Japan
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self
gate
semiconductor switch
extinguishing
parallel
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JP9000833A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Wataya
斉 渡谷
Noboru Azusazawa
昇 梓沢
Makoto Tachikawa
真 立川
Shigeru Sugiyama
繁 椙山
Keiji Kunii
啓次 国井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ゲート感度電圧にバラツキがあっても、同じ
並列回路に属する各自己消弧形半導体スイッチ素子11
・12相互間の電流負担バランスが崩れ難い並列制御方
式を提供する。 【解決手段】 各自己消弧形半導体スイッチ素子11・
12を制御するゲート信号発生回路36の出力端子と各
スイッチ素子のゲート端子との間に接続されるゲート抵
抗41・42を備える。同一並列回路に属する各スイッ
チ素子におけるゲート端子相互間を接続するゲート抵抗
41・42よりも抵抗値の小さな抵抗のゲート感度補正
抵抗50を備える。たとえばスイッチ素子11が早めに
ターンオフすると、ゲート端子電圧が低下しゲート感度
補正抵抗50を介して電流が流れ込む。この電流はゲー
ト抵抗42の電圧降下を促し、スイッチ素子12のゲー
ト端子電圧を引き下げる。自己消弧形半導体スイッチ素
子12も引き続いてターンオフする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はIGBT・IGCT
等の自己消弧形半導体スイッチ素子の並列装置及び電力
変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自己消弧形半導体スイッチ素子たとえば
IGBTの単体の電流容量は1000Aクラスが現況最
大である。さらなる大容量化のためには、それ等を並列
に接続する。同一並列回路に属する各自己消弧形半導体
スイッチ素子に対しては同一のゲート信号を与え、同時
にターンオンしあるいはターンオフするように制御す
る。互いに並列となる各自己消弧形半導体スイッチ素子
が負荷電流を常に均等に負担するのであれば、理想的な
並列運用となる。各自己消弧形半導体スイッチ素子相互
間の電流バランスが崩れると、電流負担に軽重の偏りが
生まれる。この場合の全体電流は電流負担の最も重い自
己消弧形半導体スイッチ素子が過負荷とならないレベル
であり、理想的並列運用の場合よりも低くなる。電流バ
ランスを崩す重要な要因はゲート感度電圧のバラツキで
ある。ゲート感度電圧の高い自己消弧形半導体スイッチ
素子は早めにターンオフし、ゲート感度電圧の低い自己
消弧形半導体スイッチ素子は遅れてターンオフする。そ
の時間差の間に前者を流れていた電流が後者へ転流し重
畳する。その際の後者の電流負担が重く、前者・後者間
の電流負担がアンバランスとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】同一並列回路に属する
各自己消弧形半導体スイッチ素子のゲート感度電圧は均
一であることが望ましい。多数の素子の中から、なるべ
く同等特性の自己消弧形半導体スイッチ素子を選別して
用いる方法は特性均一化に有効である。しかし、それだ
けでは十分ではない。素子を選別しても、0.3V程度
のゲート感度電圧のバラツキは許容せざるを得ず、さら
なる均一化は実用上困難である。本発明の目的はゲート
感度電圧にバラツキがあっても、各自己消弧形半導体ス
イッチ素子相互間の電流負担バランスが崩れ難い並列装
置及び電力変換装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は互いに並列に接
続される複数の自己消弧形半導体スイッチ素子を備え
る。それらを制御するためのゲート信号発生回路を備え
る。ゲート信号発生回路の出力端子と各自己消弧形半導
体スイッチ素子のゲート端子との間に接続されるゲート
抵抗を備える。ゲート信号は各ゲート抵抗を介して各ゲ
ート端子に伝達される。
【0005】さらに、同一並列回路に属する各自己消弧
形半導体スイッチ素子におけるゲート端子相互間を接続
するゲート感度補正抵抗を備える。前記ゲート感度補正
抵抗は前記各ゲート抵抗よりも抵抗値の小さな抵抗であ
る。同一並列回路に属する自己消弧形半導体スイッチ素
子が2個であれば、ゲート感度補正抵抗は1個となる。
前者が3個であれば、後者も3個となる。同一並列回路
に属する特定の自己消弧形半導体スイッチ素子が早めに
ターンオフすると、該素子の電流量低下によりそれのゲ
ート端子電圧が低下する。すると、該ゲート端子にゲー
ト感度補正抵抗を介して電流が流れ込む。この電流は他
の自己消弧形半導体スイッチ素子に繋がるゲート抵抗を
経由する。そのゲート抵抗の電圧降下が増加する。これ
にともない、他の自己消弧形半導体スイッチ素子のゲー
ト端子電圧が低下する。このため、他の自己消弧形半導
体スイッチ素子も引き続いてターンオフする。
【0006】
【発明の実施の形態】図1を使って本発明に係る自己消
弧形半導体スイッチ素子の並列装置の実施形態について
説明する。この並列装置は、例えば負荷としての電動機
の駆動回路である。図1(a)装置は互いに並列に接続
される複数の自己消弧形半導体スイッチ素子11・12
を備える。自己消弧形半導体スイッチ素子11・12は
IGBTである。各自己消弧形半導体スイッチ素子11
・12に流れる電流i1およびi2は合流して素子単体で
は賄えないレベルの大きな負荷電流i=i1+i2を形成
する。それは、図外の負荷たとえば電動機へ向かう。各
自己消弧形半導体スイッチ素子11・12を制御するゲ
ート信号発生回路36を備える。ゲート信号発生回路3
6の出力端子と各自己消弧形半導体スイッチ素子11・
12のゲート端子との間に接続されるゲート抵抗41・
42を備える。同一並列回路に属する各自己消弧形半導
体スイッチ素子11・12におけるゲート端子相互間を
接続するゲート感度補正抵抗50を備える。ゲート感度
補正抵抗50はゲート抵抗41・42よりも抵抗値の小
さな抵抗である。図1(b)は自己消弧形半導体スイッ
チ素子11・12のゲート端子電圧の例示である。この
波形はゲート信号発生回路36から出力するゲート信号
の波形と相関する。図中のVG1は自己消弧形半導体スイ
ッチ素子11のゲート感度電圧であり、VG2は自己消弧
形半導体スイッチ素子12のゲート感度電圧である。図
示の例では前者大・後者小であり、その間に△Vの差が
ある。△Vの差は大きが、両者のターンオフタイミング
の差△T2は僅少となることが望ましい。本発明はその
ための仕組みを提供する。以下、この点について、手順
を踏んで説明する。
【0007】図2は前記図1からゲート感度補正抵抗5
0を除いた場合の回路図と波形図である。比較参照のた
めに、まずこれについて説明する。図2(b)に対応す
るゲート信号のたち下がりは自己消弧形半導体スイッチ
素子11・12に対するターンオフ指令を意味する。た
ち下がり箇所は垂直状波形Q1であるのが理想である。
実際にはそうはならず、傾斜状波形Q2となる。傾斜状
波形Q2とゲート感度電圧差△Vの点から、この場合の
自己消弧形半導体スイッチ素子11・12のターンオフ
タイミングの差は図示の△T1となる。これは大き過ぎ
る。これを小さくするためには、傾斜状波形Q2の傾き
を強調する仕組みを与えれば良い。そこで、図2(a)
にゲート感度補正抵抗50を加えた図1(a)の回路と
し、ゲート抵抗41または42による電圧効果に期待す
る。
【0008】図1(a)について改めて説明する。傾斜
状波形Q2とゲート感度電圧VG1の交点のタイミングで
一方の自己消弧形半導体スイッチ素子11がターンオフ
を始める。その後、次の経過を辿る。自己消弧形半導体
スイッチ素子11の電流量低下により、そのゲート端子
電圧が低下する。電圧の低下した該ゲート端子にゲート
感度補正抵抗50を介して電流が流れ込む。その電流経
路は36−42−50−(11のゲート端子)となる。
ゲート抵抗42の電圧降下が増加する。ゲート抵抗42
の抵抗値は大きく、ゲート感度補正抵抗50の抵抗値は
小さいので、後者の電圧降下は小さく、前者の電圧降下
は大きい。ゲート抵抗42の電圧降下が大きいため、そ
こに繋がる自己消弧形半導体スイッチ素子12のゲート
端子電圧が急激に低下し、その電圧波形はQ3の通りと
なる。電圧波形Q3とゲート感度電圧VG2の交点のタイ
ミングで自己消弧形半導体スイッチ素子12はターンオ
フする。
【0009】前記の経過を辿って自己消弧形半導体スイ
ッチ素子11に引き続き自己消弧形半導体スイッチ素子
12もターンオフする。その間のターンオフタイミング
差△T2は僅少である。それは自己消弧形半導体スイッ
チ素子11のゲート端子電圧の波形がQ2よりも急峻な
傾斜のQ3に転化するためである。それはゲート感度補
正抵抗50とゲート抵抗41または42との相乗効果に
由来する。一方の自己消弧形半導体スイッチ素子11の
ターンオフ開始にともない、そこに流れていた電流i1
は減少し、それに見合って他方の自己消弧形半導体スイ
ッチ素子12の電流i2が増加する。両者を足し合わせ
た負荷電流iはほぼ一定のレベルに保持される。この性
質は負荷電流iが経由する負荷(たとえば電動機)回路
のインダクタンス成分に起因する。電流i2の増加傾向
はターンオフタイミング差△T1に相当する期間が終了
するまで継続するが、本発明の場合のその期間は僅少で
あり、自己消弧形半導体スイッチ素子12の電流i2
加も僅少となる。その後、自己消弧形半導体スイッチ素
子12もターンオフの傾向を示し始め、その電流i2
減少に転ずる。自己消弧形半導体スイッチ素子11・1
2の両方がオフ状態となると、それらのカソード側の電
位が下降し、その影響で負荷電流iは図外の回路に転流
する。
【0010】図3・図4の実施形態について説明する。
図1の並列装置は直流・多相交流間の一方から他方へ電
力を変換する半導体電力変換装置に適応できる。図3は
直流電源1の出力を三相交流に変換し、誘導電動機3を
駆動する半導体電力変換装置であり、そこに本発明の並
列装置を適用する。図3の2は2レベル形の半導体電力
変換装置の主回路であり、図4のような構成となる。主
回路2は多数の複合スイッチ100を含む。各複合スイ
ッチ100は便宜的に二重角枠で囲って表示してある
が、その中身は前記図1(a)と同様であり、互いに並
列に接続される自己消弧形半導体スイッチ素子11・1
2を含み、かつゲート抵抗41・42およびゲート感度
補正抵抗50が付属する。各複合スイッチ100は主回
路2中のU相回路2U・V相回路2V・W相回路2Wの
いずれかに属し、かつ正極P側・負極N側のいずれかに
属する。たとえば100VNはV相回路2Vに属し、か
つ負極N側に属する複合スイッチ100である。4はエ
ンコーダを含む速度検出器、5は電流検出器である。
【0011】ここで図3の回路2U、2V、2Wと図4
の回路2U、2V、2Wとのそれぞれは同一であって、
例えば、図3の回路2Uのスイッチ100UPが図4の
11UPと12UPとより成り、スイッチ100UNが
図4の11UNと12UNより成る。そして、この11
UPが図1の11、12UPが図1の12に相当する。
回路2V、2Wも同様の関係である。
【0012】図3の30は速度制御指令31を受け、か
つ速度検出器4・電流検出器5の信号を受けて働くPW
Mベクトル演算制御部である。32はPWMベクトル演
算制御部30に属する磁束制御及び速度制御演算部、3
3は三相交流電流制御及びd軸・q軸電流制御演算部、
34は滑り周波数演算部、35は一次周波数演算部、3
6はPWMゲート信号発生部である。ブロック32では
速度制御指令ωr*にしたがい、速度制御指令ωr*と速
度検出値ωrとが一致するように、励磁電流指令となる
d軸電流指令値Id*並びにトルク電流指令となるq軸
電流指令値Iq を演算する。ブロック33では電流検
出器5からの電流検出値にしたがい、d軸・q軸の電流
検出値が指令値Id*・Iq*となるように制御する。同
時に三相交流電流が正弦波となるような正弦波変調指令
をPWMゲート信号発生部36に与える。ブロック34
では指令値Id*・Iq*に基づいて滑りFを演算する。
ブロック35では速度検出値ωrと滑りFを加算し、一
次周波数指令ω1*を作り、ブロック33での指令ω1*
用いた三相交流ベクトル演算に使用する 。ブロック3
6では正弦波変調指令にしたがって、各複合スイッチ1
00毎のパルス幅変調(PWM)ゲートパルスを発生す
る。
【0013】ここで、前述の2レベル電力変換器主回路
の一般的動作の一例を図5、図6で説明する。図5にお
いて、Pとは正極側スイッチ、Nとは負極側スイッチで
ある。そして、スイッチP、Nに関して、大きなマルで
囲った側がON、そうでないものがOFFを示してい
る。このような正極側と負側に各々一つずつ素子が接続
され、素子のON/OFFの組合せにより正負の二つの
レベルの電圧を発生するのが2レベル電力変換器と呼ば
れる。図6には、実際に発生する電圧発生の一例を示
す。波形301はU相電圧波形の一例であり、正負の2
つのレベルの組合せと矩形波の幅の変化を用いて任意の
波形を得る。波形302は2レベル電力変換器の線間電
圧における出力電圧波形を示す。線間電圧ではU、V、
W各相の合成により、正零負より成る3つのレベルを有
した波形となる。
【0014】図7に示す別の実施形態について説明す
る。図7の範囲は2レベル形半導体電力変換装置のU相
回路2Uである。これは前記図3・図4の2Uに対応す
るその変形である。V相回路・W相回路も同様であるの
で、それらを割愛してU相回路2Uについてのみ説明す
る。U相回路2Uは第一U相回路2U1・第二U相回路
2U2に区分される。第一U相回路2U1・第二U相回
路2U2は互いに並列に接続される自己消弧形半導体ス
イッチ素子11・12を備える。これらの自己消弧形半
導体スイッチ素子11・12にはゲート抵抗41・42
およびゲート感度補正抵抗50が付属する。この点は前
記図1同様である。各部品符号の末尾に付加される三桁
の符号のうちUはU相回路を意味し、PまたはNは正極
側・負極側の区分を意味し、1または2は第一U相回路
2U1・第二U相回路2U2の区分を意味する。ゲート
信号発生回路36は前記図1・図3の36に対応する
が、ここに示す範囲はU相・正極P向けの出力端子を形
成する36UPとU相・負極N向けの出力端子を形成す
る36UNである。60U1は第一U相回路2U1に付
属する平滑コンデンサ、60U2は第二U相回路2U2
に付属する平滑コンデンサである。第一U相回路2U1
は平滑コンデンサ60U1と変換モジュール(11UP
1・12UP1と11UN1・12UN1を含み、それ
らの両端は直流端子となり中点は交流端子となる)が付
属する基本ユニットで構成される。この点は第二U相回
路2U2においても同様である。図7はそうした一対の
基本ユニットの並列接続形態である。各基本ユニットは
互いに協力して負荷電流を分担する。
【0015】図7の正極P側を例にとって補足する。自
己消弧形半導体スイッチ素子11UP1・12UP1は
互いに並列である。11UP2・12UP2も互いに並
列である。これらの点は図1同様である。しかし、11
UP1・12UP1と11UP2・12UP2との間に
は配線浮遊インピーダンスが介在し、配線浮遊インピー
ダンスを介して並列の関係となる。配線浮遊インピーダ
ンスは軽いバランサとしての機能を持つ。それは11U
P1・12UP1全体の電流と11UP2・12UP2
全体の電流をバランスさせるように作用する。
【0016】図8・図9に示す別の実施形態について説
明する。これは3レベル形の半導体電力変換装置に本発
明を適応したものである。図中の1Pは正側の直流電
源、1Nは負側の直流電源、70はクランプ用ダイオー
ドである。各相2U・2V・2Wは4個直列の複合スイ
ッチ100を具備する。ちなみにU相回路2Uは複合ス
イッチ100UP1・100UP2・100UN2・1
00UN1を具備する。各複合スイッチ100は互いに
並列に接続される自己消弧形半導体スイッチ素子11・
12を備え、また図1同様のゲート抵抗41・42およ
びゲート感度補正抵抗50が付属する。図9はU相回路
2Uの要部2U’であるが、V相回路2V・W相回路2
Wも同様の構成である。
【0017】ここで3レベルの電力変換器主回路の一般
的動作の一例を図10、図11を用いて説明する。図1
0で、大きなマル印のスイッチがON、そうでないスイ
ッチがOFFを示す。図10の正側と負側に、各々二つ
の素子が接続され、素子のオンオフの組合せにより正零
負の三つのレベルの電圧を発生する。図11に実際に発
生される電圧波形の一例を示す。501はU相電圧波形
の一例であり、正零負の三つのレベルの組合せと矩形波
の幅の変化を用いて任意の波形を得る。次に3レベル電
力変換器の線間電圧における出力電圧波形の1例を50
2に示す。線間電圧ではU、V、W各相の合成により、
5つのレベルを有した波形となる。この様に2レベルと
比べ、3レベルの方がより正弦波に近い波形を発生でき
る。
【0018】上記各実施形態の複合スイッチ100は2
並列形であり、互いに並列な2個の自己消弧形半導体ス
イッチ素子11・12を備え、また2個のゲート抵抗4
1・42および1個のゲート感度補正抵抗50を備え
る。3並列形の場合は3個の自己消弧形半導体スイッチ
素子、3個のゲート抵抗、3個のゲート感度補正抵抗の
構成となる。この場合の3個のゲート感度補正抵抗は3
個のゲート端子相互間に配置される。それは△結線の配
置でもこれに等価なスター(Y)結線の配置でも良い。
同様にして、4並列形その他の多並列形の実施態様とす
ることも可能である。上記各実施形態の自己消弧形半導
体スイッチ素子はIGBTであるが、この点はトランジ
スタ・SIT・IGCT等であっても同効であり、ゲー
ト感度電圧のバラツキを補正することができる。自己消
弧形半導体スイッチ素子についての素子選別を行う場合
は、ゲート感度電圧の許容幅をやや大きく設定してター
ンオン特性の均一化に重点を置いた選別方式とすること
ができ、選別がやり易くなる。
【0019】尚、図4において、直流電源1に並列に平
滑コンデンサを設けた例もありうる。同様に、図9でも
直流電源に並列に平滑コンデンサを設けた例もありう
る。
【0020】更に、平滑コンデンサ設けた例にあって
は、平滑コンデンサと直結される1相モジュールの自己
消弧素子を多並列接続したユニットを基本ユニットと
し、該基本ユニットを各相毎に多並列接続することによ
り、自己消弧素子を多並列接続し、PWM電力変換装置
を大容量化することも可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明は同一並列回路に属する各自己消
弧形半導体スイッチ素子におけるゲート端子相互間を接
続する、各ゲート抵抗よりも抵抗値の小さなゲート感度
補正抵抗を接続したものである。これによれば、各自己
消弧形半導体スイッチ素子のゲート感度電圧にバラツキ
があっても、素子相互間における電流負担バランスが向
上する。またゲート感度補正抵抗等を利用する簡単な構
造であり、安価に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方式の説明図であり、図1(a)は構成
図、図1(b)はその動作波形図である。
【図2】図1との比較参考図であり、図2(a)は構成
図、図2(b)はその動作波形図である。
【図3】本発明を適用した2レベル形の半導体電力変換
装置を示す構成図である。
【図4】図3の要部を示す回路図である。
【図5】2レベル電力変換器の一般的動作説明図であ
る。
【図6】2レベル電力変換器の波形図である。
【図7】本発明を適用した別の2レベル形の半導体電力
変換装置を示す要部回路図である。
【図8】本発明を適用した3レベル形の半導体電力変換
装置を示す概略回路図である。
【図9】図8の要部を示す回路図である。
【図10】3レベルの電力変換器の一般的動作説明図で
ある。
【図11】3レベル電力変換器波形図である。
【符号の説明】
1 直流電源 2 変換装置主回路 2U U相回路 2V V相回路 2W W相回路 3 誘導電動機 4 速度検出器 5 電流検出器 10 自己消弧形半導体スイッチ素子 20 自己消弧形半導体スイッチ素子 30 PWMベクトル演算制御部 31 速度制御指令 32 磁束制御及び速度制御演算部 33 三相交流電流制御及びd軸・q軸電流制御演算部 34 滑り周波数演算部 35 一次周波数演算部 36 ゲート信号発生回路 41 ゲート抵抗 42 ゲート抵抗 50 ゲート感度補正抵抗 60 平滑コンデンサ 70 クランプ用ダイオード 100 複合スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 椙山 繁 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 国井 啓次 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに並列に接続される複数の自己消弧
    形半導体スイッチ素子を備え、前記各自己消弧形半導体
    スイッチ素子を制御するゲート信号発生回路を備え、前
    記ゲート信号発生回路の出力端子と前記各自己消弧形半
    導体スイッチ素子の各ゲート端子との間に接続されるゲ
    ート抵抗を備え、 同一並列回路に属する前記各自己消弧形半導体スイッチ
    素子におけるゲート端子相互間を接続する、前記各ゲー
    ト抵抗よりも抵抗値の小さなゲート感度補正抵抗を備え
    たことを特徴とする自己消弧形半導体スイッチ素子の並
    列装置。
  2. 【請求項2】 互いに並列に接続される3個の自己消弧
    形半導体スイッチ素子を備え、前記各自己消弧形半導体
    スイッチ素子を制御するゲート信号発生回路を備え、前
    記ゲート信号発生回路の出力端子と前記各自己消弧形半
    導体スイッチ素子の各ゲート端子との間に接続される3
    個のゲート抵抗を備え、 同一並列回路に属する前記各自己消弧形半導体スイッチ
    素子におけるゲート端子相互間を接続する、前記各ゲー
    ト抵抗よりも抵抗値の小さな3個のゲート感度補正抵抗
    を備えたことを特徴とする自己消弧形半導体スイッチ素
    子の並列装置。
  3. 【請求項3】 多数の複合スイッチを持ち、直流・多相
    交流間の一方から他方へ電力を変換する半導体電力変換
    装置において、前記各複合スイッチは互いに並列な複数
    の自己消弧形半導体スイッチ素子を含み、前記各自己消
    弧形半導体スイッチ素子をPWM制御するゲート信号発
    生回路を備え、前記ゲート信号発生回路の各出力端子と
    それに対応する前記各自己消弧形半導体スイッチ素子の
    ゲート端子との間に接続されるをゲート抵抗を備え、 同一並列回路に属する前記各自己消弧形半導体スイッチ
    素子におけるゲート端子相互間を接続する、前記各ゲー
    ト抵抗よりも抵抗値の小さなゲート感度補正抵抗を備え
    たことを特徴とする自己消弧形半導体スイッチ素子使用
    の電力変換装置。
  4. 【請求項4】 多数の複合スイッチ及びクランプダイオ
    ードを持ち、直流から多相交流へ電力を変換する3レベ
    ル形の半導体電力変換装置において、前記各複合スイッ
    チは互いに並列な複数の自己消弧形半導体スイッチ素子
    を含み、前記各自己消弧形半導体スイッチ素子をPWM
    制御するゲート信号発生回路を備え、前記ゲート信号発
    生回路の各出力端子とそれに対応する前記各自己消弧形
    半導体スイッチ素子のゲート端子との間に接続されるを
    ゲート抵抗を備え、 同一並列回路に属する前記各自己消弧形半導体スイッチ
    素子におけるゲート端子相互間を接続する、前記各ゲー
    ト抵抗よりも抵抗値の小さなゲート感度補正抵抗を備え
    たことを特徴とする自己消弧形半導体スイッチ素子使用
    の電力変換装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4の電力変換装置におい
    て、平滑コンデンサと直結される1相モジュールの自己
    消弧素子を多並列接続したユニットを基本ユニットと
    し、該基本ユニットを各相毎に多並列接続することによ
    り、自己消弧素子を多並列接続して大容量化することを
    特徴とする自己消弧形半導体スイッチ使用の半導体電力
    変換装置。
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