JPH10201226A - 高電圧発生回路 - Google Patents

高電圧発生回路

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JPH10201226A
JPH10201226A JP8357579A JP35757996A JPH10201226A JP H10201226 A JPH10201226 A JP H10201226A JP 8357579 A JP8357579 A JP 8357579A JP 35757996 A JP35757996 A JP 35757996A JP H10201226 A JPH10201226 A JP H10201226A
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JP
Japan
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voltage
circuit
capacitor
speed
focus
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JP8357579A
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Yasunobu Saida
保信 才田
Nobuaki Imamura
宣明 今村
Yasuhiko Toda
安彦 戸田
Haruo Takahashi
春男 高橋
Masaru Omura
大 大村
Akira Takiguchi
昶 滝口
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N3/00Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages
    • H04N3/10Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical
    • H04N3/16Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical by deflecting electron beam in cathode-ray tube, e.g. scanning corrections
    • H04N3/18Generation of supply voltages, in combination with electron beam deflecting
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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    • H04N3/185Maintaining dc voltage constant

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧検出回路の高圧回路部のスピードアップ
コンデンサを小型化することができ、かつ、高圧出力電
圧の立上がりスピードの速い高電圧発生回路を得る。 【解決手段】 高電圧発生回路1は、高圧発生回路28
と高圧検出回路29と制御回路30を備えている。高圧
検出回路29は、1KV〜数十KVの電圧が印加される
高圧回路部29aと数十Vの電圧が印加される低圧回路
部29bとからなる。高圧回路部29aは分圧抵抗器9
の抵抗及び分圧抵抗器10の一部の抵抗を加えた抵抗R
1とスピードアップコンデンサ13の容量C1からなる
並列回路と、分圧抵抗器10の残りの抵抗及び分圧抵抗
器の抵抗を加えた抵抗R2とスピードアップコンデンサ
14の容量C2からなる並列回路を直列に接続し、2段
並列回路を構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高電圧発生回路、
特に、陰極線管(CRT)のアノード等に印加する高電
圧を発生させる高電圧発生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の高電圧発生回路として、
図10に示したものが知られている。この高電圧発生回
路141は、概略、高圧発生回路160、高圧検出回路
161及び制御回路162を備えている。高圧検出回路
161は、高圧発生回路160から出力された高電圧の
変動を検出する。制御回路162は、高圧検出回路16
1からの検出電圧に基づいて直流可変電源146を制御
することにより、高圧発生回路160から出力される高
電圧の変動を補正し、高圧安定化を図る。
【0003】高圧発生回路160は、スイッチング素子
142、ダンパーダイオード143、共振コンデンサ1
44、フライバックトランス145、可変駆動電源14
6及び整流ダイオード156,157にて構成されてい
る。高圧検出回路161は、高圧発生回路160から出
力された高電圧を抵抗分割するための分圧抵抗器14
7,148,149,150と、高圧発生回路160か
ら出力される高電圧の立上がりスピードを速くするため
のスピードアップコンデンサ151,152とを備えて
いる。分圧抵抗器147,148,149は直列に接続
され、スピードアップコンデンサ151と共に並列回路
を構成して高圧回路部161aとされ、分圧抵抗器15
0とスピードアップコンデンサ152で並列回路を構成
して低圧回路部161bとされている。分圧抵抗器14
8はフォーカス用抵抗器と兼用されており、分圧抵抗器
149はスクリーン用抵抗器と兼用されている。154
はフォーカス用コンデンサ、155はスクリーン用コン
デンサである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
高電圧発生回路141にあっては、スピードアップコン
デンサ151に高圧発生回路160から出力された高圧
(1KV〜数十KV)の電圧がかかるため、コンデンサ
151として高耐電圧仕様のものを使用する必要があ
り、高価かつ大型であるという問題があった。
【0005】また、陰極線管(CRT)は一般に数百〜
数千pFの容量を有しているが、例えば図11に示すよ
うに、陰極線管の画面Aの中に輝度レベルの高い白い部
分W(斜線で表示した部分Bは黒い部分)があると、こ
の白い部分Wで陰極線管内に大きなビーム電流が流れ、
高電圧が低下したとき高電圧を速い時間で回復させるこ
とができなくなり、画面の白い部分Wの輪郭線が台形歪
みと称する点線で表示するように湾曲し、画質が劣化す
るという問題がある。この対策として、スピードアップ
コンデンサ151に大容量のものを使用することが提案
されているが、高電圧の立上がりスピードが遅くなり、
その間、画面変化を顕在化させないようにブランキング
期間を長く設定する必要がある。あるいは、スピードア
ップコンデンサ151とは別に高耐電圧仕様の大容量平
滑コンデンサを設けることも考えられるが、高価かつ大
型のコンデンサとなるため、高電圧発生回路の大型化及
びコストアップを招くという問題が新たに発生する。
【0006】そこで、本発明の目的は、高圧検出回路の
高圧回路部のスピードアップコンデンサを小型化するこ
とができ、かつ、高圧出力電圧の立上がりスピードの速
い高電圧発生回路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段と作用】以上の目的を達成
するため、本発明に係る高電圧発生回路は、(a)電源
から供給される電気エネルギーをトランジスタ期間中に
LC共振回路に蓄積し、このLC共振回路の共振周波数
で定まるフライバック期間に前記LC共振回路に蓄積さ
れた電気エネルギーを高電圧に変換して出力する高圧発
生回路と、(b)分圧抵抗器とスピードアップコンデン
サからなる並列回路を2以上直列に接続して多段並列回
路を構成した高圧回路部と、分圧抵抗器とスピードアッ
プコンデンサからなる並列回路で構成しかつ前記高圧回
路部に直列に接続された低圧回路部とを有し、前記高圧
発生回路から出力された高電圧を前記分圧抵抗器にて分
圧して検出する高圧検出回路と、(c)前記高圧検出回
路からの検出電圧に基づいて前記高電圧を制御する制御
回路と、を備えたことを特徴とする。
【0008】ここに、高圧回路部の分圧抵抗器の少なく
とも一つは、ダブルフォーカス回路のダイナミックフォ
ーカス用可変抵抗器又はスタティックフォーカス用可変
抵抗器又はスクリーン用可変抵抗器のいずれかであった
り、シングルフォーカス回路のフォーカス用可変抵抗器
又はスクリーン用可変抵抗器のいずれかであってもよ
い。また、高圧回路部のスピードアップコンデンサは、
ダブルフォーカス回路のスタティックフォーカス用コン
デンサ、シングルフォーカス回路のフォーカス用コンデ
ンサのいずれかであってもよい。
【0009】以上の構成により、高圧回路部のスピード
アップコンデンサの数が従来の高電圧発生回路と比較し
て多くなり、個々のスピードアップコンデンサの電圧分
担が少なくなる。従って、耐電圧が小さく、サイズの小
さいスピードアップコンデンサの使用が可能となる。ま
た、スピードアップコンデンサをダブルフォーカス回路
のスタティックフォーカス用コンデンサ等と兼用した
り、分圧抵抗器をスタティックフォーカス用可変抵抗器
等と兼用することによって構成部品点数が減少する。
【0010】さらに、本発明に係る高電圧発生回路は、
ダブルフォーカス回路のダイナミックフォーカス用可変
抵抗器及びスクリーン用可変抵抗器からなる直列回路の
接地側が、前記ダブルフォーカス回路のスタティックフ
ォーカス用可変抵抗器の接地側に対して分離し、高圧回
路部の分圧抵抗器の少なくとも一つが前記スタティック
フォーカス用可変抵抗器であり、前記高圧回路部のスピ
ードアップコンデンサの一つがスタティックフォーカス
用コンデンサであることを特徴とする。
【0011】以上の構成により、高圧発生回路から出力
された高電圧の高周波成分がスクリーン用コンデンサか
らリークすることが抑えられる。従って、高圧回路部の
スピードアップコンデンサとして兼用されているスタテ
ィックフォーカス用コンデンサの容量が更に小さくてす
む。また、本発明に係る高電圧発生回路は、高圧回路部
の高圧側並列回路が、一つのスピードアップコンデンサ
と一つの分圧固定抵抗器にて構成され、前記スピードア
ップコンデンサの両端をそれぞれ前記分圧固定抵抗器の
両端に接続することにより、接続箇所を増やすことな
く、スピードアップコンデンサと分圧固定抵抗器を電気
的に接続することができる。
【0012】また、本発明に係る高電圧発生回路は、回
路基板の表面にダブルフォーカス回路のダイナミックフ
ォーカス用可変抵抗器とスタティックフォーカス用可変
抵抗器とスクリーン用可変抵抗器とを設け、前記回路基
板の裏面に高圧回路部の少なくとも一つのスピードアッ
プコンデンサと前記ダブルフォーカス回路のダイナミッ
クフォーカス用コンデンサとスタティックフォーカス用
コンデンサを配置し、一つの絶縁性ケースに収納するこ
とにより、スピードアップコンデンサとダイナミックフ
ォーカス用コンデンサとスタティックフォーカス用コン
デンサが最小限のスペースで高電圧発生回路内に配置さ
れる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る高電圧発生回
路の実施形態について添付図面を参照して説明する。各
実施形態において、同一部品及び同一部分には同じ符号
を付した。 [第1実施形態、図1〜図5]第1実施形態は、2種類
のフォーカス電圧を出力する、いわゆるダブルフォーカ
スタイプの高電圧発生回路について説明する。図1に示
すように、概略、高電圧発生回路1は、高圧発生回路2
8、高圧検出回路29及び制御回路30を備えている。
高圧検出回路29は、高圧発生回路28から出力された
高電圧の変動を検出する。制御回路30は、高圧検出回
路29からの検出電圧に基づいて、高圧発生回路28か
ら出力される高電圧の変動を補正し、高圧安定化を図
る。
【0014】高圧発生回路28は、スイッチング素子
2、ダンパーダイオード3、共振コンデンサ4、フライ
バックトランス5、クランプダイオード6,7、駆動電
源8及び整流ダイオード22,23にて構成されてい
る。具体的には、フライバックトランス5の一次コイル
5aの一端(例えば巻き始め端)には駆動電源8が接続
され、一次コイル5aの他端(巻き終わり端)には整流
ダイオード22を介してスイッチング素子としてのMO
S FET(電界効果トランジスタ)2のドレイン側が
接続され、MOS FET2のソース側はグランドに接
続されている。MOS FET2にはMOS FET2
の電流の向きと逆向きのダンパーダイオード3が並列に
接続されている。一次コイル5aの巻き終わり端には共
振コンデンサ4の一端が接続され、共振コンデンサ4の
他端にはクランプダイオード6のカソード側が接続さ
れ、クランプダイオード6のアノード側はグランドに接
続されている。そして、クランプダイオード6と共振コ
ンデンサ4との接続部にはクランプダイオード7のアノ
ード側が接続され、クランプダイオード7のカソード側
は一次コイル5aと駆動電源8との接続部に接続されて
いる。
【0015】高圧検出回路29は、分圧抵抗器9,1
0,11及びスピードアップコンデンサ13,14から
なる高圧回路部29aと、分圧抵抗器12及びスピード
アップコンデンサ15からなる低圧回路部29bとで構
成されている。高圧回路部29aには高圧発生回路28
の高圧(1KV〜数十KV)の出力電圧の大部分が印加
され、低圧回路部29bには残りの電圧(数十V)が印
加される。高圧回路部29aと低圧回路部29bの接続
部が高圧検出点となり、この接続部の検出電圧が制御回
路30にフィードバックされる。
【0016】分圧抵抗器9の抵抗と分圧抵抗器10の一
部の抵抗を加えた抵抗R1は、スピードアップコンデン
サ13の容量C1と並列回路を構成している。分圧抵抗
器10の残りの抵抗と分圧抵抗器11の抵抗を加えた抵
抗R2は、スピードアップコンデンサ14の容量C2と
並列回路を構成している。分圧抵抗器12の抵抗R3は
スピードアップコンデンサ15の容量C3と並列回路を
構成している。これら三つの並列回路は、直列に接続さ
れ多段回路を構成し、フライバックトランス5の二次コ
イル5bの高圧端側に整流ダイオード23を介して接続
されている。高圧発生回路28から出力された高圧電圧
は、分圧抵抗器9〜12によって抵抗分割され、低電圧
化されて検出される。
【0017】ここに、高圧発生回路28の高圧の出力電
圧は、各抵抗R1〜R3によって抵抗分割されるので、
抵抗R1〜R3に並列接続されたスピードアップコンデ
ンサ13〜15の電圧分担は抵抗R1,R2,R3によ
り決定される。第1実施形態の高圧回路部29aのスピ
ードアップコンデンサ13,14は2段直列に接続され
ているので、スピードアップコンデンサの数が一つの従
来の高圧回路部と比較して、個々のスピードアップコン
デンサ13,14の電圧分担が少なくなる。従って、ス
ピードアップコンデンサ13,14として、耐電圧が小
さいものを使用することができ、スピードアップコンデ
ンサの小型化を図ることができる。
【0018】また、高電圧発生回路1は、ダブルフォー
カスタイプであり、ダイナミックフォーカス用の可変抵
抗器18及びコンデンサ20、スクリーン用の可変抵抗
器19及びコンデンサ21、スタティックフォーカス用
可変抵抗器及びコンデンサを備えている。スタティック
フォーカス用可変抵抗器及びコンデンサは、それぞれ高
圧検出回路29の分圧抵抗器10及びスピードアップコ
ンデンサ14と兼用されており、構成部品点数を低減さ
せている。ダイナミックフォーカス用可変抵抗器18、
スクリーン用可変抵抗器19及びスタティックフォーカ
ス用可変抵抗器10は、それぞれ、ダイナミックフォー
カス電圧を出力するための抵抗器、スクリーン電圧を出
力するための抵抗器及びスタティックフォーカス電圧を
出力するための抵抗器である。さらに、スタティックフ
ォーカス用コンデンサ14やスクリーン用コンデンサ2
1はノイズフィルタとして機能し、各電圧を安定させ
る。ダイナミックフィルタ用コンデンサ20は直流分を
カットし、ダイナミックフォーカス電圧を安定させる。
【0019】さらに、ダイナミックフォーカス用可変抵
抗器18とスクリーン用可変抵抗器19からなる直列回
路の接地側が、スタティックフォーカス用可変抵抗器1
0の接地側に対して分離している。通常、ダブルフォー
カスタイプの場合、ダイナミックフォーカス用コンデン
サ20の容量は500pF程度、スクリーン用コンデン
サ21の容量は1000〜3000pF程度であるた
め、仮に、ダイナミックフォーカス用可変抵抗器18の
接地側とスタティックフォーカス用可変抵抗器10の接
地側が分離せず、接続されているとすると、スタティッ
クフォーカス用可変抵抗器10を流れる電流がスクリー
ン用コンデンサ21からリークし易く、スピードアップ
コンデンサ14の容量を小さくすることができないとい
う問題が生ずる。しかしながら、ダイナミックフォーカ
ス用可変抵抗器18及びスクリーン用可変抵抗器19か
らなる直列回路の接地側とスタティックフォーカス用可
変抵抗器10の接地側が分離し、それぞれ独立して接地
しているため、スタティックフォーカス用可変抵抗器1
0を流れる電流がスクリーン用コンデンサ21からリー
クするおそれがなくなり、スピードアップコンデンサ1
4の容量を小さくすることができる。
【0020】また、スピードアップコンデンサ13〜1
5の容量C1〜C3と抵抗R1〜R3を以下の条件式
(1)を略満足する数値に設定することにより、容量C
1〜C3と抵抗R1〜R3で構成される各並列回路の遅
れ特性(又は進み特性)が等しくなる。 R1×C1=R2×C2=R3×C3 ……(1) 従って、高圧発生回路28の高圧の出力電圧の立上がり
時(又は立下がり時)に、各並列回路相互の電圧分担の
割合が変動することがなく、スピードアップコンデンサ
13〜15の耐電圧設計が容易になる。
【0021】さらに、第1実施形態の高電圧発生回路1
は、後述するように高圧安定化のための応答性に優れて
おり、高圧回路部29aのスピードアップコンデンサ1
3,14に大容量のものを使用しなくてもすむようにし
ている。具体的には、容量C1が20〜30pF程度、
容量C2が1400pF程度、容量C3が0.1μF程
度である。これにより、図2に示すように、高圧出力電
圧の立上がりも0.2秒程度と高速にすることができる
(実線47参照)。図2には、比較のために図10に示
した従来の高電圧発生回路141の高圧出力電圧の立上
がりスピードも表示している(点線49参照)。従っ
て、第1実施形態の高電圧発生回路1のブランキング期
間T1を、従来の高電圧発生回路141のブランキング
期間T2と比較して極めて短時間に設定することができ
る。
【0022】制御回路30は、図3に示すように、オペ
アンプ31、コンパレータ32、基準三角波成形回路3
3及び基準電源34にて構成されている。高圧検出回路
29からの検出電圧はオペアンプ31の非反転入力端子
に加えられる。オペアンプ31の反転入力端子には基準
電源34から基準電圧が加えられており、オペアンプ3
1は検出電圧と基準電圧とを比較し、高圧出力電圧の降
下量に対応する信号をコンパレータ32の反転入力端子
に加える。一方、コンパレータ32の非反転入力端子に
は基準三角波成形回路33からの信号が加えられる。
【0023】次に、図4に示したタイムチャートを参照
して、この高電圧発生回路1の高圧安定化動作を説明す
る。基準三角波成形回路33は水平偏向出力回路(図示
せず)に同期した図4(e)に示す水平ドライブ信号
(以下、HD信号とする)を積分して図4(d)に示す
ようなランプ波形を作り出し、このランプ波形の信号を
コンパレータ32の非反転入力端子に加えている。コン
パレータ32は前記ランプ波形の信号とオペアンプ31
からの信号を比較し、図4(d)及び(c)に示すよう
に、オペアンプ出力とランプ波形との交点位置で立ち上
がり、ランプ波形の立ち下がり、即ちHD信号の立ち上
がりで立ち下がるドライブ信号を作り出す。高圧出力電
圧の降下量が大きくなると、オペアンプ31の出力レベ
ルも低下する結果、ドライブ信号のパルス幅は大きくな
る。コンパレータ32は高圧出力電圧の降下量が大きく
なるにつれてパルス幅を広くしたドライブ信号を作り出
し、これをMOS FET2に加えるのである。逆に、
高圧出力電圧の上昇量が大きくなると、オペアンプ31
の出力レベルが上昇する結果、ドライブ信号のパルス幅
は小さくなる。MOS FET2はドライブ信号のオン
パルス幅に応じてスイッチ駆動を行う。
【0024】次に、図4(c)に示すように、t0で、
MOS FET2がオンすると、駆動電源8側から一次
コイル59を通り、さらにMOS FET2を通ってグ
ランド側に電流が流れる。この一次コイル5aに流れる
電流は図4(b)に示すように時間と共に増加し、この
電流の流れによって一次コイル5aに電磁エネルギーが
蓄えられる。このMOS FET2がオンとなっている
期間(t0〜t1)をトランジスタ期間とする。
【0025】次に、t1でMOS FET2がオフする
と、一次コイル5aから共振コンデンサ4とクランプダ
イオード7を通るルートで電流が流れ、一次コイル5a
のインダクタンスと共振コンデンサ4の容量とのLC直
列共振が開始され、図4(a)に示すようにフライバッ
クパルス(電圧パルス)が発生する。このフライバック
パルスが発生してから作り終わるまでの時間(t1
2)をフライバック期間とする。このフライバックパ
ルスは一次コイル5a側の電磁エネルギーが全て共振コ
ンデンサ4の静電エネルギーに変換されたときに最大と
なる。一次コイル5aの電磁エネルギーが全て共振コン
デンサ4に移った後に、今度はクランプダイオード6、
共振コンデンサ4、一次コイル5aを順に通って駆動電
源8に至るルートで逆電流が流れ、共振コンデンサ4の
静電エネルギーは一次コイル5aの電磁エネルギーに逆
変換されてゆく。
【0026】そして、フライバックパルスが作り終わっ
たt2で、図1の回路のA点の電圧が零になり、このと
き、ダンパーダイオード3がオンし、グランド側からダ
ンパーダイオード3を通って一次コイル5a側に電流が
流れる。この逆電流の流れによりA点の電圧が上昇して
3で駆動電源8の電圧Eと同電位になると、ダンパー
ダイオード3はオフとなる。
【0027】次に、t4の時点で、MOS FET2が
オンすると、A点は接地されることとなり、駆動電源8
から一次コイル5aを通る電流はMOS FET2を通
ってグランド側に流れ、最初のt0の状態に一致する。
これらt0からt4の動作の繰り返しにより、回路動作が
継続される。一次コイル5a側で発生したフライバック
パルスはフライバックトランス5で昇圧され、整流ダイ
オード23を介して陰極線管のアノードに印加される。
【0028】このように、従来の周知の+B制御方式
(電源電圧をいったん平滑してからフライバックトラン
スの1次側回路に印加する方式)を採用した高電圧発生
回路と異なり、この高電圧発生回路1はパルス幅制御方
式(+B電圧をパルス幅制御し、大容量コンデンサで平
滑することなく、フライバックトランスの1次側回路に
印加する方式)を採用して、直接ドライブ信号のパルス
幅を制御するため、高圧安定化の応答性に優れたものと
なる。この結果、フライバックトランス5においてピー
ク整流方式を採用しているものの、高圧出力電圧の変動
を遅れることなく補正し、高速に安定化させることがで
きる。従って、高圧検出回路29の高圧回路部29aの
スピードアップコンデンサ13,14を大容量化する必
要がない。
【0029】また、この高電圧発生回路1は高圧安定化
の応答性に優れているので、水平リップル分に対して
も、高周波化が進んでいる陰極線管(CRT)用途にあ
っては、一般に陰極線管が有している数百〜数千pFの
容量だけで画像湾曲が殆ど無視することができるレベル
まで抑えることができる。具体的数値を用いて説明す
る。陰極線管が有している容量を1000pF、陰極線
管のビーム電流を2mAとすると、陰極線管の走査線の
周波数が15.75KHzの場合、水平リップルΔV
は、 ΔV=(2mA×64μsec)/(1000pF)=
128[V] となる。一方、陰極線管の走査線の周波数が32KHz
まで高周波化すると、 ΔV=(2mA×32μsec)/(1000pF)=
64[V] と小さくなり、陰極線管の容量だけで画像湾曲を殆ど無
視することができる。従って、画像湾曲を解決するため
に、高圧検出回路29の高圧回路部29aのスピードア
ップコンデンサ13,14を大容量化する必要もなくな
る。以上の結果から、スピードアップコンデンサ13,
14の容量を小さくすることができ、更に小型化を図る
ことができる。
【0030】以上の構成の高電圧発生回路1は、スピー
ドアップコンデンサ13,14のサイズが小さいので、
スピードアップコンデンサ13,14を高電圧用可変抵
抗器ユニット40(図1において一点鎖線で囲んだ部分
を参照)に収納して高電圧発生回路1の小型化を図るこ
とができる。図5に示すように、高電圧用可変抵抗器ユ
ニット40は、絶縁性ケース41とこの絶縁性ケース4
1に収納される2枚のセラミックからなる回路基板4
2,43を備えている。図5は高電圧用可変抵抗器ユニ
ット40を裏面側から見た内部平面図である。
【0031】回路基板42の表面には固定タイプの分圧
抵抗器9が設けられている。回路基板43の表面には、
スタティックフォーカス用可変抵抗器10、固定タイプ
の分圧抵抗器11、ダイナミックフォーカス用可変抵抗
器18及びスクリーン用可変抵抗器19が設けられ、回
路導体によって適宜電気的に接続されている(図示せ
ず)。回路基板42と43はリード線45を介して結線
されている。固定タイプの抵抗器9を、可変タイプの抵
抗器10,18,19と離して別の回路基板に設けた理
由は、可変タイプの抵抗器10,18,19を高耐電圧
のものにするとサイズが大きくなるため、まず、高耐電
圧の優れた固定タイプの抵抗器9によって高圧発生回路
28の高圧出力電圧を低電圧化させた後、この低電圧化
した電圧をリード線45を介して、回路基板43の回路
導体に印加することにより、回路基板43上の電圧を低
くし、可変タイプの抵抗器10,18,19の耐電圧が
低くてもよいようにするためである。
【0032】回路基板42,43の裏面にはスピードア
ップコンデンサ13,14及びダイナミックフォーカス
用コンデンサ20が配置されている。従って、スピード
アップコンデンサ13,14及びダイナミックフォーカ
ス用コンデンサ20を、従来デッドスペースであった回
路基板42,43とケース41の裏面カバー(図示せ
ず)との間のスペースに配置することができ、高電圧用
可変抵抗器ユニット40内のスペースを無駄なく利用す
ることができる。また、スピードアップコンデンサ1
3,14の容量を小さくしたことにより、従来のフィル
ムコンデンサより小型化が容易なセラミックコンデンサ
を使用することができ、一層の小型化を図ることができ
る。
【0033】[第2実施形態、図6]図6に示すよう
に、第2実施形態は、ダイナミックフォーカス用可変抵
抗器18の接地側とスタティックフォーカス用可変抵抗
器10の接地側が電気的に接続され、スクリーン用可変
抵抗器19を介して接地されている、いわゆるダブルフ
ォーカスタイプの高電圧発生回路51について説明す
る。高圧検出回路29は、分圧抵抗器9,10,11と
スクリーン用可変抵抗器19とスピードアップコンデン
サ13,14とからなる高圧回路部29aと、分圧抵抗
器12及びスピードアップコンデンサ15からなる低圧
回路部29bとで構成されている。高圧回路部29aに
は高圧発生回路28の高圧(1KV〜数十KV)の出力
電圧の大部分が印加され、低圧回路部29bには残りの
電圧(数十V)が印加される。
【0034】分圧抵抗器9の抵抗と分圧抵抗器10の一
部の抵抗を加えた抵抗R1は、スピードアップコンデン
サ13の容量C1と並列回路を構成している。分圧抵抗
器10の残りの抵抗と分圧抵抗器11の抵抗とスクリー
ン用抵抗器19の抵抗を加えた抵抗R2は、スピードア
ップコンデンサ14の容量C2と並列回路を構成してい
る。分圧抵抗器12の抵抗R3は、スピードアップコン
デンサ15の容量C3と並列回路を構成している。これ
ら三つの並列回路は直列に接続され多段回路を構成して
いる。スタティックフォーカス用可変抵抗器及びコンデ
ンサは、それぞれ高圧検出回路29の分圧抵抗器10及
びスピードアップコンデンサ14と兼用され、スクリー
ン用可変抵抗器19は高圧検出回路29の分圧抵抗器と
兼用されており、構成部品点数を低減させている。
【0035】また、通常、ダブルフォーカスタイプの場
合、スクリーン用コンデンサ21の容量は1000〜3
000pF程度と大きいため、スタティックフォーカス
用可変抵抗器10を流れる電流がスクリーン用コンデン
サ21からリークし易く、スピードアップコンデンサ1
4の容量を小さくすることができない。そこで、第2実
施形態では、スクリーン用コンデンサ21に直列に抵抗
器53を挿入することにより、スクリーン用コンデンサ
21の容量を300pF程度に設定可能にし、スピード
アップコンデンサ14の容量を小さくしている。なお、
52は平衡用抵抗器である。以上の構成からなる高電圧
発生回路51は、前記第1実施形態の高電圧発生回路1
と同様の作用効果を奏すると共に、回路の構造を簡素に
することができる。
【0036】[第3実施形態、図7]図7に示すよう
に、第3実施形態は、1種類のフォーカス電圧を出力す
る、いわゆるシングルフォーカスタイプの高電圧発生回
路61について説明する。高圧検出回路29は、分圧抵
抗器9,10とスクリーン用可変抵抗器19とスピード
アップコンデンサ13,14とからなる高圧回路部29
aと、分圧抵抗器12とスピードアップコンデンサ15
とからなる低圧回路部29bとで構成されている。
【0037】分圧抵抗器9の抵抗と分圧抵抗器10の一
部の抵抗を加えた抵抗R1はスピードアップコンデンサ
13の容量C1と並列回路を構成している。分圧抵抗器
10の残りの抵抗とスクリーン用抵抗器19の抵抗を加
えた抵抗R2はスピードアップコンデンサ14の容量C
2と並列回路を構成している。分圧抵抗器12の抵抗R
3はスピードアップコンデンサ15の容量C3と並列回
路を構成している。これら三つの並列回路は、直列に接
続され、多段回路を構成している。高電圧発生回路61
はシングルフォーカスタイプであり、スクリーン用の可
変抵抗器19及びコンデンサ21と、フォーカス用可変
抵抗器及びコンデンサとを備えている。スクリーン用可
変抵抗器19は高圧検出回路29の分圧抵抗器と兼用さ
れ、フォーカス用可変抵抗器及びコンデンサはそれぞれ
高圧検出回路29の分圧抵抗器10及びスピードアップ
コンデンサ14と兼用されており、構成部品点数を低減
させている。
【0038】高圧発生回路28の高圧の出力電圧は、各
抵抗R1〜R3によって抵抗分割されるので、抵抗R1
〜R3に並列接続されたスピードアップコンデンサ13
〜15の電圧分担は抵抗R1,R2,R3により決定さ
れる。高圧回路部29aのスピードアップコンデンサ1
3,14は2段直列に接続されているので、高圧回路部
29aのスピードアップコンデンサの数が従来の高圧検
出回路と比較して多くなり、個々のスピードアップコン
デンサ13,14の電圧分担が少なくなる。従って、ス
ピードアップコンデンサ13,14として、耐電圧が小
さいものを使用することができ、スピードアップコンデ
ンサ13,14の小型化を図ることができる。
【0039】[第4実施形態、図8]図8に示すよう
に、第4実施形態は、ダイナミックフォーカス電圧を出
力する、いわゆるシングルフォーカスタイプの高電圧発
生回路70について説明する。高圧検出回路29は、分
圧抵抗器9,75とスピードアップコンデンサ13,1
4とからなる高圧回路部29aと、分圧抵抗器76とス
ピードアップコンデンサ15とからなる低圧回路部29
bとで構成されている。分圧抵抗器9はスピードアップ
コンデンサ13と並列回路を構成している。分圧抵抗器
75はスピードアップコンデンサ14と並列回路を構成
している。分圧抵抗器76はスピードアップコンデンサ
15と並列回路を構成している。これらの三つの並列回
路は直列に接続され、多段回路を構成している。
【0040】高電圧発生回路70は、シングルフォーカ
スタイプであり、ダイナミックフォーカス用の可変抵抗
器71、抵抗器72及びコンデンサ73と、スクリーン
用の可変抵抗器19及びコンデンサ21とを備えてい
る。高圧検出回路29の高圧回路部29aにおいて、高
圧出力電圧側に配置されているスピードアップコンデン
サ13の一端は、固定タイプの分圧抵抗器9の一端に電
気的に接続されている。一方、スピードアップコンデン
サ13の他端は、分圧抵抗器9の他端に電気的に接続さ
れているが、この接続は、図5に示した2枚の回路基板
42と43を結線しているリード線45を介して行なわ
れ、新たな結線箇所を増やすことなく、スピードアップ
コンデンサ13と分圧抵抗器9を電気的に接続すること
ができる。
【0041】スピードアップコンデンサ13,14は2
段直列に接続されているので、高圧回路部29aのスピ
ードアップコンデンサの数が従来の高圧検出回路と比較
して多くなり、個々のスピードアップコンデンサ13,
14の電圧分担が少なくなる。従って、スピードアップ
コンデンサ13,14として、耐電圧が小さいものを使
用することができ、スピードアップコンデンサ13,1
4の小型化を図ることができる。
【0042】[第5実施形態、図9]図9に示すよう
に、第5実施形態は、高圧出力電圧の変動量に応じて可
変駆動電源83を制御して高圧発生回路28から出力さ
れる高圧電圧の変動を補正する、いわゆる+B制御方式
(電源電圧をいったん平滑してからフライバックトラン
スの1次側回路に印加する方式)の高電圧発生回路81
について説明する。高圧発生回路28は、スイッチング
素子2、ダンパーダイオード3、共振コンデンサ4、フ
ライバックトランス5、可変駆動電源83、平滑コンデ
ンサ84及び整流ダイオード23にて構成されている。
【0043】高圧検出回路29は、分圧抵抗器9,11
及びスピードアップコンデンサ13,14からなる高圧
回路部29aと、分圧抵抗器12及びスピードアップコ
ンデンサ15からなる低圧回路部29bとで構成されて
いる。分圧抵抗器9はスピードアップコンデンサ13と
並列回路を構成している。分圧抵抗器11はスピードア
ップコンデンサ14と並列回路を構成している。分圧抵
抗器12はスピードアップコンデンサ15と並列回路を
構成している。これら三つの並列回路は直列に接続さ
れ、多段回路を構成している。
【0044】スピードアップコンデンサ13,14は2
段直列に接続されているので、高圧回路部29aのスピ
ードアップコンデンサの数が従来の高圧検出回路と比較
して多くなり、個々のスピードアップコンデンサ13,
14の電圧分担が少なくなる。従って、スピードアップ
コンデンサ13,14として、耐電圧が小さいものを使
用することができ、スピードアップコンデンサ13,1
4の小型化を図ることができる。
【0045】高圧発生回路28から出力された高圧電圧
は、分圧抵抗器9,11,12によって抵抗分割され、
低電圧化されて検出される。この検出電圧は制御回路8
2に加えられる。制御回路82は、検出電圧に基づいて
可変駆動電源83を制御する。可変駆動電源83から出
力された駆動電圧は、平滑コンデンサ84によって平滑
化された後、+B電圧としてフライバックトランス5の
1次側に供給される。
【0046】[他の実施形態]なお、本発明に係る高電
圧発生回路は前記実施形態に限定するものではなく、そ
の要旨の範囲内で種々に変更することができる。前記実
施形態は、スイッチング素子2としてMOS FETを
用いているが、バイポーラトランジスタ等であってもよ
い。また、スピードアップコンデンサとして、スタティ
ックフォーカス用コンデンサを兼用する替わりに、新た
に別のコンデンサ130(図1及び図6参照)を使用し
てもよいし、分圧抵抗器として、ダイナミックフォーカ
ス用可変抵抗器やスタティックフォーカス可変抵抗器等
を兼用する替わりに、別にブリーダ抵抗を利用してもよ
い。
【0047】また、前記第4実施形態では、シングルフ
ォーカスタイプの高電圧発生回路において、第1段目の
並列回路のスピードアップコンデンサ13をリード線4
5を介して分圧抵抗器9に接続しているが、ダブルフォ
ーカスタイプの高電圧発生回路であっても、第1段目の
並列回路のスピードアップコンデンサをリード線45を
介して分圧抵抗器に接続する構成にすれば同様の効果を
得ることができる。
【0048】また、前記第5実施形態においては、高圧
安定化の応答性をアップさせるために、+B電圧をパル
ス幅制御し、フライバックトランスの1次側コイルに駆
動電源のパルス電圧を直接印加する方式を採用するのが
好ましい。さらに、共振コンデンサ4に対して並列に、
偏向ヨーク85とS字補正用コンデンサ86の直列回路
を接続し、同時にドライブするようにしてもよい。ま
た、高圧回路部の分圧抵抗器はダブルフォーカス回路の
ダイナミックフォーカス用可変抵抗器、スタティックフ
ォーカス用可変抵抗器、スクリーン用可変抵抗器、ある
いはシングルフォーカス回路のフォーカス用可変抵抗
器、スクリーン用可変抵抗器と兼用してもよい。
【0049】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、高圧検出回路の高圧回路部を、分圧抵抗器とス
ピードアップコンデンサからなる並列回路を2以上直列
に接続して多段並列回路としたので、高圧回路部のスピ
ードアップコンデンサの数が従来の高電圧発生回路と比
較して多くなり、個々のスピードアップコンデンサの電
圧分担を小さくすることができる。この結果、耐電圧が
小さく、サイズの小さいスピードアップコンデンサを使
用することができる。
【0050】また、高圧安定化のための応答性に優れ
た、パルス幅制御方式を採用した高電圧発生回路の場合
には、スピードアップコンデンサに小容量のコンデンサ
を用いることができ、更にスピードアップコンデンサの
小型化を図ることができると共に、高圧出力電圧の立上
がりを高速にすることができる。また、スピードアップ
コンデンサをダブルフォーカス回路のスタティックフォ
ーカス用コンデンサ等と兼用したり、分圧抵抗器をスタ
ティックフォーカス用可変抵抗器等と兼用することによ
って構成部品点数を減らすことができる。
【0051】さらに、ダブルフォーカス回路のダイナミ
ックフォーカス用可変抵抗器及びスクリーン用可変抵抗
器の直列回路の接地側が、前記ダブルフォーカス回路の
スタティックフォーカス用可変抵抗器の接地側に対して
分離したことによって、スタティックフォーカス用可変
抵抗器を流れる電流がスクリーン用コンデンサからリー
クする心配がなくなり、スピードアップコンデンサとし
ても機能しているスタティックフォーカス用コンデンサ
の容量を小さくでき、高圧出力電圧の立上がりを更に高
速化することができる。
【0052】また、回路基板の表面にダブルフォーカス
回路のダイナミックフォーカス用可変抵抗器とスタティ
ックフォーカス用可変抵抗器とスクリーン用可変抵抗器
とを設け、回路基板の裏面側に前記高圧検出回路の少な
くとも一つのスピードアップコンデンサとダイナミック
フォーカス用コンデンサとスタティックフォーカス用コ
ンデンサを配置し、一つの絶縁性ケースに収納すること
により、ケース内のデッドスペースを各コンデンサの配
置スペースとして有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高電圧発生回路の第1実施形態を
示す電気回路図。
【図2】図1に示した高電圧発生回路の高圧出力電圧の
立上がりスピードを示すグラフ。
【図3】図1に示した制御回路を示す電気回路図。
【図4】図1に示した高電圧発生回路のタイミングチャ
ート。
【図5】図1に示した高電圧発生回路の高電圧用可変抵
抗器ユニットの裏面側から見た内部平面図。
【図6】本発明に係る高電圧発生回路の第2実施形態を
示す電気回路図。
【図7】本発明に係る高電圧発生回路の第3実施形態を
示す電気回路図。
【図8】本発明に係る高電圧発生回路の第4実施形態を
示す電気回路図。
【図9】本発明に係る高電圧発生回路の第5実施形態を
示す電気回路図。
【図10】従来の高電圧発生回路を示す電気回路図。
【図11】陰極線管の画面の説明図。
【符号の説明】
1,51,61,70,81…高電圧発生回路 2…スイッチング素子 3…ダンパーダイオード 4…共振コンデンサ 5…フライバックトランス 6,7…クランプダイオード 8…駆動電源 9,10,11,12…分圧抵抗器 13,14,15…スピードアップコンデンサ 18…ダイナミックフォーカス用可変抵抗器 19…スクリーン用可変抵抗器 20…ダイナミックフォーカス用コンデンサ 21…スクリーン用コンデンサ 28…高圧発生回路 29…高圧検出回路 29a…高圧回路部 29b…低圧回路部 30…制御回路 40…高電圧用可変抵抗器ユニット 41…ケース 75,76…分圧抵抗器 82…制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 春男 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 大村 大 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 滝口 昶 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源から供給される電気エネルギーをト
    ランジスタ期間中にLC共振回路に蓄積し、このLC共
    振回路の共振周波数で定まるフライバック期間に前記L
    C共振回路に蓄積された電気エネルギーを高電圧に変換
    して出力する高圧発生回路と、 分圧抵抗器とスピードアップコンデンサからなる並列回
    路を2以上直列に接続して多段並列回路を構成した高圧
    回路部と、分圧抵抗器とスピードアップコンデンサから
    なる並列回路で構成しかつ前記高圧回路部に直列に接続
    された低圧回路部とを有し、前記高圧発生回路から出力
    された高電圧を前記分圧抵抗器にて分圧して検出する高
    圧検出回路と、 前記高圧検出回路からの検出電圧に基づいて前記高電圧
    を制御する制御回路と、 を備えたことを特徴とする高電圧発生回路。
  2. 【請求項2】 前記高圧回路部の分圧抵抗器の少なくと
    も一つが、ダブルフォーカス回路のダイナミックフォー
    カス用可変抵抗器又はスタティックフォーカス用可変抵
    抗器又はスクリーン用可変抵抗器のいずれかであること
    を特徴とする請求項1記載の高電圧発生回路。
  3. 【請求項3】 前記高圧回路部の分圧抵抗器の少なくと
    も一つが、シングルフォーカス回路のフォーカス用可変
    抵抗器又はスクリーン用可変抵抗器のいずれかであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の高電圧発生回路。
  4. 【請求項4】 前記高圧回路部のスピードアップコンデ
    ンサが、ダブルフォーカス回路のスタティックフォーカ
    ス用コンデンサであることを特徴とする請求項1記載の
    高電圧発生回路。
  5. 【請求項5】 前記高圧回路部のスピードアップコンデ
    ンサが、シングルフォーカス回路のフォーカス用コンデ
    ンサであることを特徴とする請求項1記載の高電圧発生
    回路。
  6. 【請求項6】 ダブルフォーカス回路のダイナミックフ
    ォーカス用可変抵抗器及びスクリーン用可変抵抗器から
    なる直列回路の接地側が、前記ダブルフォーカス回路の
    スタティックフォーカス用可変抵抗器の接地側に対して
    分離し、前記高圧回路部の分圧抵抗器の少なくとも一つ
    が前記スタティックフォーカス用可変抵抗器であり、前
    記高圧回路部のスピードアップコンデンサの一つがスタ
    ティックフォーカス用コンデンサであることを特徴とす
    る請求項1記載の高電圧発生回路。
  7. 【請求項7】 前記高圧回路部の高圧側並列回路が、一
    つのスピードアップコンデンサと一つの分圧固定抵抗器
    にて構成され、前記スピードアップコンデンサの両端を
    それぞれ前記分圧固定抵抗器の両端に接続したことを特
    徴とする請求項1記載の高電圧発生回路。
  8. 【請求項8】 回路基板の表面にダブルフォーカス回路
    のダイナミックフォーカス用可変抵抗器とスタティック
    フォーカス用可変抵抗器とスクリーン用可変抵抗器とを
    設け、前記回路基板の裏面に前記高圧回路部の少なくと
    も一つのスピードアップコンデンサと前記ダブルフォー
    カス回路のダイナミックフォーカス用コンデンサとスタ
    ティックフォーカス用コンデンサを配置し、一つの絶縁
    性ケースに収納したことを特徴とする請求項1記載の高
    電圧発生回路。
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