JPH10201186A - 打ち抜き方式のコイルの製造方法 - Google Patents

打ち抜き方式のコイルの製造方法

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JPH10201186A
JPH10201186A JP171897A JP171897A JPH10201186A JP H10201186 A JPH10201186 A JP H10201186A JP 171897 A JP171897 A JP 171897A JP 171897 A JP171897 A JP 171897A JP H10201186 A JPH10201186 A JP H10201186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
slit
cut
coil end
insulator
Prior art date
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Pending
Application number
JP171897A
Other languages
English (en)
Inventor
Toji Kawamura
統治 川村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切り粉の発生がない絶縁品質の良い製品を製
造でき、工程数の大幅な削減と厚さ寸法の減少を図る打
ち抜き方式のコイルの製造方法を提供する。 【解決手段】 (a)銅板をプレスにより打ち抜きスリ
ットコイルを作り、(b)スリットコイルにV形状をし
た工具を用い2本のVカットを作り、(c)スリットコ
イルにバリ取り液を吹き付け、抜きによるバリを除去し
た後にバリ取り液を洗浄し、(d)スリットコイルの長
手方向の不要な部分を切断し、(e)左右のコイルエン
ドを段差曲げ加工とVカット加工の同時加工によりプレ
ス成形し、(f)1枚のスリットコイルに両面に粘着材
を塗布した絶縁物を貼り付け、(g)丸穴を基準とし
て、もう一枚のスリットコイルと左右のコイルエンドを
組み立て、(h)溶接機の電極にスリットコイルを挟
み、左右のコイルエンドの無い側のVカット部を折り取
り、溶接し、(i)左右のコイルエンド側のVカットを
折り取り、溶接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ製造におい
て組み込まれるコイルの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のコイルの製造方法は、図6(a)
に示すように、銅板1からスリット2を打ち抜き後、打
ち抜き面のマスキング3をし、バリ取り液4により抜き
カエリを除去した後、図6(b)に示すように絶縁物5
を間に挟み、2枚のスリットコイル6の仮固定溶接7を
し、シェアリングマシンにより、不要な部分の切断8を
する。さらに2枚のスリットコイル6の回路を構成する
溶接9をし、メインコイル21を作る。さらに図6
(c)に示すようにメインコイル21の両端にコイルと
して回路を構成するため部材(Rコイルエンド10/L
コイルエンド11と略記する)を溶接し、要素コイル3
8になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来技術で
は次のような問題があった。 (1) 図7に示すようにノッチングによる打ち抜き
時、直前に打ち抜いたスリット12の方向に材料の逃げ
が生じたり、抜き送り方向と直角方向へ銅板が変形し、
変形の無い場合のスリット13から、一点鎖線で示すス
リット14へずれが生じる。このずれにより、2枚のス
リットコイル6の裏面を合わせた時に、図8に示すよう
に位置がずれることになる。 (2) 図9((a)は正面図、(b)は側面図)に示
すようにシェアリングマシンを使用し、スリット固定テ
ープ17とマスキングテープ18を張り付けたスリット
コイル6を2枚重ねて切断する時、仮固定溶接7が片側
だけになるので、スリットコイル間の開き15が発生す
る。この開き15により、切り粉16が絶縁物5とスリ
ットコイル6又はスリット2間に混入し、目視により取
り除くのに、時間がかかる。 (3) 図10((a)は正面図、(b)は側面図)に
示すように、スリットコイル6をシェアリング後、片側
のマスキングテープ18を剥がし、アース電極19で挟
み、溶接部20を形成し、その後、再度マスキングテー
プ18を張り、シェアリングを行うので、マスキングや
工程間の移動が発生し、工程が多い。 (4) 図11((a)は正面図、(b)は側面図)に
示すようにRコイルエンド10とLコイルエンド11を
最後に溶接するため、コイルエンド溶接開始部22をメ
インコイル21とだぶらせて溶接しているが、そのた
め、溶接開始部22の溶接玉が大きくなり、厚さ寸法を
修正する時に切り粉が発生する。 (5) 図12((a)は側面図、(b)は正面図)に
示すようにLコイルエンド11はスリットコイル6の6
0%の厚さであるが、Lコイルエンド11は4枚あるた
めコイルエンド部の寸法がメインコイル21より厚くな
る。そこで本発明は、メインコイルを製作する工程が不
要であり、切り粉の発生がない絶縁品質の良い製品を製
造でき、あわせて工程数の大幅な削減と厚さ寸法の減少
を図ることのできる打ち抜き方式のコイルの製造方法を
提供することを目的とする。
【0004】
【問題を解決するための手段】上記問題を解決するため
本発明の打ち抜き方式のコイルの製造方法は、(a)
銅板をプレスにより打ち抜き、スリットコイルを作り、
(b) 前記スリットコイルにV形状をした工具を用い
2本のVカットを作り、(c) 前工程で加工されたス
リットコイルにバリ取り液を吹き付け、抜きによるバリ
を除去した後にバリ取り液を洗浄し、(d) 前記スリ
ットコイルの長手方向の不要な部分を切断し、(e)
左右のコイルエンドを段差曲げ加工とVカット加工の同
時加工によりプレス成形し、(f) 前記(d)工程で
作られた1枚のスリットコイルに、両面に粘着材を塗布
した絶縁物を貼り付け、(g) 丸穴を基準として、前
記(d)工程で作られたもう一枚のスリットコイルと前
記(e)工程で作られた左右のコイルエンドを組み立
て、(h) 溶接機の電極で前記スリットコイルを挟
み、左右のコイルエンドの無い側のVカット部を折り取
り、溶接し、(i) 左右のコイルエンド側のVカット
を折り取り、溶接する工程からなるものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明では、打ち抜き時の変形を
無くし、シェアリングの代替工程として鋭角のV形状の
溝(以後Vカットと略記する)をスリットコイル6及び
Rコイルエンド10とLコイルエンド11に設ける事
で、溶接直前に図4((a)は斜視図、(b)は側断面
図)に示す折り取り部T36と折り取り部B37を折り
取って溶接する。またRコイルエンド10とLコイルエ
ンド11はコイルエンドの重なり部の干渉を避けるた
め、図3((a)はRコイルエンド単品を示す斜視図、
(b)はRコイルエンド全体を示す斜視図)に示す段差
曲げ32を行うことで、要素コイル38の厚さより薄い
コイルエンドとする。以下、本発明の実施例を図に基づ
いて説明する。図1〜5は、製造方法を示す図である。
【0006】・打ち抜き時の変形防止について図1に基
づいて説明する。図1はスリット抜き型の上型の構造に
ついて説明する。スリットパンチ23と丸パンチ24に
よる最初の抜き穴は、パンチと同じ形状をしており、ま
だ変形していない。そこで2番目以降の打ち抜きをする
時には直前の抜き穴にストリッパ25内で上下に移動す
るフローティングベース26に取り付けられた丸穴ガイ
ド27とスリットガイド28により、材料の送り方向と
直角の方向及び送り方向に変形するのを防止する。
【0007】・Vカットついて図2((a)はスリット
コイル全体斜視図、(b)はVカット部拡大断面図)に
基づいて説明する。打ち抜いたスリットコイル6を丸穴
により位置決めし、V形状をした切削工具により2本の
Vカット29を形成する。またバリ取り液4を両面から
噴霧できるように、板厚及びスリット2の寸法を変更
し、マスキングを不要とした。バリ取り後、回路構成に
必要な部分のみ残し送り方向で両端を切断する。
【0008】・R/Lコイルエンドについて図3に基づ
いて説明する。R/Lコイルエンドはともに、基本的な
構成は同じなので、Rコイルエンド10について説明す
る。Rコイルエンド単品30は2個の位置決め穴31に
よりジグにセットされ、段差曲げ32とVカット33を
加工する。その後、組ジグ34にてRコイルエンド単品
とコイルエンド絶縁物35を組み立てる。
【0009】・メインコイルとR/Lコイルエンドの同
時溶接について図4に基づいて説明する。スリットコイ
ル6の間に絶縁物5を挟み、その後、Rコイルエンド1
0とLコイルエンド11を組み合わせ、TIG溶接機の
アース電極19でスリットコイル6を挟んで固定し、折
り取り部T36を折って、溶接をする。次に、折り取り
部B37を折り取り後、アース電極19で溶接し図5に
示す要素コイル38が完成する。
【0010】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、絶
縁不良をおこす切り粉の発生を防ぎ、工程数の大幅な削
減により、製造品質の向上とコストの削減ができる。微
少な銅粉の混入によるメインコイル間の絶縁不良を発生
をなくすとともに、工程数を減少し、コイル厚さが薄く
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す製造方法の図である。
【図2】 本発明の実施例を示す製造方法の図である。
【図3】 本発明の実施例を示す製造方法の図である。
【図4】 本発明の実施例を示す製造方法の図である。
【図5】 本発明の実施例を示す製造方法の図である。
【図6】 従来の製造方法を示す図である。
【図7】 従来の製造方法を示す図である。
【図8】 従来の製造方法を示す図である。
【図9】 従来の製造方法を示す図である。
【図10】 従来の製造方法を示す図である。
【図11】 従来の製造方法を示す図である。
【図12】 従来の製造方法を示す図である。
【符号の説明】
1 銅板、2 スリット、3 打ち抜き面のマスキン
グ、4 バリ取り液、5絶縁物、6 スリットコイル、
7 仮固定溶接、8 不要な部分の切断、9 スリット
コイルの回路を構成する溶接、10 Rコイルエンド、
11 Lコイルエンド、12 直前に打ち抜いたスリッ
ト、13 変形の無い場合のスリット、14 一点鎖線
で示すスリット、15 スリットコイル間の開き、16
切り粉、17 スリット固定テープ、18 マスキン
グテープ、19 アース電極、20メインコイル溶接
部、21 メインコイル、22 コイルエンド溶接開始
部、23 スリットパンチ、24 丸パンチ、25 ス
トリッパ、26 フローティングベース、27 丸穴ガ
イド、28 スリットガイド、29 Vカット、30R
コイルエンド単品、31 位置決め穴、32 段差曲
げ、33 コイルエンドVカット、34 組ジグ、35
コイルエンド絶縁物、36 折り取り部T、37 折
り取り部B、38 要素コイル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 銅板をプレスにより打ち抜き、
    スリットコイルを作り、(b) 前記スリットコイルに
    V形状をした工具を用い2本のVカットを作り、(c)
    前工程で加工されたスリットコイルにバリ取り液を吹
    き付け、抜きによるバリを除去した後にバリ取り液を洗
    浄し、(d) 前記スリットコイルの長手方向の不要な
    部分を切断し、(e) 左右のコイルエンドを段差曲げ
    加工とVカット加工の同時加工によりプレス成形し、
    (f) 前記(d)工程で作られた1枚のスリットコイ
    ルに、両面に粘着材を塗布した絶縁物を貼り付け、
    (g) 丸穴を基準として、前記(d)工程で作られた
    もう一枚のスリットコイルと前記(e)工程で作られた
    左右のコイルエンドを組み立て、(h) 溶接機の電極
    で前記スリットコイルを挟み、左右のコイルエンドの無
    い側のVカット部を折り取り、溶接し、(i) 左右の
    コイルエンド側のVカットを折り取り、溶接することを
    特徴とする打ち抜き方式のコイルの製造方法。
JP171897A 1997-01-08 1997-01-08 打ち抜き方式のコイルの製造方法 Pending JPH10201186A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100391085C (zh) * 2002-08-23 2008-05-28 索尼株式会社 挠性印刷线圈和挠性印刷配线板的锡焊方法以及电机
CN113169642A (zh) * 2018-09-19 2021-07-23 弗劳恩霍夫应用研究促进协会 螺旋件的生产、用于螺旋件的永久模、以及螺旋件
CN113169642B (zh) * 2018-09-19 2024-06-07 弗劳恩霍夫应用研究促进协会 螺旋件的生产、用于螺旋件的永久模、以及螺旋件

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CN100391085C (zh) * 2002-08-23 2008-05-28 索尼株式会社 挠性印刷线圈和挠性印刷配线板的锡焊方法以及电机
CN113169642A (zh) * 2018-09-19 2021-07-23 弗劳恩霍夫应用研究促进协会 螺旋件的生产、用于螺旋件的永久模、以及螺旋件
CN113169642B (zh) * 2018-09-19 2024-06-07 弗劳恩霍夫应用研究促进协会 螺旋件的生产、用于螺旋件的永久模、以及螺旋件

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