JPH101U - 湾曲チップ塗布器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲線状又は連続的に変化する湾曲凸面をもつ
湾曲チップ部分をもち、この凸面が使用者のリップに芳
香物又は軟こうを十分に押し広げさせ得る芳香物塗布器
を提供する。 【解決手段】 チップ塗布器が、上部剛性チップ２０を
もつ湾曲塗布器ヘッド１８と、密封される底端を有する
壁をもつ塗布器基部３４を形成する押しつぶし可能の環
状コンテナ１２と、基部を囲む多リード外ねじ山３２
と、塗布器ヘッドに螺着可能のキャップ４２とをもち、
剛性チップ２０は基部３４と、垂直壁２６と、垂直壁を
斜切する湾曲壁２５と、湾曲壁中に設けた中心開口２９
と、基部から下がりかつ中心開口２９と連通する柔軟性
チューブ１２をもち、湾曲壁は長手方向に曲線状の凸面
形状をもつ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は粘性物質コンテナ、詳細にはリップ芳香物塗布器に関するものである 。

【０００２】

【従来の技術】

リップや皮膚にクリーム、リップスティックや類似物質を塗布する種々の装置 が従来知られている。例えばダブリュー・ロディジャーに与えられた米国特許第 1137086 号にはペイント、ペースト等の半液体状物質を入れる押しつぶし可能の チューブを開示している。これは湾曲内面をもつキャップとそれから突出した先 細ピンが湾曲したねじ山無しのノズルと平らな湾曲ノズルチップ中のノズル開口 を閉鎖するようになしている。

【０００３】 エッチ・エス・レイに与えられた米国特許第2344060 号にはリップスティック 又は類似物質を放出する気泡(tear-drop) 形の湾曲口をもつ化粧品ホルダーを開 示している。

【０００４】 これらの米国特許は何れも以下において詳述する新規なリップ芳香物塗布器を 開示していない。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、曲線状又は連続的に変化する湾曲凸面をもつ湾曲チップ部分 をもち、この凸面が使用者のリップに芳香物又は軟こうを十分に押し広げさせ得 る芳香物塗布器を提供することにある。

【０００６】 他の目的は、３個の弓形の重なったねじ山又はリードを備えた上部又はヘッド 部をもち、各リードがほぼ円の1/3 より僅かに大きい範囲に亘って互に重なって 延在して、ヘッドのねじ山付き面上にねじ込まれる相補形キャップの回転を小さ くできるようになし、塗布器本体の上部ヘッド部に対してキャップを回転可能と なし、かかる回転は四分の一回転のみとなし、従来の芳香物塗布器の構成とは著 しく異なる特色を有する塗布器を提供することにある。

【０００７】 他の目的は、チューブ本体のねじ山付き剛性部分とチューブの下部可撓性又は 押つぶし可能の部分の間に肩を設け、この肩が本体上部と下部の熱シール又は高 周波シールに使用され、本体下部が熱等によって捲縮、閉鎖される積層材料から なる塗布器を提供することにある。

【０００８】 他の目的は、本体下部がプラスチックと金属材料からなる積層部分であり、チ ューブ外の異物がチューブ内へ入るのを防止するバリヤーとして作用する塗布器 チューブ本体を提供することにある。

【０００９】 他の目的は、金属をアルミニウムとし、プラスチック材料をポリエチレン又は ポリプロピレン材料とする、金属とプラスチックからなる積層構造物を提供する ことにある。

【００１０】 他の目的は、射出成形とは異なる圧縮成形によって作り、射出成形作業で作っ た外面に比して滑らかな外面を有する一体の塗布器本体を提供することにある。

【００１１】 他の目的は、キャップが環状プランジャシール部材を備え、この部材は端が先 細形状をなして、本体のかど付き壁の開口に入ってこれを通り、内部チューブ状 壁内へ入り、これがプランジャ部材の回りにぴったり嵌るように十分小さな寸法 をもつ、塗布器本体用塗布器キャップを提供することにある。

【００１２】 他の目的は、分割壁が無く本体に対して滑らかな本体表面をもつ塗布器本体の ための一体の連続本体壁を提供することにある。

【００１３】 更に他の目的は、環状の又は丸い横断面に比して長い長さをもつが寸法が小さ く、ポケットを膨らませることなくブラウスやシャツ等のポケットに容易に入れ ることができる塗布器を提供することにある。この構造の塗布器は取扱いが簡単 で、小型、コンパクトでありかつ心地よく使用し、保管することができる。

【００１４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案の湾曲チップ軟化剤塗布器は、チップ塗布器 が、上部剛性チップをもつ湾曲塗布器ヘッドと、密封される底端を有する壁をも つ塗布器基部を形成する押しつぶし可能の環状コンテナと、前記基部を囲む多リ ード外ねじ山と、前記塗布器ヘッドに螺着可能のキャップとをもち；前記キャッ プはカップ形輪郭を有すると共に、頂壁と、前記壁から前記キャップ内に突入し かつその自由端に向かって勾配を付されたピンと、その外縁に設けた内ねじ山と をもち；前記ねじ山はほぼ１２０度間隔で始まるリードを含み；円形肩部が前記 塗布器基部から突出してキャップのそれ以上の回転変位を阻止するために前記キ ャップと協働し；更に前記キャップが一連の平行リブによってのこ歯状にされた 外面をもってなるチップ塗布器において、前記剛性チップは基部と、垂直壁と、 前記垂直壁を斜切する湾曲壁と、前記湾曲壁中に設けた中心開口と、前記基部か ら下がりかつ前記中心開口と連通する柔軟性チューブをもち、前記湾曲壁は長手 方向に曲線状の凸面形状をもつことを特徴とする。

【００１５】 本考案によれば、連続的に変化する湾曲した又は曲線形チップの塗布器は金属 ・プラスチック積層チューブの形をなし、丸くなった剛性チップ又はヘッドが湾 曲した連続的に湾曲した凸状押し広げ壁をもつ。多リード外ねじ山がチップの基 部にあって、塗布器とキャップの掛合を迅速ならしめる。中空カップ形のキャッ プのもつ個々の先細中心ピンがカバー壁又は底でキャップから突出し、塗布チュ ーブを緊密にシールする。前記チューブの可圧縮性の又は伸展性の積層下部コン テナ壁部分は押つぶし可能であり、異物粒子がコンテナ内へ侵入するのを防止し 、又は収納成品が下部コンテナ壁を通過するのを防止して、製品を汚染から保護 する。圧縮成形塗布器本体は滑らかな外面をもつ。本体上部は本体下部に比して 剛性を有し、本体下部は押つぶし可能であるが、元の形状に復帰できる。本体下 部の底は熱シール等によって捲縮、閉鎖される。

【００１６】

【考案の実施の形態】

図示するように、芳香物塗布器10は押つぶし可能のチューブ状コンテナ12から なり、このコンテナは芳香物又は軟こう又は芳香物として使うクリーム又はこう 薬のような半液体状物質を収納するために本体下部分11と本体上部分13をもつ。 本体下部分11のコンテナ壁14はアルミニウム箔とポリエチレン又はポリプロピレ ンのようなプラスチックの層からなる積層材料から作られる。本体下部分に使う 材料の化学組成は、ラミネートウエブ＃4315S-表面印刷されたもの： 構造：ポリエチレン 110 ミクロン 共重合体 45 ミクロン アルミニウム箔 40 ミクロン 共重合体 40 ミクロン ポリエチレン 75 ミクロン 合計 310 ミクロン

【００１７】 下部分11の底16は捲縮して、熱及び／又は圧力印加によってコンテナの底の捲 縮縁16に熱シール又は高周波シール等によって封着する。第5A図に示すように、 下端又は押つぶし可能部分11の底端は、下端部分の端の捲縮のために“Ｃ”で示 すように張り開かれる。積層チューブ端14は可撓性の又は下部の絞り出し可能の チューブ部分11の内側への異物の侵入を防ぐ薄膜又はバリヤーとして作用する。 これがなければこの侵入防止はろ過によらなければならない。プラスチック積層 チューブ部分は押つぶすことができる。チューブは元の形にはね返ってチューブ から或る量の液状物質を絞り出すことができる。

【００１８】 上部分13は剛性のプラスチック塗布器ヘッド18をもちこのヘッドは絞り出し可 能の下部分に固着され、頂部22を丸くしたチップ20をもつ。ヘッド18は切頭され た円筒形状をもつ。凸形（縦方向に）の傾斜壁又は押し広げ器又は軟こう塗布器 壁24はチップ18の円筒形本体を切頭する。垂直壁26は頂部22で曲線形の湾曲押し 広げ壁24と併合する。壁24の外面25は曲線形をなすか又は絶えず変化する湾曲面 をなして曲がり、リップに軟こうを容易に押し広げできるようにする。湾曲した 押し広げ壁24の変化する曲率半径又は連続的に変化する角度は中心チューブ28を 通ってコンテナ12から絞り出される物質の一様な分配を容易ならしめる。中心チ ューブ28は押し広げ壁24から内方へ下がっている。通路チューブ又は出口28は切 頭された円筒に似ており、その上開口29は押し広げ壁24中の斜切した凹所30によ って画成する。

【００１９】 ヘッドの基部34上の多リード外ねじ山32は３つの個別の円周方向で離間した螺 旋状リブ36からなる。各リブは140 度の範囲内で基部を囲む。リードは第２図に 示すように120 度間隔で始まり、弓形経路で140 度に亘り延在する。各リブ36の 端38, 40は垂直面内で互に20度だけ重なる。かかる多リード配置は塗布器ヘッド 18上にキャップ42（第４図）を迅速に着座せしめる。キャップ42は相補形のねじ 山54を有して、ねじ山32のリブ36と協働する。塗布器を閉じるには四分の一回転 を要するだけであり、塗布器を閉じるのに２回転を要する他の軟こう塗布器とは 著しく異なる。カップ形キャップ42は平らな頂壁44と環状側壁又は円筒壁46をも ち、この壁はほぼ均一な厚さをもつが、下部積層コンテナ壁14より厚い。キャッ プ壁の外面は指で確実に掴めるように直立した又は縦に延びる平行リブによって のこ歯形に形成する。

【００２０】 頂壁44から内方へ突出する中心ピン50は先細端52をもち、この端は押し広げ壁 開口29を突き通してチューブ通路28に入る。この通路は閉鎖位置でピン50にぴっ たり嵌合する。自由端52に向って先細となる中心ピン50は容易にキャップを例え ば塗布器ヘッドに対して迅速に整列及び方向付けさせ、開口29と通路28を緊密に シールさせる。キャップ54の内ねじ山54は多リード外ねじ山32と掛合し、環状壁 46の底縁47が円形ヘッド肩56に衝合するまで掛合する。ヘッドの基部が延びるヘ ッド肩56はコンテナ壁14に合い、その上部は熱シール又は高周波シール等によっ て肩56から下がる基部リップ部60にしっかり固着する。上部の厚い剛性プラスチ ックヘッド26は下部積層壁14に取付け、この積層壁は可撓性であり、使用者が絞 ってコンテナ内の材料をコンテナ下部から上部へ移動させることができる。 本考案の他の新規な特徴は下記の通りである。

【００２１】 本考案の圧縮成形した一体ヘッドは通常は粗い射出成形によって残される分割 線又はフラッシュラインを排除して、ヘッド外面を滑らかにする。積層コンテナ 壁は外部汚染からコンテナ内容物を保護し、製品の貯蔵寿命を増す。中心チュー ブと中心ピンとの緊密な掛合は外部環境と製品の接触を防ぎ、偶発的に中心開口 を通って製品が絞り出されることを阻止する。

【００２２】 更に、塗布器ヘッド部分の外部の凸状湾曲面の一定の湾曲は使用者のリップを 僅かにへこませてコンテナの凸状内容物をリップ上へ適切に塗布させることがで きる。前記ヘッド部分の下向き延長部分にある外部リング肩56は下部コンテナ壁 14にＷの個所で溶接され、従って上部の厚い剛性プラスチックヘッド26は下部積 層壁14に取付けられる。この積層壁は可撓性を有し、使用者が絞ってコンテナ内 の材料をその下部から上部へ移動させる。第5A, 5B図に示すように、塗布器は直 径に比して長い長さをもち、第5A図に示すように距離ａは約0.5 インチ（約12.7 mm）であり、距離ｂは約３インチ（約76.2mm）、距離ｃは約7/8 インチ（約22.2 3 mm）、距離ｄは約7/8 インチ（約22.23 mm）、距離ｅは約5/8 インチ（約15.8 8 mm）である。これは全長ｄは幅ｃの大きさの３倍より僅かに大きく、通常はコ ンテナの長さの４倍よりは大きくないことを示す。このため取扱いが簡単となり 、塗布器を小さく、コンパクトとなし、心地よく使用できると共に保チューブす ることができる。第5B図に示すように塗布器チューブの端15の捲縮部分16は塗布 器の縦の範囲に湾曲又は先細端部分をもち、この端部分は前記チューブのヘッド 部分を除いて下部コンテナ部分の長さの約2/3 又は3/4 である。

【００２３】 本考案は上述した処に限定されることなく、本考案の範囲内で種々の変更を加 えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の塗布器の１実施例の側面図である。

【図２】図１の実施例の上面図である。

【図３】図１の実施例の部分断面図である。

【図４】キャップを取付けた図１の実施例の部分断面図
である。

【図５】（Ａ）は１つの方向で見た塗布器の実寸法図で
あり、（Ｂ）は他の方向で見た塗布器の実寸法図であ
る。

【符号の説明】

１０ 芳香物塗布器 １１ 本体下部分 １２ チューブ状コンテナ １３ 本体上部分 １４ 積層チューブ端 １６ 底 １８ 塗布器ヘッド ２０ チップ ２２ 頂部 ２４ 押し広げ壁 ２５ 外面 ２６ 垂直壁 ２８ 中心チューブ ２９ 上開口 ３０ 凹所 ３２ ねじ山 ３６ 螺旋状リブ ３８，４０ 端 ４２ キャップ ４４ 頂壁 ４６ 円筒壁 ５０ 中心ピン ５２ 先細端 ５６ 円形ヘッド肩 ６０ リップ部

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 チップ塗布器が、上部剛性チップをもつ
   湾曲塗布器ヘッドと、密封される底端を有する壁をもつ
   塗布器基部を形成する押しつぶし可能の環状コンテナ
   と、前記基部を囲む多リード外ねじ山と、前記塗布器ヘ
   ッドに螺着可能のキャップとをもち；前記キャップはカ
   ップ形輪郭を有すると共に、頂壁と、前記壁から前記キ
   ャップ内に突入しかつその自由端に向かって勾配を付さ
   れたピンと、その外縁に設けた内ねじ山とをもち；前記
   ねじ山はほぼ１２０度間隔で始まるリードを含み；円形
   肩部が前記塗布器基部から突出してキャップのそれ以上
   の回転変位を阻止するために前記キャップと協働し；更
   に前記キャップが一連の平行リブによってのこ歯状にさ
   れた外面をもってなるチップ塗布器において、前記剛性
   チップは基部と、垂直壁と、前記垂直壁を斜切する湾曲
   壁と、前記湾曲壁中に設けた中心開口と、前記基部から
   下がりかつ前記中心開口と連通する柔軟性チューブをも
   ち、前記湾曲壁は長手方向に曲線状の凸面形状をもつこ
   とを特徴とするチップ塗布器。
2. 【請求項２】 凹んだ穴部が過剰の軟化剤をその中に保
   持すべく適用される前記開口を取り囲むことを特徴とす
   る請求項１に記載の塗布器。
3. 【請求項３】 前記塗布器チップは前記垂直壁の丸くな
   った頂部で終端し、前記外ねじ山は前記湾曲壁と前記基
   部の間の領域中に配置されることを特徴とする請求項１
   に記載の塗布器。
4. 【請求項４】 前記基部は下がったリップ部をもち、前
   記リップ部は前記コンテナ壁の頂部の下に重なりそして
   前記頂部と併合してそれと結合されることを特徴とする
   請求項１に記載の塗布器。
5. 【請求項５】 各リードの端部が実質的に垂直な面内で
   互いに重なることを特徴とする請求項１に記載のチップ
   塗布器。