JPWO2006018907A1 - 粘性化粧品 - Google Patents

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Abstract

粘性化粧料の被塗布部への塗布を円滑なものとするとともに、粘性化粧料用容器の表面への粘性化粧料の液だれを防止し、使用時にべたつくことなく、清潔な使用を可能とする。無水ケイ酸を1.0wt%〜10.0wt%含有した粘性化粧料3を、筒状の収納部2に収納し、この収納部2の先端壁4に、粘性化粧料3の分配口9を1個又は複数個形成して先端壁4の外側に塗布面5を設けるとともに、収納部2内に収納した粘性化粧料3を押圧して、粘性化粧料3を分配口9から外方に押し出し可能とする中皿6を収納部2内に装着する。

Description

本発明は、無水ケイ酸を含有した粘性化粧料を収納する収納部、及びこの粘性化粧料を塗布するための塗布面を設けた粘性化粧品に関するものである。
従来より、特許文献1及び2に示す如く、唇等の被塗布部に塗布した際に、経時安定性を確保したり、着色、メーキャップ効果、感触調整効果などを高めるため、無水ケイ酸を含有するとともに、固形の棒状に成形した化粧料が存在する。
しかしながら、棒状の化粧料は、容器内での保存時に床下に落下するなどの衝撃が加えられた場合に、破損し易いという欠点があった。また、被塗布部への塗布時のみならず、容器内での保存時でも、化粧料の表面が常時空気にさらされているため、空気に接触している表面が劣化したり、外気温の上昇により化粧料が軟化し、塗布時に折れ曲がる等の変形を生じるなどして化粧料を被塗布部に円滑に塗布することが困難となる場合もあった。
また、この欠点を除去するため、固形の棒状に形成した化粧料を用いずに特許文献3に示す如き容器を用いて、筒状の収納部内に無水ケイ酸を含有した粘性化粧料を収納し、この粘性化粧料を、蓋体と一体に設けた塗布具により被塗布部に塗布する方法が存在する。しかしながらこの方法では、使用後収納部に蓋体を取り付けた際に、上記塗布具が収納部内に配置されることとなるため、使用後の塗布具が収納部内の粘性化粧料と接触し、収納部内の粘性化粧料が汚染されやすく不衛生なものとなっていた。
特開2002−284645号公報 特開2002−128640号公報 特開平8−317818号公報
そこで、本発明は上述の如き課題を解決しようとするものであって、筒状の収納部内に無水ケイ酸を含有した粘性化粧料を収納するとともに、この収納部内に配置した中皿によって当該粘性化粧料を収納部の先端に形成した分配口から外方に吐出可能とすることにより、被塗布部への粘性化粧料の塗布を円滑なものとするとともに、保存時にも劣化や汚染などの不都合を生じることなく、収納部内での粘性化粧料の保存状態を良好なものにしようとするものである。
また、高温下での保管を行っても液だれによる粘性化粧料の漏れの心配がなく、清潔で快適な使用性を持続させることを可能とするとともに、被塗布部に粘性化粧料を塗布した際に、軽く滑らかな塗り心地を得ることができ、唇などに均一に塗布することが可能で、塗布部におけるにじみの少ない良好な仕上がりを得ることを可能にしようとするものである。
本発明は、上述の如き課題を解決するため、無水ケイ酸を1.0wt%〜10.0wt%含有した粘性化粧料を、筒状の収納部に収納し、この収納部の先端壁に、粘性化粧料の分配口を1個又は複数個形成して先端壁の外側に塗布面を設けるとともに、収納部内に収納した粘性化粧料を押圧して、粘性化粧料を分配口から外方に押し出し可能とする中皿を収納部内に装着したものである。
また、無水ケイ酸は、一次粒子の平均径が5.0〜30nmとしてもよい。
また、無水ケイ酸は、シリル化処理したものであってもよい。
また、粘性化粧料は、25℃におけるレオメーター測定値で硬度が5〜30(レオメーター11.3φ25℃、不動工業(株)製)であってもよい。
また、分配口は、形成軸を塗布面に対して傾斜するよう形成したものであってもよい。
また、分配口は、収納部側の開口部を先端壁の中心寄りに配置し、この収納部側の開口部よりも外方寄りに、塗布面側の開口部を配置して形成し、分配口から塗布面に、粘性化粧料が中心から外方向に放射状に流出可能としたものであってもよい。
また、分配口は、塗布面側の開口部を先端壁の中心寄りに配置し、この塗布面側の開口部よりも外方寄りに、収納部側の開口部を配置して形成し、分配口から塗布面に、粘性化粧料が外方から中心方向に放射状に流出可能としたものであってもよい。
本発明は筒状の収納部内に無水ケイ酸を1.0wt%〜10.0wt%含有した粘性化粧料を収納するとともに、この収納部内に配置した中皿によって当該粘性化粧料を収納部の先端に形成した分配口から外方に吐出可能とすることにより、被塗布部への粘性化粧料の塗布を円滑に行うことができるとともに、保存時にも劣化や汚染などの不都合を生じることなく、粘性化粧料を良好な状態に保つことを可能とするものである。
また、高温下での保管を行っても、粘性化粧料に無水ケイ酸を1.0wt%〜10.0wt%含有させることにより、液だれによる粘性化粧料の漏れの心配がなく、清潔で快適な使用性を持続させることを可能とするとともに、被塗布部に粘性化粧料を塗布した際に、軽く滑らかな塗り心地を得ることができ、唇などに均一に塗布することが可能で、塗布部におけるにじみの少ない良好な仕上がりを得ることを可能にしようとするものである。
本発明の実施例1を示す粘性化粧品の断面図。 本発明の実施例2を示す、粘性化粧料の吐出完了時の先端部分の拡大断面図。 本発明の実施例3を示す粘性化粧料の吐出完了時の断面図。 本発明の実施例4を示す粘性化粧料の吐出完了時の断面図。 実施例4の収納部の一部拡大斜視図。 図4のA−A線断面図(a)及び正面図(b)。 本発明の実施例5を示す粘性化粧料容器の断面図。 図7の先端壁部分の拡大斜視断面図(a)及び分配口から粘性化粧料を吐出した状態を示す平面図(b)。 本発明の実施例6を示す粘性化粧品の断面図。 実施例6で、中皿の係合段部と収納部の段受け部とが突き当たった状態を示す断面図。 実施例6で、中皿の位置修正過程を示す断面図。 実施例6の中皿及びシール部材の正面図、側面図及び背面図。 本発明の実施例7を示す収納部の一部拡大断面図。 本発明の実施例8を示す収納部の一部拡大断面図。 本発明の実施例9を示す収納部の一部拡大斜視図。 本発明の実施例10を示す収納部と中皿との拡大断面図(a)及びそのC−C線断面図(b)。
符号の説明
2 収納部
3 粘性化粧料
4 先端壁
5 塗布面
6 中皿
9 分配口
24 開口部
本発明の実施例1を図1に於いて説明すれば、(1)は粘性化粧料用容器であって、この粘性化粧料用容器(1)に設けた収納部(2)内に以下に詳述する粘性化粧料(3)を収納することにより、本発明の粘性化粧品を得ることができる。そして、収納部(2)は、先端から基端までの内周径を均一に形成しており、先端には収納部(2)の軸方向に対して交差するよう傾斜するとともに、楕円平面状に形成した先端壁(4)を設けている。そのため、粘性化粧料用容器(1)を、先端壁(4)側を上方に向けて支持することにより、容易に塗布面(5)全体を塗布目的である被塗布面に当接させることが可能となる。
従って、塗布面(5)全体が被塗布面に密着するよう、使用者が粘性化粧料用容器(1)の支持角度をわざわざ調節する必要がなく、使用目的に応じて、使用者に過度な負担をかけずに容易かつ円滑に粘性化粧料(3)を被塗布面に塗布することが可能となる。またこの先端壁(4)には、収納部(2)の軸方向に対して平行に形成軸が配置されるよう、直径1mmの分配口(9)を6箇所形成しており、収納部(2)内に収納した粘性化粧料(3)をこの分配口(9)から外方に吐出可能なものとしている。また、各分配口(9)の形成軸を収納部(2)の軸方向に対して平行に形成することにより、当該分配口(9)の形成軸は、図3に示す如く、塗布面(5)に対して傾斜して配置されるものとなる。
また、図1に示す如く、収納部(2)内には、粘性化粧料(3)を先端壁(4)方向に押圧するための中皿(6)を配置している。この中皿(6)は円柱状に形成されており、収納部(2)内で軸方向に摺動可能なものとしている。
また、中皿(6)の先端壁(4)側の上面(10)とは反対側の底面(11)には、外周螺溝を形成した繰出棒(12)を基端部方向に接続している。この繰出棒(12)は、中皿(6)側の一端に嵌合突部(13)を突出形成しており、この嵌合突部(13)を中皿(6)の底面(11)中央に形成した嵌合受部(14)に嵌合させることにより、中皿(6)に対して回動可能に接続している。また、繰出棒(12)は、中皿(6)に接続して収納部(2)内に組み付けた際に、中皿(6)が先端壁(4)まで移動可能となる形成長さを有している。
また、収納部(2)内の基端部側には、繰出棒(12)を先端方向に送り出すための送出環(15)を、軸方向に垂直に設けている。この送出環(15)は、収納部(2)の内周面に移動不能に固定されており、中央に貫通口(16)を開口している。そして、この貫通口(16)の内周面には、繰出棒(12)の外周螺溝と螺合可能な内周螺溝を形成し、繰出棒(12)は、この内周螺溝に外周螺溝を螺合させた状態で、収納部(2)内に組み付けられている。
また、図1に示す如く、収納部(2)の基端には、収納部(2)とは別体に回動体(17)を設けている。そして、この回動体(17)の収納部(2)側の外周面に、係合突部(18)を突出形成しており、この係合突部(18)を、収納部(2)の基端部側の内周面に形成した環状の係合受部(20)に係合することにより、回動体(17)を収納部(2)に定位置で回動可能に接続している。
また、回動体(17)の内周面には、係合片(21)を軸方向に突設している。そして、繰出棒(12)の外周面に、この係合片(21)と係合可能な係合凹溝(22)を軸方向に形成し、係合片(21)に係合凹溝(22)を係合することにより、繰出棒(12)が、回動体(17)の回動時に回動体(17)と一体となって回動するよう構成している。また、係合片(21)と係合凹溝(22)との間に間隙を設けることにより、繰出棒(12)は、回動体(17)に対して軸方向に摺動自在となるよう組み付けられている。
また、収納部(2)は、不透明な材質にて形成し、収納部(2)内に収納した粘性化粧料(3)が外光の影響を受けないよう構成している。そのため、外光による粘性化粧料(3)の変質や劣化などの品質の低下を防ぐことができる。尚、本実施例及び以下の実施例では、粘性化粧料(3)としてリップグロスを使用している。また、塗布面(5)には、シート状に形成した密閉部材(図示せず)を剥離可能に止着し、分配口(9)を閉止している。
上記の如く構成したものに於いて、収納部(2)内に収納した粘性化粧料(3)の吐出方法について以下に示す。まず、上記密閉部材を塗布面(5)から剥離し、回動体(17)を一方向に回動させることにより、回動体(17)に係合した繰出棒(12)が同一方向に回動する。この回動により、繰出棒(12)は、外周螺溝と螺合している送出環(15)の内周螺溝によって、先端方向に送り出される。この時繰出棒(12)は、回動体(17)とは独立して軸方向に摺動可能となるよう回動体(17)に係合しているため、円滑に先端軸方向に移動する。そして、この繰出棒(12)の移動に伴って、繰出棒(12)の先端側の一端に設けた中皿(6)が先端方向に移動するため、収納部(2)内に収納された粘性化粧料(3)は中皿(6)によって先端壁(4)方向に押し出され、塗布面(5)の分配口(9)から外方に吐出する。そしてこのように分配口(9)から必要量の粘性化粧料(3)を吐出させることにより、この粘性化粧料(3)を唇等の被塗布部に塗布することが可能となる。
また、上記の如き粘性化粧品において、収納部(2)内に収納する粘性化粧料(3)の硬度が一般的に高すぎると、分配口(9)から吐出させにくくなるとともに、塗布抵抗が高くなって被塗布部に伸ばしにくく、また、使用中のうるおい感等も低いものとなる。逆に粘性化粧料(3)の硬度が低すぎると、使用時において、被塗布部に塗布した際に被塗布部にじみを生じたり、分配口(9)の粘性化粧料(3)の漏れ(液ダレ)を生じ易くなる。また、保存時において、外気温が上昇した場合には粘性化粧料(3)の粘度が低くなって液ダレを生じ易くなる。
これらの不都合は、粘性化粧料(3)に無水ケイ酸を1.0wt%〜10.0wt%配合することにより解消することができる。そこで、以下この無水ケイ酸1.0wt%〜10.0wt%を含有した粘性化粧料の配合例を配合例1〜4として示す。この配合例1〜4は前記構成の実施例1に適用しても良いし、実施例1の構成とは異なる構成の、例えば後述する実施例2〜10に示す化粧料用容器(1)に適用して粘性化粧品に用いるものであっても良い。尚、以下の配合例で使用する無水ケイ酸は、シリル化処理によって疎水性の性質を有するシリル化無水ケイ酸を使用しており、シリル化無水ケイ酸を配合した粘性化粧料(3)の処方例を、下記表1の配合1〜4に示す。
尚、配合例1及び2は、固化剤としてデキストリンパルミチン酸エステルを配合したものであり(以下、K系と言う)、配合例3は固化剤としてマイクロクリスタリンワックスを配合したものである(以下、W系と言う)。また、配合例4は、デキストリンパルミチン酸エステルとマイクロクリスタリンワックスの双方を配合したものである(以下併用系と言う)。また、表1ではシリル化無水ケイ酸を配合しない粘性化粧料(3)を比較例1、3、4、6とするとともに、シリル化無水ケイ酸を0.5%及び12%配合した粘性化粧料(3)をそれぞれ比較例2、5としている。そして、配合例1、2に対応するK系の比較例は、比較例1、2であり、配合例3に対応するW系の比較例は、比較例3、4、5であり、配合例4に対応する併用系の比較例は、比較例6である。
また、配合例1〜4及び比較例1〜6では、粘性化粧料(3)に添加する油分として、脱臭ポリブテン、流動パラフィン、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒマシ油を用いている。また、色材として赤色202号を使用するとともに、防腐剤としてジプロピレングリコール及びエチルパラベンを使用している。
そして、下記の表1には各配合例1〜4及び比較例1〜6の粘性化粧料(3)の硬度について、25℃の雰囲気下にてレオメーター(不動工業株式会社製 NRM-3002D 直径11.3mm、3mm針入)で測定した結果を示している。またその他に、フィット感、なめらかさ、にじみ評価、タイムラグ評価、50℃安定性の結果についても示している。
そして、フィット感、なめらかさは、各粘性化粧料(3)を被験者の被塗布部に塗布した際の、被験者による官能評価であり、にじみ評価は、粘性化粧料(3)を被塗布部に塗布した際に、塗布した粘性化粧料(3)が塗布した領域からどれだけ外部に広がったかについての評価を示すものである。また、これらの評価は平均年齢27歳の女性被験者5名により行ったものであり、各比較例及び配合例の粘性化粧料(3)を唇に塗布することにより得られたものである。
そして、表1に於いて、フィット感についてはフィット感が優れていると回答した人、なめらかさについてはなめらかさが優れていると回答した人、にじみ評価についてはにじみがないと回答した人の人数をそれぞれ分子に記載するとともに、分母には全被験者の人数を記載している。
また、タイムラグ評価は、各粘性化粧料(3)を、塗布面(5)に対して形成軸を直角に形成した直径1mmの6個の分配口(9)から吐出させ、その際に粘性化粧料(3)が瞬時に吐出したか否かを評価したものである。そして、確実に瞬時に吐出するものを◎、比較的瞬時に吐出するものを○、どちらとも言えないものを△、瞬時には吐出しないものを×として前記被験者が評価している。
また、50℃安定性は、各粘性化粧料(3)を実施例1の粘性化粧料用容器(1)の収納部(2)内に充填し、この粘性化粧料容器(1)を横置きにして、50℃の雰囲気下にて一昼夜放置した後の、分配口(9)からの粘性化粧料(3)の液ダレ状態を確認し、発明者がその評価を示したものである。そして、非常に安定しているものを◎、比較的安定しているものを○、どちらとも言えないものを△、安定していないものを×として評価している。
表1に示す実験結果より、まず、硬度とタイムラグ評価の結果から、比較例1〜6に於いて、比較例1、2、4〜6では硬度もそれほど高くなく、分配口(9)からの吐出もタイムラグを生じなかったが、比較例3は硬度が高く、しかも分配口(9)からの吐出もタイムラグが生じていた。これに対して、シリル化無水ケイ酸を含有した本発明の配合例1〜4では、硬度が低く分配口(9)からの吐出にもタイムラグを生じることなく、円滑な吐出が可能であった。従って、配合例1〜4の粘性化粧料(3)は、分配口(9)から塗布面(5)に吐出させ易く、また肉厚とならず塗布面(5)に広面積に押し出すことができる製品であることがわかった。
また、50℃安定性については、比較例1〜3、4、6では、吐出後粘性が低下して液ダレを生じた。また、比較例5では、粘性化粧料の全成分中のシリル化無水ケイ酸の添加量が多くなるため、50℃安定性に関しては良好であった。これに対して、配合例1〜4では、吐出後何れも液ダレを生じにくく、高温下でも粘度が低下せず優れた安定性を示した。
また、官能評価の結果については、シリル化無水ケイ酸を含有しない比較例1、3、4、6のうち、硬度の低い比較例1、4、6ではフィット感やなめらかさは良好であったが、硬度が低い分、にじみが目立った。また、比較例3では、硬度が高いため、粘性化粧料(3)の唇への塗り始めは摩擦抵抗がかかるが、マイクロクリスタリンワックスの持つチキソトロピー性により、塗り終わりは柔らかくなめらかな塗り心地が得られるとともに、にじみもなかった。
また、シリル化無水ケイ酸を含有した比較例2及び5において、比較例2では、粘性化粧料中のシリル化無水ケイ酸の含有量が相対的に少ないため、なめらかさは良好であったがにじみが目立っていた。また、比較例5では、シリル化無水ケイ酸の含有量が相対的に多くなって油分の量が相対的に少なくなるため、にじみは少ないがフィット感及びなめらかさにおいて良好な結果を得ることができなかった。これに対して、配合例1〜4では上記比較例3及び5と異なり、硬度が低いにも関わらず、なめらかさやフィット感に優れるとともに、にじみもほとんどなく良好な仕上がりを得ることができた。
以上を鑑みて、粘性化粧料(3)にシリル化無水ケイ酸を1.0wt%〜10.0wt%含有させることにより、分配口(9)から吐出させ易い柔らかさを有する反面、高温下での保存時にも液ダレによる粘性化粧料(3)の漏れの心配がなく、清潔で快適な使用性を持続させることが可能となる。また、唇等の被塗布部に粘性化粧料(3)を塗布した際には、軽くなめらかな塗り心地が得られるとともに、唇全体に均一に塗布することが可能で、しかもにじみのほとんどない、良好な仕上がりを得ることができる。
従って、これら配合例1〜4の如き粘性化粧料(3)を、上記実施例1の如き粘性化粧料容器(1)の収納部(2)内に収納して使用することにより、不使用時の長期の保存でも品質が低下せず、最後までなめらかでフィット性に優れる使用感とにじみのほとんどない美感に優れた仕上がりを得ることができる。
また、表1には配合例1〜4及び比較例1〜6について、各粘性化粧料(3)の硬度回復試験の結果についても示している。この硬度回復試験は、粘性化粧料(3)を吐出する前の硬度、吐出直後の硬度、及び吐出後2時間放置した時の硬度について、25℃雰囲気下でレオメータにて測定することにより、粘性化粧料(3)の硬度の回復の程度を調べるものである。
表1より、全ての配合例及び比較例において、粘性化粧料(3)の硬度が吐出直後に低下しているが、配合例1〜4は、吐出後2時間放置した時点で、吐出直後よりも硬度が上昇し、特に配合例1及び2では著しい回復が見られた。一方、シリル化無水ケイ酸を含有していない比較例1、3、4及び6では、比較例1及び6は吐出後2時間放置した時点でも硬度が全く回復しておらず、比較例3及び4では硬度の値は若干上昇しているものの、吐出前の硬度と比較すると硬度回復の度合いは著しく低いものであった。
また、シリル化無水ケイ酸を含有した比較例2は硬度の値が若干上昇しているが、粘性化粧料(3)中のシリル化無水ケイ酸の含有量が相対的に少ないため、同じK系である配合例1及び2と比較すると回復の度合いは非常に少ないものであった。これらの結果より、シリル化無水ケイ酸を1.0wt%〜10.0wt%含有させることにより、粘性化粧料(3)の吐出後の硬度がある程度回復することが明らかとなった。
また、比較例5は、粘性化粧料(3)中のシリル化無水ケイ酸の添加量が相対的に多いために硬度が非常に高くなり、吐出直後は硬度が低下したといっても硬度の値は他に比べて高いものであり、粘性化粧料(3)を吐出させにくいものとなっていた。
この結果から、粘性化粧料にシリル化無水ケイ酸を添加しない場合や、添加量が1.0wt%未満である場合は、吐出後低下した硬度がほとんど回復しないため、吐出後分配口(9)付近で液だれが生じるとともに、この液だれにより粘性化粧料用容器(1)の表面がべたつく等するため、使用者に不快感を与えるとともに、不衛生なものとなる。また、シリル化無水ケイ酸を10.0wt%よりも多く添加した場合は、吐出直後も粘性化粧料 (3)の硬度が高いため、粘性化粧料(3)を吐出しにくいものとなる。
一方、粘性化粧料(3)にシリル化無水ケイ酸を1.0wt%〜10.0wt%含有させることにより、収納部(2)内に保存している時には、外気温が上昇しても分配口(9)から外部に流出しない程度の硬度を保つとともに、吐出時には一時的に硬度が低下するが、吐出直後からある程度まで硬度が回復するため、吐出後分配口(9)付近での液だれが生じにくくなるとともに、被塗布部への塗布後のにじみを抑えることが可能となる。また、シリル化無水ケイ酸の含有量が1.0wt%〜10.0wt%であれば、粘性化粧料(3)の硬度が著しく上昇することはなく、収納部(2)内に収納した粘性化粧料(3)を円滑に吐出させることができる。従って、使用者は清潔且つ快適に使用することができ、また、被塗布部に塗布した粘性化粧料(3)の持ちが良好なものとなる。
また、実施例1では、粘性化粧料用容器(1)の中皿(6)を円柱状に形成し、先端側を軸方向に垂直な平面としているが、実施例2では、図2に示す如く、中皿(6)を円柱状に形成するとともに、中皿(6)の先端形状が、収納部(2)の先端壁(4)の内面の形状に対応するよう、中皿(6)の先端壁(4)側の上面(10)を、先端壁(4)の傾斜角度と同様の傾斜角度に傾斜させることにより、上面(10)を先端壁(4)の内面に当接可能なものとしている。
また、実施例2では中皿(6)の側面軸方向にキー溝(7)を1箇所形成するとともに、収納部(2)の内周面にこのキー溝(7)と嵌合可能な嵌合片(8)を軸方向に突設している。そして、このキー溝(7)を、嵌合片(8)に嵌合させて中皿(6)を収納部(2)内に組み付けることにより、中皿(6)は、収納部(2)内で円周方向に回動せずに、軸方向にのみ摺動することが可能となる。
そのため、製造時に予め中皿(6)の先端形状が先端壁(4)の内面形状に対応する位置にキー溝(7)と嵌合片(8)を中皿(6)及び収納部(2)にそれぞれ形成配置することにより、中皿(6)の上面(10)を先端壁(4)の内面(23)に当接可能なものとしている。
上記の如く粘性化粧料用容器(1)を形成することにより、使用時に於いて、中皿(6)を粘性化粧料(3)を押圧しながら先端方向に移動させ、図2に示す如く、最終的に中皿(6)の上面(10)を先端壁(4)の内面(23)に当接させることにより、収納部(2)内に収納した粘性化粧料(3)の全量を、分配口(9)から外部に吐出させることが可能となる。従って、収納部(2)内に収納した粘性化粧料(3)を全量使い切ることができるため、経済的な使用が可能となる。
尚、実施例2では軸方向に傾斜させて形成した先端壁(4)の内面(23)と中皿(6)の上面(10)との確実な当接を可能とするため、中皿(6)に設けたキー溝(7)と収納部(2)の内周面に突設した嵌合片(8)との嵌合により、中皿(6)の円周方向への回動を抑制していた。しかし、他の異なる実施例として、キー溝(7)や嵌合片(8)等を設けずに、中皿(6)を円周方向に回動可能に形成しても良い。
その場合、粘性化粧料(3)の使用の最終段階では、中皿(6)の上面(10)と先端壁(4)の内面(23)とが位置ズレを生じていた場合は、中皿(6)が先端壁(4)の中途に突き当たって移動が阻止される。しかし、回動体(17)を強く回動させることにより、中皿(6)が円周方向に回動しながら先端方向に移動し、中皿(6)の位置修正が徐々に行われ、最終的に中皿(6)の上面(10)と先端壁(4)の内面(23)とを当接させて、粘性化粧料(3)を無駄なく使い切ることができる。また、このようにキー溝(7)や嵌合片(8)を設けないことにより、収納部(2)と中皿(6)との間の気密性を高めることができるとともに、製造が容易となり、製造コストを低く抑えることが可能となる。
また、実施例1及び上記実施例2では、収納部(2)を不透明な材質にて形成し、外光の影響を受けないものとしているが、本実施例では、収納部(2)を透明な材質にて形成することにより収納部(2)内を透視可能なものとし、使用後の収納部(2)内の粘性化粧料(3)の残量を、外観により容易に確認することを可能としている。
従って、使用者は、あとどれくらいで粘性化粧料(3)を使い切るかということを予測することができるため、使用途中で突然粘性化粧料(3)がなくなってしまう等の不都合を防ぐことが可能となる。また、中皿(6)の上面(10)が先端壁(4)の内面(23)に当接した時点で、使用者は収納部(2)内に収納した粘性化粧料(3)を全量使い切ったことを容易に確認することができ、また、経済的な使用を完了した満足感を得ることができる。尚、本実施例では収納部(2)を透明な材質にて形成していることから、外光の影響を少なくするため、使用時以外は不透明な袋や箱等に収納することが好ましい。
また、前記の実施例1では先端壁(4)を収納部(2)の軸方向に対して垂直に形成し、実施例2では、先端壁(4)を収納部(2)の軸方向に対して交差するよう傾斜して形成しているが、実施例3に於いては、図3に示す如く、先端壁(4)をドーム型に形成している。このように先端壁(4)をドーム型とすることにより、先端壁(4)及び先端壁(4)と収納部(2)との境界が全て曲面にて形成されるため、被塗布部の皮膚を傷つけることなく、粘性化粧料(3)を滑らかに被塗布部に塗布することが可能となる。
また、中皿(6)の先端形状を、先端壁(4)の内面形状に対応するドーム型に形成することにより、本実施例に於いても実施例2と同様に、中皿(6)を先端方向に移動した場合に、中皿(6)の上面(10)が先端壁(4)の内面(23)に密着可能となるようにしている。また、先端壁(4)の中央には直径1mmの分配口(9)を1箇所設けている。
次に、塗布面(5)を収納部(2)の軸方向に対して傾斜させた他の異なる実施例を図4〜図6に於いて以下に説明する。実施例4では、収納部(2)や中皿(6)、及びその摺動機構等を実施例2と同様に形成しており、塗布面(5)を収納部(2)の軸方向に対して傾斜させて形成している。ここで、実施例2では、塗布面(5)に設ける分配口(9)を、塗布面(5)に対して形成軸を傾斜させて形成しているが、収納部(2)の軸方向に対して平行に形成している。
これに対して、本実施例では、分配口(9)の形成軸を収納部(2)の軸方向に対して傾斜させるだけでなく、図4〜図6に示す如く、収納部(2)の軸方向に対しても形成軸を傾斜させて分配口(9)を形成している。更に、分配口(9)を先端壁(4)に3箇所設けるとともに、収納部(2)側の開口部(24)を先端壁(4)の中心寄りに配置し、この収納部(2)側の開口部(24)よりも外方寄りに、塗布面(5)側の開口部(24)を配置して形成することにより、3つの分配口(9)を、収納部(2)側から塗布面(5)側に、放射状に開口させている。
上記の如く構成した実施例2の粘性化粧料用容器(1)では、円筒状の中皿(6)を摺動させると、収納部(2)内に収納した粘性化粧料(3)は中皿(6)によって先端壁(4)方向に押し出され、塗布面(5)の分配口(9)から外方に吐出する。この吐出の際に、粘性化粧料(3)が、分配口(9)の延長線方向に斜めに塗布面(5)に押し出される。更に、3箇所に配置した分配口(9)を介して、粘性化粧料(3)が中心から外方向に放射状に塗布面(5)に押し出されるものとなる。従って、塗布面(5)に広面積且つ均等に粘性化粧料(3)を付着させることができ、唇等の被塗布部に、粘性化粧料(3)を円滑且つ迅速に塗布することができるとともに、粘性化粧料(3)の塗布ムラ等を防止して、均一に塗布することができ、仕上がり感の良好な塗布が可能となる。
また、このように一つの分配口(9)での粘性化粧料(3)の吐出面積を広くすることができるから、分配口(9)の数を比較的少なくしても、塗布面(5)への広い面積の粘性化粧料(3)の吐出が可能となり、分配口(9)が与える被塗布部へのでこぼこ感や違和感を減少させ、使用者に快適な使用感を与えることができる。また、分配口(9)を少なくでき、分配口(9)を介して外気や細菌等が侵入しにくく、粘性化粧料(3)の酸化や劣化等を良好に防止することが可能となるとともに、未使用時の粘性化粧料(3)の外部への漏れも抑制可能となる。尚、分配口(9)の塗布面(5)側の開口部(24)をRに形成しても良く、開口面積を更に増大させることができるとともに、被塗布部への当たりも更にソフトなものとすることができる。
本発明の実施例5を図7及び図8に於いて説明する。前記の実施例2及び4では、先端壁(4)を、楕円平面状に形成するとともに、収納部(2)の軸方向に対して傾斜させて形成している。これに対して、実施例5では、先端壁(4)を、円形平面状に形成するとともに、収納部(2)の軸方向に対して直角に形成している。そして、この先端壁(4)に、分配口(9)を円弧状に6箇所形成している。また、各分配口(9)は、形成軸を塗布面(5)及び収納部(2)の軸方向に対して傾斜させて形成している。
また、前記6個の分配口(9)を傾斜して形成する際に、図8(a)に示す如く、各分配口(9)の収納部(2)側の開口部(24)を先端壁(4)の中心寄りに配置し、この収納部(2)側の開口部(24)よりも外方寄りに、塗布面(5)側の開口部(24)を配置して形成する。そして、6個の分配口(9)を収納部(2)側から塗布面(5)側に、放射状に開口させている。
また、粘性化粧料(3)を先端壁(4)方向に押圧するための円柱状の中皿(6)を、収納部(2)内で軸方向に摺動可能に収納部(2)内に配置している。また、中皿(6)は、先端形状が先端壁(4)の内面(23)の形状に対応するよう、先端壁(4)側の上面(10)を、先端壁(4)と平行に形成し、中皿(6)を先端壁(4)側に最大限に摺動させた際に、その上面(10)を先端壁(4)の内面(23)に当接可能なものとしている。
また、本実施例の中皿(6)と先端壁(4)とは円筒形であるから、実施例2、4の製品の如き位置合わせが必要ではなく、キー溝(7)や嵌合片(8)を設ける必要がなくなり、簡易で廉価な実施が可能となる。
上記の如く構成した実施例5においても、塗布面(5)に対して形成軸を傾斜させ放射状に複数配置した各分配口(9)から、収納部(2)内の粘性化粧料(3)が、図8(b)に示す如く、塗布面(5)の中心から外方向に広面積で放射状に押し出されるものとなり、塗布面(5)に広面積且つ均等に粘性化粧料(3)を付着させることができる。その結果、唇等の被塗布部に、粘性化粧料(3)を円滑且つ迅速に塗布することができるとともに、粘性化粧料(3)の塗布ムラ等を防止して、仕上がり感の良好な塗布が可能となる。
また、中皿(6)と先端壁(4)とが円筒形であるから、最終的に中皿(6)の上面(10)を先端壁(4)の内面(23)に当接させることにより、収納部(2)内に収納した粘性化粧料(3)の全量を、分配口(9)から外部に吐出させることが可能となり、経済的な使用が可能となる。
次に、本発明の実施例6を図9〜図12に於いて説明する。まず、前記実施例2及び4では、キー溝(7)と嵌合片(8)との嵌合により、傾斜して形成した中皿(6)と先端壁(4)との位置合わせを行って、最終的に中皿(6)の上面(10)と先端壁(4)の内面(23)とを当接させて、収納部(2)内の粘性化粧料(3)を全量使い切ることを可能としている。しかし、キー溝(7)と嵌合片(8)とを設ける場合には、製造工程や組み付けの手間を増やすとともに、収納部(2)と中皿(6)との気密性が低下する虞があり、粘度の低い粘性化粧料(3)を収納した場合等は、漏れなどを生じる可能性がある。
上記気密性の低下を解消するため、実施例6では、これらのキー溝(7)や嵌合片(8)を設けることなく、中皿(6)と先端壁(4)との位置合わせを確実に行うことを可能な構造としている。また、この気密性を更に高めるため、本実施例では中皿(6)の粘性化粧料(3)と接触する側とは反対側の基部に、軟質PEや硬質PEで形成したシール部材(25)を設けている。このシール部材(25)に対して、中皿(6)を回動可能に配置するとともに、このシール部材(25)と中皿(6)とに設けた嵌合受部(14)内に、繰出棒(12)に突設した嵌合突部(13)を回動可能に嵌合している。
また、上記円周方向に回動可能とした実施例6の中皿(6)の形状を、図12に於いて説明すると、基部側の外周面は何等凹凸がない円筒状とし、その外径を収納部(2)の内径とほぼ同一としている。そして、先端側を基部よりもやや小径の円筒状に形成するとともに、中皿(6)の外周に、テーパー状の係合段部(26)を線対称に形成している。
そして、図9〜11に示す如く、この係合段部(26)と対応して係合可能な段受け部(27)を、収納部(2)の内周に形成している。そして、図10に示す如く、中皿(6)の上面(10)と先端壁(4)の内面(23)とを当接させた際に、係合段部(26)と段受け部(27)とを面接触可能としている。尚、図9〜図12では、後述の係合段部(26)と段受け部(27)の形状や係合関係を明確とするため、粘性化粧料(3)を省略している。
上述の如き粘性化粧料容器では、前述の如き位置合わせ手段を設けているから、製造時に中皿(6)と先端壁(4)との傾斜が平行となるよう、位置合わせを厳密にする必要がなく、図9に示す如く、中皿(6)と先端壁(4)との傾斜位置が反対となっていても良い。従って、双方の厳密な位置合わせなどの手間が必要ではなく、生産効率を向上させることが可能となる。また、中皿(6)の基部側を凹凸の無い円筒状とし、この基部側にシール部材(25)を配置することにより、収納部(2)と中皿(6)との間の気密性を向上させることが可能となり、繰出棒(12)側への粘性化粧料(3)の漏れを良好に防止することができる。
次に、図9の如く、先端壁(4)と中皿(6)との傾斜の位置ズレを生じている場合の、中皿(6)の位置修正の仕組みを説明する。まず、回動体(17)を回動して中皿(6)を移動させると、粘性化粧料(3)の使用の最終段階で、図10に示す如く、中皿(6)の係合段部(26)が収納部(2)の段受け部(27)に突き当たる。この段受け部(27)と係合段部(26)とは、互いにテーパー状に形成しているので、回動体(17)の更なる回動により、中皿(6)は先端壁(4)方向に移動するとともに、段受け部(27)のテーパー面に沿って、円周方向に回動する。この回動により、図11に示す如く、中皿(6)の位置が先端壁(4)の形状に対応して次第に修正され、最終的に係合段部(26)と段受け部(27)とが確実に係合し、中皿(6)の上面(10)と先端壁(4)の内面(23)とを確実に当接させることができ、粘性化粧料(3)を無駄なく使い切ることができる。
また、図12に示す如く、テーパー状の係合段部(26)を、中皿(6)の両側に左右対称に設けているので、段受け部(27)からの抗力が片寄ることなく、均一に加わるものとなり、中皿(6)の傾きなどを生じることなく、円滑な回動及び先端方向への移動が可能となる。また、この左右対称な形成により、繰出棒(12)の外周螺溝と貫通口(16)の内周螺溝との螺合方向等により、中皿(6)が左右何れの方向に回動しても、中皿(6)の回動による位置修正が可能となる。
また、上記実施例2、4、及び実施例6の如く、先端壁(4)を収納部(2)の軸方向に対して傾斜させて形成した場合、この先端壁(4)は、塗布面(5)と収納部(2)の軸方向との傾斜角度を45°〜85°とするのが好ましい。更に、塗布面(5)の先端側と収納部(2)の先端側の外周面との挟角を45°〜65°とするのが好ましい。塗布面(5)と収納部(2)の軸方向との傾斜角度を45°より小さくすると、塗布面(5)の角度が急過ぎて、下唇等に粘性化粧料(3)を塗布する際に、粘性化粧料容器(1)を不自然に垂直に立てた状態で使用することとなり、腕に負担を掛けたり、塗布面(5)に吐出した粘性化粧料(3)が液だれ等を生じる虞もある。また、傾斜角度を85°より大きくした場合、粘性化粧料(3)を下唇に塗布する際に、粘性化粧料容器(1)を不自然に持ち上げて使用することになり、腕に負担がかかるとともに被塗布部が鏡を通して目視しにくいものとなる。
また。塗布面(5)の先端と収納部(2)の外周面との挟角が45°より小さいと、収納部(2)の先端側の外周面が収納部(2)内方向に屈曲して形成され、中皿(6)の円滑な移動ができなくなる。また、この挟角を65°より大きくすると、鏡越しに被塗布部を目視しながら塗布作業を行う際に、唇と収納部(2)、及び手が重なって、塗布状態が確認しづらく、塗布作業が行いにくくなるとともに、塗布面(5)の先端と収納部(2)の外周面との境目がわかりにくく、特に先端を使用して輪郭を描きにくくなる。
また、上記実施例2、4、及び実施例6の如く、収納部(2)の軸方向に対して先端壁(4)を傾斜させて形成した場合は、塗布面(5)と収納部(2)の壁面との稜線部(28)を、曲率半径R0.3mm〜3.0mmとする円弧状に形成するのが好ましく、唇等の被塗布部への肌抵抗をソフトなものとし、粘性化粧料(3)の円滑な塗布が可能となるとともに、使用者に快適な使用感を与えることが可能となる。この稜線部(28)の曲率半径を、R0.3mmより小さくすると、被塗布部への肌抵抗をソフトとする効果が得られない。また、R3.0mmよりも大きくすると、このRに沿って塗布面(5)の粘性化粧料(3)が収納部(2)の側面に回り込み易くなり、液だれを生じるとともに、唇の輪郭等をくっきりと描きにくい。
ここで、塗布面(5)の表面積に対する、粘性化粧料(3)の被塗布部への塗布時の塗布抵抗の値を測定した。この塗布抵抗の測定は表3に示す如き面積の樹脂板の下面に0.02gの粘性化粧料(3)を付着させ、この樹脂板を表面に不透過皮膜を有するウレタンフォームに載置し、粘性化粧料(3)の付着面をウレタンフォームに当接させる。そして、樹脂板に75gのウエイトを掛けて固定し、この状態でウレタンフォームを一方向に引っ張って、その抵抗値を引っ張り強度検出器にて検出した。尚、0.02gとは、唇への粘性化粧料(3)の平均的な使用量である。この実験結果の一部を下記表2に示す。
上記、表2の結果等により、塗布面(5)は、表面積を50mm2〜150mm2とするのが好ましく、粘性化粧料(3)を付着させた塗布面(5)を被塗布部に接触させた際に、塗布抵抗を少なくして円滑な塗布が可能となるとともに、塗りムラのない均一な仕上がりを得ることができる。そして、塗布面(5)の表面積を50mm2より狭くした場合は、塗布部への塗布に時間が掛かるし、塗布面(5)に粘性化粧料(3)が肉厚に付着して、液溜まりを生じ、塗布抵抗が大きくなるとともに唇への塗りムラを生じる。また、塗布面(5)の表面積を150mm2よりも広くした場合は、塗布の際に粘性化粧料(3)が塗布面(5)上に薄く延ばされ、単位面積当たりの粘性化粧料(3)の付着量が少なく、唇に塗布する際の塗布抵抗が大きくなり、円滑な塗布が行えなくなるとともに、十分な量の粘性化粧料(3)の塗布ができなくなる。
上記塗布面(5)の稜線部(28)のR形状、形成角度、表面積等を鑑み、好適な実施の形態を図13に示す実施例7に於いて説明する。まず、前述の如く、塗布面(5)は平面に形成し、塗布面(5)の全体の傾斜角度を同一にしても良いが、先端側半分と後端側半分とを異なる傾斜角度で形成しても良い。また、上記実施例1、2、4〜6では、塗布面(5)を平面状に形成しているが、外方に円弧状に突設して凸面状に形成しても良い。
そのため、実施例7では、先端壁(4)の塗布面(5)を、R50mmの円弧状の凸面で形成している。このR50mmの凸面状の塗布面(5)は、収納部(2)の軸方向との傾斜角度が、先端側では50.8°となり、下端側では45°となるよう配置している。そして、塗布面(5)の先端側と収納部(2)の壁面との稜線部(28)を、曲率半径R1.0mmとする円弧状に形成している。また、収納部(2)の外径を10mmとし、塗布面(5)の、稜線部(28)部分を除く表面積を58mm2としている。
このような塗布面(5)では、唇に接触させた際に、塗布抵抗が少なくなって粘性化粧料(3)の唇への円滑な塗布が可能となる。また、塗布面(5)を本実施例の如く円弧状の凸面としたり、平面状とした場合は、塗布面(5)を凹面状とした場合に比べ、使用後の塗布面(5)への粘性化粧料(3)の残留が生じにくく、より清潔な使用が可能となる。
そして、下唇に粘性化粧料(3)を塗布する際は、塗布面(5)の傾斜角度を45°とした側を接触させて塗布作業を円滑且つ容易に行うことができる。一方、下唇に粘性化粧料(3)を塗布する際は、傾斜角度が緩やかで上唇の角度に対応した先端側を、上唇に接触させて容易に塗布することができる。従って、上唇と下唇とに交互に粘性化粧料(3)を塗布する際に、接触させる塗布面(5)の位置を変えるだけで切り替えができ、粘性化粧料容器(1)の支持角度を大きく調整する必要がなく、容易かつ円滑な塗布作業が可能となる。また、上唇では塗布面(5)のR形状の先端を使用して、唇の輪郭を描き易く、且つ肌への接触感もソフトなものとなる。
次に、他の異なる好適な第8実施例を図14を用いて説明する。実施例8でも、塗布面(5)をR50mmの円弧状の凸面で形成し、塗布面(5)と収納部(2)の軸方向との傾斜角度を45°としている。また、前記実施例7等では、収納部(2)の外周面を軸方向に平行に形成しているが、本実施例では、先端側の側壁面を、先端側が内方に傾斜するようテーパー状に形成している。そして、このテーパー状の側壁面と塗布面(5)との狭角を60°に形成するとともに、その稜線部(28)をR1.0mmの円弧状に形成し、稜線部(28)部分を除いた塗布面(5)の表面積を52mm2としている。
上述の如き粘性化粧料容器(1)では、凸面状の塗布面(5)により、塗布抵抗を少なくして唇への粘性化粧料(3)の円滑な塗布が可能となる。また、収納部(2)の先端側の側壁面をテーパー状とすることにより、塗布面(5)を上唇に接触させた際に、収納部(2)の壁面や手が視界に入りにくいものとなり、唇を確認しながら粘性化粧料(3)を容易に塗布することができ、輪郭等も描き易いものとなる。
尚、前記実施例6、7、及び実施例8では、塗布面(5)に形成する分配口(9)は、各図面に示す通り、形成軸を塗布面(5)に対してほぼ直角に形成しているが、実施例1、2、4及び5に示す如く、分配口(9)の形成軸を、塗布面(12)に対して傾斜させて形成しても良い。
また、本発明の実施例9を図15に於いて説明する。第9実施例では、先端壁(4)を収納部(2)の軸方向に対して傾斜させて形成し、塗布面(5)を楕円平面状に形成している。そして、先端壁(4)には、塗布面(5)に粘性化粧料(3)を吐出させるための分配口(9)を3箇所、形成軸が塗布面(5)の軸方向に対して傾斜するよう開口している。そして、本実施例では更に、先端壁(4)に、塗布面(5)の先端側の外周半分を軸方向に突設して、外周壁(30)を形成している。
このように、外周壁(30)を設けることにより、塗布面(5)上の粘性化粧料(3)が外周壁(30)によりせき止められ、唇の輪郭をくっきりと描き易いものとなる。また、外周壁(30)の先端を円弧状に形成することにより、唇への接触感もソフトなものとなる。
尚、上記外周壁(30)は、0.1mm〜0.2mmの形成高さで突設する。この形成高さが0.1mmより低いと、外周壁(30)側に滞留する粘性化粧料(3)が少なく、輪郭をくっきりと描く効果が得られない。また、形成高さが0.2mmよりも高いと、外周壁(30)に滞留する粘性化粧料(3)が多くなって、厚塗りになったり塗りムラを生じたり、不衛生となる。また、外周壁(30)が唇に突き当たって、接触感が低下したり塗布面(5)を唇に接触しにくくなる。
次に、中皿(6)の円周方向への回動を防止する機構を設けた他の異なる実施例10を、図16に於いて説明する。この回動防止のため、上記実施例2、4では、中皿(6)に設けたキー溝(7)と収納部(2)に突設した嵌合片(8)とを嵌合している。これに対して、本実施例では、図17(a)に示す如く、収納部(2)と中皿(6)との軸方向直角の断面形状を楕円又は卵形等の非円形としている。このような構成とする事により、中皿(6)が収納部(2)の内壁面に突き当たる事で、中皿(6)の円周方向への回動を阻止する事ができる。そして、キー溝(7)や嵌合片(8)等を設けないので、部品の成形や組み付けが容易であるとともに、収納部(2)内の気密性も向上させる事が可能となる。
また、前記の各実施例に於いて、塗布面(5)は平均表面粗さRaを1nm〜100μmとする平滑面で形成する事が好ましい。平均表面粗さRaを1nmより小さくすると、塗布面(5)を金型等で製造することが技術的に困難となる。また、Raを100μmより大きくすると、表面に粘性化粧料(3)が残留し易くなるため、清潔に使用することが困難となり、衛生上問題となる。更に、収納部(2)を透明、半透明とした場合は、平滑面とする事により色や光沢等の粘性化粧料(3)の質感も把握し易くなるとともに、塗り心地も滑らかで良好なものとなる。
尚、実施例10、上記実施例1〜9及び配合例1〜4では、粘性化粧料(3)としてリップクリームを使用しているが、他の異なる実施例及び配合例に於いてはこれに限らず、口紅用下地、液状の口紅、液状のファンデーション、液状のクリーム等、他の粘性化粧料(3)を使用することも可能である。
これに対して、本実施例では、分配口(9)の形成軸を塗布面(5)の軸方向に対して傾斜させるだけでなく、図4〜図6に示す如く、収納部(2)の軸方向に対しても形成軸を傾斜させて分配口(9)を形成している。更に、分配口(9)を先端壁(4)に3箇所設けるとともに、収納部(2)側の開口部(24)を先端壁(4)の中心寄りに配置し、この収納部(2)側の開口部(24)よりも外方寄りに、塗布面(5)側の開口部(24)を配置して形成することにより、3つの分配口(9)を、収納部(2)側から塗布面(5)側に、放射状に開口させている。
上記の如く構成した実施例4の粘性化粧料用容器(1)では、円筒状の中皿(6)を摺動させると、収納部(2)内に収納した粘性化粧料(3)は中皿(6)によって先端壁(4)方向に押し出され、塗布面(5)の分配口(9)から外方に吐出する。この吐出の際に、粘性化粧料(3)が、分配口(9)の延長線方向に斜めに塗布面(5)に押し出される。更に、3箇所に配置した分配口(9)を介して、粘性化粧料(3)が中心から外方向に放射状に塗布面(5)に押し出されるものとなる。従って、塗布面(5)に広面積且つ均等に粘性化粧料(3)を付着させることができ、唇等の被塗布部に、粘性化粧料(3)を円滑且つ迅速に塗布することができるとともに、粘性化粧料(3)の塗布ムラ等を防止して、均一に塗布することができ、仕上がり感の良好な塗布が可能となる。
ここで、塗布面(5)の表面積に対する、粘性化粧料(3)の被塗布部への塗布時の塗布抵抗の値を測定した。この塗布抵抗の測定は表2に示す如き面積の樹脂板の下面に0.02gの粘性化粧料(3)を付着させ、この樹脂板を表面に不透過皮膜を有するウレタンフォームに載置し、粘性化粧料(3)の付着面をウレタンフォームに当接させる。そして、樹脂板に75gのウエイトを掛けて固定し、この状態でウレタンフォームを一方向に引っ張って、その抵抗値を引っ張り強度検出器にて検出した。尚、0.02gとは、唇への粘性化粧料(3)の平均的な使用量である。この実験結果の一部を下記表2に示す。
尚、前記実施例6、7、及び実施例8では、塗布面(5)に形成する分配口(9)は、各図面に示す通り、形成軸を塗布面(5)に対してほぼ直角に形成しているが、実施例1、2、4及び5に示す如く、分配口(9)の形成軸を、塗布面(5)に対して傾斜させて形成しても良い。

Claims (7)

  1. 無水ケイ酸を1.0wt%〜10.0wt%含有した粘性化粧料を、筒状の収納部に収納し、この収納部の先端壁に、粘性化粧料の分配口を1個又は複数個形成して先端壁の外側に塗布面を設けるとともに、収納部内に収納した粘性化粧料を押圧して、粘性化粧料を分配口から外方に押し出し可能とする中皿を収納部内に装着した粘性化粧品。
  2. 無水ケイ酸は、一次粒子の平均径が5.0〜30nmであることを特徴とする請求項1または2の粘性化粧品。
  3. 無水ケイ酸は、シリル化処理したものであることを特徴とする請求項1の粘性化粧品。
  4. 粘性化粧料は、25℃におけるレオメーター測定値で硬度が5〜30(レオメーター11.3φ25℃、不動工業(株)製)であることを特徴とする請求項1の粘性化粧品。
  5. 分配口は、形成軸を塗布面に対して傾斜するよう形成したことを特徴とする請求項1の粘性化粧品。
  6. 分配口は、収納部側の開口部を先端壁の中心寄りに配置し、この収納部側の開口部よりも外方寄りに、塗布面側の開口部を配置して形成し、分配口から塗布面に、粘性化粧料が中心から外方向に放射状に流出可能としたことを特徴とする請求項1または5の粘性化粧品。
  7. 分配口は、塗布面側の開口部を先端壁の中心寄りに配置し、この塗布面側の開口部よりも外方寄りに、収納部側の開口部を配置して形成し、分配口から塗布面に、粘性化粧料が外方から中心方向に放射状に流出可能としたことを特徴とする請求項1または5の粘性化粧品。
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