JPH101A - 土壌改良方法とその作業機 - Google Patents

土壌改良方法とその作業機

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Publication number
JPH101A
JPH101A JP17570096A JP17570096A JPH101A JP H101 A JPH101 A JP H101A JP 17570096 A JP17570096 A JP 17570096A JP 17570096 A JP17570096 A JP 17570096A JP H101 A JPH101 A JP H101A
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JP
Japan
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soil
layer
soil layer
subsoil
slit
Prior art date
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Pending
Application number
JP17570096A
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English (en)
Inventor
Toyoichi Nakayama
豊一 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sugano Farm Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Sugano Farm Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sugano Farm Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Sugano Farm Machinery Mfg Co Ltd
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Publication of JPH101A publication Critical patent/JPH101A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 心土破砕、特に雪上心土破砕作業の際に積雪
層の下側に存在する融水をナイフで形成されるスリット
から心土層にまで導き、この融水の導入と共に、作土の
一部と空気を心土層まで導き、心土層の改良を行うこと
を目的とするものである。 【解決手段】心土破砕を行うために用いるサブソイラの
ナイフに幅の広いスリットを形成する拡大体を着脱自在
に取り付け、この拡大体が作土層の下側に存在すること
がある羊羮層に幅の広いスリットを形成してその部分の
スリットが閉塞されにくいものにしたことを特徴とする
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土壌改良方法とそ
の作業機に関し、さらに詳しくは、雪上心破作業の際
に、併せて土壌を改良すると共に、その改良作業を実施
する上において適している作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】圃場の表面がまだ積雪に覆われている状
態の春先に圃場の心土を破砕して、圃場の再生、更新を
目的とした雪上心破作業が行われていること周知であ
る。これは、春先のまだ雪が完全に解けきらない内に行
われている。この作業の利点はトラクタの踏圧が積雪の
弾力で緩和されて、直接作土表面に影響を与えないこと
から、圃場にやさしく、さらに心土層を破砕して固くな
っている状態を解放するとともに、空気を導入し、土壌
の活性化を図るものとして、特に東北、北陸、北海道地
区において採用されている作業である。この作業には通
常サブソイラ作業機が用いられており、これを牽引する
トラクタはクロ−ラ形式の大型のものが用いられるの
で、小型のトラクタに比較すると踏圧が小さい上に前述
のように雪によりその踏圧が緩和されるので、作土層に
影響を与えずに心土破砕の目的を達成することができる
ので必然的に普及する傾向にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】心土破砕は通常春先に
行われるため、その頃の圃場環境断面構造をみると、積
雪層の下側では既に融雪が始まっていて、その融雪水の
一部が積雪層と、圃場表面、言い換えると、作土表面と
の間に滞留している。このような土壌環境において心土
破砕作業を行うと、サブソイラのナイフにより形成され
るスリットから前記融雪水の一部が心土部分まで浸透す
ることになる筈であるが、実際には、北海道などに多い
地層、具体的には粘土質地帯においては水分を含んだ作
土層は粘りが強くなり、通称羊羮状態になっていて、ナ
イフが通過した後に形成されるスリットは土壌のもつ弾
性によりすぐさま閉塞されてしまい、前記融雪水は滞留
状態のまま作土層の表面に溜ったままで雪解けを待つこ
とになる。
【0004】したがって、融雪水は自然蒸発を待つが、
自然透水を待つかにより除去されることになる。ところ
が、透水性の劣る圃場では自然透水を期待することがで
きずに積雪が悉く解けてしまったあと圃場外に流出して
しまうのを待つ外術はない。しかしながら、融雪水が圃
場外部に流出することは作土の流出につながり、作土層
のもつ栄養分も流出する結果となり、やがては圃場の荒
廃を招くことになる。言い換えると、融雪水の有効利用
は図ることが圃場性能の向上に寄与することができるの
である。そこで、本発明は前記融雪水の有効利用を図る
とともに、併せて圃場土壌の改良改質を行う方法と、そ
の作業に適した作業機を提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述のような目的達成す
るために、本発明は、サブソイラ作業機を用いて心土破
砕作業を行いながら、積雪帯の下側に存在する融雪水を
ナイフに取り付けたスリット拡大体により幅の広いスリ
ットを形成しながら、その通過後に形成されるスリット
を介して心土層に導くと共に、作土層の一部を心土層に
導き、心土層の土壌に作土層の土壌を混在させることで
土壌改良を行うことを特徴とする土壌改良方法であり、
また、サブソイラ作業機において、そのナイフに対して
作土層からその下の耕盤層、さらにはその下の心土層に
かけてのこれらに相当する部分位置にスリット拡大体を
着脱自在に取り付けて構成したことを特徴とするもので
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし、図4について説明をする。まず、添付したこれ
らの図において符号10は圃場を示し、図1は春先の圃
場の断面図であり、積雪層11の下には積雪層11の下
層部分が解けてできたた融水層12が形成されており、
この融水層12は圃場表面、言い換えると、作土層13
の表面との間に存在しており、この作土層13の下側に
は不透水層である耕盤層14が形成されて、その下側に
存在する心土層15が存在している。前記作土層13は
は空気を含み、水分を保持することができるできるので
あるが、その下側に存在する耕盤層14は硬く作物の根
の成育を妨げるばかりか、水分の浸透をも妨げ、心土層
15との隔壁の働きをして、土壌全体の保水力を低下さ
せる原因を作っている。言い換えると、圃場の好ましい
条件は作土層13が深く、作物の根が心土層15まで達
するような環境を保持していることが望ましく、作物を
成育させる上で好ましくない耕盤層14はこれを破砕し
て、圃場表面に滞留する融雪水(雨水も同じである)を
心土層まで導き、この心土層において水分を保持させる
と共に、作土層の水分はこれを排水させることが必要で
ある。
【0007】そこで、図2に示すように、心土破砕作業
において、サブソイラ作業機のナイフにより積雪層1
1、融水12、作土層13、耕盤層14、心土層15に
スリットSを形成することになる。このとき、ナイフの
通過した後に形成される空間が幅の広いものであれば問
題はないが、耕盤層14の上層部分は羊羮状のことが多
く、この部分にスリットSが形成されても、土壌のもつ
弾性によりすぐさまそのスリットが閉塞されてしまい、
耕盤層14が破砕されているにも拘らず、作土層上に滞
留する融雪水は心土層15まで到達することができな
い。
【0008】そこで、作土層13の下側から耕盤層14
に相当する部分においては、スリットSの幅を大きくし
て、羊羮層部分に拡大スリットS1を形成し、幅の広い
この拡大スリットS1を介して融雪水を心土層15まで
導き、再び羊羮層が閉塞に至るとしても、それまでに時
間があるので、その間に大量の融雪水を心土層15へと
確実に導入させるのである。このとき、融雪水が前記ス
リットS並びに拡大スリットS1に流れ込むときに作土
層13の表面に存在する土壌を伴って心土層15にまで
流れ込むことになり、心土層に比較して肥沃な作土層1
3の表面土と融雪水は積極的に心土部分に導入される。
【0009】すなわち、この融雪水がナイフで形成され
たスリットSから心土層まで導き入れられるとき、作土
層13の土壌の一部が融雪水とともに、心土層15にま
で導かれ、栄養分の多い作土層が心土層に至ることで心
土層の改良、肥沃化を図ることができる。
【0010】また、融雪水が心土層15に導かれること
で作土層13の下側から耕盤層14に至る部分、いわゆ
る羊羮層の過剰水分も心土層15中に至り、羊羮状態の
土壌が乾燥して弾力を失い、経年変化によりスリットが
閉塞されることがなくなり、また、深い部分にまで作物
に必要な栄養分を供給させることができる。
【0011】さらに、作物の成育過程においては、耕盤
層14が破砕されているので、作物の根のはりは心土層
15にまで至り、根圏域の拡大を促し、作物を成育を助
長させ得て、これにより旱魃や、長雨に強い作物とする
ことができる。
【0012】以上の作業方法を実施する上において、使
用される作業機について以下説明をする。先ず図1、図
3、図4以下において符号20は作業機全体を示し、こ
れはサブソイラ形式の作業機であり、この作業機20を
構成するフレ−ム21にはナイフ22が取りつけられて
いること従来のサブソイラ作業機と同様であって、この
ナイフ22の高さ方向中程に前記ナイフ22より幅寸法
が大きい拡大体30が取り付けられており、この拡大体
30はナイフ22を含む平面に沿って分割できるように
なっており、作業幅方向左右に分割することができるも
のである。
【0013】すなわち、拡大体30は作業進行方向の先
端部31Sが鋭利な形状を描いている拡大半体31と、
この拡大半体31と合掌形に組み合わされる拡大半体3
2とにより構成されており、両者を合わせた中央部に空
間33が形成されて、この空間33にナイフ22が装通
することができるようになっている。拡大体30は2分
割可能になっているので、ナイフ22をサンドウィッチ
する形でその空間33にナイフ22を収容する。前記拡
大半体31、拡大半体32の作業進行方向の後端部は互
いに密着でき、前記空間を閉じる形の肉厚部31X、3
2Xが形成されている。
【0014】さらに、拡大反体31と拡大半体32、さ
らには前記ナイフ22には共通するボルト孔31A、3
2A、22Aが穿けてあり、これにボルト34を挿通し
てナット締めできるようになっている。このとき、ボル
ト34、ナットが拡大半体31、32のボルト孔31
A、32Aの周囲にはそれらが収容される座ぐりが形成
されていて、ボルト頭部やナットが拡大体30の表面
(幅以上)に突出することがないようになっている。ま
た、ナイフ22には拡大体30の取付位置を選択できる
ように高さ方向に複数のボルト孔が穿設してある。
【0015】拡大体30をナイフ22に対して取り付け
るのであるが、予め予測して羊羮層が存在する位置に、
この拡大体30が取り付けられ、作業中には、この拡大
体30が幅の広いスリット、いわゆる拡大スリットS1
を形成することができるのである。
【0016】また、前記拡大体30は図5に示すよう
に、土質や圃場の深さ方向の構造などに対応して図5
(A)に示すもの、あるいは図5(B)に示すもの、さ
らには、図5(B)において仮想線で示す形状のものが
用いられる。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の土壌改良方法によれば、融雪時の融雪水を作土層の土
の一部と共に耕盤層ならびに心土層に形成されるスリッ
トを介して心土層に導入することができ、これにより呼
吸することができなかった心土層に作土層のもつ栄養分
と空気を供給することで土壌を改良することができる。
また、その作業機によれば、ナイフの幅だけのスリット
ではなく、これより幅の大きいスリットを任意の位置に
形成することができるので、融雪水を確実に心土層に導
入することができるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を施す圃場断面図である。
【図2】 本発明を施した後の圃場断面図である。
【図3】 本発明の作業機の側面図である。
【図4】 本発明の作業機の拡大体の詳細斜面図であ
る。
【図5】 本発明の作業機の拡大体の他の実施例の平面
図である。
【符号の説明】
10 圃場 11 積雪層 12 融水層 13 作土層 14 耕盤層 15 心土層 20 作業機 21 フレ−ム 22 ナイフ 22A ボルト孔 30 拡大体 31 拡大半体 32 拡大半体 33 空間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サブソイラ作業機を用いて心土破砕作業
    を行いながら、積雪帯の下側に存在する融雪水をナイフ
    に取り付けたスリット拡大体により幅の広いスリットを
    形成しながら、その通過後に形成されるスリットを介し
    て心土層に導くと共に、作土層の一部を心土層に導き、
    心土層の土壌に作土層の土壌を混在させることで土壌改
    良を行うことを特徴とする土壌改良方法。
  2. 【請求項2】 サブソイラ作業機において、そのナイフ
    に対して、少なくとも作土層の下側に相当する部分にス
    リット拡大体を着脱自在に取り付けて構成したことを特
    徴とする作業機。
JP17570096A 1996-06-14 1996-06-14 土壌改良方法とその作業機 Pending JPH101A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17570096A JPH101A (ja) 1996-06-14 1996-06-14 土壌改良方法とその作業機

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JP17570096A JPH101A (ja) 1996-06-14 1996-06-14 土壌改良方法とその作業機

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Publication Number Publication Date
JPH101A true JPH101A (ja) 1998-01-06

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ID=16000725

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JP17570096A Pending JPH101A (ja) 1996-06-14 1996-06-14 土壌改良方法とその作業機

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JP (1) JPH101A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6462498B1 (en) 2000-05-09 2002-10-08 Andrew J. Filo Self-stabilizing walking apparatus that is capable of being reprogrammed or puppeteered
KR20030050554A (ko) * 2001-12-19 2003-06-25 최용원 다목적 배수관 성형기.
US6630117B2 (en) 1999-06-04 2003-10-07 Corning Incorporated Making a dispersion managing crystal
US6765717B2 (en) 2001-05-16 2004-07-20 Corning Incorporated Preferred crystal orientation optical elements from cubic materials
US7878728B2 (en) 2004-08-17 2011-02-01 Shiseido Co., Ltd. Viscous cosmetic

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