JP2003286128A - 鉛筆型化粧品 - Google Patents

鉛筆型化粧品

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JP2003286128A
JP2003286128A JP2002092105A JP2002092105A JP2003286128A JP 2003286128 A JP2003286128 A JP 2003286128A JP 2002092105 A JP2002092105 A JP 2002092105A JP 2002092105 A JP2002092105 A JP 2002092105A JP 2003286128 A JP2003286128 A JP 2003286128A
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cosmetic
pencil
resin
cylindrical shaft
oil
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JP2002092105A
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Ko Kagami
香 各務
Arata Sasaki
新 佐々木
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Tokiwa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明樹脂製円筒軸内にグロス用化粧料が充填
された鉛筆型化粧品であって、軸の安定性に優れ、グロ
ス用化粧料の安定性、使用性に優れ、かつ外観の見栄え
がよい鉛筆型化粧品を提供すること。 【解決手段】 オレフィン系重合体を含む複合材料を樹
脂材料として用いた透明樹脂製円筒軸の軸穴に軟化させ
た化粧料を充填して固化させ、前記円筒軸の先端側を切
削して前記化粧料を使用する鉛筆型化粧品であって、前
記化粧料が、分子量600〜3000の流動性油分を化
粧料全量中70〜93質量%、固形油分を化粧料全量中
7〜30質量%含有してなるグロス用化粧料である鉛筆
型化粧品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明樹脂製円筒軸
内にグロス用化粧料が充填された鉛筆型化粧品に関す
る。さらに詳しくは、オレフィン系重合体を含む複合材
料を樹脂材料として用いた透明樹脂製円筒軸の軸穴に軟
化させたグロス用化粧料を充填して固化させ、前記円筒
軸の先端側を切削して前記グロス用化粧料を使用する鉛
筆型化粧品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、鉛筆型化粧品として、鉛筆の
芯の代わりに、口紅、リップライナー、アイライナー、
アイシャドウ、アイブロウ、ファンデーション、頬紅、
眉墨等の化粧料が円筒軸に充填された鉛筆型化粧品が知
られている。かかる鉛筆型化粧品は、通常、木製の円筒
軸が用いられている。木軸からなる鉛筆型化粧品は、芯
となる化粧料を金型を用いて成型し、半分に割った木軸
の軸穴にはめ込み次いで木軸を接合する方法で製造され
ているが、手間がかかるものであった。したがって、円
筒状の軸の軸穴に軟化させた化粧料を流し込んで充填さ
せることによって製造でき、鉛筆型化粧品としての品質
特性を充分満足する、鉛筆型化粧品の開発が望まれてい
た。特に、円筒軸が透明なものは意匠的に、また機能的
にもその価値は高い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたもので、その目的は、透明樹脂製円筒軸内
にグロス用化粧料が充填された鉛筆型化粧品であって、
軸の安定性に優れ、グロス用化粧料の安定性、使用性に
優れ、かつ外観の見栄えがよい鉛筆型化粧品を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意研究を行った結果、オレフィン系重
合体を含む透明な複合樹脂材料を用いて円筒鉛筆軸を成
型し、円筒鉛筆軸内に充填されるグロス用化粧料を構成
する成分中の液状油分中に、特定の油分を特定量含有さ
せることにより、上記課題が解決されることを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、オレフィン系重合体
を含む複合材料を樹脂材料として用いた透明樹脂製円筒
軸の軸穴に軟化させた化粧料を充填して固化させ、前記
円筒軸の先端側を切削して前記化粧料を使用する鉛筆型
化粧品であって、前記化粧料が、分子量600〜300
0の流動性油分を化粧料全量中70〜93質量%、固形
油分を化粧料全量中7〜30質量%含有してなるグロス
用化粧料である鉛筆型化粧品である。
【0006】本発明においては、オレフィン系重合体を
含む複合材料を樹脂材料として用いた透明樹脂製円筒軸
の軸穴に軟化させた化粧料を充填して固化させ、前記円
筒軸の先端側を切削して前記化粧料を使用する鉛筆型化
粧品であって、前記透明樹脂製円筒軸の内壁に、皮膜形
成性樹脂、有機変性粘土鉱物及びデキストリン脂肪酸エ
ステルからなる群から選ばれた1種または2種以上、及
び粉体を含有する組成物がコートされ、かつ、前記化粧
料が、分子量600〜3000の流動性油分を化粧料全
量中70〜93質量%、固形油分を化粧料全量中7〜3
0質量%含有してなるグロス用化粧料である鉛筆型化粧
品であることができ、これによれば、透明樹脂製円筒軸
の安定性がさらに優れるようになり、また鉛筆型化粧品
の外観の見栄えがさらによいものになる。
【0007】前記透明樹脂製円筒軸の樹脂は、オレフィ
ン系重合体を含む複合材料であるが、特に、オレフィン
系重合体とアクリル系重合体を含む複合材料であること
が好ましい。この材料を用いることにより、特に切削
性、成型性、透明性に優れた樹脂軸が得られる。
【0008】また、前記グロス用化粧料に配合される流
動性油分は、一分子中にエステル基を2個以上有する化
合物からなる流動性油分であることが好ましく、例え
ば、多価アルコールの脂肪酸エステル、多塩基酸の脂肪
族アルコールエステル等からなる流動性油分が好ましい
例として挙げられる。
【0009】また、前記流動性油分は、炭化水素からな
る流動性油分であることもできる。
【0010】本発明においては、前記分子量600〜3
000の流動性油分は、トリイソステアリン酸ジグリセ
リル、マカデミアナッツ油、リンゴ酸ジイソステアリル
及びポリブテン類からなる群から選ばれた化合物の1種
又は2種以上であることが特に好ましい。なお、本発明
においてポリブテン類とは、ポリブテン、ポリイソブテ
ン、ブテン・イソブテン共重合体及びこれらの部分水素
添加物を含む水素添加物をいう。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
詳述する。
【0012】本発明において樹脂製円筒軸に用いられる
樹脂としては、オレフィン系重合体を含む複合材料が用
いられる。この複合材料は安定であり、透明であり、市
販のナイフあるいはシャープナー(鉛筆削り器)等で削
れる切削性を有している。したがって、このものを用い
て成型した円筒軸を用いた鉛筆型化粧品は、機能的にま
た意匠的にも優れたものであり、特に、外観的審美性に
優れた鉛筆型化粧品である。
【0013】前記オレフィン系重合体を含む複合材料
は、特にオレフィン系重合体とアクリル系重合体を含む
複合材料、あるいはオレフィン系重合体とスチレン系重
合体を含む複合材料を用いるのが、市販のナイフあるい
はシャープナー(鉛筆削り器)等で容易に削れる切削性
を有している、優れた成型性を有している、優れた透明
な樹脂軸ができる等の点で好ましい。これらの複合材料
はそれぞれの重合体を緊密に配合した複合材料である。
前記の好ましい複合材料中では、特にオレフィン系重合
体とアクリル系重合体を含む複合材料が好ましい。
【0014】オレフィン系重合体は、例えば、ポリプロ
ピレン樹脂(高密度ポリプロピレン、変性ポリプロピレ
ン等のポリプロピレンまたはそれらを主体とする樹
脂)、アイオノマー、ポリエチレン(低密度ポリエチレ
ン等)、エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン・
プロピレン共重合体及びポリブテン−1等が挙げられ
る。これらの中ではポリプロピレン樹脂が好ましい。こ
れらの重合体を用いることにより、切削性、成型性、透
明性に優れた樹脂軸が得られる。オレフィン系重合体
は、1種または2種以上が任意に選択されて用いられ
る。
【0015】また、アクリル系重合体は、例えば、メタ
クリル樹脂(ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメ
タクリレート等のメタクリル酸エステルまたはそれらを
主体とする樹脂)、アクリル樹脂(ポリメチルアクリレ
ート、ポリエチルアクリレート等のアクリル酸エステル
またはそれらを主体とする樹脂)等が挙げられる。これ
らの中ではメタクリル樹脂、特にポリメチルメタクリレ
ートまたはこれを主体とする樹脂が好ましい。これらの
重合体を用いることにより、切削性、成型性、透明性に
優れた樹脂軸が得られる。アクリル系重合体は、1種ま
たは2種以上が任意に選択されて用いられる。
【0016】また、スチレン系樹脂は、例えば、ポリス
チレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリ
ロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体等が挙げら
れる。スチレン系樹脂は、1種または2種以上が任意に
選択されて用いられる。
【0017】前記したように、本発明においては、オレ
フィン系重合体とアクリル系重合体を含む複合材料、あ
るいはオレフィン系重合体とスチレン系重合体を含む複
合材料を用いるのが好ましいが、特にポリプロピレン樹
脂とメタクリル樹脂を含む複合材料、ポリプロピレン樹
脂とポリスチレン樹脂を含む複合材料が好ましい。これ
らのうち、さらにポリプロピレン樹脂とメタクリル樹脂
を含む複合材料が好ましい。なお、この場合のポリプロ
ピレン樹脂は、ポリプロピレンまたはこれを主体とする
樹脂が好ましく、メタクリル樹脂は、ポリメチルメタク
リレートまたはこれを主体とする樹脂が好ましい。好ま
しい複合体の場合のポリプロピレン樹脂とメタクリル樹
脂の混合割合は、質量比で40:60〜50:50が好
ましい。なお、前記の好ましい複合材料には若干の他ポ
リマーが混合されても構わない。例えば、前記特に好ま
しいポリプロピレン樹脂とメタクリル樹脂を含む複合材
料には若干の結合材としてのスチレン系ポリマーが混合
されてもよい。
【0018】本発明におけるオレフィン系重合体を含む
複合材料は市販品を用いることができるが、オレフィン
系重合体の市販品の例としては、ノバテックPP MG
03B(日本ポリケム株式会社製)、アクリル系重合体
の市販品の例としては、デルペット 60N(旭化成工
業株式会社製)が挙げられる。
【0019】円筒軸の成型は通常の方法によればよい
が、例えばオレフィン系重合体を含む複合材料の場合、
複合材料を予めドライブレンドした後、溶融混練機で混
練する。溶融混練の場合、オレフィン系重合体が溶融す
る温度以上で行う。次いで、溶融したオレフィン系重合
体を含む複合材料を、圧力により円筒軸用金型内に注入
(射出)して冷却固化させて、円筒軸を射出成型する。
【0020】なお、円筒軸の材料にオレフィン系重合体
を含む複合材料を用いれば、焼却時に有毒ガスが発生せ
ず、大気汚染等環境保護が配慮される。
【0021】本発明においては、前記透明樹脂製円筒軸
の内壁に、皮膜形成性樹脂、有機変性粘土鉱物及びデキ
ストリン脂肪酸エステルからなる群から選ばれた1種ま
たは2種以上、及び粉体を含有する組成物をコートする
ことができる。前記組成物の内面コートにより、透明円
筒軸の温度安定性はさらに改善される。しかも、透明円
筒軸の内面に組成物がコートされるので組成物中の着色
剤によってる着色された色を透明円筒軸の外側から見る
ことになり、意匠的に優れた透明樹脂製円筒軸が発現さ
れる。なお、前記組成物は、皮膜形成性樹脂、有機変性
粘土鉱物及びデキストリン脂肪酸エステルからなる群か
ら選ばれた1種または2種以上、揮発性液体、粉体を含
有した塗布剤を円筒軸の内壁に塗布し、揮発性液体を乾
燥除去して得られる。したがって、本発明に係る組成物
は前記塗布剤から揮発性液体を除いたものである。
【0022】前記塗布剤に配合される皮膜形成性樹脂
は、樹脂を溶媒、水等の揮発性液体に溶解または分散
し、それを基材に塗布した後、前記揮発性液体を揮発さ
せたとき、基材に被膜を形成する機能を持ったものであ
る。本発明では、従来公知の皮膜形成性樹脂で、特に化
粧品分野で公知の樹脂を用いることができる。皮膜形成
性樹脂の例としては、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、炭
化水素系樹脂、キャンデリラロウ樹脂、アクリル系樹
脂、酢酸ビニル系樹脂等が挙げられる。これらのうち、
シリコーン樹脂、炭化水素系樹脂が好ましく、さらに好
ましくはシリコーン樹脂である。本発明において皮膜形
成性樹脂は、1種または2種以上が任意に選択され用い
られる。
【0023】皮膜形成性樹脂は市販品を用いることが可
能であり、例えば、シリコーン樹脂としては、KF7312
F(オクタメチルシクロテトラシロキサン溶液)、KF
7312J(デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)、K
F7312K(低粘度メチルポリシロキサン溶液)、KF90
01(オクタメチルシクロテトラシロキサン溶液)、KF
9002(オクタメチルシクロテトラシロキサン溶液)(以
上、信越化学工業株式会社製)等が挙げられる。
【0024】フッ素系樹脂としては、フロロコートEC
−104、同106,同200(旭硝子株式会社製)等
が挙げられる。
【0025】炭化水素系樹脂としては、スチレン・メチ
ルスチレン・インデン共重合体である、日石ネオポリマ
ーT、同120,同140(日本石油株式会社製)等が
挙げられる。
【0026】キャンデリラロウ樹脂としては、キャンデ
リラレジンE−1(株式会社ナチュラルプロダクツ製)
等が挙げられる。
【0027】アクリル系樹脂としては、アクリル酸アル
キル共重合体エマルションである、ダイトゾール500
0AD、同5000SJ(大東化成株式会社製)等が挙
げられる。
【0028】酢酸ビニル系樹脂としては、ポリ酢酸ビニ
ルエマルションである、ビニブランGV−5651(日
信化学工業株式会社製)等が挙げられる。
【0029】前記塗布剤に配合される有機変性粘土鉱物
としては、一般に化粧品に用いられ得るものであれば特
に制限されないが、特に水膨潤性粘土鉱物を第四級アン
モニウム塩型カチオン界面活性剤で処理(変性)したカ
チオン変性粘土鉱物が好適に用いられる。本発明におい
て有機変性粘土鉱物は、1種または2種以上が任意に選
択され用いられる。
【0030】前記有機変性粘土鉱物を調製する水膨潤性
粘土鉱物としては、特に限定されないが、例えばスメク
タイト属に属する層状ケイ酸塩鉱物が挙げられ、具体的
にはモンモリロナイト、サポナイト、ヘラクライト、バ
イデライト等が例示される。これらは天然または合成品
のいずれであってもよく、市販品としてクニピア、スメ
クトン(いずれもクニミネ工業株式会社製)、ビーガム
(バンダービルド株式会社製)、ラポナイト(ラポルテ
株式会社製)等が挙げられ、これらが好適に用いられ
る。水膨潤性粘土鉱物は1種または2種以上を任意に選
択して用いることができる。
【0031】前記好ましく用いられる、カチオン変性粘
土鉱物の調製に用いられる第四級アンモニウム塩型カチ
オン界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば
アルキルトリメチルアンモニウムクロリド(ドデシルト
リメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルトリメチル
アンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウム
クロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド等)、
アルキルジメチルエチルアンモニウムクロリド(ミリス
チルジメチルエチルアンモニウムクロリド、セチルジメ
チルエチルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチル
エチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジメチルエチル
アンモニウムクロリド等)、アルキルジエチルメチルア
ンモニウムクロリド(ミリスチルジエチルメチルアンモ
ニウムクロリド、セチルジエチルメチルアンモニウムク
ロリド、ステアリルジエチルメチルアンモニウムクロリ
ド、ベヘニルジエチルメチルアンモニウムクロリド等)
等のモノアルキル(炭素数10〜22のアルキル基)
型、
【0032】ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド
(ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド等)、ジ
アルキルジヒドロキシエチルアンモニウムクロリド(ジ
ベヘニルジヒドロキシエチルアンモニウムクロリド等)
等のジアルキル(炭素数10〜22のアルキル基)型、
【0033】ベンジルジメチルミリスチルアンモニウム
クロリド、ベンジルジメチルセチルアンモニウムクロリ
ド、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリ
ド、ベンジルジメチルベヘニルアンモニウムクロリド、
ベンジルメチルエチルセチルアンモニウムクロリド、ベ
ンジルメチルエチルステアリルアンモニウムクロリド等
のベンジル型等が挙げられる。
【0034】第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性
剤は1種または2種以上を任意に選択して用いることが
できる。有機変性粘土鉱物は市販品を用いることが可能
であり、例えば、ベントン38、同34、同27[以上
ナショナルレッド(NationalLead Co.)社製]等が挙げ
られる。
【0035】前記塗布剤に配合されるデキストリン脂肪
酸エステルとしては、化粧料に用いられるデキストリン
脂肪酸エステルであれば特に制限されない。本発明にお
いてデキストリン脂肪酸エステルは、1種または2種以
上が任意に選択され用いられる。
【0036】デキストリン脂肪酸エステルを構成する脂
肪酸としては、炭素数8〜22の脂肪酸が好ましい。脂
肪酸は飽和でも、不飽和でも、また直鎖でも、分岐鎖で
もいずれでも構わないが、飽和脂肪酸が好ましい。具体
的な脂肪酸の例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、イソパルミチン酸、イソ
ステアリン酸、ベヘン酸、ヤシ油脂肪酸、オレイン酸、
2−エチルヘキサン酸等が挙げられる。
【0037】デキストリン脂肪酸エステルの具体例を挙
げれば、例えば、ラウリン酸デキストリン、ミリスチン
酸デキストリン、パルミチン酸デキストリン、ステアリ
ン酸デキストリン、イソパルミチン酸デキストリン、イ
ソステアリン酸デキストリン、ベヘン酸デキストリン、
ヤシ油脂肪酸デキストリン、オレイン酸デキストリン、
パルミチン酸・ステアリン酸混合脂肪酸デキストリン
(以下、混合脂肪酸を脂肪酸/脂肪酸と表す。)、パル
ミチン酸/2−エチルヘキサン酸デキストリン等が挙げ
られる。デキストリン脂肪酸エステルは1種または2種
以上を任意に選択して用いることができる。
【0038】デキストリン脂肪酸エステルは市販品を用
いることが可能であり、例えば、レオパールKL、同T
T、同KS、同TL、同KE、同MK(以上、千葉製粉
株式会社製)を挙げることができる。
【0039】本発明における、前記皮膜形成性樹脂、有
機変性粘土鉱物及びデキストリン脂肪酸エステルからな
る群から選ばれた1種または2種以上の配合量(皮膜形
成性樹脂の場合は樹脂成分として)は、特に限定され
ず、塗布剤を円筒軸の内壁に塗布する際の作業性、コー
トされる組成物の厚さ等を勘案して他に配合される粉
体、揮発性液体等とのバランスで任意に設定される。
【0040】前記塗布剤に配合される揮発性性液体とし
ては、常圧で揮発性を有する液体であれば特に制限され
ないが、例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサ
ン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチル
シクロヘキサシロキサン等の環状シリコーン、オクタメ
チルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン等の
鎖状シリコーン、軽質イソパラフィン、水等が例示され
る。揮発性性液体は、1種又は2種以上が任意に使用で
きる。
【0041】前記塗布剤に配合される粉体としては、化
粧料において一般に用いられる顔料、色材等の粉末を単
独であるいは混合して配合することができる。粉末の例
としては、タルク、カオリン、雲母、セリサイト、ケイ
酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウ
ム、アルミニウムステアレート、炭酸カルシウム、シリ
カ、硫酸バリウム、セラミックパウダー、窒化ホウ素等
の無機粉末;ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポ
リエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリス
チレン粉末、セルロース粉末、オルガノポリシロキサン
エラストマー、架橋ポリスチレン等の有機粉末;二酸化
チタン、酸化亜鉛、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄、
γ−酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、コバルトバイオレッ
ト、酸化クロム、コバルトブルー、群青、紺青等の無機
顔料;酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマ
ス、魚鱗箔等のパール顔料;赤色202号、赤色226
号、赤色405号、橙色203号、黄色401号、青色
404号等の有機顔料等が挙げられる。
【0042】上記粉体は、シリコーン処理、金属石鹸処
理、脂肪酸処理、界面活性剤処理、あるいは酸、アルカ
リ、無機塩類による処理、さらにはこれらの複合処理を
行ったものを用いてもよい。
【0043】本発明においては、特に、粉体を充填され
ているグロス用化粧料と同じ色にすれば鉛筆化粧料の使
用に当たって混乱することがないので、本発明の好まし
い使用態様である。
【0044】本発明に係る塗布剤には前記の必須成分の
他、本発明の効果を損なわない範囲で他の成分を配合し
ても構わない。配合し得る成分としては、例えば、油
分、界面活性剤等が挙げられる。
【0045】前記油分、界面活性剤は、化粧品に用いら
れるものであれば特に限定されないが、例えば、油分の
例としては、硬化油、モクロウ、オリーブ油、ヒマシ
油、マカデミアナッツ油、固形パラフィン、セレシン、
マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワック
ス、流動パラフィン、スクワラン、ポリブテン、ミツロ
ウ、ラノリン、ゲイロウ、キャンデリラロウ、カルナウ
バロウ、ホホバ油、液状ラノリン、ステアリン酸、パル
ミチン酸、ミリスチン酸、12−ヒドロキシステアリン
酸、ベへン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、セチル
アルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコー
ル、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、
オクチルドデカノール、パルミチン酸セチル、トリミリ
スチン酸グリセリル、ミリスチン酸イソプロピル、パル
ミチン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、
ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸オクチ
ル、パルミチン酸オクチル、アジピン酸ジイソプロピ
ル、セバチン酸ジ2−エチルヘキシル、トリ−2−エチ
ルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセ
リル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステ
アリン酸ジグリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペ
ンタエリトリット、ジオクタン酸ペンタエリトリット、
トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、ト
リイソステアリン酸トリメチロールプロパン、リンゴ酸
ジイソステアリル、ジメチルポリシロキサン、メチルフ
ェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、ア
ミノ変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサ
ン、フッ素変性ポリシロキサン、パーフロロポリエーテ
ル等が挙げられる。油分は1種又は2種以上を選択して
配合される。
【0046】界面活性剤の例としては、例えば、脂肪酸
セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリ
ウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエ
タノールアミンエーテル、アシルメチルタウリン塩等の
アニオン界面活性剤;塩化ステアリルトリメチルアンモ
ニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサ
イド等のカチオン界面活性剤;イミダゾリン系両性界面
活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキ
サイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩
等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミ
ドベタイン、スルホベタイン等)等の両性界面活性剤;
【0047】ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタン
モノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、
グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン
等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノス
テアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘
導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン
脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、
モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、P
OEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビット
モノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル
類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、P
OE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオ
レート、POEジステアレート等)、POEアルキルエ
ーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、
POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェ
ニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POP
アルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラ
デシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油
・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒ
マシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシ
ド、変性ポリシロキサン(ポリエーテル変性ポリシロキ
サン等)等の非イオン界面活性剤等が挙げられる。界面
活性剤は1種または2種以上が任意に選択されて配合す
ることができる。
【0048】本発明においては、前述のように円筒軸の
内壁に塗布剤を塗布した後、から揮発性液体を除去して
得られた組成物が前記円筒軸の内壁にコートされるが、
該組成物中における前記皮膜形成性樹脂、有機変性粘土
鉱物及びデキストリン脂肪酸エステルからなる群から選
ばれた1種または2種以上の含有量(皮膜形成性樹脂の
場合は樹脂成分として換算される。)は、組成物全量中
1〜80質量%が好ましい。
【0049】なお、皮膜形成性樹脂の含有量は、組成物
全量中樹脂成分換算として5〜80質量%が好ましく、
さらに好ましくは8〜68質量%である。特に、10〜
60質量%が好ましい。また、有機変性粘土鉱物の含有
量は、組成物全量中2〜40質量%が好ましい。さらに
好ましくは4〜32質量%である。また、デキストリン
脂肪酸エステルの含有量は、組成物全量中1〜60質量
%が好ましい。さらに好ましくは3〜48質量%であ
る。特に、5〜40質量%が好ましい。
【0050】また、本発明の組成物中における粉体の含
有量は、組成物全量中5〜98質量%が好ましい。さら
に好ましくは10〜98質量%である。なお、粉体は、
前記皮膜形成性樹脂、有機変性粘土鉱物及びデキストリ
ン脂肪酸エステルからなる群から選ばれた1種または2
種以上(皮膜形成性樹脂の場合は樹脂成分として換算さ
れる。)に対して30〜300質量%含有されることが
好ましい。
【0051】塗布剤を透明樹脂製円筒軸の内壁に塗布す
る方法については、特に限定されないが、例えばエアノ
ズルで噴霧し、例えば50℃で乾燥して揮発性液体を除
去する方法でコートすることができる。
【0052】本発明におけるグロス用化粧料には、分子
量(以下、MWともいう。)600〜3000の流動性
油分がグロス用化粧料全量中70〜93質量%含有され
る。好ましくは、75〜90質量%であり、特に81〜
88質量%である。MW600〜3000の流動性油分
の含有量が70質量%未満では、グロスとしての機能発
揮が不充分である。また、93質量%を越えて含有する
とグロス化粧料の安定性を悪くする。また、流動性油分
の分子量が600未満では、本発明の効果を発揮し得な
い。また、3000を越えるとグロス用化粧料の使用性
が悪くなる。分子量600〜3000の流動性油分とし
ては、例えば、エステル油、炭化水素油等が挙げられ
る。エステル油としては、一分子中にエステル基を2個
以上有する化合物からなる流動性油分が好ましい。本発
明の流動性油分は、1種または2種以上が選択して用い
られる。
【0053】本発明のグロス用化粧料に配合される前記
一分子中にエステル基を2個以上有する化合物として
は、多価アルコールの脂肪酸エステル、または、多塩基
酸の脂肪族アルコールエステルが好ましい。
【0054】多価アルコールの脂肪酸エステルを構成す
る多価アルコールとしては、プロピレングリコール、ブ
チレングリコール、ヘキシレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール等のグリコール、グリセリン、ジグリセリ
ン、トリグリセリン、デカグリセリン、ポリグリセリン
等のグリセリン類、トリメチロールエタン、トリメチロ
ールプロパン等のトリメチロール類、ペンタエリトリッ
ト等が挙げられる。これらの多価アルコールの中ではネ
オペンチルグリコール、グリセリン類、トリメチロール
プロパン、ペンタエリトリットが好ましい。さらに、グ
リセリン類が好ましく、特にジグリセリンが好ましい。
【0055】また、多価アルコールの脂肪酸エステルを
構成する脂肪酸としては、オクタン酸、イソオクタン
酸、2−エチルヘキサン酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、イソパルミチン酸、ステアリン酸、
イソステアリン酸、オレイン酸、2−ヘプチルウンデカ
ン酸、ベヘン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウン
デシレン酸、トール酸、リノール酸、リノレイン酸等が
挙げられ、直鎖状、分岐鎖状、また飽和、不飽和いずれ
でも構わない。
【0056】本発明においては、上記多価アルコールと
脂肪酸は、多価アルコールの脂肪酸エステルの分子量が
600〜3000で流動性油分になるように適宜組み合
わせて選択される。
【0057】分子量が600〜3000の流動性油分で
ある多価アルコールの脂肪酸エステルの具体的な例を挙
げれば、ジイソステアリン酸プロピレングリコール等の
プロピレングリコールエステル、ジステアリン酸ネオペ
ンチルグリコール、ジイソステアリン酸ネオペンチルグ
リコール等のネオペンチルグリコールエステル、ジ−2
−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリミリスチン酸
グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリ−
2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリイソステア
リン酸グリセリル等のグリセリンエステル、トリイソス
テアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセ
リル、テトライソステアリン酸ジグリセリル等のポリグ
リセリンエステル、トリイソステアリン酸トリメチロー
ルプロパン等のトリメチロールプロパンエステル、テト
ラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット、テト
ライソオクタン酸ペンタエリトリット等のペンタンエリ
トリットエステル、アボガド油、月見草油、マカデミア
ナッツ油、オリーブ油、ヒマシ油等の油脂類等である。
【0058】これらのエステルのうち、ジステアリン酸
ネオペンチルグリコール、ジイソステアリン酸ネオペン
チルグリコール等のネオペンチルグリコールエステル、
トリイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン
酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル
等のポリグリセリンエステル、トリイソステアリン酸ト
リメチロールプロパン等のトリメチロールプロパンエス
テル、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリ
ット、テトライソオクタン酸ペンタエリトリット等のペ
ンタンエリトリットエステル、マカデミアナッツ油が好
ましい。
【0059】さらに、トリイソステアリン酸ジグリセリ
ル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステ
アリン酸ジグリセリル等のポリグリセリンエステル、ト
リイソステアリン酸トリメチロールプロパン等のトリメ
チロールプロパンエステル、マカデミアナッツ油が好ま
しい。
【0060】また、トリイソステアリン酸ジグリセリ
ル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステ
アリン酸ジグリセリル等のポリグリセリンエステル、マ
カデミアナッツ油がさらに好ましい。特にトリイソステ
アリン酸ジグリセリル、マカデミアナッツ油が好まし
い。さらに、トリイソステアリン酸ジグリセリルが最も
好ましい。
【0061】多塩基酸の脂肪族アルコールエステルを構
成する多塩基酸としては、コハク酸、リンゴ酸、アジピ
ン酸、セバシン酸等が挙げられる。なかでもリンゴ酸が
好ましい。
【0062】多塩基酸の脂肪族アルコールエステルを構
成する脂肪族アルコールとしては、ラウリルアルコー
ル、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステア
リルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイル
アルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコ
ール;2−ヘキシルデシルアルコール、2−ヘプチルウ
ンデシルアルコール、2−デシルテトラデシノール等の
分枝鎖アルコール等が挙げられる。
【0063】本発明においては、上記多塩基酸と脂肪族
アルコーは、多塩基酸の脂肪族アルコールエステルの分
子量が600〜3000で流動性油分になるように適宜
組み合わせて選択される。
【0064】分子量が600〜3000の流動性油分で
ある多塩基酸の脂肪族アルコールエステルの具体的な例
を挙げれば、リンゴ酸ジイソステアリル等のリンゴ酸エ
ステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル等のア
ジピン酸エステル、セバシン酸ジ−2−ヘキシルデシル
等のセバシン酸エステル等である。これらのエステルの
うち、リンゴ酸ジイソステアリル等のリンゴ酸エステ
ル、特にリンゴ酸ジイソステアリルが好ましい。
【0065】本発明のグロス用化粧料に配合される前記
炭化水素油の例としては、ポリブテン、ポリイソブテ
ン、ブテン・イソブテン共重合体及びこれらの部分水素
添加物を含む水素添加物(以下、これらの炭化水素をポ
リブテン類ともいう。)、α−オレフィンオリゴマー
(ポリデセン等)等が挙げられる。なお、ポリブテン類
のうち、ブテン・イソブテン共重合体の部分水添物は
「化粧品原料基準」収載原料の重質流動イソパラフィン
が該当する。
【0066】本発明においては、これらの分子量が60
0〜3000の流動性油分に限定されることなく配合で
き、他の例としては、例えば液状ラノリン等が挙げられ
る。
【0067】以上、上記した分子量600〜3000の
流動性油分のうちでは、ジステアリン酸ネオペンチルグ
リコール、ジイソステアリン酸ネオペンチルグリコール
等のネオペンチルグリコールエステル、トリイソステア
リン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリ
ル、テトライソステアリン酸ジグリセリル等のポリグリ
セリンエステル、トリイソステアリン酸トリメチロール
プロパン等のトリメチロールプロパンエステル、テトラ
−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット、テトラ
イソオクタン酸ペンタエリトリット等のペンタンエリト
リットエステル、マカデミアナッツ油、リンゴ酸ジイソ
ステアリル等のリンゴ酸エステル、ポリブテン類が好ま
しく用いられる。
【0068】さらに好ましくは、トリイソステアリン酸
ジグリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、テト
ライソステアリン酸ジグリセリル等のポリグリセリンエ
ステル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン
等のトリメチロールプロパンエステル、マカデミアナッ
ツ油、リンゴ酸ジイソステアリル等のリンゴ酸エステ
ル、ポリブテン類である。
【0069】また、さらに、トリイソステアリン酸ジグ
リセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、テトライ
ソステアリン酸ジグリセリル等のポリグリセリンエステ
ル、マカデミアナッツ油、リンゴ酸ジイソステアリル等
のリンゴ酸エステル及びポリブテン類が好ましい。本発
明においては、特に、トリイソステアリン酸ジグリセリ
ル、マカデミアナッツ油、リンゴ酸ジイソステアリル及
びポリブテン類からなる群から選ばれた化合物の1種又
は2種以上が好ましく用いられる。
【0070】本発明のグロス用化粧料においては、さら
にグロス用化粧料全量中7〜30質量%の固形油分が必
須成分として含有される。好ましい含有量はグロス用化
粧料全量中10〜25質量%であり、特に12〜19質
量%が好ましい。固形油分が7質量%未満では充分な固
化が得られない。また、30質量%を越えて含有すると
グロスとしての機能が充分に発揮できない。
【0071】固形油分の例としては、硬化油、モクロ
ウ、カカオ脂、硬化ヒマシ油等の油脂、固形パラフィ
ン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、パラフ
ィンワックス、ポリエチレンワックス等の炭化水素、ミ
ツロウ、ラノリン、ゲイロウ、キャンデリラロウ、カル
ナウバロウ等のロウ、ステアリン酸、パルミチン酸、ミ
リスチン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ベへン酸
等の高級脂肪酸、セチルアルコール、ステアリルアルコ
ール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコール
等の高級アルコール、パルミチン酸セチル、トリミリス
チン酸グリセリル等の固体エステル等が挙げられる。
【0072】本発明のグロス用化粧料には、上記成分に
加えて必要に応じ、必須成分以外の油分、粉末、樹脂
類、保湿剤、界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤、香料、
薬剤、溶剤等を本発明の効果を損なわない質的、量的条
件下で配合することが可能である。
【0073】例えば、液状油分としては、化粧料に配合
され得るものであれば特に限定されない。該液状油分の
例としては、ジ2−エチルヘキサン酸エチレングリコー
ル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン
酸ネオペンチルグリコール、ジ2−ヘプチルウンデカン
酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、トリ2−エ
チルヘキサン酸グリセリル、イソオクタン酸トリグリセ
リル、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパ
ン、トリイソオクタン酸トリメチロールプロパン、セス
キオレイン酸ソルビタン、オクタン酸セチル、2−エチ
ルヘキサン酸セチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシ
ル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチ
ン酸イソプロピル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、
ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸オクチルドデシ
ル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチ
ルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミ
チン酸2−ヘプチルウンデシル、ステアリン酸ブチル、
ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチ
ル、オレイン酸デシル、オレイン酸ドデシル、オレイン
酸オレイル、オレイン酸2−オクチルドデシル、乳酸ミ
リスチル、乳酸セチル、コハク酸2−エチルヘキシル、
アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジ2−ヘキシルデ
シル、セバチン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−
エチルヘキシル等のエステル類、流動パラフィン、プリ
スタン、スクワラン等の炭化水素、ジメチルポリシロキ
サン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリ
シロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デ
カメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロ
ヘキサンシロキサン等のポリシロキサン等が挙げられ
る。
【0074】前記必須成分以外の液状油分の配合量は、
グロス用化粧料全量中0〜23質量%が好ましい。さら
に好ましくは0〜15質量%であり、特に0〜7質量%
が好ましい。
【0075】また、粉末としては、特に限定されない
が、化粧料において一般に用いられる粉末が単独である
いは混合して配合することができる。粉末の例として
は、例えばタルク、カオリン、マイカ、セリサイト、ケ
イ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、シリカ、硫酸バリウム、セラミッ
クパウダー、窒化ホウ素等の無機粉末;ポリアミド樹脂
粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタク
リル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、セルロース粉
末、オルガノポリシロキサンエラストマー、架橋ポリス
チレン等の有機粉末;二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄
(ベンガラ)、チタン酸鉄、γ−酸化鉄、黄酸化鉄、黒
酸化鉄、コバルトバイオレット、酸化クロム、コバルト
ブルー、群青、紺青等の無機顔料;酸化チタンコーテッ
ドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等のパール顔
料;赤色202号、赤色226号、赤色405号、橙色
203号、黄色401号、青色404号等の有機顔料等
が挙げられる。
【0076】粉末は、シリコーン処理、金属石鹸処理、
脂肪酸処理、界面活性剤処理、あるいは酸、アルカリ、
無機塩類による処理、さらにはこれらの複合処理を行っ
た後、配合してもよい。
【0077】粉末の配合量は、グロス用化粧料全量中0
〜23質量%が好ましい。さらに好ましくは0〜15質
量%であり、特に0〜7質量%が好ましい。
【0078】本発明の鉛筆型化粧品の製造に当たって
は、透明樹脂製円筒軸の軸穴に軟化させたグロス用化粧
料を充填して固化させ製造される。前記充填の方法とし
ては、好ましくは、バック充填方式で円筒軸にグロス用
化粧料を充填するが、その際、成型冶具としてグロス用
化粧料の先端形状をロケット形に成型する成型孔を備え
た型を使用するのが望ましい。そして、型の成型孔に円
筒軸の後端より成型孔、軸穴と軟化させたグロス用化粧
料を注入していく。そして、グロス用化粧料が冷却固化
した後、型より円筒軸を分離させると、グロス用化粧料
の先端部がロケット形に成型される。なお、透明樹脂製
円筒軸の内壁に組成物がコートされた透明樹脂製円筒軸
を用いる場合は、前記の方法で組成物をコートした円筒
軸を用いて製造する。
【0079】本発明の鉛筆型化粧品は、前記円筒軸の先
端側を切削して前記グロス用化粧料を使用する。使用方
法は特に限定されないが、例えば円筒軸の先端から突出
したグロス用化粧料を化粧部位に塗布するか、筆等で取
って使用する。また、円筒軸の先端から突出したグロス
用化粧料が少なくなった場合、さらに円筒軸の先端部を
シャープナー等で削り取って、グロス用化粧料を新たに
突出させる。
【0080】本発明の鉛筆型化粧品は、リップグロスペ
ンシル等として応用することができる。
【0081】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
る。本発明はこれによって限定されるものではない。な
お配合量は特に断わらない限り質量%である。実施例の
説明に先立ち本発明で用いた効果試験方法及び評価基準
について説明する。
【0082】[切削時のグロス用化粧料の安定性]経日
品を試験するために、製造後の鉛筆型化粧品を5〜40
℃のサイクル/1日の加速条件下の恒温槽に5日間試料
を入れたものを試験サンプルとした。試験は、上記試験
サンプルを鉛筆型化粧品用シャープナーで削り続け、鉛
筆が短くなるまでに3回以上折れたものを不合格とし
た。この試験を10本の鉛筆で行った。
【0083】(評価基準) ◎:10本中0〜1本が不合格である。 ○:10本中2〜3本が不合格である。 △:10本中4〜6本が不合格である。 ×:10本中7〜10本が不合格である。
【0084】[使用時のグロス用化粧料の安定性]女性
パネル各10名にサンプルを通常どおりに使用してもら
い(ただし、1日1度は必ず使用してもらう。)、これ
を2週間継続し、折れ、欠け、ひびいずれかの発生があ
った人数を調べた。
【0085】(評価基準) ◎:折れ、欠け、ひびいずれかの発生があった人数が0
〜1人である。 ○:折れ、欠け、ひびいずれかの発生があった人数が2
〜3人である。 △:折れ、欠け、ひびいずれかの発生があった人数が4
〜6人である。 ×:折れ、欠け、ひびいずれかの発生があった人数が7
〜10人である。
【0086】[外観の見栄え]グロス用化粧料を充填し
た鉛筆型化粧品の透明樹脂製円筒軸の外観を肉眼で観察
した。 (評価基準) ◎:透明感がきわだち意匠的に美しい。 ○:透明である。
【0087】[透明樹脂製円筒軸の安定性]グロス用化
粧料を充填した鉛筆型化粧品を40℃及び50℃の恒温
槽に1ヶ月間静置し、透明樹脂製円筒軸の外観を肉眼で
観察した。
【0088】(評価基準) ◎:軸の曲がりも白化も見られず見栄えがよい。 ○:わずかに軸の曲がり、白化のいずれかが見られる
が、見栄えはよい。 △:はっきりした軸の曲がり、白化のいずれかが見ら
れ、見栄えが悪い。 ×:軸が曲がり、曲がりのためグロス用化粧料が折れ
る。
【0089】[円筒軸の切削性]グロス用化粧料を充填
した鉛筆型化粧品の円筒軸をシャープナーにて切削し
た。 (評価基準) ○:切削可能である。 ×:切削できない。
【0090】[使用性]女性パネル10名に、サンプル
を生活の中で通常どおり使用してもらい、グロス用化粧
料の化粧部位のつや、塗布後3時間後の化粧状態(つや
の持続性等の化粧持ち)等の使用性を評価した。 (評価点基準) ◎:10名中、9〜10名が良好と回答。 ○:10名中、6〜8名が良好と回答。 △:10名中、3〜5名が良好と回答。 ×:10名中、0〜2名が良好と回答。
【0091】次に、透明樹脂製円筒軸の樹脂組成を以下
に示す。
【0092】[透明複合材料A]オレフィン系重合体を
含む複合材料(ノバテックPP MG03B50質量
%、デルペット 60N50質量%)
【0093】[透明複合材料B]オレフィン系重合体を
含む複合材料(ノバテックPP MG03B 40質量
%、デルペット 60N 60質量%)
【0094】「実施例1〜6」表1の組成からなるリッ
プグロスを80〜90℃で、透明樹脂製円筒軸の後端側
の軸穴に流し込んで充填し(バック充填)、冷却して固
化させて鉛筆型リップグロスを得た。なお、用いた透明
円筒軸の樹脂は透明複合材料Aである。また、上記化粧
料(リップグロス)は、組成中の固形油分、液状油分を
90〜100℃で加熱溶解し、ろ過後、粉体配合の場合
は粉体を85〜90℃で添加し、分散・混合した。次い
で脱気して得た。また、評価結果を同じ表1に示した。
【0095】
【表1】
【0096】[実施例7〜12]透明複合材料Aに替え
て透明複合材料Bを用いた以外は表1の場合と同様にし
て実施例7〜12の鉛筆型リップグロスを得た。なお、
実施例7が実施例1に対応し、以降実施例8〜12がそ
れぞれ実施例2〜6に対応する。評価結果のみを表2に
示した。
【0097】
【表2】
【0098】表1及び表2から分かるように、分子量6
00〜3000の流動性油分と固形油分を本発明の含有
範囲内で配合した実施例1〜12の鉛筆型リップグロス
は、いずれも化粧料の使用性、かつ安定性に優れたもの
であり、透明樹脂製円筒軸は切削性を有し、安定性、外
観の見栄えも優れたものであった。
【0099】次に、透明樹脂製円筒軸の内壁に塗布され
る塗布剤の組成を表3及び4に示す。
【0100】
【表3】
【0101】
【表4】
【0102】表3、4中、 (注1)シリコンKF7312J(ただし、配合量は樹
脂固形分としての量である。) (注2)日石ネオポリマーT (注3)キャンデリラレジンE−1 (注4)ダイトゾール5000AD(ただし、配合量は
樹脂固形分としての量である。) (注5)ビニブランGV−5651(ただし、配合量は
樹脂固形分としての量である。) (注6)ベントン38 (注7)レオパールKL (注8)日石アイソゾール300K (注9)ポリワックス500 (注10)シリコンKF96A6cs (注11)エマレックス400di−O (注12)ニッコールSI−10T (注13)シリコンKF6017
【0103】[実施例13〜15]表1の実施例4〜6
と同じ組成からなるリップグロスを80〜90℃で、内
壁に塗布剤Dを塗布した(したがって、内壁には揮発性
液体が除去された組成物がコートされている。なお、塗
布剤の塗布に関しては以降も同様である。)、透明樹脂
製円筒軸の後端側の軸穴に流し込んで充填し(バック充
填)、冷却して固化させて鉛筆型リップグロスを得た。
なお、用いた樹脂は透明複合材料Aである。また、塗布
剤D配合成分中の粉体は充填されるグロス用化粧料(リ
ップグロス)中の粉体と同じものを同じ配合比で混合し
たものを用いた。また、上記グロス用化粧料(リップグ
ロス)は、組成中の固形油分、液状油分を90〜100
℃で加熱溶解し、ろ過後粉体を85〜90℃で添加し、
分散・混合した。次いで脱気して得た。なお、実施例1
3が実施例4に対応し、以降実施例14〜15がそれぞ
れ実施例5〜6に対応する。評価結果のみを表5に示し
た。
【0104】
【表5】
【0105】[実施例16〜18]透明複合材料Aに替
えて透明複合材料B、また塗布剤Dに替えて塗布剤Bを
用いた以外は実施例13〜15の場合と同様にして実施
例16〜18の鉛筆型リップグロスを得た。なお、実施
例16が実施例13に対応し、以降実施例17〜18が
それぞれ実施例14〜15に対応する。評価結果のみを
表5に示した。
【0106】[実施例19〜21]塗布剤Dに替えて塗
布剤Cを用いた以外は実施例13〜15の場合と同様に
して実施例19〜21の鉛筆型リップグロスを得た。な
お、実施例19が実施例13に対応し、以降実施例20
〜21がそれぞれ実施例14〜15に対応する。評価結
果のみを表6に示した。
【0107】
【表6】
【0108】[実施例22〜24]塗布剤Dに替えて塗
布剤Iを用いた以外は実施例13〜15の場合と同様に
して実施例22〜24の鉛筆型リップグロスを得た。な
お、実施例22が実施例13に対応し、以降実施例23
〜24がそれぞれ実施例14〜15に対応する。評価結
果のみを表6に示した。
【0109】[実施例25〜27]透明複合材料Aに替
えて透明複合材料B、また塗布剤Dに替えて塗布剤Nを
用いた以外は実施例13〜15の場合と同様にして実施
例25〜27の鉛筆型リップグロスを得た。なお、実施
例25が実施例13に対応し、以降実施例26〜27が
それぞれ実施例14〜15に対応する。評価結果のみを
表7に示した。
【0110】
【表7】
【0111】表5〜表7から分かるように、分子量60
0〜3000の流動性油分と固形油分を本発明の含有範
囲内で配合したリップグロスを、内壁に本発明の組成物
がコートされた透明樹脂製円筒軸に充填して得た実施例
13〜27の鉛筆型リップグロスは、いずれも化粧料
(リップグロス)の使用性、かつ安定性に優れたもので
あり、透明樹脂製円筒軸は切削性を有し、安定性、外観
の見栄えも優れたものであった。
【0112】以下、さらに実施例を挙げて説明する。こ
れらは、表1の場合の方法に準じて製造した。
【0113】 実施例28 リップグロスペンシル 配合成分 配合量(質量%) ポリエチレンワックス 8.0 マイクロクリスタリンワックス 2.0 モノイソステアリン酸ソルビタン 1.0 天然ビタミンE 0.04 マカデミアナッツオイル 25.0 トリイソステアリン酸ジグリセリル 25.0 リンゴ酸ジイソステアリル 33.96 合成マイカ 1.45 赤色202号 0.04 黄色4号 0.06 酸化チタン 1.5 黄酸化鉄 0.1 ベンガラ 0.3 黒酸化鉄 0.05 ベンガラ被覆雲母チタン 1.5
【0114】[透明樹脂製円筒軸の樹脂]透明複合材料
【0115】 実施例29 リップグロスペンシル 配合成分 配合量(質量%) ポリエチレンワックス 8.0 マイクロクリスタリンワックス 2.0 モノイソステアリン酸ソルビタン 1.0 天然ビタミンE 0.04 マカデミアナッツオイル 25.0 トリイソステアリン酸ジグリセリル 25.0 リンゴ酸ジイソステアリル 28.96 合成マイカ 4.55 赤色202号 0.3 赤色201号 0.15 酸化チタン 1.5 黄酸化鉄 0.3 黒酸化鉄 0.2 雲母チタン 3.0
【0116】[透明樹脂製円筒軸の樹脂] 透明複合材料B
【0117】 実施例30〜32 リップグロスペンシル 配合成分 配合量(質量%) ポリエチレンワックス 4.7 マイクロクリスタリンワックス 0.8 セレシン 6.0 モノイソステアリン酸ソルビタン 1.0 天然ビタミンE 0.04 マカデミアナッツオイル 25.0 トリイソステアリン酸ジグリセリル 25.0 リンゴ酸ジイソステアリル 25.92 赤色201号 0.15 黄色4号 0.6 酸化チタン 2.5 黒酸化鉄 0.02 雲母チタン 2.0 無水ケイ酸 3.0 合成金雲母 3.23 シリコーン樹脂 0.04
【0118】[透明樹脂製円筒軸の樹脂] 実施例30:透明複合材料A 実施例31:透明複合材料B 実施例32:透明複合材料A [樹脂製円筒軸の内壁に塗布された塗布剤] 実施例30:塗布剤G 実施例31:塗布剤J 実施例32:塗布剤P (なお、塗布剤G、J、P配合成分中の粉体は上記実施
例30、31、32それぞれのリップグロスペンシル中
の粉体と同じものを同じ配合比で混合したものを用い
た。)
【0119】 実施例33〜35 リップグロスペンシル 配合成分 配合量(質量%) ポリエチレンワックス 10.8 マイクロクリスタリンワックス 0.2 セレシン 1.0 モノイソステアリン酸ソルビタン 1.0 天然ビタミンE 0.04 マカデミアナッツオイル 25.0 トリイソステアリン酸ジグリセリル 25.0 リンゴ酸ジイソステアリル 25.42 赤色202号 0.24 酸化チタン 1.5 黄酸化鉄 0.85 ベンガラ 0.1 雲母チタン 2.5 コンジョウ被覆雲母チタン 2.0 無水ケイ酸 3.0 合成金雲母 1.31 シリコーン樹脂 0.04
【0120】[透明樹脂製円筒軸の樹脂] 実施例33:透明複合材料A 実施例34:透明複合材料B 実施例35:透明複合材料B [樹脂製円筒軸の内壁に塗布された塗布剤] 実施例33:塗布剤E 実施例34:塗布剤Q 実施例35:塗布剤K (なお、塗布剤E、Q、K配合成分中の粉体は上記実施
例33、34、35それぞれのリップグロスペンシル中
の粉体と同じものを同じ配合比で混合したものを用い
た。)
【0121】 実施例36〜37 リップグロスペンシル 配合成分 配合量(質量%) ポリエチレンワックス 9.8 マイクロクリスタリンワックス 0.2 セレシン 1.0 モノイソステアリン酸ソルビタン 1.0 天然ビタミンE 0.04 マカデミアナッツオイル 25.0 トリイソステアリン酸ジグリセリル 25.0 リンゴ酸ジイソステアリル 28.92 コンジョウ 0.02 雲母チタン 2.5 無水ケイ酸 3.0 合成金雲母 3.48 シリコーン樹脂 0.04
【0122】[透明樹脂製円筒軸の樹脂] 実施例36:透明複合材料A 実施例37:透明複合材料B [樹脂製円筒軸の内壁に塗布された塗布剤] 実施例36:塗布剤A 実施例37:塗布剤M (なお、塗布剤A、M配合成分中の粉体は上記実施例3
6、37それぞれのリップグロスペンシル中の粉体と同
じものを同じ配合比で混合したものを用いた。)
【0123】 実施例38〜39 リップグロスペンシル 配合成分 配合量(質量%) ポリエチレンワックス 8.8 マイクロクリスタリンワックス 0.2 セレシン 1.0 モノイソステアリン酸ソルビタン 1.0 天然ビタミンE 0.04 マカデミアナッツオイル 22.0 トリイソステアリン酸ジグリセリル 26.0 リンゴ酸ジイソステアリル 34.92 赤色201号 0.1 黄色4号 2.0 ベンガラ 0.7 酸化チタン 0.2 無水ケイ酸 3.0 シリコーン樹脂 0.04
【0124】[透明樹脂製円筒軸の樹脂] 実施例38:透明複合材料A 実施例39:透明複合材料B [樹脂製円筒軸の内壁に塗布された塗布剤] 実施例38:塗布剤F 実施例39:塗布剤L (なお、塗布剤F、L配合成分中の粉体は上記実施例3
8、39それぞれのリップグロスペンシル中の粉体と同
じものを同じ配合比で混合したものを用いた。)
【0125】 実施例40〜41 リップグロスペンシル 配合成分 配合量(質量%) ポリエチレンワックス 4.3 マイクロクリスタリンワックス 0.7 セレシン 5.0 モノイソステアリン酸ソルビタン 1.0 天然ビタミンE 0.04 マカデミアナッツオイル 22.0 トリイソステアリン酸ジグリセリル 26.0 リンゴ酸ジイソステアリル 34.92 赤色202号 0.6 青色1号 0.2 ベンガラ被覆雲母チタン 2.2 無水ケイ酸 3.0 シリコーン樹脂 0.04
【0126】[透明樹脂製円筒軸の樹脂] 実施例40:透明複合材料A 実施例41:透明複合材料B [樹脂製円筒軸の内壁に塗布された塗布剤] 実施例40:塗布剤H 実施例41:塗布剤O (なお、塗布剤H、O配合成分中の粉体は上記実施例4
0、41それぞれのリップグロスペンシル中の粉体と同
じものを同じ配合比で混合したものを用いた。)
【0127】 実施例42 リップグロスペンシル 配合成分 配合量(質量%) ポリエチレンワックス 8.0 モノイソステアリン酸ソルビタン 1.0 天然ビタミンE 0.04 マカデミアナッツオイル 22.0 トリイソステアリン酸ジグリセリル 26.0 リンゴ酸ジイソステアリル 34.92 ベンガラ被覆雲母チタン 0.05 黒酸化鉄被覆雲母チタン 0.15 雲母チタン 2.7 無水ケイ酸 3.0 合成金雲母 2.1 シリコーン樹脂 0.04
【0128】[透明樹脂製円筒軸の樹脂] 透明複合材料B
【0129】実施例28〜42は、いずれも化粧料の使
用性に優れ、かつ使用時又は切削時に欠け、ひび、折れ
等がなく安定性に優れていた。また、透明円筒軸は優れ
た切削性を有し、透明円筒軸の外観の見栄えがよく、さ
らに透明樹脂製軸の安定性にも優れていた。
【0130】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
透明樹脂製円筒軸内にグロス用化粧料が充填された鉛筆
型化粧品であって、軸の安定性に優れ、充填されたグロ
ス用化粧料は、使用時にも切削時にもグロス用化粧料が
欠けたり、ひびが生じたり、折れたりすることがなく安
定性に優れ、かつ使用性に優れた、外観の見栄えがよい
鉛筆型化粧品が得られる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA121 AA122 AB172 AB232 AB242 AB432 AC011 AC012 AC371 AC372 AC421 AC422 AC442 AC792 AC852 AD021 AD022 AD152 AD662 BB12 BB13 CC13 DD11 EE01 EE05 EE06 EE07 EE11 FF06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オレフィン系重合体を含む複合材料を樹
    脂材料として用いた透明樹脂製円筒軸の軸穴に軟化させ
    た化粧料を充填して固化させ、前記円筒軸の先端側を切
    削して前記化粧料を使用する鉛筆型化粧品であって、前
    記化粧料が、分子量600〜3000の流動性油分を化
    粧料全量中70〜93質量%、固形油分を化粧料全量中
    7〜30質量%含有してなるグロス用化粧料である鉛筆
    型化粧品。
  2. 【請求項2】 オレフィン系重合体を含む複合材料を樹
    脂材料として用いた透明樹脂製円筒軸の軸穴に軟化させ
    た化粧料を充填して固化させ、前記円筒軸の先端側を切
    削して前記化粧料を使用する鉛筆型化粧品であって、前
    記透明樹脂製円筒軸の内壁に、皮膜形成性樹脂、有機変
    性粘土鉱物及びデキストリン脂肪酸エステルからなる群
    から選ばれた1種または2種以上、及び粉体を含有する
    組成物がコートされ、かつ、前記化粧料が、分子量60
    0〜3000の流動性油分を化粧料全量中70〜93質
    量%、固形油分を化粧料全量中7〜30質量%含有して
    なるグロス用化粧料である鉛筆型化粧品。
  3. 【請求項3】 前記オレフィン系重合体を含む複合材料
    が、オレフィン系重合体とアクリル系重合体を含む複合
    材料である請求項1又は2記載の鉛筆型化粧品。
  4. 【請求項4】 前記流動性油分が、一分子中にエステル
    基を2個以上有する化合物からなる流動性油分である請
    求項1乃至3のいずれか一項に記載の鉛筆型化粧品。
  5. 【請求項5】 一分子中にエステル基を2個以上有する
    化合物が、多価アルコールの脂肪酸エステルである請求
    項4記載の鉛筆型化粧品。
  6. 【請求項6】 一分子中にエステル基を2個以上有する
    化合物が、多塩基酸の脂肪族アルコールエステルである
    請求項4記載の鉛筆型化粧品。
  7. 【請求項7】 前記流動性油分が、炭化水素からなる流
    動性油分である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    鉛筆型化粧品。
  8. 【請求項8】 前記分子量600〜3000の流動性油
    分が、トリイソステアリン酸ジグリセリル、マカデミア
    ナッツ油、リンゴ酸ジイソステアリル及びポリブテン類
    からなる群から選ばれた化合物の1種又は2種以上であ
    る請求項1乃至3のいずれか一項に記載の鉛筆型化粧
    品。
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