JPH10199998A - 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents
不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法Info
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Abstract
量が大きく、プログラム電圧の低い半導体記憶装置およ
びその製造方法を提供する。 【解決手段】浮遊ゲート電極が2層の多結晶シリコン膜
103、114によって構成され、上層の多結晶シリコ
ン膜114による凹部が、下層の多結晶シリコン膜10
3の直上のみに形成される。それにより、浮遊ゲート電
極と制御ゲート電極の間の層間絶縁膜の容量が大きく、
カップリング比が向上してプログラム電圧が低い半導体
記憶装置を、従来とほぼ同じ工程数で形成できる。
Description
装置およびその製造方法に関し、詳しくは、浮遊ゲート
と制御ゲート多結晶シリコン膜の間の層間絶縁膜の容量
が大きく、プログラム電圧が低い不揮発性半導体装置お
よびこのような不揮発性半導体装置を容易に製造するこ
とができる不揮発性半導体装置の製造方法に関する。
ラッシュメモリは、携帯性および耐衝撃性が優れ、オン
ボードで電気的に一括消去することが可能であるため、
将来の小型携帯情報機器のファイルメモリとして注目を
集めている。
ドレイン拡散層を有するシリコン(Si)基板、このシ
リコン基板上に形成された主に多結晶シリコン膜からな
る浮遊ゲートおよび制御ゲート、この浮遊ゲートおよび
制御ゲートを互いに分離する層間絶縁膜、および浮遊ゲ
ートとシリコン基板を互いに分離するトンネル絶縁膜か
らなるMOS型電界効果トランジスタを1つの記憶単位
とするメモリセルを、複数個行列状に配置して構成され
る。
トに印加することによって電子を浮遊ゲートに注入し、
そのしきい値電圧の違いから情報の“0”“1”が判別
される。
ァイルとして使用するためには、上記外部電圧を低くす
る必要があり、そのためには、書込み/消去時の動作電
圧、いわゆるプログラム電圧を低減することが重要であ
る。
圧Vfgは、 Vfg=C2Vcg/(C1+C2) (1) で与えられる。ここで、Vcgは制御ゲート印加電圧、C
1はトンネル膜の容量、C2は制御ゲートと浮遊ゲートを
互いに分離する層間絶縁膜の容量であり、C2/(C1+C
2)はカップリング比と呼ばれる。
浮遊ゲートに伝達してプログラム電圧を低減させるため
には、多結晶シリコン膜からなる浮遊ゲートと制御ゲー
トを互いに分離する層間絶縁膜の容量C2を大きくし
て、カップリング比を大きくすることが有効である。そ
のため、浮遊ゲートを2層の多結晶シリコン膜で形成
し、上層である多結晶シリコン膜の面積を下層の多結晶
シリコン膜に比べ大きくとることによって、浮遊ゲート
の表面積を増大し、上記層間絶縁膜の容量C2を増加す
る技術が、例えば、1992年インターナショナル・エ
レクトロン・デバイシズ・ミーテイング・テクニカル・
ダイジェスト、991頁から993頁(International
Electron Devices Meeting Technical Digest,1992 p
p.991-993)に記載されている。
集積化の要求にともない、1994年インターナショナ
ル・エレクトロン・デバイシズ・ミーテイング・テクニ
カル・ダイジェスト、921頁から923頁(Internat
ional Electron Devices Meeting Technical Digest,
1994 pp.921-923)に記載されているように、例えばデ
ータ線に垂直な断面における浮遊ゲート間のピッチを、
最小加工寸法の4倍から3倍へと縮小すると、上記従来
技術によって形成された多結晶シリコン膜からなる上層
の浮遊ゲートのデータ線に垂直な断面における寸法が最
小加工寸法の3倍から2倍の長さへと2/3に縮小され
てしまう。そのため浮遊ゲートの表面積が相対的に減少
し、上記層間絶縁膜の容量C2が低下してカップリング
比が減少するという問題があった。そのためプログラム
電圧が上昇するという問題が生じた。
憶装置の有する上記問題を解決し、浮遊ゲートの表面積
が十分大きく、浮遊ゲート間のピッチが減少してもカッ
プリング比の減少を抑制することができ、プログラム電
圧を低減できる不揮発性半導体記憶装置およびその製造
方法を提供することにある。
の本発明の不揮発性半導体記憶装置は、第1導電型を有
する半導体基板と、当該半導体基板の表面領域に形成さ
れた上記第1導電型とは逆の導電型を有するソースおよ
びドレインと、上記半導体基板上にゲート絶縁膜を介し
て形成された浮遊ゲート電極と、当該浮遊ゲート電極上
部に絶縁膜を介して形成された制御ゲート電極を具備し
たMOS型電界効果トランジスタを一つのメモリセルと
し、上記浮遊ゲート電極は2層の多結晶シリコン膜から
構成され、該2層の多結晶シリコン膜の上層の多結晶シ
リコン膜が屈曲して形成された凹部が、上記2層の多結
晶シリコン膜の下層の多結晶シリコン膜の直上のみに形
成されていることを特徴とする。
コン膜から構成し、上層の多結晶シリコン膜で凹部を形
成することにより、浮遊ゲートの表面積は増加してカッ
プリング比が大きくなり、プログラム電圧が低減され
る。
の多結晶シリコン膜上から、上記浮遊ゲート電極の側部
上に形成された側壁絶縁膜の上に延在していると、さら
に好ましい。
の多結晶シリコン膜の厚さd1、上層の多結晶シリコン
膜の厚さd2、側壁絶縁膜の高さhおよびゲート長Lgの
間に W=Lg−2d2 (2) H=h−d1 (3) なる関係があると、極めて好ましい。
表面積がより一層増大し、カップリング比がさらに増大
して、プログラム電圧をさらに低減できる。
しくは窒化シリコン膜を用いることができ、上記絶縁膜
としては、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜および酸化
シリコン膜の3層膜、酸化シリコン膜、窒化シリコン
膜、酸化シリコン膜および窒化シリコン膜の4層膜、単
層の酸化シリコン膜、若しくは酸化シリコン膜と窒化シ
リコン膜の2層膜を用いることができる。
てメモリセルアレイが構成される。
上に第1の酸化シリコン膜(ゲート絶縁膜)、第1の多
結晶シリコン膜、第2の酸化シリコン膜および第1の窒
化シリコン膜を順次積層して積層膜を形成した後、同一
のマスクを用いて上記積層膜をエッチングして所定の形
状に加工する工程と、絶縁膜を全面に形成する工程と、
当該絶縁膜を異方性エッチングして上記積層膜の側壁部
上のみに残し、他の部分は除去して側壁絶縁膜を形成す
るする工程と、上記第1の窒化シリコン膜および第2の
酸化シリコン膜を除去して上記第1の多結晶シリコン膜
の表面を露出させ、上記側壁絶縁膜の内面を側面とし、
上記第1の多結晶シリコン膜を底部とする凹部を形成す
る工程と、上記第1の多結晶シリコン膜上から上記側壁
絶縁膜の表面の所望部分上へ延在する第2の多結晶シリ
コン膜を形成し、上記第1および第2の多結晶シリコン
膜からなる浮遊ゲート電極を形成する工程を含むことを
特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法によって
製造することができる。
化シリコンなどの絶縁物を使用することができ、また、
上記第1の窒化シリコン膜の除去は熱リン酸水溶液を用
いて行われることができる。
と第2の酸化シリコン膜を除去することによって、側壁
絶縁膜の内面を側面とし、上記第1の多結晶シリコン膜
を底部とする凹部が形成される。さらに、この凹部に沿
って第2の多結晶シリコン膜を形成すると、上記第1お
よび第2の多結晶シリコン膜からなり、上面に凹部を有
する浮遊ゲート電極が形成される。
の酸化シリコン膜を形成した後に、第1の窒化シリコン
膜が形成されているので、第1の窒化シリコン膜をエッ
チングして除去する際に、第2の酸化シリコン膜がエッ
チングストッパ膜として働くため、第1の多結晶シリコ
ン膜がエッチされる恐れはない。
ン基板上に第1の酸化シリコン膜(ゲート絶縁膜)、第
1の多結晶シリコン膜、および第2の酸化シリコン膜、
第2の多結晶シリコン膜を順次積層して形成して積層膜
を形成する工程と、上記積層膜を同一マスクを用いてエ
ッチングして所定の形状に加工する工程と、絶縁膜を全
面に形成する工程と、当該絶縁膜を異方性エッチングし
上記積層膜の側壁部上のみに残し他の部分は除去して側
壁絶縁膜を形成する工程と、上記第2の多結晶シリコン
膜および第2の酸化シリコン膜を除去して第1の多結晶
シリコン膜の表面を露出させ、上記側壁絶縁膜の内面を
側面とし上記第1の多結晶シリコン膜を底部とする凹部
を形成する工程と、上記第1の多結晶シリコン膜上から
上記側壁絶縁膜の所望部分上に延在する第3の多結晶シ
リコン膜を形成して、上記第1および第3の多結晶シリ
コン膜からなる浮遊ゲート電極を形成する工程を含むこ
とを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法によ
っても製造できる。
おいて使用された第1の窒化シリコン膜に代えて第2の
多結晶シリコン膜を使用した。この場合は、第2の多結
晶シリコン膜をエッチングして除去しているので、第1
の多結晶シリコン膜がこの工程でエッチングされるのを
防止するため、両者の間に第2の酸化シリコン膜を介在
させた。この場合、上記第2の多結晶シリコン膜の除去
は、等方性ドライエッチングによって行うことにより支
障なく行なうことができる。
と第2の酸化シリコン膜を除去することによって、上記
側壁絶縁膜の内面を側面とし上記第1の多結晶シリコン
膜を底部とする凹部が形成され、この凹部に沿って第3
の多結晶シリコン膜が形成される。そにより、第1およ
び第3の多結晶シリコン膜の積層膜からなり、上面に凹
部を有する浮遊ゲート電極が形成される。
方性ドライエッチングによって行うことにより、好まし
い結果が得られる。
においては、浮遊ゲート電極が第1および第2の多結晶
シリコン膜の2層膜からなり、上層である第2の多結晶
シリコン膜による凹部が形成されている。このような凹
部を有する浮遊ゲート電極上に、絶縁膜および制御ゲー
ト電極が積層して形成されて不揮発性半導体記憶装置が
構成される。
としては、例えばリンなどの不純物が高濃度にドープさ
れた低抵抗の多結晶シリコン膜が好ましい。上記浮遊ゲ
ート電極と制御ゲート電極を互いに分離するための絶縁
膜としては、酸化シリコン膜/窒化シリコン膜/酸化シ
リコン膜からなる3層膜、酸化シリコン膜/窒化シリコ
ン膜/酸化シリコン膜/窒化シリコン膜からなる4層
膜、窒化シリコン膜/酸化シリコン膜からなる2層膜ま
たは単層の酸化シリコン膜などを使用できる。浮遊ゲー
ト電極の側壁上には側壁絶縁膜を形成するのが好まし
く、この側壁絶縁膜としては酸化シリコンや窒化シリコ
ンを使用できる。
レスアレイ型のメモリセル、NOR型、NAND型、D
iNOR型、スプリットゲート型など、他のメモリセル
に適用できる。また、上記メモリセルが複数個行列状に
配置されたメモリセルアレイから構成された半導体記憶
装置にも適用できる。
して用いて、多結晶シリコン膜からなる浮遊ゲートに凹
部を形成し、多結晶シリコン膜からなる制御ゲートと浮
遊ゲートの間の層間膜の容量を増大して、メモリセルの
カップリング比を増大した例である。
説明する。図1〜図3はワード線に平行でデータ線に垂
直なメモリセルの断面構造を示す。
(100)のp型シリコン基板101の主表面に、周知
の熱酸化法を用いてゲート酸化膜102を形成した。次
に、第1の多結晶シリコン膜103、第1の酸化シリコ
ン膜104、第1の窒化シリコン膜105、第2の酸化
シリコン膜106および第2の窒化シリコン膜107
を、周知のLPCVD法を用いて順次形成した後、レジ
ストマスクを用いた周知のリソグラフィとドライエッチ
ング技術によって不要部分をエッチして、所定の形状を
有する積層膜を形成した。
コン膜108を形成した後、全面異方性ドライエッチン
グを行って、図1(b)に示したように、上記積層膜の側
壁部上のみに残し、他の部分は除去した。
記シリコン基板101の露出された部分を酸化して、図
1(c)に示したように、素子間分離用の酸化シリコン膜
109を形成してメモリセル間の分離を行なった後、図
1(d)に示したように、熱リン酸水溶液を用いたウエッ
トエッチングによって第2および第3の窒化シリコン膜
107、108を除去した。
イオンをシリコン基板101に打込んで、図2(a)に
示したように、パンチスルーストッパ領域110を形成
した後、ヒ素イオンをシリコン基板101に打込んで、
ドレイン領域111およびソース領域112を形成し
た。
酸化シリコン膜113を形成した後、上記第1の窒化シ
リコン膜105の表面が露出するまで全面異方性ドライ
エッチングを行って、図2(b)に示したように、第3の
酸化シリコン膜113を上記積層膜の側壁上のみに残し
他の部分は除去した。
グによって第1の窒化シリコン膜105を除去した。こ
の際、第1の窒化シリコン膜105の直下に存在する第
1の酸化シリコン膜104が、エッチングのストッパと
して作用するので、その下の第1の多結晶シリコン膜1
03がエッチングされることはない。
ウェットエッチングにより除去して、図2(c)に示した
ように、第3の酸化シリコン膜113によって包囲され
た凹部を、第1の多結晶シリコン膜103の上に形成し
た。
グされた第2の多結晶シリコン膜114を形成した後、
周知のリソグラフィとドライエッチング技術を用いて、
図3(a)に示したように、上記第3の酸化シリコン膜1
13の上に端部が存在するように、第2の多結晶シリコ
ン膜114を所定の形状にパターニングした。
シリコン膜103、114によって浮遊ゲートが構成さ
れる。そのため、上層である第2の多結晶シリコン膜1
14の端部が第3の酸化シリコン膜113の内側になる
と、第2の多結晶シリコン膜114をパターニングする
際に、下層である第1の多結晶シリコン膜103もエッ
チングされてしまって、ゲート酸化膜102が損傷を受
ける。そのため、第2の多結晶シリコン膜114の端部
が、側壁部分に形成されたの第3の酸化シリコン膜11
3上になるようにパターニングを行なって、ゲート酸化
膜102の損傷を防止した。
(b)に示したように、一般にONO膜と呼ばれる酸化シ
リコン膜/窒化シリコン膜/酸化シリコン膜という構造
の積層膜からなる層間絶縁膜115を形成した後、図3
(c)に示したように、リンをドーピングした第3の多結
晶シリコン膜116を形成し、周知のリソグラフィとド
ライエッチング技術により、所定の形状にパターニング
して制御ゲートを形成した。図3(c)から明らかなよう
に、浮遊ゲートである第2の多結晶シリコン膜114と
制御ゲートである第3の多結晶シリコン膜116は、上
記層間絶縁膜115によって互いに分離されている。
からなる層間絶縁膜117を形成し、ソース領域112
およびドレイン領域111に達するコンタクト孔(図示
せず)を形成した後、周知の配線工程によって、金属膜
118からなる電極、配線を形成し、最後に水素雰囲気
中で熱処理を行なってメモリセルを完成した。
置の、浮遊ゲート周辺部分を拡大して示した図4におい
て、d1およびd2は、それぞれ下層である第1の多結晶
シリコン膜103および上層である第2の多結晶シリコ
ン膜114の膜厚、hは側壁部に形成された第3の酸化
シリコン膜113の高さ、WおよびHは本実施例におい
て形成された浮遊ゲートの凹部の幅および高さである。
図4から明らかなように、本実施例によって形成された
各部分の寸法は、概ね W=Lg−2d2 (2) H=h−d1 (3) なる関係を有しており、凹部が形成されるためには Lg>2d2 (5) h>d1 (6) となる必要がある。本実施例ではLg=0.3um、d2
=50nm、h=250nm、d1=100nmとし
た。また、d1とd2の和がhよりも大になると、凹部の
高さおよび幅が減少して、本発明の効果が小さくなって
しまうので、 h>d1+d2 (4) とすればさらに効果的である。
れた不揮発性半導体記憶装置の断面構造を図5に示し
た。図5から明らかなように、この従来技術において
は、第1層の多結晶シリコン膜103´およびその上に
形成された上記多結晶シリコン膜103´より大きな第
2層の多結晶シリコン膜114´によって、浮遊ゲート
が構成されている。この従来技術は平坦化には有利であ
るが、大きな表面積を得るのが困難であるという問題が
あった。
記従来技術の不揮発性半導体記憶装置に比べて、多結晶
シリコン膜からなる浮遊ゲート電極の表面積が30%大
きく、層間絶縁膜115の容量が30%増大した。その
結果、カップリング比が向上して、書込み/消去時のプ
ログラム電圧が低減された。
マスク工程を追加する必要はなく、従来とほぼ同一の工
程数で、多結晶シリコン膜間の層間絶縁膜容量を増大す
ることができた。
結晶シリコン膜103、114により形成し、窒化シリ
コン膜をスペーサに用い、上記2層の多結晶シリコン膜
のうち、下層である第1の多結晶シリコン膜103の直
上部分に、上層である第2の多結晶シリコン膜114に
よる凹部が形成される。そのため、従来とほぼ同一の工
程数で、不揮発性半導体記憶装置における制御ゲート電
極と浮遊ゲート電極の間の層間絶縁膜の容量を増大し、
カップリング比を向上して、プログラム電圧を低減でき
た。
て使用された窒化シリコン膜に代えて、多結晶シリコン
膜をスペーサとして用い、浮遊ゲートである多結晶シリ
コン膜に凹部を形成して、浮遊ゲート電極と制御ゲート
電極の間の膜容量を増大して、メモリセルのカップリン
グを増大した例である。
図6〜8に示した。図6〜図8はワード線に平行でデー
タ線に垂直なメモリセルの断面構造を示している。
(100)のp型シリコン基板101に、酸化シリコン
からなるゲート酸化膜102を周知の熱酸化法を用いて
形成した。 次に、周知のLPCVD法を用いて、第1
の多結晶シリコン膜103、第1の酸化シリコン膜10
4、第2の多結晶膜Si膜119、第2の酸化シリコン
膜106および第1の窒化シリコン膜107を順次積層
して積層膜を形成した後、レジストマスク(図示せず)
を用いた周知のリソグラフィとドライエッチング技術に
よって、上記積層膜の露出された部分を順次エッチして
所定の形状とした。
窒化シリコン膜108を全面に形成した後、異方性ドラ
イエッチングを行って、図6(b)に示したように、上記
第2の窒化シリコン膜108を、上記積層膜の側壁上の
みに残し、他の部分は除去した。
01の露出された表面を、周知のウエット酸化法によっ
て酸化して素子分離用の熱酸化膜109を形成し、メモ
リセル間の分離を行なった。
第2の窒化シリコン膜107、108を、熱リン酸水溶
液を用いた周知のウエットエッチングを用いて除去し
た。
ボロンイオンをシリコン基板101にイオン打込みし
て、図7(a)に示したように、パンチスルーストッパ
領域110を形成した後、ヒ素イオンをシリコン基板1
01にイオン打込みしてドレイン領域111およびソー
ス領域112を形成した。
酸化シリコン膜113を全面に形成した後、第2の多結
晶シリコン膜119の表面が露出するまで異方性エッチ
ングを行って、図7(b)に示したように、上記第3の酸
化シリコン膜113のうち、上記積層膜の側壁上に形成
された部分のみを残し、他の部分は除去した。
結晶シリコン膜119を等方性ドライエッチングによっ
て除去した。この際、第2の多結晶シリコン膜119の
直下には第1の酸化シリコン膜104が存在するので、
この第1の酸化シリコン膜104が上記ドライエッチン
グのストッパとなり、第1の多結晶シリコン膜103が
エッチングされることはない。その後、上記第1の酸化
シリコン膜104をウェットエッチングにより除去し
た。これにより、第3の酸化シリコン膜113を側面と
し、第1の多結晶シリコン膜103膜を底部とする凹部
が形成された。
れた多結晶シリコン膜114を全面に形成した後、図8
(a)に示したように、周知のリソグラフィとドライエッ
チング技術を用いて、端部が上記第3の酸化シリコン膜
113上にくるようにパターニングした。
に2層の多結晶シリコン膜103、114によって浮遊
ゲートが構成される。上層である第3の多結晶シリコン
膜114の端部が、第3の酸化シリコン膜113の内
側、すなわち下層である第1の多結晶シリコン膜103
上にくると、第1の多結晶シリコン膜103がエッチン
グされてしまい、ゲート酸化膜102が損傷を受けてし
まう。従って、第3の多結晶シリコン膜114の端部が
第3の絶縁膜113上にくるように、第3の多結晶シリ
コン膜114をパターニングした。
コン/窒化シリコン/酸化シリコンの積層膜、いわゆる
ONO膜115を周知の技術を用いて形成した後、図8
(c)に示したように、リンがドープされた第4の多結
晶シリコン膜116を形成し、これを周知のリソグラフ
ィとドライエッチング技術を用いて所定の形状にパター
ニングして制御ゲート電極を形成した。図8(c)から
明らかなように、第4の多結晶シリコン膜116からな
る制御ゲート電極と第3の多結晶シリコン膜114を含
む浮遊ゲート電極は、上記ONO膜115によって、互
いに絶縁分離される。
イン領域に至るコンタクト孔(図示せず)、および金属
膜118からなる電極、配線を周知の方法を用いて形成
した後、最後に水素雰囲気中で熱処理を行なって、図8
(d)に示すメモリセルを完成した。
も、ゲート長Lg=0.3um、多結晶シリコン膜103
および114の膜厚はそれぞれd1=100nm、d2=
50nm、第3の酸化シリコン膜113の高さh=25
0nmとした。
体記憶装置は、従来技術に比べ浮遊ゲート電極の表面積
が40%増大し、浮遊ゲート電極と制御ゲート電極の間
の層間絶縁膜115の容量は40%増大した。これによ
り、カップリング比が向上して、書込み/消去時のプロ
グラム電圧が低減された。
際、新たなホトマスク工程を追加する必要がないので、
従来とほぼ同一の工程数で浮遊ゲート電極と制御ゲート
電極の間の層間絶縁膜容量を増大することが可能であっ
た。
結晶シリコン膜103、114によって形成され、他の
多結晶シリコン膜113がスペーサとして用いられ、上
記2層の多結晶シリコン膜103、114のうち、下層
の多結晶シリコン膜103の直上に、上層の多結晶シリ
コン膜114による凹部が形成される。それにより、従
来とほぼ同一の工程数で、不揮発性半導体記憶装置の浮
遊ゲート電極と制御ゲート電極の間の層間絶縁膜容量を
増大するとともに、カップリング比が向上して、プログ
ラム電圧が低減した。
ート側壁上の絶縁膜としては酸化シリコン膜113を用
いたが、窒化シリコン膜など他の種類の絶縁膜で、不揮
発性半導体記憶装置の動作や信頼性に悪影響をおよぼさ
ないものであれば使用してもよい。また、実施例1およ
び2においては浮遊ゲート電極と制御ゲート電極の間の
層間絶縁膜115としてONO膜を用いたが、ONO膜
に代えて単層の酸化シリコン膜や酸化シリコン膜と窒化
シリコン膜の積層膜あるいは酸化シリコン膜、窒化シリ
コン膜、酸化シリコン膜および窒化シリコ膜からなる4
層の積層膜を用いても同様の効果が得られる。
AND型に代表されるコンタクトレスアレイ型のメモリ
セルの作成を例にとって説明したが、NOR型やNAN
D型、DiNOR型、スプリットゲート型など、他のメ
モリセルに適用しても同様の効果が得られた。
数で不揮発性半導体記憶装置の浮遊ゲート電極と制御ゲ
ート電極の間の層間絶縁膜の容量を増大し、カップリン
グ比を向上してプログラム電圧を低減することができ
る。
…多結晶シリコン膜、104…酸化シリコン膜、105
…窒化シリコン膜、106…酸化シリコン膜、107、
108…窒化シリコン膜、109…熱酸化膜、110…
パンチスルーストッパ領域、111…ドレイン領域、1
12…ソース領域、113…酸化シリコン膜、114…
多結晶シリコン膜、115…層間絶縁膜、116…多結
晶シリコン膜、117…層間絶縁膜、118…金属膜、
119…多結晶シリコン膜。
Claims (11)
- 【請求項1】第1導電型を有する半導体基板と、当該半
導体基板の表面領域に形成された上記第1導電型とは逆
の導電型を有するソースおよびドレインと、上記半導体
基板上にゲート絶縁膜を介して形成された浮遊ゲート電
極と、当該浮遊ゲート電極上部に絶縁膜を介して形成さ
れた制御ゲート電極を具備したMOS型電界効果トラン
ジスタを一つのメモリセルとし、上記浮遊ゲート電極は
2層の多結晶シリコン膜から構成され、該2層の多結晶
シリコン膜の上層の多結晶シリコン膜が屈曲して形成さ
れた凹部が、上記2層の多結晶シリコン膜の下層の多結
晶シリコン膜の直上のみに形成されていることを特徴と
する不揮発性記憶半導体装置。 - 【請求項2】上記上層の多結晶シリコン膜は、上記下層
の多結晶シリコン膜上から、上記浮遊ゲート電極の側部
上に形成された側壁絶縁膜の上に延在していることを特
徴とする請求項1記載の不揮発性記憶半導体装置。 - 【請求項3】上記凹部の幅W、高さH、下層の多結晶シ
リコン膜の厚さd1、上層の多結晶シリコン膜の厚さ
d2、絶縁膜の高さhおよびゲート長Lgの間には、 W=Lg−2d2 H=h−d1 なる関係があることを特徴とする請求項1若しくは2記
載の不揮発性半導体記憶装置。 - 【請求項4】上記高さH、下層の多結晶シリコン膜の厚
さd1および上層の多結晶シリコン膜の厚さd2の間に
は、 h>d1+d2 なる関係が存在することを特徴とする請求項3記載の不
揮発性半導体記憶装置。 - 【請求項5】上記側壁絶縁膜は酸化シリコン膜若しくは
窒化シリコン膜からなることを特徴とする請求項1から
4のいずれか一に記載の半導体記憶装置。 - 【請求項6】上記絶縁膜は酸化シリコン膜、窒化シリコ
ン膜および酸化シリコン膜の3層膜、酸化シリコン膜、
窒化シリコン膜、酸化シリコン膜および窒化シリコン膜
の4層膜、単層の酸化シリコン膜、若しくは酸化シリコ
ン膜と窒化シリコン膜の2層膜であることを特徴とする
請求項1から5のいずれか一に記載の半導体記憶装置。 - 【請求項7】複数の上記メモリセルが行列状に配置され
てメモリセルアレイが構成されていることを特徴1から
6のいずれか一に記載の半導体記憶装置。 - 【請求項8】シリコン基板上に第1の酸化シリコン膜、
第1の多結晶シリコン膜、第2の酸化シリコン膜および
第1の窒化シリコン膜を順次積層して積層膜を形成した
後、同一のマスクを用いて上記積層膜をエッチングして
所定の形状に加工する工程と、絶縁膜を全面に形成する
工程と、当該絶縁膜を異方性エッチングして上記積層膜
の側壁部上のみに残し、他の部分は除去して側壁絶縁膜
を形成するする工程と、上記第1の窒化シリコン膜およ
び第2の酸化シリコン膜を除去して上記第1の多結晶シ
リコン膜の表面を露出させ、上記側壁絶縁膜の内面を側
面とし、上記第1の多結晶シリコン膜を底部とする凹部
を形成する工程と、上記第1の多結晶シリコン膜上から
上記側壁絶縁膜の表面の所望部分上へ延在する第2の多
結晶シリコン膜を形成し、上記第1および第2の多結晶
シリコン膜からなる浮遊ゲート電極を形成する工程を含
むことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方
法。 - 【請求項9】上記第1の窒化シリコン膜の除去は熱リン
酸水溶液を用いて行われることを特徴とする請求項8記
載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。 - 【請求項10】シリコン基板上に第1の酸化シリコン
膜、第1の多結晶シリコン膜、第2の酸化シリコン膜お
よび第2の多結晶シリコン膜を順次積層して形成して積
層膜を形成する工程と、上記積層膜を同一マスクを用い
てエッチングして所定の形状に加工する工程と、絶縁膜
を全面に形成する工程と、当該絶縁膜を異方性エッチン
グし上記積層膜の側壁部上のみに残し他の部分は除去し
て側壁絶縁膜を形成する工程と、上記第2の多結晶シリ
コン膜および第2の酸化シリコン膜を除去して第1の多
結晶シリコン膜の表面を露出させ、上記側壁絶縁膜の内
面を側面とし上記第1の多結晶シリコン膜を底部とする
凹部を形成する工程と、上記第1の多結晶シリコン膜上
から上記側壁絶縁膜の所望部分上に延在する第3の多結
晶シリコン膜を形成して、上記第1および第3の多結晶
シリコン膜からなる浮遊ゲート電極を形成する工程を含
むことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方
法。 - 【請求項11】上記第2の多結晶シリコン膜の除去は、
等方性ドライエッチングによって行われることを特徴と
する請求項10記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方
法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP00200497A JP3914603B2 (ja) | 1997-01-09 | 1997-01-09 | 不揮発性半導体記憶装置の製造方法 |
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JPH10199998A true JPH10199998A (ja) | 1998-07-31 |
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JP (1) | JP3914603B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002118185A (ja) * | 2000-10-03 | 2002-04-19 | Micronics Internatl Co Ltd | フローテイングゲート・メモリセル用のv形状フローテイングゲート |
KR100351449B1 (ko) * | 1999-12-30 | 2002-09-09 | 주식회사 하이닉스반도체 | 반도체장치의 게이트전극 형성방법 |
US7393747B2 (en) | 2003-09-30 | 2008-07-01 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Nonvolatile semiconductor memory and a fabrication method thereof |
-
1997
- 1997-01-09 JP JP00200497A patent/JP3914603B2/ja not_active Expired - Fee Related
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