JPH10198473A - 終端抵抗制御型バスシステム - Google Patents

終端抵抗制御型バスシステム

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JPH10198473A
JPH10198473A JP31540397A JP31540397A JPH10198473A JP H10198473 A JPH10198473 A JP H10198473A JP 31540397 A JP31540397 A JP 31540397A JP 31540397 A JP31540397 A JP 31540397A JP H10198473 A JPH10198473 A JP H10198473A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バス配線に接続される機能回路の数や種別が変
更されても、バス配線の両端での反射による波形歪みが
抑制されるバスシステムを提供する。 【解決手段】バス配線101の両端に接続された終端用
可変抵抗器111a、111bと、これらの抵抗値を変
更可能な終端抵抗制御回路112を備える。着脱可能な
回路基板103a、103bに設けられた機能回路10
5a、105bは、コネクタ104a、104bを介し
てバス配線101に接続される。検出回路107a、1
07bは、回路基板103a、103bの接続の有無を
検出し、検出結果を終端抵抗制御回路112に通知す
る。終端抵抗制御回路112は、回路基板103a、1
03bの接続の状態により、終端用可変抵抗器111
a、111bの抵抗値を変更する。これにより、機能回
路105a、105bの着脱で入力容量が変化してもバ
ス配線101の波形歪みを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、終端抵抗器を要す
るバスシステム、および、それを備えた情報処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】情報処理装置の高速化が進み、装置内の
バス配線の両端には、終端抵抗器を接続するのが普通で
ある。終端抵抗器には、バス配線の特性インピーダンス
と同値の抵抗器が使用される。終端抵抗器を接続しない
場合、出力した信号がバス配線の両端で反射してしま
い、反射した信号と出力した信号との重ね合わせにより
信号の波形歪みが発生する。この波形歪みは、バスの伝
送速度が速くなるほど大きくなり、場合によっては正常
な信号伝送ができなくなる。
【0003】バス配線の両端に終端抵抗器を接続する方
法は、例えば、DIGITAL BUS HANDBO
OK誌(1990年、Joseph Di Giacomo著、McGraw-Hill P
ublishing Company発行、ページ14.6〜14.13)にも記載
されている。
【0004】この従来例によれば、図7に示すようなバ
スシステムが存在した場合、終端抵抗器の抵抗値は、バ
ス配線とスタブ配線の両方を合わせた部分のインピーダ
ンス(以下、バスの、配線のみのインピーダンスとす
る)、バスに接続する機能回路の入出力回路の容量、ス
タブ配線の容量、および、バス配線の容量を基に算出さ
れる。
【0005】具体的には、バスの配線のみの特性インピ
ーダンスをZo、単位長さあたりの機能回路の容量(入
出力回路の容量とスタブ配線の容量とを合計したもの)
の総和をC1、単位長さ当りのバス配線の容量をC2と
すると、バス配線の実効インピーダンスZは、次の(式
1)を用いて表すことができる。
【0006】 Z=Zo/√(1+C1/C2) …(式1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】さて、バスに接続する
機能回路は、装置本体に固定的に設けられているものば
かりではない。機能回路は、装置本体に対して着脱可能
な基板に実装されていることもある。むしろ最近では、
様々な基板がユーザーの手によって増設されていくのが
普通である。装置本体に実装する基板(すなわち機能回
路)の数が変われば、(式1)を見てもわかるように、
バス配線の実効インピーダンスも当然変化する。
【0008】しかしながら、従来の情報処理装置におい
ては、この点について何の対策も講じられていなかっ
た。
【0009】バスに接続する機能回路の入出力回路の容
量が小さければ、バス配線の実効インピーダンス、つま
り終端抵抗器の抵抗値は、配線のみの特性インピーダン
スとほぼ同じとなり、特に問題は生じないのであるが、
実際のシステムにおいては、この入出力回路の容量が無
視できないほど大きくなる。
【0010】例えば、配線のみのインピーダンスZoを
50Ω、入出力回路の容量を15pF、スタブ配線の長
さを2cm、バス配線の長さを30cm、配線1cm当
りの容量を1pFとした場合、入出力回路の容量とスタ
ブ配線の容量の合計は、15pF+1pF/cm×2c
mで17pFである。この機能回路をバス配線に4つ接
続すると、その合計は、68pFである。また、バス配
線の容量は、1pF/cm×30cmで30pFであ
る。Zo=50、C1=68、C2=30として、これ
らを(式1)に当てはめると、バス配線の実効インピー
ダンスZは、27Ωとなる。
【0011】ここで、もし、バス配線に接続される機能
回路を減らして、その数を1つにした場合、機能回路の
容量の合計は17pFとなる。これを、C1=17とし
て再び(式1)に当てはめると、バス配線の実効インピ
ーダンスは39Ωになってしまう。
【0012】すなわち、本来ならば39Ωの終端抵抗器
を用いなければならないのに、従来では、27Ωのまま
であった。
【0013】このような伝送線路のインピーダンスの不
整合は、(式2)に示すように反射係数を増大させる。
Zは、設定すべき終端抵抗器の抵抗値である。
【0014】 ρ=(γ−Z)/(γ+ Z) …(式2) 例えば、上記の場合、γは、27Ω、 Zは、39Ωと
なり、反射係数ρは、−0.18となる。
【0015】これは、バス配線の端で生じる反射が、全
信号レベルの18%に達することを示すものであり、仮
に信号レベルが1Vの場合、反射した後の信号レベルは
0.82Vにもなる。
【0016】なお、COMPUTER CIRCUITS ELECTRICAL DES
IGN誌(1995年、Ron K. Poon著、Prentice-Hall発行、
ページ82)記載の表3.5では、C−MOS回路におけ
るノイズマージンは1250mVとなっており、このう
ちの最大800mVが反射によるノイズ分である。これ
は、ノイズマージン全体の65%を占めていることを示
している。
【0017】このように従来では、回路基板の挿抜の際
に、終端抵抗の不整合が生じて反射ノイズが発生してし
まい、これが、システムの高速化を図る上で大きな障害
になっていた。
【0018】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、バス配線に接続される機能回路の数や種別が変更
されても信号の波形歪みが発生せず、結果として、デー
タ転送の高速化を図ることができるようになるバスシス
テムを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の一態様によれば、バス配線の特性インピーダ
ンスに対する影響度が互いに等しい複数の回路基板が挿
抜されるバスシステムであって、前記バス配線と、前記
バス配線の端に接続された終端用可変抵抗器と、前記終
端用可変抵抗器の抵抗値を、当該バスシステムに装着さ
れた回路基板の数に応じて変更する制御回路と、を備え
たことを特徴とする終端抵抗制御型バスシステムが提供
される。
【0020】上記目的を達成するための本発明のその他
の態様によれば、複数の回路基板と、これらの回路基板
が挿抜されるバックパネルとを備えたバスシステムであ
って、前記バックパネルには、バス配線と、前記バス配
線の端に接続された終端用可変抵抗器と、前記終端用可
変抵抗器の抵抗値を変更可能な制御回路とが設けられ、
前記各回路基板には、当該回路基板の実装部品であって
前記バス配線の特性インピーダンスに影響を与える部品
に関する部品情報を記憶した記憶回路が設けられ、前記
制御回路は、前記バックパネルに装着されている各回路
基板の記憶回路から前記部品情報を取り出し、取り出し
た部品情報に基づいて前記終端用可変抵抗器の抵抗値を
変更することを特徴とする終端抵抗制御型バスシステム
が提供される。
【0021】上記目的を達成するための本発明のさらに
別の態様によれば、複数の回路基板と、これらの回路基
板が挿抜されるバックパネルとを備えたバスシステムで
あって、前記バックパネルには、データ伝送用のバス配
線と、前記データ伝送用のバス配線の端に接続された第
1の終端用可変抵抗器と、前記第1の終端用可変抵抗器
の抵抗値を定めるために用いられる試験用のバス配線
と、前記試験用のバス配線の端に接続された第2の終端
用可変抵抗器と、前記第1の終端用可変抵抗器の抵抗値
と、前記第2の終端用可変抵抗器の抵抗値のそれぞれを
変更可能な制御回路が設けられ、前記各回路基板には、
前記試験用のバス配線に試験信号を出力する出力回路
と、前記バス配線を介して他の回路基板から出力された
試験信号を受付ける入力回路とが設けられ、前記制御回
路は、前記第2の終端用可変抵抗器の抵抗値を順次変更
すると共に、その都度、前記出力回路による試験信号の
出力と、前記入力回路による試験信号の受信を行い、各
受信結果に基づいて、前記第2の終端用可変抵抗器に順
次設定した抵抗値の中から最適な抵抗値を選択し、選択
した抵抗値を前記第1の終端用可変抵抗器に設定するこ
とを特徴とする終端抵抗制御型バスシステムが提供され
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るバスシステム
の各種の実施形態について図面を参照しながら説明す
る。
【0023】図1は、本発明の第1の実施形態の概略を
示した構成図である。同図には、情報処理装置の筐体等
に固定されたバックパネル102と、機能回路105a
を搭載した回路基板103aと、機能回路105bを搭
載した回路基板103bが示されている。回路基板10
3aは、コネクタ104aにより、バックパネル102
に対して着脱可能となっている。回路基板103bは、
コネクタ104bにより、バックパネル102に対して
着脱可能となっている。コネクタ104a、104b
は、それぞれ、回路基板側のコネクタ部品とバックパネ
ル側のコネクタ部品の双方から構成されている。バック
パネル102には、そのほか、機能回路106と、複数
の信号線から成るバス配線101と、バス配線101の
両端に接続された終端抵抗器111a、111bと、終
端抵抗器111a、111bの各抵抗値を変更する終端
抵抗制御回路112が設けられている。回路基板103
aの機能回路105a、回路基板103bの機能回路1
05a、および、バックパネル102の機能回路106
は、それぞれ、バス配線101の特性インピーダンスに
対する影響度が互いに等しい回路である。すなわち、各
機能回路は、入出力回路やスタブ配線(図7参照)が同
一仕様となっている。コネクタ107aには、バックパ
ネル102への回路基板103aの着脱を検出する検出
回路107aが設けられている。回路基板103aがバ
ックパネル102に装着されると、回路基板103a上
の機能回路105aと、バックパネル102上のバス配
線101とが接続され、さらに、検出回路107aから
終端抵抗制御回路112に向けて、回路基板103aが
装着されたことを示す信号が出力される。コネクタ10
4bには、バックパネル102への回路基板103bの
着脱を検出する検出回路107bが設けられている。回
路基板103bがバックパネル102に装着されると、
回路基板103b上の機能回路105bと、バックパネ
ル102上のバス配線101とが接続され、さらに、検
出回路107bから終端抵抗制御回路112に向けて、
回路基板103bが装着されたことを示す信号が出力さ
れる。終端抵抗器111a、111bは、それぞれ可変
抵抗器である。終端抵抗器111aの一端は、バス配線
101に接続され、他端は終端電圧(Vtt)を設定す
る設定部に接続されている。終端電圧(Vtt)は、本
情報処理装置の電源の供給電圧であってもよいし、それ
以外(例えば、0V(グランド))であってもよい。終
端抵抗器111bについても同様である。また、図面で
は、説明を簡単にするため、終端抵抗器111a、11
1bのみが図示されているが、実際にはこの1組だけで
なく、バス配線101のバス幅分設けられている。例え
ば、16ビットのバス幅ならば、16組の終端抵抗器が
設けられることになる。
【0024】そして、終端抵抗制御回路112は、検出
回路107a、107bの各検出信号により、バックパ
ネル102に装着されている回路基板の数を検知し、そ
の数に応じて、終端抵抗器111a、111bの各抵抗
値を変更する。このとき、終端抵抗器111a、111
bの各抵抗値は、同値に設定する。
【0025】なお、本実施形態では、コネクタを介して
バス配線101に接続される機能回路の数が2つで、コ
ネクタを介さずにバス配線101に直接接続される機能
回路の数が1つであるが、これらの個数は、装置の規模
に合わせて任意に決めればよい。検出回路107a、1
07bは、例えば、コネクタ104a、104b内に専
用ピンを設けてループ配線を構成し、その接続の有無に
応じて信号を出力できるように構成する。また、検出回
路107a、107bに代えて、ユーザーが操作できる
スイッチを設け、スイッチの状態を回路基板の接続の有
無として検出できるようにしても構わない。
【0026】つぎに、終端抵抗器111aの構造につい
て、図2を用いて説明する。なお、終端抵抗器111b
についても同様な構造となっている。
【0027】図2において、201、202、203
は、それぞれ異なった抵抗値を持つ固定抵抗器である。
211、212、213は、与えられた切り替え信号に
応じて、導通状態(オン状態)と遮断状態(オフ状態)
のいずれかに設定されるスイッチである。スイッチ21
1、212、213は、リレーで構成しても良いし、電
界効果トランジスタで構成しても良い。抵抗器201、
202、203とスイッチ211、212、213は、
それぞれ直列に接続されている。また、図14に示すよ
うに、スイッチ211と抵抗器201の代わりに、抵抗
器201の抵抗値と同値のオン抵抗をもつ電界効果トラ
ンジスタ1401を用いても良い。同様に、抵抗器20
2とスイッチ212の代わりに電界効果トランジスタ1
402を、抵抗器203とスイッチ213の代わりに電
界効果トランジスタ1403を、それぞれ用いることが
できる(この実施例に適用する場合、電界効果トランジ
スタ1404は設けない)。図14の詳細は後述する。
同図において、抵抗器とスイッチは3組設けられている
が、その数は、装着される回路基板の最大枚数に基づい
て決定される。220は、デコード回路であり、図1の
終端抵抗制御回路112から出力された制御信号に応じ
て、スイッチ211、212、213の内の1つをオン
状態にする。本実施形態において、この制御信号は、バ
ックパネル102に装着されている回路基板の枚数を示
す信号である。
【0028】つぎに、バックパネル102に装着されて
いる回路基板の数と、終端抵抗器111aの動作との関
係について説明する。なお、終端抵抗器111bについ
ても終端抵抗器111aと同様に動作する。
【0029】本実施形態では、バックパネル102と基
板103a、103bとの接続の組み合わせにより、以
下に示す4状態がある。
【0030】第1の状態は、基板103a、103bの
2枚が接続されている状態であり、第2の状態は、基板
103aの1枚だけが接続されている状態であり、第3
の状態は、基板103bの1枚だけが接続されている状
態、第4の状態は、基板103a、103bの両方とも
が接続されていない状態である。
【0031】デコード回路220は、終端抵抗制御回路
112から、装着されている回路基板の枚数を示す制御
信号を受け取り、その結果、第1の状態ではスイッチ2
11をオン状態にし、第2または第3の状態ではスイッ
チ212をオン状態にし、第4の状態では、スイッチ2
13をオン状態にする。なお、抵抗器201の抵抗値
は、回路基板が2枚接続された場合に、バス配線101
を流れる信号の波形歪みが最も小さくなるように決めら
れている。この値は、(式1)を用いて算出すればよ
い。同様に、抵抗器202の抵抗値は、回路基板が1枚
接続された場合に、抵抗器203の抵抗値は、回路基板
が何も接続されていない場合に、バス配線101を流れ
る信号の波形歪みが最も小さくなるように決められてい
る。
【0032】例えば、バス配線101の、配線のみの特
性インピーダンスZoを50Ω、機能回路105a、1
05b、106の各容量を17pF、バス配線101の
容量を30pFとすると以下の通りである。
【0033】バス配線101に回路基板103a、10
3bの両方が接続されている場合、機能回路の容量の合
計は51pFとなる。Zo=50Ω、C1=51pF、
C2=30pFとして、これらを(式1)に当てはめる
と、バス配線101の実効インピーダンスZは30Ωと
なるので、抵抗器201の値を30Ωとすれば良い。
【0034】バス配線101に回路基板103a、10
3bのどちらか1つが接続されている場合、機能回路の
容量の合計は34pFとなる。この場合、(式1)よ
り、Zは34Ωとなるので、抵抗器202の値は34Ω
とすれば良い。
【0035】回路基板103a、103bのどちらもバ
ス配線101に接続されていない場合、機能回路の容量
は機能回路106の容量17pFのみとなる。この場
合、(式1)より、Zは39Ωとなるので、抵抗器20
3の値を39Ωとすればよい。
【0036】なお、終端抵抗制御回路112による、終
端抵抗器111a、111bの各抵抗値の変更の期間
は、バス配線101によるデータ転送が実行されていな
い間(例えば、バスシステムの電源が投入されてから、
バス配線101に実際にデータが伝送される前までの
間、バスシステムに対してリセット信号が送られた後、
バス配線101にデータが伝送されるまでの間、バスシ
ステムが稼働中で、バス配線101のデータ転送待ち状
態の間など)に行なわれる。
【0037】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、バス配線101に接続される機能回路の数が変化し
ても、これに合わせて、終端抵抗器の抵抗値が最適値に
設定されため、従来と比較して、バス配線101の各端
での信号の反射が抑止され、信号の波形の歪みが低減さ
れる。信号の波形歪みをこのように低減できれば、シス
テム設計の段階において、機能回路間のデータ転送速度
を上げることができる。
【0038】なお、本実施形態のバスシステムは、回路
基板の活線挿抜が可能なものであっても構わない。
【0039】回路基板の活線挿抜を行う場合は、最初
に、バス配線101を介して行われるバスアクセスやコ
ントロール信号の送受をすべて停止する。その後、作業
者による回路基板の抜去または追加が行われる。回路基
板の枚数の変化は、前述の検出回路によって検出され
る。終端抵抗制御回路112は、回路基板の枚数の変化
に応じて、終端抵抗器111a、111bの各抵抗値を
設定する。抵抗値の設定が完了したら、前述のバスアク
セスやコントロール信号の送受を再開する。
【0040】つぎに、本発明の第2の実施形態を図3を
用いて説明する。
【0041】本実施形態において、第1の実施形態と相
違する点は、検出回路107a、107bに代えて情報
記憶回路301a、301bを回路基板103a、10
3bに設けていること、バックパネル102に情報記憶
回路302を設けていること、情報記憶回路301a、
301b、302の各情報を用いて(式1)を実行し、
その計算結果に応じて、終端抵抗器311a、311b
の各抵抗値を変更する終端抵抗制御回路312を設けて
いることである。終端抵抗311a、311bの各抵抗
値は、第1の実施形態と同様、同値に設定する。なお、
情報記憶回路301a、301b、302には、例え
ば、フィリップス社のPCF8522Eを用いてもよ
く、また、終端抵抗制御回路312に、例えば、フィリ
ップス社のPCF8544を用いることで、各情報記憶
回路と接続してもよい。このように構成すれば、各情報
記憶回路と終端抵抗制御回路312との間の情報伝送を
2本の信号線で実現することができる。
【0042】情報記憶回路301aは、回路基板103
a上の機能回路105aに関する情報(本実施形態で
は、機能回路105aに関する、スタブ配線の容量と入
出力回路の容量)が記憶されている。スタブ配線と入出
力回路は、回路基板103aの実装部品であってバス配
線101の実効インピーダンスに影響を与える部品であ
る。この影響については(式1)の通りである。情報記
憶回路301bは、基板103b上の機能回路105b
に関する情報(本実施形態では、機能回路105bに関
する、スタブ配線の容量と入出力回路の容量)が記憶さ
れている。なお、回路基板103a、103bが例えば
メモリボードならば、情報記憶回路301a、301b
には、さらに、メモリの容量やアクセス時間を記憶して
もよい。
【0043】情報記憶回路302には、バックパネル1
02に直接搭載された機能回路106に関する情報(本
実施形態では、機能回路106に関する、スタブ配線の
容量と入出力回路の容量)、バス配線101の配線のみ
の特性インピーダンス、バス配線101の容量が記憶さ
れている。
【0044】なお、本実施形態では、コネクタを介して
バス配線101に接続される機能回路が2つであるが、
これは1つであっても良いし、あるいは3つ以上存在し
ても良い。また、バス配線に直接接続される機能回路
は、2つ以上存在してもよいし、あるいは無くても良
い。
【0045】終端抵抗器311a、311bは、バス配
線101の両端に接続されている。終端抵抗器311
a、311bの他端は、終端電圧(Vtt)を設定する
設定部に接続されている。終端電圧(Vtt)は、本情
報処理装置の電源の供給電圧であってもよいし、また、
0V(グランド)であってもよい。また、終端抵抗器3
11aおよび終端抵抗器311bの1組だけを図示して
いるが、実際には、バス幅の信号線の全ビットに終端抵
抗器が接続されている。
【0046】終端抵抗制御回路312は、情報記憶回路
301aに記憶されている情報(機能回路105aに関
する、スタブ配線の容量と入出力回路の容量)と、情報
記憶回路301bに記憶されている情報(機能回路10
5bに関する、スタブ配線の容量と入出力回路の容量)
と、情報記憶回路302に記憶されている情報(機能回
路106に関する、スタブ配線の容量と入出力回路の容
量、バス配線101の配線のみの特性インピーダンス、
および、バス配線101の容量)を(式1)を代入し、
その計算結果に応じて、終端抵抗器311a、311b
の各抵抗値を設定する。終端抵抗器311a、311b
の各抵抗値は、前述と同様、同じ値に設定する。
【0047】つぎに、終端抵抗器311aの構造につい
て、図4を用いて説明する。なお、終端抵抗器311b
も同様な構造となっている。
【0048】図4において、401、402、403、
422、423、424は、所定の抵抗値を持つ固定抵
抗器である。411、412、413、431、43
2、433、434は、与えられた切り替え信号に応じ
て、導通(オン)状態と遮断(オフ)状態のいずれかを
設定されるスイッチである。441はデコード回路であ
り、終端抵抗制御回路312の出力した制御信号の内容
に応じて、スイッチ411、412、413の内の1つ
をオン状態にし、残り2つをオフ状態に設定する。デコ
ード回路442は、終端抵抗制御回路312の出力した
制御信号の内容に応じて、スイッチ431、432、4
33、434の内の1つをオン状態にし、残り3つをオ
フ状態に設定する。同図において、抵抗器401、40
2、403、スイッチ411、412、413、およ
び、デコード回路441は、終端抵抗器311aの粗設
定を行なう粗設定回路451を構成する。また、抵抗器
422、423、424、スイッチ431、432、4
33、434、および、デコード回路442は、終端抵
抗器311aの細設定を行なう細設定回路452を構成
する。
【0049】粗設定回路451では、前述したように、
抵抗器401〜403のうちの1つがデコード回路44
1によって選択され、また、細設定回路452において
は、デコード回路442によって、直列接続された抵抗
器422〜424のいずれかの端点がスイッチ431〜
434bのうちの一つによって選択される。例えば、ス
イッチ431が選択されてオン状態になった場合、抵抗
器422、423、424の全てがバイパスされ、細設
定回路452の抵抗値は、ほとんどゼロとなる。また、
スイッチ432が選択されてオン状態になった場合、細
設定回路452の抵抗値は、抵抗器422の抵抗値に等
しくなる。スイッチ433が選択された場合、細設定回
路452の抵抗値は、抵抗器422および抵抗器423
の合計値となり、スイッチ434が選択された場合、細
設定回路452の抵抗値は、抵抗器422、抵抗器42
3および抵抗器424の各抵抗値の合計値となる。
【0050】ここで、粗設定回路451において1つだ
け選択される抵抗器の抵抗値をSaとし、細設定回路4
52において、バイパスされなかった抵抗器の抵抗値を
Sbとし、終端抵抗値をRttとすると、RttとS
a、Sbとの関係は、次の(式2)を用いて表すことが
出来る。
【0051】Rtt=Sa+ΣSb …(式3) b=422,423,424 例えば、抵抗器401、402、403の抵抗値をそれ
ぞれ、20Ω、30Ω、40Ωとし、抵抗器422、4
23、424の抵抗値を全て2.5Ωとした場合、スイ
ッチ411、432をオン状態にすると、Sa=20、
ΣSb=2.5となるので、Rttは22.5Ωとな
る。
【0052】終端抵抗制御回路312は、まず、情報記
憶回路301a、301b、302の各情報を用いて
(式1)を実行し、そして、粗設定回路451と細設定
回路452との組み合わせてよって実現可能な複数の設
定値の中から、(式1)の計算結果に最も近くなるもの
を選び、これを終端抵抗器311aに設定する。同様
に、終端抵抗器311bにも、この値を設定する。
【0053】このように本実施形態によれば、バス配線
101に接続される機能回路の数のほか、その種別が変
化した場合であっても無理なく対応することができる。
【0054】なお、終端抵抗制御回路312による、終
端抵抗器311a、311bの抵抗値の切換の期間は、
第1の実施形態と同様、バスシステムの電源投入後、バ
ス配線101にデータが伝送される前までの間、バスシ
ステムに対してリセット信号が送られた後、バス配線1
01にデータが伝送される前までの間、バスシステムが
稼働中で、バス配線101のデータ転送待ち状態の間な
どに行なう。
【0055】本発明の第3の実施形態を図5を用いて説
明する。
【0056】本実施形態において、第1の実施形態と相
違するところは、バス配線101と平行に試験用バス配
線520が布線されていること、検出回路107a、1
07bに代えて試験信号入出力回路501a、501b
が回路基板103a、103bに設けられていること、
試験信号入出力回路502と終端抵抗制御回路512が
バックパネル102に設けられていることである。試験
信号入出力回路501a、501b、502は、それぞ
れ、試験信号を出力する出力する出力回路と、他の試験
信号入出力回路から出力された試験信号を受付ける入力
回路とを含んで構成されている。試験用バス配線520
の両端には、バス配線101と同様、終端抵抗器521
a、521bが接続されている。終端抵抗制御回路51
2は、試験信号入出力回路501a、501b、502
と試験用バス配線520用いて、設定すべき終端抵抗値
をしぼり込んでいき、当該バスシステムに最も適した抵
抗値を、バス配線101の終端抵抗器511a、511
bに設定する。なお、ここでは、試験用バス配線520
について終端抵抗器521a、521bの1組を図示
し、バス配線101について終端抵抗器511a、51
1bの1組を図示しているが、前述と同様、終端抵抗器
は、バスを構成する信号線の全てに接続されている。ま
た、終端抵抗器511a、511b、521a、521
bの他端は、前述と同様、終端電圧(Vtt)の設定部
に設定されている。試験用バス配線520は、バス配線
101と同形態の布線ではあるが、バス配線101のバ
ス幅と同数の信号線を設ける必要はない。例えば、試験
用バス配線520のバス幅は1ビットであってもよい。
終端抵抗器511a、511b、521a、521bに
は、第1の実施形態(または第2の実施形態)で用いた
終端抵抗器を使用する。
【0057】つぎに、終端抵抗器511a、511bの
各抵抗値を決定するまでの終端抵抗制御回路512の動
作について説明する。
【0058】終端抵抗制御回路512は、まず、終端抵
抗器521a、521bに対して、当該終端抵抗器52
1a、521bの可変可能な範囲(可変範囲)に含まれ
る何れかの抵抗値を設定する。このとき、配線101上
に接続されている機能回路105a、105b、106
による容量が最も小さい場合を想定するのであれば、可
変範囲のうちの最高値を設定する。例えば、可変範囲が
図9に示すような場合、終端抵抗器521a、521に
は、最初に50Ωを設定する。終端抵抗器521a、5
21bの抵抗値は、前述と同様、同一とする。
【0059】次に、終端抵抗制御回路512は、試験信
号入出力回路501a、501b、502のうちの1つ
を選択する。選択された試験信号入出力回路は、試験用
バス配線520に向けて試験信号を出力する。図8で
は、試験信号入出力回路502から試験信号が出力され
ている様子が示されている。この試験信号は、その他の
試験信号入出力回路(ここでは、試験信号入出力回路5
01a、501b)に入力される。試験信号入出力回路
501a、501bは、それぞれ、受付けた試験信号の
状態が期待通りのものか否かを判定し、信号が劣悪な場
合は失敗とし、良好な場合は成功として、その旨を終端
抵抗制御回路512に通知する。終端抵抗器521a、
521bの抵抗値が不適切な場合、当該終端抵抗器52
1a、521bと試験用バス配線520とのインピーダ
ンスの不整合が生じ、信号の波形歪みが発生する。この
歪みが大きいと、試験信号入出力回路では正しい試験信
号を入力できなくなる。一方、終端抵抗制御回路512
には、図9に示すような管理テーブルが設けられてい
る。管理テーブルは、試験信号入出力回路から送られた
試験結果に基づいて各項目が埋められていく。具体的に
は、入力側の2つの試験信号入出力回路のうちの一方で
も失敗に終わった場合は、その抵抗値の項目には、
「×」が設定され、両方成功の場合は、「○」が設定さ
れる。
【0060】続いて、終端抵抗制御回路512は、出力
側の試験信号入出力回路を変更し、その試験信号入出力
回路から再度試験信号を試験用バス配線520に出力す
る。
【0061】以上の一連の動作は、可変終端抵抗器52
1a、521bの可変範囲において、抵抗値を徐々に低
くしながら繰り返し行う。
【0062】最後に、終端抵抗制御回路512は、試験
信号を正常に伝送できる範囲の中心の値(図9ならば範
囲Aの中心である40Ω)を、終端抵抗器511a、5
11bのそれぞれに設定する。
【0063】なお、前述の試験信号は、バス配線101
で伝送しうる、最も立ち上がり時間が短く、周期が短い
信号であることが好ましい。また、試験信号の出力は、
複数回行うことが好ましい。
【0064】また、終端抵抗制御回路512による、可
変終端抵抗器511a、511bの抵抗値の切換期間
は、第1、第2の実施形態と同様、バスシステムの電源
投入後、バス配線101にデータが伝送される前までの
間、バスシステムに対してリセット信号が送られた後、
バス配線101にデータが伝送される前までの間、バス
システムが稼働中で、バス配線101のデータ転送待ち
状態の間などに行うのが好ましい。
【0065】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、バス配線101に接続される機能回路の数や構成が
変化しても、信号がバス配線101の両端で反射を抑え
ることができ、更に、定期的に自動試験を行うことで、
環境の変化(例えば電源電圧の変動や温度変化によるド
ライバビリティの変動)がある場合でも終端抵抗が最適
化される。
【0066】本発明の第4の実施形態について、図6を
用いて説明する。
【0067】図6には、上記説明した第1乃至第3の実
施形態をフォールトトレラントコンピュータに応用した
例が示されている。
【0068】このフォールトトレラントコンピュータで
は、同一構造のユニットを2重化して、それらの間に共
有ユニットを持たせ、耐故障性の向上を図っている。
【0069】具体的には、CPU601、602、メイ
ンメモリ521、バスブリッジ611、および、コネク
タ653、654を有するユニットと、CPU603、
604、メインメモリ622、バスブリッジ612、お
よび、コネクタ651、652を有するユニットが、R
AID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)デ
ィスク641、642や通信機能モジュール651、6
52を有するユニットを共有する。
【0070】バスブリッジ611は、CPU601、6
02およびメインメモリ521を、コネクタ653、6
54を介してシステムバス681、682に接続する。
システムバス681、682には、バスブリッジ631
が接続され、その先には、IOバス691を介して共有
ユニットのコネクタ655、657が接続している。
【0071】バスブリッジ612は、CPU603、6
04およびメインメモリ622を、コネクタ651、6
52を介してシステムバス681、682に接続する。
システムバス681、682には、バスブリッジ632
が接続され、その先には、IOバス692を介して共有
ユニットのコネクタ656、658が接続している。
【0072】RAIDディスク641、642は、コネ
クタ655とコネクタ656との間に設けられ、通信機
能モジュール651、652は、コネクタ657とコネ
クタ658との間に設けられている。
【0073】そして、本実施形態では、さらに、バス6
81、682、691、692の各終端に第1の実施形
態(あるいは第2の実施形態)用いた終端抵抗器700
を設け、その制御回路(図示省略)を付加している。
【0074】このように構成によれば、システムが通電
かつ動作中に、故障モジュールの着脱や新機能の追加を
行なっても、バス配線の容量の変化による波形歪みを抑
えることができ、システムの信頼性が向上する。また、
本システムは、システムダウンが許されない、勘定系シ
ステム、自動発券・予約システム、交換機等に応用する
ことができる。
【0075】なお、本実施形態は、以下に説明する第5
および第6の実施形態についても、同様に適用可能であ
る。
【0076】次に、本発明の第5の実施形態について、
図10、図11、図12および図14を用いて説明す
る。
【0077】図10は、上記説明した第1乃至第3の実
施形態をSSTL(Stub Series Terminated Logic, EI
AJ ED-5512)バスシステムに適用した例を示す構成図で
ある。
【0078】同図には、情報処理装置の筐体等に固定さ
れたバックパネル1002と、メモリ1005aを搭載
したメモリモジュール1003aと、メモリ1005b
を搭載したメモリモジュール1003bと、メモリ10
05cを搭載したメモリモジュール1003cと、メモ
リ1005dを搭載したメモリモジュール1003d
と、が示されている。
【0079】本実施形態において、メモリモジュール
は、前記第1乃至第3の実施形態における回路基板(た
とえば、図1の103a)に相当し、メモリおよびメモ
リコントローラは、前記第1乃至第3の実施形態におけ
る機能回路(たとえば、メモリは図1の105a,b、
メモリコントローラは図1の106)に相当する。
【0080】また、本実施形態では、メモリモジュール
1つにつきメモリを1つだけ図示しているが、1つのメ
モリモジュールにメモリを複数個搭載しても良い。例え
ば、メモリモジュールのデータ線数が64、メモリ1個
あたりのデータ線数が8であれば、メモリモジュール1
個に搭載するメモリの数は8個である。さらに、メモリ
の他に、第2の実施形態で記載した情報記憶回路を搭載
しても構わない。
【0081】メモリモジュール1003aには、バス配
線1001とメモリ1005aとの間のスタブ配線があ
り、同スタブ配線区間にマッチング抵抗1022aが挿
入されている。同様に、メモリモジュール1003b〜
1003dのスタブ配線にも、それぞれ、マッチング抵
抗1022b〜1022dが挿入されている。
【0082】本実施形態においては、マッチング抵抗1
022a〜1022dは、スタブ配線区間中のバス配線
1001に近い位置に挿入されており、マッチング抵抗
1022a〜1022dとバス配線1001との間の短
いスタブ配線は、省略しても、すなわち、マッチング抵
抗1022a〜1022dを直接メインのバス配線10
01に接続するようにしても構わない。
【0083】メモリモジュール1003aは、コネクタ
1004aにより、バックパネル102に対して着脱可
能となっている。同様に、メモリモジュール1003b
〜1003dは、それぞれ、コネクタ1004b〜10
04dにより、バックパネル1002に対して着脱可能
となっている。
【0084】本実施形態おいては、コネクタ1004a
〜1004dは、バックパネル側のエッジコネクタで構
成されている。メモリモジュール1003a〜1003
dには、このエッジコネクタに設けられた接触ピンと接
触するための、配線パタンが設けられている(図示せ
ず)。
【0085】バックパネル1002には、そのほか、メ
モリコントローラ1006と、複数の信号線から成るバ
ス配線1001と、バス配線1001の両端に接続され
た終端抵抗器1011a、1011bと、終端抵抗器1
011a、1011bの各抵抗値を変更する終端抵抗制
御回路1012と、マッチング抵抗1021と、が設け
られている。
【0086】マッチング抵抗1021は、メモリコント
ローラ1006とバス配線1001との間の、スタブ配
線区間内に挿入されている。
【0087】マッチング抵抗1021および1022a
〜1022dは、バス配線1001とメモリモジュール
上のスタブ配線とのインピーダンスマッチング(インピ
ーダンス整合をとる)のために設けられている。
【0088】なお、本実施形態では、マッチング抵抗1
022a〜1022dは、メモリモジュール1003a
〜1003d側に設けられているが、バックパネル10
02側に設けても構わない。
【0089】メモリモジュール1003a〜1003d
は、メモリの入出力回路の負荷容量、スタブ配線の長
さ、および同配線の特性インピーダンスが、各々同じに
なるように構成されている。
【0090】コネクタ1004aには、バックパネル1
002へのメモリモジュール1003aの着脱を検出す
る検出回路1007aが設けられている。メモリモジュ
ール1003aがバックパネル1002に装着される
と、メモリモジュール1003a上のメモリ1005a
と、バックパネル1002上のバス配線1001とが接
続される。さらに、検出回路1007aから終端抵抗制
御回路1012に向けて、メモリモジュール1003a
が装着されたことを示す信号が出力される。
【0091】同様に、コネクタ1004b〜1004d
にも、バックパネル1002へのメモリモジュールの着
脱を検出する検出回路1007b〜1007dが設けら
れていて、メモリモジュールがバックパネル1002に
装着されると、検出回路1007b〜1007dから終
端抵抗制御回路1012に向けて、メモリモジュール1
003b〜1003dが装着されたことを示す信号が出
力される。
【0092】終端抵抗器1011a、1011bは、そ
れぞれ可変抵抗器である。
【0093】終端抵抗器1011aの一端は、バス配線
1001に接続され、他端は終端電圧源(Vtt)に接
続されている。終端抵抗器111bについても同様であ
る。
【0094】また、図面では、説明を簡単にするため、
終端抵抗器1011a、1011bのみが図示されてい
るが、実際にはこの1組だけでなく、バス配線1001
のバス幅分設けられている。たとえば、64ビットのバ
ス幅ならば、64組の終端抵抗器が設けられることにな
る。
【0095】そして、終端抵抗制御回路1012は、検
出回路1007a〜1007dの各検出信号により、バ
ックパネル1002に装着されているメモリモジュール
の数を検知し、その数に応じて、終端抵抗器1011
a、1011bの各抵抗値を変更する。このとき、終端
抵抗器1011a、1011bの各抵抗値は、同値に設
定する。
【0096】なお、本実施形態では、コネクタを介して
バス配線1001に接続されるメモリの数が4つで、コ
ネクタを介さずにバス配線101に直接接続されるメモ
リコントローラの数が1つであるが、これらの個数は、
装置の規模や構成に合わせて任意に決めればよい。
【0097】検出回路1007a〜1007dは、例え
ば、コネクタ1004a〜1004dへの接続を検出す
る専用ピンを設け、さらに、メモリモジュール1003
a〜1003dに設けた、この専用ピンと接触する配線
パタンを、電源用配線に接続させると良い。
【0098】このように構成することで、メモリモジュ
ール1003a〜1003dがバックパネル1002に
接続した場合に、コネクタ1004a〜1004dの専
用ピンに電源が供給されるので、これを検出信号として
終端抵抗制御回路1012に送ることができる。
【0099】また、検出回路1007a〜1007dに
代えて、ユーザーが操作できるスイッチを設け、スイッ
チの状態をメモリモジュールの接続の有無として検出で
きるようにしても構わない。
【0100】本実施形態において、バックパネル100
2とメモリモジュール1003a〜1003dとの接続
の組み合わせは、メモリモジュール1003a〜100
3dのうちの少なくとも1枚はバックパネル1002に
接続することにすれば、以下に示す4状態がある。
【0101】第1の状態は、メモリモジュール1003
a〜1003dの中の1枚だけがバックパネル1002
に接続されている状態であり、第2の状態は、メモリモ
ジュール1003a〜1003dの中の2枚だけが接続
されている状態である。第3の状態は、メモリモジュー
ル1003a〜1003dのうちの3枚が接続されてい
る状態であり、第4の状態は、メモリモジュール100
3a〜1003dの4枚すべてが接続されている状態で
ある。
【0102】第1の状態におけるバス配線1001の実
効インピーダンスをZe1、第2の状態における同バス
配線の実効インピーダンスをZe2、第3の状態におけ
る同バス配線の実効インピーダンスをZe3、第3の状
態における同バス配線の実効インピーダンスをZe4と
表わすことにして、これらの実効インピーダンスを算出
する。Ze1〜Ze4は、バス配線1001の特性イン
ピーダンスZoに対してのインピーダンス低下を示す、
実効インピーダンスである。
【0103】配線のみのインピーダンスZoを50Ω、
入出力回路の容量を5pF、メモリモジュール上のスタ
ブ配線の長さを2cm、バス配線1001の長さを5c
m、配線1cm当りの容量を1pFとした場合、入出力
回路の容量とスタブ配線の容量の合計は、5pF+1p
F/cm×2cmで7pFである。また、バス配線の容
量は、1pF/cm×5cmで5pFである。
【0104】上記第1の状態では、バス配線1001に
接続されているメモリの数は2であることから、Zo=
50Ω、C1=14pF、C2=5pFとして、これら
を(式1)に当てはめると、実効インピーダンスZe1
は26Ωとなる。同様に、第2の状態では、バス配線1
001に接続されているメモリの数は3であり、実効イ
ンピーダンスZe2は22Ωとなる。第3の状態では、
バス配線1001に接続されているメモリの数は4であ
り、実効インピーダンスZe3は19Ωとなる。第4の
状態では、バス配線1001に接続されているメモリの
数は5であり、実効インピーダンスZe4は18Ωとな
る。
【0105】上記のどの状態においても、実効インピー
ダンスは、特性インピーダンスZoに対して低くなって
いることを示している。
【0106】つぎに、終端抵抗器1011aの構成例
を、図11を用いて説明する。
【0107】なお、終端抵抗器1011bについても同
様な構造となっている。
【0108】図11において、1101、1102a〜
1102cは、それぞれ、抵抗値Ro、Ra、Rb、R
c、Rdを持つ固定抵抗器である。
【0109】1112a〜1112cは、与えられた切
り替え信号に応じて、導通状態(オン状態)と遮断状態
(オフ状態)のいずれかに設定されるスイッチである。
本実施形態では、このスイッチは電界効果トランジスタ
で構成されているが、代わりにリレーで構成しても良
い。スイッチの構造については後で説明する。
【0110】固定抵抗器1101、および1102a〜
1102cは、直列に接続されている。さらに、固定抵
抗器1102aとスイッチ1112aとは、並列に接続
されている。同様に、固定抵抗器1102bとスイッチ
1112bとは並列に接続され、固定抵抗器1102c
とスイッチ1112cとは並列に接続されている。
【0111】同図において、スイッチは3組設けられて
いるが、その数は、装着されるメモリモジュールの最大
枚数に基づいて決定される。
【0112】1141は、デコード回路であり、図10
の終端抵抗制御回路1012から出力された制御信号に
応じて、スイッチ1112a〜1112cそれぞれのオ
ンオフ状態を切り換えて、固定抵抗器1102a〜11
02cをバイパスする。
【0113】終端抵抗器1011aの動作について説明
する。
【0114】なお、終端抵抗器1011bについても終
端抵抗器1011aと同様に動作する。
【0115】接続されているメモリモジュール数に対応
した制御信号が、終端抵抗制御回路1012から、終端
抵抗器1011aに設けられているデコード回路114
1に送られる。
【0116】デコード回路1141は、送られてきた制
御信号に応じてスイッチ1112a〜1112cをオン
オフする。
【0117】バックパネル1002に装着されているメ
モリモジュールの数が4のとき、デコード回路1141
は、スイッチ1112a〜1112cをすべてオン状態
にする。このときの終端抵抗器1011aの抵抗値は、
上記記第4の状態における実効インピーダンスZe4と
同値である。
【0118】バックパネル1002に装着されているメ
モリモジュールの数が3のとき、デコード回路1141
は、スイッチ1112aをオフ状態、スイッチ1112
b、1112cをオン状態にする。このときの終端抵抗
器1011aの抵抗値は、上記第3の状態における実効
インピーダンスZe3と同値である。
【0119】バックパネル1002に装着されているメ
モリモジュールの数が2のとき、デコード回路1141
は、スイッチ1112a、1112bをオフ状態、スイ
ッチ1112cをオン状態にする。このときの終端抵抗
器1001aの抵抗値は、上記第2の状態における実効
インピーダンスZe2と同値である。
【0120】バックパネル1002に装着されているメ
モリモジュールの数が1のとき、デコード回路1141
は、スイッチ1112a〜1112cをすべてオフ状態
にする。このときの終端抵抗器1011aの抵抗値は、
上記第1の状態における実効インピーダンスZe1と同
値である。
【0121】固定抵抗器1101、1102a〜110
2cの抵抗値は、次の式(式4、5、6、7)を用いて
表わされる。
【0122】Ro=Ze4…(式4) Ra=Ze3−Ze4…(式5) Rb=Ze2−Ze3…(式6) Rc=Ze1−Ze2…(式7) (ただし、Ze1>Ze2>Ze3>Ze4) 先程求めた実効インピーダンスZe1、Ze2、Ze
3、Ze4より、各固定抵抗器の抵抗値は、各々、Ro
=18Ω、Ra=1Ω、Rb=3Ω、Rc=4Ωとな
る。
【0123】このように各固定抵抗器の抵抗値を設定す
ることで、バス配線1001の実効インピーダンスと終
端抵抗器1011a、1011bとの関係を最適にする
ことができる。
【0124】つぎに、スイッチ1112aの構成例を、
図12を用いて説明する。
【0125】なお、スイッチ1112b、1112cに
ついても同じ構成である。
【0126】1201aはNチャネル電界効果トランジ
スタ(以下、FET)であり、ソース端子(S1)、ド
レイン端子(D1)、ゲート端子(G1)の3つの端子
を備えている。1201bについても同様(S2、D
2、G2)である。
【0127】FET1201a、1201bのソース端
子(S1、S2)同士、およびゲート端子(G1、G
2)同士を接続する。FET1201a、1201bの
D1、D2をそれぞれ固定抵抗器1102aの端子に接
続する。
【0128】この構成は、FETのソース、ドレイン端
子間に双方向に電流を流すために用いられる一般的な方
法の1つである。FET1201a、1201bのゲー
ト端子(G1、G2)に電圧を印可することで、ドレイ
ン端子(D1、D2)間をオン状態にする。
【0129】なお、本実施形態では、FET1201
a、1201bにNチャネルFETを用いているが、F
ET1201aおよび1201bにPチャネルFETを
用いても構わない。PチャネルFETを用いた場合、ゲ
ート端子に電圧を印可することでドレイン端子(D1、
D2)間がオフ状態になる。
【0130】SSTLバスシステムでは、終端抵抗器に
流れる電流の向きが双方向であるが、このように、FE
Tを直列に接続することで、電流を双方向に流すことが
できる。
【0131】つぎに、終端抵抗器1011aの別の構成
例を、図14を用いて説明する。
【0132】なお、終端抵抗器1011bについても同
様に構成できる。
【0133】1401〜1404は、FETで構成され
たスイッチであり、ゲート端子(G)と2つのドレイン
端子(D1、D2)と、を備えている。
【0134】本実施形態では、スイッチ1401〜14
04を、図12に示すように、FETを2個直列にして
構成しているが、双方向に電流を流すことのできるスイ
ッチ素子であれば良い。
【0135】スイッチ1401〜1404は、ゲート端
子(G)に電圧を印可することで、ドレイン端子間がオ
ン状態(低抵抗状態)に切り替わる。スイッチ1401〜
1404は、オン状態時の抵抗値(オン抵抗)をもって
いて、この抵抗値をそれぞれ、Ron1、Ron2、R
on3、Ron4で表わすことにする。
【0136】接続されているメモリモジュール数に対応
した制御信号が、終端抵抗制御回路1012から、終端
抵抗器1011aに設けられているデコード回路144
1に送られる。デコード回路1441は、バックパネル
1002に装着されているメモリモジュールの数によっ
てスイッチ1401〜1404のうち1つをオン状態に
する。
【0137】ここで、バックパネル1002に装着され
ているメモリモジュールの数が1のとき、デコード回路
1441は、スイッチ1401をオン状態にし、スイッ
チ1402〜1404をオフ状態にする。ここで、スイ
ッチ1401のオン抵抗Ron1は先程求めた実効イン
ピーダンスZe1と同じにしておく。
【0138】バックパネル1002に装着されているメ
モリモジュールの数が2のとき、デコード回路1441
は、スイッチ1402をオン状態にし、スイッチ140
1、1403、1404をオフ状態にする。スイッチ1
402のオン抵抗Ron2は、先程求めた実効インピー
ダンスZe2と同じにしておく。
【0139】バックパネル1002に装着されているメ
モリモジュールの数が3のとき、デコード回路1441
は、スイッチ1403をオン状態にし、スイッチ140
1、1402、1404をオフ状態にする。スイッチ1
403のオン抵抗Ron3は、先程求めた実効インピー
ダンスZe3と同じにしておく。
【0140】バックパネル1002に装着されているメ
モリモジュールの数が4のとき、デコード回路1441
は、スイッチ1404をオン状態にし、スイッチ140
1〜1403をオフ状態にする。スイッチ1404のオ
ン抵抗Ron4は、実効インピーダンスZe4と同じに
しておく。
【0141】本実施形態のように、終端抵抗器1011
a、1011bを構成しても、バス配線1001の実効
インピーダンスと終端抵抗器1011a、1011bと
の関係を、常に最適にすることができる。
【0142】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、SSTLバスを用いたメモリシステムにおいて、メ
モリモジュールの装着により、バス配線の特性インピー
ダンスに対して実効インピーダンスが低下しても、終端
抵抗器の抵抗値を実効インピーダンスに合わせること
で、バス配線の各端での信号の反射や信号の波形の歪み
が低減され、メモリ、メモリコントローラ間のデータ転
送速度をあげることが可能となる。
【0143】また、上記の第2の実施形態で説明した構
成をSSTLバスを用いたメモリシステムに用いること
で、バックパネルに装着しているメモリモジュールの特
性インピーダンスや負荷容量が、各メモリモジュール毎
に異なっている場合でも、同様の効果を得ることができ
る。
【0144】概要を説明すると、メモリモジュールに情
報記憶装置を設け、同情報記憶装置にメモリモジュール
の特性インピーダンスやメモリの入出力回路の負荷容量
の情報を記憶しておき、この情報に基づいて終端抵抗器
の抵抗値を設定すれば良い。
【0145】また、前述の第3の実施形態で説明した構
成をSSTLバスを用いたメモリシステムに用いること
で、バックパネルに装着しているメモリモジュールの特
性インピーダンスや負荷容量が、各メモリモジュール毎
に異なっている場合でも、同様の効果を得ることができ
る。
【0146】概要を説明すると、バックパネルに本来の
バス配線と同一構成の試験用のバス配線を設けて、さら
にメモリモジュールやバックパネルに試験用の入出力回
路を設け、前記試験用のバス配線に試験信号を送出し
て、前記試験信号が前記各入出力回路間を伝送可能な終
端抵抗の抵抗値を設定するように構成すれば良い。
【0147】つぎに、本発明の第6の実施形態につい
て、図13を用いて説明する。
【0148】図13は、本発明をSSTLバスシステム
に応用したもう一つの例を示す構成図である。
【0149】本実施形態において、上記第5の実施形態
と相違するところは、マッチング抵抗1021、102
2a〜1022dに代えて、抵抗値が可変であるマッチ
ング抵抗器1321、1322a〜1322dが設けら
れていること、および終端抵抗制御回路1012に代え
て、前記マッチング抵抗器と終端抵抗器の両方を制御す
る抵抗制御回路1312が設けられていることである。
【0150】なお、本実施形態では、マッチング抵抗1
322a〜1322dはバックパネル1002側に設け
られているが、これ等をメモリモジュール1003a〜
1003d側に設けても構わない。
【0151】終端抵抗制御回路1312は、検出回路1
007a〜1007dの各検出信号により、バックパネ
ル1002に装着されているメモリモジュールの数を検
知し、その数に応じて、終端抵抗器1011a、101
1bと、マッチング抵抗器1321、1322a〜13
22dの各抵抗値を変更する。このとき、マッチング抵
抗器1321、1322a〜1322dの各抵抗値は、
全て同値に設定する。
【0152】なお、本実施形態では、マッチング抵抗器
1321、1322a〜1322dの各抵抗値は同値で
あるが、バックパネル1002に装着されているメモリ
モジュールの特性インピーダンスが、個々のメモリモジ
ュール毎に異なる場合は、メモリモジュール毎に異なる
値を設定しても良い。
【0153】マッチング抵抗器1321、1322a〜
1322dは、上記第5の実施形態で説明した終端抵抗
器1011a、1011bと同じ構成(図11、図12
を参照)であるが、終端抵抗器を構成している固定抵抗
器の抵抗値と、マッチング抵抗器を構成している固定抵
抗器の抵抗値とは、同値ではない。
【0154】なお、本実施形態では、抵抗制御回路13
12は、終端抵抗器1101a、1101bと、マッチ
ング抵抗器1321、1322a〜1322dとの、2
種類の抵抗器を制御しているが、終端抵抗器の制御用
と、マッチング抵抗器の制御用とを、それぞれ独立した
制御回路で構成しても構わない。
【0155】マッチング抵抗の抵抗値Rmは、スタブ配
線の特性インピーダンスをZs、バス配線1001の特
性インピーダンスをZとして、次の式(式8)を用いて
求めることができる。
【0156】Rm=Zs−Z/2…(式8) スタブ配線の特性インピーダンスをZs=60Ωとし
て、前記実施形態で求めたメモリモジュールの接続状態
毎のバス配線の特性インピーダンスZe1、Ze2、Z
e3、Ze4を(式8)のZに代入することで、それぞ
れの接続状態におけるマッチング抵抗器の抵抗値Rm
1、Rm2、Rm3、Rm4を求めることができる。こ
のときのマッチング抵抗器の抵抗値Rm1、Rm2、R
m3、Rm4は、それぞれ38Ω、41Ω、44Ω、4
6Ωである。
【0157】さらに、固定抵抗器1101、1102
a、1102b、1102cの抵抗値を、次の式(式9
〜式12)を用いて求めることができる。
【0158】Ro=Rm1 …(式9) Ra=Rm2−Rm1…(式10) Rb=Rm3−Rm2…(式11) Rc=Rm4−Rm3…(式12) (ただし、Rm4>Rm3>Rm2>Rm1) 先程求めた抵抗値Rm1、Rm2、Rm3、Rm4よ
り、マッチング抵抗器を構成する固定抵抗器の抵抗値
は、それぞれRo=38、Ra=2、Rb=3、Rc=
2、となる。
【0159】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、終端抵抗とマッチング抵抗の両方を常に最適値にす
ることによって、信号の波形の歪みが低減され、メモ
リ、メモリコントローラ間のデータ転送速度を上げるこ
とができる。
【0160】また、SSTLバスを用いたメモリシステ
ムにおいて、メモリモジュールの装着により、バス配線
の特性インピーダンスに対して実効インピーダンスが低
下しても、終端抵抗器の抵抗値を実効インピーダンスに
合わせ、さらにマッチング抵抗器の抵抗値も最適値に設
定することで、バス配線の各端での信号の反射や信号の
波形の歪みが低減され、メモリ、メモリコントローラ間
のデータ転送速度をあげることが可能となる。
【0161】また、上記第2の実施形態で説明した構成
をSSTLバスを用いたメモリシステムに用いること
で、バックパネルに装着しているメモリモジュールの特
性インピーダンスや負荷容量が、各メモリモジュール毎
に異なっている場合でも、同様の効果を得ることができ
る。
【0162】概要を説明すると、メモリモジュールに情
報記憶装置を設け、同情報記憶装置にメモリモジュール
の特性インピーダンスやメモリの入出力回路の負荷容量
の情報を記憶しておき、この情報に基づいて終端抵抗器
の抵抗値と、さらに各メモリに接続されているマッチン
グ抵抗器の抵抗値を設定すれば良い。
【0163】また、上記第3の実施形態で説明した構成
をSSTLバスを用いたメモリシステムに用いること
で、バックパネルに装着しているメモリモジュールの特
性インピーダンスや負荷容量が、各メモリモジュール毎
に異なっている場合でも、同様の効果を得ることができ
る。
【0164】概要を説明すると、バックパネルに本来の
バス配線と同一構成の試験用のバス配線を設けて、さら
にメモリモジュールやバックパネルに試験用の入出力回
路を設け、前記試験用のバス配線に試験信号を送出し
て、前記試験信号が前記各入出力回路間を伝送可能な終
端抵抗の抵抗値、およびマッチング抵抗器の抵抗値を設
定するように構成すれば良い。
【0165】
【発明の効果】本発明によれば、バス配線に接続される
機能回路の数や種別が変更されても、それに合わせて終
端抵抗を最適化がされるため、従来の装置と比較して、
バスを流れる信号の波形歪みが著しく減少する。また、
信号の波形歪を抑制できれば、データ転送を高速に行え
るバスシステムの提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の概略を示す構成図で
ある。
【図2】第1の実施形態で用いる終端用可変抵抗器の構
成図である。
【図3】本発明の第2の実施形態の概略を示す構成図で
ある。
【図4】第2の実施形態で用いる終端用可変抵抗器の構
成図である。
【図5】本発明の第3の実施形態の概略を示す構成図で
ある。
【図6】本発明の第4の実施形態の概略を示す構成図で
ある。
【図7】従来のバスシステムに関する構成図である。
【図8】本発明の第3の実施形態で用いる試験信号の入
出力回路の構成図である。
【図9】本発明の第3の実施形態での試験方法に関する
説明図である。
【図10】本発明の第5の実施形態の概略を示す構成図
である。
【図11】第5の実施形態で用いる終端用可変抵抗器の
構成図である。
【図12】第5の実施形態で用いる終端用可変抵抗器内
のスイッチの構成図である。
【図13】本発明の第6の実施形態の概略を示す構成図
である。
【図14】第5の実施形態で用いる終端用可変抵抗器の
構成図である。
【符号の説明】
101、1001…バス配線、 102、1002…バックパネル、 103a、103b…回路基板、 104a、104b、1004a、1004b、100
4c、1004d…コネクタ、 105a、105b、106…機能回路、 107a、107b、1007a、1007b、100
7c、1007d…検出回路、 111a、111b、311a、311b、511a、
511b、521a、521b、1011a、1011
b…可変終端抵抗器、 112、312、512、1012…終端抵抗制御回
路、 201、202、203、401、402、403、4
22、423、424、1101、1102a、110
2b、1102c…抵抗器、 211、212、213、402、412、413、4
31、432、433、434、1112a、1112
b、1112c、1401、1402、1403、14
04…スイッチ、 220、441、442、1141、1441…デコー
ド回路、 301a、301b…情報記憶回路、 451…粗設定部分、 452…細設定部分、 501a、501b、502…試験信号入出力回路、 520…試験用バス配線、 601、 602、603、604…CPU、 611、612、631、632…バスブリッジ、 621、622…メインメモリ、 641、642…RAIDディスク、 651、652…通信機能モジュール、 681、682…システムバス、 691、692…I/Oバス、 1003a、1003b、1003c、1003d…メ
モリモジュール、 1005a、1005b、1005c、1005d…メ
モリ、 1006…メモリコントローラ、 1021、1022a、1022b、1022c、10
22d…マッチング抵抗器、 1201a、1201b…電界効果トランジスタ、 1312…抵抗制御回路、 1321、1322a、1322b、1322c、13
22d…可変マッチング抵抗器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 敏郎 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バス配線の特性インピーダンスに対する影
    響度が互いに等しい複数の回路基板が挿抜されるバスシ
    ステムであって、 前記バス配線と、 前記バス配線の端に接続された終端用可変抵抗器と、 前記終端用可変抵抗器の抵抗値を、当該バスシステムに
    装着された回路基板の数に応じて変更する制御回路と、 を備えたことを特徴とする終端抵抗制御型バスシステ
    ム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の終端抵抗制御型バスシステ
    ムであって、 当該バスシステムへの前記回路基板の着脱を検出する検
    出回路をさらに備え、 前記制御回路は、前記検出回路の検出結果により、当該
    バスシステムに装着されている回路基板の数を検知する
    ことを特徴とする終端抵抗制御型バスシステム。
  3. 【請求項3】複数の回路基板と、これらの回路基板が挿
    抜されるバックパネルとを備えたバスシステムであっ
    て、 前記バックパネルには、 バス配線と、 前記バス配線の端に接続された終端用可変抵抗器と、 前記終端用可変抵抗器の抵抗値を変更可能な制御回路
    と、が設けられ、 前記各回路基板には、 当該回路基板の実装部品であって前記バス配線の特性イ
    ンピーダンスに影響を与える部品に関する部品情報を記
    憶した記憶回路が設けられ、 前記制御回路は、 前記バックパネルに装着されている各回路基板の記憶回
    路から前記部品情報を取り出し、取り出した部品情報に
    基づいて前記終端用可変抵抗器の抵抗値を変更すること
    を特徴とする終端抵抗制御型バスシステム。
  4. 【請求項4】請求項3記載の終端抵抗制御型バスシステ
    ムであって、 前記部品情報には、前記バス配線への信号の入出力を行
    う入出力回路の容量と、当該入出力回路と前記バス配線
    とを接続するスタブ配線の容量とが含まれていることを
    特徴とする終端抵抗制御型バスシステム。
  5. 【請求項5】複数の回路基板と、これらの回路基板が挿
    抜されるバックパネルとを備えたバスシステムであっ
    て、 前記バックパネルには、 データ伝送用のバス配線と、 前記データ伝送用のバス配線の端に接続された第1の終
    端用可変抵抗器と、 前記第1の終端用可変抵抗器の抵抗値を定めるために用
    いられる試験用のバス配線と、 前記試験用のバス配線の端に接続された第2の終端用可
    変抵抗器と、 前記第1の終端用可変抵抗器の抵抗値と、 前記第2の終端用可変抵抗器の抵抗値のそれぞれを変更
    可能な制御回路と、が設けられ、 前記各回路基板には、 前記試験用のバス配線に試験信号を出力する出力回路
    と、 前記バス配線を介して他の回路基板から出力された試験
    信号を受付ける入力回路と、が設けられ、 前記制御回路は、 前記第2の終端用可変抵抗器の抵抗値を順次変更すると
    共に、その都度、前記出力回路による試験信号の出力
    と、前記入力回路による試験信号の受信と、を行い、 各受信結果に基づいて、前記第2の終端用可変抵抗器に
    順次設定した抵抗値の中から最適な抵抗値を選択し、 選択した抵抗値を前記第1の終端用可変抵抗器に設定す
    ることを特徴とする終端抵抗制御型バスシステム。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3、4または5記載の終端
    抵抗制御型バスシステムであって、 前記各終端用可変抵抗器は、 複数の固定抵抗器と、 前記制御回路からの指示に応じて、各固定抵抗器の相互
    の接続を変更し、これらの抵抗器の合成抵抗値を変化さ
    せるスイッチ回路と、 を含んで構成されることを特徴とする終端抵抗制御型バ
    スシステム。
  7. 【請求項7】請求項1、2、3、4、5または6記載の
    終端抵抗制御型バスシステムであって、 当該バスシステムは、前記バス配線と前記バス配線への
    信号の入出力を行う入出力回路との間にインピーダンス
    整合用抵抗器が挿入された、SSTL(Stub Series Te
    rminate Logic)バスシステムであることを特徴とする
    終端抵抗制御型バスシステム。
  8. 【請求項8】請求項1、2、3、4、5または6記載の
    終端抵抗制御型バスシステムであって、 当該バスシステムは、前記バス配線と前記バス配線への
    信号の入出力を行う入出力回路との間にインピーダンス
    整合用可変抵抗器が挿入された、SSTL(Stub Serie
    s Terminate Logic)バスシステムであり、 前記インピーダンス整合用可変抵抗器の抵抗値を制御す
    る抵抗制御回路をさらに設けたことを特徴とする終端抵
    抗制御型バスシステム。
  9. 【請求項9】請求項8記載の終端抵抗制御型バスシステ
    ムであって、 前記インピーダンス整合用可変抵抗器を電界効果トラン
    ジスタで構成したことを特徴とする終端抵抗制御型バス
    システム。
  10. 【請求項10】請求項1、2、3、4、5、6、7、8
    または9記載の終端抵抗制御型バスシステムであって、 前記終端用可変抵抗器を電界効果トランジスタで構成し
    たことを特徴とする終端抵抗制御型バスシステム。
  11. 【請求項11】請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9または10記載の終端抵抗制御型バスシステムを
    有することを特徴とするコンピュータ。
  12. 【請求項12】請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9または10記載の終端抵抗制御型バスシステム
    と、 前記バスシステムを介して接続した二重化回路と、 を有することを特徴とするフォールトトレラントコンピ
    ュータ。
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