JPH10198135A - 移動体駆動機構及びこの機構を備える原稿台 - Google Patents

移動体駆動機構及びこの機構を備える原稿台

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JPH10198135A
JPH10198135A JP35866296A JP35866296A JPH10198135A JP H10198135 A JPH10198135 A JP H10198135A JP 35866296 A JP35866296 A JP 35866296A JP 35866296 A JP35866296 A JP 35866296A JP H10198135 A JPH10198135 A JP H10198135A
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cam
clutch
lever
moving body
driving mechanism
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JP35866296A
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Nasaku Kamiya
奈作 神谷
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バネクラッチをクラッチオフにするためのレ
バーがバネクラッチをクラッチオンにして元の位置に戻
る時、レバーを回転させるためのカムが干渉して、原稿
台の再起動の障害にならないようにする。 【解決手段】 カム16がレバー6を反時計回り方向に
回転させ、レバー6の先端6aがバネクラッチ5の制御
環5aの歯と噛み合った時点(クラッチオフ)で、カム
16がコイルバネ15に引っ張られて矢印b方向に移動
し、レバー6の近傍から退避するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動体駆動機構及び
原稿台に関し、詳細には、例えば、複写機等の画像形成
装置に備えられる移動体の駆動機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置の中には往復移動する移動
体を備えているものがある。例えば、原稿台移動式複写
機の原稿台がそれである。この原稿台は、複写機の原稿
読取り手段(光学系)が読み取るための原稿を複写機上
にて走査する手段である。この原稿台は、同原稿台の走
査によって感光ドラム上に形成されたトナー像と転写紙
との同期をとるために、走査動作の途中で一時的に停止
して、再起動するようになっている。
【0003】次に、図41ないし図44を用いて、原稿
台移動式複写機の複写動作について説明する。
【0004】図41は複写動作前の状態である。この状
態において、コピーボタンにて複写開始の信号が入る
と、不図示のメインモータが駆動を開始する。これによ
りプラテンガラスを含む原稿台1が矢印a方向に移動を
始め、走査のための準備動作に入る。このとき、転写紙
Sを載置している給紙部では、中板2のみが回動を始
め、積載している転写紙Sを給紙ローラ3に対して押圧
するように作動する。図42は、原稿台1がホームポジ
ションP1までの移動が完了し、かつ、中板2の回動動
作が完了した状態を示している。
【0005】原稿台1がホームポジションP1に到達す
ると、それを不図示の検知手段が検知して駆動系に信号
を与え、原稿台1は走査方向(矢印b方向)に動作する
よう駆動される。同時に給紙ローラ3への駆動が伝達開
始され、給紙部に積載されている転写紙Sが給送され
る。走査方向に駆動される原稿台1はホームポジション
P1からポジションP2まで移動し、一旦停止し、待機
状態となる。図43は構成の状態を示す。この間、転写
紙Sは搬送され続け、その先端がレジストセンサレバー
4を回動させる位置まで到達する。
【0006】レジストセンサレバー4が回動すると、転
写紙Sと原稿(不図示)とが、同期状とられた状態と認
識し、原稿台1の走査動作が再び開始される。図44は
この状態を示す。以上の動作を経ることによって感光ド
ラムD上の潜像と転写紙Sの同期がとられる。
【0007】次に、図45ないし図47を用いて、従来
の原稿台1の駆動について説明を加える。
【0008】図45は、原稿台1がホームポジションP
1から走査方向(矢印b方向)への移動中で、一時停止
点P2の直前の状態である。カム7は原稿台1に固定さ
れた部材であり(図49参照)、原稿台1の走査動作に
伴って一体的に移動する。同カム7は、所定の位置に回
動可能に具備されているレバー6と係合する位置関係に
配設されている。原稿台1の走査は図45、図46、図
47と進み、この間に、カム7はレバー6を反時計回り
方向に回動させる。そして、図47の段階になると、レ
バー6の先端は駆動系に配設されているバネクラッチの
制御環5に係合する。本動作により、原稿台1への駆動
が遮断され走査動作の一時停止が行なわれる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、原稿台1の一時停止を原稿台1に固定されて
いるカム7によりレバー6を回転させて行っているた
め、以下のような欠点があった。
【0010】すなわち、原稿台1を再起動させるため、
図48に示すように、ソレノイド8をオンにして、レバ
ー6を時計回り方向に回転させて、クラッチの制御環5
から離れそうとするとき、図49に示すように、カム7
の先端7aとレバー6の先端6aが当たってしまい、レ
バー6が制御環5から離れずに再起動できなくなること
があった。
【0011】そこで本発明は、上述の如き事情に鑑みて
なされたもので、移動途中で一時停止した移動体が確実
に再起動動作に入れるようにした移動体駆動機構を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定の区間を
往復移動する移動体へクラッチ手段を介して駆動を伝え
る駆動伝達系と、前記クラッチ手段をクラッチオフにす
るための第1のクラッチ制御手段と、前記移動体と一体
となって移動して、前記移動体が所定の位置に到達した
時点で前記第1のクラッチ制御手段に係合して、前記第
1のクラッチ制御手段が前記クラッチ手段をクラッチオ
フとする状態にさせる第2のクラッチ制御手段と、を備
えている移動体駆動機構に係る。
【0013】そして、本発明は、上記目的を達成するた
め、前記第1のクラッチ制御手段を所定通りに動作させ
た後の前記第2のクラッチ制御手段を、前記第1のクラ
ッチ制御手段の近傍から一時的に退避させる退避手段を
有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 〈第1の実施の形態〉図1は本発明の原稿台(移動台)
駆動機構の構成を示す。なお、ここで示す原稿台駆動機
構は、図41ないし図44に示す原稿台移動式複写機の
原稿台1を駆動するための機構である。
【0015】駆動モータ19(図2参照)の駆動が、ギ
ア12→ギア11→バネクラッチ5→ギア10→ギア2
0→原稿台1のラックギア9を介して、原稿台1(ここ
では不図示)に伝えられている。バネクラッチ5をクラ
ッチオフにすれば、駆動モータからの駆動は原稿台1に
は伝えられない。
【0016】符号16は原稿台1側に設けられたカムで
あり、レバー6を介してバネクラッチ5をクラッチオフ
にするためのものである。このカム16は、原稿台と一
体化されているカム支持部材13に対し、支軸16a及
び長穴13bを介してスライド可能、かつ、回転可能に
支持され、回転止め部13aにより反時計回り方向への
回転が規制されている。また、同カム16はコイルバネ
15により矢印a方向及び反時計回り方向に付勢されて
いる。
【0017】レバー6は、支軸6bを中心に回転可能に
取り付けられており、かつ、コイルバネ14によって時
計回り方向に付勢されている。そして、このレバー6の
先端6aが制御環5aの歯に噛み合うと、バネクラッチ
5がクラッチオフになる。また、レバー6の反時計回り
方向の回転はストッパ5d(図7参照)によって規制さ
れる。
【0018】メインモータ19からの駆動は、バネクラ
ッチ5の入力ギア11側から入力されて軸21に伝達さ
れる。制御環5aは歯形形状をした係止部を有してい
る。軸21上には伝達ギア10が回転不可能に固定され
ていて、軸21の回転を原稿台駆動ギア20に伝達して
いる。伝達ギア10は係止部10a(形状は係止部5a
に類似)を有したレバー6の先端部6aは二又形状をし
ており、バネクラッチ5の制御環係止部5aと伝達ギア
10の係止部10と係合するようになっている。ここ
で、レバー6の回転にともなう各係止部5a,10aと
の係合の順序は、5a→10aとなるようになってい
る。
【0019】次に、図2ないし図12を用いて、動作の
説明をする。
【0020】なお、同時に図1を参照されたい。
【0021】原稿台1が走査方向(矢印b方向)に移動
するのに伴って、カム16も一体的に移動する。この
時、カム16はコイルバネ15に引っ張られている。そ
して、支軸16aが長穴13bの左端にある(図2)。
そして、原稿台1の移動が進むと、カム16の先端16
bがレバー6の係合部6cの斜面に当接する(図3)。
その後、カム16はレバー6により走査方向への移動が
阻止され、長穴13bの左端から右端に突き当たるま
で、矢印a方向へスライド移動する(図4)。
【0022】図5は、原稿台1のb方向への移動に伴い
カム16に押圧されたレバー6が反時計回り方向に回転
を始めた状態である。このとき、レバー6とソレノイド
レバー17との係合状態が外れる。これまで、ソレノイ
ド8がソレノイドオンしていて、ソレノイドレバー17
は反時計回り方向に回転し、このソレノイドレバー17
にレバー6が係合している。なお、ソレノイドレバー1
7はコイルバネ18により、時計回り方向に付勢されて
いる。
【0023】なお、コイルバネ18によるソレノイドレ
バー17の時計回り方向のモーメント(レバー6との係
合部での)は、コイルバネ14によるレバー6の時計回
り方向のモーメント(ソレノイドレバー17との係合部
での)より大きくなるように設定すると係合解除動作が
スムースになり好ましい。
【0024】また、ソレノイドレバー17がレバー6よ
り受ける力の方向がソレノイドレバー17の中心方向と
略正反対方向となるようにすると、レバー6より(外部
の力などで)力を受けても、ソレノイドレバー17は反
時計回り方向(元に戻る)に回ることなく、静止状態が
より確実に維持される。
【0025】図6は、バネクラッチ5の係止部5aとレ
バー6の先端6aが係合する瞬間を示している。このと
き、駆動モータ19から原稿台1への駆動は遮断され
る。
【0026】図7は、レバー6の他方の先端6aが伝達
ギア10の係止部10aと係合する瞬間を示している。
これにより、原稿台1の移動は確実に停止される(バネ
クラッチをクラッチオフにするだけでは慣性で動いてし
まうこともある)。この時、レバー6の反時計回り方向
の回転がストッパ6dによって規制される。
【0027】このときのレバー6の動作は、カム16に
架設されているコイルバネ15の復元力の作用で達成さ
れる。なお、コイルバネ14,18の力の選定によっ
て、それらのバネによる復元力の作用を利用できるよう
にしてもかまわない。
【0028】図8は、レバー6がソレノイドレバー17
に係合し静止した状態である。図7から図8に移るとき
のカム16はコイルバネ15の復元力により左方向へ移
動して、レバー6の係合部6cを通過している。つま
り、レバー6が時計回り方向に回転しても先端どおし、
カム16の先端16bとレバー6の係合部先端同士が干
渉しない位置にカム16が走査方向下流側に移動してい
る。
【0029】原稿台1は、複写機本体内を搬送される転
写紙Sが、図43に示すように、レジストセンサレバー
4を動作させるまで待機する。そして、レジストセンサ
レバー4が動作すると不図示の複写機本体制御部を介し
て信号が送られ、図9に示すように、ソレノイド8を動
作(ソレノイドオン)させる。
【0030】このようにすると、ソレノイドレバー17
が反時計回り方向に回転し、レバー6との係止部がはず
れ、レバー6はコイルバネ14の復元力により時計回り
方向に回転する。これにより レバー6の先端6aが伝
達ギア10の係止部10aとバネクラッチ5の係止部5
aから離間する。
【0031】図10ないし図12は、走査後の原稿台1
がホームポジションP1方向へ移動するときの動作を示
している図10の位置を過ぎると、カム16の先端16
bがレバー6の係合部16cに衝突するようになるが、
カム6は時計回り方向に回転して、図11に示すように
レバー6を乗り越え、図12に示すように、コイルバネ
15の復元力によって元の状態に戻る。
【0032】なお、カム16は長穴13bの右端まで移
動しなくても、レバー6が時計回り方向に回転する時
に、レバー6の係合部6cがカム16の先端16aと干
渉しないだけの距離だけ移動すればよい。
【0033】また、本構成は、原稿台1を往復方向へ移
動させる駆動系を有する画像形成装置にも適用可能であ
ることはいうまでもない。
【0034】このように原稿台1自身で原稿台1の駆動
を止めても、再起動が確実にできる。また、カム16の
移動手段にコイルバネ(復元力)を使用しているので、
電気部品を用いる場合に比べて安価に提供できる。 〈第2の実施の形態〉図13は本発明の原稿台駆動機構
の別の構成例(1)を示す。
【0035】なお、本構成例と図1の構成例とは、カム
16の構成が異なるのみである。従って、ここでは、カ
ム16の構成を中心に説明する。
【0036】カム16は傾斜面を有している突部46
b,46cを備えている。
【0037】次に図14ないし図21を用いて、動作の
説明をする。なお、同時に図13を参照されたい。
【0038】図14は、原稿台1が走査方向(矢印b方
向)に移動してきた状態である。この時、カム16の支
軸16aは、コイルバネ15に引っ張られて長穴13b
の左端に寄っている。
【0039】図15は、カム16の突部46cと複写機
本体側に設けられた固定部材30が係合した状態を示
す。カム16は固定部材30により移動が阻止される。
そして、続いて、図15に示すように、カム16の一部
である46d部分がカム支持部材13の回転止め部13
aから外れる。続いて、図16に示すように、カム16
が反時計回り方向に回転し、部分46dのエッジが回転
止め部13aのエッジに係合し、かつ、コイルバネ15
に付勢されて、その状態が保持される。この状態になる
と、突部46cは固定部材30を乗り越えることがで
き、カム16は再び移動する。
【0040】図17は、突部46cが固定部材30を通
過後の状態を示している。今度はカム16の突部46b
が複写機本体側に設けられた固定部材31に係合する。
すると、原稿台1のさらなる移動力により、図18に示
すように、カム16が時計回り方向に回転し、回転止め
部13aとの係合状態が解除され、カム16の移動が可
能になる。
【0041】図18の状態になると、カム16の先端1
6bはレバー6の係合部6cと係合する。そして、カム
16の先端16aが図19の位置まで移動した時点でレ
バー6が反時計回り方向に回転して、原稿台1への駆動
を遮断する。これにて、レバー6の回転及び原稿台1の
移動は停止するが、これ以後もカム16はコイルバネ1
5に引っ張られて、レバー6の係合部6cがカム16の
先端16bに干渉しない図20の位置(走査方向下流
側)まで移動する。
【0042】図21は、原稿台1がホームポジションP
1方向へ移動しているときの状態を示している。カム1
6は突部46cの斜面が固定部材30に突き当たること
により時計回り方向に回転して固定部材30を通過する
ことができる。なお、固定部材30側に斜面を設けても
カム16の通過可能である。
【0043】本構成の場合、カム16に設けたコイルバ
ネ15の力が相当大きくても(モータのトルクより小)
確実にカム16を移動させることができる。そして、コ
イルバネ15だけではなくコイルバネ14,18の選定
においても構成の自由度が増す利点がある。 〈第3の実施の形態〉図22は本発明の原稿台駆動機構
の別の構成例(2)を示す。
【0044】なお、本構成例と図1の構成例とは、カム
16を移動させる構成が異なるのみである。従って、こ
こでは、カム16を移動させる構成を中心に説明する。
【0045】カム16は、カム支持部材33に対して支
軸56bを中心とし回転可能となるように取り付けられ
ている。そして、カム16はカム支持部材33の回転止
め部33aによって反時計回り方向の回転が規制され
る。このカム16には常に反時計回り方向のモーメント
が作用しているようになっている。例えば、バネによる
付勢やカム16の重量の関係(カム16の先端16b側
の方が後端側よりも重い)等で行う。
【0046】カム支持部材33は、原稿台1に設けられ
た長穴34と不図示のガイド部材により、原稿台1に対
しスライド可能に支持されている。この場合、カム支持
部材33の支軸33dが長穴34に嵌め込まれている。
また、カム支持部材33の端部(図の左側端)には、数
枚の歯からなるラックギア33bが設けられており、カ
ム支持部材33駆動ギア35と所定の位置において噛み
合うようになっている。ギア35には、駆動モータ19
からの駆動が伝えられており、原稿台1の移動方向に対
応して正逆回転する。つまり、原稿台1が走査方向(矢
印b方向)に移動するときには、ギア35は反時計回り
方向に回転し、原稿台1がホームポジションP1方向に
移動するときには、時計回り方向に回転する。
【0047】なお、ラックギア33bがギア35と噛み
合う時の衝撃を吸収するため、カム支持部材33の端部
には切欠部33cが設けられており、この切欠33cで
弾性変形することが可能になっている。
【0048】また、ラックギアの枚数は、カム支持部材
33が長穴34の左端に突き当たって以後は、原稿台1
を左方向に移動させる力を与えない程度の枚数になって
いる。ただし、ギア35にトルクリミッタを介した場合
などはこの限りでない。
【0049】次に、図23ないし図26を用いて、動作
の説明をする。なお、同時に図22を参照されたい。
【0050】図23は、原稿台1の走査方向への移動に
よりカム16の先端16bがレバー6の係合部16cに
突きあたり、カム支持部材33の支軸33dが長穴34
の右端に寄せられた状態を示している。
【0051】この後、図24に示すように、レバー6が
カム16に押圧された反時計回り方向に回転して、原稿
台1への駆動が遮断される。この時点でラックギア33
bがギア35と噛み合い、カム16は走査方向へ移動す
る。この移動は、図25に示すように、ラックギア33
bとギア35の噛み合いがなくなるまで行われる。移動
後のカム16の先端16bはレバー6の係合部6cを通
過している。このため、レバー6が時計回り方向に回転
しても、カム16の先端16bに干渉することはない。
【0052】図26は、走査後の原稿台1がホームポジ
ションP1方向へ移動している状態を示している。カム
16はレバー6に突き当たると時計回り方向に回転して
レバー6を通過する。この時、ラックギア33bはギア
35が時計回り方向に回転しているため、右方向に通り
抜けていく。
【0053】カム支持部材33は常に引張りバネ等によ
って、右方向に付勢されていてもかまわない。また、原
稿台1がホームポジションP1方向へ移動する時のラッ
クギア33bとギア35が噛み合う時の衝撃を吸引する
ための切欠をラックギア33bの右側端に設けてよって
もよい。
【0054】本構成例の場合、カム16の移動にギア3
5を用いたことにより、常に同じタイミングで原稿台1
への駆動が遮断できる。つまり、カム16の移動でレバ
ー6を押すとき、何等かの原因でレバー6の回転負荷が
重くなったりして、駆動遮断のタイミングがずれてしま
うようなことはなく、常に安定した先端レジ合わせが可
能となる。
【0055】コイルバネ14,18等との力関係もカム
16を左方向へ移動させるうえで、特に考慮する必要も
なく、構成の自由度が増す。 〈第4の実施の形態〉図27は本発明の原稿台駆動機構
の別の構成例(3)を示す。
【0056】なお、本構成例と図1の構成例とは、カム
16及びレバー6の一部の構成が異なるのみである。従
って、ここでは、カム16及びレバー6の構成を中心に
説明する。
【0057】カム16には特記66aが設けられてお
り、レバー6にはカム後押し部76aが設けられてい
る。レバー6が反時計回り方向に回転すると、カム後押
し部76aが突起66aを介してカム16を走査方向
(矢印b方向)に移動させる。
【0058】次に、図28ないし図34を用いて、動作
の説明をする。
【0059】図28は原稿台1が走査方向へ移動を始め
た状態、図29はカム16の先端16bがレバー6の係
合部6cに係合した状態、図30はレバー6に移動を阻
止されたカム16が右方向に寄せられた状態、図31は
レバー6がカム16に押圧され反時計回り方向に回転し
て、ソレノイドバー17との係合が外れ、ソレノイドレ
バー17の回転力により反時計回り方向に回転を始めた
状態を示している。
【0060】図32、図33は、レバー6が反時計回り
方向に回転して原稿台1への駆動が遮断された瞬間であ
る。この時、カム16はカム後押し部76aによって左
方向へ押し出される。この結果、レバー6が時計回り方
向に回転しても、レバー6の係合部6cはカム16の先
端16bと干渉しない。
【0061】図34は、走査後の原稿台1がホームポジ
ションP1へ移動している状態を示している。カム16
はレバー6に突き当たると時計回り方向に回転してレバ
ー6を通過する。カム16の突起部66aとレバー6の
カム後押し部76aは干渉しないようになっている。
【0062】本構成例の場合、コイルバネ14,18と
の力関係はカム16を考慮する必要がなく、構成も簡単
化できる。 〈第5の実施の形態〉図35は本発明の原稿台駆動機構
の別の構成例(4)を示す。
【0063】なお、本構成例と図1の構成例とは、カム
16を退避させる構成が異なるのみである。従って、こ
こでは、カム16を退避させる構成を中心に説明する。
【0064】図1の構成例では、カム16を走査方向に
移動させるこにより、レバー6の係合部6cの近傍から
退避させているが、本構成例では、カム16を時計回り
方向に回転させることにより、レバー6の係合部6cの
近傍から退避させる。
【0065】ここでは、レバー6に設けたカム押し上げ
部96aがカム16に設けた突起部86aに係合する
と、カム16が時計回り方向に回転するようになってい
る。
【0066】レバー6の押圧時のカム16は、片持状態
の板バネ100によって、時計回り方向の回転が規制さ
れている。この時、板バネ100の先端は突起部86を
押えている。
【0067】図36は、原稿台1の走査方向への移動に
伴って、カム16の先端16bがレバー6の係合部6c
に係合してレバー6を押圧している状態である。これに
より、レバー6は、図37に示すように、反時計回り方
向に回転する。
【0068】レバー6が反時計回り方向に回転すると、
カム押し上げ部96aが突起部86に係合して、カム1
6を押し上げる。これにより、カム16が時計回り方向
に回転する。そして、カム16の回転により撓み変形し
た板バネ100の先端が突起部86に係合して、カム1
6の反時計回り方向の回転を阻止する。
【0069】図38は、反時計回り方向に回転したレバ
ー6がバネクラッチ5をクラッチオフにした状態、すな
わち、原稿台1への駆動が遮断された状態であるが、こ
の状態において、カム16の先端16bは、レバー6の
係合部16cの近傍から退避している。従って、クラッ
チオンにしたレバー6が図39に示すように時計回り方
向に回転する時、カム16の先端16bと干渉すること
はない。
【0070】ここで、レバー6とソレノイドレバー17
及びコイルバネ14,18によるレバー6の反時計回り
方向の回転モーメントは、板バネ100がカム16を付
勢する力より大きく設定されていることはいうまでもな
い。
【0071】図40は、走査後の原稿台1がホームポジ
ションP1へ移動している状態を示している。この時、
カム16は退避状態のまま移動するが、複写機本体側に
設けられているカム部材101に係合すると、反時計回
り方向に回転して元の状態に戻る。
【0072】なお、板バネ100は、弾性力のあるプラ
スチック板等に代えることもできる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の移動体駆
動機構においては、第1のクラッチ制御手段を所定通り
に動作させた後の第2のクラッチ制御手段を第1のクラ
ッチ制御手段の近傍から一時的に退避させるようにした
ので、クラッチ手段をクラッチオフからクラッチオンに
切り換える第1のクラッチ制御手段が元の位置に復帰す
る時、第2のクラッチ制御手段に干渉しなくなる。この
ため、移動体の再起動に支障が生じるようなことはな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原稿台(移動体)の駆動機構の構成を
示す斜視図。
【図2】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図3】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図4】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図5】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図6】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図7】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図8】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図9】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図10】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図11】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図12】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図13】本発明の原稿台(移動体)駆動機構の別の構
成例(1)を示す斜視図。
【図14】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図15】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図16】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図17】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図18】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図19】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図20】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図21】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図22】本発明の原稿台(移動体)駆動機構の別の構
成例(2)を示す斜視図。
【図23】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図24】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図25】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図26】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図27】本発明の原稿台(移動体)駆動機構の別の構
成例(3)を示す斜視図。
【図28】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図29】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図30】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図31】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図32】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図33】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図34】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図35】本発明の原稿台(移動体)駆動機構の別の構
成例(4)を示す斜視図。
【図36】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図37】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図38】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図39】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図40】同駆動機構の動作を説明する断面図。
【図41】原稿台移動式複写機の複写動作を説明する断
面図。
【図42】原稿台移動式複写機の複写動作を説明する断
面図。
【図43】原稿台移動式複写機の複写動作を説明する断
面図。
【図44】原稿台移動式複写機の複写動作を説明する断
面図。
【図45】同複写機の原稿台駆動機構の動作を説明する
断面図。
【図46】同複写機の原稿台駆動機構の動作を説明する
断面図。
【図47】同複写機の原稿台駆動機構の動作を説明する
断面図。
【図48】同複写機の原稿台駆動機構の動作を説明する
断面図。
【図49】従来の原稿台駆動機構の問題点を説明する断
面図。
【符号の説明】
1 原稿台 5 バネクラッチ(クラッチ手段) 5a 制御環 6 レバー(第1のクラッチ制御手段) 6b 支軸 9 ラックギア(駆動伝達系) 10,11,12,20 ギア(駆動伝達系) 15 コイルバネ(退避手段、カム移動手段) 16 カム(第2のクラッチ制御手段) 16a 支軸 33b ラックギア(退避手段、カム移動手段) 35 ギア(退避手段、カム移動手段) 76a カム後押し部(退避手段、カム移動手段) 96a カム押上げ部(退避手段、カム回転手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の区間を往復移動する移動体へクラ
    ッチ手段を介して駆動を伝える駆動伝達系と、 前記クラッチ手段をクラッチオフにするための第1のク
    ラッチ制御手段と、 前記移動体と一体となって移動して、前記移動体が所定
    の位置に到達した時点で前記第1のクラッチ制御手段に
    係合して、前記第1のクラッチ制御手段が前記クラッチ
    手段をクラッチオフとする状態にさせる第2のクラッチ
    制御手段と、 を備えている移動体駆動機構において、 前記第1のクラッチ制御手段を所定通りに動作させた後
    の前記第2のクラッチ制御手段を、前記第1のクラッチ
    制御手段の近傍から一時的に退避させる退避手段を有す
    ることを特徴とする移動体駆動機構。
  2. 【請求項2】 前記クラッチ手段は、バネクラッチが用
    いられていることを特徴とする請求項1に記載の移動体
    駆動機構。
  3. 【請求項3】 前記第1のクラッチ制御手段には、支軸
    を中心に回転して、前記バネクラッチの制御環の歯に噛
    み合うレバー部材が用いられていることを特徴とする請
    求項2に記載の移動体駆動機構。
  4. 【請求項4】 前記第2のクラッチ制御手段には、前記
    移動体に対して支軸を中心に回転可能かつ移動可能に取
    り付けられ、前記レバー部材に当接して前記レバー部材
    を所定の方向に回転させるカム部材が用いられているこ
    とを特徴とする請求項3に記載の移動体駆動機構。
  5. 【請求項5】 前記退避手段には、前記カム部材を前記
    移動体の移動方向に移動させるカム移動部材が用いられ
    ていることを特徴とする請求項4に記載の移動体駆動機
    構。
  6. 【請求項6】 前記退避手段には、前記カム部材を前記
    レバー部材から離れる方向に回転させるカム回転部材が
    用いられていることを特徴とする請求項4に記載の移動
    体駆動機構。
  7. 【請求項7】 前記移動体は、原稿の走査を行うための
    原稿台であることを特徴とする請求項1記載の移動体駆
    動機構。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6の移動体駆動機構を備える
    原稿台。
JP35866296A 1996-12-28 1996-12-28 移動体駆動機構及びこの機構を備える原稿台 Pending JPH10198135A (ja)

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