JPH10197924A - フォトリフレクタ制御装置 - Google Patents

フォトリフレクタ制御装置

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Publication number
JPH10197924A
JPH10197924A JP9013109A JP1310997A JPH10197924A JP H10197924 A JPH10197924 A JP H10197924A JP 9013109 A JP9013109 A JP 9013109A JP 1310997 A JP1310997 A JP 1310997A JP H10197924 A JPH10197924 A JP H10197924A
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film
photoreflector
light
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JP9013109A
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English (en)
Inventor
Akira Ogasawara
昭 小笠原
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォトリフレクタの総合利得に影響されず、
良好なダイナミックレンジの出力振幅を発生するフォト
リフレクタ制御装置を提供する。 【解決手段】 フィルム(4)に検出光を照射する発光
手段(2)と、フィルム(4)のパーフォレーション穴
を通過する通過光またはフィルムからの反射光を受光す
る受光手段(3)とを有するフォトリフレクタ(1)
と、発光手段(2)を駆動する駆動電流を制御する電流
制御回路(31)とを具備し、受光手段(3)からの出
力値が所定の範囲内に入るように、駆動電流を電流制御
回路(31)により調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルム位置検出
装置に最適なフォトリフレクタ制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】1996年中頃から、従来のスチルカメ
ラの35mmフィルムとは別の、―回り小さな規格のフ
ィルムが発売された。このフィルムを使ったカメラも多
く実用化されている。このフィルムは正式には“IX2
40”と呼ばれている。”IX240”は従来のフィル
ムとはパーフォレーションが異なるため、フィルムの位
置の検出方法や給送方法が従来とは違った方法を―般に
採っている。本発明は、“IX240”フィルムの位置
検出装置に最適なフォトリフレクタ制御装置に関するも
のである。
【0003】図7は“IX240”フィルムの概略を示
しており、パトローネ51からフィルム52を引き出し
たところである。従来のフィルムと違い、購入時のフィ
ルム52は、完全にパトローネ51中に納められてい
る。パトローネ51の中心部にドライバ(図示せず)を
入れて回転させてフィルム52を引き出す機構になって
いる。
【0004】1本のカートリッジで最大40ショットの
撮影が可能であるが、撮影し終わって巻き戻すと、フィ
ルム52は再び元のパトローネ51の中に完全に巻き取
られた状態で撮影者がカメラから取り出す様になってい
る。図7はフィルム52が引き出された状態である。図
7のように各コマ52a〜52bの撮影位置は、図7の
破線の内部にくるよう規定されている。カメラは毎回の
撮影終了毎に次の撮影時の画像もこの破線内になるよう
にフィルム52をコマ送りする。
【0005】このコマ送りを制御するためには、フィル
ム52の上下のパーフォレーション穴53および54を
検出してフィルム52の給送や停止を制御する方法が―
般に行われている。35mmフィルムではパーフォレー
ションは1画像当たり8個の穴が連続的に均―に設けら
れていたので、これと係合する突起を持ったスプロケッ
トと呼ばれる部材を用いて、この回転量を検出すること
でフィルムの送り量を検出していた。
【0006】しかし“IX240”フィルムは図7のよ
うにパーフォレーション53および54が連続していな
いので、35mmフィルムのような機械的な方法を採る
ことはできない。現在の“IX240”用の―眼レフで
採用されている方法は、フォトリフレクタと呼ばれる光
学式検出装置で、パーフォレーション53および54を
検出するものである。
【0007】図8はフォトリフレクタ1の構成を示した
ものであり、図8のように発光ダイオード2とフォトト
ランジスタ3から成っている。4は“IX240”フィ
ルムの断面を示し、5はパーフォレーション穴である。
フォトリフレクタ1は発光ダイオード2とフォトトラン
ジスタ3が同一パッケージに納められたものであり、発
光光束の出ていく窓12と、反射光が入る窓13がパッ
ケージに開けられている。発光ダイオード2から発射さ
れた光束が被検出物に反射して戻って来たものを、フォ
トトランジスタ3で検出するのがフォトリフレクタの原
理である。実際にはこれらの窓12〜13には、あまり
精密なものではないが集光の目的でレンズ12a〜13
aを入れている。
【0008】発光ダイオード2の発光部窓12のレンズ
12aは、その焦点距離によりどの程度の距離のものを
検出するのに適するかが変わってくる。フォトリフレク
タ1は撮影光束を妨害しないように、カメラの中ではフ
ィルム4の背面(図8上側)に、パーフォレーション穴
53および54(図7)の一方に、ほぼ密着するように
設置される。発光ダイオード2から発射される光はフィ
ルム4に当たるので、その波長は通常のフィルムでは感
光しない赤外光が選ばれる。
【0009】次にフォトリフレクタ1の動作について説
明する。図8はカメラ内に取り付けられたフォトリフレ
クタ1とその周辺を表している。図8で発光ダイオード
2から出た光束(赤外光)はフィルム4の背面に向か
う。フィルム4の背面にフォトリフレクタ1は非常に接
近するよう位置決めされている。
【0010】フィルム4がカメラに装填されていなかっ
たり、装填されていても丁度パーフォレーション穴5に
発光光束が向かっている場合は、フィルム4で光束が拡
散されることなく手前の反射面6aに反射されてフォト
トランジスタ3に戻る。するとフォトトランジスタ3は
オンするので、フォトリフレクタ1の前にパーフォレー
ション穴5が位置しているのが分かる。
【0011】反射面6aは、フォトトランジスタ3に反
射光が効率よく戻るように位置が決められる。発光ダイ
オード2から出た光がフィルム4の背面(図8上側)に
当たっている場合は、発光部の窓12とフィルム4が極
めて接近しているために、フィルム4で光束が反射して
フォトトランジスタ3に戻る光量は少なく、ほとんどは
フィルム4のベースを通過する間に拡散吸収されてしま
う。そのためフォトトランジスタ3は反射光をほとんど
検出せずオフしている。従ってフォトリフレクタ1の出
力を調べれば、リフレクタ1の取り付け位置にフィルム
4のパーフォレーション5が在るかどうかが分かる。実
際にはフィルム4の給送を行いながらフォトリフレクタ
1の出力を観察し、この出力が変化した位置でフィルム
4を停止させる。この停止位置が図7で説明したよう
に、各コマ52a〜52bの撮影位置とパーフォレーシ
ョン穴53および54の位置関係になるように、リフレ
クタ1の位置が選ばれる。
【0012】図9は、フィルム4の給送とフォトリフレ
クタ1の出力、およびフィルム停止制御のタイミングチ
ャートである。フィルム給送(フィルムのコマ送り)
は、カメラの内蔵モータ(図示せず)で行われるが、停
止位置に達したことを検出すると、直ちに制動のためモ
ータにブレーキをかける。通常は給送モータの駆動端子
を短絡させる。給送速度が速い場合は、停止位置の手前
からPWM(Pulse Width Modulation)駆動を行い、停
止位置に達したときの給送速度を抑えるよう工夫した
り、停止位置でごく短い間、逆通電ブレーキをかける場
合もある。図9は停止位置で単純に所定時間の短絡ブレ
ーキ(制動ブレーキ信号8)を行うものである。なお、
給送1コマ当たり2つのリフレクタ信号7aおよび7b
が出るが、図9では2つ目の信号7bの立下りでフィル
ム4を停止させるようにしている。
【0013】これまではフォトリフレクタ1の出力をオ
ンまたはオフの2値として説明したが、図8に示したよ
うにフォトリフレクタ1には発光ダイオード2とフォト
トランジスタ3しか入っておらず、フォトリフレクタ1
の出力は電流であるから、これを所定の閾値と比較して
オンまたはオフを判定する必要がある。しかしこの閾値
(電流値)を―律に固定値とする事は困難である。その
主な理由は、第1に発光ダイオード2の発光効率に個体
差があり、―定の電流を発光ダイオードに流したとして
も発光量が異なる。第2にフォトトランジスタ3も受光
量に対する感度に個体差があり、同じ受光量でも出力電
流が異なる。第3にフォトリフレクタ1のカメラ内での
取り付け状態の差異や、反射面6aの反射率が経年変化
も含めて差があるため、発光ダイオード2とフォトトラ
ンジスタ3との光結合状態に個体差があるからである。
最終的なフォトトランジスタ3の出力電流は、これらの
効率の積で影響されるため、ばらつきは2倍以内に入ら
ず、場合によっては5倍程度を考えなくてはならない。
結局、カメラ1台毎に閾値の調整を行わざるを得ないの
が現状である。逆にばらつきを小さく抑えようとすれ
ば、フォトリフレクタ1の総合的な効率を管理、即ちフ
ォトリフレクタ1を選別することになるので、コストア
ップは避けられない。
【0014】図10に現在行われている調整方法と回路
の例を示す。現在カメラの制御には―般にワンチップマ
イコンが使われており、さらにこのようなワンチップマ
イコンの中にはDAコンバータを内蔵しているものも珍
しくなくなってきた。そこで前述のフォトトランジスタ
3の出力電流の比較値を可変とするために、DAコンバ
ータ内蔵ワンチップマイコン21を用いたのが、図10
に示す回路である。DAコンバータのアナログ出力が、
コンパレータ25の比較値となるように構成される。
【0015】図10で21はDA内蔵のワンチップマイ
コン、2はフォトリフレクタ中の発光ダイオード、3は
フォトリフレクタ中のフォトトランジスタ、24は発光
ダイオードドライブ用トランジスタ、25はコンパレー
タである。
【0016】動作を説明する。CPU21がベース抵抗
R1を介してトランジスタ24をオンさせると、発光ダ
イオード2を電流が流れる。発光ダイオード2を流れる
電流値は、抵抗R2によって決まる。発光ダイオード2
の電圧降下Vpdは電流値にあまり影響されずおよそ2
V程度である。この2Vは、トランジスタ24の飽和抵
抗に比較して充分に大きいので、電源電圧をVccとす
ると発光ダイオード2を流れる電流Ipdは、 Ipd=(Vcc−Vpd)/R2 で近似できる。
【0017】発光ダイオード2は電流Ipdによって発
光し、図8で説明したように反射光があればフォトトラ
ンジスタ3をアクティブにする。先に述べた理由でフォ
トトランジスタ3の出力電流Iptは大きくばらつく
が、負荷抵抗R3によって電圧に変換される。この出力
電圧Voは、 Vo=R3×Ipt である。フィルム給送によるVoの変化の様子を図11
に示す。先に述べたフォトリフレクタ1の総合的な利得
のばらつきにより、図11(a)、(b)、および
(c)の様に大きく変化する。図11(a)は総合利得
が低い場合に、負荷抵抗R3によって変換された電圧値
の出力波形であって、フォトトランジスタ3が反射光を
受光しても充分な振幅が出ない場合である。図11
(b)は程良い利得となっている場合で、GNDとVc
cの電圧レンジを有効に使った出力振幅となっている。
図11(c)は総合利得が高い場合の出力波形であっ
て、反射光がほとんどない状態でも利得が高いためにG
NDからかなり出力が出てしまっている場合である。
【0018】量産時にはフォトリフレクタ1の総合的な
利得のばらつきで個体間のばらつきがこのように必ず発
生する。図10の回路では、ばらつきを調整するために
フォトトランジスタ3の出力値(負荷抵抗R3によって
変換された電圧値)の比較電圧(Vth)をCPU21
のDA出力から発生させてコンパレータ25でオンオフ
の比較を行わせている(同時に波形整形も行ってい
る)。図11(a)〜図11(c)には、それぞれの場
合の比較値Vthが示してある。コンパレータ25の出
力は図9のようになる。個体毎に変わるVthは製造ラ
インで調整して、調整値はEEPROMなどの不揮発性
メモリに記憶させておくことになる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】図10のフォトリフレ
クタを用いたパーフォレーション検出用回路では比較値
をDA変換器で設定するので、コンパレータを通せば見
かけ上は綺麗なパルス信号になる。しかし入力のダイナ
ミックレンジが低い、つまり出力振幅が図11(a)ま
たは図11(c)の様に小さい場合には、比較値Vth
の設定も非常に精密に行う必要があり、フォトリフレク
タ自体もこのような調整法で調整できるように、総合利
得がある範囲に入ったものを選別して使用する必要があ
る。このような選別はフォトリフレクタの製造メーカが
実際には行って、利得に応じていくつかのランクに分け
て出荷しているが、選別の手間はコストアップにつなが
るし、入手できたとしてもフォトリフレクタの出力が改
善されるわけではないので、本質的にS/Nの悪いもの
が個体によって出る。従って、ノイズや電源などの実際
的な作動条件下では、最終出力が誤動作を起こす可能性
がある。またコンパレータのパルスエッジの発生タイミ
ングとフィルム位置との誤差も大きくなる点で改善余地
があった。
【0020】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、フォトリフレクタの総合利得に影響されず、良
好なダイナミックレンジの出力振幅を発生するフォトリ
フレクタ制御装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のフォトリフレクタ制御装置は、フィルム
(4)に検出光を照射する発光手段(2)と、フィルム
(4)のパーフォレーション穴を通過する通過光または
フィルムからの反射光を受光する受光手段(3)とを有
するフォトリフレクタ(1)と、発光手段(2)を駆動
する駆動電流を制御する電流制御回路(31)とを具備
し、受光手段(3)からの出力値が所定の範囲内に入る
ように、駆動電流を電流制御回路(31)により調整す
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0023】図1は、本発明によるフォトリフレクタ制
御装置の第1実施例を示すブロック結線図である。この
回路では図10と同様にDA変換器内蔵のワンチップマ
イコン31を用いているが、このDA出力はフォトリフ
レクタ1の発光ダイオード2の電流を制御するために用
いられている。ワンチップマイコン31のDA出力は、
発光ダイオード2の駆動電流を制御するトランジスタ3
4のベースに直接接続されている。このときトランジス
タ34のエミッタ電位はDA出力VdaよりVbe(約
0.6V)だけ低くなるので、エミッタ電流(≒コレク
タ電流=フォトダイオード電流)Ipdは、 Ipd≒(Vda−Vbe)/R2 ‥‥‥‥‥(1) となる。トランジスタ34のベースに図10の様な電流
制限抵抗を入れなかったのは、制限抵抗の両端に発生す
る電圧降下が、式(1)によるフォトダイオード2の電
流値に誤差を与え、しかも31によるDA出力の設定値
に応じてこの値が変化するので不確定になり、また個体
によるばらつきもあるので、DAが調整値とはいえ好ま
しくないからである。この回路によりDAを調整すれば
フォトリフレクタ1の出力である負荷抵抗R3の両端に
発生する電圧振幅も調整できる。この電圧振幅は、図1
1(b)のように、電源電圧レンジを有効に使い、閾値
VthがおよそVcc/2にするのが適切である。よっ
て閾値を決める抵抗R4と抵抗R5はおよそ同じとな
る。
【0024】図1の構成であれば、図10に比ベて遥か
にS/Nに優れた出力を得ることができる。図1でも、
図10と同様にフォトリフレクタ出力(抵抗R3の電
圧)を波形整形するためにコンパレータ35を通してい
る。これは、波形整形前のパルス波形がまだ完全にディ
ジタル回路にコンパチビリテイーが取れていない場合に
は、コンパレータ35による波形整形が妥当であること
による。このときコンパレータ35に、図2に示すヒス
テリシス特性を持たせれば、ジッター発生のおそれのな
い非常に安定した出力が得られる。コンパレータ35に
ヒステリシス特性を与えるには外付けのフイードバック
回路がさらに必要になるので、実装上は面積を必要とす
る。スペースに余裕がなければ、ヒステリシス特性無し
としても良い。
【0025】図3は、図1の最終段のコンパレータ35
を省略してフォトリフレクタ出力をマイコン31に直接
入力した第2実施例を示すブロック結線図である。マイ
コン31のDA出力による調整で、フォトリフレクタ出
力に充分なダイナミック特性を持たせることができるの
で、このようにマイコン31に直接入力することも可能
となる。現在ではマイコンなどの通常のデイジタル素子
はCMOSで製造されているので、High/Lowの
規格値はメーカや素子によって多少異なるが、実用上は
電源電圧Vccに対して、 High > 0.7Vcc Low < 0.2Vcc 程度であれば問題は生じない。
【0026】フォトリフレクタ出力がこの程度に調整さ
れれば、図3のようにフォトリフレクタ出力をマイコン
31に直接入力できる。またマイコン31の入力ポート
に、図2のようなヒステリシス特性を持たせたものも多
くあり、安定した入力結果が期待できる。
【0027】次に、実際の調整について述べる。カメラ
にフィルムが装填されていなければ、フォトリフレクタ
は反射光を検出する状態であるから、製造ラインで調整
する場合はこの状態でDA設定値を徐々に上げていき、
フォトリフレクタの出力が電源電圧Vccの0.7倍か
ら0.8倍程度になるように調整すれば良い。最終的に
は、使用するフォトリフレクタとパーフォレーション検
出部の組み合わせで、フィルムの有無でどれだけのオン
オフ比、つまりS/N比を出せるかで調整レベルが変わ
る。すなわち閾値がフォトリフレクタ出力のダイナミッ
クレンジのほば中央に来るように調整するのが最良であ
るから、テストフィルムで予めテストを行い、このよう
な調整を行うときに、先のフィルム無しの状態で、つま
りフォトリフレクタがオンの状態で、出力がいかほどに
なるかを調べておけば良い。もちろん調整時に実際にフ
ィルムを入れて、フィルムの有無での出力を調べながら
調整されればより良い。更に自動化を進めるのであれ
ば、フィルムの装填時にこのような調整を行うことがで
きる。
【0028】図7に示すフィルム52をカメラに装填す
る際には、実際にフォトリフレクタの位置にフィルム5
2が来るまではフォトリフレクタはオン状態だから、こ
のときに同様な調整をすることもできる。これでフォト
ダイオード2からの光を反射する反射面(図8参照)の
経年変化やフォトリフレクタ自体の特性の変化を自動的
に補正することもできる。また、フォトリフレクタにフ
ィルムベースが到達した後のフォトリフレクタの出力を
さらに検出し、DA出力を微調整することもできる。し
かし、これらのためにはフォトリフレクタ出力を図4の
ようにマイコン31のAD入力で検出できるようにしな
くてはならない。もし、図3の回路で自動調整を行う場
合は、フィルムがフォトリフレクタにかかっていない状
態でDA値を徐々に増加させ、出力が反転するDA値を
検査する。その値に対して所定の値を加えてDA値を設
定することになる。フォトダイオードの発光量と駆動電
流には、ほぼ線形性があるとして良いので、出力が反転
した時のDA値に相当する駆動電流の1.5倍から2倍
程度の駆動電流になるように、(1)式からおよそのD
A値を計算すれば良い。
【0029】図5は、検査装置による閾値の設定状態を
説明するフローチャートである。フィルムが入っていな
い状態では、フォトリフレクタは発光ダイオード2の発
光が反射面で反射されるので、フォトトランジスタ3は
オンする。この発光ダイオード2の発光量が最適値とな
るように、DA値を徐々に上げるようにしている。
【0030】即ち、ステップS1において、カメラを検
査モードに導入する。ステップS2において、フォトリ
フレクタのLED電流(発光ダイオード2の駆動電流)
を決めるDA値を初期値にするようにカメラに指示す
る。ステップS3において、DA値を所定量増加させる
ようにカメラに指示する。ステップS4において、フォ
トリフレクタ出力を測定する。ステップS8において、
フォトリフレクタの出力が閾値よりも大きいか否かを判
断する。大きい場合には、プログラムを終了する。大き
くない場合には、ステップS2に戻って上記の過程を繰
り返す。
【0031】なお、図5のフローチャートは、図4に示
す回路のようにAD入力があることを前提としている。
また、図5のフローチャートでは、フォトリフレクタの
オン出力だけで調整を行なっているが、次に説明する図
1のように、フィルムをリフレクタの前に置いて、リフ
レクタのオフ出力を参照するようにもできる。
【0032】図6は、カメラ自体の自動調整で閾値の設
定する場合のフローチャートである。ここでは、新しく
フィルムを装填する毎に閾値を決め直すようにしてい
る。反射面6a(図8)の反射率が経年変化した場合に
も対応できる。
【0033】図6のフローチャートでは、フィルムをロ
ーディングする前にリフレクタのオン出力とDA値のデ
ータを採り、フィルムがリフレクタまで進行した後で、
リフレクタのオフ出力とDA値のデータを採り、両者か
ら最適なダイナミックレンジとなるDA値を決めるよう
にしている。
【0034】即ち、ステップS11において、フィルム
が装填されているか否かを判断する。ステップS12に
おいて、DAを変化させて各DA値に対するリフレクタ
出力(反射面による反射時の出力)を不揮発性メモリ
(図示せず)に記憶する。ステップS13において、適
当なDA値を出力してリフレクタ出力によりフィルムの
有無を検出できるようにする。ステップS14におい
て、フィルムローディグをスタートする。ステップS1
5において、DA値をモニタし、フィルムがリフレクタ
に到達するのを待つ。ステップS16において、フィル
ムを検出したか否かを判断し、検出するのを待ってステ
ップS17に移行する。ステップS17において、DA
を変化させて各DA値に対するリフレクタ出力(フィル
ム面による反射時の出力)を不揮発性メモリに記憶す
る。ステップS18において、反射面による反射時とフ
ィルム面による反射時の各DA値に対するリフレクタ出
力から最適な出力変化となるDA値を選んで、不揮発性
メモリに記憶する。ステップS19において、そのフィ
ルムの巻き戻し終了まで、不揮発性メモリに記憶したD
A値を採用して、そのフィルムの撮影を行なう。
【0035】最適なダイナミックレンジとなるDA値と
は、フィルムが装填される前においての各DA値に対す
るフォトリフレクタ出力と、フィルムがフォトリフレク
タまで進行した後においての各DA値に対するフォトリ
フレクタ出力との出力値差が最大となる場合のDA値の
ことである。
【0036】なお、図6のフローチャートも、図4に示
す回路のようにAD入力があることを前提としている。
【0037】以上で説明した実施例によれば、フォトイ
ンタラプタでフィルムのパーフォレーション穴の検出を
行う場合に、出力の信号パルスの適切なダイナミックレ
ンジに入るよう制御できるので、出力のS/Nが向上
し、検出回路の動作を安定なものにでき、パーフォレー
ション位置の検出精度も向上させることができる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明のフォトリフレク
タ制御装置によれば、受光手段3の出力値が所定の範囲
内に入るように、発光手段2に流す電流を電流制御回路
31により調整するようにした、またはフィルム4を装
填していない時の駆動電流値に対する受光手段3の第1
の出力値と、フィルム4が装填されフォトリフレクタ1
を遮光する時の駆動電流値に対する受光手段3の第2の
出力値とから駆動電流値を決めるようにした、または電
流制御回路31は、フィルム4が装填されていない状態
で駆動電流を変化させて、受光手段3の出力が反転する
時の電流値から、発光手段2の駆動電流値を決めるよう
にしたなどにより、発光手段2の発光効率や受光手段3
の感度に個体差がある場合でも、的確にパーフォレーシ
ョン位置を検出できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフォトリフレクタ制御装置の第1
実施例を示すブロック結線図である。
【図2】本発明によるフォトリフレクタ制御装置の動作
を説明する特性図である。
【図3】本発明によるフォトリフレクタ制御装置の第2
実施例を示すブロック結線図である。
【図4】本発明によるフォトリフレクタ制御装置の変形
例を示すブロック結線図である。る。
【図5】本発明によるフォトリフレクタ制御装置の動作
を説明するフローチャートである。
【図6】本発明によるフォトリフレクタ制御装置の動作
を説明するフローチャートである。
【図7】フォトリフレクタ制御装置を説明する斜視図で
ある。
【図8】フォトリフレクタ制御装置を説明する断面図で
ある。
【図9】フォトリフレクタ制御装置を説明する波形図で
ある。
【図10】従来のフォトリフレクタ制御装置の一例を示
すブロック結線図である。
【図11】フォトリフレクタ制御装置の動作を説明する
波形図である。
【符号の説明】
1 フォトリフレクタ 2 フォトダイオード(発光ダイオード) 3 フォトトランジスタ 4 フィルム 5 パーフォレーション穴 6a 反射面 7a リフレクタ信号 7b リフレクタ信号 8 制動ブレーキ信号 12 窓 12a レンズ 13 窓 13a レンズ 31 ワンチップマイコン 34 トランジスタ 35 コンパレータ R1 ベース抵抗 R2 抵抗 R3 負荷抵抗 R4 抵抗 R5 抵抗

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルムに検出光を照射する発光手段と、
    前記フィルムのパーフォレーション穴を通過する通過光
    または前記フィルムからの反射光を受光する受光手段と
    を有するフォトリフレクタと、 前記発光手段を駆動する駆動電流を制御する電流制御回
    路とを具備し、 前記受光手段からの出力値が所定の範囲内に入るよう
    に、前記駆動電流を前記電流制御回路により調整するこ
    とを特徴とするフォトリフレクタ制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記電流制御回路は、
    前記通過光を受光する場合における前記受光手段からの
    出力値が所定の範囲内に入るように、前記駆動電流値を
    調整することを特徴とするフォトリフレクタ制御装置。
  3. 【請求項3】フィルムに検出光を照射する発光手段と、
    前記フィルムのパーフォレーション穴を通過する通過光
    または前記フィルムからの反射光を受光する受光手段と
    を有するフォトリフレクタと、 前記発光手段を駆動する駆動電流を制御する電流制御回
    路と、 不揮発性メモリとを具備し、 該不揮発性メモリ内の記憶情報は、前記フィルムを装填
    していない時の前記駆動電流値に対する前記受光手段の
    第1の出力値と、前記フィルムが装填され前記フォトリ
    フレクタを遮光する時の前記駆動電流値に対する前記受
    光手段の第2の出力値とから決められた、前記駆動電流
    値に関する情報であることを特徴とするフォトリフレク
    タ制御装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記第1の出力値と前
    記第2の出力値は、前記駆動電流値を変化させながらそ
    れぞれ前記不揮発性メモリ内に記憶され、前記電流制御
    回路は、前記第1の出力値と前記第2の出力値との差が
    最大となる前記駆動電流値を選択し、該選択した駆動電
    流値を前記不揮発性メモリ内に記憶することを特徴とす
    るフォトリフレクタ制御装置。
  5. 【請求項5】請求項3または請求項4において、前記不
    揮発性メモリは、前記フィルムを装填する度に、前記不
    揮発性メモリ内の記憶情報を設定し直すことを特徴とす
    るフォトリフレクタ制御装置。
  6. 【請求項6】フィルムに検出光を照射する発光手段と、
    前記フィルムのパーフォレーション穴を通過する通過光
    または前記フィルムからの反射光を受光する受光手段と
    を有するフォトリフレクタと、 前記発光手段を駆動する駆動電流を制御する電流制御回
    路とを具備し、 該電流制御回路は、前記フィルムが装填されていない状
    態で前記駆動電流を変化させて、前記受光手段の出力が
    反転する時の電流値から、前記発光手段の駆動電流値を
    決定することを特徴とするフォトリフレクタ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8687953B2 (en) 2010-09-01 2014-04-01 Nidec Sankyo Corporation Photographic optical device, photographic optical system and distance variation amount detecting device

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