JPH10197045A - 空気調和機の吹出案内羽根構造 - Google Patents
空気調和機の吹出案内羽根構造Info
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- JPH10197045A JPH10197045A JP3409397A JP3409397A JPH10197045A JP H10197045 A JPH10197045 A JP H10197045A JP 3409397 A JP3409397 A JP 3409397A JP 3409397 A JP3409397 A JP 3409397A JP H10197045 A JPH10197045 A JP H10197045A
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Abstract
流剥離を防止し、冷房運転時における結露の発生を可及
的に抑制できる吹出空気流制御が行えるようにする。 【解決手段】 空気調和機の空気吹出口7に設けられ、
吹出空気流Wの方向などを制御する吹出案内羽根9を、
吹出空気流Wの流入側に位置し且つ流入空気流を滑らか
に案内する固定羽根10と吹出空気流Wの流出側に位置
し且つ吹出空気流Wの方向を制御する可動羽根11とに
よって構成するとともに、前記固定羽根10と前記可動
羽根11との間に、吹出空気流Wの通路となるスリット
12を形成して、吹出空気流Wの偏向角度θに応じて可
動羽根11の角度を変更できるようにしている。
Description
出案内羽根構造に関し、さらに詳しくは冷房運転時に結
露を発生させない吹出案内羽根構造に関するものであ
る。
和機は、天井Cに形成された開口3の上方に設置された
空気調和機本体1と、該空気調和機本体1の下面に取り
付けられる化粧パネル2とからなっており、前記空気調
和機本体1内には、ファン4および熱交換器5が配設さ
れる一方、前記化粧パネル2には、空気吸込口6および
空気吹出口7が形成されている。この天井埋込式空気調
和機においては、空気吸込口6から吸い込まれた空気を
熱交換器5にて冷却あるいは加熱して得られた調和空気
Wを空気調和機本体1内の吹出通路8および化粧パネル
2の空気吹出口7を介して室内へ吹き出すこととされて
いる。
流Wの方向などを制御する吹出案内羽根9が設けられて
おり、該吹出案内羽根9は設定角度を可変とされてい
る。このような構造の空気調和機は、特開平3−316
45号公報等において開示されている。
流の良好な制御性を有するとともに通風抵抗が小さいこ
とに加えて、冷房運転時に吹出案内羽根の表面に結露が
発生しにくいことも重要とされているが、これらの三つ
の要求を同時に満たすことは容易でない。特に結露に対
しては、羽根表面に植毛を施して結露水の滴下を防止す
る方法が従来から取られていたが、汚れがつきやすく清
掃しにくいなどの不具合があった。
吹出案内羽根9の場合、図20に示すように、冷房運転
時において吹出空気流Wの流入方向に対する流出方向の
偏向角度θが大きいときには、羽根9の表面において気
流の剥離が発生し、当該個所への室内空気Wr(吹出空
気流Wより高温の空気)の巻き込みが生じ、吹出空気流
Wにより冷却された羽根9の表面に結露を生ずることと
なる。
は、羽根表面を冷気(換言すれば、吹出空気流)で包み
込む、所謂冷気シールを形成することが重要であり、そ
のためには、羽根表面における気流剥離を防止すること
が重要となる。特に吹出空気流の偏向角度を大きく設定
したときに羽根表面での気流剥離が生じ易かったところ
からその対策が必要である。
は、羽根面にスリットを設けて気流剥離を防止する構造
のものが開示されているが、流入部の対策が不十分なた
め、偏向角度が大きい場合にはあまり有効ではないと考
えられる。
ので、吹出空気流の偏向角度の大小にかかわらず気流剥
離を防止し、冷房運転時における結露の発生を可及的に
抑制できる吹出空気流制御が行えるようにすることを目
的とするものである。
は、上記課題を解決するための手段として、空気調和機
の空気吹出口7に設けられ、吹出空気流Wの方向などを
制御する吹出案内羽根9を、吹出空気流Wの流入側に位
置し且つ流入空気流を滑らかに案内する固定羽根10と
吹出空気流Wの流出側に位置し且つ吹出空気流Wの方向
を制御する可動羽根11とによって構成するとともに、
前記固定羽根10と前記可動羽根11との間に、吹出空
気流Wの通路となるスリット12を形成している。
気流Wの偏向角度θに応じて可動羽根11の角度が変更
できるため、吹出空気流Wの吹出角度がどのような状態
であっても吹出案内羽根9に流入する流れが滑らかにな
り抵抗が減少するとともに、前記偏向角度θが大きくな
った場合であっても、スリット12を介して流れる気流
の存在により吹出案内羽根9の表面での気流剥離がなく
なるため、冷房運転時において冷気シールが保たれるこ
ととなり、吹出案内羽根9の表面への結露が防止でき
る。しかも、吹出案内羽根9の表面での気流剥離がなく
なるので、吹出案内羽根9の表面からの乱流騒音の発生
が低減する。
ト12を、吹出空気流Wの流入方向に対する流出方向の
偏向角度θが大きいときに前記可動羽根11表面での剥
離を防止する流れが得られるように大きくなるものとし
た場合、偏向角度θが大きいときにはスリット12を介
して流れる空気流が可動羽根11の表面での気流剥離を
防止することとなり、冷房運転時における冷気シールの
確保ができる。
の流入方向に対する流出方向の偏向角度θが小さいとき
に空気流通ができない程度に狭くなるものとした場合、
偏向角度θが小さいときには固定羽根10および可動羽
根11の表面に沿って吹出空気流Wが流れることとな
り、気流剥離が防止され、冷房運転時における冷気シー
ルの確保ができる。
11の一方に、前記スリット12の間隔を保持するため
の突起15を形成した場合、比較的長尺な部材である固
定羽根10と可動羽根11との間隔を確実に保持でき
る。
の流入方向に対する流出方向の偏向角度θが小さいとき
に前記固定羽根10と略直線に並ぶように移動するもの
とした場合、偏向角度θが小さいときには固定羽根10
と可動羽根11とがあたかも1枚の羽根を構成するよう
に略直線に並ぶこととなり、吹出空気流Wの羽根表面で
の剥離が効果的に防止できる。
気流Wと直交する方向に延びる突条17を形成した場
合、吹出空気流Wが突条17によって乱されて層流境界
層が乱流境界層に変化し、羽根表面での気流剥離がより
効果的に防止できる。
の流入方向に対する流出方向の偏向角度θが小さいとき
に前記固定羽根10と略平行に並ぶように移動するよう
にする一方、前記スリット12を、該吹出空気流Wの流
入方向に対する流出方向の偏向角度θが小さいときにも
前記可動羽根11表面での剥離を防止する流れが得られ
るように所定の広さを保つものとした場合、該可動羽根
11の吹出空気流Wの流入方向に対する流出方向の偏向
角度θが小さいときにも前記相互の平行な関係とスリッ
トがあることとによって、前記固定羽根10および可動
羽根11それぞれの表面に沿って吹出空気流Wがスムー
ズに流れることとなり、気流剥離が防止され、冷房運転
時における冷気シールの確保ができる。
り形成し、揺動軸13により揺動可能とした場合、前記
揺動軸13を回転させることにより、吹出空気流Wの偏
向角度θに応じて可動羽根11の角度が変更できるた
め、吹出空気流Wの吹出角度がどのような状態であって
も吹出案内羽根9に流入する流れが滑らかになり抵抗が
減少するとともに、前記偏向角度θが大きくなった場合
であっても、スリット12を介して流れる気流の存在に
より吹出案内羽根9の表面での気流剥離がなくなるた
め、冷房運転時において冷気シールが保たれることとな
り、吹出案内羽根9の表面への結露が防止できる。そし
て、吹出案内羽根9の表面での気流剥離がなくなるの
で、吹出案内羽根9の表面からの乱流騒音の発生が低減
する。
変形可能部材により形成し、揺動軸13により撓み変形
させるようにした場合、前記揺動軸13の回転により、
吹出空気流Wの偏向角度θに応じて可動羽根11の角度
および形状を変更できるため、吹出空気流Wの吹出角度
がどのような状態であっても吹出案内羽根9に流入する
流れが滑らかになり抵抗が減少するとともに、前記偏向
角度θが大きくなった場合であっても、上記スリット1
2を介して流れる気流の存在により吹出案内羽根9の表
面での気流剥離がなくなるため、冷房運転時において冷
気シールが保たれることとなり、吹出案内羽根9の表面
への結露が防止できる。そして、吹出案内羽根9の表面
での気流剥離がなくなるので、吹出案内羽根9の表面か
らの乱流騒音の発生が低減する。
が流入する側の端部を曲面形状とした場合、可動羽根1
1の上下両面側へ分流する気流の流れがスムーズにな
り、吹出空気流Wの流入方向に対する流出方向の偏向角
度θの大小に拘らず前記可動羽根11両面での剥離を防
止する流れが得られるようになり、可動羽根11の上下
両面での気流剥離が防止されて、冷房運転時における冷
気シールの確保ができる。
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
和機の吹出案内羽根構造が示されている。
いて説明した天井埋込式空気調和機の空気吹出口7に設
けられて吹出空気流Wの方向などを制御するものとされ
ており、吹出空気流Wの流入側に位置し且つ流入空気流
を滑らかに案内する固定羽根10と吹出空気流Wの流出
側に位置し且つ吹出空気流Wの方向を制御する可動羽根
11とによって構成され、しかも前記固定羽根10と前
記可動羽根11との間には、吹出空気流Wの通路となる
スリット12が形成されている。
形状とされており、その両端を空気吹出口7の両側に対
して固定することにより取り付けられている前記可動羽
根11は、断面リーフ形状とされており、その両端に突
設されたブラケット14を空気吹出口7の両端に対して
揺動軸13を介して揺動可能に枢支することにより取り
付けられている。
Wの流入方向に対する流出方向の偏向角度θに応じて前
記揺動軸13を中心として点線矢印M,Nで示す範囲で
揺動されることとなっており、前記固定羽根10と可動
羽根11との間に形成されるスリット12は、前記偏向
角度θが小さいときに空気流通ができない程度に狭く
(図2参照)される一方、前記偏向角度θが大きいとき
に前記可動羽根11表面での剥離を防止する流れが得ら
れるように大きく(図3参照)されることとなってい
る。
より次のような作用効果が得られる。
とき このときには、可動羽根11は、揺動軸13を中心とし
て点線矢印M(図1参照)の方向に揺動され、図2に示
すように、固定羽根10の流出側部分と可動羽根11の
流入側部分とが重合し、スリット12は空気流通ができ
ない程度に狭くなる。
定羽根10と可動羽根11との表面に沿って滑らかに流
れることとなり、通風抵抗が減少するとともに、羽根表
面での気流剥離も抑制されることとなり、冷房運転時に
おいては冷気シールが確保できる。従って、室内空気の
巻き込みが生ずることがなくなり、植毛等を施さなくと
も、羽根表面への結露を効果的に防止できるのである。
なお、天井埋込式空気調和機において吹出空気流Wの偏
向角度θを小さくする運転状態は暖房運転時が多く、冷
房運転時では少ないところから、結露の問題は少ない
が、たとえ冷房運転時に偏向角度θを小さくしたとして
も、上記したように結露防止を十分期待できる。しか
も、吹出案内羽根9の表面での気流剥離がなくなるの
で、吹出案内羽根9の表面からの乱流騒音の発生が低減
する。
いとき このときには、可動羽根11は、揺動軸13を中心とし
て点線矢印N(図1参照)の方向に揺動され、図3に示
すように、固定羽根10の流出側部分と可動羽根11の
流入側部分との間に形成されるスリット12が大きくな
る。
定羽根10と可動羽根11との表面に沿って滑らかに流
れるとともに、スリット12を介して流れる空気流が可
動羽根11の下面に流れ込み、通風抵抗が減少するとと
もに、偏向角度θが大きくなったことにより生じ易い羽
根表面での気流剥離が抑制されることとなり、冷房運転
時においては冷気シールが確保できる。従って、室内空
気の巻き込みが生ずることがなくなり、植毛等を施さな
くとも、羽根表面への結露を効果的に防止できるのであ
る。なお、天井埋込式空気調和機において吹出空気流W
の偏向角度θを大きくする運転状態は殆ど冷房運転時で
あるところから、上記した冷気シールによる結露防止作
用は効果的である。しかも、吹出案内羽根9の表面での
気流剥離がなくなるので、吹出案内羽根9の表面からの
乱流騒音の発生が低減する。
かる空気調和機の吹出案内羽根構造が示されている。
は、スリット12の間隔を保持するための突起15を形
成されている。また、固定羽根10の一面(即ち、可動
羽根11と対向する面)には、前記突起15をガイドす
るためのガイド溝16が形成されている。該ガイド溝1
6は、可動羽根11の点線矢印M方向への揺動に伴って
スリット12の間隔が小さくなるように下端から上端に
向かうに従って深くされている。前記突起15およびガ
イド溝16は、可動羽根11および固定羽根10の長手
方向において所定間隔で複数形成される。このように構
成したことにより、比較的長尺な部材である固定羽根1
0と可動羽根11との間に形成されるスリット12の間
隔を確実に保持できる。なお、前記突起15およびガイ
ド溝16を、それぞれ固定羽根10および可動羽根11
に形成するようにしてもよい。その他の構成および作用
効果は第1の実施の形態におけると同様なので説明を省
略する。
和機の吹出案内羽根構造が示されている。
面)には、吹出空気流Wと直交する方向に延びる突条1
7を形成されている。このように構成したことにより、
吹出空気流Wが突条17によって乱されて層流境界層が
乱流境界層に変化し、羽根表面での気流剥離がより効果
的に防止される。なお、本実施の形態と第2の実施の形
態とを併用すればより好ましい吹出案内羽根構造が得ら
れる。その他の構成および作用効果は第1の実施の形態
におけると同様なので説明を省略する。
かる空気調和機の吹出案内羽根構造が示されている。
られたブラケット14を、固定羽根10の両側下端部に
対して揺動軸13を介して揺動可能に枢支するように
し、固定羽根10と可動羽根11との間にスリット12
が形成されるようにしている。従って、可動羽根11
は、吹出空気流Wの流入方向に対する流出方向の偏向角
度θが小さいときに固定羽根10と略直線に並ぶように
移動することとなる。
きには、図9に示すように、スリット12の間隔が空気
流通ができない程度に狭くなって、固定羽根10と可動
羽根11とがあたかも1枚の羽根を構成するように略直
線に並ぶこととなり、吹出空気流Wの羽根表面での剥離
が効果的に防止できる。なお、天井埋込式空気調和機に
おいて吹出空気流Wの偏向角度θを小さくする運転状態
は暖房運転時が多く、冷房運転時では少ないところか
ら、結露の問題は少ないが、たとえ冷房運転時に偏向角
度θを小さくしたとしても、上記したように結露防止も
十分果たすことができる。しかも、吹出案内羽根9の表
面での気流剥離がなくなるので、吹出案内羽根9の表面
からの乱流騒音の発生が低減する。
0に示すように、固定羽根10と可動羽根11との間に
形成されるスリット12の間隔が大きくなり、吹出空気
流Wは、固定羽根10と可動羽根11との表面に沿って
滑らかに流れるとともに、スリット12を介して流れる
空気流が可動羽根11の下面に流れ込み、通風抵抗が減
少するとともに、偏向角度θが大きくなったことにより
生じ易い羽根表面での気流剥離が抑制されることとな
る。従って、冷房運転時においては冷気シールが確保で
きることとなり、室内空気の巻き込みが生ずることがな
くなって、植毛等を施さなくとも、羽根表面への結露を
効果的に防止できるのである。なお、天井埋込式空気調
和機において吹出空気流Wの偏向角度θを大きくする運
転状態は殆ど冷房運転時であるところから、上記した冷
気シールによる結露防止作用は効果的である。しかも、
吹出案内羽根9の表面での気流剥離がなくなるので、吹
出案内羽根9の表面からの乱流騒音の発生が低減する。
調和機の吹出案内羽根構造が示されている。
面)には、吹出空気流Wと直交する方向に延びる突条1
7を形成されている。このように構成したことにより、
吹出空気流Wが突条17によって乱されて層流境界層が
乱流境界層に変化し、羽根表面での気流剥離がより効果
的に防止される。その他の構成および作用効果は第4の
実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
ける吹出案内羽根構造を実施の形態としているが、本願
発明は、他のタイプ(例えば、天吊式空気調和機等)に
おける吹出案内羽根構造にも適用可能である。
かる空気調和機の吹出案内羽根構造が示されている。
等の非変形部材よりなる例えば図示のような所定円弧状
の扁平板で形成し、その流入側(固定羽根10側)端部
に揺動軸13を嵌着固定して矢印N〜M方向に所定回動
角θの範囲で揺動可能に支持するとともに、前記同様の
固定羽根10と当該可動羽根11との間に常時所定幅の
スリット12が形成されるように相互に離間して設けて
いる。そして、上記可動羽根11は、吹出空気流Wの流
入方向に対する流出方向の偏向角度θが大きいときは図
14のように傾斜状態に移動する一方、同偏向角度θが
小さいときには図13のように上記固定羽根10と略平
行に並ぶように移動し、該平行状態においても上記スリ
ット12が所定幅保持されるようになっている。
いときには、図13に示すように、固定羽根10と可動
羽根11とが上流から下流方向に位置をズラせて略平行
に並ぶこととなり、吹出空気流Wの各羽根表面での剥離
が効果的に防止できる。なお、天井埋込式空気調和機に
おいて吹出空気流Wの偏向角度θを小さくする運転状態
は暖房運転時が多く、冷房運転時では少ないところか
ら、本来結露の問題は少ないが、たとえ冷房運転時に偏
向角度θを小さくしたとしても、上記のように結露防止
も十分果たすことができる。しかも、全体としての吹出
案内羽根9の表面での気流剥離がなくなるので、吹出案
内羽根9の表面からの乱流騒音の発生が低減する。
4に示すように可動羽根11が傾斜状態に回転して固定
羽根10と可動羽根11との間に形成されるスリット1
2の間隔が下流側で大きくなり、吹出空気流Wは、固定
羽根10と可動羽根11各々の上下両面に沿って滑らか
に流れるとともに、特にスリット12を介して流れる空
気流が可動羽根11の下面側にスムーズに流れ込み、有
効に通風抵抗が減少するとともに、偏向角度θが大きく
なったことにより生じ易い可動羽根11の表面での気流
剥離が効果的に抑制されることとなる。従って、冷房運
転時においては冷気シールが確保できることとなり、室
内空気の巻き込みが生ずることがなくなって、植毛等を
施さなくとも、羽根表面への結露を効果的に防止できる
のである。なお、天井埋込式空気調和機において吹出空
気流Wの偏向角度θを大きくする運転状態は殆ど冷房運
転時であるところから、上記した冷気シールによる結露
防止作用は効果的である。しかも、吹出案内羽根9の表
面での気流剥離がなくなるので、吹出案内羽根9の表面
からの乱流騒音の発生も低減する。
動羽根11の吹出空気流Wが流入する側の端部を特に曲
面形状としている。従って、前記可動羽根11の上下両
面側へ分流する気流の流れがスムーズになり、吹出空気
流Wの流入方向に対する流出方向の偏向角度θの大小に
拘らず前記可動羽根11両面での剥離を防止する流れが
得られるようになり、可動羽根11の上下両面での気流
剥離が防止されて、冷房運転時における冷気シールの確
保ができる。
にかかる空気調和機の吹出案内羽根構造が示されてい
る。
質ゴム等の可撓性のある弾性変形部材で形成し、その流
入側(固定羽根10側)端部を固定軸18によって固定
する一方、流出側端部に対して揺動軸13を遊嵌して揺
動可能に支持するとともに、固定羽根10と可動羽根1
1との間に常時所定幅のスリット12が形成されるよう
に相互に離間して設けている。そして、上記可動羽根1
1は、吹出空気流Wの流入方向に対する流出方向の偏向
角度θが大きいときは図18のように円弧状に撓み変形
する一方、同偏向角度θが小さいときには、上記固定羽
根10と略平行に並ぶようにストレートな状態に変形
し、該状態においても上記所定幅のスリット12が保持
されるようになっている。
いときには、図17に示すように、固定羽根10と可動
羽根11とが上下流方向に位置をズラせて略平行に並ぶ
こととなり、吹出空気流Wの各羽根表面での剥離が効果
的に防止できる。なお、天井埋込式空気調和機において
吹出空気流Wの偏向角度θを小さくする運転状態は暖房
運転時が多く、冷房運転時では少ないところから、結露
の問題は少ないが、たとえ冷房運転時に偏向角度θを小
さくしたとしても、上記したように結露防止も十分果た
すことができる。しかも、全体としての吹出案内羽根9
の表面での気流剥離がなくなるので、同吹出案内羽根9
の表面からの乱流騒音の発生が低減する。
8に示すように可動羽根11が円弧状に撓み変形して、
上記固定羽根10と当該可動羽根11との間に形成され
るスリット12の間隔が下流側で大きくなり、吹出空気
流Wは、上記固定羽根10と当該可動羽根11との上下
両面に沿って滑らかに流れるとともに、特にスリット1
2を介して流れる空気流が可動羽根11の下面にスムー
ズに流れ込み、有効に通風抵抗が減少するとともに、偏
向角度θが大きくなったことにより生じ易い羽根表面で
の気流剥離が効果的に抑制されることとなる。従って、
冷房運転時においては冷気シールが確保できることとな
り、室内空気の巻き込みが生ずることがなくなって、植
毛等を施さなくとも、羽根表面への結露を効果的に防止
できる。なお、天井埋込式空気調和機において吹出空気
流Wの偏向角度θを大きくする運転状態は殆ど冷房運転
時であるところから、上記した冷気シールによる結露防
止作用は効果的である。しかも、全体としての吹出案内
羽根9の表面での気流剥離がなくなるので、吹出案内羽
根9の表面からの乱流騒音の発生も低減する。
動羽根11の吹出空気流Wが流入する側の端部を特に曲
面形状としている。従って、前記可動羽根11の上下両
面側へ分流する気流の流れがスムーズになり、吹出空気
流Wの流入方向に対する流出方向の偏向角度θの大小に
拘らず前記可動羽根11両面での剥離を防止する流れが
得られるようになり、可動羽根11の上下両面での気流
剥離が防止されて、冷房運転時における冷気シールの確
保ができる。
出口7に設けられ、吹出空気流Wの方向などを制御する
吹出案内羽根9を、吹出空気流Wの流入側に位置し且つ
流入空気流を滑らかに案内する固定羽根10と吹出空気
流Wの流出側に位置し且つ吹出空気流Wの方向を制御す
る可動羽根11とによって構成するとともに、前記固定
羽根10と前記可動羽根11との間に、吹出空気流Wの
通路となるスリット12を形成して、吹出空気流Wの偏
向角度θに応じて可動羽根11の角度を変更できるよう
にしているので、吹出空気流Wの吹出角度がどのような
状態であっても吹出案内羽根9に流入する流れが滑らか
になり抵抗が減少するとともに、偏向角度θが大きい場
合にスリット12を介して流れる気流の存在により吹出
案内羽根9の表面での気流剥離がなくなるため、冷房運
転時において冷気シールが保たれることとなり、吹出案
内羽根9の表面への結露が防止できるという優れた効果
がある。
離がなくなるので、吹出案内羽根9の表面からの乱流騒
音の発生が低減するという効果もある。
機の吹出案内羽根構造を示す断面図である。
機の吹出案内羽根構造における偏向角度が小さい場合の
状態を示す断面図である。
機の吹出案内羽根構造における偏向角度が大きい場合の
状態を示す断面図である。
機の吹出案内羽根構造を示す断面図である。
機の吹出案内羽根構造を示す要部斜視図である。
機の吹出案内羽根構造を示す断面図である。
機の吹出案内羽根構造を示す断面図である。
機の吹出案内羽根構造を示す要部斜視図である。
機の吹出案内羽根構造における偏向角度が小さい場合の
状態を示す断面図である。
和機の吹出案内羽根構造における偏向角度が大きい場合
の状態を示す断面図である。
和機の吹出案内羽根構造を示す断面図である。
和機の吹出案内羽根構造を示す断面図である。
和機の吹出案内羽根構造における偏向角度が小さい場合
の状態を示す断面図である。
和機の吹出案内羽根構造における偏向角度が大きい場合
の状態を示す断面図である。
和機の吹出案内羽根構造を示す断面図である。
和機の吹出案内羽根構造を示す要部斜視図である。
和機の吹出案内羽根構造における偏向角度が小さい場合
の状態を示す断面図である。
和機の吹出案内羽根構造における偏向角度が大きい場合
の状態を示す断面図である。
である。
断面図である。
11は可動羽根、12はスリット、15は突起、17は
突条、Wは吹出空気流、θは偏向角度。
Claims (10)
- 【請求項1】 空気調和機の空気吹出口(7)に設けら
れ、吹出空気流(W)の方向などを制御する吹出案内羽
根(9)を、吹出空気流(W)の流入側に位置し且つ流
入空気流(W)を滑らかに案内する固定羽根(10)と
吹出空気流(W)の流出側に位置し且つ吹出空気流
(W)の方向を制御する可動羽根(11)とによって構
成するとともに、前記固定羽根(10)と前記可動羽根
(11)との間には、吹出空気流(W)の通路となるス
リット(12)を形成したことを特徴とする空気調和機
の吹出案内羽根構造。 - 【請求項2】 前記スリット(12)は、吹出空気流
(W)の流入方向に対する流出方向の偏向角度(θ)が
大きいときに前記可動羽根(11)表面での剥離を防止
する流れが得られるように大きくなるものとされている
ことを特徴とする前記請求項1に記載の空気調和機の吹
出案内羽根構造。 - 【請求項3】 前記スリット(12)は、吹出空気流
(W)の流入方向に対する流出方向の偏向角度(θ)が
小さいときに空気流通ができない程度に狭くなるものと
されていることを特徴とする前記請求項1および2の内
のいずれか1項に記載の空気調和機の吹出案内羽根構
造。 - 【請求項4】 前記固定羽根(10)あるいは可動羽根
(11)の一方には、前記スリット(12)の間隔を保
持するための突起(15)を形成したことを特徴とする
前記請求項1ないし請求項3の内のいずれか1項に記載
の空気調和機の吹出案内羽根構造。 - 【請求項5】 前記可動羽根(11)は、吹出空気流
(W)の流入方向に対する流出方向の偏向角度(θ)が
小さいときに前記固定羽根(10)と略直線に並ぶよう
に移動するものとされていることを特徴とする前記請求
項1ないし請求項3の内のいずれか1項に記載の空気調
和機の吹出案内羽根構造。 - 【請求項6】 前記可動羽根(11)の一面には、吹出
空気流(W)と直交する方向に延びる突条(17)を形
成したことを特徴とする前記請求項1ないし請求項5の
内のいずれか1項に記載の空気調和機の吹出案内羽根構
造。 - 【請求項7】 前記可動羽根(11)は、吹出空気流
(W)の流入方向に対する流出方向の偏向角度(θ)が
小さいときに前記固定羽根(10)と略平行に並ぶよう
に移動する一方、前記スリット(12)は、該吹出空気
流(W)の流入方向に対する流出方向の偏向角度(θ)
が小さいときにも前記可動羽根(11)表面での剥離を
防止する流れが得られるように所定の広さを保つものと
されていることを特徴とする前記請求項1,2,4,6
の内のいずれか1項に記載の空気調和機の吹出案内羽根
構造。 - 【請求項8】 可動羽根(11)は、非変形部材よりな
り、揺動軸(13)により揺動可能とされていることを
特徴とする請求項1ないし請求項7の内のいずれか1項
に記載の空気調和機の吹出案内羽根構造。 - 【請求項9】 可動羽根(11)は、可撓性のある弾性
変形可能部材よりなり、揺動軸(13)により撓み変形
されるようになっていることを特徴とする請求項1ない
し請求項7の内のいずれか1項に記載の空気調和機の吹
出案内羽根構造。 - 【請求項10】 前記可動羽根(11)の吹出空気流
(W)が流入する側の端部は曲面形状とされていること
を特徴とする請求項1ないし請求項9の内のいずれか1
項に記載の空気調和機の吹出案内羽根構造。
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- 1997-02-18 JP JP9034093A patent/JP3070508B2/ja not_active Expired - Fee Related
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