JPH10196079A - 床シート - Google Patents
床シートInfo
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- JPH10196079A JPH10196079A JP8357556A JP35755696A JPH10196079A JP H10196079 A JPH10196079 A JP H10196079A JP 8357556 A JP8357556 A JP 8357556A JP 35755696 A JP35755696 A JP 35755696A JP H10196079 A JPH10196079 A JP H10196079A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- band
- floor sheet
- synthetic resin
- bent
- Prior art date
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- Pending
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- Steps, Ramps, And Handrails (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 床シートの曲折部を目立たせると共に強化
し、階段昇降時の足の踏み外しや曲折部の早期破損を防
止して、長期間に亘り安心して使用できる階段用の床シ
ートを提供する。 【解決手段】 裏面側に略90°曲折した合成樹脂製の
基材シート2の曲折部の表面に、基材シートとの色差が
5水準以上である合成樹脂製の帯体3を基材シート2の
厚みより厚くなるように埋設一体化して床シート1を構
成する。
し、階段昇降時の足の踏み外しや曲折部の早期破損を防
止して、長期間に亘り安心して使用できる階段用の床シ
ートを提供する。 【解決手段】 裏面側に略90°曲折した合成樹脂製の
基材シート2の曲折部の表面に、基材シートとの色差が
5水準以上である合成樹脂製の帯体3を基材シート2の
厚みより厚くなるように埋設一体化して床シート1を構
成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、階段に貼付けて使
用される階段用の床シ−トに関する。
用される階段用の床シ−トに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、階段の昇降時の騒音を軽減し
たり防滑性を高めたりするために、階段の踏み面もしく
は踏み面から蹴上げに亘って、合成ゴム製の階段用床シ
−トがゴム系の粘着剤で貼付けられている。また、最近
では、合成ゴムに代えて合成樹脂製の階段用床シ−トも
開発されている。
たり防滑性を高めたりするために、階段の踏み面もしく
は踏み面から蹴上げに亘って、合成ゴム製の階段用床シ
−トがゴム系の粘着剤で貼付けられている。また、最近
では、合成ゴムに代えて合成樹脂製の階段用床シ−トも
開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
階段用床シートは、予め裏面側に略90°曲折していな
い平らなものが多いため、施工現場で裏面側に略90°
曲折しながら階段の踏み面から蹴上げに貼付けなければ
ならず、この貼付け作業が面倒であり、しかも、床シー
トの曲折部で元に戻る力が働くため、貼付け作業後に蹴
上げ部分で床シートが度々剥がれるという問題を有して
いた。
階段用床シートは、予め裏面側に略90°曲折していな
い平らなものが多いため、施工現場で裏面側に略90°
曲折しながら階段の踏み面から蹴上げに貼付けなければ
ならず、この貼付け作業が面倒であり、しかも、床シー
トの曲折部で元に戻る力が働くため、貼付け作業後に蹴
上げ部分で床シートが度々剥がれるという問題を有して
いた。
【0004】また、従来の階段用の床シートは、シート
全体が同色のものが多いため、略90°曲折して階段に
貼付けたとき、その曲折部(階段のコ−ナ−部)が目立
ちにくく、階段を昇り降りする者が足を踏み外す危険性
も多分にあった。その上、床シートの曲折部は摩耗しや
すく、踏圧による応力も集中しやすいため、比較的短期
間で破損するなど耐用性に問題があった。
全体が同色のものが多いため、略90°曲折して階段に
貼付けたとき、その曲折部(階段のコ−ナ−部)が目立
ちにくく、階段を昇り降りする者が足を踏み外す危険性
も多分にあった。その上、床シートの曲折部は摩耗しや
すく、踏圧による応力も集中しやすいため、比較的短期
間で破損するなど耐用性に問題があった。
【0005】更に、従来の階段用の床シートを屋外の階
段下地に貼付けた場合には、雨天の時の排水作用が乏し
いため、踏み面の表面に溜まる水によって防滑性が著し
く低下し、昇降時に転倒する危険性が大きいという問題
もあった。
段下地に貼付けた場合には、雨天の時の排水作用が乏し
いため、踏み面の表面に溜まる水によって防滑性が著し
く低下し、昇降時に転倒する危険性が大きいという問題
もあった。
【0006】本発明は、上記の諸問題を解決することを
目的としてなされたものである。
目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る床シートは、階段に貼付け
る床シ−トであって、裏面側に略90°曲折した合成樹
脂製の基材シ−トの曲折部の表面に、基材シートとの色
差が5水準以上である合成樹脂製の帯体を基材シ−トの
厚みより厚くなるように埋設一体化したことを特徴とす
るものである。
め、本発明の請求項1に係る床シートは、階段に貼付け
る床シ−トであって、裏面側に略90°曲折した合成樹
脂製の基材シ−トの曲折部の表面に、基材シートとの色
差が5水準以上である合成樹脂製の帯体を基材シ−トの
厚みより厚くなるように埋設一体化したことを特徴とす
るものである。
【0008】このような構成の床シ−トは裏面側に略9
0°曲折した曲折部を有するため、従来の床シートのよ
うに階段に貼付ける際に床シートを曲折する面倒な作業
が不要となり、階段への貼付作業を楽に行うことができ
る。そして、この曲折部の表面には帯体を基材シートの
厚みより厚くなるように埋設一体化してあるため、この
帯体によって応力の集中する曲折部が補強され、摩耗も
少なくなって耐用性が向上する。しかも、この帯体は基
材シートとの色差が5水準以上であるため、該帯体を埋
設した曲折部(階段のコーナー部)が良く目立ち、明確
に屈曲部を視覚できようになるので、昇降時に足を踏み
外す危険性が解消される。
0°曲折した曲折部を有するため、従来の床シートのよ
うに階段に貼付ける際に床シートを曲折する面倒な作業
が不要となり、階段への貼付作業を楽に行うことができ
る。そして、この曲折部の表面には帯体を基材シートの
厚みより厚くなるように埋設一体化してあるため、この
帯体によって応力の集中する曲折部が補強され、摩耗も
少なくなって耐用性が向上する。しかも、この帯体は基
材シートとの色差が5水準以上であるため、該帯体を埋
設した曲折部(階段のコーナー部)が良く目立ち、明確
に屈曲部を視覚できようになるので、昇降時に足を踏み
外す危険性が解消される。
【0009】また、請求項2の床シートは、請求項1の
床シートにおいて、帯体の踏み面に多数の横リブを一定
の配列パターンで形成したことを特徴とするものであ
る。
床シートにおいて、帯体の踏み面に多数の横リブを一定
の配列パターンで形成したことを特徴とするものであ
る。
【0010】このような構成の床シ−トは、横リブによ
って曲折部の防滑性が高められるため、昇降時に床シー
トの曲折部でスリップしにくくなり、安全性が一層向上
することになる。
って曲折部の防滑性が高められるため、昇降時に床シー
トの曲折部でスリップしにくくなり、安全性が一層向上
することになる。
【0011】更に、請求項3の床シ−トは、請求項1又
は請求項2の床シ−トにおいて、帯体の踏み面前端部か
ら蹴上げに亘る多数の凹溝を並列に形成したことを特徴
とするものである。
は請求項2の床シ−トにおいて、帯体の踏み面前端部か
ら蹴上げに亘る多数の凹溝を並列に形成したことを特徴
とするものである。
【0012】このような構成の床シートは、その踏み面
に降り注ぐ雨水等が凹溝を通じて階段下方に速やかに排
水されるので、屋外の階段に貼付けても床シートの踏み
面に雨水が溜まらなくなり、雨天の日などに生じるスリ
ップによる転倒を未然に防止することができる。
に降り注ぐ雨水等が凹溝を通じて階段下方に速やかに排
水されるので、屋外の階段に貼付けても床シートの踏み
面に雨水が溜まらなくなり、雨天の日などに生じるスリ
ップによる転倒を未然に防止することができる。
【0013】また、請求項4の床シ−トは、請求項1な
いし請求項3のいずれかに記載の床シートにおいて、帯
体が基材シ−トよりも耐磨耗性に優れた合成樹脂製の帯
体であることを特徴とするものである。
いし請求項3のいずれかに記載の床シートにおいて、帯
体が基材シ−トよりも耐磨耗性に優れた合成樹脂製の帯
体であることを特徴とするものである。
【0014】このような構成の床シートは、帯体が摩耗
しにくいので、該帯体を埋設した屈曲部が長期に亘って
破損しなくなり、耐用性が一層向上する。
しにくいので、該帯体を埋設した屈曲部が長期に亘って
破損しなくなり、耐用性が一層向上する。
【0015】また、請求項5の床シ−トは、請求項1な
いし請求項4のいずれかの床シ−トにおいて、基材シ−
トの踏み面後端部から後方へ延出する延出部を連成し、
踏み面後端部に沿って基材シート裏面に少なくとも一つ
の切込み溝を形成したことを特徴とするものである。
いし請求項4のいずれかの床シ−トにおいて、基材シ−
トの踏み面後端部から後方へ延出する延出部を連成し、
踏み面後端部に沿って基材シート裏面に少なくとも一つ
の切込み溝を形成したことを特徴とするものである。
【0016】このような構成の床シートは、切込み溝の
ところで基材シートの延出部を簡単に上方へ折曲げるこ
とができ、この折曲げた延出部を階段の一つ上の段の蹴
上げに貼付けて、一つ上の段の床シートの蹴上げと接合
することにより、階段の全面を被覆して美観を高めるこ
とができる。
ところで基材シートの延出部を簡単に上方へ折曲げるこ
とができ、この折曲げた延出部を階段の一つ上の段の蹴
上げに貼付けて、一つ上の段の床シートの蹴上げと接合
することにより、階段の全面を被覆して美観を高めるこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の具
体的な実施形態を詳述する。
体的な実施形態を詳述する。
【0018】図1は本発明の一実施形態に係る床シ−ト
の部分平面図、図2は図1のA−A断面図、図3は同床
シートの部分正面図である。
の部分平面図、図2は図1のA−A断面図、図3は同床
シートの部分正面図である。
【0019】この床シ−ト1は、図1〜図3に示すよう
に、合成樹脂製の基材シ−ト2の前縁部21が下方に略
90°曲折され、この曲折部の表面に、略90°曲折さ
れた合成樹脂製の帯体3が基材シ−ト2の厚みより厚く
なるように埋設一体化されたものである。かかる床シー
ト1は、階段4のそれぞれの段の踏み面41と蹴上げ4
2の上部に接着剤等で貼付けて使用される。
に、合成樹脂製の基材シ−ト2の前縁部21が下方に略
90°曲折され、この曲折部の表面に、略90°曲折さ
れた合成樹脂製の帯体3が基材シ−ト2の厚みより厚く
なるように埋設一体化されたものである。かかる床シー
ト1は、階段4のそれぞれの段の踏み面41と蹴上げ4
2の上部に接着剤等で貼付けて使用される。
【0020】基材シ−ト2は、ポリ塩化ビニル等のビニ
ル系樹脂、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂、不飽和
ポリエステル等のエステル系樹脂、ナイロン等のアミド
系樹脂などの合成樹脂の単体または混合物、或は、これ
に炭酸カルシウム等の無機質充填材やゴムなどを配合し
た材料によって製造される単層構造または積層構造のシ
−トである。そして、踏み面となる基材シ−ト2の上面
には滑り止め用の小さな凸模様22が、また、蹴上げと
なる基材シ−トの曲折された前縁部22の表面下端には
反り防止用の縦リブ23が、それぞれ形成されている。
ル系樹脂、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂、不飽和
ポリエステル等のエステル系樹脂、ナイロン等のアミド
系樹脂などの合成樹脂の単体または混合物、或は、これ
に炭酸カルシウム等の無機質充填材やゴムなどを配合し
た材料によって製造される単層構造または積層構造のシ
−トである。そして、踏み面となる基材シ−ト2の上面
には滑り止め用の小さな凸模様22が、また、蹴上げと
なる基材シ−トの曲折された前縁部22の表面下端には
反り防止用の縦リブ23が、それぞれ形成されている。
【0021】帯体3も上記と同様の合成樹脂の単体また
は混合物、或は、これに無機質充填材やゴムなどを配合
した材料によって製造されたものであるが、この実施形
態の床シートでは、帯体3が基材シート2よりも耐摩耗
性に優れるように、帯体3の合成樹脂を選択したり、無
機質充填材等の配合量を調節している。例えば、基材シ
ート2の合成樹脂が高圧ポリエチレンである場合には、
帯体3の合成樹脂として高圧ポリエチレンよりも耐摩耗
性が良好な低圧ポリエチレン等を選択使用したり、無機
質充填材の配合量を少なくすることによって、基材シー
ト2よりも帯体3の耐摩耗性を確実に高めることができ
る。また、帯体3の合成樹脂としてナイロン等のアミド
系樹脂を採用すると、耐摩耗性だけでなく強度も更に向
上する。
は混合物、或は、これに無機質充填材やゴムなどを配合
した材料によって製造されたものであるが、この実施形
態の床シートでは、帯体3が基材シート2よりも耐摩耗
性に優れるように、帯体3の合成樹脂を選択したり、無
機質充填材等の配合量を調節している。例えば、基材シ
ート2の合成樹脂が高圧ポリエチレンである場合には、
帯体3の合成樹脂として高圧ポリエチレンよりも耐摩耗
性が良好な低圧ポリエチレン等を選択使用したり、無機
質充填材の配合量を少なくすることによって、基材シー
ト2よりも帯体3の耐摩耗性を確実に高めることができ
る。また、帯体3の合成樹脂としてナイロン等のアミド
系樹脂を採用すると、耐摩耗性だけでなく強度も更に向
上する。
【0022】上記のように帯体3が基材シート2よりも
耐摩耗性に優れていると、帯体3を埋設した基材シート
1の曲折部が摩耗によって早期に破損するのを防止で
き、耐用性を大幅に向上させることが可能となる。そし
て、帯体3の強度が高められていると、基材シート2の
屈曲部を充分に補強し、耐用性を更に向上させることが
できる。
耐摩耗性に優れていると、帯体3を埋設した基材シート
1の曲折部が摩耗によって早期に破損するのを防止で
き、耐用性を大幅に向上させることが可能となる。そし
て、帯体3の強度が高められていると、基材シート2の
屈曲部を充分に補強し、耐用性を更に向上させることが
できる。
【0023】なお、基材シート2と帯体3を同一の合成
樹脂材料で製造し、耐摩耗性の差がないようにしてもよ
く、その場合でも、基材シート2の曲折部は、帯体3を
基材シート2の厚みより厚くなるように埋設して厚肉化
してあるので、摩耗により曲折部が早期に破損すること
はなくなり耐用性が向上する。
樹脂材料で製造し、耐摩耗性の差がないようにしてもよ
く、その場合でも、基材シート2の曲折部は、帯体3を
基材シート2の厚みより厚くなるように埋設して厚肉化
してあるので、摩耗により曲折部が早期に破損すること
はなくなり耐用性が向上する。
【0024】上記の帯体3は、基材シート2との平均的
な色差が5水準以上、好ましくは50水準以上となるよ
うに着色されており、そのため、この帯体3を埋設した
曲折部は良く目立ち、明確に視認することができる。従
って、階段昇降時に床シートの曲折部を見落として足を
踏み外す危険性はなくなり、安全性が向上する。また、
帯体3と基材シート2の色が同系色であっても、明度で
5水準以上の差があれば色差で同様に識別できる。そし
て、帯体3の明度をより大きくし、その表面に同系の蛍
光色を加味させると、暗闇での踏み外しを激減させるこ
とができる。
な色差が5水準以上、好ましくは50水準以上となるよ
うに着色されており、そのため、この帯体3を埋設した
曲折部は良く目立ち、明確に視認することができる。従
って、階段昇降時に床シートの曲折部を見落として足を
踏み外す危険性はなくなり、安全性が向上する。また、
帯体3と基材シート2の色が同系色であっても、明度で
5水準以上の差があれば色差で同様に識別できる。そし
て、帯体3の明度をより大きくし、その表面に同系の蛍
光色を加味させると、暗闇での踏み外しを激減させるこ
とができる。
【0025】上記帯体3の踏み面となる上面には、一定
長さの多数の横リブ31が縦横に整列した配列パターン
で形成されている。このように多数の横リブ31を一定
の配列パターンで形成すると、帯体3の防滑性が高めら
れるため、昇降時に床シートの曲折部でスリップしにく
くなり、安全性が一層向上する更に、上記帯体3には、
踏み面前端部から蹴上げに亘る多数の凹溝32が並列に
形成され、床シート1の踏み面に降り注いだ雨水等が該
凹溝32を通じて速やかに下方に排出されるようになっ
ている。従って、床シート1の踏み面に溜まる雨水等が
原因となるスリップによる転倒が減少し、昇降時の安全
性がより一層向上する。
長さの多数の横リブ31が縦横に整列した配列パターン
で形成されている。このように多数の横リブ31を一定
の配列パターンで形成すると、帯体3の防滑性が高めら
れるため、昇降時に床シートの曲折部でスリップしにく
くなり、安全性が一層向上する更に、上記帯体3には、
踏み面前端部から蹴上げに亘る多数の凹溝32が並列に
形成され、床シート1の踏み面に降り注いだ雨水等が該
凹溝32を通じて速やかに下方に排出されるようになっ
ている。従って、床シート1の踏み面に溜まる雨水等が
原因となるスリップによる転倒が減少し、昇降時の安全
性がより一層向上する。
【0026】この実施形態の床シートは、横リブ31と
凹溝32を形成して防滑性を顕著に向上させているが、
横リブ31と凹溝32のいずれか一方のみを形成して防
滑性を高めるようにしてもよい。
凹溝32を形成して防滑性を顕著に向上させているが、
横リブ31と凹溝32のいずれか一方のみを形成して防
滑性を高めるようにしてもよい。
【0027】図4は帯体3を平面化して表わし、その表
面の横リブ31の配列パターンと凹溝32の形状を例示
したものである。図4の(a)は、帯体3の踏み面に一
定長さの横リブ31を千鳥状に配列形成し、踏み面端部
から蹴上げに亘る一定の溝巾の凹溝32を一定間隔で並
列に形成した例、同図(b)は、帯体3の踏み面に少し
短い横リブ31を縦横に整列させて配列形成し、踏み面
端部から蹴上げに亘る一定の溝巾の凹溝32を一定間隔
で並列に形成した例、同図(c)は、帯体3の踏み面に
更に短い横リブ31を横間隔を詰めて縦横に整列させて
配列形成し、踏み面端部における溝巾を徐々に広げた凹
溝32を一定間隔で並列に形成した例を示している。同
図(b)(c)のように横リブ31を縦横に整列させて
配列形成してあると、帯体3踏み面の排水性が向上し、
同図(c)のように凹溝32の踏み面端部における溝巾
が徐々に広げられていると、排水性が更に向上する利点
がある。なお、帯体3の踏み面に横リブを形成しない
で、凹溝32を該踏み面まで直線的に延長して形成して
もよい。
面の横リブ31の配列パターンと凹溝32の形状を例示
したものである。図4の(a)は、帯体3の踏み面に一
定長さの横リブ31を千鳥状に配列形成し、踏み面端部
から蹴上げに亘る一定の溝巾の凹溝32を一定間隔で並
列に形成した例、同図(b)は、帯体3の踏み面に少し
短い横リブ31を縦横に整列させて配列形成し、踏み面
端部から蹴上げに亘る一定の溝巾の凹溝32を一定間隔
で並列に形成した例、同図(c)は、帯体3の踏み面に
更に短い横リブ31を横間隔を詰めて縦横に整列させて
配列形成し、踏み面端部における溝巾を徐々に広げた凹
溝32を一定間隔で並列に形成した例を示している。同
図(b)(c)のように横リブ31を縦横に整列させて
配列形成してあると、帯体3踏み面の排水性が向上し、
同図(c)のように凹溝32の踏み面端部における溝巾
が徐々に広げられていると、排水性が更に向上する利点
がある。なお、帯体3の踏み面に横リブを形成しない
で、凹溝32を該踏み面まで直線的に延長して形成して
もよい。
【0028】以上のような床シ−ト1は、例えば次の方
法で簡単に製造される。
法で簡単に製造される。
【0029】まず、矩形状の合成樹脂製基材シ−トの曲
折予定位置の表面に合成樹脂製の帯体を重ねる。そし
て、加熱、加圧しながらエンボス加工と曲げ加工を同時
に行うと、帯体は基材シ−トに埋設される形で溶着一体
化しつつ裏面側に略90°曲折され、同時にその表面に
リブや凹溝が形成されて床シ−ト1が一工程で製造され
る。その場合、曲げ加工を別工程で行うようにしてもよ
い。
折予定位置の表面に合成樹脂製の帯体を重ねる。そし
て、加熱、加圧しながらエンボス加工と曲げ加工を同時
に行うと、帯体は基材シ−トに埋設される形で溶着一体
化しつつ裏面側に略90°曲折され、同時にその表面に
リブや凹溝が形成されて床シ−ト1が一工程で製造され
る。その場合、曲げ加工を別工程で行うようにしてもよ
い。
【0030】また、合成樹脂製の基材シ−トの曲折予定
位置にエンボス加工等を行って帯体と同じ大きさの窪み
を形成し、その窪みに接着剤を介して帯体を埋設して接
合一体化する方法により製造してもよい。
位置にエンボス加工等を行って帯体と同じ大きさの窪み
を形成し、その窪みに接着剤を介して帯体を埋設して接
合一体化する方法により製造してもよい。
【0031】図5は、本発明の他の実施形態に係る床シ
−トの断面図である。
−トの断面図である。
【0032】この床シート1は、基材シ−ト2の踏み面
後端部から後方へ延出する延出部24が連成され、踏み
面後端部に沿って基材シート裏面に1本の断面V字状の
切込み溝25が形成されている。この切込み溝25は複
数形成してもよく、その断面形状もV字状のほかU字状
など種々の形状とすることができる。その他の構成は前
記実施形態の床シート1と同様であるので、図5におい
て同一部材に同一符号を付し、説明を省略する。
後端部から後方へ延出する延出部24が連成され、踏み
面後端部に沿って基材シート裏面に1本の断面V字状の
切込み溝25が形成されている。この切込み溝25は複
数形成してもよく、その断面形状もV字状のほかU字状
など種々の形状とすることができる。その他の構成は前
記実施形態の床シート1と同様であるので、図5におい
て同一部材に同一符号を付し、説明を省略する。
【0033】このような床シート1は、切込み溝25の
ところで基材シート2の延出部24を簡単に上方へ折曲
げることができ、この折曲げた延出部24を階段の一つ
上の段の蹴上げに貼付けて、一つ上の段の床シートの蹴
上げと接合することにより、階段の全面を被覆して美観
を高めることができる。
ところで基材シート2の延出部24を簡単に上方へ折曲
げることができ、この折曲げた延出部24を階段の一つ
上の段の蹴上げに貼付けて、一つ上の段の床シートの蹴
上げと接合することにより、階段の全面を被覆して美観
を高めることができる。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の床シートは、基材シートの曲折部に基材シートとの色
差が5水準以上の帯体を基材シートの厚みより厚くなる
ように埋設することによって、曲折部を目立たせると共
に強化したため、階段昇降時の踏み外しや曲折部の早期
破損が防止され、長期間に亘って安心して使用できると
いった効果を奏する。
の床シートは、基材シートの曲折部に基材シートとの色
差が5水準以上の帯体を基材シートの厚みより厚くなる
ように埋設することによって、曲折部を目立たせると共
に強化したため、階段昇降時の踏み外しや曲折部の早期
破損が防止され、長期間に亘って安心して使用できると
いった効果を奏する。
【0035】そして、帯体に横リブや凹溝を形成したも
のは、防滑性や排水性が向上するためスリップによる転
倒などの危険性が激減し、また、帯体が基材シートより
も耐摩耗性に優れているものは耐用性が一層向上し、更
に基材シートに延出部を設けて切込み溝を形成したもの
は、階段の全面を被覆して美観を高めることができると
いった効果を奏する。
のは、防滑性や排水性が向上するためスリップによる転
倒などの危険性が激減し、また、帯体が基材シートより
も耐摩耗性に優れているものは耐用性が一層向上し、更
に基材シートに延出部を設けて切込み溝を形成したもの
は、階段の全面を被覆して美観を高めることができると
いった効果を奏する。
【図1】図1は本発明の一実施形態に係る床シ−トの部
分平面図である。
分平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】同床シートの部分正面図である。
【図4】帯体を平面化して表わした部分断面で、(a)
(b)(c)はそれぞれ異なる横リブの配列パターンと
凹溝の形状を示すものである。
(b)(c)はそれぞれ異なる横リブの配列パターンと
凹溝の形状を示すものである。
【図5】本発明の他の実施形態に係る床シートの断面図
である。
である。
1 床シート 2 基材シート 22 凸模様 23 縦リブ 24 延出部 25 切込み溝 3 帯体 31 横リブ 32 凹溝 4 階段
Claims (5)
- 【請求項1】階段に貼付ける床シ−トであって、裏面側
に略90°曲折した合成樹脂製の基材シ−トの曲折部の
表面に、基材シートとの色差が5水準以上である合成樹
脂製の帯体を基材シ−トの厚みより厚くなるように埋設
一体化したことを特徴とする床シート。 - 【請求項2】帯体の踏み面に多数の横リブを一定の配列
パターンで形成したことを特徴とする請求項1に記載の
床シート。 - 【請求項3】帯体の踏み面前端部から蹴上げに亘る多数
の凹溝を並列に形成したことを特徴とする請求項1又は
請求項2に記載の床シ−ト。 - 【請求項4】帯体が基材シ−トよりも耐磨耗性に優れた
合成樹脂製の帯体であることを特徴とする請求項1ない
し請求項3のいずれかに記載の床シ−ト。 - 【請求項5】基材シ−トの踏み面後端部から後方へ延出
する延出部を連成し、踏み面後端部に沿って基材シート
裏面に少なくとも一つの切込み溝を形成したことを特徴
とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の床シ
−ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8357556A JPH10196079A (ja) | 1996-12-28 | 1996-12-28 | 床シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8357556A JPH10196079A (ja) | 1996-12-28 | 1996-12-28 | 床シート |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001018245A Division JP2001227127A (ja) | 2001-01-26 | 2001-01-26 | 床シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10196079A true JPH10196079A (ja) | 1998-07-28 |
Family
ID=18454734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8357556A Pending JPH10196079A (ja) | 1996-12-28 | 1996-12-28 | 床シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10196079A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015059388A (ja) * | 2013-09-20 | 2015-03-30 | タキロン株式会社 | 段差被覆材及び段差構造 |
JP2015059387A (ja) * | 2013-09-20 | 2015-03-30 | タキロン株式会社 | 段差被覆材及び段差構造 |
-
1996
- 1996-12-28 JP JP8357556A patent/JPH10196079A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015059388A (ja) * | 2013-09-20 | 2015-03-30 | タキロン株式会社 | 段差被覆材及び段差構造 |
JP2015059387A (ja) * | 2013-09-20 | 2015-03-30 | タキロン株式会社 | 段差被覆材及び段差構造 |
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