JP4100507B2 - 階段構造 - Google Patents

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JP4100507B2
JP4100507B2 JP2003194028A JP2003194028A JP4100507B2 JP 4100507 B2 JP4100507 B2 JP 4100507B2 JP 2003194028 A JP2003194028 A JP 2003194028A JP 2003194028 A JP2003194028 A JP 2003194028A JP 4100507 B2 JP4100507 B2 JP 4100507B2
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裕康 福山
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、階段構造に関し、特に、マンションやビル等の屋内外に設置して好適な階段構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マンションやビル等の屋内外に設置する階段の構造は、新設やリニューアルを問わず、従来から数多くの形態が知られている。
【0003】
例えば、屋内外を問わず設置することができる階段の構造として、凹凸で防滑性を付与し段鼻で略90度曲折させた合成樹脂製の床材を、階段下地の略全面に高耐水性の接着剤を介して貼り付けた階段構造が知られている(特許文献1〜3参照)。
【0004】
また、主に屋外に設置する階段の構造として、古くから階段下地の段鼻のみに貼付する滑り止め材やその滑り止め材の製造方法が知られている(特許文献4〜5参照)。
【0005】
さらに、滑り止め、タイル、防水用膜材等を適宜用い、接着剤やビスで階段下地に固着する補修方法等も知られている(特許文献6〜7参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−125643号公報
【特許文献2】
特開平9−184266号公報
【特許文献3】
特開平9−264060号公報
【特許文献4】
特公昭40−3738号公報
【特許文献5】
特開昭59−161553号公報
【特許文献6】
実開昭37−8859号公報
【特許文献7】
特開平5−230963号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1〜7等に開示されている発明は、汎用性、経済性、耐用性、強着性、耐水性、排水性、防食性、作業性等において、それぞれ個々に問題を残すものである。
【0008】
本発明は、上記従来の階段構造が有する問題点に鑑み、汎用性や経済性、耐用性、強着性、耐水性、防食性、作業性に優れ、排水性と防滑性がさらに高く、かつ長く耐用性を維持することができる主に屋外で用いる階段構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の階段構造は、端部に通じる複数本の凹溝を表面に有し、かつ裏面側に円弧を持たせて曲折した合成樹脂製の段鼻材を階段下地の出隅に貼付するとともに、弾性樹脂モルタル層を、前記段鼻材に隣接して段鼻材の厚みと略同じ厚みで階段下地の踏み面に設けた階段構造において、段鼻材より薄く表面に多数の突起を有する延出部を、段鼻材の弾性樹脂モルタル層側の端部から踏み面に沿い延設するとともに、該延出部上に前記段鼻材の厚みと略同じ厚みで階段下地の踏み面に設けるようにした弾性樹脂モルタル層を延設し、重合するようにしたことを特徴とする。
ここで、略同じの厚みとは、1〜2mm程度までの差を包含し、これを排除しないものとする。
【0010】
この階段構造は、端部に通じる複数本の凹溝を表面に有し、かつ裏面側に円弧を持たせて曲折した合成樹脂製の段鼻材を階段下地の出隅に貼付するとともに、弾性樹脂モルタル層を、前記段鼻材に隣接して段鼻材の厚みと略同じ厚みで階段下地の踏み面に設けることから、段鼻材の凹溝の凹凸が防滑性を高めるとともに、段鼻材と弾性樹脂モルタル層が階段下地の腐食を防止することができる。
【0011】
そして、段鼻材より薄く表面に多数の突起を有する延出部を、段鼻材の弾性樹脂モルタル層側の端部から踏み面に沿い延設するとともに、該延出部上に前記段鼻材の厚みと略同じ厚みで階段下地の踏み面に設けるようにした弾性樹脂モルタル層を延設し、重合することにより、延出部と弾性樹脂モルタル層とを固着し、昇降時の踏み圧による段鼻材の剥がれ等のトラブルを大きく削減することができる。
【0012】
また、弾性樹脂モルタル層の上面を、階段下地の入隅及び/又は階段下地の少なくとも一方の側端部に向かい低くなる傾斜面に設けることができる。
【0013】
これにより、弾性樹脂モルタル層の表面に溜まる水を速やかに階段下地の入隅や側端部に排出することができ、踏み面表面の防滑性を著しく向上させることができる。
【0014】
また、弾性樹脂モルタル層の表面に、所定の模様を設けることができる。
【0015】
これにより、弾性樹脂モルタル層表面の防滑性をさらに向上させることができる。
【0016】
また、階段下地の少なくとも一方の側端部に側溝を形成することができる。
【0017】
これにより、踏み面表面に溜まる水をより速やかに側溝に流れ込ませることができ、防滑性をさらに高めることができる。
【0018】
また、階段下地の入隅に、側溝に通じる横断溝を形成することができる。
【0019】
これにより、横断溝から側溝への水路が形成され、全体的に排水機能を向上させることができる。
【0020】
また、側溝及び/又は横断溝に、合成樹脂、樹脂モルタル又は合成樹脂を主成分とする塗膜からなる溝材を設けることができる。
【0021】
これにより、側溝や横断溝の腐食を防止することができる。
【0022】
また、側溝、横断溝又は溝材の底面に親水性を付与することができる。
【0023】
これにより、排水速度を高めて、昇降時の防滑性をより以上に向上させることができる。
【0024】
また、階段下地の蹴込みに、合成樹脂及び/又は樹脂モルタルからなる蹴込み材を配設することができる。
【0025】
これにより、階段下地の蹴込みの腐食を防止するとともに、意匠性を高めることができる。
【0026】
また、段鼻材と階段下地との間に、高耐水性の接着剤を充填することができる。
【0027】
これにより、段鼻材と階段下地の出隅とがより強固に一体化し、昇降時の踏み圧による段鼻材の裏面円弧部が摩減するトラブルが大きく解消される。
【0028】
また、段鼻材の凹溝に蓄光性を付与することができる。
【0029】
これにより、暗闇での踏み外し等の危険性を減少させることができる。
【0030】
また、段鼻材を踊場の出隅に貼付するとともに、弾性樹脂モルタル層を、前記段鼻材に隣接して段鼻材の厚みと略同じ厚みで踊場の下地に設けることができる。
【0031】
この階段構造は、端部に通じる複数本の凹溝を表面に有し、かつ裏面側に円弧を持たせて曲折した合成樹脂製の段鼻材を階段下地の出隅に加えて踊場の出隅に貼付するとともに、弾性樹脂モルタル層を、前記段鼻材に隣接して段鼻材の厚みと略同じ厚みで階段下地の踏み面に加えて踊場の下地に設けることから、段鼻材の凹溝の凹凸が防滑性を高めるとともに、段鼻材と弾性樹脂モルタル層が階段下地と踊場の下地の腐食を防止することができる。
【0032】
また、建屋の外部に張り出した踊場の張出部垂れ下がり面に、踊場の下地に設けた弾性樹脂モルタル層を延設して踊場から曲折するようにして設けることができる。
【0033】
これにより、踊場の下地から曲折するように設けた弾性樹脂モルタル層が、踊場の張出部端面の腐食を防止し、建屋との調和等の意匠面でも優れている。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0035】
図1〜図3に、本発明の階段構造の一実施例を示す。
【0036】
この階段構造1は、端部に通じる複数本の凹溝20を表面に有し、かつ裏面側に円弧21を持たせて約90度曲折した合成樹脂製の段鼻材2を階段下地4の出隅5にするとともに、弾性樹脂モルタル層3を、前記段鼻材2に隣接して段鼻材2の厚みLと略同じの厚みHで階段下地4の踏み面6に設けている。
ここで、略同じの厚みとは、1〜2mm程度までの差を包含し、これを排除しないものとする。
【0037】
凹溝20は、図2〜図3に示すように、段鼻材2の端部において階段下地4の側端部40に通じているが、凹溝20は、他にも階段下地4の蹴込み8側や踏み面6側や蹴込み8に通じても形成することができる。また、図2(b)で示す階段の最上部は踊場の下地14であり、その踊場の出隅15にも段鼻材2を高耐水性の接着剤(又はプライマー)9で貼付、踊場の下地14にも弾性樹脂モルタル層3を設けている。
図3は、このような段鼻材2の他の実施例を示すものであり、円弧21に沿って階段下地4の蹴込み8に通じる複数本の凹溝20を段鼻材2表面に設けたものである。また、図示しないが、凹溝20は段鼻材2の表面で凹溝20同士を交差させて設けてもよいことになる。
【0038】
また、凹溝20の端部は、階段下地4の側端部40に、凹溝20の底面からの段鼻材の厚みL1相当の段差を持たせて連通させることも可能となる。
そして、図2において、弾性樹脂モルタル層3は、階段下地4の踏み面6側で段鼻材2の端部に沿って側壁10に到るまで設けられているが、少なくとも、段鼻材2と側壁10との間は、弾性樹脂モルタル層3の厚みH1が、凹溝20の底面からの段鼻材の厚みL1未満であるように設けることが排水性を考慮すれば最適となる。
【0039】
段鼻材2を構成する合成樹脂には、塩化ビニルや酢酸ビニル等のビニル系樹脂、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、エラストマー、これ等の共重合体、アイオノマー、ナイロン、アクリル、エポキシ、ポリエステル等の各種の樹脂を使用できるが、成形容易性と経済性の面から熱可塑性樹脂が好適に使用できる。
【0040】
また、弾性樹脂モルタル層3には、例えば、株式会社マノール製の商品名マノールベンディを好適に使用することができるが、これに限定されるものではなく、特開8−208302号公報(樹脂モルタル組成物)や特開平11−92195号公報(樹脂モルタル)等の公知の樹脂モルタルを使用することができる。
また、このような弾性樹脂モルタル層3は何層に設けてもよく、最上層に強度と耐候性が高く極めて耐用性に優れた樹脂モルタルや塗料を設けるようにすることもできる。
【0041】
上記のように階段構造を構成することにより、階段下地4の出隅5から踏み面6に到る部位の防滑性は凹溝20による凹凸で向上し、排水性は、凹溝20が階段下地4の側端部40に段差を有して通じていることで著しく改善される。
また、段鼻材2の厚みL未満の厚みHで弾性樹脂モルタル層3を設けることや、凹溝20底面の厚みL1未満の厚みH1で弾性樹脂モルタル層3を設けることにより、段鼻材2の表面に水溜りが生じる事態が減少するとともに、段鼻材2と弾性樹脂モルタル層3とが階段下地4の腐食を防止することができ、昇降時の安全性は長期に亘り確保されることになる。
【0042】
また、図1に示すように、本実施例では、段鼻材2より薄く表面に多数の突起23を有する延出部22を、段鼻材2の弾性樹脂モルタル層3側の端部から踏み面6に沿い延設するとともに、該延出部22上に弾性樹脂モルタル層3を重合するようにしている。
この延出部22は、段鼻材2の成形と同時に一体成形することが可能であり、突起23を具備することで、延出部22はより強く弾性樹脂モルタル層3と一体化し、昇降時の踏み圧による段鼻材2の剥がれ等の危惧が著しく減少することになる。
また、長期間の使用等によって、万一、段鼻材2と弾性樹脂モルタル層3とが剥離した場合でも、延出部22によって水の浸入を阻止し、接着剤9の接着性が低下し、剥離が伸展することを防止することができる。
【0043】
さらに、図1に示すように、段鼻材2の前垂れ部に突出部24が具備されているが、このような形態は階段下地4の蹴込み8にそのあら隠し材や後述の蹴込み材80の取り付け、嵌め込みなどの作業を楽にすることになる。
この場合、突出部24の形態は特に問われるものではないが、段鼻材2の厚みLより薄く具備させることが不可欠となる。
【0044】
図4は、本実施例の階段構造において、弾性樹脂モルタル層3の表面に、凸模様30を設けた実施形態を示すもので、このように構成することで、凸模様30の凸部間が水路となり、その凹凸とも相俟って弾性樹脂モルタル層3の表面の防滑性はさらに向上することになる。なお、図示しないが、凸模様30は、微細模様であってもよく、また、凸模様30に代えて凹模様とする等、その形状等も含め階段構造の設計に委ねられる。
【0045】
ところで、弾性樹脂モルタル層3は、セルフレベリング性の弾性樹脂モルタル材料を使用することによって、通常はフラットに仕上げるようにするが、型枠等を用いることによって、図5に概略的に示す階段構造の他の実施例のように、それぞれ弾性樹脂モルタル層3を階段下地4の入隅7に、弾性樹脂モルタル層を階段下地4の側端部40に向かい低くなるような緩やかな傾斜を持たせて設けるようにすることもでき、このようにすることで表面に溜まる水の排水性を向上させることができる。
【0046】
さらに、図5においては、階段下地4の側端部40に側溝41が形成されるとともに、入隅7に横断溝71が形成されているが、この場合、横断溝71は側溝4に通じていることが不可欠となり、横断溝71が側溝4より低位にならないようにする。
【0047】
このような構成により、階段下地4の出隅5から踏み面6、即ち弾性樹脂モルタル層3の表面に到る部位に溜まる水は、階段下地4の入隅7及び/又は側端部40に設けられた横断溝71や側溝41、また、横断溝71から側溝41に速やかに排水され、昇降時の安全性はより一層確保されることになる。
【0048】
また、本実施例の階段構造においては、上述の階段下地4の側溝41や横断溝71に合成樹脂、弾性樹脂モルタル層、合成樹脂を主成分とする塗膜等からなる溝材42、溝材72を臨機応変に設けてもよい。
図6(a)〜(c)は横断溝71に溝材72を設けたもの、図7(a)(b)は側溝41に溝材42を設けたものであり、図7(c)はこれ等溝材42、72を高耐水性の接着剤等を介して側溝41や横断溝71に設けた一例となる。
これ等の図で示すように、溝材42、溝材72の断面形状は多様な形態が考えられ、その目的を逸脱しない範囲で任意の断面形状のものを用いることができる。
同様にこれ等の図で示すように、溝材42や溝材72は、それぞれの隣接部で段鼻材2の凹溝20端部の厚みL1と同位又はより低位、弾性樹脂モルタル層3の厚みHより低位に、また、両溝材を同時に設ける場合は、溝材72を溝材42と同位又はより低位に設けることが最適となる。
【0049】
このような構成により、踏み面11に溜まる水の一部は、まず溝材42に次いで溝材72排水され、また、一部は溝材72に直接流れ込み、合流して出隅5の側部で下方に落下することで、その排水効率は著しく高まり、同時に、溝材42や溝材72は階段下地4の腐食を防止することにもなり、昇降時の安全性はさらに長期に亘って確保されることになる。
【0050】
また、本発明の階段構造は、階段下地4の蹴込み8に、合成樹脂や樹脂モルタルからなる蹴込み材80を設けてもよく、このような場合は、階段下地4に段鼻材2をより強固に貼り付ける手段の巾が広がり、階段下地4の蹴込み8に腐食性、意匠性等を付与することになる。
図8に示すように、蹴込み材80は、合成樹脂製のシートからなる蹴込み材80を前述の段鼻材2の突出部24と階段下地4の蹴込み8との間に嵌め込むよう設けられており、これにより、その繋ぎ作業を非常に楽にすることができる。
【0051】
また、図8の断面図で示した如く、本実施例の階段構造は、段鼻材2が高耐水性の接着剤9で階段下地4に貼り付けてもよく、このように形成することにより、段鼻材2の裏面と階段下地4の出隅5の隙間は塞がれ、昇降時の踏み圧による段鼻材2の摩滅は長期に亘って著しく減少する。
具体的には、昇降時に段鼻材2の円弧21と階段下地4の出隅5が隣接する隙間で生じる段鼻材円弧21部位の摩滅が大幅に解消され、段鼻材2が破壊される等の問題の発生が大きく減少することになる。
【0052】
上記のような接着剤9には、アクリル樹脂系、ポリウレタン系、エポキシ樹脂系、シリコーン系のものが適宜その粘度を調整して好適に使用でき、なかでも一液性ポリウレタン系接着剤9は、空気中の水分で硬化することから最適に使用できることになる。
【0053】
また、図示しないが、本発明の階段構造は、少なくとも段鼻材2の凹溝20に蓄光剤を設けてもよく、このように構成することにより、暗闇においても階段の目視が可能になり、昇降時の安全性はより改善されることになる。
【0054】
このような蓄光性を付与する手段としては、市販の根本特殊化学株式会社製、商品名「N−夜光」や株式会社製、商品名「ピカリコ」等の蓄光剤を段鼻材2の凹部20に直接練り込む、塗料化して塗布する等あるが、これ等蓄光剤を合成樹脂製の薄いテープに分散させ、これを段鼻材2の凹溝20に貼着することが、最も合理的な手段となる。
【0055】
また、図示しないが、本発明の階段構造は、少なくとも段鼻材2の凹溝20や側溝41や横断溝71や溝剤42、72の内面に親水性を付与すれば、階段全体の排水はよりスピーディーになる。
【0056】
このような親水性を付与する手段として、界面活性剤(親水性物質)を溝材42、72の合成樹脂や樹脂モルタルに直接練り込む方法、界面活性剤を塗料に分散し、これをそれぞれの内面に塗布する方法等を採用することができる。
また、他の手段としては、溝材42、72を形成する塗料に界面活性剤を分散する、溝材42、72を親水性樹脂で形成する、親水性樹脂で薄いシートを形成しこれをそれぞれの内面に貼着する等があり、適宜最良の手段を選択すればよいことになる。
【0057】
界面活性剤としては、具体的に多価アルコールと高級脂肪酸類とから誘導された多価アルコール部分エステルが好適に使用でき、また、親水性樹脂としては、エチレンビニルアルコールやポリビニルアルコール等の水酸基を有する合成樹脂が好適に使用できることになる。
【0058】
また、図2(b)正面図で示した如く、本実施例の階段構造は、段鼻材2を踊場の出隅15に貼付するとともに、弾性樹脂モルタル層3を、前記段鼻材2に隣接して段鼻材2の厚みと略同じ厚みで踊場の下地14に設けることができる。
【0059】
これにより、この階段構造は、端部に通じる複数本の凹溝20を表面に有し、かつ裏面側に円弧21を持たせて曲折した合成樹脂製の段鼻材2を階段下地4の出隅5に加えて踊場の出隅15に貼付するとともに、弾性樹脂モルタル層3を、前記段鼻材2に隣接して段鼻材2の厚みと略同じ厚みで階段下地4の踏み面6に加えて踊場の下地14に設けることから、段鼻材2の凹溝20の凹凸が防滑性を高めるとともに、段鼻材2と弾性樹脂モルタル層3が階段下地4と踊場の下地14の腐食を防止することができる。
【0060】
また、図9は、踊場が建屋の外部に張り出している場合の階段構造の一実施例を示す。
本実施例においては、建屋の外部に張り出した踊場の張出部垂れ下がり面18に、踊場の下地14に設けた弾性樹脂モルタル層3を延設して踊場から曲折するようにして設けるようにしている。なお、このような踊場の端部には、安全のため、防護柵(図示省略)を設けるようにしている。また、この場合、弾性樹脂モルタル層3による踊場の張出部垂れ下がり面18の腐食防止作用を一層発揮させるために、適宜の接着剤、プライマー、塗料等からなる下地層を設けるようにしたり、建屋との調和等を考慮して適宜の上塗り層を設けることもできる。
このように、建屋の外部に張り出した踊場の張出部垂れ下がり面18に弾性樹脂モルタル層3を設けることにより、弾性樹脂モルタル層3が、踊場の張出部垂れ下がり面18の腐食を防止し、長期に亘って、安全性と美観を維持することができる。
【0061】
そして、一般的に屋内外階段においては階段下地にコンクリートや鋼材が使用されている場合が多く、雨水によるコンクリートや鋼材の防食性や防滑性が心配されるが、本発明の階段構造は、上述したように、雨水による階段下地3の汚れや腐食を長期に亘って防止し、防滑性や排水性においても優れ、昇降時の安全性は大幅に解消されることから、屋外に設置されることが好適であり、このような場合は、最もその作用効果を発揮することになる。
【0062】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明の階段構造は、この実施例の記載に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜に変更することが可能である。
【0063】
【発明の効果】
本発明の階段構造によれば、端部に通じる複数本の凹溝を表面に有し、かつ裏面側に円弧を持たせて曲折した合成樹脂製の段鼻材を階段下地の出隅に貼付するとともに、弾性樹脂モルタル層を、前記段鼻材に隣接して段鼻材の厚みと略同じ厚みで階段下地の踏み面に設けることから、段鼻材の凹溝の凹凸が防滑性を高めるとともに、段鼻材と弾性樹脂モルタル層が階段下地の腐食を防止することができ、特に、雨ざらしの屋外において、防食性能と排水性能をより発揮することになる。
【0064】
そして、段鼻材より薄く表面に多数の突起を有する延出部を、段鼻材の弾性樹脂モルタル層側の端部から踏み面に沿い延設するとともに、該延出部上に前記段鼻材の厚みと略同じ厚みで階段下地の踏み面に設けるようにした弾性樹脂モルタル層を延設し、重合することにより、延出部と弾性樹脂モルタル層とを固着し、昇降時の踏み圧による段鼻材の剥がれ等のトラブルを大きく削減することができる。
【0065】
また、弾性樹脂モルタル層の上面を、階段下地の入隅及び/又は階段下地の少なくとも一方の側端部に向かい低くなる傾斜面に設けることにより、弾性樹脂モルタル層の表面に溜まる水を速やかに階段下地の入隅や側端部に排出することができ、踏み面表面の防滑性を著しく向上させることができる。
【0066】
また、弾性樹脂モルタル層の表面に、所定の模様を設けることにより、弾性樹脂モルタル層表面の防滑性をさらに向上させることができる。
【0067】
また、階段下地の少なくとも一方の側端部に側溝を形成することにより、踏み面表面に溜まる水をより速やかに側溝に流れ込ませることができ、防滑性をさらに高めることができる。
【0068】
また、階段下地の入隅に、側溝に通じる横断溝を形成することにより、横断溝から側溝への水路が形成され、全体的に排水機能を向上させることができる。
【0069】
また、側溝及び/又は横断溝に、合成樹脂、樹脂モルタル又は合成樹脂を主成分とする塗膜からなる溝材を設けることにより、側溝や横断溝の腐食を防止することができる。
【0070】
また、側溝、横断溝又は溝材の底面に親水性を付与することにより、排水速度を高めて、昇降時の防滑性をより以上に向上させることができる。
【0071】
また、階段下地の蹴込みに、合成樹脂及び/又は樹脂モルタルからなる蹴込み材を配設することにより、階段下地の蹴込みの腐食を防止するとともに、意匠性を高めることができる。
【0072】
また、段鼻材と階段下地との間に、高耐水性の接着剤を充填することにより、段鼻材と階段下地の出隅とがより強固に一体化し、昇降時の踏み圧による段鼻材の裏面円弧部が摩減するトラブルが大きく解消される。
【0073】
また、段鼻材の凹溝に蓄光性を付与することにより、暗闇での踏み外し等の危険性を減少させることができる。
【0074】
また、段鼻材を踊場の出隅に貼付するとともに、弾性樹脂モルタル層を、前記段鼻材に隣接して段鼻材の厚みと略同じ厚みで踊場の下地に設けることにより、端部に通じる複数本の凹溝を表面に有し、かつ裏面側に円弧を持たせて曲折した合成樹脂製の段鼻材を階段下地の出隅に加えて踊場の出隅に貼付するとともに、弾性樹脂モルタル層を、前記段鼻材に隣接して段鼻材の厚みと略同じ厚みで階段下地の踏み面に加えて踊場の下地に設けることから、段鼻材の凹溝の凹凸が防滑性を高めるとともに、段鼻材と弾性樹脂モルタル層が階段下地と踊場の下地の腐食を防止することができる。
【0075】
また、建屋の外部に張り出した踊場の張出部垂れ下がり面に、踊場の下地に設けた弾性樹脂モルタル層を延設して踊場から曲折するようにして設けることにより、踊場の下地から曲折するように設けた弾性樹脂モルタル層が、踊場の張出部端面の腐食を防止し、建屋との調和等の意匠面でも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の階段構造の一実施例を示す断面図である。
【図2】 同実施例の階段構造を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図3】 同実施例の階段構造を示す一部切り欠き斜視図である。
【図4】 同要部欠き斜視図である。
【図5】 弾性樹脂モルタル層の傾斜を示し、(a)は断面側面図、(b)は断面正面図である。
【図6】 横断溝に配設した溝材を示す断面図である。
【図7】 側溝に配設した溝材を示す断面図である。
【図8】 階段構造に蹴込み材を配設した例を示す断面側面図である。
【図9】 踊場が建屋の外部に張り出している場合の階段構造の一実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 階段構造
10 側壁
14 踊場の下地
15 踊場の出隅
18 踊場の張出部垂れ下がり面
2 段鼻材
20 凹溝
21 円弧
22 延出部
23 突起
24 突出部
3 弾性樹脂モルタル層
30 凸模様
4 階段下地
40 階段下地の側端部
41 側溝
42 溝材
5 出隅
6 踏み面
7 入隅
71 横断溝
72 溝材
8 蹴込み
80 蹴込み材
9 高耐水性の接着剤又はプライマー
H 弾性樹脂モルタル層の厚み
H1 弾性樹脂モルタル層の厚み
L 段鼻材の厚み
L1 凹溝底面からの段鼻材の厚み

Claims (12)

  1. 端部に通じる複数本の凹溝を表面に有し、かつ裏面側に円弧を持たせて曲折した合成樹脂製の段鼻材を階段下地の出隅に貼付するとともに、弾性樹脂モルタル層を、前記段鼻材に隣接して段鼻材の厚みと略同じ厚みで階段下地の踏み面に設けた階段構造において、段鼻材より薄く表面に多数の突起を有する延出部を、段鼻材の弾性樹脂モルタル層側の端部から踏み面に沿い延設するとともに、該延出部上に前記段鼻材の厚みと略同じ厚みで階段下地の踏み面に設けるようにした弾性樹脂モルタル層を延設し、重合するようにしたことを特徴とする階段構造。
  2. 弾性樹脂モルタル層の上面を、階段下地の入隅及び/又は階段下地の少なくとも一方の側端部に向かい低くなる傾斜面に設けたことを特徴とする請求項1記載の階段構造。
  3. 弾性樹脂モルタル層の表面に、所定の模様を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の階段構造。
  4. 階段下地の少なくとも一方の側端部に側溝を形成したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の階段構造。
  5. 階段下地の入隅に、側溝に通じる横断溝を形成したことを特徴とする請求項4記載の階段構造。
  6. 側溝及び/又は横断溝に、合成樹脂、樹脂モルタル又は合成樹脂を主成分とする塗膜からなる溝材を設けたことを特徴とする請求項4又は5記載の階段構造。
  7. 側溝、横断溝又は溝材の底面に親水性を付与したことを特徴とする請求項4、5又は6記載の階段構造。
  8. 階段下地の蹴込みに、合成樹脂及び/又は樹脂モルタルからなる蹴込み材を配設したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の階段構造。
  9. 段鼻材と階段下地との間に、高耐水性の接着剤を充填したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の階段構造。
  10. 段鼻材の凹溝に蓄光性を付与したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載の階段構造。
  11. 段鼻材を踊場の出隅に貼付するとともに、弾性樹脂モルタル層を、前記段鼻材に隣接して段鼻材の厚みと略同じ厚みで踊場の下地に設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記載の階段構造。
  12. 建屋の外部に張り出した踊場の張出部垂れ下がり面に、踊場の下地に設けた弾性樹脂モルタル層を延設して踊場から曲折するようにして設けたことを特徴とする請求項11記載の階段構造。
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