JPH10195635A - 円筒状部材の内周面への硬質カーボン膜形成方法 - Google Patents

円筒状部材の内周面への硬質カーボン膜形成方法

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JPH10195635A
JPH10195635A JP256797A JP256797A JPH10195635A JP H10195635 A JPH10195635 A JP H10195635A JP 256797 A JP256797 A JP 256797A JP 256797 A JP256797 A JP 256797A JP H10195635 A JPH10195635 A JP H10195635A
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JP
Japan
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auxiliary electrode
cylindrical member
opening
vacuum chamber
intermediate layer
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JP256797A
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English (en)
Inventor
Osamu Sugiyama
杉山  修
Yukio Miya
宮  行男
Ryuta Koike
▲龍▼太 小池
Takashi Toida
孝志 戸井田
Toshiichi Sekine
敏一 関根
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内周面に形成する硬質カーボン膜との膜厚分
布の発生がなく、開口端面と開口中側とで均一な膜厚で
形成し、さらに密着性を向上させる。 【解決手段】 円筒状部材11の開口内に補助電極電源
35に接続しグラファイトカーボンからなる補助電極2
3を挿入するように円筒状部材を真空槽13内に配置
し、円筒状部材11は直流電源25から直流負電圧を印
加し、真空槽13内を排気後、ガス導入口15からアル
ゴンガスを導入し、補助電極電源35から直流負電圧を
補助電極23に印加して円筒状部材11の開口内の補助
電極23の周囲にプラズマを発生させ円筒状部材11の
内周面に硬質カーボン膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は硬質カーボン膜を円
筒状部材の内周面に形成するための形成方法に関し、と
くにブッシュやピストンリングやベアリングなどの円筒
状部材(部品)に硬質カーボン膜を被膜形成する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】硬質カーボン膜は黒色を有し、ダイヤモ
ンドによく似た性質をもつ。すなわち硬質カーボン膜
は、高い機械的硬度や低い摩擦係数や良好な電気的絶縁
性や高い熱伝導率や高い耐腐食性をもつ。そのため装飾
品や医療機器や磁気ヘッドや工具などに硬質カーボン膜
を被覆することが提案されている。
【0003】この硬質カーボン膜の形成方法を、図7を
用いて説明する。図7は従来技術における硬質カーボン
膜の形成方法を示す断面図である。図7に示すように、
ガス導入口15と排気口17とを有する真空槽13内に
円筒状部材11を配置する。
【0004】そして排気口17から真空槽13内を、図
示しない排気手段により真空排気する。その後、ガス導
入口15から炭素を含むガスを真空槽13内に導入し
て、設定圧力になるように調整する。
【0005】その後、アノード31にはアノード電源2
7から直流電圧を印加し、フィラメント33にはフィラ
メント電源29から交流電圧を印加する。さらに円筒状
部材11には、直流電源25から直流電圧を印加する。
そして真空槽13内にプラズマを発生させて、円筒状部
材11に硬質カーボン膜を形成している。
【0006】この図7に示す硬質カーボン膜の被膜形成
方法においては、円筒状部材11に印加する直流電圧に
より発生するプラズマと、交流電圧を印加するフィラメ
ント33と直流電圧を印加するアノード31で発生する
プラズマとが発生する。
【0007】そして硬質カーボン膜を形成するときの真
空槽13内の圧力により、円筒状部材11周囲のプラズ
マか、フィラメント33とアノード31近傍のプラズマ
かが主になって、硬質カーボン膜を形成している。
【0008】さらに別の硬質カーボン膜の形成方法を図
8を用いて説明する。図8は従来技術における硬質カー
ボン膜の形成方法を示す断面図である。図8に示すよう
に、グラファイトカーボンからなるターゲット37と、
開口を有しこの内周面に硬質カーボン膜にを形成する円
筒状部材11とをそれぞれ対向するように、真空層13
内に配置する。この円筒状部材11には直流電源25か
ら負の直流電圧を印加している。なおターゲット37の
周囲にはターゲットカバー37aを設けている。
【0009】その後、図示しない排気手段によって真空
層13内を排気口17から真空排気する。その後、ガス
導入口15からスパッタガスとしてアルゴン(Ar)ガ
スを導入する。さらにその後、ターゲット37にはター
ゲット電源39から負の直流電圧を印加する。
【0010】すると真空層13内にはプラズマが発生
し、プラズマ中のイオンによってグラファイトカーボン
からなるターゲット37表面をスパッタリングする。そ
してこのターゲット37表面からたたき出された炭素
は、円筒状部材11に付着し、硬質カーボン膜を円筒状
部材11の内周面に形成することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図7を用いて説明した
硬質カーボン膜の形成方法においては、真空槽13内の
圧力が3×10-3torr以上のときは、円筒状部材1
1の周囲に発生するプラズマが主になって、炭素を含む
ガスを分解して硬質カーボン膜を形成する。
【0012】このとき円筒状部材11の外周部には硬質
カーボン膜を均一性よく形成することができるが、円筒
状部材11の内周面に形成する硬質カーボン膜は密着性
が悪く、さらに硬度などの膜質が劣る。
【0013】これは、円筒状部材11には同じ電圧が印
加されており、内周面は同電位の電極どうしが対向して
いる空間となり、その内周面でのプラズマはホロー放電
と呼ばれる異常放電を発生する。このホロー放電によっ
て形成される硬質カーボン膜は、ポリマーライクな密着
性の悪い被膜であり、円筒状部材11から剥離しやす
く、その硬度も低い。
【0014】これにたいして真空槽13内の圧力が3×
10-3torrより低いときは、円筒状部材11周囲の
プラズマより、硬質カーボン膜の形成はフィラメント3
3とアノード31近傍に発生するプラズマがおもに寄与
する。
【0015】このとき円筒状部材11の外周部には硬質
カーボン膜を均一性よく形成することができるが、円筒
状部材11の内周面に形成する硬質カーボン膜は円筒状
部材11の長手方向で膜厚を均一に形成することができ
ない。
【0016】ここで、フィラメント33とアノード31
近傍に発生するプラズマでイオン化された炭素イオン
は、円筒状部材11に印加する直流負電位に引っ張られ
て堆積し、円筒状部材11に硬質カーボン膜の被膜形成
を行っている。
【0017】前述の真空槽13内の圧力が3×10-3
orrより高いときは、硬質カーボン膜が化学気相成長
的に形成されるのに対して、圧力が3×10-3torr
より低いときは、硬質カーボン膜が物理気相成長的に形
成される。
【0018】このためにフィラメント33とアノード3
1近傍に発生するプラズマがおもに寄与する硬質カーボ
ン膜形成のときは、真空蒸着法などの物理気相成長法と
同様に、円筒状部材11の内周面には開口端面から開口
奥側に向かう従って、硬質カーボン膜の膜厚が薄くな
る。この結果、円筒状部材11の内周面に形成する硬質
カーボン膜は、円筒状部材11の長手方向で膜厚を均一
に形成することができない。
【0019】さらに図8に示す硬質カーボン膜の形成方
法においても、円筒状部材11の内周面には開口端面か
ら開口奥側に向かう従って、硬質カーボン膜の膜厚が薄
くなる。この円筒状部材内周面に形成する硬質カーボン
膜の膜厚分布を、図3のグラフを用いて説明する。図3
のグラフは、横軸は円筒状部材の開口端からの距離を示
し、縦軸は円筒状部材の内周面に形成する硬質カーボン
膜の膜厚を示す。そして曲線41が、図8に示す形成方
法によって形成したときの硬質カーボン膜の膜厚状態を
示す。
【0020】図3のグラフの曲線41に示すように、円
筒状部材開口端に1.0μmの膜厚の硬質カーボン膜を
形成したとき、図8に示す方法によって形成した硬質カ
ーボン膜は、開口端から開口奥側に25mmに入った位
置では、0.2μmと極端に硬質カーボン膜の膜厚が薄
くなっている。
【0021】〔発明の目的〕本発明の目的は、上記課題
を解決して、内周面に均一な膜厚で硬質カーボン膜を形
成し、そのうえ硬質カーボン膜を密着性よくしかも均一
な膜厚で形成することが可能な円筒状部材の内周面への
硬質カーボン膜の形成方法を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の円筒状部材の内周面への硬質カーボン膜の
形成方法においては、下記記載の手段を採用する。
【0023】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿
入するように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部
材は直流電源から直流負電圧に接続し、真空槽内を排気
後、ガス導入口からアルゴンガスを導入し、補助電極電
源から直流負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開
口内の補助電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極
を構成するグラファイトカーボンをスパッタリングする
ことによって円筒状部材の内周面に硬質カーボン膜を形
成することを特徴とする。
【0024】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、筒状部材の開口内に補助電極電源
に接続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿入
するように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材
は直流電源から直流負電圧に接続し、真空槽内を排気
後、ガス導入口からアルゴンガスと炭素を含むガスを導
入し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加し
て円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発
生させ、補助電極を構成するグラファイトカーボンをス
パッタリングすることによって円筒状部材の内周面に硬
質カーボン膜を形成することを特徴とする。
【0025】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿
入するように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部
材は直流電源から直流負電圧に接続し、真空槽内を排気
後、ガス導入口からアルゴンガスとメタンガスを導入
し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
させ、補助電極を構成するグラファイトカーボンをスパ
ッタリングすることによって円筒状部材の内周面に硬質
カーボン膜を形成することを特徴とする。
【0026】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿
入するように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部
材は直流電源から直流負電圧に接続し、真空槽内を排気
後、ガス導入口からアルゴンガスを導入し、高周波電源
から高周波電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口
内の補助電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を
構成するグラファイトカーボンをスパッタリングするこ
とによって円筒状部材の内周面に硬質カーボン膜を形成
することを特徴とする。
【0027】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿
入するように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部
材は直流電源から直流負電圧に接続し、真空槽内を排気
後、ガス導入口からアルゴンガスと炭素を含むガスを導
入し、高周波電源から高周波電圧を補助電極に印加して
円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
させ、補助電極を構成するグラファイトカーボンをスパ
ッタリングすることによって円筒状部材の内周面に硬質
カーボン膜を形成することを特徴とする。
【0028】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿
入するように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部
材は直流電源から直流負電圧に接続し、真空槽内を排気
後、ガス導入口からアルゴンガスとメタンガスを導入
し、高周波電源から高周波電圧を補助電極に印加して円
筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生さ
せ、補助電極を構成するグラファイトカーボンをスパッ
タリングすることによって円筒状部材の内周面に硬質カ
ーボン膜を形成することを特徴とする。
【0029】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿
入するように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部
材は接地電位に接続し、真空槽内を排気後、ガス導入口
からアルゴンガスを導入し、補助電極電源から直流負電
圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極
の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構成するグラ
ファイトカーボンをスパッタリングすることによって円
筒状部材の内周面に硬質カーボン膜を形成することを特
徴とする。
【0030】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿
入するように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部
材は接地電位に接続し、真空槽内を排気後、ガス導入口
からアルゴンガスと炭素を含むガスを導入し、補助電極
電源から直流負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の
開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電
極を構成するグラファイトカーボンをスパッタリングす
ることによって円筒状部材の内周面に硬質カーボン膜を
形成すことを特徴とする。
【0031】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿
入するように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部
材は接地電位に接続し、真空槽内を排気後、ガス導入口
からアルゴンガスとメタンガスを導入し、補助電極電源
から直流負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口
内の補助電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を
構成するグラファイトカーボンをスパッタリングするこ
とによって円筒状部材の内周面に硬質カーボン膜を形成
することを特徴とする。
【0032】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿
入するように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部
材は接地電位に接続し、真空槽内を排気後、ガス導入口
からアルゴンガスを導入し、高周波電源から高周波電圧
を補助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の
周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構成するグラフ
ァイトカーボンをスパッタリングすることによって円筒
状部材の内周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴
とする。
【0033】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿
入するように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部
材は接地電位に接続し、真空槽内を排気後、ガス導入口
からアルゴンガスと炭素を含むガスを導入し、高周波電
源から高周波電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開
口内の補助電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極
を構成するグラファイトカーボンをスパッタリングする
ことによって円筒状部材の内周面に硬質カーボン膜を形
成することを特徴とする。
【0034】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿
入するように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部
材は接地電位に接続し、真空槽内を排気後、ガス導入口
からアルゴンガスとメタンガスを導入し、高周波電源か
ら高周波電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内
の補助電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構
成するグラファイトカーボンをスパッタリングすること
によって円筒状部材の内周面に硬質カーボン膜を形成す
ることを特徴とする。
【0035】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続し中間層材料からなる補助電極を挿入するよう
に円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電
源から直流負電圧を接続し、真空槽内を排気後、ガス導
入口からスパッタガスを導入し、補助電極電源から直流
負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助
電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構成する
中間層材料をスパッタリングすることによって円筒状部
材の内周面に中間層を形成し、その後、円筒状部材の開
口内に補助電極電源に接続しグラファイトカーボンから
なる補助電極を挿入するように円筒状部材を真空槽内に
配置し、円筒状部材は直流電源から直流負電圧に接続
し、真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスを
導入し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加
して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを
発生させ、補助電極を構成するグラファイトカーボンを
スパッタリングすることによって円筒状部材の内周面に
硬質カーボン膜を形成することを特徴とする。
【0036】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続し中間層材料からなる補助電極を挿入するよう
に円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電
源から直流負電圧を接続し、真空槽内を排気後、ガス導
入口からスパッタガスを導入し、補助電極電源から直流
負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助
電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構成する
中間層材料をスパッタリングすることによって円筒状部
材の内周面に中間層を形成し、その後、円筒状部材の開
口内に補助電極電源に接続しグラファイトカーボンから
なる補助電極を挿入するように円筒状部材を真空槽内に
配置し、円筒状部材は直流電源から直流負電圧に接続
し、真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスと
炭素を含むガスを導入し、補助電極電源から直流負電圧
を補助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の
周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構成するグラフ
ァイトカーボンをスパッタリングすることによって円筒
状部材の内周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴
とする。
【0037】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続し中間層材料からなる補助電極を挿入するよう
に円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電
源から直流負電圧を接続し、真空槽内を排気後、ガス導
入口からスパッタガスを導入し、補助電極電源から直流
負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助
電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構成する
中間層材料をスパッタリングすることによって円筒状部
材の内周面に中間層を形成し、その後、円筒状部材の開
口内に補助電極電源に接続しグラファイトカーボンから
なる補助電極を挿入するように円筒状部材を真空槽内に
配置し、円筒状部材は直流電源から直流負電圧に接続
し、真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスと
メタンガスを導入し、補助電極電源から直流負電圧を補
助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲
にプラズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイ
トカーボンをスパッタリングすることによって円筒状部
材の内周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とす
る。
【0038】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続し中間層材料からなる補助電極を挿入するよう
に円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電
源から直流負電圧を接続し、真空槽内を排気後、ガス導
入口からスパッタガスを導入し、補助電極電源から直流
負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助
電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構成する
中間層材料をスパッタリングすることによって円筒状部
材の内周面に中間層を形成し、その後、円筒状部材の開
口内に補助電極電源に接続しグラファイトカーボンから
なる補助電極を挿入するように円筒状部材を真空槽内に
配置し、円筒状部材は直流電源から直流負電圧に接続
し、真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスを
導入し、高周波電源から高周波電圧を補助電極に印加し
て円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発
生させ、補助電極を構成するグラファイトカーボンをス
パッタリングすることによって円筒状部材の内周面に硬
質カーボン膜を形成することを特徴とする。
【0039】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続し中間層材料からなる補助電極を挿入するよう
に円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電
源から直流負電圧を接続し、真空槽内を排気後、ガス導
入口からスパッタガスを導入し、補助電極電源から直流
負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助
電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構成する
中間層材料をスパッタリングすることによって円筒状部
材の内周面に中間層を形成し、その後、円筒状部材の開
口内に補助電極電源に接続しグラファイトカーボンから
なる補助電極を挿入するように円筒状部材を真空槽内に
配置し、円筒状部材は直流電源から直流負電圧に接続
し、真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスと
炭素を含むガスを導入し、高周波電源から高周波電圧を
補助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周
囲にプラズマを発生させ、補助電極を構成するグラファ
イトカーボンをスパッタリングすることによって円筒状
部材の内周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴と
する。
【0040】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続し中間層材料からなる補助電極を挿入するよう
に円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電
源から直流負電圧を接続し、真空槽内を排気後、ガス導
入口からスパッタガスを導入し、補助電極電源から直流
負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助
電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構成する
中間層材料をスパッタリングすることによって円筒状部
材の内周面に中間層を形成し、その後、円筒状部材の開
口内に補助電極電源に接続しグラファイトカーボンから
なる補助電極を挿入するように円筒状部材を真空槽内に
配置し、円筒状部材は直流電源から直流負電圧に接続
し、真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスと
メタンガスを導入し、高周波電源から高周波電圧を補助
電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲に
プラズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイト
カーボンをスパッタリングすることによって円筒状部材
の内周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とす
る。
【0041】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続し中間層材料からなる補助電極を挿入するよう
に円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電
源から直流負電圧を接続し、真空槽内を排気後、ガス導
入口からスパッタガスを導入し、補助電極電源から直流
負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助
電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構成する
中間層材料をスパッタリングすることによって円筒状部
材の内周面に中間層を形成し、その後、円筒状部材の開
口内に補助電極電源に接続しグラファイトカーボンから
なる補助電極を挿入するように円筒状部材を真空槽内に
配置し、円筒状部材は接地電位に接続し、真空槽内を排
気後、ガス導入口からアルゴンガスを導入し、補助電極
電源から直流負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の
開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電
極を構成するグラファイトカーボンをスパッタリングす
ることによって円筒状部材の内周面に硬質カーボン膜を
形成することを特徴とする。
【0042】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続し中間層材料からなる補助電極を挿入するよう
に円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電
源から直流負電圧を接続し、真空槽内を排気後、ガス導
入口からスパッタガスを導入し、補助電極電源から直流
負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助
電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構成する
中間層材料をスパッタリングすることによって円筒状部
材の内周面に中間層を形成し、その後、円筒状部材の開
口内に補助電極電源に接続しグラファイトカーボンから
なる補助電極を挿入するように円筒状部材を真空槽内に
配置し、円筒状部材は接地電位に接続し、真空槽内を排
気後、ガス導入口からアルゴンガスと炭素を含むガスを
導入し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加
して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを
発生させ、補助電極を構成するグラファイトカーボンを
スパッタリングすることによって円筒状部材の内周面に
硬質カーボン膜を形成すことを特徴とする。
【0043】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続し中間層材料からなる補助電極を挿入するよう
に円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電
源から直流負電圧を接続し、真空槽内を排気後、ガス導
入口からスパッタガスを導入し、補助電極電源から直流
負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助
電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構成する
中間層材料をスパッタリングすることによって円筒状部
材の内周面に中間層を形成し、その後、円筒状部材の開
口内に補助電極電源に接続しグラファイトカーボンから
なる補助電極を挿入するように円筒状部材を真空槽内に
配置し、円筒状部材は接地電位に接続し、真空槽内を排
気後、ガス導入口からアルゴンガスとメタンガスを導入
し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
させ、補助電極を構成するグラファイトカーボンをスパ
ッタリングすることによって円筒状部材の内周面に硬質
カーボン膜を形成することを特徴とする。
【0044】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続し中間層材料からなる補助電極を挿入するよう
に円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電
源から直流負電圧を接続し、真空槽内を排気後、ガス導
入口からスパッタガスを導入し、補助電極電源から直流
負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助
電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構成する
中間層材料をスパッタリングすることによって円筒状部
材の内周面に中間層を形成し、その後、円筒状部材の開
口内に補助電極電源に接続しグラファイトカーボンから
なる補助電極を挿入するように円筒状部材を真空槽内に
配置し、円筒状部材は接地電位に接続し、真空槽内を排
気後、ガス導入口からアルゴンガスを導入し、高周波電
源から高周波電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開
口内の補助電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極
を構成するグラファイトカーボンをスパッタリングする
ことによって円筒状部材の内周面に硬質カーボン膜を形
成することを特徴とする。
【0045】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続し中間層材料からなる補助電極を挿入するよう
に円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電
源から直流負電圧を接続し、真空槽内を排気後、ガス導
入口からスパッタガスを導入し、補助電極電源から直流
負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助
電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構成する
中間層材料をスパッタリングすることによって円筒状部
材の内周面に中間層を形成し、その後、円筒状部材の開
口内に補助電極電源に接続しグラファイトカーボンから
なる補助電極を挿入するように円筒状部材を真空槽内に
配置し、円筒状部材は接地電位に接続し、真空槽内を排
気後、ガス導入口からアルゴンガスと炭素を含むガスを
導入し、高周波電源から高周波電圧を補助電極に印加し
て円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発
生させ、補助電極を構成するグラファイトカーボンをス
パッタリングすることによって円筒状部材の内周面に硬
質カーボン膜を形成することを特徴とする。
【0046】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続し中間層材料からなる補助電極を挿入するよう
に円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電
源から直流負電圧を接続し、真空槽内を排気した後、ガ
ス導入口からスパッタガスを導入し、補助電極電源から
直流負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内の
補助電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構成
する中間層材料をスパッタリングすることによって円筒
状部材の内周面に中間層を形成し、その後、円筒状部材
の開口内に補助電極電源に接続しグラファイトカーボン
からなる補助電極を挿入するように円筒状部材を真空槽
内に配置し、円筒状部材は接地電位に接続し、真空槽内
を排気した後、ガス導入口からアルゴンガスとメタンガ
スを導入し、高周波電源から高周波電圧を補助電極に印
加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマ
を発生させ、補助電極を構成するグラファイトカーボン
をスパッタリングすることによって円筒状部材の内周面
に硬質カーボン膜を形成することを特徴とする。
【0047】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続し第1の中間層材料からなる補助電極を挿入す
るように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は
直流電源から直流負電圧を接続し、真空槽内を排気した
後、ガス導入口からスパッタガスを導入し、補助電極電
源から直流負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開
口内の補助電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極
を構成する第1の中間層材料をスパッタリングすること
によって円筒状部材の内周面に第1の中間層を形成し、
その後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続し第
2の中間層材料からなる補助電極を挿入するように円筒
状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から
直流負電圧を接続し、真空槽内を排気した後、ガス導入
口からスパッタガスを導入し、補助電極電源から直流負
電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電
極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構成する第
2の中間層材料をスパッタリングすることによって円筒
状部材の内周面に第2の中間層を形成し、さらにその
後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続しグラフ
ァイトカーボンからなる補助電極を挿入するように円筒
状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から
直流負電圧に接続し、真空槽内を排気後、ガス導入口か
らアルゴンガスを導入し、補助電極電源から直流負電圧
を補助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の
周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構成するグラフ
ァイトカーボンをスパッタリングすることによって円筒
状部材の内周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴
とする。
【0048】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続し第1の中間層材料からなる補助電極を挿入す
るように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は
直流電源から直流負電圧を接続し、真空槽内を排気後、
ガス導入口からスパッタガスを導入し、補助電極電源か
ら直流負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内
の補助電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構
成する第1の中間層材料をスパッタリングすることによ
って円筒状部材の内周面に第1の中間層を形成し、その
後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続し第2の
中間層材料からなる補助電極を挿入するように円筒状部
材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から直流
負電圧を接続し、真空槽内を排気後、ガス導入口からス
パッタガスを導入し、補助電極電源から直流負電圧を補
助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲
にプラズマを発生させ、補助電極を構成する第2の中間
層材料をスパッタリングすることによって円筒状部材の
内周面に第2の中間層を形成し、さらにその後、円筒状
部材の開口内に補助電極電源に接続しグラファイトカー
ボンからなる補助電極を挿入するように円筒状部材を真
空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から直流負電圧
に接続し、真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴン
ガスと炭素を含むガスを導入し、補助電極電源から直流
負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助
電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構成する
グラファイトカーボンをスパッタリングすることによっ
て円筒状部材の内周面に硬質カーボン膜を形成すること
を特徴とする。
【0049】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続し第1の中間層材料からなる補助電極を挿入す
るように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は
直流電源から直流負電圧を接続し、真空槽内を排気後、
ガス導入口からスパッタガスを導入し、補助電極電源か
ら直流負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内
の補助電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構
成する第1の中間層材料をスパッタリングすることによ
って円筒状部材の内周面に第1の中間層を形成し、その
後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続し第2の
中間層材料からなる補助電極を挿入するように円筒状部
材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から直流
負電圧を接続し、真空槽内を排気後、ガス導入口からス
パッタガスを導入し、補助電極電源から直流負電圧を補
助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲
にプラズマを発生させ、補助電極を構成する第2の中間
層材料をスパッタリングすることによって円筒状部材の
内周面に第2の中間層を形成し、さらにその後、円筒状
部材の開口内に補助電極電源に接続しグラファイトカー
ボンからなる補助電極を挿入するように円筒状部材を真
空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から直流負電圧
に接続し、真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴン
ガスとメタンガスを導入し、補助電極電源から直流負電
圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極
の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構成するグラ
ファイトカーボンをスパッタリングすることによって円
筒状部材の内周面に硬質カーボン膜を形成することを特
徴とする。
【0050】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続し第1の中間層材料からなる補助電極を挿入す
るように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は
直流電源から直流負電圧を接続し、真空槽内を排気した
後、ガス導入口からスパッタガスを導入し、補助電極電
源から直流負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開
口内の補助電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極
を構成する第1の中間層材料をスパッタリングすること
によって円筒状部材の内周面に第1の中間層を形成し、
その後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続し第
2の中間層材料からなる補助電極を挿入するように円筒
状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から
直流負電圧を接続し、真空槽内を排気した後、ガス導入
口からスパッタガスを導入し、補助電極電源から直流負
電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電
極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構成する第
2の中間層材料をスパッタリングすることによって円筒
状部材の内周面に第2の中間層を形成し、さらにその
後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続しグラフ
ァイトカーボンからなる補助電極を挿入するように円筒
状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から
直流負電圧に接続し、真空槽内を排気後、ガス導入口か
らアルゴンガスを導入し、高周波電源から高周波電圧を
補助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周
囲にプラズマを発生させ、補助電極を構成するグラファ
イトカーボンをスパッタリングすることによって円筒状
部材の内周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴と
する。
【0051】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続し第1の中間層材料からなる補助電極を挿入す
るように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は
直流電源から直流負電圧を接続し、真空槽内を排気後、
ガス導入口からスパッタガスを導入し、補助電極電源か
ら直流負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内
の補助電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構
成する第1の中間層材料をスパッタリングすることによ
って円筒状部材の内周面に第1の中間層を形成し、その
後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続し第2の
中間層材料からなる補助電極を挿入するように円筒状部
材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から直流
負電圧を接続し、真空槽内を排気後、ガス導入口からス
パッタガスを導入し、補助電極電源から直流負電圧を補
助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲
にプラズマを発生させ、補助電極を構成する第2の中間
層材料をスパッタリングすることによって円筒状部材の
内周面に第2の中間層を形成し、さらにその後、円筒状
部材の開口内に補助電極電源に接続しグラファイトカー
ボンからなる補助電極を挿入するように円筒状部材を真
空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から直流負電圧
に接続し、真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴン
ガスと炭素を含むガスを導入し、高周波電源から高周波
電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電
極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構成するグ
ラファイトカーボンをスパッタリングすることによって
円筒状部材の内周面に硬質カーボン膜を形成することを
特徴とする。
【0052】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続し第1の中間層材料からなる補助電極を挿入す
るように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は
直流電源から直流負電圧を接続し、真空槽内を排気後、
ガス導入口からスパッタガスを導入し、補助電極電源か
ら直流負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内
の補助電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構
成する第1の中間層材料をスパッタリングすることによ
って円筒状部材の内周面に第1の中間層を形成し、その
後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続し第2の
中間層材料からなる補助電極を挿入するように円筒状部
材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から直流
負電圧を接続し、真空槽内を排気後、ガス導入口からス
パッタガスを導入し、補助電極電源から直流負電圧を補
助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲
にプラズマを発生させ、補助電極を構成する第2の中間
層材料をスパッタリングすることによって円筒状部材の
内周面に第2の中間層を形成し、さらにその後、円筒状
部材の開口内に補助電極電源に接続しグラファイトカー
ボンからなる補助電極を挿入するように円筒状部材を真
空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から直流負電圧
に接続し、真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴン
ガスとメタンガスを導入し、高周波電源から高周波電圧
を補助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の
周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構成するグラフ
ァイトカーボンをスパッタリングすることによって円筒
状部材の内周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴
とする。
【0053】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続し第1の中間層材料からなる補助電極を挿入す
るように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は
直流電源から直流負電圧を接続し、真空槽内を排気後、
ガス導入口からスパッタガスを導入し、補助電極電源か
ら直流負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内
の補助電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構
成する第1の中間層材料をスパッタリングすることによ
って円筒状部材の内周面に第1の中間層を形成し、その
後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続し第2の
中間層材料からなる補助電極を挿入するように円筒状部
材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から直流
負電圧を接続し、真空槽内を排気後、ガス導入口からス
パッタガスを導入し、補助電極電源から直流負電圧を補
助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲
にプラズマを発生させ、補助電極を構成する第2の中間
層材料をスパッタリングすることによって円筒状部材の
内周面に第2の中間層を形成し、さらにその後、円筒状
部材の開口内に補助電極電源に接続しグラファイトカー
ボンからなる補助電極を挿入するように円筒状部材を真
空槽内に配置し、円筒状部材は接地電位に接続し、真空
槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスを導入し、
補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して円筒
状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生さ
せ、補助電極を構成するグラファイトカーボンをスパッ
タリングすることによって円筒状部材の内周面に硬質カ
ーボン膜を形成することを特徴とする。
【0054】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続し第1の中間層材料からなる補助電極を挿入す
るように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は
直流電源から直流負電圧を接続し、真空槽内を排気後、
ガス導入口からスパッタガスを導入し、補助電極電源か
ら直流負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内
の補助電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構
成する第1の中間層材料をスパッタリングすることによ
って円筒状部材の内周面に第1の中間層を形成し、その
後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続し第2の
中間層材料からなる補助電極を挿入するように円筒状部
材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から直流
負電圧を接続し、真空槽内を排気後、ガス導入口からス
パッタガスを導入し、補助電極電源から直流負電圧を補
助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲
にプラズマを発生させ、補助電極を構成する第2の中間
層材料をスパッタリングすることによって円筒状部材の
内周面に第2の中間層を形成し、さらにその後、円筒状
部材の開口内に補助電極電源に接続しグラファイトカー
ボンからなる補助電極を挿入するように円筒状部材を真
空槽内に配置し、円筒状部材は接地電位に接続し、真空
槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスと炭素を含
むガスを導入し、補助電極電源から直流負電圧を補助電
極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプ
ラズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイトカ
ーボンをスパッタリングすることによって円筒状部材の
内周面に硬質カーボン膜を形成すことを特徴とする。
【0055】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続し第1の中間層材料からなる補助電極を挿入す
るように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は
直流電源から直流負電圧を接続し、真空槽内を排気後、
ガス導入口からスパッタガスを導入し、補助電極電源か
ら直流負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内
の補助電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構
成する第1の中間層材料をスパッタリングすることによ
って円筒状部材の内周面に第1の中間層を形成し、その
後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続し第2の
中間層材料からなる補助電極を挿入するように円筒状部
材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から直流
負電圧を接続し、真空槽内を排気後、ガス導入口からス
パッタガスを導入し、補助電極電源から直流負電圧を補
助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲
にプラズマを発生させ、補助電極を構成する第2の中間
層材料をスパッタリングすることによって円筒状部材の
内周面に第2の中間層を形成し、さらにその後、円筒状
部材の開口内に補助電極電源に接続しグラファイトカー
ボンからなる補助電極を挿入するように円筒状部材を真
空槽内に配置し、円筒状部材は接地電位に接続し、真空
槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスとメタンガ
スを導入し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に
印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズ
マを発生させ、補助電極を構成するグラファイトカーボ
ンをスパッタリングすることによって円筒状部材の内周
面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とする。
【0056】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続し第1の中間層材料からなる補助電極を挿入す
るように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は
直流電源から直流負電圧を接続し、真空槽内を排気後、
ガス導入口からスパッタガスを導入し、補助電極電源か
ら直流負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内
の補助電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構
成する第1の中間層材料をスパッタリングすることによ
って円筒状部材の内周面に第1の中間層を形成し、その
後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続し第2の
中間層材料からなる補助電極を挿入するように円筒状部
材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から直流
負電圧を接続し、真空槽内を排気後、ガス導入口からス
パッタガスを導入し、補助電極電源から直流負電圧を補
助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲
にプラズマを発生させ、補助電極を構成する第2の中間
層材料をスパッタリングすることによって円筒状部材の
内周面に第2の中間層を形成し、さらにその後、円筒状
部材の開口内に補助電極電源に接続しグラファイトカー
ボンからなる補助電極を挿入するように円筒状部材を真
空槽内に配置し、円筒状部材は接地電位に接続し、真空
槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスを導入し、
高周波電源から高周波電圧を補助電極に印加して円筒状
部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生させ、
補助電極を構成するグラファイトカーボンをスパッタリ
ングすることによって円筒状部材の内周面に硬質カーボ
ン膜を形成することを特徴とする。
【0057】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続し第1の中間層材料からなる補助電極を挿入す
るように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は
直流電源から直流負電圧を接続し、真空槽内を排気後、
ガス導入口からスパッタガスを導入し、補助電極電源か
ら直流負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内
の補助電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構
成する第1の中間層材料をスパッタリングすることによ
って円筒状部材の内周面に第1の中間層を形成し、その
後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続し第2の
中間層材料からなる補助電極を挿入するように円筒状部
材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から直流
負電圧を接続し、真空槽内を排気後、ガス導入口からス
パッタガスを導入し、補助電極電源から直流負電圧を補
助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲
にプラズマを発生させ、補助電極を構成する第2の中間
層材料をスパッタリングすることによって円筒状部材の
内周面に第2の中間層を形成し、さらにその後、円筒状
部材の開口内に補助電極電源に接続しグラファイトカー
ボンからなる補助電極を挿入するように円筒状部材を真
空槽内に配置し、円筒状部材は接地電位に接続し、真空
槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスと炭素を含
むガスを導入し、高周波電源から高周波電圧を補助電極
に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラ
ズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイトカー
ボンをスパッタリングすることによって円筒状部材の内
周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とする。
【0058】本発明の円筒状部材の内周面への硬質カー
ボン膜の形成方法は、円筒状部材の開口内に補助電極電
源に接続し第1の中間層材料からなる補助電極を挿入す
るように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は
直流電源から直流負電圧を接続し、真空槽内を排気後、
ガス導入口からスパッタガスを導入し、補助電極電源か
ら直流負電圧を補助電極に印加して円筒状部材の開口内
の補助電極の周囲にプラズマを発生させ、補助電極を構
成する第1の中間層材料をスパッタリングすることによ
って円筒状部材の内周面に第1の中間層を形成し、その
後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続し第2の
中間層材料からなる補助電極を挿入するように円筒状部
材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から直流
負電圧を接続し、真空槽内を排気後、ガス導入口からス
パッタガスを導入し、補助電極電源から直流負電圧を補
助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲
にプラズマを発生させ、補助電極を構成する第2の中間
層材料をスパッタリングすることによって円筒状部材の
内周面に第2の中間層を形成し、さらにその後、円筒状
部材の開口内に補助電極電源に接続しグラファイトカー
ボンからなる補助電極を挿入するように円筒状部材を真
空槽内に配置し、円筒状部材は接地電位に接続し、真空
槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスとメタンガ
スを導入し、高周波電源から高周波電圧を補助電極に印
加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマ
を発生させ、補助電極を構成するグラファイトカーボン
をスパッタリングすることによって円筒状部材の内周面
に硬質カーボン膜を形成することを特徴とする。
【0059】〔作用〕本発明の円筒状部材内周面への硬
質カーボン膜の形成方法においては、円筒状部材の内周
面の開口中央部に、直流負電圧または高周波電圧に接続
する補助電極を配置して硬質カーボン膜を形成する。そ
して内周面に硬質カーボン膜を形成する円筒状部材に
は、負の直流電圧を印加するかまたは接地電位に接続す
る。
【0060】そして補助電極はグラファイトカーボンで
構成する。円筒状部材の内周面の補助電極の周囲にプラ
ズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイトカー
ボンをスパッタリングする。スパッタリングによって表
面からたたき出された炭素は、円筒状部材の内周面に付
着し、硬質カーボン膜を円筒状部材の内周面に形成する
ことができる。
【0061】このように本発明の円筒状部材内周面への
硬質カーボン膜の形成方法では、スパッタリング法によ
って被膜形成している。このため従来技術の図7に示す
プラスマ化学気相成長法によって硬質カーボン膜の被膜
形成するときに、問題となっていた異常放電であるホロ
ー放電は発生しない。そのため、密着性の良好な硬質カ
ーボン膜を円筒状部材の内周面に形成することができ
る。さらにプラズマ化学気相成長法においては、硬質カ
ーボン膜を形成するとき、その膜中に水素(H2 )が取
り込まれるが、本発明のスパッタリングを適用して被膜
形成する硬質カーボン膜では、その膜中に水素は取り込
まれず、よりダイヤモンドに近い硬質カーボン膜を形成
することができる。
【0062】さらに本発明の硬質カーボン膜の形成方法
においては、直流負電圧また高周波電圧に接続する補助
電極を円筒状部材の内周面に配置しており、円筒状部材
の長手方向の内周面でプラズマ電位特性が均一になる。
この結果、内周面に形成する硬質カーボン膜の膜厚分布
の発生がなく、円筒状部材の開口端面と開口奥側との全
域にわたって均一な膜厚の硬質カーボン膜を形成するこ
とができるという効果ももつ。
【0063】さらに本発明の円筒状部材内周面への硬質
カーボン膜の形成方法では、アルゴンガスと炭素を含む
ガスとを真空槽に導入して被膜形成する方法も採用す
る。このように、真空槽内にアルゴンガスと炭素を含む
ガスとを導入すると、炭素を含むガスは補助電極の周囲
に発生するプラズマによって炭素イオンとなる。
【0064】そしてこの炭素イオンも硬質カーボン膜形
成に関与する。すなわち、グラファイトカーボンの補助
電極をスパッタリングしてたたき出された炭素と、炭素
を含むガスの炭素イオンとが、硬質カーボン膜の被膜形
成に寄与する。このため円筒状部材の内周面に形成され
る硬質カーボン膜の膜質が向上し、さらに膜形成速度が
向上するという効果も本発明では備えている。
【0065】さらに円筒状部材の基材と硬質カーボン膜
との密着性を向上させるために、硬質カーボン膜の下層
に中間層を設ける手段を採用するとは、補助電極を中間
層材料で構成する。そしてこの中間層も補助電極の周囲
の円筒状部材内周面に形成されるプラズマによってスパ
ッタリングされ、中間層を形成することができる。
【0066】このため補助電極を中間層材料からグラフ
ァイトカーボンに替えることによって、1つの被膜形成
装置で中間層と硬質カーボン膜とを、ほぼ連続して形成
することができるという効果も本発明では有する。さら
に円筒状部材の内周面の全域にわたって均一な膜厚で中
間層を形成することができるという効果も備えている。
このため中間層の膜厚が薄膜化することに起因する硬質
カーボン膜の剥離は発生しない。
【0067】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
するための最適な形態における円筒状部材の内周面への
硬質カーボン膜形成方法を説明する。
【0068】〔硬質カーボン膜の形成方法の第1の例:
図1、図4、図3〕硬質カーボン膜の形成方法を、被膜
形成装置を示す図1の断面図と、円筒状部材の断面構造
を示す図4とを用いて説明する。図1に示すように、ガ
ス導入口15と排気口17とを備える真空槽13の中に
開口を有する円筒状部材11を配置する。この円筒状部
材11は直流電源25から直流負電圧を印加する。
【0069】そしてこの円筒状部材11の開口内に、グ
ラファイトカーボンからなる補助電極23を挿入するよ
うに配置する。この補助電極23には、補助電極電源3
5から直流負電圧を印加する。
【0070】そして図示しない排気手段によって、真空
槽13内を3×10-3torr以下の真空度になるまで
真空排気する。その後、ガス導入口15からスパッタガ
スとしてアルゴンガスを真空槽13内に導入して、真空
度を1×10-2torrになるように制御する。
【0071】そして補助電極電源35からマイナス60
0Vの直流負電圧を補助電極23に印加する。さらに直
流電源25から円筒状部材11にマイナス100Vの直
流負電圧を印加する。すると円筒状部材11の開口内で
しかも補助電極23周囲領域にプラズマが発生して、プ
ラズマ中のイオンによりグラファイトカーボンからなる
補助電極23表面をスパッタリングする。
【0072】なおここで円筒状部材11の開口内径の大
きさは10mmであり、グラファイトカーボンからなる
補助電極23の直径は2mmのものを使用している。な
お補助電極23の断面形状は円形だけでなく、多角形状
としてもよい。円筒状部材11の開口内径の寸法がこれ
より小さくなれば補助電極23の直径を小さくし、これ
とは反対に円筒状部材11の開口内径の寸法が大きくな
れば補助電極23の直径をこれより大きくすればよい。
【0073】そしてこの補助電極23表面からたたき出
された炭素は、円筒状部材11の内周面に付着し、硬質
カーボン膜14を円筒状部材11の内周面11aに形成
することができる。このスパッタリング処理を時間1時
間行い、円筒状部材11の内周面11aに膜厚が1.0
μmの厚さの硬質カーボン膜14を形成する。
【0074】このように本発明の円筒状部材11の内周
面11aへの硬質カーボン膜14の形成方法において
は、円筒状部材11の内周面11aの開口中央部に、直
流負電圧に接続する補助電極23を配置して硬質カーボ
ン膜14を形成している。そして内周面11aに硬質カ
ーボン膜14を形成する円筒状部材11には、負の直流
電圧を印加している。
【0075】このように本発明の円筒状部材11の内周
面11aへの硬質カーボン膜14の形成方法では、スパ
ッタリング法によって被膜形成している。このため従来
技術の図7に示すプラスマ化学気相成長法によって硬質
カーボン膜の被膜形成するときに、問題となっていた異
常放電であるホロー放電は発生しない。したがって、密
着性の良好な硬質カーボン膜14を円筒状部材11の内
周面11aに形成することができる。
【0076】さらに本発明の硬質カーボン膜の形成方法
においては、直流負電圧に接続する補助電極23を円筒
状部材11の内周面11aに配置しており、円筒状部材
11の長手方向の内周面11aでプラズマ電位特性が均
一になる。この結果、内周面11aに形成する硬質カー
ボン膜14の膜厚分布の発生がなく、円筒状部材11の
開口端面と開口奥側との全域にわたって均一な膜厚の硬
質カーボン膜を形成することができるという効果もも
つ。したがって、従来技術の図8に示す被膜形成装置に
よって硬質カーボン膜を形成するとき問題となる膜厚の
均一性は、本発明の方法によって解決することができ
る。
【0077】この図1に示す本発明の被膜形成方法によ
って形成する硬質カーボン膜の膜厚分布を図3のグラフ
を用いて説明する。図3のグラフは、横軸は円筒状部材
の開口端からの距離を示し、縦軸は円筒状部材の内周面
に形成する硬質カーボン膜の膜厚を示す。そして曲線3
9が、図1に示す本発明の硬質カーボン膜の形成方法に
よって形成したときの膜厚分布を示す。
【0078】図3のグラフの曲線39に示すように、円
筒状部材開口端に1.0μmの膜厚の硬質カーボン膜を
形成したとき、図1に示す方法によって形成した硬質カ
ーボン膜は、開口端から開口奥側に20mmに入った位
置でも膜厚の変化はほとんどなく、円筒状部材11の開
口全域にわたって均一な膜厚で硬質カーボン膜を形成す
ることができる。
【0079】〔硬質カーボン膜の形成方法の第2の例:
図2、図4、図3〕つぎに以上の説明と異なる実施形態
における硬質カーボン膜の形成方法を、被膜形成装置を
示す図2の断面図と、円筒状部材の断面構造を示す図4
とを用いて説明する。図2に示すように、ガス導入口1
5と排気口17とを備える真空槽13の中に開口を有す
る円筒状部材11を配置する。この円筒状部材11は直
流電源25から直流負電圧を印加する。
【0080】そしてこの円筒状部材11の開口内に、グ
ラファイトカーボンからなる補助電極23を挿入するよ
うに配置する。この補助電極23には、マッチング回路
19を介して高周波電源21から高周波電圧を印加す
る。
【0081】そして図示しない排気手段によって、真空
槽13内を3×10-3torr以下の真空度になるまで
真空排気する。その後、ガス導入口15からスパッタガ
スとしてアルゴンガスを真空槽13内に導入して、真空
度を1×10-2torrになるように制御する。
【0082】そして高周波電源21から400Wの高周
波電圧を補助電極23に印加する。さらに直流電源25
から円筒状部材11にマイナス100Vの直流負電圧を
印加する。すると円筒状部材11の開口内でしかも補助
電極23周囲領域にプラズマが発生して、プラズマ中の
イオンによりグラファイトカーボンからなる補助電極2
3表面をスパッタリングする。
【0083】なおここで円筒状部材11の開口内径の大
きさは10mmであり、グラファイトカーボンからなる
補助電極23の直径は2mmのものを使用している。な
お補助電極23の断面形状は円形だけでなく、多角形状
としてもよい。
【0084】円筒状部材11の開口内径の寸法がこれよ
り小さくなれば補助電極23の直径を小さくし、これと
は反対に円筒状部材11の開口内径の寸法が大きくなれ
ば補助電極23の直径をこれより大きくすればよい。
【0085】そしてこの補助電極23表面からたたき出
された炭素は、円筒状部材11の内周面に付着し、硬質
カーボン膜14を円筒状部材11の内周面11aに形成
することができる。このスパッタリング処理を時間1時
間行い、円筒状部材11の内周面11aに膜厚が1.0
μmの厚さの硬質カーボン膜14を形成する。
【0086】このように本発明の円筒状部材11の内周
面11aへの硬質カーボン膜14の形成方法において
は、円筒状部材11の内周面11aの開口中央部に、直
流負電圧に接続する補助電極23を配置して硬質カーボ
ン膜14を形成している。そして内周面11aに硬質カ
ーボン膜14を形成する円筒状部材11には、負の直流
電圧を印加している。
【0087】このように本発明の円筒状部材11の内周
面11aへの硬質カーボン膜14の形成方法では、スパ
ッタリング法によって被膜形成している。このため従来
技術の図7に示すプラスマ化学気相成長法によって硬質
カーボン膜の被膜形成するときに、問題となっていた異
常放電であるホロー放電は発生しない。したがって、密
着性の良好な硬質カーボン膜14を円筒状部材11の内
周面11aに形成することができる。
【0088】さらに本発明の硬質カーボン膜の形成方法
においては、高周波電圧に接続する補助電極23を円筒
状部材11の内周面11aに配置しており、円筒状部材
11の長手方向の内周面11aでプラズマ電位特性が均
一になる。この結果、内周面11aに形成する硬質カー
ボン膜14の膜厚分布の発生がなく、円筒状部材11の
開口端面と開口奥側との全域にわたって均一な膜厚の硬
質カーボン膜を形成することができるという効果もも
つ。したがって、従来技術の図8に示す被膜形成装置に
よって硬質カーボン膜を形成するとき問題となる膜厚の
均一性は、本発明の被膜形成方法によって解決すること
ができる。
【0089】この図2に示す本発明の被膜形成方法によ
って形成する硬質カーボン膜の膜厚分布を図3のグラフ
を用いて説明する。図3のグラフは、横軸は円筒状部材
の開口端からの距離を示し、縦軸は円筒状部材の内周面
に形成する硬質カーボン膜の膜厚を示す。そして曲線3
9が、図2に示す本発明の硬質カーボン膜の形成方法に
よって形成したときの膜厚分布を示す。
【0090】図3のグラフの曲線39に示すように、円
筒状部材開口端に1.0μmの膜厚の硬質カーボン膜を
形成したとき、図2に示す方法によって形成した硬質カ
ーボン膜は、開口端から開口奥側に20mmに入った位
置でも膜厚の変化はほとんどなく、円筒状部材11の開
口全域にわたって均一な膜厚で硬質カーボン膜を形成す
ることができる。
【0091】〔単層の中間層の形成方法の第1の例:図
1、図5〕つぎに硬質カーボン膜14の円筒状部材11
にたいする密着性を向上させるために、硬質カーボン膜
14の下層に設ける中間層の形成方法を説明する。図1
は本発明の実施形態における被膜形成方法における中間
層の形成方法を示す断面図である。図5は本発明の実施
形態における円筒状部材を示す断面図である。以下の説
明では、単層の中間層としてチタン−シリコン合金を形
成する例で説明する。
【0092】図1に示すように、ガス導入口15と排気
口17とを備える真空槽13の中に開口を有する円筒状
部材11を配置する。この円筒状部材11は直流電源2
5から直流負電圧を印加する。
【0093】そしてこの円筒状部材11の開口内に、中
間層12として形成するチタン−シリコン合金材料から
なる補助電極23を挿入するように配置する。この補助
電極23には直流負電圧を印加するための補助電極電源
35を接続する。さらにこのチタン−シリコン合金材料
からなる補助電極23のシリコンの比率は、30wt%
から70wt%としている。
【0094】そして図示しない排気手段によって、真空
槽13内を3×10-3torr以下の真空度になるまで
真空排気する。その後、ガス導入口15からスパッタガ
スとしてアルゴンガスを真空槽13内に導入して、真空
度を1×10-2torrになるように制御する。
【0095】さらに補助電極電源35からマイナス60
0Vの直流電圧を補助電極23に印加する。すると円筒
状部材11の開口内でしかも補助電極23周囲領域にプ
ラズマが発生して、プラズマ中のイオンによってチタン
−シリコン合金材料からなる補助電極23表面をスパッ
タリングする。
【0096】なおここで円筒状部材11の開口内径の大
きさは10mmであり、チタン−シリコン合金からなる
補助電極23の直径は2mmのものを使用している。な
お補助電極23の断面形状は円形だけでなく、多角形状
としてもよい。円筒状部材11の開口内径の寸法がこれ
より小さくなれば補助電極23の直径を小さくし、これ
とは反対に円筒状部材11の開口内径の寸法が大きくな
れば補助電極23の直径をこれより大きくすればよい。
【0097】そしてこの補助電極23の表面からたたき
出された中間層材料は、円筒状部材11の内周面11a
に付着し、チタン−シリコン合金材料からなる中間層を
円筒状部材11の内周面11aに形成することができ
る。このスパッタリング処理を30分間行い、円筒状部
材11の内周面に0.5μmの厚さのチタン−シリコン
合金膜からなる中間層12を形成する。
【0098】このように本発明の実施形態における中間
層の形成方法においては、円筒状部材11の開口内に中
間層材料からなる補助電極23を配置して補助電極23
と円筒状部材11内周面との間にプラズマ発生させ、円
筒状部材11の内周面11aに中間層12を形成してい
る。円筒状部材11の開口内に中間層材料からなる補助
電極23を配置して形成するプラズマは、円筒状部材1
1の長手方向で均一であるため円筒状部材11の内周面
11aに均一な膜厚で中間層12を形成することができ
る。
【0099】このように本発明の被膜形成方法において
は、補助電極23をチタン−シリコン合金からグラファ
イトカーボンに替えることによって、チタン−シリコン
合金膜からなる中間層12と、硬質カーボン膜14とを
ほぼ連続して形成することができる。なお硬質カーボン
膜14の形成方法は、さきに説明した実施形態による被
膜形成方法を採用すればよい。
【0100】〔単層の中間層の形成方法の第2の例:図
2、図5〕つぎに硬質カーボン膜14の円筒状部材11
にたいする密着性を向上させるために、硬質カーボン膜
14の下層に設ける中間層の形成方法を説明する。図2
は本発明の実施形態における被膜形成方法における中間
層の形成方法を示す断面図である。図5は本発明の実施
形態における円筒状部材を示す断面図である。以下の説
明では、単層の中間層としてチタン−シリコン合金を形
成する例で説明する。
【0101】図2に示すように、ガス導入口15と排気
口17とを備える真空槽13の中に開口を有する円筒状
部材11を配置する。この円筒状部材11は直流電源2
5から直流負電圧を印加する。
【0102】そしてこの円筒状部材11の開口内に、中
間層12として形成するチタン−シリコン合金材料から
なる補助電極23を挿入するように配置する。この補助
電極23には、マッチング回路19を介して高周波電源
21から高周波電圧を印加する。さらにこのチタン−シ
リコン合金材料からなる補助電極23のシリコンの比率
は、30wt%から70wt%としている。
【0103】そして図示しない排気手段によって、真空
槽13内を3×10-3torr以下の真空度になるまで
真空排気する。その後、ガス導入口15からスパッタガ
スとしてアルゴンガスを真空槽13内に導入して、真空
度を1×10-2torrになるように制御する。
【0104】さらに高周波電源21から400Wの高周
波電圧を補助電極23に印加する。すると円筒状部材1
1の開口内でしかも補助電極23周囲領域にプラズマが
発生して、プラズマ中のイオンによってチタン−シリコ
ン合金材料からなる補助電極23表面をスパッタリング
する。
【0105】なおここで円筒状部材11の開口内径の大
きさは10mmであり、チタン−シリコン合金からなる
補助電極23の直径は2mmのものを使用している。な
お補助電極23の断面形状は円形だけでなく、多角形状
としてもよい。円筒状部材11の開口内径の寸法がこれ
より小さくなれば補助電極23の直径を小さくし、これ
とは反対に円筒状部材11の開口内径の寸法が大きくな
れば補助電極23の直径をこれより大きくすればよい。
【0106】そしてこの補助電極23の表面からたたき
出された中間層材料は、円筒状部材11の内周面11a
に付着し、チタン−シリコン合金材料からなる中間層を
円筒状部材11の内周面11aに形成することができ
る。このスパッタリング処理を30分間行い、円筒状部
材11の内周面に0.5μmの厚さのチタン−シリコン
合金膜からなる中間層12を形成する。
【0107】このように本発明の実施形態における中間
層の形成方法においては、円筒状部材11の開口内に中
間層材料からなる補助電極23を配置して補助電極23
と円筒状部材11内周面との間にプラズマ発生させ、円
筒状部材11の内周面11aに中間層12を形成してい
る。円筒状部材11の開口内に中間層材料からなる補助
電極23を配置して形成するプラズマは、円筒状部材1
1の長手方向で均一であるため円筒状部材11の内周面
11aに均一な膜厚で中間層12を形成することができ
る。
【0108】このように本発明の被膜形成方法において
は、補助電極23をチタン−シリコン合金からグラファ
イトカーボンに替えることによって、チタン−シリコン
合金膜からなる中間層12と、硬質カーボン膜14とを
ほぼ連続して形成することができる。なお硬質カーボン
膜14の形成方法は、さきに説明した実施形態による被
膜形成方法を採用すればよい。
【0109】〔2層の中間層の形成方法の第1の例:図
1、図6〕つぎに硬質カーボン膜14の円筒状部材11
にたいする密着性を向上させるために、硬質カーボン膜
14の下層に設ける中間層の形成方法を説明する。ここ
で説明する実施形態では、中間層を2層膜で形成する例
である。図1は本発明の実施形態における被膜形成方法
における中間層の形成方法を示す断面図である。図6は
本発明の実施形態における円筒状部材を示す断面図であ
る。以下の説明では、2層の中間層としてチタンからな
る第1の中間層12aとシリコンからなる第2の中間層
12bを形成する例で説明する。
【0110】図1に示すように、ガス導入口15と排気
口17とを備える真空槽13の中に開口を有する円筒状
部材11を配置する。この円筒状部材11は直流電源2
5から直流負電圧を印加する。
【0111】そしてこの円筒状部材11の開口内に、第
1の中間層12aとして形成するチタン材料からなる補
助電極23を挿入するように配置する。この補助電極2
3には、直流負電圧を印加するための補助電極電源35
を接続する。
【0112】そして図示しない排気手段によって、真空
槽13内を3×10-3torr以下の真空度になるまで
真空排気する。その後、ガス導入口15からスパッタガ
スとしてアルゴンガスを真空槽13内に導入して、真空
度を1×10-2torrになるように制御する。
【0113】さらに補助電極電源35からマイナス60
0Vの直流電圧を補助電極23に印加する。すると円筒
状部材11の開口内でしかも補助電極23周囲領域にプ
ラズマが発生して、プラズマ中のイオンによってチタン
材料からなる補助電極23表面をスパッタリングする。
【0114】なおここで円筒状部材11の開口内径の大
きさは10mmであり、チタンからなる補助電極23の
直径は2mmのものを使用している。なお補助電極23
の断面形状は円形だけでなく、多角形状としてもよい。
円筒状部材11の開口内径の寸法がこれより小さくなれ
ば補助電極23の直径を小さくし、これとは反対に円筒
状部材11の開口内径の寸法が大きくなれば補助電極2
3の直径をこれより大きくすればよい。
【0115】そしてこの補助電極23の表面からたたき
出された第1の中間層12a材料は円筒状部材11の内
周面11aに付着し、チタンからなる第1の中間層12
aを円筒状部材11の内周面11aに形成することがで
きる。このスパッタリング処理を30分間行い、円筒状
部材11の内周面に0.5μmの厚さのチタン膜からな
る第1の中間層12aを形成する。
【0116】第2の中間層12bの形成方法は、以上の
説明とほとんど同じ被膜形成方法を採用すればよい。だ
だ補助電極23をシリコンで構成し、シリコン膜からな
る第2の中間層12を第1の中間層12aの上面に形成
する。
【0117】このように本発明の第1の中間層12aと
第2の中間層12bの形成方法においては、円筒状部材
11の開口内に中間層材料からなる補助電極23を配置
して補助電極23と円筒状部材11内周面とのあいだに
プラズマ発生させ、円筒状部材11の内周面11aに2
層の中間層を形成している。円筒状部材11の開口内に
中間層材料からなる補助電極23を配置して形成するプ
ラズマは、円筒状部材11の長手方向で均一であるため
円筒状部材11の内周面11aに均一な膜厚で第1の中
間層12aと第2の中間層12bを形成することができ
る。
【0118】このように本発明の被膜形成方法において
は、補助電極23をチタンからシリコン、さらにグラフ
ァイトカーボンと替えることによって、チタンからなる
第1の中間層12aとシリコンからなる第2の中間層1
2bと、硬質カーボン膜14とをほぼ連続して形成する
ことができる。なお硬質カーボン膜14の形成方法は、
さきに説明した実施形態による被膜形成方法を採用すれ
ばよい。
【0119】〔2層の中間層の形成方法の第2の例:図
2、図5〕つぎに硬質カーボン膜14の円筒状部材11
にたいする密着性を向上させるために、硬質カーボン膜
14の下層に設ける中間層の形成方法を説明する。ここ
で説明する実施形態では、中間層を2層膜で形成する例
である。図2は本発明の実施形態における被膜形成方法
における中間層の形成方法を示す断面図である。図6は
本発明の実施形態における円筒状部材を示す断面図であ
る。以下の説明では、2層の中間層としてチタンからな
る第1の中間層12aとシリコンからなる第2の中間層
12bを形成する例で説明する。
【0120】図2に示すように、ガス導入口15と排気
口17とを備える真空槽13の中に開口を有する円筒状
部材11を配置する。この円筒状部材11は直流電源2
5から直流負電圧を印加する。
【0121】そしてこの円筒状部材11の開口内に、第
1の中間層12bとして形成するチタン材料からなる補
助電極23を挿入するように配置する。この補助電極2
3には、マッチング回路19を介して高周波電源21か
ら高周波電圧を印加する。
【0122】そして図示しない排気手段によって、真空
槽13内を3×10-3torr以下の真空度になるまで
真空排気する。その後、ガス導入口15からスパッタガ
スとしてアルゴンガスを真空槽13内に導入して、真空
度を1×10-2torrになるように制御する。
【0123】さらに高周波電源21から400Wの高周
波電圧を補助電極23に印加する。すると円筒状部材1
1の開口内でしかも補助電極23周囲領域にプラズマが
発生して、プラズマ中のイオンによってチタン材料から
なる補助電極23表面をスパッタリングする。
【0124】なおここで円筒状部材11の開口内径の大
きさは10mmであり、チタン−シリコン合金からなる
補助電極23の直径は2mmのものを使用している。な
お補助電極23の断面形状は円形だけでなく、多角形状
としてもよい。円筒状部材11の開口内径の寸法がこれ
より小さくなれば補助電極23の直径を小さくし、これ
とは反対に円筒状部材11の開口内径の寸法が大きくな
れば補助電極23の直径をこれより大きくすればよい。
【0125】そしてこの補助電極23の表面からたたき
出された第1の中間層12a材料は円筒状部材11の内
周面11aに付着し、チタンからなる中間層12aを円
筒状部材11の内周面11aに形成することができる。
このスパッタリング処理を時間30分間行い、円筒状部
材11の内周面11aに0.5μmの厚さのチタン膜か
らなる第1の中間層12aを形成する。
【0126】第2の中間層12bの形成方法は、以上の
説明とほとんど同じ被膜形成方法を採用すればよい。だ
だ補助電極23をシリコンで構成し、シリコン膜からな
る第2の中間層12を第1の中間層12aの上面に形成
する。
【0127】このように本発明の第1の中間層12aと
第2の中間層12bの形成方法においては、円筒状部材
11の開口内に中間層材料からなる補助電極23を配置
して補助電極23と円筒状部材11内周面とのあいだに
プラズマ発生させ、円筒状部材11の内周面11aに2
層の中間層を形成している。円筒状部材11の開口内に
中間層材料からなる補助電極23を配置して形成するプ
ラズマは、円筒状部材11の長手方向で均一であるため
円筒状部材11の内周面11aに均一な膜厚で第1の中
間層12aと第2の中間層12bを形成することができ
る。
【0128】このように本発明の被膜形成方法において
は、補助電極23をチタンからシリコン、さらにグラフ
ァイトカーボンと替えることによって、チタンからなる
第1の中間層12aとシリコンからなる第2の中間層1
2bと、硬質カーボン膜14とをほぼ連続して形成する
ことができる。なお硬質カーボン膜14の形成方法は、
さきに説明した実施形態による被膜形成方法を採用すれ
ばよい。
【0129】以上説明した本発明の実施の形態における
単層の中間層12の形成方法おいては、中間層12とし
てチタン−シリコン合金膜で形成する形態で説明した
が、カーボン−シリコン合金や、クロム−シリコン合金
や、タングステン−シリコン合金や、モリブデン−シリ
コン合金や、タンタル−シリコン合金や、アルミニウム
−シリコン合金や、あるいはチタン−ゲルマニウム合金
や、クロム−ゲルマニウム合金も、中間層12材料とし
て適用することができる。
【0130】以上説明した本発明の実施の形態における
2層の中間層の形成方法おいては、第1の中間層12a
としてチタン膜を形成し、第2の中間層12bとしてシ
リコン膜で形成する形態で説明した。しかしながら第1
の中間層12aとしてはチタン以外に、クロムも使用可
能であり、第2の中間層12bとしてはシリコン以外
に、ゲルマニウムも使用可能である。さらに第1の中間
層12aとしてはチタン化合物またはクロム化合物も適
用可能であり、第2の中間層12bとしてはシリコン化
合物またはゲルマニウム化合物も適用可能である。
【0131】以上説明した本発明の実施形態における硬
質カーボン膜の形成方法おいては、スパッタリングガス
としてアルゴンを使用する例で説明した。しかしなが
ら、スパッタリングガスとして、アルゴンガスとメタン
などの炭素を含むガスとを真空槽13内に導入して硬質
カーボン膜14を形成する方法も採用してもよい。この
ように、真空槽13内にアルゴンガスと炭素を含むガス
とを導入すると、炭素を含むガスは補助電極23の周囲
に発生するプラズマによって炭素イオンとなる。
【0132】そしてこの炭素イオンも硬質カーボン膜1
4の形成に関与する。すなわちグラファイトカーボンの
補助電極23をスパッタリングしてたたき出された炭素
と、炭素を含むガスの炭素イオンとが、硬質カーボン膜
14の被膜形成に寄与させることができる。このため円
筒状部材11の内周面11aに形成される硬質カーボン
膜14の膜質が向上し、さらに膜形成速度が向上すると
いう効果も本発明では備えている。炭素を含むガスとし
てメタンガス以外に、ベンゼンガスやエチレンガスも使
用することができる。
【0133】以上説明した本発明の実施形態における硬
質カーボン膜の形成方法おいては、円筒状部材11に直
流電源25から直流負電圧を印加して被膜形成する例で
説明したが、円筒状部材11には接地電位を接続して
も、硬質カーボン膜14は形成することができる。
【0134】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
円筒状部材の内周面への硬質カーボン膜の形成方法で
は、円筒状部材の内周面の開口中央部に、直流負電圧ま
たは高周波電圧に接続する補助電極を配置して硬質カー
ボン膜を形成する。そして内周面に硬質カーボン膜を形
成する円筒状部材には、負の直流電圧を印加するかまた
は接地電位に接続する。
【0135】そして補助電極はグラファイトカーボンで
構成する。円筒状部材の内周面の補助電極の周囲にプラ
ズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイトカー
ボンをスパッタリングする。スパッタリングによって表
面からたたき出された炭素は、円筒状部材の内周面に付
着し、硬質カーボン膜を円筒状部材の内周面に形成する
ことができる。
【0136】このように本発明の円筒状部材内周面への
硬質カーボン膜の形成方法では、スパッタリング法を適
用して被膜形成している。このため従来技術の図7に示
すプラスマ化学気相成長法によって硬質カーボン膜の被
膜形成するときに、問題となっていた常放電であるホロ
ー放電は発生しない。そのために、密着性の良好な硬質
カーボン膜を円筒状部材の内周面に形成することができ
る。さらにプラズマ化学気相成長法においては、硬質カ
ーボン膜を形成するとき、その膜中に水素(H2 )が取
り込まれるが、本発明のスパッタリングを適用して被膜
形成する硬質カーボン膜では、その膜中に水素は取り込
まれず、よりダイヤモンドに近い硬質カーボン膜を形成
することができる。
【0137】さらに本発明の硬質カーボン膜の形成方法
においては、直流負電圧また高周波電圧に接続する補助
電極を円筒状部材の内周面に配置しており、円筒状部材
の長手方向の内周面でプラズマ電位特性が均一になる。
この結果、内周面に形成する硬質カーボン膜の膜厚分布
の発生がなく、円筒状部材の開口端面と開口奥側との全
域にわたって均一な膜厚の硬質カーボン膜を形成するこ
とができるという効果ももつ。
【0138】さらに本発明の円筒状部材内周面への硬質
カーボン膜の形成方法では、アルゴンガスと炭素を含む
ガスとを真空槽に導入して被膜形成する方法も採用す
る。このように、真空槽内にアルゴンガスと炭素を含む
ガスとを導入すると、炭素を含むガスは補助電極の周囲
に発生するプラズマによって炭素イオンとなる。
【0139】そしてこの炭素イオンも硬質カーボン膜形
成に関与する。すなわち、グラファイトカーボンの補助
電極をスパッタリングしてたたき出された炭素と、炭素
を含むガスの炭素イオンとが、硬質カーボン膜の被膜形
成に寄与する。このため円筒状部材の内周面に形成され
る硬質カーボン膜の膜質が向上し、さらに膜形成速度が
向上するという効果も本発明では備えている。
【0140】さらに円筒状部材の基材と硬質カーボン膜
との密着性を向上させるために、硬質カーボン膜の下層
に中間層を設ける手段を採用するとは、補助電極を中間
層材料で構成する。そしてこの中間層も補助電極の周囲
の円筒状部材内周面に形成されるプラズマによってスパ
ッタリングされ、中間層を形成することができる。
【0141】このため補助電極を中間層材料からグラフ
ァイトカーボンに替えることによって、1つの被膜形成
装置で中間層と硬質カーボン膜とを、ほぼ連続して形成
することができるという効果も本発明では有する。さら
に円筒状部材の内周面の全域にわたって均一な膜厚で中
間層を形成することができるという効果も備えている。
このため中間層の膜厚が薄膜化することに起因する硬質
カーボン膜の剥離は発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における円筒状部材の内周面
への硬質カーボン形成方法を示す断面図である。
【図2】本発明の実施形態における円筒状部材の内周面
への硬質カーボン形成方法を示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態と従来技術により形成した硬
質カーボン膜の膜厚と開口端からの距離との関係を示す
グラフである。
【図4】本発明の実施形態における円筒状部材の内周面
への硬質カーボン膜の形成方法を示す断面図である。
【図5】本発明の実施形態における円筒状部材の内周面
への中間層と硬質カーボン膜の形成方法を示す断面図で
ある。
【図6】本発明の実施形態における円筒状部材の内周面
への中間層と硬質カーボン膜の形成方法を示す断面図で
ある。
【図7】従来技術における円筒状部材の内周面への硬質
カーボン膜の形成方法を示す断面図である。
【図8】従来技術における円筒状部材の内周面への硬質
カーボン膜の形成方法を示す断面図である。
【符号の説明】
11 円筒状部材 12 中間層 13 真空槽 14 硬質カーボン膜 15 ガス導入口 17 排気口 21 高周波電源 23 補助電極 25 直流電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸井田 孝志 埼玉県所沢市大字下富字武野840番地 シ チズン時計株式会社所沢事業所内 (72)発明者 関根 敏一 東京都田無市本町6丁目1番12号 シチズ ン時計株式会社田無製造所内

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に接
    続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿入する
    ように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直
    流電源から直流負電圧に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成するグラファイトカーボンをスパ
    ッタリングすることによって円筒状部材の内周面に硬質
    カーボン膜を形成することを特徴とする円筒状部材の内
    周面への硬質カーボン膜形成方法。
  2. 【請求項2】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に接
    続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿入する
    ように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直
    流電源から直流負電圧に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスと炭素
    を含むガスを導入し、補助電極電源から直流負電圧を補
    助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲
    にプラズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイ
    トカーボンをスパッタリングすることによって円筒状部
    材の内周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とす
    る円筒状部材の内周面への硬質カーボン膜形成方法。
  3. 【請求項3】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に接
    続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿入する
    ように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直
    流電源から直流負電圧に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスとメタ
    ンガスを導入し、補助電極電源から直流負電圧を補助電
    極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプ
    ラズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイトカ
    ーボンをスパッタリングすることによって円筒状部材の
    内周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とする円
    筒状部材の内周面への硬質カーボン膜形成方法。
  4. 【請求項4】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に接
    続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿入する
    ように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直
    流電源から直流負電圧に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスを導入
    し、高周波電源から高周波電圧を補助電極に印加して円
    筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生さ
    せ、補助電極を構成するグラファイトカーボンをスパッ
    タリングすることによって円筒状部材の内周面に硬質カ
    ーボン膜を形成することを特徴とする円筒状部材の内周
    面への硬質カーボン膜形成方法。
  5. 【請求項5】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に接
    続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿入する
    ように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直
    流電源から直流負電圧に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスと炭素
    を含むガスを導入し、高周波電源から高周波電圧を補助
    電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲に
    プラズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイト
    カーボンをスパッタリングすることによって円筒状部材
    の内周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とする
    円筒状部材の内周面への硬質カーボン膜形成方法。
  6. 【請求項6】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に接
    続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿入する
    ように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直
    流電源から直流負電圧に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスとメタ
    ンガスを導入し、高周波電源から高周波電圧を補助電極
    に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラ
    ズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイトカー
    ボンをスパッタリングすることによって円筒状部材の内
    周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とする円筒
    状部材の内周面への硬質カーボン膜形成方法。
  7. 【請求項7】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に接
    続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿入する
    ように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は接
    地電位に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成するグラファイトカーボンをスパ
    ッタリングすることによって円筒状部材の内周面に硬質
    カーボン膜を形成することを特徴とする円筒状部材の内
    周面への硬質カーボン膜形成方法。
  8. 【請求項8】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に接
    続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿入する
    ように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は接
    地電位に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスと炭素
    を含むガスを導入し、補助電極電源から直流負電圧を補
    助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲
    にプラズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイ
    トカーボンをスパッタリングすることによって円筒状部
    材の内周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とす
    る円筒状部材の内周面への硬質カーボン膜形成方法。
  9. 【請求項9】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に接
    続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿入する
    ように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は接
    地電位に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスとメタ
    ンガスを導入し、補助電極電源から直流負電圧を補助電
    極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプ
    ラズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイトカ
    ーボンをスパッタリングすることによって円筒状部材の
    内周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とする円
    筒状部材の内周面への硬質カーボン膜形成方法。
  10. 【請求項10】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿入す
    るように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は
    接地電位に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスを導入
    し、高周波電源から高周波電圧を補助電極に印加して円
    筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生さ
    せ、補助電極を構成するグラファイトカーボンをスパッ
    タリングすることによって円筒状部材の内周面に硬質カ
    ーボン膜を形成することを特徴とする円筒状部材の内周
    面への硬質カーボン膜形成方法。
  11. 【請求項11】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿入す
    るように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は
    接地電位に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスと炭素
    を含むガスを導入し、高周波電源から高周波電圧を補助
    電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲に
    プラズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイト
    カーボンをスパッタリングすることによって円筒状部材
    の内周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とする
    円筒状部材の内周面への硬質カーボン膜形成方法。
  12. 【請求項12】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿入す
    るように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は
    接地電位に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスとメタ
    ンガスを導入し、高周波電源から高周波電圧を補助電極
    に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラ
    ズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイトカー
    ボンをスパッタリングすることによって円筒状部材の内
    周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とする円筒
    状部材の内周面への硬質カーボン膜形成方法。
  13. 【請求項13】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続し中間層材料からなる補助電極を挿入するように円
    筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源か
    ら直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する中間層材料をスパッタリング
    することによって円筒状部材の内周面に中間層を形成
    し、 その後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続しグ
    ラファイトカーボンからなる補助電極を挿入するように
    円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源
    から直流負電圧に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成するグラファイトカーボンをスパ
    ッタリングすることによって円筒状部材の内周面に硬質
    カーボン膜を形成することを特徴とする円筒状部材の内
    周面への硬質カーボン膜形成方法。
  14. 【請求項14】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続し中間層材料からなる補助電極を挿入するように円
    筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源か
    ら直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する中間層材料をスパッタリング
    することによって円筒状部材の内周面に中間層を形成
    し、 その後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続しグ
    ラファイトカーボンからなる補助電極を挿入するように
    円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源
    から直流負電圧に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスと炭素
    を含むガスを導入し、補助電極電源から直流負電圧を補
    助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲
    にプラズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイ
    トカーボンをスパッタリングすることによって円筒状部
    材の内周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とす
    る円筒状部材の内周面への硬質カーボン膜形成方法。
  15. 【請求項15】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続し中間層材料からなる補助電極を挿入するように円
    筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源か
    ら直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する中間層材料をスパッタリング
    することによって円筒状部材の内周面に中間層を形成
    し、 その後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続しグ
    ラファイトカーボンからなる補助電極を挿入するように
    円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源
    から直流負電圧に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスとメタ
    ンガスを導入し、補助電極電源から直流負電圧を補助電
    極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプ
    ラズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイトカ
    ーボンをスパッタリングすることによって円筒状部材の
    内周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とする円
    筒状部材の内周面への硬質カーボン膜形成方法。
  16. 【請求項16】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続し中間層材料からなる補助電極を挿入するように円
    筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源か
    ら直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する中間層材料をスパッタリング
    することによって円筒状部材の内周面に中間層を形成
    し、 その後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続しグ
    ラファイトカーボンからなる補助電極を挿入するように
    円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源
    から直流負電圧に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスを導入
    し、高周波電源から高周波電圧を補助電極に印加して円
    筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生さ
    せ、補助電極を構成するグラファイトカーボンをスパッ
    タリングすることによって円筒状部材の内周面に硬質カ
    ーボン膜を形成することを特徴とする円筒状部材の内周
    面への硬質カーボン膜形成方法。
  17. 【請求項17】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続し中間層材料からなる補助電極を挿入するように円
    筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源か
    ら直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する中間層材料をスパッタリング
    することによって円筒状部材の内周面に中間層を形成
    し、 その後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続しグ
    ラファイトカーボンからなる補助電極を挿入するように
    円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源
    から直流負電圧に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスと炭素
    を含むガスを導入し、高周波電源から高周波電圧を補助
    電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲に
    プラズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイト
    カーボンをスパッタリングすることによって円筒状部材
    の内周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とする
    円筒状部材の内周面への硬質カーボン膜形成方法。
  18. 【請求項18】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続し中間層材料からなる補助電極を挿入するように円
    筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源か
    ら直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する中間層材料をスパッタリング
    することによって円筒状部材の内周面に中間層を形成
    し、 その後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続しグ
    ラファイトカーボンからなる補助電極を挿入するように
    円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源
    から直流負電圧に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスとメタ
    ンガスを導入し、高周波電源から高周波電圧を補助電極
    に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラ
    ズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイトカー
    ボンをスパッタリングすることによって円筒状部材の内
    周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とする円筒
    状部材の内周面への硬質カーボン膜形成方法。
  19. 【請求項19】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続し中間層材料からなる補助電極を挿入するように円
    筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源か
    ら直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する中間層材料をスパッタリング
    することによって円筒状部材の内周面に中間層を形成
    し、 その後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続しグ
    ラファイトカーボンからなる補助電極を挿入するように
    円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は接地電位
    に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成するグラファイトカーボンをスパ
    ッタリングすることによって円筒状部材の内周面に硬質
    カーボン膜を形成することを特徴とする円筒状部材の内
    周面への硬質カーボン膜形成方法。
  20. 【請求項20】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続し中間層材料からなる補助電極を挿入するように円
    筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源か
    ら直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する中間層材料をスパッタリング
    することによって円筒状部材の内周面に中間層を形成
    し、 その後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続しグ
    ラファイトカーボンからなる補助電極を挿入するように
    円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は接地電位
    に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスと炭素
    を含むガスを導入し、補助電極電源から直流負電圧を補
    助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲
    にプラズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイ
    トカーボンをスパッタリングすることによって円筒状部
    材の内周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とす
    る円筒状部材の内周面への硬質カーボン膜形成方法。
  21. 【請求項21】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続し中間層材料からなる補助電極を挿入するように円
    筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源か
    ら直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する中間層材料をスパッタリング
    することによって円筒状部材の内周面に中間層を形成
    し、 その後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続しグ
    ラファイトカーボンからなる補助電極を挿入するように
    円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は接地電位
    に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスとメタ
    ンガスを導入し、補助電極電源から直流負電圧を補助電
    極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプ
    ラズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイトカ
    ーボンをスパッタリングすることによって円筒状部材の
    内周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とする円
    筒状部材の内周面への硬質カーボン膜形成方法。
  22. 【請求項22】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続し中間層材料からなる補助電極を挿入するように円
    筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源か
    ら直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する中間層材料をスパッタリング
    することによって円筒状部材の内周面に中間層を形成
    し、 その後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続しグ
    ラファイトカーボンからなる補助電極を挿入するように
    円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は接地電位
    に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスを導入
    し、高周波電源から高周波電圧を補助電極に印加して円
    筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生さ
    せ、補助電極を構成するグラファイトカーボンをスパッ
    タリングすることによって円筒状部材の内周面に硬質カ
    ーボン膜を形成することを特徴とする円筒状部材の内周
    面への硬質カーボン膜形成方法。
  23. 【請求項23】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続し中間層材料からなる補助電極を挿入するように円
    筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源か
    ら直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する中間層材料をスパッタリング
    することによって円筒状部材の内周面に中間層を形成
    し、 その後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続しグ
    ラファイトカーボンからなる補助電極を挿入するように
    円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は接地電位
    に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスと炭素
    を含むガスを導入し、高周波電源から高周波電圧を補助
    電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲に
    プラズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイト
    カーボンをスパッタリングすることによって円筒状部材
    の内周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とする
    円筒状部材の内周面への硬質カーボン膜形成方法。
  24. 【請求項24】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続し中間層材料からなる補助電極を挿入するように円
    筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源か
    ら直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する中間層材料をスパッタリング
    することによって円筒状部材の内周面に中間層を形成
    し、 その後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続しグ
    ラファイトカーボンからなる補助電極を挿入するように
    円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は接地電位
    に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスとメタ
    ンガスを導入し、高周波電源から高周波電圧を補助電極
    に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラ
    ズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイトカー
    ボンをスパッタリングすることによって円筒状部材の内
    周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とする円筒
    状部材の内周面への硬質カーボン膜形成方法。
  25. 【請求項25】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続し第1の中間層材料からなる補助電極を挿入するよ
    うに円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流
    電源から直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する第1の中間層材料をスパッタ
    リングすることによって円筒状部材の内周面に第1の中
    間層を形成し、 その後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続し第
    2の中間層材料からなる補助電極を挿入するように円筒
    状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から
    直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する第2の中間層材料をスパッタ
    リングすることによって円筒状部材の内周面に第2の中
    間層を形成し、 さらにその後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接
    続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿入する
    ように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直
    流電源から直流負電圧に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成するグラファイトカーボンをスパ
    ッタリングすることによって円筒状部材の内周面に硬質
    カーボン膜を形成することを特徴とする円筒状部材の内
    周面への硬質カーボン膜形成方法。
  26. 【請求項26】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続し第1の中間層材料からなる補助電極を挿入するよ
    うに円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流
    電源から直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する第1の中間層材料をスパッタ
    リングすることによって円筒状部材の内周面に第1の中
    間層を形成し、 その後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続し第
    2の中間層材料からなる補助電極を挿入するように円筒
    状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から
    直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する第2の中間層材料をスパッタ
    リングすることによって円筒状部材の内周面に第2の中
    間層を形成し、 さらにその後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接
    続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿入する
    ように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直
    流電源から直流負電圧に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスと炭素
    を含むガスを導入し、補助電極電源から直流負電圧を補
    助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲
    にプラズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイ
    トカーボンをスパッタリングすることによって円筒状部
    材の内周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とす
    る円筒状部材の内周面への硬質カーボン膜形成方法。
  27. 【請求項27】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続し第1の中間層材料からなる補助電極を挿入するよ
    うに円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流
    電源から直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する第1の中間層材料をスパッタ
    リングすることによって円筒状部材の内周面に第1の中
    間層を形成し、 その後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続し第
    2の中間層材料からなる補助電極を挿入するように円筒
    状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から
    直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する第2の中間層材料をスパッタ
    リングすることによって円筒状部材の内周面に第2の中
    間層を形成し、 さらにその後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接
    続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿入する
    ように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直
    流電源から直流負電圧に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスとメタ
    ンガスを導入し、補助電極電源から直流負電圧を補助電
    極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプ
    ラズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイトカ
    ーボンをスパッタリングすることによって円筒状部材の
    内周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とする円
    筒状部材の内周面への硬質カーボン膜形成方法。
  28. 【請求項28】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続し第1の中間層材料からなる補助電極を挿入するよ
    うに円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流
    電源から直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する第1の中間層材料をスパッタ
    リングすることによって円筒状部材の内周面に第1の中
    間層を形成し、 その後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続し第
    2の中間層材料からなる補助電極を挿入するように円筒
    状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から
    直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する第2の中間層材料をスパッタ
    リングすることによって円筒状部材の内周面に第2の中
    間層を形成し、 さらにその後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接
    続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿入する
    ように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直
    流電源から直流負電圧に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスを導入
    し、高周波電源から高周波電圧を補助電極に印加して円
    筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生さ
    せ、補助電極を構成するグラファイトカーボンをスパッ
    タリングすることによって円筒状部材の内周面に硬質カ
    ーボン膜を形成することを特徴とする円筒状部材の内周
    面への硬質カーボン膜形成方法。
  29. 【請求項29】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続し第1の中間層材料からなる補助電極を挿入するよ
    うに円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流
    電源から直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する第1の中間層材料をスパッタ
    リングすることによって円筒状部材の内周面に第1の中
    間層を形成し、 その後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続し第
    2の中間層材料からなる補助電極を挿入するように円筒
    状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から
    直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する第2の中間層材料をスパッタ
    リングすることによって円筒状部材の内周面に第2の中
    間層を形成し、 さらにその後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接
    続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿入する
    ように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直
    流電源から直流負電圧に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスと炭素
    を含むガスを導入し、高周波電源から高周波電圧を補助
    電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲に
    プラズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイト
    カーボンをスパッタリングすることによって円筒状部材
    の内周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とする
    円筒状部材の内周面への硬質カーボン膜形成方法。
  30. 【請求項30】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続し第1の中間層材料からなる補助電極を挿入するよ
    うに円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流
    電源から直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する第1の中間層材料をスパッタ
    リングすることによって円筒状部材の内周面に第1の中
    間層を形成し、 その後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続し第
    2の中間層材料からなる補助電極を挿入するように円筒
    状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から
    直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する第2の中間層材料をスパッタ
    リングすることによって円筒状部材の内周面に第2の中
    間層を形成し、 さらにその後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接
    続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿入する
    ように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直
    流電源から直流負電圧に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスとメタ
    ンガスを導入し、高周波電源から高周波電圧を補助電極
    に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラ
    ズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイトカー
    ボンをスパッタリングすることによって円筒状部材の内
    周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とする円筒
    状部材の内周面への硬質カーボン膜形成方法。
  31. 【請求項31】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続し第1の中間層材料からなる補助電極を挿入するよ
    うに円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流
    電源から直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する第1の中間層材料をスパッタ
    リングすることによって円筒状部材の内周面に第1の中
    間層を形成し、 その後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続し第
    2の中間層材料からなる補助電極を挿入するように円筒
    状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から
    直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する第2の中間層材料をスパッタ
    リングすることによって円筒状部材の内周面に第2の中
    間層を形成し、 さらにその後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接
    続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿入する
    ように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は接
    地電位に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成するグラファイトカーボンをスパ
    ッタリングすることによって円筒状部材の内周面に硬質
    カーボン膜を形成することを特徴とする円筒状部材の内
    周面への硬質カーボン膜形成方法。
  32. 【請求項32】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続し第1の中間層材料からなる補助電極を挿入するよ
    うに円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流
    電源から直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する第1の中間層材料をスパッタ
    リングすることによって円筒状部材の内周面に第1の中
    間層を形成し、 その後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続し第
    2の中間層材料からなる補助電極を挿入するように円筒
    状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から
    直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する第2の中間層材料をスパッタ
    リングすることによって円筒状部材の内周面に第2の中
    間層を形成し、 さらにその後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接
    続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿入する
    ように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は接
    地電位に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスと炭素
    を含むガスを導入し、補助電極電源から直流負電圧を補
    助電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲
    にプラズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイ
    トカーボンをスパッタリングすることによって円筒状部
    材の内周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とす
    る円筒状部材の内周面への硬質カーボン膜形成方法。
  33. 【請求項33】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続し第1の中間層材料からなる補助電極を挿入するよ
    うに円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流
    電源から直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する第1の中間層材料をスパッタ
    リングすることによって円筒状部材の内周面に第1の中
    間層を形成し、 その後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続し第
    2の中間層材料からなる補助電極を挿入するように円筒
    状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から
    直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する第2の中間層材料をスパッタ
    リングすることによって円筒状部材の内周面に第2の中
    間層を形成し、 さらにその後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接
    続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿入する
    ように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は接
    地電位に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスとメタ
    ンガスを導入し、補助電極電源から直流負電圧を補助電
    極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプ
    ラズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイトカ
    ーボンをスパッタリングすることによって円筒状部材の
    内周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とする円
    筒状部材の内周面への硬質カーボン膜形成方法。
  34. 【請求項34】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続し第1の中間層材料からなる補助電極を挿入するよ
    うに円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流
    電源から直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する第1の中間層材料をスパッタ
    リングすることによって円筒状部材の内周面に第1の中
    間層を形成し、 その後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続し第
    2の中間層材料からなる補助電極を挿入するように円筒
    状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から
    直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する第2の中間層材料をスパッタ
    リングすることによって円筒状部材の内周面に第2の中
    間層を形成し、 さらにその後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接
    続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿入する
    ように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は接
    地電位に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスを導入
    し、高周波電源から高周波電圧を補助電極に印加して円
    筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生さ
    せ、補助電極を構成するグラファイトカーボンをスパッ
    タリングすることによって円筒状部材の内周面に硬質カ
    ーボン膜を形成することを特徴とする円筒状部材の内周
    面への硬質カーボン膜形成方法。
  35. 【請求項35】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続し第1の中間層材料からなる補助電極を挿入するよ
    うに円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流
    電源から直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する第1の中間層材料をスパッタ
    リングすることによって円筒状部材の内周面に第1の中
    間層を形成し、 その後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続し第
    2の中間層材料からなる補助電極を挿入するように円筒
    状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から
    直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する第2の中間層材料をスパッタ
    リングすることによって円筒状部材の内周面に第2の中
    間層を形成し、 さらにその後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接
    続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿入する
    ように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は接
    地電位に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスと炭素
    を含むガスを導入し、高周波電源から高周波電圧を補助
    電極に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲に
    プラズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイト
    カーボンをスパッタリングすることによって円筒状部材
    の内周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とする
    円筒状部材の内周面への硬質カーボン膜形成方法。
  36. 【請求項36】 円筒状部材の開口内に補助電極電源に
    接続し第1の中間層材料からなる補助電極を挿入するよ
    うに円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流
    電源から直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する第1の中間層材料をスパッタ
    リングすることによって円筒状部材の内周面に第1の中
    間層を形成し、 その後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接続し第
    2の中間層材料からなる補助電極を挿入するように円筒
    状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は直流電源から
    直流負電圧を接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からスパッタガスを導入
    し、補助電極電源から直流負電圧を補助電極に印加して
    円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラズマを発生
    させ、補助電極を構成する第2の中間層材料をスパッタ
    リングすることによって円筒状部材の内周面に第2の中
    間層を形成し、 さらにその後、円筒状部材の開口内に補助電極電源に接
    続しグラファイトカーボンからなる補助電極を挿入する
    ように円筒状部材を真空槽内に配置し、円筒状部材は接
    地電位に接続し、 真空槽内を排気後、ガス導入口からアルゴンガスとメタ
    ンガスを導入し、高周波電源から高周波電圧を補助電極
    に印加して円筒状部材の開口内の補助電極の周囲にプラ
    ズマを発生させ、補助電極を構成するグラファイトカー
    ボンをスパッタリングすることによって円筒状部材の内
    周面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とする円筒
    状部材の内周面への硬質カーボン膜形成方法。
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