JP3224488B2 - 硬質カーボン膜の形成方法 - Google Patents

硬質カーボン膜の形成方法

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JP3224488B2
JP3224488B2 JP06926595A JP6926595A JP3224488B2 JP 3224488 B2 JP3224488 B2 JP 3224488B2 JP 06926595 A JP06926595 A JP 06926595A JP 6926595 A JP6926595 A JP 6926595A JP 3224488 B2 JP3224488 B2 JP 3224488B2
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杉山  修
宮  行男
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は硬質カーボン膜の形成方
法に関し、とくに開口部を有する試料の開口内面に硬質
カーボン膜を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】硬質カーボン膜は黒色を有し、ダイヤモ
ンドによく似た性質をもつ。すなわち硬質カーボン膜
は、高い機械的硬度や低い摩擦係数や良好な電気的絶縁
性や高い熱伝導率や高い耐腐食性をもつ。そのため装飾
品や医療機器や磁気ヘッドや工具などに硬質カーボン膜
を被覆することが提案されている。
【0003】プラスマ化学気相成長法を用いた従来の硬
質カーボン膜の形成方法を、図4を用いて説明する。図
4は従来技術における硬質カーボン膜の形成方法を示す
断面図である。
【0004】図4に示すように、ガス導入口15と排気
口17とを有する真空槽13内に、硬質カーボン膜を形
成する試料11を配置する。
【0005】そしてこの試料11には、直流電源25か
ら直流電圧を印加する。さらにアノード31にはアノー
ド電源27から直流電圧を印加し、さらにフィラメント
33にはフィラメント電源29から交流電圧を印加す
る。
【0006】そして排気口17から真空槽13内を真空
排気後、ガス導入口15から炭素を含むガスを真空槽1
3内に導入し、真空槽13内にプラズマを発生させて、
試料11に硬質カーボン膜を形成している。
【0007】この図4に示す硬質カーボン膜の被膜形成
方法においては、試料11に印加する直流電圧により発
生するプラズマと、交流電圧を印加するフィラメント3
3と直流電圧を印加するアノード31で発生するプラズ
マとが発生する。
【0008】そして硬質カーボン膜を形成するときの真
空槽13内の圧力により、試料11周囲のプラズマか、
フィラメント33とアノード31近傍のプラズマかが主
になって、硬質カーボン膜を形成している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図4を用いて説明した
硬質カーボン膜の形成方法においては、真空槽13内の
圧力が3×10-3torr以上のときは、試料11の周
囲に発生するプラズマが主になって、炭素を含むガスを
分解して硬質カーボン膜を形成する。
【0010】このとき試料11の外周部には硬質カーボ
ン膜を均一性よく形成することができるが、試料11の
開口内面に形成する硬質カーボン膜は密着性が悪く、さ
らに硬度などの膜質が劣る。
【0011】これは、試料11には同じ電位が印加され
ており、開口内面は同電位の電極どうしが対向している
空間となり、その開口内面でのプラズマはホロー放電と
呼ばれる異常放電を発生する。
【0012】このホロー放電によって形成される硬質カ
ーボン膜は、ポリマーライクな密着性の悪い被膜であ
り、試料11から剥離しやすく、硬度も低い。
【0013】これに対して真空槽13内の圧力が3×1
-3torrより低いときは、試料11周囲のプラズマ
より、硬質カーボン膜の形成はフィラメント33とアノ
ード31近傍に発生するプラズマがおもに寄与する。
【0014】このとき試料11の外周部には硬質カーボ
ン膜を均一性よく形成することができるが、試料11の
開口内面に形成する硬質カーボン膜は試料11の長手方
向で膜厚を均一に形成することができない。
【0015】ここで、フィラメント33とアノード31
近傍に発生するプラズマでイオン化された炭素イオン
は、試料11に印加する直流負電位に引っ張られて堆積
し、試料11に硬質カーボン膜の被膜形成を行ってい
る。
【0016】前述の真空槽13内の圧力が3×10-3
orrより高いときは、硬質カーボン膜が化学気相成長
的に形成されるのに対して、圧力が3×10-3torr
より低いときは、硬質カーボン膜が物理気相成長的に形
成される。
【0017】このためにフィラメント33とアノード3
1近傍に発生するプラズマがおもに寄与する硬質カーボ
ン膜形成のときは、真空蒸着法などの物理気相成長法と
同様に、試料11の開口内面には開口端面から開口奥側
に向かう従って、硬質カーボン膜の膜厚が薄くなる。こ
の結果、試料11の開口内面に形成する硬質カーボン膜
は試料11の長手方向で膜厚を均一に形成することがで
きない。
【0018】本発明の目的は、上記課題を解決して、開
口内面に密着性よくしかも均一な膜厚で硬質カーボン膜
を形成することが可能な硬質カーボン膜の形成方法を提
供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の硬質カーボン膜の形成方法においては、下記
記載の手段を採用する。
【0020】本発明の硬質カーボン膜の形成方法は、ダ
ミー部材を試料の開口端面に配置し試料の開口内面に接
地電位に接続する補助電極を挿入するように試料を真空
槽内に配置し、真空槽内を排気後、ガス導入口から炭素
を含むガスを真空槽内に導入し、試料に直流電圧を印加
しアノードに直流電圧を印加しフィラメントに交流電圧
を印加してプラズマを発生させて試料に硬質カーボン膜
を形成することを特徴とする。
【0021】本発明の硬質カーボン膜の形成方法は、ダ
ミー部材を試料の開口端面に配置し中間層を形成した試
料の開口内面に接地電位に接続する補助電極を挿入する
ように試料を真空槽内に配置し、真空槽内を排気後、ガ
ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、試料
に直流電圧を印加しアノードに直流電圧を印加しフィラ
メントに交流電圧を印加してプラズマを発生させて試料
に硬質カーボン膜を形成することを特徴とする。
【0022】本発明の硬質カーボン膜の形成方法は、ダ
ミー部材を試料の開口端面に配置し試料の開口内面に接
地電位に接続する補助電極を挿入するように試料を真空
槽内に配置し、真空槽内を排気後、ガス導入口から炭素
を含むガスを真空槽内に導入し、試料に高周波電圧を印
加し、プラズマを発生させて試料に硬質カーボン膜を形
成することを特徴とする。
【0023】本発明の硬質カーボン膜の形成方法は、ダ
ミー部材を試料の開口端面に配置し中間層を形成した試
料の開口内面に接地電位に接続する補助電極を挿入する
ように試料を真空槽内に配置し、真空槽内を排気後、ガ
ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、試料
に高周波電圧を印加し、プラズマを発生させて試料に硬
質カーボン膜を形成することを特徴とする。
【0024】本発明の硬質カーボン膜の形成方法は、ダ
ミー部材を試料の開口端面に配置し試料の開口内面に接
地電位に接続する補助電極を挿入するように試料を真空
槽内に配置し、真空槽内を排気後、ガス導入口から炭素
を含むガスを真空槽内に導入し、試料に直流電圧を印加
し、プラズマを発生させて試料に硬質カーボン膜を形成
することを特徴とする。
【0025】本発明の硬質カーボン膜の形成方法は、ダ
ミー部材を試料の開口端面に配置し中間層を形成した試
料の開口内面に接地電位に接続する補助電極を挿入する
ように試料を真空槽内に配置し、真空槽内を排気後、ガ
ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、試料
に直流電圧を印加し、プラズマを発生させて試料に硬質
カーボン膜を形成することを特徴とする。
【0026】本発明の硬質カーボン膜の形成方法は、ダ
ミー部材を試料の開口端面に配置し試料の開口内面に接
地電位に接続する補助電極を挿入するように試料を真空
槽内に配置し、真空槽内を排気後、ガス導入口から炭素
を含むガスを真空槽内に導入し、試料に直流電圧を印加
しアノードに直流電圧を印加しフィラメントに交流電圧
を印加してプラズマを発生させて試料の外周部を被覆し
て開口内面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とす
る。
【0027】本発明の硬質カーボン膜の形成方法は、ダ
ミー部材を試料の開口端面に配置し中間層を形成した試
料の開口内面に接地電位に接続する補助電極を挿入する
ように試料を真空槽内に配置し、真空槽内を排気後、ガ
ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、試料
に直流電圧を印加しアノードに直流電圧を印加しフィラ
メントに交流電圧を印加してプラズマを発生させて試料
の外周部を被覆して開口内面に硬質カーボン膜を形成す
ることを特徴とする。
【0028】本発明の硬質カーボン膜の形成方法は、ダ
ミー部材を試料の開口端面に配置し試料の開口内面に接
地電位に接続する補助電極を挿入するように試料を真空
槽内に配置し、真空槽内を排気後、ガス導入口から炭素
を含むガスを真空槽内に導入し、試料に高周波電圧を印
加し、プラズマを発生させて試料の外周部を被覆して開
口内面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とする。
【0029】本発明の硬質カーボン膜の形成方法は、ダ
ミー部材を試料の開口端面に配置し中間層を形成した試
料の開口内面に接地電位に接続する補助電極を挿入する
ように試料を真空槽内に配置し、真空槽内を排気後、ガ
ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、試料
に高周波電圧を印加し、プラズマを発生させて試料の外
周部を被覆して開口内面に硬質カーボン膜を形成するこ
とを特徴とする。
【0030】本発明の硬質カーボン膜の形成方法は、ダ
ミー部材を試料の開口端面に配置し試料の開口内面に接
地電位に接続する補助電極を挿入するように試料を真空
槽内に配置し、真空槽内を排気後、ガス導入口から炭素
を含むガスを真空槽内に導入し、試料に直流電圧を印加
し、プラズマを発生させて試料の外周部を被覆して開口
内面に硬質カーボン膜を形成することを特徴とする。
【0031】本発明の硬質カーボン膜の形成方法は、ダ
ミー部材を試料の開口端面に配置し中間層を形成した試
料の開口内面に接地電位に接続する補助電極を挿入する
ように試料を真空槽内に配置し、真空槽内を排気後、ガ
ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、試料
に直流電圧を印加し、プラズマを発生させて試料の外周
部を被覆して開口内面に硬質カーボン膜を形成すること
を特徴とする。
【0032】
【作用】本発明の硬質カーボン膜の形成方法において
は、試料の開口内面の開口の中央部に、接地電位に接続
する補助電極を配置して硬質カーボン膜を形成する。そ
して試料には、負の直流電圧あるいは高周波電圧を印加
する。
【0033】その結果、同電位の電極どうしが対向して
いる開口内面に、接地電位に接続する補助電極を設ける
こととなり、同電位どうしが対向することがなくなる。
【0034】このような電位状態は、プラスマ化学気相
成長法にとって最も望ましい状態であり、ホロー放電は
発生しない。そのため、密着の良好な硬質カーボン膜を
試料に形成することができる。
【0035】そのうえ本発明の硬質カーボン膜の形成方
法においては、試料の長手方向の開口内面で、電位特性
が均一になる。
【0036】この結果、開口内面に形成する硬質カーボ
ン膜の膜厚分布の発生がなく、開口端面と開口奥側とで
均一な膜厚を形成することができるという効果ももつ。
【0037】さらに本発明の硬質カーボン膜の形成方法
においては、試料の開口端面にダミー部材を配置して硬
質カーボン膜を形成している。
【0038】このため試料端面領域の電荷集中に起因す
る試料の開口内面の開口端面から数mmの領域に形成さ
れる、密着性が若干劣る領域がダミー部材に形成される
ことなり、密着性が試料の開口内面の全面において均一
になる。
【0039】この結果、開口内面に形成する硬質カーボ
ン膜の膜厚分布の発生がなく、開口端面と開口奥側とで
均一な膜厚を形成することができるという効果ももつ。
【0040】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例における
硬質カーボン膜の形成方法を説明する。図1は本発明の
実施例における硬質カーボン膜の形成方法を示す断面図
である。
【0041】図1に示すように、ガス導入口15と排気
口17とを有する真空槽13内に、硬質カーボン膜を形
成する試料11を配置する。このとき試料11の開口端
面にはダミー部材35を配置する。
【0042】そしてこの試料11の開口内面には、接地
電位に接続する補助電極23を挿入するように設ける。
このとき補助電極23が試料11の開口中央部になるよ
うにする。
【0043】そしてこの試料11には、直流電源25か
ら直流電圧を印加し、さらにアノード31にはアノード
電源27から直流電圧を印加し、さらにフィラメント3
3にはフィラメント電源29から交流電圧を印加する。
【0044】このとき、直流電源25から試料11に印
加する直流電圧はマイナス3kVを印加し、さらにアノ
ード電源27からアノード31に印加する直流電圧はプ
ラス50Vを印加する。さらにフィラメント電源29か
らフィラメント33に印加する電圧は30Aの電流が流
れるように10Vの交流電圧を印加する。
【0045】そして真空槽13内を真空度が3×10-5
torrになるように排気口17から真空排気する。
【0046】その後、ガス導入口15から炭素を含むガ
スとしてベンゼン(C6 H6 )を真空槽13内に導入し
て、真空槽13内の圧力を5×10-3torrになるよ
うに制御する。
【0047】真空槽13内の試料11の周囲領域にプラ
ズマを発生させて、試料11に硬質カーボン膜を形成し
ている。
【0048】この図1に示す硬質カーボン膜の被膜形成
方法においては、試料11の開口内面に挿入するように
設ける補助電極23により、試料11の外周部だけでな
く、試料11開口内面にもプラズマを形成することがで
きる。
【0049】この試料11の開口内面に挿入する補助電
極23により、同電位どうしが対向することがなくなる
ため、異常放電であるホロー放電の発生はなく、硬質カ
ーボン膜の密着性が向上する。
【0050】さらに試料11の長手方向の開口内面で、
電位特性が均一になり、開口内面に形成する硬質カーボ
ン膜の膜厚分布の発生がなく、開口端面と開口奥側とで
均一な膜厚を形成することができる。
【0051】この補助電極23は、試料11の開口大き
さより小さければよく、好ましくは5mm程度の隙間、
すなわちプラズマ形成領域を設けるようにする。
【0052】そしてこの補助電極23は、ステンレスの
ような金属材料で形成すればよい。
【0053】さらに補助電極23の断面形状は円形と
し、試料11に補助電極23を挿入したとき開口長さと
ほぼ同じにするか、あるいは試料より補助電極23を突
出するように構成する。
【0054】ここで補助電極23の断面形状は、試料1
1の開口の断面形状に合わせてもよい。すなわち試料1
1の断面形状が四角形であれば補助電極23の断面形状
は四角形とし、試料11の断面形状が円形であれば補助
電極23の断面形状は円形とする。
【0055】さらに前述のように試料11の開口端面に
はダミー部材35を配置している。そしてこのダミー部
材35の開口大きさと、試料11の開口大きさとはほぼ
同じ大きさとする。
【0056】このダミー部材35は以下に記載する役割
を果たす。すなわち図1に示す硬質カーボン膜の形成方
法においては、試料11の内面と試料11の外周部とに
プラズマが発生する。
【0057】そして試料11の端面は電荷が集中しやす
く、試料11の内面に比べ試料11の端面領域は電荷が
高い状態、いわゆるエッジ効果が発生する。ここで試料
11端面近傍のプラズマ強度は他の領域より大きく、し
かも不安定でもある。
【0058】さらに試料11端部は、試料11内面のプ
ラズマと試料11外周部のプラズマの双方のプラズマの
影響を受けることになる。
【0059】そしてこのような状態で硬質カーボン膜を
形成すると、試料11の開口端面から数mm奥側の領域
と他の領域とでは、硬質カーボン膜の密着性が若干劣
り、さらに膜質も若干異なる。
【0060】そこで試料11の開口端面にダミー部材3
5を配置して硬質カーボン膜を形成すれば、この膜質や
密着性が異なる領域は試料11内面に形成されず、ダミ
ー部材35の開口内面に形成されることになる。
【0061】図1に示すような装置を用いて硬質カーボ
ン膜を形成したときは、実験によれば試料11の開口端
面から4mm程度奥側に、幅寸法が1mmから2mmの
膜質や密着性が異なる領域が形成された。
【0062】そこで試料11の開口寸法とほぼ同じ開口
寸法をもち、長さ寸法が10mmのダミー部材35を試
料11の開口端面に配置して、前述の硬質カーボン膜の
形成条件で被膜形成を行った。
【0063】この結果、膜質や密着性が異なる領域はダ
ミー部材35に形成され、試料11の内面には膜質や密
着性が異なる領域はまったく形成されなかった。
【0064】つぎに以上の説明と異なる実施例における
硬質カーボン膜の形成方法を、図2を用いて説明する。
図2は本発明の実施例における硬質カーボン膜の形成方
法を示す断面図である。
【0065】図2に示すように、ガス導入口15と排気
口17とを有する真空槽13内に、硬質カーボン膜を形
成する試料11を配置する。このとき試料11の開口端
面にはダミー部材35を配置する。
【0066】そしてこの試料11には、マッチング回路
19を介して13.56MHzの発振周波数を有する高
周波電源21から高周波電圧を印加する。
【0067】そして排気口17から真空槽13内を真空
排気後、ガス導入口15から炭素を含むガスとしてメタ
ンガス(CH4 )を真空槽13内に導入し、真空度を
0.1torrになるように調整する。
【0068】さらに試料11の開口内面でしかも開口中
央部には、接地電位に接続する補助電極23を挿入する
ように配置して、プラズマを発生させる。
【0069】このときプラズマは、試料11の外周部だ
けでなく、試料11の開口内面にもプラズマは発生して
いるので、試料11の開口内面にも硬質カーボン膜を形
成することができる。そして硬質カーボン膜は、外周部
と開口内面とではその膜質に差は発生していない。
【0070】さらに本発明の硬質カーボン膜の形成方法
においては、試料11の開口内面に補助電極23を設け
ているため、同電位どうしが対向することがなく、異常
放電であるホロー放電は発生しない。このため開口内面
にも密着性よく、均一な硬質カーボン膜を形成すること
ができる。
【0071】このように試料11の開口内面に補助電極
23を設けているので、試料11の長手方向の開口内面
で、電位特性が均一になる。
【0072】この結果、試料11の開口内面に形成する
硬質カーボン膜の膜厚分布の発生がなく、開口端面と開
口奥側とで均一な膜厚を形成することができる。
【0073】この補助電極23は、試料11の開口大き
さより小さければよく、好ましくは5mm程度の隙間、
すなわちプラズマ形成領域を設けるようにする。そして
この補助電極23は、ステンレスのような金属材料で形
成すればよい。
【0074】さらに補助電極23の断面形状は円形と
し、試料11に補助電極23を挿入したとき開口長さと
ほぼ同じにするか、あるいは試料11の開口から補助電
極23が突出するように構成してもよい。
【0075】さらに前述のように試料11の開口端面に
はダミー部材35を配置している。そしてこのダミー部
材35の開口大きさと、試料11の開口大きさとはほぼ
同じ大きさとする。
【0076】このダミー部材35は以下に記載する役割
を果たす。すなわち図2に示す硬質カーボン膜の形成方
法においては、試料11の内面と試料11の外周部とに
プラズマが発生する。
【0077】そして試料11の端面は電荷が集中しやす
く、試料11の内面に比べ試料11の端面領域は電荷が
高い状態、いわゆるエッジ効果が発生する。ここで試料
11端面近傍のプラズマ強度は他の領域より大きく、し
かも不安定でもある。
【0078】さらに試料11端部は、試料11内面のプ
ラズマと試料11外周部のプラズマの双方のプラズマの
影響を受けることになる。
【0079】そしてこのような状態で硬質カーボン膜を
形成すると、試料11の開口端面から数mm奥側の領域
と他の領域とでは、硬質カーボン膜の密着性が若干劣
り、さらに膜質も若干異なる。
【0080】そこで試料11の開口端面にダミー部材3
5を配置して硬質カーボン膜を形成すれば、この膜質や
密着性が異なる領域は試料11内面に形成されず、ダミ
ー部材35の開口内面に形成されることになる。
【0081】図2に示すような装置を用いて硬質カーボ
ン膜を形成したときは、実験によれば試料11の開口端
面から7mm程度奥側に、幅寸法が1mmから2mmの
膜質や密着性が異なる領域が形成された。
【0082】そこで試料11の開口寸法とほぼ同じ開口
寸法をもち、長さ寸法が15mmのダミー部材35を試
料11の開口端面に配置して、前述の硬質カーボン膜の
形成条件で被膜形成を行った。
【0083】この結果、膜質や密着性が異なる領域はダ
ミー部材35に形成され、試料11の内面には膜質や密
着性が異なる領域はまったく形成されなかった。
【0084】つぎに以上の説明と異なる実施例における
硬質カーボン膜の形成方法を、図3を用いて説明する。
図3は本発明の実施例における硬質カーボン膜の形成方
法を示す断面図である。
【0085】図3に示すように、ガス導入口15と排気
口17とを有する真空槽13内に、硬質カーボン膜を形
成する試料11を配置する。このとき試料11の開口端
面にはダミー部材35を配置する。
【0086】そしてこの試料11には、直流電源25か
らマイナス600Vの直流電圧を印加する。
【0087】そして排気口17から真空槽13内を真空
排気後、ガス導入口15から炭素を含むガスとしてメタ
ンガス(CH4 )を真空槽13内に導入し、真空度を
0.1torrになるように調整する。
【0088】さらに試料11の開口内面でしかも開口中
央部には、接地電位に接続する補助電極23を挿入する
ように配置して、プラズマを発生させる。
【0089】このときプラズマは、試料11の外周部だ
けでなく、試料11の開口内面にもプラズマは発生して
いるので、試料11の開口内面にも硬質カーボン膜を形
成することができる。そして硬質カーボン膜は、外周部
と開口内面とではその膜質に差は発生していない。
【0090】試料11の開口内面に補助電極23を設け
ているため、異常放電であるホロー放電は発生せず。開
口内面にも密着性よく、均一な硬質カーボン膜を形成す
ることができる。
【0091】さらに本発明の硬質カーボン膜の形成方法
においては、試料11の開口内面に補助電極23を設け
ているので、試料11の長手方向の開口内面で、電位特
性が均一になる。
【0092】この結果、試料11の開口内面に形成する
硬質カーボン膜の膜厚分布の発生がなく、開口端面と開
口奥側とで均一な膜厚を形成することができる。
【0093】この補助電極23は、試料11の開口大き
さより小さければよく、好ましくは5mm程度の隙間、
すなわちプラズマ形成領域を設けるようにする。そして
この補助電極23は、ステンレスのような金属材料で形
成すればよい。
【0094】さらに前述のように試料11の開口端面に
はダミー部材35を配置している。そしてこのダミー部
材35の開口大きさと、試料11の開口大きさとはほぼ
同じ大きさとする。
【0095】このダミー部材35は以下に記載する役割
を果たす。すなわち図3に示す硬質カーボン膜の形成方
法においては、試料11の内面と試料11の外周部とに
プラズマが発生する。
【0096】そして試料11の端面は電荷が集中しやす
く、試料11の内面に比べ試料11の端面領域は電荷が
高い状態、いわゆるエッジ効果が発生する。ここで試料
11端面近傍のプラズマ強度は他の領域より大きく、し
かも不安定でもある。
【0097】さらに試料11端部は、試料11内面のプ
ラズマと試料11外周部のプラズマの双方のプラズマの
影響を受けることになる。
【0098】そしてこのような状態で硬質カーボン膜を
形成すると、試料11の開口端面から数mm奥側の領域
と他の領域とでは、硬質カーボン膜の密着性が若干劣
り、さらに膜質も若干異なる。
【0099】そこで試料11の開口端面にダミー部材3
5を配置して硬質カーボン膜を形成すれば、この膜質や
密着性が異なる領域は試料11内面に形成されず、ダミ
ー部材35の開口内面に形成されることになる。
【0100】図3に示すような装置を用いて硬質カーボ
ン膜を形成したときは、実験によれば試料11の開口端
面から7mm程度奥側に、幅寸法が1mmから2mmの
膜質や密着性が異なる領域が形成された。
【0101】そこで試料11の開口寸法とほぼ同じ開口
寸法をもち、長さ寸法が15mmのダミー部材35を試
料11の開口端面に配置して、前述の硬質カーボン膜の
形成条件で被膜形成を行った。
【0102】この結果、膜質や密着性が異なる領域はダ
ミー部材35に形成され、試料11の内面には膜質や密
着性が異なる領域はまったく形成されなかった。
【0103】さらに以上の説明においては、試料11の
外周部と開口内面とに硬質カーボン膜を形成する実施例
で説明したが、開口内面にのみに硬質カーボン膜を形成
するすることができる。
【0104】そのときは、試料11の外周部に被覆部材
を配置する方法や、簡易的にはアルミニウム箔を試料1
1の外周部に巻き付けるように形成してもよい。
【0105】さらに以上の説明においては、試料11に
直接硬質カーボン膜を形成する実施例で説明したが、中
間層を介して硬質カーボン膜を形成してもよい。
【0106】そのときは、この中間層としては、周期律
表第IV族のシリコン(Si)やゲルマニウム(Ge)
や、あるいはシリコンやゲルマニウムの化合物でもよ
い。あるいはこの中間層としては、シリコンカーバイト
(SiC)やチタンカーバイト(TiC)のような炭素
を含む化合物でもよい。
【0107】さらに中間層としてはチタン(Ti)やク
ロム(Cr)と、シリコンやゲルマニウムとの2層膜で
もよい。このとき中間層の下層のチタンやクロムは試料
11との密着性を保つ役割をもち、中間層の上層のシリ
コンやゲルマニウムは硬質カーボン膜と共有結合してこ
の硬質カーボン膜と強く結合する役割をもつ。
【0108】さらにまた中間層としては、チタン化合物
やクロム化合物とシリコン化合物やゲルマニウム化合物
との2層膜でもよく、あるいはチタンやクロムとシリコ
ン化合物やゲルマニウム化合物との2層膜でもよく、あ
るいはチタン化合物やクロム化合物とシリコンやゲルマ
ニウムとの2層膜としてもよい。
【0109】そしてこの中間層の形成方法としては、ス
パッタリング法やイオンプレーティング法や化学気相成
長(CVD)法や溶射法を適用すればよい。
【0110】さらに以上の本発明の硬質カーボン膜の形
成方法の説明においては、炭素を含むガスとしてメタン
ガスやベンゼンガスを用いる実施例で説明したが、メタ
ン以外にエチレンなどの炭素を含むガスや、あるいはヘ
キサンなどの炭素を含む液体の蒸発蒸気も使用すること
ができる。
【0111】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
硬質カーボン膜の形成方法では、試料の開口内面に、接
地電位に接続する補助電極を配置して硬質カーボン膜を
形成している。そして試料には、高周波電圧あるいは負
の直流電圧を印加する。
【0112】このため、同電位の電極どうしが対向して
いる開口内面に、接地電位に接続する補助電極を設ける
こととなり、同電位どうしが対向することがなくなり、
異常放電であるホロー放電は発生しない。そのため、密
着の良好な硬質カーボン膜を試料に形成することができ
る。
【0113】さらに本発明の硬質カーボン膜の形成方法
においては、試料の長手方向の開口内面で、電位特性を
均一にすることができる。
【0114】この結果、開口内面に形成する硬質カーボ
ン膜の膜厚分布の発生がなく、開口端面と開口中側とで
均一な膜厚を形成することができるという効果ももつ。
【0115】さらに試料の開口端面にダミー部材を配置
して硬質カーボン膜を形成する。この結果、膜質や密着
性が異なる領域はダミー部材に形成され、試料の内面に
は膜質や密着性が異なる領域はまったく形成されず、膜
質が良好な硬質カーボン膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における硬質カーボン膜の形成
方法を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例における硬質カーボン膜の形成
方法を示す断面図である。
【図3】本発明の実施例における硬質カーボン膜の形成
方法を示す断面図である。
【図4】従来例における硬質カーボン膜の形成方法を示
す断面図である。
【符号の説明】
11 試料 13 真空槽 15 ガス導入口 17 排気口 21 高周波電源 23 補助電極 25 直流電源 35 ダミー部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 16/00 - 16/56

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダミー部材を試料の開口端面に配置し試
    料の開口内面に接地電位に接続する補助電極を挿入する
    ように試料を真空槽内に配置し、真空槽内を排気後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、試料
    に直流電圧を印加しアノードに直流電圧を印加しフィラ
    メントに交流電圧を印加してプラズマを発生させて試料
    に硬質カーボン膜を形成することを特徴とする硬質カー
    ボン膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 ダミー部材を試料の開口端面に配置し中
    間層を形成した試料の開口内面に接地電位に接続する補
    助電極を挿入するように試料を真空槽内に配置し、真空
    槽内を排気後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽
    内に導入し、試料に直流電圧を印加しアノードに直流電
    圧を印加しフィラメントに交流電圧を印加してプラズマ
    を発生させて試料に硬質カーボン膜を形成することを特
    徴とする硬質カーボン膜の形成方法。
  3. 【請求項3】 ダミー部材を試料の開口端面に配置し試
    料の開口内面に接地電位に接続する補助電極を挿入する
    ように試料を真空槽内に配置し、真空槽内を排気後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、試料
    に高周波電圧を印加し、プラズマを発生させて試料に硬
    質カーボン膜を形成することを特徴とする硬質カーボン
    膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 ダミー部材を試料の開口端面に配置し中
    間層を形成した試料の開口内面に接地電位に接続する補
    助電極を挿入するように試料を真空槽内に配置し、真空
    槽内を排気後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽
    内に導入し、試料に高周波電圧を印加し、プラズマを発
    生させて試料に硬質カーボン膜を形成することを特徴と
    する硬質カーボン膜の形成方法。
  5. 【請求項5】 ダミー部材を試料の開口端面に配置し試
    料の開口内面に接地電位に接続する補助電極を挿入する
    ように試料を真空槽内に配置し、真空槽内を排気後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、試料
    に直流電圧を印加し、プラズマを発生させて試料に硬質
    カーボン膜を形成することを特徴とする硬質カーボン膜
    の形成方法。
  6. 【請求項6】 ダミー部材を試料の開口端面に配置し中
    間層を形成した試料の開口内面に接地電位に接続する補
    助電極を挿入するように試料を真空槽内に配置し、真空
    槽内を排気後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽
    内に導入し、試料に直流電圧を印加し、プラズマを発生
    させて試料に硬質カーボン膜を形成することを特徴とす
    る硬質カーボン膜の形成方法。
  7. 【請求項7】 ダミー部材を試料の開口端面に配置し試
    料の開口内面に接地電位に接続する補助電極を挿入する
    ように試料を真空槽内に配置し、真空槽内を排気後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、試料
    に直流電圧を印加しアノードに直流電圧を印加しフィラ
    メントに交流電圧を印加してプラズマを発生させて試料
    の外周部を被覆して開口内面に硬質カーボン膜を形成す
    ることを特徴とする硬質カーボン膜の形成方法。
  8. 【請求項8】 ダミー部材を試料の開口端面に配置し中
    間層を形成した試料の開口内面に接地電位に接続する補
    助電極を挿入するように試料を真空槽内に配置し、真空
    槽内を排気後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽
    内に導入し、試料に直流電圧を印加しアノードに直流電
    圧を印加しフィラメントに交流電圧を印加してプラズマ
    を発生させて試料の外周部を被覆して開口内面に硬質カ
    ーボン膜を形成することを特徴とする硬質カーボン膜の
    形成方法。
  9. 【請求項9】 ダミー部材を試料の開口端面に配置し試
    料の開口内面に接地電位に接続する補助電極を挿入する
    ように試料を真空槽内に配置し、真空槽内を排気後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、試料
    に高周波電圧を印加し、プラズマを発生させて試料の外
    周部を被覆して開口内面に硬質カーボン膜を形成するこ
    とを特徴とする硬質カーボン膜の形成方法。
  10. 【請求項10】 ダミー部材を試料の開口端面に配置し
    中間層を形成した試料の開口内面に接地電位に接続する
    補助電極を挿入するように試料を真空槽内に配置し、真
    空槽内を排気した後、ガス導入口から炭素を含むガスを
    真空槽内に導入し、試料に高周波電圧を印加し、プラズ
    マを発生させて試料の外周部を被覆して開口内面に硬質
    カーボン膜を形成することを特徴とする硬質カーボン膜
    の形成方法。
  11. 【請求項11】 ダミー部材を試料の開口端面に配置し
    試料の開口内面に接地電位に接続する補助電極を挿入す
    るように試料を真空槽内に配置し、真空槽内を排気後、
    ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、試
    料に直流電圧を印加し、プラズマを発生させて試料の外
    周部を被覆して開口内面に硬質カーボン膜を形成するこ
    とを特徴とする硬質カーボン膜の形成方法。
  12. 【請求項12】 ダミー部材を試料の開口端面に配置し
    中間層を形成した試料の開口内面に接地電位に接続する
    補助電極を挿入するように試料を真空槽内に配置し、真
    空槽内を排気した後、ガス導入口から炭素を含むガスを
    真空槽内に導入し、試料に直流電圧を印加し、プラズマ
    を発生させて試料の外周部を被覆して開口内面に硬質カ
    ーボン膜を形成することを特徴とする硬質カーボン膜の
    形成方法。
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