JPH1019549A - ワイヤーロープ直径の連続測定装置 - Google Patents
ワイヤーロープ直径の連続測定装置Info
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- JPH1019549A JPH1019549A JP8173956A JP17395696A JPH1019549A JP H1019549 A JPH1019549 A JP H1019549A JP 8173956 A JP8173956 A JP 8173956A JP 17395696 A JP17395696 A JP 17395696A JP H1019549 A JPH1019549 A JP H1019549A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワイヤーロープの磨耗度合い検出するために
ワイヤーロープの直径を連続的に測定可能であり、ワイ
ヤーロープの磨耗位置の特定が可能なワイヤーロープ直
径の連続測定装置を提供する。 【解決手段】 ワイヤーロープの軸線に直行する方向の
両側に保持体に保持された例えば滑車等の一対の回転体
を相対して配するとともにこの一対の回転体を例えばス
プリング等の弾性部材にてワイヤーロープを挟持する方
向に付勢し、この状態にてワイヤーロープの繰出し又は
巻取りを行う際における一対の回転体相互の近接または
離間を例えば電子マイクロメータ等の距離検出体にて検
出することにより前記直径の測定を連続して行う。ま
た、ワイヤーロープの繰出しまたは巻取りを行う際の回
転体の回転数の検出に基づいてワイヤーロープの繰出し
または巻取り長を測定するロープ長測定部を備える。
ワイヤーロープの直径を連続的に測定可能であり、ワイ
ヤーロープの磨耗位置の特定が可能なワイヤーロープ直
径の連続測定装置を提供する。 【解決手段】 ワイヤーロープの軸線に直行する方向の
両側に保持体に保持された例えば滑車等の一対の回転体
を相対して配するとともにこの一対の回転体を例えばス
プリング等の弾性部材にてワイヤーロープを挟持する方
向に付勢し、この状態にてワイヤーロープの繰出し又は
巻取りを行う際における一対の回転体相互の近接または
離間を例えば電子マイクロメータ等の距離検出体にて検
出することにより前記直径の測定を連続して行う。ま
た、ワイヤーロープの繰出しまたは巻取りを行う際の回
転体の回転数の検出に基づいてワイヤーロープの繰出し
または巻取り長を測定するロープ長測定部を備える。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤーロープの
直径を連続的に測定することにより、当該ワイヤーロー
プの磨耗度合いを検出するとともに、この際におけるワ
イヤーロープの繰出しまたは巻取り長を測定して、当該
ワイヤーロープの繰出しまたは巻取り端からの磨耗位置
を特定することができるワイヤーロープ直径の連続測定
装置の技術に関する。
直径を連続的に測定することにより、当該ワイヤーロー
プの磨耗度合いを検出するとともに、この際におけるワ
イヤーロープの繰出しまたは巻取り長を測定して、当該
ワイヤーロープの繰出しまたは巻取り端からの磨耗位置
を特定することができるワイヤーロープ直径の連続測定
装置の技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】ワイヤーロープは、ロープウェイ用，ス
キーリフト用，ケーブルカーなどの各種交通用ロープを
はじめとして、エレベータ用，起重機用その他各種機械
用ロープの他、建築，橋梁等の工事現場においても広く
用いられている。このようなワイヤーロープにおいて、
例えば前記ロープウェイ用のワイヤーロープやケーブル
カー用のワイヤーロープが切断されたような場合におい
ては多くの人命を危険にさらすことになるのはもとより
のこと、建築，橋梁等の工事現場において使用されてい
るワイヤーロープの切断は、工事従事者を危険にさらす
とともに工事の進捗状況に重大な影響を及ぼすことがあ
る。
キーリフト用，ケーブルカーなどの各種交通用ロープを
はじめとして、エレベータ用，起重機用その他各種機械
用ロープの他、建築，橋梁等の工事現場においても広く
用いられている。このようなワイヤーロープにおいて、
例えば前記ロープウェイ用のワイヤーロープやケーブル
カー用のワイヤーロープが切断されたような場合におい
ては多くの人命を危険にさらすことになるのはもとより
のこと、建築，橋梁等の工事現場において使用されてい
るワイヤーロープの切断は、工事従事者を危険にさらす
とともに工事の進捗状況に重大な影響を及ぼすことがあ
る。
【０００３】そこで、このようなワイヤーロープは定期
的にその磨耗度合い等が検査される。この場合における
検査は、従来においては、人の手にてノギスやマイクロ
メータ等をワイヤーロープに当て、当該ワイヤーロープ
の直径を測定することにより行っていた。
的にその磨耗度合い等が検査される。この場合における
検査は、従来においては、人の手にてノギスやマイクロ
メータ等をワイヤーロープに当て、当該ワイヤーロープ
の直径を測定することにより行っていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、人手に
よる検査は多大の手間と時間がかかることから、検査す
べきワイヤーロープ全長が長くなるとその全部を検査し
きれない。そこで、このようなワイヤーロープにおいて
は、磨耗等が発生しやすい箇所を選別して部分的な検査
を行っているが、検査とては不十分であるとともに、こ
のような部分的な検査であっても、かなりな手間と時間
を必要としているのが現状である。
よる検査は多大の手間と時間がかかることから、検査す
べきワイヤーロープ全長が長くなるとその全部を検査し
きれない。そこで、このようなワイヤーロープにおいて
は、磨耗等が発生しやすい箇所を選別して部分的な検査
を行っているが、検査とては不十分であるとともに、こ
のような部分的な検査であっても、かなりな手間と時間
を必要としているのが現状である。
【０００５】本発明は前記問題を解決するために創案さ
れたものであり、ワイヤーロープの磨耗度合いを検出す
るために、ワイヤーロープの太さ方向の直径を連続的に
測定することが可能なワイヤーロープ直径の連続測定装
置の提供をその目的としている。また、この測定時にお
いて、ワイヤーロープの繰出しまたは巻取り端からの磨
耗している長さ方向の位置を特定することができるワイ
ヤーロープ直径の連続測定装置の提供をその目的として
いる。
れたものであり、ワイヤーロープの磨耗度合いを検出す
るために、ワイヤーロープの太さ方向の直径を連続的に
測定することが可能なワイヤーロープ直径の連続測定装
置の提供をその目的としている。また、この測定時にお
いて、ワイヤーロープの繰出しまたは巻取り端からの磨
耗している長さ方向の位置を特定することができるワイ
ヤーロープ直径の連続測定装置の提供をその目的として
いる。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、請求項１及び請求項２においては、ワイヤ
ーロープ（２）の直径を連続的に測定することにより当
該ワイヤーロープの磨耗度合いを検出するワイヤーロー
プ直径の連続測定装置（１）であって、前記ワイヤーロ
ープの軸線に直交する方向の両側に保持体（５ａ，５
ｂ，６ａ，６ｂ）に保持された一対の回転体（３，４）
を相対して配するとともにこの一対の回転体を弾性部材
（８ａ，８ｂ）にてワイヤーロープを挟持する方向に付
勢し、この状態にてワイヤーロープの繰出し又は巻取り
を行う際における前記一対の回転体相互の近接または離
間長を距離検出体（１０）にて検出することにより、ワ
イヤーロープの前記直径の測定を連続して行う構成と
し、また、前記ワイヤーロープの繰出しまたは巻取りを
行う際の前記回転体の回転数の検出に基づいて前記ワイ
ヤーロープの繰出しまたは巻取り長を測定するロープ長
測定部（１１）を備える構成とするものである。
するために、請求項１及び請求項２においては、ワイヤ
ーロープ（２）の直径を連続的に測定することにより当
該ワイヤーロープの磨耗度合いを検出するワイヤーロー
プ直径の連続測定装置（１）であって、前記ワイヤーロ
ープの軸線に直交する方向の両側に保持体（５ａ，５
ｂ，６ａ，６ｂ）に保持された一対の回転体（３，４）
を相対して配するとともにこの一対の回転体を弾性部材
（８ａ，８ｂ）にてワイヤーロープを挟持する方向に付
勢し、この状態にてワイヤーロープの繰出し又は巻取り
を行う際における前記一対の回転体相互の近接または離
間長を距離検出体（１０）にて検出することにより、ワ
イヤーロープの前記直径の測定を連続して行う構成と
し、また、前記ワイヤーロープの繰出しまたは巻取りを
行う際の前記回転体の回転数の検出に基づいて前記ワイ
ヤーロープの繰出しまたは巻取り長を測定するロープ長
測定部（１１）を備える構成とするものである。
【０００７】請求項３及び請求項４においては、ワイヤ
ーロープの直径を連続的に測定することにより当該ワイ
ヤーロープの磨耗度合いを検出するワイヤーロープ直径
の連続測定装置であって、前記ワイヤーロープの軸線に
直交する方向の両側に第１の滑車（３）と第２の滑車
（４）をそれぞれの周面が当該ワイヤーロープに当接す
るように相対して配し、前記第１の滑車は固定フレーム
（５ａ，５ｂ）に回転可能に固定し、前記第２の滑車は
スライド板（６ａ，６ｂ）に回転可能に固定するととも
に当該スライド板を前記固定フレームに設けたガイドレ
ール（７ａ，７ａ，７ｂ，７ｂ）に摺動可能に嵌合させ
るとともに、前記固定フレームと前記スライド板を、前
記第１の滑車と第２の滑車とで前記ワイヤーロープを挟
持する方向に付勢するようにスプリング（８ａ，８ｂ）
にて連結し、この状態にて前記ワイヤーロープの繰出し
または巻取りを行う際における前記第１の滑車と第２の
滑車相互の近接及び離間長を電子マイクロメータ（１
０）にて検出することにより、当該ワイヤーロープの前
記直径を連続して測定する構成とし、また、前記ワイヤ
ーロープの繰出しまたは巻取りを行う際の前記第１の滑
車または第２の滑車の回転数の検出に基づいて当該ワイ
ヤーロープの繰出しまたは巻取り長を測定するロープ長
測定部（１１）を備える構成とするものである。
ーロープの直径を連続的に測定することにより当該ワイ
ヤーロープの磨耗度合いを検出するワイヤーロープ直径
の連続測定装置であって、前記ワイヤーロープの軸線に
直交する方向の両側に第１の滑車（３）と第２の滑車
（４）をそれぞれの周面が当該ワイヤーロープに当接す
るように相対して配し、前記第１の滑車は固定フレーム
（５ａ，５ｂ）に回転可能に固定し、前記第２の滑車は
スライド板（６ａ，６ｂ）に回転可能に固定するととも
に当該スライド板を前記固定フレームに設けたガイドレ
ール（７ａ，７ａ，７ｂ，７ｂ）に摺動可能に嵌合させ
るとともに、前記固定フレームと前記スライド板を、前
記第１の滑車と第２の滑車とで前記ワイヤーロープを挟
持する方向に付勢するようにスプリング（８ａ，８ｂ）
にて連結し、この状態にて前記ワイヤーロープの繰出し
または巻取りを行う際における前記第１の滑車と第２の
滑車相互の近接及び離間長を電子マイクロメータ（１
０）にて検出することにより、当該ワイヤーロープの前
記直径を連続して測定する構成とし、また、前記ワイヤ
ーロープの繰出しまたは巻取りを行う際の前記第１の滑
車または第２の滑車の回転数の検出に基づいて当該ワイ
ヤーロープの繰出しまたは巻取り長を測定するロープ長
測定部（１１）を備える構成とするものである。
【０００８】
【発明の実施の態様】本発明の一実施の形態を図面を参
照して説明する。図１は本発明に係るワイヤーロープ直
径の連続測定装置の正面図であり、図２は同平面図、図
３は図１のＡ−Ａ矢視断面である。このワイヤーロープ
直径の連続測定装置１は、測定するワイヤーロープ２の
軸線に直交する方向の両側に、前記回転体としての固定
滑車３とスライド滑車４のそれぞれの周面が当該ワイヤ
ーロープ２に当接するように相対して配してあり、この
固定滑車３とスライド滑車４は、連結部５ｃ（図２参
照）にて連結された左右の固定フレーム５ａ，５ｂにて
保持，固定されている。すなわち、固定滑車３は、支軸
３ａにて回転可能に固定フレーム５ａ，５ｂに固定され
ている。また、スライド滑車４は、支軸４ａにて左右一
対のスライド板６ａ，６ｂに回転可能に固定され、この
スライド板６ａ，６ｂは、固定フレーム５ａ，５ｂに設
けられた左右それぞれ一対のガイドレール７ａ，７ａ，
７ｂ，７ｂに摺動可能に嵌合させてある。つまり、スラ
イド滑車４は、スライド板６ａ，６ｂを介して固定フレ
ーム５ａ，５ｂに間接的に保持されている。
照して説明する。図１は本発明に係るワイヤーロープ直
径の連続測定装置の正面図であり、図２は同平面図、図
３は図１のＡ−Ａ矢視断面である。このワイヤーロープ
直径の連続測定装置１は、測定するワイヤーロープ２の
軸線に直交する方向の両側に、前記回転体としての固定
滑車３とスライド滑車４のそれぞれの周面が当該ワイヤ
ーロープ２に当接するように相対して配してあり、この
固定滑車３とスライド滑車４は、連結部５ｃ（図２参
照）にて連結された左右の固定フレーム５ａ，５ｂにて
保持，固定されている。すなわち、固定滑車３は、支軸
３ａにて回転可能に固定フレーム５ａ，５ｂに固定され
ている。また、スライド滑車４は、支軸４ａにて左右一
対のスライド板６ａ，６ｂに回転可能に固定され、この
スライド板６ａ，６ｂは、固定フレーム５ａ，５ｂに設
けられた左右それぞれ一対のガイドレール７ａ，７ａ，
７ｂ，７ｂに摺動可能に嵌合させてある。つまり、スラ
イド滑車４は、スライド板６ａ，６ｂを介して固定フレ
ーム５ａ，５ｂに間接的に保持されている。
【０００９】符号８ａ，８ｂは、前記弾性部材としての
左右一対のスプリングであり、このスプリング８ａ，８
ｂの一端は前記スライド板６ａ，６ｂの先端部に取り付
けられ、その他端は固定フレーム５ａ，５ｂに設けられ
た一対の取付部９ａ，９ｂに取り付けられている。この
スプリング８ａ，８ｂの弾性力により、固定滑車３とス
ライド滑車４は、相互に引きつけ合う方向に、すなわ
ち、ワイヤーロープ２を固定滑車３とスライド滑車４の
それぞれの周面にて挟持する方向に付勢されている。固
定滑車３およびスライド滑車４の周面は、図２に示すよ
うにワイヤーロープ２の断面形状に沿うように円弧状に
形成されている。この周面に当接するワイヤーロープ２
を、その軸線方向に移動させると固定滑車３とスライド
滑車４はそれぞれ逆方向に回転する。この際に、スライ
ド滑車４においてはワイヤーロープ２の周面の凹凸、す
なわち、ワイヤーロープ２の磨耗等による直径の変動に
応じて図面上左右に移動する。固定フレーム５ａ，５ｂ
に形成された長孔５ｄ，５ｄ（図１，図３参照）は、前
記スライド滑車４の前記左右の移動スペースである。
左右一対のスプリングであり、このスプリング８ａ，８
ｂの一端は前記スライド板６ａ，６ｂの先端部に取り付
けられ、その他端は固定フレーム５ａ，５ｂに設けられ
た一対の取付部９ａ，９ｂに取り付けられている。この
スプリング８ａ，８ｂの弾性力により、固定滑車３とス
ライド滑車４は、相互に引きつけ合う方向に、すなわ
ち、ワイヤーロープ２を固定滑車３とスライド滑車４の
それぞれの周面にて挟持する方向に付勢されている。固
定滑車３およびスライド滑車４の周面は、図２に示すよ
うにワイヤーロープ２の断面形状に沿うように円弧状に
形成されている。この周面に当接するワイヤーロープ２
を、その軸線方向に移動させると固定滑車３とスライド
滑車４はそれぞれ逆方向に回転する。この際に、スライ
ド滑車４においてはワイヤーロープ２の周面の凹凸、す
なわち、ワイヤーロープ２の磨耗等による直径の変動に
応じて図面上左右に移動する。固定フレーム５ａ，５ｂ
に形成された長孔５ｄ，５ｄ（図１，図３参照）は、前
記スライド滑車４の前記左右の移動スペースである。
【００１０】スライド滑車４は、前記のようにスライド
板６ａ，６ｂに回転可能に固定されるが、固定用ネジ４
ｂを取り外すと支軸４ａを抜き取ることができるように
なっており、この支軸４ａの抜き取りによりスライド滑
車４も固定フレーム５ａ，５ｂから取り外すことができ
るようになっている。ワイヤーロープ２の計測の際に
は、このスライド滑車４を取り外してワイヤーロープ２
を固定フレーム５ａ，５ｂ間に差し入れ、再度スライド
滑車４を取り付けるようにする。
板６ａ，６ｂに回転可能に固定されるが、固定用ネジ４
ｂを取り外すと支軸４ａを抜き取ることができるように
なっており、この支軸４ａの抜き取りによりスライド滑
車４も固定フレーム５ａ，５ｂから取り外すことができ
るようになっている。ワイヤーロープ２の計測の際に
は、このスライド滑車４を取り外してワイヤーロープ２
を固定フレーム５ａ，５ｂ間に差し入れ、再度スライド
滑車４を取り付けるようにする。
【００１１】スライド滑車４を回転可能に固定する前記
スライド板６ａには、固定滑車３とスライド滑車４間の
距離を測定する前記距離検出体としての電子マイクロメ
ータ１０が取付けられている。この電子マイクロメータ
１０は、当該電子マイクロメータ１０本体に出没自在に
突出する検針部１０ａを備え、この検針部１０ａの先端
部が、図示しないバネ部材にて付勢されて、一方のガイ
ドレール７ａ端に、常時、当接するようになっている。
したがって、この検針部１０ａは、スライド板６ａの前
記左右方向への移動に追動して電子マイクロメータ１０
本体から出没することになり、この出没量の検出に基づ
いてワイヤーロープ２の直径の変動を測定する。この測
定結果は、電子マイクロメータ１０本体の表示部１０ｂ
に、基準値直径よりのプラス・マイナス何パーセントと
して表示される。
スライド板６ａには、固定滑車３とスライド滑車４間の
距離を測定する前記距離検出体としての電子マイクロメ
ータ１０が取付けられている。この電子マイクロメータ
１０は、当該電子マイクロメータ１０本体に出没自在に
突出する検針部１０ａを備え、この検針部１０ａの先端
部が、図示しないバネ部材にて付勢されて、一方のガイ
ドレール７ａ端に、常時、当接するようになっている。
したがって、この検針部１０ａは、スライド板６ａの前
記左右方向への移動に追動して電子マイクロメータ１０
本体から出没することになり、この出没量の検出に基づ
いてワイヤーロープ２の直径の変動を測定する。この測
定結果は、電子マイクロメータ１０本体の表示部１０ｂ
に、基準値直径よりのプラス・マイナス何パーセントと
して表示される。
【００１２】符号１１は、ロープ長測定部であり、ワイ
ヤーロープ２の繰出しまたは巻取り端からの当該ワイヤ
ーロープの移動量すなわちロープ長を測定する。このロ
ープ長測定部１１は、図３に示すようにスライド滑車４
の支軸４ａに接続されてこのスライド滑車４の回転数を
検出するロータリーエンコーダを備え、このロータリー
エンコーダによって検出された回転数に基づいて前記ロ
ープ長を測定する。この測定されたロープ長は、ロープ
長測定部１１本体の表示部１１ａに数値表示される。符
号１１ｂはロープ長測定部１１を保護するための保護フ
レームであり、スライド滑車４を取り外すために前記支
軸４ａを抜き取る際に支障がないように、図示しない勘
合溝に勘合されて取り外し可能に固定フレーム５ｂに取
り付けられている。
ヤーロープ２の繰出しまたは巻取り端からの当該ワイヤ
ーロープの移動量すなわちロープ長を測定する。このロ
ープ長測定部１１は、図３に示すようにスライド滑車４
の支軸４ａに接続されてこのスライド滑車４の回転数を
検出するロータリーエンコーダを備え、このロータリー
エンコーダによって検出された回転数に基づいて前記ロ
ープ長を測定する。この測定されたロープ長は、ロープ
長測定部１１本体の表示部１１ａに数値表示される。符
号１１ｂはロープ長測定部１１を保護するための保護フ
レームであり、スライド滑車４を取り外すために前記支
軸４ａを抜き取る際に支障がないように、図示しない勘
合溝に勘合されて取り外し可能に固定フレーム５ｂに取
り付けられている。
【００１３】以上のように構成されるワイヤーロープ直
径の連続測定装置１において、ワイヤーロープ２直径の
連続した測定を行うには、先ず、前記のようにロープ長
測定部１１の保護フレーム１１ｂを取外し、次いで、ス
ライド滑車４の固定用ネジ４ｂを取り外して支軸４ａを
抜き取り、スライド滑車４を取外す。このスライド滑車
４が取り外された固定フレーム５ａ，５ｂ間に、測定す
るワイヤーロープ２を差し込み、再度スライド滑車４及
び保護フレーム１１ｂの取付けを行う。この状態におい
て、ワイヤーロープ４を繰出し又は巻取りのためにその
軸線方向に移動させると、スプリング８ａ，８ｂにて互
いに引きつけられて当該ワイヤーロープ２とそれぞれの
周面で当接する固定滑車３とスライド滑車４は、それぞ
れ逆方向に回転する。
径の連続測定装置１において、ワイヤーロープ２直径の
連続した測定を行うには、先ず、前記のようにロープ長
測定部１１の保護フレーム１１ｂを取外し、次いで、ス
ライド滑車４の固定用ネジ４ｂを取り外して支軸４ａを
抜き取り、スライド滑車４を取外す。このスライド滑車
４が取り外された固定フレーム５ａ，５ｂ間に、測定す
るワイヤーロープ２を差し込み、再度スライド滑車４及
び保護フレーム１１ｂの取付けを行う。この状態におい
て、ワイヤーロープ４を繰出し又は巻取りのためにその
軸線方向に移動させると、スプリング８ａ，８ｂにて互
いに引きつけられて当該ワイヤーロープ２とそれぞれの
周面で当接する固定滑車３とスライド滑車４は、それぞ
れ逆方向に回転する。
【００１４】この回転時に、ワイヤーロープ２の周面の
凹凸すなわち直径の変動に追動してスライド滑車４がス
ライドし、このスライド量を電子マイクロメータ１０に
で計測してこの計測値を表示部１０ｂに表示する。この
計測は、前記のように基準値からのプラス・マイナス何
パーセントとして表示される。この実施の形態において
は、基準値よりマイナス５パーセントを超える直径値の
減少があると、何らかの手当てが必要となる「磨耗」と
判断している。
凹凸すなわち直径の変動に追動してスライド滑車４がス
ライドし、このスライド量を電子マイクロメータ１０に
で計測してこの計測値を表示部１０ｂに表示する。この
計測は、前記のように基準値からのプラス・マイナス何
パーセントとして表示される。この実施の形態において
は、基準値よりマイナス５パーセントを超える直径値の
減少があると、何らかの手当てが必要となる「磨耗」と
判断している。
【００１５】同時に、スライド滑車４の回転数に基づい
て、繰出しまたは巻取られたワイヤーロープ２のロープ
長が、ロープ長測定部１１にて測定される。この測定値
は、表示部１１ａに表示される。このロープ長の計測に
より、ワイヤーロープ２の繰出し、または巻取り端から
前記「磨耗」が計測された位置を特定することができ
る。このように、ワイヤーロープ２の直径値とロープ長
とが連動して計測されるようになっている。
て、繰出しまたは巻取られたワイヤーロープ２のロープ
長が、ロープ長測定部１１にて測定される。この測定値
は、表示部１１ａに表示される。このロープ長の計測に
より、ワイヤーロープ２の繰出し、または巻取り端から
前記「磨耗」が計測された位置を特定することができ
る。このように、ワイヤーロープ２の直径値とロープ長
とが連動して計測されるようになっている。
【００１６】本発明の別な実施の形態として、前記電子
マイクロメータ１０とロープ長測定部１１による測定デ
ータを、例えばグラフとして、横軸にロープ長を、縦軸
にワイヤーロープ２の直径値を表示する制御装置を付加
してもよい。この制御装置は、特に図示しないが、各部
の制御を行うＣＰＵと、このＣＰＵを作動させるための
システムプログラムを格納するＲＯＭ，取得した測定デ
ータを記憶する等の作業用メモリとしてのＲＡＭ，前記
グラフを生成するための演算部，この演算部にて生成さ
れたグラフを表示するための表示部及び当該グラフをプ
リントアウトする出力部を設け、さらに、前記電子マイ
クロメータ１０とロープ長測定部からのデータを受信す
るためのインターフェースを設ける構成とする。
マイクロメータ１０とロープ長測定部１１による測定デ
ータを、例えばグラフとして、横軸にロープ長を、縦軸
にワイヤーロープ２の直径値を表示する制御装置を付加
してもよい。この制御装置は、特に図示しないが、各部
の制御を行うＣＰＵと、このＣＰＵを作動させるための
システムプログラムを格納するＲＯＭ，取得した測定デ
ータを記憶する等の作業用メモリとしてのＲＡＭ，前記
グラフを生成するための演算部，この演算部にて生成さ
れたグラフを表示するための表示部及び当該グラフをプ
リントアウトする出力部を設け、さらに、前記電子マイ
クロメータ１０とロープ長測定部からのデータを受信す
るためのインターフェースを設ける構成とする。
【００１７】このような構成の制御装置において、ＲＯ
Ｍに格納されたシステムプログラムに基づくＣＰＵの制
御により、インターフェースから受信した前記ワイヤー
ロープ２直径の連続した測定値とロープ長のデータが、
ＲＡＭに格納され、この格納された測定データに基づ
き、演算部にて、横軸にロープ長、縦軸にワイヤーロー
プ２の直径値を記録したグラフデータを生成する。この
生成されたグラフデータに基づいて表示部にて当該グラ
フが表示され、また、出力部にてプリントアウトされ
る。これにより、本発明に係るワイヤーロープ直径の連
続測定装置１を、測定すべきワイヤーロープ２に装着し
た後は、測定値を自動的に記録することができるように
なる。
Ｍに格納されたシステムプログラムに基づくＣＰＵの制
御により、インターフェースから受信した前記ワイヤー
ロープ２直径の連続した測定値とロープ長のデータが、
ＲＡＭに格納され、この格納された測定データに基づ
き、演算部にて、横軸にロープ長、縦軸にワイヤーロー
プ２の直径値を記録したグラフデータを生成する。この
生成されたグラフデータに基づいて表示部にて当該グラ
フが表示され、また、出力部にてプリントアウトされ
る。これにより、本発明に係るワイヤーロープ直径の連
続測定装置１を、測定すべきワイヤーロープ２に装着し
た後は、測定値を自動的に記録することができるように
なる。
【００１８】なお、本発明は、前記実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば、前記スプリング８ａ，８ｂ
はゴム等の弾性力を有する他の部材を用いてもよく、ま
た、前記電子マイクロメータ１０は、例えば電子ノギス
等の他の計測装置を用いてもよい。
れるものではなく、例えば、前記スプリング８ａ，８ｂ
はゴム等の弾性力を有する他の部材を用いてもよく、ま
た、前記電子マイクロメータ１０は、例えば電子ノギス
等の他の計測装置を用いてもよい。
【００１９】
【発明の効果】以上説明のように本発明によれば、ワイ
ヤーロープの磨耗度合い等を検出するために、ワイヤー
ロープの直径を連続的に測定することが可能なワイヤー
ロープ直径の連続測定装置を提供することができる。ま
た、この測定時において、ワイヤーロープの繰出しまた
は巻取り端からの磨耗位置を特定することができるワイ
ヤーロープ直径の連続測定装置を提供することができ
る。これにより従来のように磨耗度合いが激しい部分を
選別的に測定することによる検査漏れの部分を無くすこ
とができるとともに、ワイヤーロープの磨耗度合いの検
査の大幅な省力化を図ることができるようになる。
ヤーロープの磨耗度合い等を検出するために、ワイヤー
ロープの直径を連続的に測定することが可能なワイヤー
ロープ直径の連続測定装置を提供することができる。ま
た、この測定時において、ワイヤーロープの繰出しまた
は巻取り端からの磨耗位置を特定することができるワイ
ヤーロープ直径の連続測定装置を提供することができ
る。これにより従来のように磨耗度合いが激しい部分を
選別的に測定することによる検査漏れの部分を無くすこ
とができるとともに、ワイヤーロープの磨耗度合いの検
査の大幅な省力化を図ることができるようになる。
【図１】本発明に係るワイヤーロープ直径の連続測定装
置１の正面図である。
置１の正面図である。
【図２】同、平面図である。
【図３】図１に示す正面図のＡ−Ａ矢視断面である。
１・・ワイヤーロープ直径の連続測定装置 ２・・ワイヤーロープ ３・・固定滑車 ４・・スライド滑車 ５ａ，５ｂ・固定フレーム ５ｃ・連結部 ５ｄ・長孔 ７ａ，７ａ，７ｂ，７ｂ・ガイドレール ８ａ，８ｂ・スプリング １０・電子マイクロメータ １０ａ・検針部 １１・ロープ長測定部
Claims (4)
- 【請求項１】 ワイヤーロープの直径を連続的に測定す
ることにより当該ワイヤーロープの磨耗度合いを検出す
るワイヤーロープ直径の連続測定装置であって、 前記ワイヤーロープの軸線に直交する方向の両側に保持
体に保持された一対の回転体を相対して配するとともに
この一対の回転体を弾性部材にてワイヤーロープを挟持
する方向に付勢し、この状態にてワイヤーロープの繰出
し又は巻取りを行う際における前記一対の回転体相互の
近接または離間長を距離検出体にて検出することにより
ワイヤーロープの前記直径の測定を連続して行うことを
特徴とするワイヤーロープ直径の連続測定装置。 - 【請求項２】 前記ワイヤーロープの繰出しまたは巻取
りを行う際の前記回転体の回転数の検出に基づいてワイ
ヤーロープの繰出しまたは巻取り長を測定するロープ長
測定部を備えたことを特徴とする請求項１記載のワイヤ
ーロープ直径の連続測定装置。 - 【請求項３】 ワイヤーロープの直径を連続的に測定す
ることにより当該ワイヤーロープの磨耗度合いを検出す
るワイヤーロープ直径の連続測定装置であって、 前記ワイヤーロープの軸線に直交する方向の両側に第１
の滑車と第２の滑車をそれぞれの周面が当該ワイヤーロ
ープに当接するように相対して配し、 前記第１の滑車は固定フレームに回転可能に固定し、前
記第２の滑車はスライド板に回転可能に固定するととも
に当該スライド板を前記固定フレームに設けたガイドレ
ールに摺動可能に嵌合させるとともに、前記固定フレー
ムと前記スライド板を、前記第１の滑車と第２の滑車と
で前記ワイヤーロープを挟持する方向に付勢するように
スプリングにて連結し、この状態にて前記ワイヤーロー
プの繰出しまたは巻取りを行う際における前記第１の滑
車と第２の滑車相互の近接及び離間長を電子マイクロメ
ータにて検出することにより、当該ワイヤーロープの前
記直径を連続して測定することを特徴とするワイヤーロ
ープ直径の連続測定装置。 - 【請求項４】 前記ワイヤーロープの繰出しまたは巻取
りを行う際の前記第１の滑車または第２の滑車の回転数
の検出に基づいて当該ワイヤーロープの繰出しまたは巻
取り長を測定するロープ長測定部を備えたことを特徴と
する請求項３記載のワイヤーロープ直径の連続測定装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8173956A JPH1019549A (ja) | 1996-07-03 | 1996-07-03 | ワイヤーロープ直径の連続測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8173956A JPH1019549A (ja) | 1996-07-03 | 1996-07-03 | ワイヤーロープ直径の連続測定装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1019549A true JPH1019549A (ja) | 1998-01-23 |
Family
ID=15970176
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8173956A Pending JPH1019549A (ja) | 1996-07-03 | 1996-07-03 | ワイヤーロープ直径の連続測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1019549A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1996
- 1996-07-03 JP JP8173956A patent/JPH1019549A/ja active Pending
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