JPH10194623A - エレベーターの停電時運転制御装置及び制御方法 - Google Patents

エレベーターの停電時運転制御装置及び制御方法

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JPH10194623A
JPH10194623A JP15797A JP15797A JPH10194623A JP H10194623 A JPH10194623 A JP H10194623A JP 15797 A JP15797 A JP 15797A JP 15797 A JP15797 A JP 15797A JP H10194623 A JPH10194623 A JP H10194623A
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JP
Japan
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elevator
power supply
return
elevators
power failure
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JP15797A
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Hidenori Sekine
英則 関根
Kiyoshi Niimura
清 新村
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】商用電源の停電発生時において、自家発電設備
の電源容量を有効活用し、全エレベーターの帰着時間を
短縮させるエレベーターの停電時運転制御装置及び制御
方法を提供する。 【解決手段】商用電源1が停電した時に、商用電源1が
自家発電源2に切り替わったことを検出し、各エレベー
ターの停電時運転を指令する停電時運転指令部3と、各
エレベーターの運転を制御するための制御データを予め
格納したデータテーブル5と、指令により各エレベータ
ーの運転に必要とする必要電源容量の合計が自家発電設
備の電源容量を超えないように、制御データに基づいて
各エレベーターの任意の階への帰着運転を制御する帰着
制御部4を有するエレベーターの停電時運転制御装置に
より、自家発電設備の電源容量を有効活用し、全エレベ
ーターの帰着時間を短縮させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商用電源が停電し
た時、自家発電源でエレベーターの運転を制御する停電
時運転制御装置及び制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エレベーターの停電時運転制御方
式は、エレベーターに支給される商用電源が停電後、建
屋の自家発電設備から各エレベーターに電源供給が開始
されると、任意の階に各エレベーターを帰着させ、乗客
を救出すると共に、停電時は乗客が利用できないように
制限している。
【0003】しかし、一般的に、自家発電設備の電源容
量は、建屋内に設置されている全エレベーターを同時に
任意の階へ帰着させるだけの電源容量を持ち合わせてい
ないため、自家発設備の電源容量内で同時に運転可能な
エレベーターの台数を決めておくのが普通であった。
【0004】そして、同時に運転可能な台数、或いはそ
れ以下の台数で、予め帰着順を決めておき、その帰着順
に従い、所定の台数のエレベーターに帰着指令を行い、
指令したエレベーターが任意の階へ帰着したことを確認
したら次のエレベーターに順次運転を指令する方法が一
般的であった。
【0005】このような従来技術としては、特開昭49
−111346号公報記載の方法が挙げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のよう
に、自家発電設備の電源容量によって同時に運転可能と
なるエレベーターの台数を決めるには、通常、エレベー
ターの起動時における電源容量と自家発電設備の電源容
量を比較して、電源設備の電源容量を越えないように運
転可能なエレベーター台数を決定している。そして、自
家発電設備の電源容量は、一般的に商用電源にくらべて
少なく、1台づつ或いは同時に2台づつしか帰着するこ
とができない。
【0007】しかし、実際にはエレベーターが起動され
一定速度に加速するまでの起動時と、加速終了後の定速
運転時では、そのエレベーターの制御法式にもよるが、
エレベーターの運転に必要となる電源容量は、起動時に
比べ定速運転時は1/2から1/3程度の電源容量しか
必要としない。
【0008】したがって、運転指令を受けたエレベータ
ーの加速時のわずかな時間しか自家発電設備の電源容量
を有効活用されていないことになり、停電などの異常発
生時は早急に全エレベーターを任意の階へ帰着させ、エ
レベーター内に残された乗客を救出すると共に、その後
のエレベーターの利用を制限し、二次災害を防止するこ
とを最優先を考えなければならない点から見て効率の悪
い運転を行っているという問題があった。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するもので、
商用電源の停電発生時において、建屋の自家発電設備の
電源容量を余すことなく有効活用し、全エレベーターの
帰着時間を短縮させるエレベーターの停電時運転制御装
置及び制御方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、複数のエレベーターに支給されている商
用電源の停電発生時に、前記各エレベーターの運転を制
御するエレベーターの停電時運転制御装置において、前
記商用電源が自家発電設備の電源に切り替わったことを
検出し、前記各エレベーターの停電時運転を指令する停
電時運転指令部と、前記各エレベーターの運転を制御す
るための制御データを予め格納したデータテーブルと、
前記指令により運転する少なくとも1台のエレベーター
の前記運転に必要とする必要電源容量の合計が前記自家
発電設備の電源容量を超えないように、前記制御データ
に基づいて前記少なくとも1台のエレベーターの任意の
階への帰着運転を制御する帰着制御部を有することを特
徴とする。
【0011】また、本発明の他の特徴として、前記デー
タテーブルには、前記各エレベーターが起動され一定速
度に達するまでの加速時に必要となる起動電源容量と、
前記各エレベーターが加速終了後、前記一定速度で運転
している時に必要となる通常電源容量と、前記各エレベ
ーターが前記加速を開始して前記一定速度に達するまで
の所要時間とがそれぞれ予め格納されていることにあ
る。
【0012】また、本発明の他の特徴として、前記帰着
制御部は、前記停電時運転指令部から発信された停電時
運転指令信号を検出する指令検出手段と、前記検出した
前記停電時運転指令信号により前記任意の階へ帰着させ
るエレベーターとして、前記自家発電設備の前記電源容
量と前記起動電源容量との値を比較し帰着運転の起動が
可能な少なくとも1台のエレベーターを選出する選出手
段と、前記選出した少なくとも1台のエレベーターに帰
着指令信号を発信し運転開始を指令する起動手段と、前
記指令で運転開始した前記少なくとも1台のエレベータ
ーの前記所要時間を監視する時間監視手段と、前記監視
された前記少なくとも1台のエレベーターが前記任意の
階へ帰着完了したか否かを監視する帰着監視手段と、前
記所要時間及び前記帰着完了により変化する前記少なく
とも1台のエレベーターの必要電源容量の合計が前記自
家発電設備の電源容量を超えないように、前記少なくと
も1台のエレベーターの帰着運転を所定の時間間隔毎に
行なう帰着運転制御手段とを有することにある。
【0013】また、本発明の他の特徴は、複数のエレベ
ーターに支給されている商用電源の停電発生時に、前記
各エレベーターの運転を制御するエレベーターの停電時
運転制御方法において、前記商用電源が自家発電設備の
電源に切り替わったことを検出し、前記各エレベーター
の停電時運転を指令する停電時運転指令ステップと、前
記指令により運転する少なくとも1台のエレベーターの
前記運転に必要とする必要電源容量の合計が前記自家発
電設備の電源容量を超えないように、予めデータテーブ
ルに格納された前記各エレベーターの運転制御データに
基づいて、前記少なくとも1台のエレベーターの任意の
階への帰着運転を制御する帰着制御ステップを有するこ
とにある。
【0014】また、本発明の他の特徴として、前記帰着
制御ステップは、前記停電時運転指令部から発信された
停電時運転指令信号を検出する指令検出ステップと、前
記検出した前記停電時運転指令信号により前記任意の階
へ帰着させるエレベーターとして、前記自家発電設備の
前記電源容量と前記起動電源容量との値を比較し帰着運
転の起動が可能な少なくとも1台のエレベーターを選出
する選出ステップと、前記選出した少なくとも1台のエ
レベーターに帰着指令信号を発信し運転開始を指令する
起動ステップと、前記指令で運転開始した前記少なくと
も1台のエレベーターの前記所要時間を監視する時間監
視ステップと、前記監視された前記少なくとも1台のエ
レベーターが前記任意の階へ帰着完了したか否かを監視
する帰着監視ステップと、前記所要時間及び前記帰着完
了により変化する前記少なくとも1台のエレベーターの
必要電源容量の合計が前記自家発電設備の電源容量を超
えないように、前記少なくとも1台のエレベーターの帰
着運転を所定の時間間隔毎に行なう帰着運転制御ステッ
プとを有することにある。
【0015】本発明によれば、停電時運転指令部は、商
用電源が自家発電設備の電源に切り替わったことを検出
し、各エレベーターの停電時運転を指令する。データテ
ーブルは、各エレベーターが起動され一定速度に達する
までの加速時に必要となる起動電源容量と、各エレベー
ターが加速終了後、一定速度で運転している時に必要と
なる通常電源容量と、各エレベーターが前記加速を開始
して前記一定速度に達するまでの所要時間とをそれぞれ
予め格納しておく。
【0016】帰着制御部の指令検出手段は、停電時運転
指令部から発信された停電時運転指令信号を検出する。
選出手段は、検出した停電時運転指令信号により任意の
階へ帰着させるエレベーターとして、自家発電設備の電
源容量と起動電源容量との値を比較し帰着運転の起動が
可能な少なくとも1台のエレベーターを選出する。
【0017】起動手段は、選出した少なくとも1台のエ
レベーターに帰着指令信号を発信し運転開始を指令す
る。時間監視手段は、帰着指令で運転開始した少なくと
も1台のエレベーターの所要時間を監視する。帰着監視
手段は、監視された前記少なくとも1台のエレベーター
が前記任意の階へ帰着完了したか否かを監視する。
【0018】帰着運転制御手段は、所要時間及び帰着完
了により変化する少なくとも1台のエレベーターの必要
電源容量の合計が自家発電設備の電源容量を超えないよ
うに、少なくとも1台のエレベーターの帰着運転を所定
の時間間隔毎に行なう。
【0019】このように、時間と共に変化する各エレベ
ーターの必要電源容量を合計した結果が自家発電設備の
電源容量を超えないように必要最低限の時間間隔で各エ
レベーターへ帰着指令を行うため、全エレベーターを任
意の階へ帰着させる時間を大幅に短縮でき、エレベータ
ー内に残された乗客の救出時間を短縮することができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例に係るエ
レベーターの停電時運転制御装置及び制御方法を、図を
用いて説明する。図1は、本発明の一実施例に係るエレ
ベーターの停電時運転制御装置の機能構成を示す。図1
に示すように、1はエレベーターに支給される商用電源
で、2はエレベーターに支給される自家発電設備からの
自家発電源であり、3は商用電源1が停電し自家発電源
2が供給開始されたことを検出して停電時運転指令を行
う停電時運転指令部である。
【0021】4は各エレベーターへ帰着運転を指令して
制御するコンピューターを内蔵した帰着制御部である。
5は各エレベーターの運転を制御するために必要な制御
データを予め格納したデータテーブルである。
【0022】6aはエレベーター1号機10aの運転を
制御するNo.1エレベーター制御装置であり、6bは
エレベーター2号機10bの運転を制御するNo.2エ
レベーター制御装置であり、6nはエレベーターn号機
10nの運転を制御するNo.nエレベーター制御装置
である。
【0023】7a,7b〜7nは、帰着制御部4からN
o.1エレベーター制御装置6a,No.2エレベーター
制御装置6b〜No.nエレベーター制御装置6nに対
して任意の階への帰着運転を指令する帰着指令信号であ
る。
【0024】8a,8b〜8nは、帰着指令信号7a,
7b〜7nにより、任意の階へ各エレベーターが帰着を
完了したことを帰着制御装部4に報告する帰着完了信号
である。
【0025】図2は、図1の帰着制御装部4の機能構成
とデータテーブル5のデータ構成を示す。図2に示すよ
うに、データテーブル5のテーブル内の起動容量は、各
エレベーターが起動され一定速度に達するまでの加速時
に必要となる電源容量の値であり、通常容量は、各エレ
ベーターが加速終了後、一定速度で運転している時に必
要となる電源容量の値である。起動容量、通常容量共に
単位はKVA(キロボルトアンペア)で示している。
【0026】また、所要時間は、各エレベーターが加速
を開始して一定速度に達するまでの所要時間であり、単
位は秒で示している。以上の数値がエレベーターの各号
機毎に設定されており、本実施例においては、エレベー
ターが4台の場合を示している。
【0027】帰着制御部4は、停電時運転指令部3から
発信された停電時運転指令信号9を検出し帰着制御部4
に処理動作を開始させる指令検出手段41と、検出した
停電時運転指令信号9に基づき、任意の階へ帰着させる
エレベーターを、自家発電設備の電源容量とデータテー
ブル5に予め格納された起動容量との値を比較して帰着
運転の起動が可能なエレベーターを選出する選出手段4
2と、選出手段42で選出したエレベーターに帰着指令
信号7を発信し運転開始を指令する起動手段43と、起
動手段43の指令で運転開始したエレベーターの加速終
了までの時間を監視する時間監視手段44と、該時間監
視手段44で監視されたエレベーターが任意の階へ帰着
完了したか否かを、エレベーターよりの帰着完了信号8
を受信することにより監視する帰着監視手段45と、加
速終了までの時間及び帰着完了により変化する各エレベ
ーターの必要電源容量の合計が自家発電設備の電源容量
を超えないように、各エレベーターの帰着運転を所定の
時間間隔毎に行なう帰着運転制御手段46とで構成され
ている。
【0028】図3は、図2の帰着制御部4の処理動作の
フローチャートを示す。始めに、ステップ101で停電
時運転指令部3からの指令を検出する。次に、自家発電
設備の電源容量を自家発電源の残容量格納エリア(以
下、Mlimと称す)に格納する(102)。
【0029】次に、Mlimの値と、帰着運転が指令さ
れていないエレベーターのデータテーブル5に格納され
ている起動容量とを比較し、Mlim以下の起動容量と
なっているエレベーターを選出する(103)。尚、エ
レベーターを選出する際に、エレベーターの起動容量の
合計がMlimの値以下であれば何台でもエレベーター
を選出可能とする。
【0030】次に、ステップ103で選出したエレベー
ターの起動容量を合計した値をMlimより減算して自
家発電源の残容量Mlimを更新する(104)。次に
ステップ103で選出されたエレベーターに帰着運転の
開始を指令し、エレベーターを起動する(105)。
【0031】次に、データテーブル5よりステップ10
5で起動した各エレベーターの所用時間を参照して、起
動されたエレベーターの内いずれかの所用時間が経過す
るまで時間監視を行う(106、107)。
【0032】次に、所要時間が経過したエレベーターは
加速を終了したことになり、運転に必要となる電源容量
がデータテーブル5に示す通常容量の値となるため、デ
ータテーブル5を参照し、所用時間が経過したエレベー
ターの起動容量の値から通常容量の値を減算したものを
Mlimに加算して自家発電源の残容量を更新する(1
08)。
【0033】次に、任意の階へ帰着を完了したエレベー
ターの有無を監視し帰着を完了しているエレベーターが
ある場合はステップ110へ移行して、無ければステッ
プ111へ移行する(109)。次に、データテーブル
5を参照し、任意の階へ帰着完了したエレベーターの通
常容量をMlimに加算して自家発容量の残容量を更新
する(110)。
【0034】次に、全エレベーターの帰着運転の完了を
監視し、全エレベーターの帰着が完了していなければス
テップ103へ処理を移行し、完了していれば本実施例
による停電時運転制御の処理を終了する(111)。
【0035】以上の処理手順に基づき、自家発電設備の
電源容量が120KVAで4台のエレベーターを帰着さ
せる場合を例に取り、具体的な処理動作を、次に説明す
る。
【0036】図1において、エレベーターへ支給される
商用電源1が停電となり、自家発電設備の電源2が供給
されたことを停電時運転指令部3が検出すると、帰着制
御部4に停電時運転が指令される。
【0037】帰着制御部4では停電時運転指令部3より
の停電時運転指令を検出し(101)、自家発電源容量
の残容量格納エリアMlimに初期値の設定として、自
家発電源の電源容量120KVAを格納する(10
2)。
【0038】次に、データテーブル5から帰着運転指令
を行っていないエレベーター1号機〜4号機の起動容量
の値とMlimに格納された値を比較しMlim以下の
値のエレベーターを選出する(103)。
【0039】選出する方法は、選出したエレベーターの
起動容量の合計がMlimの値以下であれば何台でも選
出可能であるが、本実施例においては、まず起動容量が
120KVAの1号機を選択したとする。
【0040】次に、Mlimの値120KVAから前記
処理30にて選出された1号機の起動容量120KVA
を減算してMlimに減算結果の0を格納し(10
4)、ステップ103で選出されたエレベーター1号機
に帰着運転の指令を行い、指令されたエレベーター1号
機は任意の階へ帰着運転を開始する(105)。
【0041】次に、現在帰着運転が指令されているエレ
ベーター1号機の所要時間をデータテーブル5の所用時
間を参照し、エレベーター1号機が加速終了まで5秒間
の時間経過待ちを行う(106、107)。
【0042】5秒間の経過が検出されると、エレベータ
ー1号機の加速が終了し一定速度の運転に切り替わった
ことになり(107)、データテーブル5を参照し、エ
レベーター1号機の起動容量120KVAから通常容量
40KVAを減算した値80KVAをMlimへ加算す
る(108)。
【0043】続いて、現在運転しているエレベーター1
号機から帰着完了信号が発信されているか確認を行うが
(109)、この時点では帰着が完了していないものと
してステップ111に移行する。
【0044】ステップ111で全エレベーターの帰着完
了信号がONしていることを検出しているが、この時点
では全エレベーターの帰着が完了していないためステッ
プ103へ戻り、2回目の処理に入る。
【0045】ステップ103で、帰着指令が行われてい
ないエレベーター2号機から4号機の起動容量をデータ
テーブル5から参照し、Mlimと比較すると、現在M
limの値が前回のステップ108にて80KVAに更
新されているため、起動容量が20KVAのエレベータ
ー2号機と60KVAのエレベーター3号機が選出され
る。
【0046】次に、Mlimからステップ103にて選
択されたエレベーター2号機とエレベーター3号機の起
動容量の合計80KVAが減算されMlimの値が0K
VAとなり(104)、1回目の処理と同様に、ステッ
プ103にて選出されたエレベーター2号機とエレベー
ター3号機へ帰着運転が指令され、エレベーター2号機
とエレベーター3号機は任意の階へ帰着運転を開始する
(105)。
【0047】続いて、ステップ105にて帰着運転が指
令されているエレベーター2号機とエレベーター3号機
の所要時間をデータテーブル5から参照し、時間経過待
ちを行う(106、107)。
【0048】2秒間の経過が検出されると、エレベータ
ー3号機の加速が終了し一定速度の運転に切り替わった
ことになり(107)、データテーブル5を参照し、エ
レベーター3号機の起動容量60KVAから通常容量2
0KVAを減算した値40KVAをMlimへ加算する
とMlimの値が40KVAとなり自家発電源の残容量
が40KVAなったことになる(108)。
【0049】続いて、現在運転しているエレベーター1
号機からエレベーター3号機までの帰着完了を確認し
(109)、エレベーター1号機が帰着完了していた場
合は、エレベーター1号機に運転による自家発電源の消
費が無くなるため、現在定速運転で使用している電源容
量をデータテーブル5より通常容量を参照し、その値を
Mlimに加算する。
【0050】しかし、この段階では、まだ、エレベータ
ー1号機〜3号機の帰着は完了していないものとし、ス
テップ111へ移行し、ステップ111では、まだ、全
エレベーターが帰着を完了していないためステップ10
3へ戻り、3回目の処理に入る。
【0051】ステップ103で、帰着指令が行われてい
ないエレベーター4号機の起動容量をデータテーブル5
から参照し、Mlimと比較すると、現在Mlimの値
が前回のステップ108にて40KVAに更新されてい
るため、起動容量が40KVAのエレベーター4号機が
選出される。
【0052】次に、ステップ103で選択された4号機
の起動容量40KVAがMlimから減算され、Mli
mの値が0KVAとなり(104)、1回目、2回目の
処理と同様に、ステップ103にて選出されたエレベー
ター4号機が帰着運転を指令する(105)。
【0053】この時点で、全エレベーターの帰着運転の
指令が完了したことになり、自家発電設備の電源容量が
120KVAに対して、全エレベーターの起動時の電源
容量の合計が240KVAになるエレベーター4台を、
従来のように順に帰着完了を待たずとも、所定間隔の時
間毎に帰着運転の指令を行うことができる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、時間と共に変化する各
エレベーターの電源容量を合計した結果が建屋の自家発
電設備の電源容量を超えないように必要最低限の時間間
隔で各エレベーターへ帰着指令を行うため、自家発電設
備の電源容量を余すことなく有効活用し、複数のエレベ
ーターを短時間で帰着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るエレベーターの停電時
運転制御装置の機能構成のブロック図である。
【図2】図1の帰着制御部の機能構成のブロック図とデ
ータテーブルのデータ構成図である。
【図3】図2の帰着制御部の処理動作のフローチャート
図である。
【符号の説明】
1…商用電源、2…自家発電源、3…停電時運転指令
部、4…帰着制御部、41…指令検出手段、42…選出
手段、43…起動手段、44…時間監視手段、45…帰
着監視手段、46…帰着運転制御手段、5…データテー
ブル、6a…No.1エレベーター制御装置、6b…N
o.2エレベーター制御装置、6n…No.nエレベータ
ー制御装置、7,7a〜7n…帰着指令信号、8,8a
〜8n…帰着完了信号、9…停電時運転指令信号、10
a…エレベーター1号機、10b…エレベーター2号
機、10n…エレベーターn号機

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のエレベーターに支給されている商用
    電源の停電発生時に、前記各エレベーターの運転を制御
    するエレベーターの停電時運転制御装置において、 前記商用電源が自家発電設備の電源に切り替わったこと
    を検出し、前記各エレベーターの停電時運転を指令する
    停電時運転指令部と、前記各エレベーターの運転を制御
    するための制御データを予め格納したデータテーブル
    と、前記指令により運転する少なくとも1台のエレベー
    ターの前記運転に必要とする必要電源容量の合計が前記
    自家発電設備の電源容量を超えないように、前記制御デ
    ータに基づいて前記少なくとも1台のエレベーターの任
    意の階への帰着運転を制御する帰着制御部を有すること
    を特徴とするエレベーターの停電時運転制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記データテーブルに
    は、前記各エレベーターが起動され一定速度に達するま
    での加速時に必要となる起動電源容量と、前記各エレベ
    ーターが加速終了後、前記一定速度で運転している時に
    必要となる通常電源容量と、前記各エレベーターが前記
    加速を開始して前記一定速度に達するまでの所要時間と
    がそれぞれ予め格納されていることを特徴とするエレベ
    ーターの停電時運転制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、前記帰
    着制御部は、前記停電時運転指令部から発信された停電
    時運転指令信号を検出する指令検出手段と、前記検出し
    た前記停電時運転指令信号により前記任意の階へ帰着さ
    せるエレベーターとして、前記自家発電設備の前記電源
    容量と前記起動電源容量との値を比較し帰着運転の起動
    が可能な少なくとも1台のエレベーターを選出する選出
    手段と、前記選出した少なくとも1台のエレベーターに
    帰着指令信号を発信し運転開始を指令する起動手段と、
    前記指令で運転開始した前記少なくとも1台のエレベー
    ターの前記所要時間を監視する時間監視手段と、前記監
    視された前記少なくとも1台のエレベーターが前記任意
    の階へ帰着完了したか否かを監視する帰着監視手段と、
    前記所要時間及び前記帰着完了により変化する前記少な
    くとも1台のエレベーターの必要電源容量の合計が前記
    自家発電設備の電源容量を超えないように、前記少なく
    とも1台のエレベーターの帰着運転を所定の時間間隔毎
    に行なう帰着運転制御手段とを有することを特徴とする
    エレベーターの停電時運転制御装置。
  4. 【請求項4】複数のエレベーターに支給されている商用
    電源の停電発生時に、前記各エレベーターの運転を制御
    するエレベーターの停電時運転制御方法において、 前記商用電源が自家発電設備の電源に切り替わったこと
    を検出し、前記各エレベーターの停電時運転を指令する
    停電時運転指令ステップと、前記指令により運転する少
    なくとも1台のエレベーターの前記運転に必要とする必
    要電源容量の合計が前記自家発電設備の電源容量を超え
    ないように、予めデータテーブルに格納された前記各エ
    レベーターの運転制御データに基づいて、前記少なくと
    も1台のエレベーターの任意の階への帰着運転を制御す
    る帰着制御ステップを有することを特徴とするエレベー
    ターの停電時運転制御方法。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記データテーブルに
    は、前記各エレベーターが起動され一定速度に達するま
    での加速時に必要となる起動電源容量と、前記各エレベ
    ーターが加速終了後、前記一定速度で運転している時に
    必要となる通常電源容量と、前記各エレベーターが前記
    加速を開始して前記一定速度に達するまでの所要時間と
    がそれぞれ予め格納されていることを特徴とするエレベ
    ーターの停電時運転制御方法。
  6. 【請求項6】請求項4または請求項5において、前記帰
    着制御ステップは、前記停電時運転指令部から発信され
    た停電時運転指令信号を検出する指令検出ステップと、
    前記検出した前記停電時運転指令信号により前記任意の
    階へ帰着させるエレベーターとして、前記自家発電設備
    の前記電源容量と前記起動電源容量との値を比較し帰着
    運転の起動が可能な少なくとも1台のエレベーターを選
    出する選出ステップと、前記選出した少なくとも1台の
    エレベーターに帰着指令信号を発信し運転開始を指令す
    る起動ステップと、前記指令で運転開始した前記少なく
    とも1台のエレベーターの前記所要時間を監視する時間
    監視ステップと、前記監視された前記少なくとも1台の
    エレベーターが前記任意の階へ帰着完了したか否かを監
    視する帰着監視ステップと、前記所要時間及び前記帰着
    完了により変化する前記少なくとも1台のエレベーター
    の必要電源容量の合計が前記自家発電設備の電源容量を
    超えないように、前記少なくとも1台のエレベーターの
    帰着運転を所定の時間間隔毎に行なう帰着運転制御ステ
    ップとを有することを特徴とするエレベーターの停電時
    運転制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009029575A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Mitsubishi Electric Corp エレベータ制御装置

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JP2009029575A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Mitsubishi Electric Corp エレベータ制御装置

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