JPH10193591A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JPH10193591A
JPH10193591A JP1792197A JP1792197A JPH10193591A JP H10193591 A JPH10193591 A JP H10193591A JP 1792197 A JP1792197 A JP 1792197A JP 1792197 A JP1792197 A JP 1792197A JP H10193591 A JPH10193591 A JP H10193591A
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discharge roller
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Koichiro Yokoyama
孝一郎 横山
Kazutoshi Kashiwabara
一敏 柏原
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙を横置きにして印字した場合にも印字品
質の劣化およびヘッド擦れによる印字面汚れが生じない
ようにするとともに、種々のサイズの用紙を縦置きある
いは横置きにして印字し排出した場合にも印字済用紙の
印字面が汚れず、しかも、厚手の用紙であっても円滑に
搬送し排出することができるようにする。 【解決手段】 ヘッド12にて印字され下方にカールし
ようとする用紙Pを先ず第1の排出ローラ対20でヘッ
ドによる印字面P1よりも下方に向けて搬送し、次いで
第2の排出ローラ対30で水平方向よりも上方に向け搬
送して排出する。第2の排出ローラ対は、用紙の非印字
面と接触して用紙に搬送力を付与する複数の駆動ローラ
32とギザローラ33とが交互に配置され、用紙を波形
状態にして排出する。駆動ローラの外周面には、突起3
2bが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットプリ
ンタに関する。特に、その排紙構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェットプリンタは、用
紙にインク滴を吐出して印字するようになっているの
で、複数枚の用紙に連続して印字する場合、印字済の用
紙のインクが乾かないうちに次の用紙が排出されてきて
印字済用紙の印字面と摺接すると、印字面が汚れてしま
うという課題を有している。
【0003】このような課題を解決しようとしたものと
しては、特開平6−91861号公報記載のインクジェ
ットプリンタが知られている。
【0004】図3はこのプリンタの側断面図である。こ
のインクジェットプリンタは、用紙Pを給送する自動給
紙装置1と、この自動給紙装置1の給紙ローラ2により
給送された用紙の経路3と、用紙を巻き回して搬送する
紙送りローラ4と、紙送りローラ4に圧接されて従動す
るピンチローラ5と、紙面と直交する方向に往復動する
キャリッジ6に搭載され、用紙にインク滴を吐出して印
字するインクジェットヘッド(以下、単にヘッドともい
う)7と、このヘッド7で印字された用紙を搬送して排
出する排出ローラ対8a,8bと、この排出ローラ対8
a,8bにより排出されてくる用紙の両側を図4に示す
ように下方から指示するリブ9a,9bと、用紙のほぼ
中央部を上方から押し下げる押し下げギザローラ(薄板
状のスターホイル)9cとを備えている。
【0005】したがって、このプリンタによれば、ヘッ
ド7で印字され、排出ローラ対8a,8bにより排出さ
れる用紙Pは、図4に示すように、その両側部分がリブ
9a,9bで支持されるとともに、中央部が押し下げギ
ザローラ9cで下方に押されるようにして排出される。
すなわち、同図に示すように、用紙Pは、排出方向から
見て凹形状に強制的に付勢され、これによって腰が強く
なり、浮いた状態で搬送されることとなるため、排出さ
れる用紙Pが、先に印字され排出されている用紙(図示
せず)の印字面と摺接するまでの時間が遅延されて、印
字済用紙のインクが乾く時間が確保されることとなる。
【0006】したがって、複数枚の用紙に連続して印字
する場合でも、印字済の用紙のインクが乾かないうち
に、その印字面に次の用紙が摺接して、印字面が汚れて
しまうということがなくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のプリン
タにおいては、用紙を横置き、すなわち、搬送方向と用
紙の長手方向とを直交させるようにして、印字し、排出
する場合には、次のような不具合が生ずることが分かっ
た。
【0008】すなわち、ヘッドによりインク滴が吐出さ
れて印字され、用紙がインク滴(の水分あるいは液体
分)を吸収すると、用紙が図3において凸状にカールす
る(搬送されるにつれてその先端が下方に向くようにカ
ールする)傾向を生じ、このカールしようとする力の反
作用によって、ヘッド7の下方において用紙がヘッド7
に近づき、ヘッド7と用紙との間隔が適正間隔よりも狭
くなって印字品質が劣化し、はなはだしい場合には、用
紙がヘッド7に接触して印字面が汚れてしまうという不
具合が生じた。なお、縦置き状態で印字した場合に比べ
て横置き状態で印字した場合に上記カールが強く生じる
のは、用紙を成す繊維の方向によるものと考えられる。
【0009】また、排出される用紙の両側部分を支持す
るリブ9a,9bは、フレームF(図4参照)と一体に
構成されており、これらリブ9a,9bの間隔は固定さ
れていたので、用紙を縦置き、すなわち搬送方向と用紙
の長手方向とを一致させるようにして、印字し、排出す
る場合でも、用紙のサイズによっては、前述した排紙状
態(排出方向から見て凹形状になる排紙状態)が得られ
ないことがあり、結果的に、印字済用紙の印字面が汚れ
てしまうことがあった。
【0010】さらに、上記リブ9a,9bは用紙に搬送
力を付与しないばかりでなく、その用紙支持面は、用紙
搬送方向に対して上向き傾斜状となっていたので、これ
が搬送される用紙に対して抵抗となり、用紙が多少厚手
のものである場合には、円滑な搬送状態が得られなくな
ることがあった。
【0011】本発明の目的は、以上のような課題を解決
し、用紙を横置き状態にして印字した場合にも、印字品
質の劣化およびヘッド擦れによる印字面の汚れが生じな
いとともに、種々のサイズの用紙を縦置きあるいは横置
きにして印字し排出した場合にも、印字済用紙の印字面
が汚れず、しかも、厚手の用紙であっても円滑に搬送し
排出することのできるインクジェットプリンタを提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載のインクジェットプリンタは、ヘッドで
用紙にインク滴を吐出して印字し、その後、用紙を排出
するプリンタであって、前記ヘッドにて印字された用紙
を、前記ヘッドによる印字面よりも下方に向けて一旦搬
送する第1の排出ローラ対と、この第1の排出ローラ対
により搬送されてくる用紙を水平方向よりも上方に向け
搬送して排出する第2の排出ローラ対とを備え、第2の
排出ローラ対は、用紙の非印字面と接触して用紙に搬送
力を付与する複数の駆動ローラからなる駆動ローラ列
と、この駆動ローラ列をなす駆動ローラ同士の間に配置
され、その軸線方向から見て外周が駆動ローラの外周と
部分的にオーバーラップする複数個のギザローラからな
るギザローラ列とを有していることを特徴とする。
【0013】請求項2記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記駆動ローラの外周面には、突起が形成されているこ
とを特徴とする。
【0014】
【作用効果】請求項1記載のインクジェットプリンタに
よれば、ヘッドにて印字された用紙は、先ず第1の排出
ローラ対によって、ヘッドによる印字面よりも下方に向
けて一旦搬送され、次いで、第2の排出ローラ対によっ
て水平方向よりも上方に向け搬送されて排出される。
【0015】すなわち、ヘッドにて印字された用紙は、
先ず、ヘッドによる印字面よりも下方に向けて搬送され
るので、用紙が凸状にカールする(搬送されるにつれて
その先端が下方に向くようにカールする)傾向を生じた
としても、ヘッドの下方において用紙がヘッドに近づく
ように働く力は生じないかあるいは生じたとしても小さ
なものとなる。別言すれば、第1の排出ローラ対は、カ
ールしようとする用紙に逆らわないようにしてこれを搬
送する。
【0016】したがって、用紙がヘッドに近づくという
ことがなくなるか、あるいは近づいたとしてもその量は
小さくなり、結果として、用紙を横置き状態にして印字
したとしても、印字品質の劣化およびヘッド擦れによる
印字面の汚れが生じなくなる。
【0017】ここで、仮に、第1の排出ローラ対によっ
て用紙が上のようにして搬送され、排出されるだけであ
るとすると、用紙のカールは矯正されないから、複数枚
の用紙に連続して印字する場合、排出される用紙が、先
に印字され排出されている用紙の未だ乾燥してはいない
印字面と摺接してこれを汚してしまうおそれがある。ま
た、はなはだしい場合には、排出された用紙が上記カー
ルによって丸まってしまうことすらある。
【0018】これに対し、この請求項1記載のインクジ
ェットプリンタによれば、ヘッドにて印字された用紙
は、先ず第1の排出ローラ対によって、ヘッドによる印
字面よりも下方に向けて一旦搬送されるが、次の段階で
は、第2の排出ローラ対によって水平方向よりも上方に
向け搬送されて排出されるので、この第2の排出ローラ
対によって上記カールが矯正されることとなる。しか
も、用紙は、水平方向よりも上方に向けて搬送され排出
されるので、その先端が、先に印字され排出されている
用紙の印字面と摺接するまでの時間が遅延されて、印字
済用紙のインクが乾く時間が確保されることとなる。
【0019】しかも、第2の排出ローラ対は、複数の駆
動ローラからなる駆動ローラ列と、この駆動ローラ列を
なす駆動ローラ同士の間に配置され、その軸線方向から
見て外周が駆動ローラの外周と部分的にオーバーラップ
する複数個のギザローラからなるギザローラ列とを有し
ているので、排出される用紙は、その排出方向からみて
波形(いわばトタン状)になる。したがって、用紙は、
その腰が強くなり、浮いた状態で搬送されることとなる
ため、排出される用紙が、先に印字され排出されている
用紙の印字面と摺接するまでの時間が一層遅延され、印
字済用紙のインクが乾く時間がより一層確実に確保され
ることとなる。
【0020】さらに、第2の排出ローラ対は、用紙の非
印字面と接触して用紙に搬送力を付与する複数の駆動ロ
ーラからなる駆動ローラ列を有しており、ギザローラ列
をなすギザローラが、駆動ローラ列をなす駆動ローラ同
士の間に配置され、その外周が駆動ローラの外周と部分
的にオーバーラップしていることから、用紙がそれ自身
の弾性によって駆動ローラに向けて付勢されて駆動ロー
ラからの搬送力が良好に得られることとなるので、厚手
の用紙であってもこれが円滑に搬送され排出されること
となる。
【0021】以上説明したように、この請求項1記載の
インクジェットプリンタによれば、用紙を横置き状態に
して印字した場合にも、印字品質の劣化およびヘッド擦
れによる印字面の汚れが生じないとともに、種々のサイ
ズの用紙を縦置きあるいは横置きにして印字し排出した
場合にも、印字済用紙の印字面が汚れず、しかも、厚手
の用紙であっても円滑に搬送し排出することができる。
【0022】請求項2記載のインクジェットプリンタに
よれば、請求項1記載のインクジェットプリンタにおい
て、前記駆動ローラの外周面には、突起が形成されてい
るので、この突起が、排出される用紙の後端を押し出す
(蹴飛ばす)ように作用することから、用紙が一層確実
に排出されるようになる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0024】図1は本発明に係るインクジェットプリン
タの一実施の形態を示す主要部分の側断面図、図2
(a)は第1および第2の排出ローラ対を示す平面図、
図2(b)は第2の排出ローラ対の正面図である。
【0025】これらの図、主として図1において、10
は紙送りローラ、11はピンチローラ、12はインクジ
ェットヘッドであり、図3に示した従来のプリンタにお
ける紙送りローラ3、ピンチローラ5、インクジェット
ヘッド7に、それぞれ対応している。
【0026】したがって、用紙Pは、図1には示してい
ない例えば自動給紙装置等から供給され、紙送りローラ
10およびピンチローラ11で挟圧されて搬送されると
ともに、ピンチローラ11によってその送り出し角(送
り出し方向)が規定されてヘッド12の下方に搬送され
る。ヘッド12は図示しないキャリッジに搭載されてお
り、紙面と直交する方向に往復動しつつインク滴を吐出
して用紙に印字する。図中Aで示す領域が印字領域であ
り、この領域においてインク滴が吐出される。印字領域
Aの下方には、後述するフレーム40の上面に一体的に
設けられたリブ42があり、このリブ42が用紙の裏面
に接触して用紙とヘッド12との間隔が規定されるよう
になっている。このリブ42の、印字領域Aの下流側部
分42aは、印字領域Aの下流近傍において下方に鋭く
傾斜しており、後述する用紙のカールを妨げないように
なっている。なお、13はヘッド12の基板であり、こ
れが図示しないキャリッジに固定されていることによっ
て、ヘッド12がキャリッジに搭載されている。
【0027】印字領域Aの、用紙搬送方向下流側(図に
おいて左方)には、第1の排出ローラ対20と、第2の
排出ローラ対30とが設けられている。
【0028】第1の排出ローラ対20は、軸21に固定
された複数個の駆動ローラ22,22,・・・(図2
(a)参照)と、この駆動ローラ22に圧接されて従動
回転するギザローラ(薄板状のスターホイル)23,2
3,・・・とからなっている。軸21は、フレーム40
に回転可能に支持されており、図示しない駆動機構によ
って回転駆動される。駆動ローラ22はゴムローラ等に
よって構成されている。ギザローラ23は、ホルダ24
に、コイルスプリング25を軸として回転可能に支持さ
れており、このコイルスプリング25自体の弾性力によ
って駆動ローラ22に対して圧接され従動するようにな
っている。したがって、コイルスプリング25は、詳し
くは図示していないが、図2(b)において凸状に撓ん
だ状態でギザローラ23を回転可能に支持している。
尚、ホルダ24は、図示しないフレームの下面に固定さ
れている。また、ホルダ24の前面の傾斜面24aは、
用紙先端を案内するガイド面となっている。
【0029】このような第1の排出ローラ対20は、図
1に示すように、ヘッド12にて印字された用紙Pを、
前記ヘッド12による印字面(印字領域Aにおける印字
面)P1よりも下方(すなわちヘッド12から遠ざかる
方向)に向けて一旦搬送するようになっている。
【0030】第2の排出ローラ対30は、軸31に固定
された複数個の駆動ローラ32,32,・・・(図2
(a)参照)からなる駆動ローラ列と、この駆動ローラ
列をなす駆動ローラ32同士の間に配置され、その軸線
方向から見て(図1において)外周33aが駆動ローラ
32の外周32aと部分的にオーバーラップする複数個
のギザローラ33からなるギザローラ列とを有してい
る。
【0031】軸31は、フレーム40に回転可能に支持
されており、図示しない駆動機構によって回転駆動され
る。
【0032】駆動ローラ32はゴム等の高摩擦材料によ
って構成されている。また、この実施の形態では、駆動
ローラ32の外周面に、突起32bが等間隔で複数個形
成されている。
【0033】ギザローラ33は、ホルダ34に、コイル
スプリング35を軸として回転可能に支持されている。
第2の排出ローラ対30を用紙が通過しないとき、コイ
ルスプリング35は略水平状態となっているが、第1の
排出ローラ対20によって用紙が搬送されてきて、その
先端が第2の排出ローラ対30に達すると、用紙によっ
てギザローラ33が上方に押し上げられることによって
コイルスプリング35が図2(b)において凸状に撓み
(この状態は図示していない)、その復原力によって用
紙Pが下方に押圧されることとなる。
【0034】したがって、第2の排出ローラ対30によ
って排出される用紙Pは、ギザローラ33の押し下げ力
および用紙自身の弾性力によって生じる駆動ローラ32
との摩擦力によって搬送されるとともに、図2(b)に
仮想線で示すように、その排出方向からみて波形(いわ
ばトタン状)に形成されて排出され、その腰が強くなっ
て浮いた状態で排出されることとなる。
【0035】尚、ホルダ34は、図示しないフレームの
下面に固定されている。また、ホルダ34の前面の傾斜
面34aは、用紙先端を案内するガイド面となってい
る。このガイド面34aは、通常は役割を果たさない、
すなわち、上述したように、用紙Pは第1の排出ローラ
対20によって下方に搬送されるから、通常はガイドと
しての役割を果たすことはないが、何らかの理由によっ
て用紙の先端部分が上方に湾曲した場合には、これと当
接して、用紙の先端をギザローラ33に向けて案内する
ようになっている。
【0036】このような第2の排出ローラ対30は、図
1に示すように、第1の排出ローラ対20により搬送さ
れてくる用紙Pを水平方向よりも上方に向け搬送して排
出するようになっている。
【0037】排出される用紙Pの後端が駆動ローラ32
とギザローラ33とのオーバーラップ部を通過すると、
ギザローラ33の押し下げ力よって生じる用紙と駆動ロ
ーラ32との摩擦力による搬送力は失われることとなる
が、用紙の後端は、駆動ローラ32の突起32bによっ
て押し出される(蹴飛ばされる)ようにして確実に排出
される。
【0038】なお、フレーム40の、第1の排出ローラ
対20と第2の排出ローラ対30との間に位置する上面
41は、第1の排出ローラ対20により搬送される用紙
Pを第2の排出ローラ対30に向けて案内するガイド面
を形成している。
【0039】以上のようなインクジェットプリンタによ
れば、ヘッド12にて印字された用紙Pは、先ず第1の
排出ローラ対20によって、ヘッド12による印字面P
1よりも下方に向けて一旦搬送され、次いで、第2の排
出ローラ対30によって水平方向よりも上方に向け搬送
されて排出される。
【0040】すなわち、ヘッド12にて印字された用紙
Pは、先ず、ヘッド12による印字面P1よりも下方に
向けて搬送されるので、用紙Pが凸状にカールする(搬
送されるにつれてその先端が下方に向くようにカールす
る)傾向を生じたとしても、ヘッド12の下方において
用紙Pがヘッド12に近づくように働く力は生じないか
あるいは生じたとしても小さなものとなる。別言すれ
ば、第1の排出ローラ対20は、カールしようとする用
紙Pに逆らわないようにしてこれを搬送する。
【0041】したがって、用紙Pが、上記印字領域Aに
おいてヘッド12に近づくということがなくなるか、あ
るいは近づいたとしてもその量は小さくなり、結果とし
て、用紙Pを横置き状態にして印字したとしても、印字
品質の劣化およびヘッド擦れによる印字面の汚れが生じ
なくなる。
【0042】ここで、仮に、第1の排出ローラ対20に
よって用紙Pが上のようにして搬送され、排出されるだ
けであるとすると、用紙Pのカールは矯正されないか
ら、複数枚の用紙に連続して印字する場合、排出される
用紙Pが、先に印字され排出されている用紙(図1の仮
想線P’参照)の未だ乾燥してはいない印字面と摺接し
てこれを汚してしまうおそれがある。また、はなはだし
い場合には、排出された用紙が上記カールによって丸ま
ってしまうことすらある。
【0043】これに対し、この実施の形態のインクジェ
ットプリンタによれば、ヘッド12にて印字された用紙
Pは、先ず第1の排出ローラ対20によって、ヘッド1
2による印字面P1よりも下方に向けて一旦搬送される
が、次の段階では、第2の排出ローラ対30によって水
平方向よりも上方に向け搬送されて排出されるので、こ
の第2の排出ローラ対30によって上記カールが矯正さ
れることとなる。しかも、用紙Pは、水平方向よりも上
方に向けて搬送され排出されるので、その先端が、先に
印字され排出されている用紙P’の印字面と摺接するま
での時間が遅延されて、印字済用紙P’のインクが乾く
時間が確保されることとなる。
【0044】さらに、第2の排出ローラ対30は、複数
の駆動ローラ32からなる駆動ローラ列と、この駆動ロ
ーラ列をなす駆動ローラ32同士の間に配置され、その
軸線方向から見て外周33aが駆動ローラ32の外周3
2aと部分的にオーバーラップする複数個のギザローラ
33からなるギザローラ列とを有しているので、排出さ
れる用紙Pは、その排出方向からみて図2(b)に仮想
線で示したような波形(いわばトタン状)になる。した
がって、用紙Pは、その腰が強くなり、浮いた状態で搬
送されることとなるため、排出される用紙Pが、先に印
字され排出されている用紙P’の印字面と摺接するまで
の時間が一層遅延され、印字済用紙P’のインクが乾く
時間がより一層確実に確保されることとなる。
【0045】またさらに、第2の排出ローラ対30は、
用紙Pの非印字面と接触して用紙Pに搬送力を付与する
複数の駆動ローラ32からなる駆動ローラ列を有してお
り、ギザローラ33が、駆動ローラ32同士の間に配置
され、その外周33aが駆動ローラ32の外周32aと
部分的にオーバーラップしていることから、用紙Pが駆
動ローラ32に向けて付勢されて駆動ローラ32からの
搬送力が良好に得られることとなるので、厚手の用紙で
あってもこれが円滑に搬送され排出されることとなる。
【0046】以上説明したように、この実施の形態のイ
ンクジェットプリンタによれば、用紙を横置き状態にし
て印字した場合にも、印字品質の劣化およびヘッド擦れ
による印字面の汚れが生じないとともに、種々のサイズ
の用紙を縦置きあるいは横置きにして印字し排出した場
合にも、印字済用紙の印字面が汚れず、しかも、厚手の
用紙であっても円滑に搬送し排出することができる。
【0047】さらに、この実施の形態のインクジェット
プリンタによれば、駆動ローラ32の外周面には、突起
32bが形成されているので、この突起32bが、排出
される用紙Pの後端を押し出す(蹴飛ばす)ように作用
することから、用紙Pが一層確実に排出されるようにな
る。
【0048】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可
能である。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載のインクジェットプリンタ
によれば、用紙を横置き状態にして印字した場合にも、
印字品質の劣化およびヘッド擦れによる印字面の汚れが
生じないとともに、種々のサイズの用紙を縦置きあるい
は横置きにして印字し排出した場合にも、印字済用紙の
印字面が汚れず、しかも、厚手の用紙であっても円滑に
搬送し排出することができる。
【0050】さらに、請求項2記載のインクジェットプ
リンタによれば、用紙がより確実に排出されるという効
果が得られる。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットプリンタの一実施
の形態を示す主要部分の側断面図。
【図2】(a)は第1および第2の排出ローラ対を示す
平面図、(b)は第2の排出ローラ対の正面図である。
【図3】従来のプリンタの側断面図。
【図4】従来のプリンタの作動説明図。
【符号の説明】
P 用紙 P1 印字面 12 ヘッドで 20 第1の排出ローラ対 30 第2の排出ローラ対 32 駆動ローラ 32b 突起 33 ギザローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドで用紙にインク滴を吐出して印字
    し、その後、用紙を排出するプリンタであって、 前記ヘッドにて印字された用紙を、前記ヘッドによる印
    字面よりも下方に向けて一旦搬送する第1の排出ローラ
    対と、 この第1の排出ローラ対により搬送されてくる用紙を水
    平方向よりも上方に向け搬送して排出する第2の排出ロ
    ーラ対とを備え、 第2の排出ローラ対は、用紙の非印字面と接触して用紙
    に搬送力を付与する複数の駆動ローラからなる駆動ロー
    ラ列と、この駆動ローラ列をなす駆動ローラ同士の間に
    配置され、その軸線方向から見て外周が駆動ローラの外
    周と部分的にオーバーラップする複数個のギザローラか
    らなるギザローラ列とを有していることを特徴とするイ
    ンクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記駆動ローラの外周面には、突起が形
    成されていることを特徴とする請求項1記載のインクジ
    ェットプリンタ。
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