JPH10193542A - 制電性ポリエステルフィルム - Google Patents

制電性ポリエステルフィルム

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JPH10193542A
JPH10193542A JP369897A JP369897A JPH10193542A JP H10193542 A JPH10193542 A JP H10193542A JP 369897 A JP369897 A JP 369897A JP 369897 A JP369897 A JP 369897A JP H10193542 A JPH10193542 A JP H10193542A
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film
antistatic
ion
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polyester film
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JP369897A
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Satoshi Kitazawa
諭 北澤
Masayuki Fukuda
雅之 福田
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電防止性、透明性、耐ブロッキング性、背
面転写性、耐削れ性、回収性等に優れた製版用フィルム
等に有用な制電性ポリエステルフィルムを提供する。 【解決手段】 ポリエステルフィルムの少なくとも片面
に、(1)共重合ポリエステル樹脂及びアクリル系共重
合体から選ばれる少なくとも1種の樹脂40〜90重量
%、(2)下記式(I)で示される構造のくり返し単位
を有する重合体を主成分とする帯電防止剤5〜50重量
%、及び、(3)界面活性剤化合物5〜15重量%から
なる組成物を含む塗液を塗布することにより形成された
制電性被膜が設けられていることを特徴とする制電性ポ
リエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は制電性ポリエステル
フィルムに関し、更に詳しくは透明性、帯電防止性、背
面転写性、耐削れ性、耐ブロッキング性、回収性に優
れ、製版用フィルム等に有用な制電性ポリエステルフィ
ルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルフィルム、特にポリエチレ
ンテレフタレートやポリエチレンナフタレートを用いた
ポリエステルフィルムは、透明性、寸法安定性、機械特
性、電気特性、耐薬品性に優れ、多くの分野で使用され
ている。しかしながら、かかるポリエステルフィルムは
帯電し易い欠点を有しており、ポリエステルフィルムが
帯電するとその表面にゴミやほこりが付着し、品質上の
トラブルが生じる問題がある。また、フィルム加工工程
で有機溶剤を用いる場合には、帯電したフィルムからの
放電により引火の危険が生じる等の問題がある。
【0003】これらの問題の対策として、ポリエステル
フィルムに有機スルホン酸塩基等のアニオン性化合物、
金属粉、カーボン粉等を練り込む方法や、ポリエステル
フィルムの表面に金属化合物を蒸着する方法等が提案さ
れ実用化されている。しかしながら、このような方法で
はフィルムの透明性が低下してしまう問題や、加工コス
トが高いという問題がある。
【0004】また、別の方法として、フィルム表面に制
電性塗膜を形成させる方法が種々提案され実用化されて
いる。この制電性塗膜に含有させる帯電防止剤として
は、低分子型のものや高分子型のものが知られている
が、それぞれ長短を有するため、用途に合わせて使い分
けられる。例えば、低分子型の帯電防止剤としては、ス
ルホン酸塩基を有する長鎖アルキル化合物(特開平4−
28728号公報)等のような界面活性剤型のアニオン
系帯電防止剤が知られており、また高分子型の帯電防止
剤としては、主鎖にイオン化された窒素元素を有するポ
リマー(特開平3−255139号公報、特開平4−2
88127号公報、特開平6−320390号公報)
や、スルホン酸塩基変性ポリスチレン(特開平5−32
0394号公報)等が知られている。
【0005】しかし、低分子型の帯電防止剤を用いた制
電性塗膜では、帯電防止剤の一部が塗膜中を移動して界
面に集積しフィルムの反対面等に移行する問題や、帯電
防止性(制電性)が経時的に悪化するという問題があ
る。一方、高分子型の帯電防止剤を用いた制電性塗膜で
は、良好な制電性を得るために多量の帯電防止剤の配合
が必要であったり、膜厚の厚い制電性塗膜を形成させる
ことが必要であるため経済的でない。
【0006】また、製品をとらない屑フィルム(例え
ば、製品から切断除去したフィルム端部等)を回収し、
フィルム製造用の再生材料として使用すると、溶融製膜
の際に再生材料中に含まれる塗膜成分が熱劣化し、得ら
れたフィルムが著しく着色し実用性に欠ける(回収性が
劣る)ものとなる等の問題がある。更に、フィルム同士
が剥離し難い(ブロッキング)欠点や塗膜が削れ易い欠
点等があり、その解決が望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る従来技術の問題点を解消し、コロナ放電処理等の前処
理を施すことなく低加工コストで制電性塗膜を塗設で
き、かつ優れた透明性、帯電防止性、背面転写性、耐削
れ性、耐ブロッキング性、回収性を有する製版用制電性
フィルム等に有用な制電性ポリエステルフィルムを提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ポ
リエステルフィルムの少なくとも片面に、(1)共重合
ポリエステル樹脂及びアクリル系共重合体から選ばれる
少なくとも1種の樹脂40〜90重量%、(2)下記式
(I)で示される構造のくり返し単位を有する重合体を
主成分とする帯電防止剤5〜50重量%、及び、(3)
界面活性剤化合物5〜15重量%からなる組成物を含む
塗液を塗布することにより形成された制電性被膜が設け
られていることを特徴とする制電性ポリエステルフィル
ムである。
【0009】
【化2】
【0010】[式中、R1、R2はそれぞれH又はC
3、R3は炭素数が4〜10のアルキレン基、R4、R5
はそれぞれ炭素数が1〜5の飽和炭化水素基、R6は炭
素数が2〜5のアルキレン基、nは1〜40の数、Y-
はハロゲンイオン、モノもしくはポリハロゲン化アルキ
ルイオン、ナイトレートイオン、サルフェートイオン、
アルキルサルフェートイオン、スルホネートイオン又は
アルキルスルホネートイオンを表わす。]以下、本発明
について詳細に説明する。
【0011】[ポリエステルフィルム]本発明における
ポリエステルフィルムを構成するポリエステルとは、ジ
カルボン酸成分とグリコール成分とを重合して得られる
ポリエステルである。ジカルボン酸成分としてはテレル
タル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン
酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、4.4´−ジフェニル
ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジカ
ルボン酸等、あるいはそれらのエステル形成性誘導体が
例示できる。特にフィルムの機械的性質の点からテレフ
タル酸又は2,6−ナフタレンジカルボン酸が好まし
い。
【0012】グリコール成分としてはエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、
ネオペンチルグリコール、1,6−へキサンジオール、
シクロヘキサンジメタノール、ポリエチレングリコール
等、あるいはそれらのエステル形成性誘導体が例示でき
る。特にフィルムの剛直性の点からエチレングリコール
が好ましい。
【0013】本発明におけるポリエステルには、フィル
ムの滑り性を良好なものとするために滑剤を配合するこ
とができる。かかる滑剤としては、酸化珪素、酸化アル
ミニウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、カオリ
ン、タルク、酸化チタン、硫酸バリウム等のような無機
微粒子、架橋シリコーン樹脂、架橋ポリスチレン樹脂、
架橋アクリル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂等のような
耐熱性ポリマーからなる有機微粒子、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン−プロピレンコポリマー、オレ
フィン系アイオノマーのようなポリエステル以外の樹
脂、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤等
を必要に応じて含有することもできる。
【0014】本発明におけるポリエステルフィルムは、
二軸延伸フィルム、特に透明な二軸延伸フィルムである
ことが好ましい。また、ポリエステルフィルムの厚さは
好ましくは20μm以上、さらに好ましくは50〜50
0μm、特に好ましくは75〜300μmである。ポリ
エステルフィルムの厚さが20μm未満ではフィルムの
強度が低下することがある。一方フィルムの厚さが、例
えば500μmを超えると製膜性が劣る傾向が見られ
る。
【0015】本発明の制電性ポリエステルフィルムを、
透明性を要求される用途(例えば製版用フィルム)に用
いる場合には、光線透過率が80%以上、特に85%以
上の透明ポリエステルフィルムを用いることが好まし
い。
【0016】[共重合ポリエステル樹脂]本発明におい
て塗液を構成する共重合ポリエステル樹脂を形成する酸
成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,4−シクロ
ヘキサンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、フェ
ニルインダンジカルボン酸、ダイマー酸等を例示するこ
とができる。これらの酸成分は二種以上を用いることが
できる。更に、これらの酸成分とともにマレイン酸、フ
マル酸、イタコン酸等の如き不飽和多塩基酸、p−ヒド
ロキシ安息香酸、p−(β−ヒドロキシエトキシ)安息
香酸等の如きヒドロキシカルボン酸を少割合用いること
ができる。不飽和多塩基酸成分やヒドロキシカルボン酸
成分の割合は好ましくは10モル%以下、さらに好まし
くは5モル%以下である。また、共重合ポリエステル樹
脂を形成するポリオール成分としては、エチレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、
1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジ
メタノール、キシリレングリコール、ジメチロールプロ
ピオン酸、グリセリン、トリメチロールプロパン、ポリ
(エチレンオキシ)グリコール、ポリ(テトラメチレン
オキシ)グリコール、さらにビスフェノールAのエチレ
ンオキサイド付加物(下記式(II))やプロピレンオキ
サイド付加物(下記式(III))等を例示することがで
きる。これらは二種以上を用いることができる。
【0017】
【化3】
【0018】[但し、l+k=2〜10、Ph=フェニ
レン基]
【0019】
【化4】
【0020】[但し、l+k=2〜10、Ph=フェニ
レン基]
【0021】かかるポリオール成分の中でもエチレング
リコール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加
物(式(II))、ビスフェノールAのプロピレンオキサ
イド付加物(式(III))、1,4−ブタンジオールが
好ましく、更にエチレングリコール、ビスフェノールA
のエチレンオキサイド付加物(式(II))、ビスフェノ
ールAのプロピレンオキサイド付加物(式(III))が
好ましい。
【0022】また、塗液に水性塗液を用いる場合、共重
合ポリエステル樹脂には水性液化を容易にするため若干
量のスルホン酸塩基を有する化合物やカルボン酸塩基を
有する化合物を共重合するのが好ましい。
【0023】スルホン酸塩基を有する化合物としては、
例えば5−Naスルホイソフタル酸、5−アンモニウム
スルホイソフタル酸、4−Naスルホイソフタル酸、4
−メチルアンモニウムスルホイソフタル酸、2−Naス
ルホイソフタル酸、5−Kスルホイソフタル酸、4−K
スルホイソフタル酸、2−Kスルホイソフタル酸、Na
スルホコハク酸等のスルホン酸アルカリ金属塩系または
スルホン酸アミン塩系化合物等が好ましく挙げられる。
【0024】また、カルボン酸塩基を有する化合物とし
ては、例えば無水トリメリット酸、トリメリット酸、無
水ピロメリット酸、ピロメリット酸、トリメシン酸、シ
クロブタンテトラカルボン酸、ジメチロールプロピオン
酸等、あるいはこれらのモノアルカリ金属塩等が挙げら
れる。なお、遊離カルボキシル基は共重合後にアルカリ
金属化合物やアミン化合物を作用させてカルボン酸塩基
とするのがさらに好ましい。
【0025】また共重合ポリエステル樹脂として、変性
ポリエステル共重合体、例えばポリエステル共重合体を
アクリル、ポリウレタン、シリコーン、エポキシ、フェ
ノール樹脂等で変性したブロック重合体、あるいはグラ
フト重合体を用いることもできる。
【0026】本発明における共重合ポリエステル樹脂
は、従来から知られているか又は用いられているポリエ
ステル製造技術によって製造することができる。例え
ば、2,6−ナフタレンジカルボン酸またはそのエステ
ル形成性誘導体(特にジメチルエステル)、イソフタル
酸またはそのエステル形成性誘導体(特にジメチルエス
テル)、及び無水トリメリット酸をエチレングリコール
ならびに前述のビスフェノールAのプロピレンオキサイ
ド付加物(式(III))と反応せしめてオリゴマーを形
成し、その後真空下で重縮合反応せしめることによって
所定の固有粘度(o−クロロフェノールを用いて35℃
で測定した固有粘度が0.2〜0.8の範囲が好まし
い)の共重合ポリエステルとし、さらに遊離のカルボキ
シ基をアルカリ化合物またはアミン化合物と反応させて
塩とする方法で製造することができる。反応の際、反応
を促進する触媒、例えばエステル化もしくはエステル交
換触媒、重縮合触媒等を用いることが好ましく、また種
々の添加剤、例えば安定剤等を添加することもできる。
【0027】[アクリル系共重合体]本発明において塗
液を構成するアクリル系共重合体を形成する成分として
は、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ナトリウム、アクリ
ル酸アンモニウム、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ナトリウ
ム、メタクリル酸アンモニウム、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート、グリシジルメタクリレート、アクリル
メタクリレート、ビニルスルホン酸ナトリウム、メタク
リルスルホン酸ナトリウム、スチレンスルホン酸ナトリ
ウム、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロ
ールメタクリルアミド等を例示することができる。これ
らのモノマーと共に、例えばスチレン、酢酸ビニル、ア
クリロニトリル、メタクリロニトリル、塩化ビニル、塩
化ビニリデン、ジビニルベンゼン等の他の不飽和単量体
を併用することもできる。
【0028】またアクリル系共重合体として、変性アク
リル共重合体、例えばアクリル系共重合体をポリエステ
ル、ポリウレタン、シリコーン、エポキシ、フェノール
樹脂等で変性したブロック重合体、あるいはグラフト重
合体を用いることもできる。
【0029】[帯電防止剤]本発明における帯電防止剤
は、下記式(I)で示される構造の繰り返し単位を有す
る重合体を主成分とする化合物である。
【0030】
【化5】
【0031】[式中、R1、R2はそれぞれH又はC
3、R3は炭素数が4〜10のアルキレン基、R4、R5
はそれぞれ炭素数が1〜5の飽和炭化水素基、R6は炭
素数が2〜5のアルキレン基、nは1〜40の数、Y-
はハロゲンイオン、モノもしくはポリハロゲン化アルキ
ルイオン、ナイトレートイオン、サルフェートイオン、
アルキルサルフェートイオン、スルホネートイオン又は
アルキルスルホネートイオンを表わす。]
【0032】かかる帯電防止剤の中、式(I)中の[Y
-]が[R7SO3 -]で示されるアルキルスルホネートイ
オン(ただし、R7は炭素数が1〜5の飽和炭化水素
基)であり、R6がエチレン基であり、かつnが1〜4
0である化合物は、塗膜とポリエステルフィルムとの接
着性、塗膜の耐熱性が良好であり、制電性に優れるので
好ましい。さらに、式(I)中の[Y-]が、[CH3
3 -]、[C25SO3 -]、又は[C37SO3 -]であ
り、R6がエチレン基であり、かつnが1〜10である
化合物が好ましい。
【0033】帯電防止剤は、例えば下記の方法で製造す
ることができる。すなわち、アクリル酸エステルモノマ
ーを、乳化重合により、重量平均分子量2千〜10万の
ポリアクリル酸エステルとし、次いでN,N−ジアルキ
ルアミノアルキルアミン(例えば、N,N−ジメチルア
ミノプロピルアミン、N,N−ジエチルアミノプロピル
アミン等)と反応させてアミド化し、最後に4級ヒドロ
キシアルキル化反応を行わせて4級カチオン対を導入す
ることで製造できる。
【0034】帯電防止剤の平均分子量(数平均分子量)
は任意であるが、3千〜30万、更に5千〜10万であ
ることが好ましい。この平均分子量が3千未満である
と、帯電防止剤の背面転写性が悪化する傾向があり、平
均分子量が30万を超えると水性塗液の粘度が高くなり
すぎフィルムに均一に塗布し難くなる傾向がある。
【0035】[界面活性剤化合物]本発明における制電
性被膜には、被膜とポリエステルフィルムとの接着を強
固なものとし、制電性ポリエステルフィルムの耐ブロッ
キング性を良好なものとするため界面活性剤化合物を配
合する。かかる界面活性剤化合物としては、例えばアル
キレンオキサイド単独重合体、アルキレンオキサイド共
重合体、脂肪族アルコール−アルキレンオキサイド付加
物、長鎖脂肪族置換フェノール−アルキレンオキサイド
付加重合物、多価アルコール脂肪族エステル、長鎖脂肪
族アミドアルコール等のノニオン系界面活性剤、4級ア
ンモニウム塩を有する化合物、アルキルピリジニウム塩
を有する化合物、スルホン酸塩を有する化合物等のカチ
オン系又はアニオン系界面活性剤を挙げることができ、
特にノニオン界面活性剤が制電性被膜とベースフィルム
との接着性や制電性ポリエステルフィルムの耐ブロッキ
ング性に対する効果が優れるため好ましい。
【0036】[塗液]本発明においては、共重合ポリエ
ステル樹脂及びアクリル系共重合体から選ばれる少なく
とも一種の樹脂、前述の帯電防止剤、及び界面活性剤化
合物からなる組成物において、該樹脂の割合は40〜9
0重量%、好ましくは50〜80重量%である。この割
合が40重量%未満では制電性被膜のポリエステルフィ
ルムへの密着力が不足し好ましくない。一方90重量%
を超えると制電性フィルムのブロッキング性が悪化する
ので好ましくない。
【0037】また、前述の帯電防止剤の割合は5〜50
重量%、好ましくは10〜40重量%である。この割合
が5重量%未満では帯電防止性が不足し、一方50重量
%を超えると制電性被膜のポリエステルフィルムへの密
着力が不足するので好ましくない。
【0038】さらに、界面活性剤化合物の割合は5〜1
5重量%、好ましくは5〜10重量%である。この割合
が5重量%未満では水性液のポリエステルフィルムへの
濡れ性が不足することがあり、一方15重量%を超える
と制電性被膜のポリエステルフィルムへの密着力が不足
したり、耐ブロッキング性が不足することがあり好まし
くない。
【0039】本発明における塗液は水を溶媒とする水性
塗液として塗布することが好ましいが、有機溶剤を溶媒
として塗布することも可能である。この有機溶剤として
は、メチルエチルケトン、アセトン、酢酸エチル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、シクロヘキサノン、n−
ヘキサン、トルエン、キシレン、メタノール、エタノー
ル、n−プロパンノール、イソプロパノール等を例示す
ることができる。これらは単独で、もしくは複数を組み
合わせて用いることができる。
【0040】本発明においては、前述の組成の塗液を用
いて制電性被膜を設けるが、この塗液には制電性被膜表
面の滑り性を良好なものとし、フィルムの耐ブロッキン
グ性を良好なものとするため、透明性を損なわない範囲
で滑剤を添加することができる。この滑剤としては、例
えばポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、
シリコーン樹脂、フッ素樹脂、尿素樹脂、ベンゾグナミ
ン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂等の樹脂微
粒子を挙げることができる。これらの樹脂微粒子は、制
電性塗膜に微粒子で含まれるものであれば熱可塑性樹脂
微粒子であっても熱硬化性樹脂微粒子のものであっても
よい。
【0041】さらに本発明の目的を損なわない範囲にお
いて、他の界面活性剤、紫外線吸収剤、顔料、潤滑剤、
ブロッキング防止剤、メラミン、エポキシ、アジリジン
等の架橋剤や他の帯電防止剤等の添加剤を塗液に配合す
ることができる。
【0042】本発明における塗液の固形分濃度は、30
重量%以下であることが好ましく、0.5〜30重量%
であることがさらに好ましい。この割合が30重量%を
超えると制電性被膜の外観が悪化するので好ましくな
い。
【0043】本発明においては前述の各成分を含む(プ
ライマー)塗液をポリエステルフィルムの少なくとも片
面に塗布するが、該ポリエステルフィルムとしては結晶
配向が完了する前のポリエステルフィルムが好ましい。
配向結晶が完了する前のポリエステルフィルムとして
は、該ポリエステルを熱溶融してそのままフィルム状と
なした未延伸フィルム、未延伸フィルムを縦方向または
横方向の何れか一方に配向せしめた一軸延伸フィルム、
縦方向及び横方向の二方向に低倍率延伸配向せしめたも
の(最終的に縦方向及び横方向に再延伸せしめて配向結
晶化を完了させる前の二軸延伸フィルム)等を好ましく
例示することができる。
【0044】ポリエステルフィルムへの塗液の塗布方法
としては、公知の任意の塗工法が適用できる。例えばロ
ールコート法、グラビアコート法、マイクログラビアコ
ート法、リバースコート法、ロールブラッシュ法、スプ
レーコート法、エアーナイフコート法、含浸法及びカー
テンコート法等を例示することができ、これらを単独ま
たは組み合わせて適用することができる。なお、水性塗
液を用いる場合には、塗液の安定性を維持する目的で若
干量の有機溶剤を含ませても良い。
【0045】塗液の塗布量は走行しているフィルム1m
2あたり0.5〜50g、さらには5〜30gが好まし
い。最終乾燥被膜の厚さとしては、0.02〜1.0μ
mが好ましく、0.05〜0.8μmがさらに好まし
い。被膜の厚さが0.02μm未満であると、帯電防止
性が不十分となることがあり、一方1μmを超えると、
耐ブロッキング性が低下することがある。塗液の塗布は
フィルムの用途に応じて片面のみに行うことも両面に行
うこともできる。塗液は塗布後、乾燥することにより均
一な塗膜となる。
【0046】本発明においては、ポリエステルフィルム
に塗液を塗布した後、乾燥処理、好ましくは延伸処理を
行う。乾燥処理は90〜130℃で2〜20秒間行うの
が好ましい。乾燥処理は延伸処理の予熱処理ないし延伸
時の加熱処理をかねることができる。ポリエステルフィ
ルムの延伸処理は、温度70〜140℃で縦方向に2.
5〜7倍、横方向に2.5〜7倍、面積倍率で8倍以
上、さらには9〜28倍延伸するのが好ましい。再延伸
する場合には、1.05〜3倍の倍率で延伸するのが好
ましい(但し、再延伸後の面積倍率は前述の範囲と同
じ)。延伸処理後の熱固定処理は最終延伸温度より高
く、かつ融点以下の温度で1〜30秒行うのが好まし
い。例えばポリエチレンテレフタレートフィルムの場
合、170〜240℃で2〜30秒熱固定するのが好ま
しい。
【0047】前述の方法で得られた制電性ポリエステル
フィルムは、例えば光線透過率が80%以上、特に85
%以上であり、また表面固有抵抗(温度23℃、湿度4
5%)が1×1012[Ω/□]以下、特に1×1010
1×1011[Ω/□]であり、帯電防止性、透明性、耐
ブロッキング性、背面転写性、耐削れ性に優れ、表示
用、OHP用、印刷用、製版用、包装用フィルムなどに
好ましく使用でき、特に製版用フィルムとして有用であ
る。
【0048】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。なお、本発明における測定及び評価は次に示す方法
で行った。
【0049】(ア)表面固有抵抗(帯電防止性) サンプルフィルムの表面固有抵抗を、タケダ理研社製・
固有抵抗測定器を使用し、測定温度23℃、測定湿度4
5%の条件で、印加電圧500Vで1分後の表面固有抵
抗値(Ω/□)を測定した。尚、表面固有抵抗値は1×
1013[Ω/□]以下が好ましく、1×1011以下が更
に好ましい。
【0050】(イ)光線透過率(透明性) 村上色彩技術研究所製 HR−100型ヘーズメーター
により、ASTM・D1003に準じて測定した。
【0051】(ウ)耐ブロッキング性 50mm幅に切断したサンプルフィルムの塗膜塗設面と
非塗設面とを重ねあわせ.50kg/cm2の荷重下、6
0℃×80%RHにて17時間処理した後、塗設面と非
塗設面との剥離力を測定し、耐ブロッキング性を下記の
基準により評価した。 ランクA: 剥離力≦10g(耐ブロッキング
性良好) ランクB: 10g<剥離力≦30g(耐ブロッキング
性やや不良) ランクC: 30g<剥離力 (耐ブロッキング
性不良)
【0052】(エ)背面転写性 サンプルフィルムの塗膜塗設面と非塗設面とを重ねて6
kg/cm2の荷重を加え、50℃×70%RHの条件
で17時間処理した後、非塗設面の水接触角(θ:背面
転写性の代用特性)を測定し、下記の基準により評価し
た。 ランクA: θ≧55°(背面転写性良好) ランクB: 55°>θ≧48°(背面転写性やや良
好) ランクC: 48°>θ (背面転写性不良) 水接触角は、上記サンプルフィルムを塗膜塗設面を上に
して接触角測定装置(エルマ社製)にセットし、温度2
3℃の条件にて水滴を落下させてから1分後の接触角を
読み取ることにより測定した。なお、背面転写性が全く
無いフィルムの水接触角は60〜72°であり、背面転
写性良好なフィルムの水接触角は55°以上であり、背
面転写性が著しい(背面転写性不良)フィルムの水接触
角は48°未満である。
【0053】(オ)耐削れ性 20mm幅に切断したサンプルフィルムを用い、フィル
ムの塗膜塗設面を直径10mmの円柱状ステンレス製固
定バーにあてて200gの荷重を加えた状態で80m走
行させた後、バーに付着した塗膜の白粉を観察し、耐削
れ性を下記の基準により評価した。 ランクA:バーに白粉の付着が無い(耐削れ性良好) ランクB:バーに白粉がやや付着する(耐削れ性やや不
良) ランクC:バーに白粉が多量に付着する(耐削れ性不
良)
【0054】(カ)再生フィルムの着色度(回収性) 塗膜を設けないフィルムを粉砕し、押出機にて約300
℃で溶融しチップ化した。次いで、得られたチップを用
いて溶融製膜し、フィルムを作成した。このフィルムの
着色度を基準とした。一方、塗膜を設けたサンプルフィ
ルムを粉砕し、塗膜を設けないフィルムと同じ方法で再
生フィルムを作成した。この再生フィルムの着色度を基
準と比較し、下記の基準により評価した。 ランクA:着色度が基準並み ランクB:フィルムがやや着色している ランクC:フィルムの着色度が大で実用性に欠ける
【0055】(キ)UVインキの接着性 サンプルフィルムの非塗膜塗設面に厚さ250μmのポ
リエステルフィルムを接着剤にて貼り付け、サンプルフ
ィルムの塗膜塗設面の上に紫外線硬化型印刷インキ(東
洋インキ製フラッシュドライFDO紅APN)をRIテ
スター(明製作所製)により印刷した後、中圧水銀灯U
Vキュア装置(80W/cm、一灯式、日本電池製)で
キュアリングを行い、厚み3.0μmのUVインキ層を
形成させた。このUVインキ層の上にセロハンテープ
(18mm幅、ニチバン製)を15cmの長さに貼り、
この上を2kgの手動式荷重ロールで一定の荷重を与え
フィルムを固定した後、セロハンテープの一端を90゜
方向に剥離した後のUVインキ層を観察した。UVイン
キの接着性は下記の基準により評価した。 ランクA:UVインキ層が全く剥離しない(UVインキ
接着性良好) ランクB:塗膜とUVインキ層間が部分的に凝集破壊状
に剥離する(UVインキ接着性やや良好) ランクC:塗膜とUVインキ層間が層状に剥離する(U
Vインキ接着性不良)
【0056】[実施例1]固有粘度0.65のポリエチ
レンテレフタレートを溶融して冷却ドラム上にキャスト
し、縦方向に3.6倍延伸した。このフィルムの片面に
テレフタル酸(21mol%)、イソフタル酸(1mo
l%)、2,6−ナフタレンジカルボン酸(69mol
%)、4,4´−ジフェニルジカルボン酸(11mol
%)、エチレングリコール(73mol%)、1,4−
シクロヘキサンジメタノール(12mol%)、及び下
記構造式(III)で表わされるビスフェノールAのプロ
ピレンオキサイド付加物(15mol%)を重合して得
られた共重合ポリエステル(A−1)(Tg 80℃、
平均分子量 20500)75重量%、下記構造式(I
V)で表わされる高分子帯電防止剤20重量%、ポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル5重量%からなる
組成の10重量%水性塗液を4g/m2(wet)の量
でマイクログラビアコート法にてフィルムの両面に塗布
した。この塗膜を乾燥後、フィルムを横方向に3.6倍
延伸し、230℃で熱処理して厚さ100μmの制電性
二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。このフィルムの
特性を表1に示す。
【0057】
【化6】
【0058】[但し、l+k=2〜10、Ph=フェニ
レン基]
【0059】
【化7】
【0060】[実施例2]実施例1で用いた共重合ポリ
エステル(A−1)を、メタクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート及び
N−メチロールメタクリルアミドを重合して得られたア
クリル系共重合体(B−1)(数平均分子量 2480
00)に変更する以外は実施例1と同じ方法で制電性二
軸延伸ポリエステルフィルムを得た。このフィルムの特
性を表1に示す。
【0061】[実施例3]水性塗液の組成を、実施例1
で用いた共重合ポリエステル(A−1)33重量%、実
施例2で用いたアクリル系共重合体(B−1)32重量
%、前述の構造式(IV)で表わされる高分子帯電防止剤
30重量%、及びポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテル5重量%からなる組成に変更する以外は実施例1
と同じ方法で制電性二軸延伸ポリエステルフィルムを得
た。このフィルムの特性を表1に示す。
【0062】[実施例4]実施例3で用いた前述の構造
式(IV)で表わされる高分子帯電防止剤中の[CH3
3 -]を[C25SO3 -]に変更する以外は実施例3と
同じ方法で制電性二軸延伸ポリエステルフィルムを得
た。このフィルムの特性を表1に示す。
【0063】[実施例5]水性塗液の組成を、実施例1
で用いた共重合ポリエステル(A−1)44重量%、実
施例2で用いたアクリル系共重合体(B−1)44重量
%、前述の構造式(IV)で表わされる高分子帯電防止剤
7重量%、及びポリオキシエチレンノニルフェニルエー
テル5重量%からなる組成に変更する以外は実施例1と
同じ方法で制電性二軸延伸ポリエステルフィルムを得
た。このフィルムの特性を表1に示す。
【0064】[実施例6]水性塗液の組成を、実施例1
で用いた共重合ポリエステル(A−1)23重量%、実
施例2で用いたアクリル系共重合体(B−1)24重量
%、前述の構造式(IV)で表わされる高分子帯電防止剤
48重量%、及びポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテル5重量%からなる組成に変更する以外は実施例1
と同じ方法で制電性二軸延伸ポリエステルフィルムを得
た。このフィルムの特性を表1に示す。
【0065】[実施例7]実施例3で用いた前述の構造
式(IV)で表わされる高分子帯電防止剤中の[CH3
3 -]を[C511SO3 -]に変更する以外は実施例3
と同じ方法で制電性二軸延伸ポリエステルフィルムを得
た。このフィルムの特性を表1に示す。
【0066】[比較例1]水性塗液の組成を、実施例1
で用いた共重合ポリエステル(A−1)92重量%、前
述の構造式(IV)で表わされる高分子帯電防止剤3重量
%、及びポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル5
重量%からなる組成に変更する以外は実施例1と同じ方
法で制電性二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。この
フィルムの特性を表1に示す[比較例2]水性塗液の組
成を、実施例1で用いた共重合ポリエステル(A−1)
35重量%、前述の構造式(IV)で表わされる高分子帯
電防止剤60重量%、及びポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル5重量%からなる組成に変更する以外は
実施例1と同じ方法で制電性二軸延伸ポリエステルフィ
ルムを得た。このフィルムの特性を表1に示す。
【0067】[比較例3]水性塗液の組成を、実施例1
で用いた共重合ポリエステル(A−1)70重量%、帯
電防止剤としてポリスチレンスルホン酸ナトリウム25
重量%、及びポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル5重量%からなる組成に変更する以外は実施例1と同
じ方法で制電性二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
このフィルムの特性を表1に示す。
【0068】[比較例4]水性塗液の組成を、実施例1
で用いた共重合ポリエステル(A−1)70重量%、帯
電防止剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
25重量%、及びポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテル5重量%からなる組成に変更する以外は実施例1
と同じ方法で制電性二軸延伸ポリエステルフィルムを得
た。このフィルムの特性を表1に示す。
【0069】[比較例5]実施例1において、フィルム
表面に水性塗液を塗布しない以外は実施例1と同じ方法
で二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。このフィルム
の特性を表1に示す。
【0070】
【表1】
【0071】
【発明の効果】本発明の制電性ポリエステルフィルム
は、従来のものに比べて透明性、低湿度下における帯電
防止性に優れ、しかも耐ブロッキング性、背面転写性、
耐削れ性、回収性に優れた製版用フィルム等に有用であ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフィルムの少なくとも片面
    に、(1)共重合ポリエステル樹脂及びアクリル系共重
    合体から選ばれる少なくとも1種の樹脂40〜90重量
    %、(2)下記式(I)で示される構造のくり返し単位
    を有する重合体を主成分とする帯電防止剤5〜50重量
    %、及び、(3)界面活性剤化合物5〜15重量%から
    なる組成物を含む塗液を塗布することにより形成された
    制電性被膜が設けられていることを特徴とする制電性ポ
    リエステルフィルム。 【化1】 [式中、R1、R2はそれぞれH又はCH3、R3は炭素数
    が4〜10のアルキレン基、R4、R5はそれぞれ炭素数
    が1〜5の飽和炭化水素基、R6は炭素数が2〜5のア
    ルキレン基、nは1〜40の数、Y-はハロゲンイオ
    ン、モノもしくはポリハロゲン化アルキルイオン、ナイ
    トレートイオン、サルフェートイオン、アルキルサルフ
    ェートイオン、スルホネートイオン又はアルキルスルホ
    ネートイオンを表わす。]
  2. 【請求項2】 (1)共重合ポリエステル樹脂及びアク
    リル系共重合体から選ばれる少なくとも1種の樹脂の配
    合量が50〜80重量%、(2)式(I)で示される構
    造のくり返し単位を有する重合体を主成分とする帯電防
    止剤の配合量が10〜40重量%、及び、(3)界面活
    性剤化合物の配合量が5〜10重量%である請求項1に
    記載の制電性ポリエステルフィルム。
  3. 【請求項3】 制電性被膜の厚みが、0.02〜1.0μ
    mである請求項1に記載の制電性ポリエステルフィル
    ム。
  4. 【請求項4】 光線透過率が80%以上である請求項1
    に記載の制電性ポリエステルフィルム。
  5. 【請求項5】 製版用フィルムに用いる請求項4に記載
    の制電性ポリエステルフィルム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009173015A (ja) * 2007-12-27 2009-08-06 Toray Ind Inc 空洞含有ポリエステルフィルム

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